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  • フォード 「レッドブルF1との契約は“底なし”の資金を伴うものではない」

    フォード 「レッドブルF1との契約は“底なし”の資金を伴うものではない」

    フォードは、レッドブルとのF1パートナーシップで目的を達成するために“責任ある方法”で支出するが、“底なし”の資金を伴うものではないとを警告した。

    先週、レッドブルとフォードは、アメリカの巨大自動車メーカーが20年以上ぶりにグランプリレースに復帰するという提携を発表した。

    この提携は、スポーツの新しいパワーユニット規制が始まる2026年に開始され、ブランディングのスキームが含まれるが、フォードはレッドブル・パワートレインズが開発するエンジンの技術面でも貢献し、ミルトンキーンズにはフォードのエンジニアが常駐することになる。

    F1グリッドからのほぼ20年間の不在に終止符を打つことは、フォードが世界ラリー選手権、NASCAR、オーストラリアのスーパーカーなどを含む幅広いモータースポーツポートフォリオに別のチャンピオンシップを追加することを意味する。

    提携が公表された後、メディアからの質問に答えて、フォード・パフォーマンス・モータースポーツのグローバル・ディレクターであるマーク・ラッシュブルックは、すべてのプロジェクトに対する同社の「戦略的」アプローチを強調することに熱心だった。

    フォードの膨大なリソースを考えると、同社がF1につぎ込む資金は “底なし”かと質問されたマーク・ラッシュブルックは「確かに底なしではない、それは証明できる」と答えた。

    「我々は様々なレースシリーズで責任をある方法でレースに臨んでいるつもりだ」

    「レースは時にそうさせたがるものですが、我々は無限の予算を持っているわけではない」

    「しかし、そのようなことがないように、我々はレースで勝つために適切なパートナーとともに戦略的に行動し、また、責任ある予算で行動する」

    フォードは多額の費用を投じるつもりはないが、F1でのレッドブルとのパートナーシップをマーケティングの面で最大限に活用するつもりだ。

    「オーバーレイや追加プログラムとして、モータースポーツを長い間活用してこなかった方法で活用することができるということは、我々の会社のマーケティングチームにとって、これまでにない機会があり、真の利益が何かという点で非常に特別だと思う」とマーク・ラッシュブルックは述べた。

    2026年のフォードとのコラボレーション開始まで、レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファータウリには引き続きホンダのF1エンジンが搭載される。

    しかし、レッドブルF1のチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、日本からミルトンキーンズに渡った知的財産がレッドブルとフォードの利益にならないように、ホンダとレッドブル・パワートレインズの間に「明確なチャイニーズウォール」が築かれたと語る。

    「2つの活動の間には明確なチャイニーズウォールがあるが、我々は今後数年間、できる限り最高の結果を出すためにホンダと協力していくことは明らかだ」とクリスチャン・ホーナーは語った。

    「彼らは完全にコミットしているので、非常にわかりやすく、ホンダとの関係は2025年末に終了する」

    「ホモロゲーション・エンジンがあるので、事実上、凍結されている」

  • レッドブル・フォード、財務規則で“90%”新規F1エンジンサプライヤー扱い

    レッドブル・フォード、財務規則で“90%”新規F1エンジンサプライヤー扱い

    レッドブル・フォードは、FIA(国際自動車連盟)から2026年のF1エンジンサプライヤーとしてのステータスを部分的にしか与えられていないため、経済的な恩恵は90%しか受けられないと見られている。

    2026年にアウディのような新規メーカーの参戦を促すためのパッケージの一部として、新しいサプライヤーに対する特別な取り決めが合意され、彼らは新しいレギュレーションが導入されるまでの間、既存のメーカーに比べ、特別なパワーとダイナモ時間が許される。

    新しいサプライヤーは、コストキャップが適用される範囲内で、2023年に1,000万ドル、2024年に1,000万ドル、2025年に500万ドルの追加支出をすることができる。また、この期間に1,500万ドルの設備投資を追加で行うことができる。

    アウディがニューカマーであることは明らかだが、レッドブル・パワートレインズは、ライバル、特にフェラーリから、ホンダとの関係で疑問視されている。

    レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、レッドブル・パワートレインズがホンダとの関係と日本企業のIPにアクセスするを最小限にとどめた新しい独立した組織であると常に主張している。

    レッドブルは、エンジンをポルシェのバッジをつける契約を進めていたとき、そのことを保証する必要があった。この契約はその後、フォードに引き継がれた。

    2026年F1レギュレーションでは、サプライヤーを一部新規とみなすという規定がある。

    「FIAは、要求された書類を審査した、PUメーカーが必要な条件を完全に満たしていないと判断した場合、FIAの完全な裁量により、PUメーカーに部分的な新規PUメーカーのステータスを与える権利を留保する」

    「部分的な新規PUメーカーのステータスは、技術、競技、財務規則によって新規PUメーカーに与えられる追加的な権利の削減を生じさせる」

    財務規則に基づく新しいステータスを決定する際、FIAはメーカーを3つのカテゴリーに分類する。40%がインフラストラクチャー、50%がICEステータス、10%がERSステータスとなる。

    3つ目の項目に関して、FIAはレギュレーションで「F1のERSシステムにおいてPUメーカーの以前の経験、および最近の重要な知的財産を保有している可能性」を考慮すると記している。

    現在、レッドブル・パワートレインズズは、既存のホンダエンジン用のバッテリーパックを組み立てており、この技術についてある程度の予備知識があると判断されるため、新しいパートナーシップは完全には保証されないと理解されている。

    10%のERS貢献がなくなることで、合計得点は90%に低下する。そのため、新規参入のアウディが受けるコストキャップや資本支出制限などの特典のうち、90%しか受けられないことになる。

    このため、レッドブル・フォードは、2023年と2024年に100万ドル、2025年に50万ドルの追加支出枠を逃すことになる。さらに、これらのシーズンで150万ドルの資本支出メリットを失うことになる。

    同じ3つのカテゴリーでも、競技規則と技術規則では、ダイノタイムなどの項目に関連して、別々に検討される。

    その際のウェイトは、インフラ20%、ICE50%、ERS30%となっている。ただし、メーカーが新規サプライヤーの権利を完全に得るためには、合計で50%あればよく、ERSの問題があるにもかかわらず、レッドブルは70%あるので、基準をクリアしていることになる。

  • レッドブル・フォード、F1エンジン開発で“ニューカマー”扱いは得られず

    レッドブル・フォード、F1エンジン開発で“ニューカマー”扱いは得られず

    2026年F1シーズンからレッドブル・フォードとしてF1パワーユニットサプライヤーとなるレッドブル・パワートレインズは、FIA(国際自動車連盟)から“ニューカマー”のステータスを付与されない。La Gazzetta dello Sportは、フェラーリがこのステータスに異議を唱え、阻止することに成功したと報じている。

    フェラーリのジョン・エルカン会長とベネデット・ヴィーニャCEOは、レッドブル・パワートレインズが2026年に自社F1エンジンの生産を開始した場合にニューカマーとしてのステータスが与えられることに異議を唱えていたと伝えられている。

    これについてFIAは、レッドブル・フォードの参戦にそのステータスを与えないことを決定したとようだ。

    その理由は、レッドブル・パワートレインズが、チーム内の新しい部門であるにもかかわらず、すでにエンジンに関する知識を持ちすぎているだろうということだ。例えば、イタリア紙は、2021年にレッドブルが新設したエンジン部門に移籍した元メルセデス主任のベン・ホジキンソンをはじめ、多くのエンジン専門家の名前を挙げている。さらに、レッドブルがホンダと提携したことで、エンジンの専門性においてフェラーリやメルセデスと「肩を並べる」ことになるという。

    メルセデス、ルノー、アウディの3社も、フェラーリと手を組んでニューカマーのステータスを阻止したと言われている。彼らによると、アウディだけが“本物”の”ニューカマーであり、それに相当するステータスはドイツのメーカーに帰属することになるという。

    ニューカマーのステータスは、新しいエンジンメーカーが2026年の最初のパワープラントを製造するために、より多くのリソースとテスト時間を投資することを可能にする。フォードは、エンジンサプライヤーとしてゼロから独立して参入しようとすれば、このステータスを要求できたはずだが、レッドブルとのパートナーシップによって、米国ブランドも特別なステータスを得ることはできないことになる。

    フェラーリは、レッドブルがニューカマーとしてのステータスを奪われない限り、新しいF1エンジンレギュレーションに加盟をすることを拒否したと伝えられている。イタリアのメディアによると、これがFIAの方針転換の一因になったという。

  • レッドブルF1のダニエル・リカルド、フォード本社を訪問して従業員と交流

    レッドブルF1のダニエル・リカルド、フォード本社を訪問して従業員と交流

    レッドブル・レーシングのサードドライバーを務めるダニエル・リカルドが、フォードの本社を訪問。フォードCEOのジム・ファーリーとポンティアックのM1コンコースを訪れ、フォード車を運転したり、フォードのデザインスタジオで将来の製品を見学した。

    フォードは2月3日(金)、2026年に20年ぶりにF1レースにカムバックすることを発表。F1王者のレッドブルと提携し、同郷のゼネラルモーターズやアンドレッティ・オートスポーツとライバル関係を築く可能性がある。

    ダニエル・リカルドをはじめとするレッドブルチームのメンバーは、フォードの文化に浸り、F1チームが発表したばかりのフォードとのパートナーシップをサポートするためにフォードの従業員と交流する機会を得た。

    ダニエル・リカルドは、世界で最も権威と人気のあるモータースポーツの舞台に何度も立っているが、水曜日にはとにかくハンドルを握ることに興奮したようだ。

    「何かを運転するだけでとても興奮しているよ」とダニエル・リカルドはフォード・モーターの従業員を前に冗談を言った。

    「数カ月間運転していなかったから、ちょっと錆びついているかもしれないね」

    フォード・モータースポーツ・グローバル・ディレクターのマーク・ラッシュブルックは、フォードのF1カムバックには2つの理由があると語る。

    ひとつは、フォードとレッドブルの双方にメリットのある双方向の技術移転である。自動車産業が電気自動車に移行していく中で、F1はメーカーに製品開発の腕と技術を磨く機会を与えてくれる。

    もうひとつは、マーケティングだ。F1は5大陸で23のグランプリが開催され、数億人のテレビ視聴者を集めるスポーツであり、世界中に多様なファン層を持つ。近年は、Netflixのシリーズ番組『Drive to Survive』の人気もあり、特に米国で人気を博している。

    レッドブルとフォードは、2026年からオラクル・レッドブル・レーシングのためにF1パワーユニットを共同開発する戦略的パートナーシップを開始する。

    「私たちは、ただレースをするために行くのではありません。勝つために行くのです」とマーク・ラッシュブルックは語った。

    「でも、双方向の技術移転のためでもあります。F1とFIAがこのスポーツの未来のために行ったこと、2026年のサステイナブル燃料化、2030年のネット・ゼロ・カーボン、2026年のパワーユニット規制の変更、電動化など、私たちが電動化車両について学んだことをレッドブルフォードのパワートレインに持ち込んで、パワーユニットの開発に貢献し、将来の成功に寄与することができる。そこから学ぶことができる。そして、レースに出て、そこで得た知識と経験を、より強固なものとして持ち帰り、我々のロードカーに適用することができるのです」

    フォードの多様性・公平性・包括性オフィスで働くマーサ・マクラクランにとって、雇用主のF1復帰は「夢が実現したようなです」と語る。彼女がF1に出会ったのは、両親に連れられて行ったメキシコGPがきっかけで、数十年来のモータースポーツ好きが高じてのことだった。F1のファンであり、特にレッドブルのドライバー、セルジオ・”チェコ”・ペレスのファンである。

    「フォードの従業員として、フォードがモーターレースの頂点に戻ることは、とてもエキサイティングなことです」と彼女は語った。

    オーストラリア出身のダニエル・リカルドは、2011年にF1デビューを果たした。2014年から18年までレッドブルのチームに所属し、その後ルノー、マクラーレンでF1を戦った。今年はサードドライバーとしてレッドブル・レーシングに復帰し、サポート役として活躍することになる。

    「F1に戻ってくるこの旅に参加できることは、本当にクールだと思う。どこに行くのか、どこまで行けるのか、楽しみだ」

  • フォード 「次世代F1エンジン導入がなければF1復帰はなかった」

    フォード 「次世代F1エンジン導入がなければF1復帰はなかった」

    2026年に予定されているF1エンジンルールは、フォードをグランプリレースに復帰させる上で極めて重要なものであった。フォード・モータースポーツ・グローバル・ディレクターのマーク・ラッシュブルックは、2026年のF1エンジン変更計画がなければ、フォードがF1に戻ってくることはなかっただろうと語っている。

    先日、フォードが、2026年F1シーズンからレッドブルのエンジンテクニカルパートナーとしてグランプリレースに復帰することが発表された。

    この時期にはF1パワーユニットの大幅な見直しが予定されており、すでにアウディの参入が決定しているほか、ゼネラルモーターズもアンドレッティ・オートスポートのF1グリッド参戦を目指し、協力の選択肢を探っている。

    2026年の開幕戦でフォードがF1グリッドに並ぶとすれば、2004年以来となる。皮肉にも、後にレッドブルとなるジャガー・チームとともに。

    そして、マーク・ラッシュブルックは、計画されているF1エンジン形式が、まさにフォードが求めているものと合致していると感じている。

    2026年の次世代F1パワーユニットは、MGU-Kが強化され、電気出力が増加。MGU-Hは廃止され、出力は350kW程度になると予想される。さらに、持続可能な燃料への取り組みは継続される。F1にはすでにE10燃料が導入されている。

    この計画されたF1エンジンレギュレーションには、現在の全サプライヤー、アウディ、ホンダ・レーシング・カンパニー(HRCは現在パートナーチームを持っていないが)を含む6メーカーが加盟している。

    ラリーやスポーツカーを専門としてきたフォードをF1に呼び戻すには、このルールの見直しが重要だった。

    レッドブルとの提携が決まった後、マーク・ラッシュブルックはフォードが2026年のF1レギュレーション変更がなくてもF1への復帰を考えていたかどうかを尋ねられた。

    「いや、そうは思わない」とマーク・ラッシュブルックはRacingNews365.comを含むメディアに答えた。

    「このような機会のないキャリーオーバーのパワーユニットだったら、我々としては一歩後退することになっただろう」

    「レッドブルとの技術的な連携は100%必要だった」

    「我々はマーケティング活動としてレースに参加しているわけではない。特にF1という舞台では、技術的な学習を得る機会は我々にとって重要だった」

    「それがなかったら、我々はやっていなかっただろう」

    フォードは、レッドブルの姉妹チームであるスクーデリア・アルファタウリにもF1パワーユニットを供給することになっており、ミルトンキーンズに設立されたレッドブル・パワートレインズ部門と協力することになっている。

  • フォードF1の歴史:F1史上3番目に成功したエンジンメーカー

    フォードF1の歴史:F1史上3番目に成功したエンジンメーカー

    フォードは、2004年以降F1に関与していないものの、コスワースとのパートナーシップにより、フォードはメルセデスとフェラーリに次ぐF1史上3番目に成功したエンジンメーカーであり続けている。

    フォードは、2004年にF1事業をレッドブルに売却し、コスワースDFVエンジンに支えられたF1での成功の歴史にピリオドを打った後、2026年にレッドブル・パワートレインズと組んでF1に22年ぶりに復帰することが決定した。

    レッドブル・レーシングのコンストラクターとのパートナーシップは、フォードがモータースポーツでの存在感を取り戻し、再びF1の主要勢力として知られるようになるための絶好のチャンスとなる。

    その初期の成功は、フォードとコスワース・エンジニアリン社との財政的パートナーシップの結果であり、1967年にロータス49に搭載され、今や伝説となったV8コスワースDFVエンジンを生み出た。

    このエンジンは、1967年のF1シーズン第3戦ザントフォールトでデビューし、すぐに成功を収めた。グラハム・ヒルはDFVを搭載したロータス49を0.5秒差でポールポジションにつけ、ヒルがギアボックストラブルに見舞われた後、チームメイトのジム・クラークがグランプリを制覇した。メカニカルな問題にもかかわらず、このエンジンが競争力を持ち、コンパクトで軽量であることは明らかであった。

    フォード・コスワースDFVは、ロータスをコンストラクターズ選手権2位、ジム・クラークをドライバーズ選手権3位に押し上げ、クラークはロータス・フォードで1967年シーズン中にさらに3勝を挙げている。

    ロータス 49
    ロータス 49

    フォード・ブリテンのウォルター・ヘインズは、ロータスが格下相手に勝ち続ければフォードの名が廃るのではないかという懸念をすぐに持ち始め、1967年8月にはコスワース・エンジニアリングを介して他のレーシングチームにエンジンを販売できるようにすることが合意された。

    このようにして、F1 におけるDFV搭載車の支配的な時代が始まり、1967年から1983年の最後のレースまで155勝を挙げ、F1史上最も成功したエンジンとなった。

    しかし、これは当時のパドックにいるような大所帯のチームだけに許された歴史ではない。DFVは比較的安価であったため、大小さまざまなチームに使用された。ロータスのほか、マクラーレン、マトラ、ブラバム、マーチ、サーティース、ティレル、ヘスケス、ローラ、ウィリアムズ、ペンスキー、ウルフ、リジェなどがこのエンジンを搭載している。

    1968年のF1シーズンでは、ロータス49を駆るグラハム・ヒルがF1ワールドチャンピオンに輝き、フォード・コスワースエンジンを搭載したマシンはこの年の12レース中11レース、1969年の全レースで優勝し、ジャッキー・スチュワートをその年のF1ワールドチャンピオンに導くことになった。

    フォード・パワーは70年代を通じて圧倒的な強さを示し続け、80年代に入ってフェラーリ・パワーとの競争が激化しても、その勢いは衰えなかった。スチュワートの3度のワールドチャンピオンに加え、ヨッヘン・リント(1970年)、エマーソン・フィッティパルディ(1972年と1974年)、ジェームズ・ハント(1976年)、マリオ・アンドレッティ(1978年)、アラン・ジョーンズ(1980年)、ネルソン・ピケ(1981年)、ケケ・ロズベルグ(1982年)がF1ワールドチャンピオンとなった。

    しかし、1980年代はフォードにとって一つの時代の終わりを告げるものだった。V8 DFVの最後の勝利は、1980年代半ばにF1がターボ時代に突入する直前の1983年のモナコGPでケケ・ロズベルグが勝利を収めたときだった。

    ケケ・ロスベルグ (1983年 F1モナコGP)

    コスワースとフォードの関係は強固で、自然吸気エンジンを数多く生み出し、最終的にはフォード・コスワース・ZETEC-R V8エンジンが、1994年にベネトンのミハエル・シューマッハを初のF1ワールドチャンピオンに導くという成功につながった。

    1996年、フォードとコスワースはF1へのコミットメントを再確認し、フォードの長年のパートナーであるジャッキー・スチュワートと彼の息子ポールと組んで、まったく新しいスチュワート・グランプリ F1チームを結成した。 スチュワート・フランプリは1997年のF1デビューシーズンにフォード ZTEC-R V10エンジンを走らせた。

    フォードは1999年までにコスワース・レーシングを買収し、長年のレースパートナーである2社の特別な関係をより強固なものにした。スチュワート・グランプリにとって、これは新しいエンジンの開発という賭けに出ることにつながった。この年のマシンは2年前よりも競争力が増し、コンストラクターズ選手権で4位となった。ジョニー・ハーバートは、雨に濡れたF1ヨーロッパGPでスチュワート・グランプリの唯一の勝利を収めた。

    フォードは、F1へのコミットメントを強め、スチュワート・グランプリを買収。マシンの内部はフォードとコスワースのコンビとして継続されたが、フォードがプレミアムカーブランドを宣伝することを選んだため、1999年9月以降、チームはジャガー・レーシングと呼ばれるようになった。しかし、新チームは1999年シーズンのスチュワート・グランプリのような成績を残すことができず、コンストラクターズ選手権で9位に終わるなど、困難なスタートを切った。

    成績不振は2002年まで続き、フォードの取締役会は、特に親会社のブランド名で展開しているわけではなかったこともあり、高価なF1チームを運営することに大きな疑問を抱き始めていた。

    ジャガー・レーシング
    ジャガー・レーシング

    結局、2003年シーズンはスタッフの解雇と予算削減が行われ、チーム運営のメリットを示すために2年間の猶予が与えられた。新しい経営陣のもと、マーク・ウェバーとアントニオ・ピッツォニアという新しいドライバーラインアップに助けられ、チームは改善を開始した。ジャガーは2002年に続き、コンストラクターズ選手権で7位を獲得した。

    2004年はジャガーにとって最後のシーズンとなり、成績はほとんど改善されなかった。フォードは、もはやジャガーがF1に参戦するための説得力のあるビジネスケースを作れなくなったため、事業を売却することを選択した。売却の最終日にレッドブルがチームを買収、チーム名をレッドブル・レーシングとし、ジャガーチームが使用する予定だった2005年のシャシーとエンジンを搭載した。

    F1でのフォードの最後のシーズンは成功しなかったが、モータースポーツの最高峰であるF1で再び存在感を示そうとしている。

  • レッドブルF1代表 「フォードとの提携はポルシェの提案とはまったく異なる」

    レッドブルF1代表 「フォードとの提携はポルシェの提案とはまったく異なる」

    レッドブル・レーシングのF1チーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、フォードとの関係は、ポルシェから提案されて最終的に失敗に終わったポルシェとの提携とは「まったく異なる関係」になるだろうと語った。

    レッドブルは、社内にレッドブル・パワートレインズ部門を設立した後、2026年のF1パワーユニットを共同開発するメーカーを求めていた。

    2022年まで数カ月にわたってポルシェと話し合いを続けてきたが、ポルシェがレッドブルのF1事業の株式を取得することを望む中で決裂した。

    レッドブルとフォードは2月3日(金)、2026年から技術およびブランド提携を結び、レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリにパワーユニットを供給すると発表している。

    「ポルシェとの関係とはまったく異なる」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

    「これは純粋に商業的かつ技術的な契約であり、株式やビジネスへの参加はない」

    「研究開発、特にEVの研究開発へのアクセスや、技術的なソフトウェア開発などを共有することができる、非常にシンプルな契約だ」

    「そして、商業面では、フォードが米国に浸透していることもあり、商業パートナーとして、我々を助けてくれる。商業的なパートナーとして、我々がその市場にさらに浸透していくのに役立つ」

    レッドブルとフォードの契約により、現在のホンダとのパートナーシップは2025年シーズンをもって終了することになる。

    「ホンダとは素晴らしいパートナーシップを築いてきたが、彼らが当初2020年にF1からの撤退を発表したときは、大きな悲しみに包まれた」とクリスチャン・ホーナーは語った。

    「それが、自分たちの未来をコントロールするために、レッドブル・パワートレインズを設立するきっかけとなった。その旅に出たとき、ホンダの計画が変更され、ありがたいことに2025年末までエンジンを供給することに同意してくれた。そして、2026年に向けてリソースを蓄積していくことになった」

    「2025年までの契約は素晴らしいものであり、彼らは素晴らしい会社だ」

    「タンデムではあるが、完全に別組織で、知財や知識の移転や交換もない。レッドブルのパワートレイン事業は、この18カ月間、2026年のレギュレーションに完全に集中してきた」

    「2026年プロジェクトにフォードのようなOEMパートナーを得た今、2026年シーズンに向けて我々の進むべき道は異なっている」

    「2026年に向けて、ホンダの計画が具体化されることを祈っている。しかし、それまでは、これまでの成功をもとに、懸命に取り組んでいくつもりだ」

  • フォード 「マーケティングのためだけにF1に参戦するわけではない」

    フォード 「マーケティングのためだけにF1に参戦するわけではない」

    フォードは、2026年からF1に参戦するのは、単にマーケティング面だけでなく、F1パワーユニットの技術プロセスの一部になることが重要だと語った。

    レッドブル・レーシングがニューヨークで行った新車発表会のビッグニュースは、2023年のカラーリングを施しただけの展示用のRB19ではなく、アメリカの自動車大手フォードと組んで、2026年向けの新しいF1パワーユニットを開発することだった。

    この契約により、レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリの両チームは、2030年までの少なくとも5シーズン、レッドブル・フォード・パワートレインズが開発するF1パワーユニットを搭載してレースに参戦することになる。

    フォードは、20年近くF1に参戦していないが、なぜ今になってモータースポーツに復帰することにしたのだろうか? そして、なぜレッドブルなのか?

    フォード・パフォーマンス・モータースポーツ・グローバル・ディレクターのマーク・ラッシュブルックは、F1がより持続可能な新しい方向に向かっていること、そして、世界中で、特にフォードのホームマーケットであるアメリカで人気を集めていることが彼らの決断の鍵になったと説明する。

    「フォードの関心は、2年以上前に、テクノロジーの変化、持続可能な燃料への取り組み、ネットカーボンゼロ、ハイブリッドパワーユニットの電動化をより大きな構成要素とする技術レギュレーションの変更など、このスポーツの未来がどうなっているかを見て、理解し始めたときにはじまった」とマーク・ラッシュブルックは語った。

    「技術的に貢献できることはもちろん、その分野で学び続けることができると思ったからだ」

    「それと並行して、F1というスポーツに何が起きているのか、その人気と、世界中に広がるファン層と、そのファン層の多様性を目の当たりにし、それが我々のストーリーを伝えるためのプラットフォームを与えてくれると考えた」

    「実際にそれが実現し、成長し続けるのを見て、『よし、これはF1に戻るのにふさわしいタイミングかもしれない』と思い始めた」

    かつて不運にもジャガー・レーシングという自身のチームを運営し、ベネトンやマクラーレンなどのエンジンサプライヤーも務めたフォードは、F1復帰の方法を時間をかけて検討したとラッシュブルックは語った。

    「しかし、正しい方法で戻らなければならない。そして、当然ながら、我々は時間をかけて多くの人の話を聞いた」とマーク・ラッシュブルックは語った。

    「フォードが少なくとも検討の余地があるとわかるとすぐに、既存のチームであれ、これから提携するチームであれ、多くの人々が名乗りを上げてくれた。我々はいくつかのチームにアプローチしたが、当初はどこもピンとこなかった。そして、過去のようにチームを所有し、完全なファクトリーチームとして戻ることもしっくりこなかった」

    「我々は、戦略的に参加し、意味のあるところで貢献し、意味のあるところで学びたかった」

    マーク・ラッシュブルックによると、レッドブルとの提携は、その条件を満たすものであった。

    「レッドブルがパートナーに求めているものは、我々がもたらすことができるものであり、我々がパートナーに求めているものは、彼らがもたらすことができるものだということがすぐに明らかになった」

    「2022年の後半から始まったが、我々は当初からこれが適切なパートナーシップであることを分かっていたという意味で非常に早く進んだ。より詳細な議論を重ね、今日こうして発表することができた」

    「しかし、我々にとっては、適切なパートナーと適切なタイミングで適切な方法でこのスポーツに参入することが非常に重要であり、我々はその両方を実現できると信じている」

    レッドブルはすでにミルトン・キーンズにあるレッドブル・パワートレインズのエンジン施設の運営を開始しており、マーク・ラッシュブルックはそこがプロジェクトの主要な拠点となることを確認したが、フォードも同様に、彼らのリソースをフルに活用することになると付け加えた。

    「ミルトンキーンズには、レッドブル・キャンパスがあり、素晴らしい基盤がある」とマーク・ラッシュブルックは続けた。

    「パワーユニットを製造するチームのために、ダイナモを備えたパワートレイン用の建物を建てる計画がすでに進行中であり、それは現在もパワーユニット・プログラムの基礎となる計画だ」

    「フォード・モーター・カンパニーのリソースは、付加価値と利益をもたらすものであれば、すべてテーブルの上にある。現在、私たちが取り組んでいるのは、バッテリーセル技術、電気モーター、制御、ソフトウェアなどの分野だ」

    「ミルトン・キーンズにフルタイムの従業員を配置することになると思うが、現時点ではまだだ」

    新しいF1パワーユニットにはレッドブル・フォードというバッジが付けられるが、マーク・ラッシュブルックはフォードが開発プロセスの一部となることが重要だと語った。

    「それを100%必要としていた。我々はそれがどこでも、特にF1において単なるマーケティングとしてレースに出ることはない」

    とはいえ、フォードにとってマーケティングの配当は大きなものになるだろう。特にアメリカでのスポーツの成長を考えると、今年はオースティンとマイアミでの既存のレースに加え、ラスベガスの3つのグランプリが開催される。

    「アメリカの成長は確かに助けになる」とマーク・ラッシュブルックは認めた。

    「これまで述べてきたように、テクノロジーと双方向の転送の機会が組み合わさって生まれたものだ。マーケティングや世界中の多様なファンとのつながりの機会もそうだが、アメリカでの特定の成長も確かに貢献している。だが、それが唯一の理由ではない」

    「アメリカでのレースが増えるのは素晴らしいことだ。まったく異なる3つのレースが開催されるのもね。去年はCOTAに参加したが、素晴らしかった」

    「それまでレースに参加したことはなかった。素晴らしい雰囲気とフィーリングであり、そこにいるファンの数、そして、そのファンの情熱・・・僕らがその一部になることが重要なんだ」

    フォード F1

  • フォード、レッドブルF1にバッテリーとハイブリッド技術を供給

    フォード、レッドブルF1にバッテリーとハイブリッド技術を供給

    フォードは、2026年にF1に復帰し、新しいパワーユニットレギュレーションのもとでレッドブル・パワートレインズにバッテリーとハイブリッド技術を供給する。

    アメリカの自動車大手であるフォードは、2004年に当時ジャガーの名で活動していたワークスチームをレッドブルに売却したのを最後にF1に関与していなかった。

    しかし、今回、まさにジャガーを売却したチームとの提携を確認し、2026年のパートナーシップの基礎となる資金と技術的なインプットを行い、レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリの両チームがフォードのバッジを受けたパワーユニットを走らせることになる。

    フォードは主に電動化の側面に重点を置いているが、フォード・パフォーマンス・モータースポーツ担当のグローバルディレクターを務めるマーク・ラッシュブルックは、最高のコラボレーションを実現するため、主要拠点はレッドブルの既存のF1キャンパスに置かれると述べている。

    「レッドブル・レーシングチームとレッドブル・フォード・パワートレインズの基盤はミルトンキーンズにある」とマーク・ラッシュブルックはRACERに語った。

    「なぜなら、最高のレーシングカーをコースに送り出すには、パワーユニットがその一部として統合された最高のトータルカーでなければならないからだ。そのためには、パワーユニットを含めたトータルで最高のクルマが必要だ」

    「パワートレイン・チームの新社屋、新しいダイナモ、テスト用インフラなど、すでに計画されているものは、物理的に中心を置くには適切な場所だ。もちろん、我々にはそれに貢献できる大きなグローバル・リソースがあるので、我々のリソースを使って世界の他の地域で作業やテストを行うことが理にかなっている場合には、それを利用することになるだろう」

    「人材面でも、ミルトンキーンズを中心に、グローバルチームと連携していく。アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアにいるスタッフが、すべてのレースプログラムをサポートする。そして、最終的にはパワーユニット開発のためにミルトン・キーンズに何人か駐在させることになるだろう」

    この契約は、2021年にマックス・フェルスタッペンを初のドライバーズチャンピオンに導き、レッドブル・パワートレインズがホンダのIPとエンジンの運用を引き継いだ昨シーズンのダブルタイトル獲得の基盤となった、レッドブルとホンダの提携が2025年で終了することを意味する。

    マーク・ラッシュブルックは、フォードはおF1への投資が既存のWRC、NASCAR、スーパーカー、スポーツカーレースなど、フォードのグローバルなモータースポーツプログラムに影響を与えることはないと語る。

    偶然にも、WRCにおいてM-Sportは現在、飲料大手のレッドブルの支援を受けている。

    フォードのWRCへの関与について尋ねられたマーク・ラッシュブルックは「私が言えるのは、我々のモータースポーツ計画をF1復帰を前提と計画されており、F1復帰は独立した決定であるということだ」と述べた。

    「我々はグローバルにモータースポーツに取り組んでいる。我々は、世界中の様々なレベルのレースでマスタングに焦点を当て、ブロンコやレンジャーなどのオフロードレース、そしてラリー1としてのプーマとその下のフィエスタのフルピラミッドをオフロード戦略の一部として含むという点で戦略を変更した」

    「そして、F1だ。この中で最もグローバルな展開をしているのがF1であり、さらに電動化が4本目の柱となっている」

    「この4つの柱は、モータースポーツサイクル計画の一部であり、現在のプログラムを変更するつもりはない」

  • レッドブル、F1でのフォードとの関係は3回目

    レッドブル、F1でのフォードとの関係は3回目

    レッドブルが発表した2026年シーズンからのフォードとの提携は、実際には両社がF1で関係をもつ3回目のケースとなる。

    かつて自社が生み出して所有していたF1チームで、ホンダやポルシェであったかもしれないF1エンジンにフォードがバッジをつけるという事実は、レッドブルの型破りなメーカーとの提携の歴史と非常によく一致している。

    ここで、これまでのレッドブルの自動車メーカーとの提携の変遷を振り返る。

    フォード(1995-1996)
    フォード(1995-1996)
    レッドブル・レーシングがF1に参戦する10年前に、レッドブルはザウバーチームのタイトルスポンサーを務めていた。しかし、それ以上に重要なのは、チームを所有するホールディングカンパニーの株式の過半数を取得したことだった。

    ザウバーは1995年、ベネトンがルノーエンジンを搭載するために提携を解消した後、フォードとのワークスエンジン契約を獲得した。しかし、1997年にフォードが新チームであるスチュワートに大きく関与したため、ザウバーとのファクトリー契約はわずか2シーズンで終了した。

    フェラーリ(1997-2001)
    フェラーリ(1997-2001)
    レッドブルはザウバーの株式を大量に保有し続けたが、キミ・ライコネンとレッドブルが推すエンリケ・ベルノルディのどちらを起用するかで意見が対立し、2001年末に創業者のペーター・ザウバーに売却した。

    その間、レッドブルのリバリーを纏ったザウバーは、マレーシアの石油化学大手ペトロナスがバッジを付けたフェラーリのカスタマーエンジンを搭載していた。この時期、ペトロナスは自社でF1エンジンを製造する計画もあったが、財政的な理由で中止となった。

    フォード(2005年)
    フォード(2005年)
    レッドブルは、2004年末にフォードのジャガーチームを買収し、レッドブル・レーシングとしてスタートした。

    フォードはエンジン部門のコスワース・レーシングを同時に売却することを選んだが、これはレッドブルとの契約成立に不可欠なものだった。

    コスワースはチャンプカー・ワールドシリーズの共同オーナーであるケビン・カルクホーベンとジェリー・フォーサイスに売却され、同社は2005年シーズンもレッドブルにフォードF1エンジンを供給し続けるが、現在はコスワースブランドでの運営にとどまっている。

    この時期、フォードはレッドブルのワークスパートナーではなかったが、これは両者のF1史における第2部であると言える。

    フェラーリ(2006年)
    フェラーリ(2006年)
    2005年はフォード・コスワースエンジンを搭載していたが、レッドブルはチームを引き継ぐと同時に新しいエンジンパートナーを探し始めた。2.4リッターV8エンジン方式の初年度はフェラーリエンジンを搭載する契約が結ばれた。

    しかし、レッドブルは冷却仕様を誤り、困難なキャンペーンの始まりに適応するためにマシンを妥協しなければならなかったため、移行はスムーズにいかなかった。

    ルノー (2007-2018)
    ルノー (2007-2018)
    2006年にエイドリアン・ニューイがレッドブルに移籍したことで、エンジンスペックの同等性を求めていたフェラーリとは決別することになった。

    レッドブルはその後12年間エンジンサプライヤーとなるルノーと契約し、フェラーリエンジンとの契約は姉妹チームのトロ・ロッソに移管された。

    当初は順調で、セバスチャン・ベッテルを原動力にレッドブル・ルノーは2010年から2013年にかけて圧倒的な強さを見せた。しかし、1.6リッターV6ターボハイブリッド時代にはエンジントラブルが発生し、関係が破綻してしまう。

    タグ・ホイヤー

    ルノーがレッドブルにエンジンを供給するためには、別の名前でバッジをつけ、「相互友好協定」と称してエンジンの批判を防ぐことに同意しなければならないほど、事態は悪化した。

    その結果、レッドブルは2016年から2018年にかけて時計メーカーのタグ・ホイヤーとエンジンバッジの契約に合意し、当時はワークス・ルノーチームと同じエンジンを搭載していたが、レッドブルのエンジンにはタグ・ホイヤーの名前がつけられていた。

    インフィニティ(2013年~2015年)
    インフィニティ(2013年~2015年)
    レッドブルは2013年から2015年までインフィニティがタイトルスポンサーを務めたが、当初は期待されていたものの、その一環としてエンジンのブランド契約はなかった。

    日産の高級車ブランドはルノー・日産アライアンスの一部であったため、レッドブルとルノーの関係が破綻したことにより、最終的にインフィニティのコマーシャルパートナーシップは2015年末以降も継続されないことが確定した。

    アストンマーティン(2016~2020年)
    アストンマーティン(2016~2020年)
    レッドブルは、「イノベーション・パートナーシップ」と呼ばれるものの形成により、2016年にアストンマーティンとの協業を開始した。その結果、F1マシンにアストンマーティンのブランドが登場し、レッドブル(とニューウェイ)はロードカーのプロジェクトで協力することになった。

    この契約は2018年から2020年にかけてタイトルスポンサーに拡大され、チームはアストンマーティン・レッドブル・レーシングとして参戦することになった。これは、タグ・ホイヤーブランドのルノーエンジンからホンダパワーへの切り替えにまたがるものであった。インフィニティと同様、アストンマーティンの名称がエンジンバッジに使われることはなかった。

    ホンダ(2018年~2021年)
    ホンダ(2018年~2021年)
    ホンダがレッドブルにエンジンを供給するようになったのは2019年からだが、その1年前からトロ・ロッソにエンジンを供給しており、提携は始まっていた。これはマクラーレンがホンダとの提携を解消したことに続くものだ。

    トロ・ロッソとの契約は、事実上ホンダのトライアルであり、その価値を証明するものであった。つまり、レッドブルは2019年にホンダのエンジンを搭載し、すぐにレースで勝つ力、そして2021年にはタイトルを獲得する力として台頭した。

    しかし、ホンダは2021年末にF1から撤退した。そのようなものだ。

    レッドブル・パワートレインズ(2022年~現在)
    レッドブル・パワートレインズ(2022年~現在)
    ホンダの『撤退』に伴い、事実上、自社のエンジンパートナーとなったレッドブル。現在のRBPTのエンジンは、ほぼレッドブルにエンジンを供給する契約が結んだホンダのものだ。どこからどう見ても、ホンダのワークス契約の継続であり、ただレッドブルがその費用を払っているに過ぎない。

    ホンダは2022年に向けて新仕様のパワーユニットパッケージを製作し、これまで通り作業を続けている。当初、レッドブルはHRCのロゴのみを載せていたが、シーズン後半には本格的なホンダブランドが再登場した。

    フォード(2026年~)
    フォード(2026年~)
    レッドブルは、2026年にF1参戦期間中3度目となるフォードとの提携が決定している。

    現在のRBPTのエンジンは事実上ホンダだが、フォードとの契約初年度に新世代F1エンジンが登場する前にその関係は終了となる。フォードの登場以前には、ホンダが新しいエンジンルールの導入に合わせて、レッドブルとの本格的な公式関係を更新するために候補に挙がっており、その前にはポルシェが提携交渉を行っていたが、ポルシェが望む程度のコントロール権をレッドブルが拒否したことで破談となった。