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  • レッドブルF1 イタリアGP予選結果に複雑「ここ数戦よりポールに近かった」

    レッドブルF1 イタリアGP予選結果に複雑「ここ数戦よりポールに近かった」

    レッドブル・レーシングは、2026年F1第13戦イタリアGPの予選を複雑な結果で終えた。マックス・フェルスタッペンは予選6番手となったものの、他車のペナルティにより5番グリッドからスタートする。

    ローラン・メキース代表は結果への不満を認める一方、金曜日と比較してマシンの競争力は改善し、ポールポジションとの差もここ数戦より縮まったと評価した。

    レッドブルはパワーユニット交換によるグリッド降格が決まっていたリアム・ローソンを利用し、フェルスタッペンにトウを与える戦略を採用。しかし、ローソンがQ2最後のアタックでトラフィックに遭い14番手に終わったため、Q3でフェルスタッペンを援護する計画は実現しなかった。

    ローラン・メキース「金曜日よりペースは改善した」
    メキースは予選後、5番グリッドという結果には満足できないとしながらも、レッドブルが週末を通じて前進したことをポジティブな材料として挙げた。

    「今日の予選を終えて複雑な気持ちだ。もちろん5番グリッドに満足することはできないが、今日のペースは金曜日と比べて改善していたと思う」

    特にメキースが評価したのがFP3での進歩だった。フェルスタッペンもFP3ではマシンを「かなり快適にドライブできた」と話しており、予選に向けて手応えをつかんでいた。

    「マックスは今朝のFP3でマシンに対してはるかにいい感触を得ていたし、全体的に見れば、ここ数戦で示してきたものよりポールポジションに近づくことができた」

    一方、予選ではトップ6~7台が僅差にひしめく展開となり、レッドブルはその集団の後方に沈んだ。フェルスタッペン自身も予選ではマシンがかなり跳ねるようになり、何らかの問題によって低速域のパフォーマンスを失ったと説明している。

    「トップ6、7台の差は本当に小さく、今日はその集団の後方で終わった。それは少しフラストレーションがたまる結果だが、これほど差が小さければ、それも勝負の一部だ」

    「明日に向けて修正し、改善しなければならない部分がいくつかある。そうすることで前にいるドライバーたちとの戦いに加われるようにしたい」

    レッドブル・レーシング

    ローソンのQ2敗退「最後のラップでトラフィックに遭ったのは残念」
    ローソンについて、レッドブルはエンジン交換によるグリッド降格を前提として予選を戦っていた。目標はローソン自身をQ3まで進出させ、そこでフェルスタッペンにトウを与えることだった。

    しかし、Q2最後のアタックではオスカー・ピアストリに進路を妨げられたことに加えてトラフィックにも遭遇。タイムを更新できず14番手で敗退し、レッドブルの計画は崩れた。

    「リアムについては、PU交換によるグリッドペナルティを受けなければならないことは分かっていた。最後のラップでトラフィックに遭い、Q3進出を逃してしまったのは残念だ」

    それでもメキースは、代役としてレッドブルをドライブするローソンの仕事ぶりを高く評価している。

    「全体として、リアムは今週末も我々とともにいい仕事をしている。明日はフィールドを追い上げるために力強く戦ってくれると確信している」

    フェルスタッペンも予選後、マシンに発生した問題によって本来のパフォーマンスを発揮できなかったと説明しており、レッドブルには決勝までに改善すべきポイントが残されている。メキースは金曜日からの進歩を手応えとしながら、5番グリッドから前方のライバルとの戦いに加わることを目指している。

  • レッドブルF1 ランビアーゼ後任を発表 トム・マッカローが2027年加入

    レッドブルF1 ランビアーゼ後任を発表 トム・マッカローが2027年加入

    レッドブル・レーシングは、2027年からトム・マッカローがチームに加入し、コンペティションディレクターに就任することを発表した。アストンマーティンで長年にわたりF1の現場を支えてきた経験豊富なエンジニアを迎え、マクラーレンへの移籍が決まっているジャンピエロ・ランビアーゼの後任とする。

    50歳のマッカローは2027年シーズン開幕から新たな役職に就く。レッドブル・レーシングでは近年、黄金期を支えた主要スタッフの離脱が相次いでおり、今回の人事は技術・レース運営組織の再構築に向けた重要な一手となる。

    レッドブルがマッカロー加入を正式発表
    レッドブル・レーシングはマッカローの加入について声明を発表した。

    「2027年初頭にトムをチームに迎えられることをうれしく思う。この役職において、彼の豊富な経験と専門知識を生かせることを楽しみにしている」

    マッカローはF1で豊富な経験を持つ。シルバーストンを拠点とするチームに10年以上在籍し、フォース・インディア、レーシング・ポイント、そしてアストンマーティンへとチームが変遷するなかで、主にトラックサイドのパフォーマンス部門を担当してきた。

    しかし、2025年シーズン序盤に行われたアストンマーティンの経営・技術組織再編に伴い、F1チームの第一線から外れた。その後は、アストンマーティンの高性能技術事業を担うアストンマーティン・パフォーマンス・テクノロジーズでパフォーマンスディレクターを務めていた。

    レッドブルは、マッカローが持つ長年のトラックサイド経験とF1チーム運営への深い理解を評価し、今後の組織で重要な役割を託すことを決めた。

    ランビアーゼはマクラーレン移籍へ
    マッカローは事実上、ジャンピエロ・ランビアーゼが担ってきたレースエンジニアリング部門の責任を引き継ぐことになる。

    ランビアーゼは2024年10月にコンペティションディレクターへ昇格しながら、マックス・フェルスタッペンのレースエンジニアも引き続き担当してきた。フェルスタッペンとの無線で知られる存在である一方、レッドブルのレース運営全体でも重要なポジションを担っている。

    そのランビアーゼは、遅くとも2028年までにマクラーレンへ移籍する予定となっている。ただし、実際の加入時期が前倒しされる可能性も残されている。

    マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンは今年5月、将来的に直接のライバルへ移ることが決まっているスタッフを長期間チームに残すことの難しさを認めていた。

    「我々はこの世界がどういうものか分かっている。ある時点では、ライバルチームへ行くと分かっている人間を抱えていることが、おそらく居心地の悪い状況になるだろう」

    一方でブラウンは、他チームへの移籍を望むスタッフを無理に引き留める考えもないとしている。

    「私の基本的な考え方としては、誰かが去りたいのであれば、適切な形で進めるべきだ。ただ、もう私のチームにいたくないという人について、他のチームにスタッフを盗まれたと考えるタイプではない」

    「ドライバーでもスポンサーでも同じだ。失うこともあれば、彼らが別のものに興味を持つこともある」

    契約は2028年まで 前倒し移籍の可能性も
    ランビアーゼとレッドブルとの現在の契約は2028年まで残っており、現時点ではそれがマクラーレン加入時期を決める基準となっている。

    ブラウンはランビアーゼの加入時期について次のように説明している。

    「2028年まで契約がある。それが必要なのであれば、我々は待つ。もっと早く何かできるのであれば、もちろん興味はある。ただ、現時点では全員が2026年に集中していると思う」

    レッドブルにとっては、ランビアーゼがいつ実際にチームを離れるのかも今後の焦点となる。マッカローが2027年初頭から加入することで、少なくとも一定期間は両者が同じ組織に在籍する可能性があり、引き継ぎを含めた体制構築を進める余地が生まれる。

    ジャンピエロ・ランビアーゼ(レッドブル・レーシング)

    黄金期の主要スタッフ流出が続くレッドブル
    マッカローの招聘は、レッドブルが進めている組織刷新の一環でもある。

    近年のレッドブルでは、長年にわたってチームの成功を支えてきた主要人物が相次いで組織を離れており、ランビアーゼもその流れに加わることになる。新たな技術レギュレーションの下で競争力を維持するうえで、マシンそのものの開発だけでなく、レース週末を運営する技術組織の再構築も重要な課題となっている。

    その点でマッカローは、ランビアーゼとは異なるキャリアを持つ。ひとつのシルバーストン拠点の組織でフォース・インディアからレーシング・ポイント、アストンマーティンへと変化する過程を経験し、限られたリソースで戦った時代から大規模投資による拡張期までを知る人物だ。

    特にトラックサイドでのパフォーマンス管理に長く携わってきた経験は、レース運営と技術部門を結ぶポジションを担ううえで大きな強みとなる。

    2027年加入でランビアーゼ後の体制構築へ
    今回の人事は、F1のトップチーム間で激しさを増す人材獲得競争を象徴する動きでもある。新レギュレーション時代ではマシンやパワーユニットだけでなく、それらを最大限に機能させる技術者と組織力が競争力を左右する。

    レッドブルにとって重要なのは、ランビアーゼの離脱による影響を最小限に抑えながら、マッカローを中心とした新たなレース運営体制を構築することになる。

    マッカローが正式に仕事を始めるのは2027年。それまでランビアーゼはレッドブルで職務を続ける予定であり、一方のマクラーレンは2028年まで待つのか、それとも早期移籍に向けた合意を取り付けるのかという判断を迫られる。

    黄金期を築いたスタッフが徐々に入れ替わるなか、経験豊富なマッカローの招聘は、レッドブルが次の時代を見据えて進める組織再編の重要なピースとなる。

  • レッドブルF1 オランダGPで特別スーツ フェルスタッペンとハジャーで異なる配色

    レッドブルF1 オランダGPで特別スーツ フェルスタッペンとハジャーで異なる配色

    レッドブル・レーシングは、2026年F1オランダGPに向けてマックス・フェルスタッペンとアイザック・ハジャーが着用する特別仕様のレーシングスーツを公開した。

    ザントフォールトで開催されるオランダGPは、少なくとも当面の間は今回が最後の開催となる。地元オランダ出身のフェルスタッペンにとってはもちろん、ハジャーにとっても特別な思い出を持つグランプリだ。

    フェルスタッペンはオレンジ ハジャーはシルバーの特別仕様
    レッドブル・レーシングが公開したオランダGP仕様のレーシングスーツでは、フェルスタッペンとハジャーで異なるカラーリングが採用された。

    フェルスタッペンはオレンジをアクセントとして取り入れ、ホームグランプリを意識したデザインとなっている。一方、ハジャーはシルバー系をアクセントに使用。基本となるネイビーのレッドブルカラーを共有しながら、肩やサイドなどの配色によって2人で異なる印象に仕上げられている。

    2021年にF1カレンダーへ復帰して以降、ザントフォールトでは5回のオランダGPが開催されている。フェルスタッペンはそのうち3勝を挙げ、残る2戦でも2位に入っており、すべてのレースで表彰台を獲得している。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) オランダグランプリアイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) オランダグランプリ

    フェルスタッペンにとって特別なホームGP
    今回のオランダGPには、これまでとは異なる意味も加わる。ザントフォールトでのF1開催は2026年大会を最後に終了することが決まっており、現時点で将来の復活予定はない。

    フェルスタッペンにとっては、少なくとも当面の間、ザントフォールトで迎える最後のホームグランプリとなる。

    2021年の復活初年度から圧倒的な人気を集め、サーキットを埋め尽くす「オレンジ・アーミー」とともにオランダGPを象徴する存在となったフェルスタッペン。レッドブルにとっても、今回の週末はひとつの節目となる。

    ハジャーにとってもF1初表彰台の思い出の地
    一方、ハジャーにとってザントフォールトはF1キャリアの転機となった場所だ。

    レーシングブルズから参戦していた2025年のオランダGPで、ハジャーは見事な走りを披露してF1初表彰台を獲得。この結果はルーキーシーズンにおける大きなハイライトとなり、2026年にレッドブル・レーシングへ昇格する評価につながった出来事のひとつでもあった。

    その1年後、ハジャーはフェルスタッペンのチームメイトとしてザントフォールトに戻ってくる。

    フェルスタッペンにとっては母国で築いてきた歴史の一区切り、ハジャーにとってはF1キャリアを大きく前進させたサーキットへの凱旋となる。異なるカラーリングの特別なレーシングスーツをまとった2人が、節目となるオランダGPに臨む。

  • レッドブルF1 苦戦するRB22にワシェ「自信を持てる状態ではない」

    レッドブルF1 苦戦するRB22にワシェ「自信を持てる状態ではない」

    レッドブル・レーシングのテクニカルディレクターを務めるピエール・ワシェが、2026年F1マシン「RB22」の現状について厳しい評価を下した。サーキットに持ち込むたびに異なる問題が現れるとして、チームには現在「自信がない」と認めている。

    かつてF1を圧倒したレッドブル・レーシングだが、2026年シーズン前半戦は11戦を終えて未勝利。単純なパフォーマンス不足以上に深刻なのは、RB22の挙動を十分に理解できず、コンディションの変化に対して極めて敏感なマシンになっていることだ。

    「コースに出るたびに違う問題が見つかる」
    レッドブル・レーシングは、2024年にドライバーズ選手権を僅差で逃し、2025年にはマクラーレンにタイトルを奪われた。そして新レギュレーションが導入された2026年も、シーズン序盤から苦戦を強いられている。

    51歳のワシェは、レッドブルだけでなくマクラーレンも前年から出遅れた一方、ライバル勢がシーズン中に大きく進歩したと分析する。

    「我々は最後まで戦った。マクラーレンも同じだと思うが、昨年やっていたことを基準にすれば、両チームとも少し遅れていると思う」

    「他のライバルたちはモナコ以降、大きく進歩している。この新しいマシンでは、サーキットに行ってマシンを走らせるたびに、毎回違う問題が見つかる」

    「我々はそこから最大限を引き出そうとしている。しかし、自信を持てる状態ではない」

    RB22の問題は、単に特定のコーナーやひとつの性能領域に限定されたものではない。サーキットやコンディションが変わるたびに異なる弱点が表面化し、チームがマシンを完全には把握できていないことをワシェの発言は示している。

    実際、その不安定さはコース上でも表れている。

    マックス・フェルスタッペンはオーストリアGPとハンガリーGPの予選でスピンを喫し、オーストリアではバリアに接触してグラベルでストップした。

    さらにフェルスタッペンとチームメイトのアイザック・ハジャーは、セッション中にマシンが自分たちの下で物理的に壊れていくように感じる場面についても言及しており、RB22の構造面を含めた挙動にも懸念が生じている。

    ピエール・ワシェ(レッドブル・レーシング)

    進歩はしているが問題の全体像は見えず
    一方でワシェは、レッドブル・レーシングが開幕時から何も改善できていないわけではないと強調する。

    「最も重要なのは、我々が遅れた状態からスタートしたということだ。そして、間違いなく進歩している」

    「ここまで改善し、現在の位置まで来られたことについては、チームが非常にいい仕事をしたと思う」

    「まだ我々が望んでいる位置にはいないが、できる限りのことをして、何が機能していないのか、何を改善できるのかを理解しようとしている。そのうえで、自分たちがどこにいるのかを見ることになる」

    「ただ、最も重要なのは、チームとしての進歩が非常に興味深いものだったということだ」

    レッドブルはRB22を改善し続けている。しかし現在の問題は、単純にダウンフォースを増やしたり、特定の弱点をアップデートで修正したりすれば解決する性質のものではない可能性がある。

    ワシェが明かしたように、サーキット、路面状況、気温、セットアップなどの条件が変化すると、それまでとは異なる問題が姿を現す。そのためチームは開発を進めながら、同時にRB22そのものへの理解を深めなければならない状況にある。

    フェルスタッペンの母国オランダGPが次の試金石
    夏休み明けのF1は、ザントフォールトで行われるオランダGPから再開する。

    マックス・フェルスタッペンにとっては母国レースであり、大きな期待が集まる一戦となる。一方、レッドブルにとっては、変化するコンディションに敏感なRB22をどこまで安定したパフォーマンス領域に持ち込めるかが重要になる。

    フェルスタッペンの将来をめぐっては依然としてパドックでさまざまな憶測が続いており、マシンへの「自信がない」というワシェの言葉は、レッドブルにとって決して軽いものではない。

    それでも、チームが開幕時から着実に前進していることもワシェは強調している。残る課題は、その進歩を安定した速さへと結びつけられるかどうかだ。

    かつて勝利を前提としてグランプリに臨んでいたレッドブル・レーシングは現在、RB22が次にどんな問題を見せるのか分からない状態で週末を迎えている。2026年後半戦では、速さそのものを追求する前に、まずマシンを理解し、ドライバーが信頼できる状態に仕上げることが最大の課題となる。

  • レッドブルF1に“フランス化”への懸念 メキースの人事に内部から疑問

    レッドブルF1に“フランス化”への懸念 メキースの人事に内部から疑問

    レッドブル・レーシングで、チーム代表ローラン・メキースが進める組織改革をめぐり、一部のスタッフから「フランスのチームになりつつある」との声が上がっているという。クリスチャン・ホーナーの後任として就任してから1年あまり、メキースは徐々に自身の色を組織に反映させている。

    近年のレッドブルでは、エイドリアン・ニューウェイをはじめ、ロブ・マーシャル、ジョナサン・ウィートリー、ウィル・コートネイ、クレイグ・スキナーら長年チームを支えてきた主要スタッフが相次いで離脱。

    さらにポール・モナハンもチームを離れ、キャデラックへ移籍するとみられており、英国人を中心に構成されてきたミルトンキーンズの組織は大きな転換期を迎えている。

    ニューウェイ離脱後に変わったレッドブルの勢力図
    レッドブルは長年、英国を拠点とする技術者を中心に強力な組織を築いてきた。しかし、相次ぐ幹部の離脱によって、その構造は急速に変化している。

    ニューウェイが去った現在、テクニカルディレクターのピエール・ワシェは、ミルトンキーンズの技術部門で最も大きな影響力を持つ人物のひとりとなった。

    そして、ホーナー時代の終焉後に進められている人事で特に注目を集めているのが、メルセデスからグウェン・ラグルーを獲得したことだ。

    ラグルーはメルセデスで約10年間にわたってドライバー育成部門を担当し、ジョージ・ラッセルやキミ・アントネッリらのF1昇格を支えてきた人物である。2027年からレッドブル・ジュニアチームのディレクターに就任し、事実上、長年若手育成を取り仕切ってきたヘルムート・マルコの役割を引き継ぐことになる。

    また、フェラーリからコンサルタントとして加入したジーノ・ロサートは、カナダのフランス語圏であるケベック出身だ。

    メキースの人事にレッドブル内部から疑問
    F1 Insiderのラルフ・バッハによると、レッドブル内部では、フランス人のメキースが自身と近いバックグラウンドを持つ人物を周囲に集めているのではないかと見る向きがあるという。

    その狙いについてバッハは、純粋な競争力向上だけではなく、メキースが組織内部の安定を重視している可能性を指摘した。

    「彼は自分の周囲に人を集め、政治的な平穏を確保しようとしている。必ずしも彼を前進させてくれる人ではなくても、少なくとも問題を起こさない人たちを求めているということだ」

    「これはレッドブルの人たちと話していて出てくる話のひとつだ」

    もっとも、ラグルーの起用が単純に国籍を理由としたものなのかについて、バッハ自身も断定していない。

    「彼(ラグルー)がフランス人なのは偶然なのか? それは分からない。ただ、レッドブル内部には『もう本拠地をル・カステレかマニクールに移せばいい』という声もある。要するにフランスへ移転してしまえということだ。どうせフランスのチームになりつつあるんだからね」

    メキースが目指すのは安定か、それとも新たなレッドブルか
    こうした「フランス化」という表現には皮肉も含まれているが、その背景にはレッドブルの組織文化が大きく変わりつつあることへの警戒感がある。

    ホーナーのもとで長期間にわたって形成された経営体制に加え、ニューウェイ、ウィートリー、マーシャルらが担ってきた技術・運営面の中核もすでに大きく様変わりした。そこにメキースが新たな人材を配置することで、従来とは異なる権力構造が形成され始めている。

    一方、ラグルーはメルセデスで若手育成の実績を残しており、その招聘自体には明確な理由がある。ワシェも長年レッドブルの技術部門を支えてきた人物であり、フランス人スタッフが要職を占めているという事実だけで、人事の意図を判断することはできない。

    F1では、同じ国籍や過去に仕事をともにした人物が新たな責任者の周囲に集まること自体は珍しくない。重要なのは、その人事によって組織の安定と競争力を両立できるかどうかだ。

    レッドブル・レーシングに加入するグウェン・ラグルー

    アルピーヌとは対照的な“フランス化”
    興味深いのは、本来「フランスのF1チーム」であるアルピーヌが、実際には英国オックスフォードシャーを活動拠点とし、現在はルノー製パワーユニットも使用していないことだ。

    アルピーヌの実権を握るフラビオ・ブリアトーレはイタリア人で、マネージングディレクターのスティーブ・ニールセンは英国人。一方で英国ミルトンキーンズを本拠地とするレッドブルでは、フランス人のメキースとワシェが重要なポジションを担い、さらにラグルーが加わろうとしている。

    もちろん、これだけでレッドブルが文字通り「フランスのチーム」になるわけではない。それでも、内部からこうした冗談交じりの声が聞かれること自体、ホーナー時代から続いてきたレッドブルの組織が大きな変革期にあることを象徴している。

    メキースが進める人事が組織に安定をもたらすのか、それとも一部スタッフが懸念するように新たな軋轢を生むのか。最終的な評価を決めるのは国籍ではなく、再編されたレッドブルがF1でどのような結果を残すかになりそうだ。

  • レッドブルF1技術責任者 RB22の弱点を説明「進入時の不安定さが課題」

    レッドブルF1技術責任者 RB22の弱点を説明「進入時の不安定さが課題」

    レッドブル・レーシングのテクニカルディレクターを務めるピエール・ワシェが、2026年型マシン『RB22』が現在も抱える課題について説明した。

    チームはシーズン序盤から着実な進歩を遂げているものの、コーナー進入時の安定性やコーナー中盤でのアンダーステアといったマシン特性には依然として改善の余地があるという。

    ワシェは、開幕当初に抱えていたダウンフォース不足や機械的な問題は解消されたとしつつも、現在はRB22本来の特性を改善するため、セットアップや開発を続けていると明かした。

    RB22が抱える設計上の課題
    2022年から2024年までマックス・フェルスタッペンとともに3年連続でドライバーズタイトルを獲得したレッドブル・レーシングだが、新レギュレーションが導入された2026年は11戦を終えても未勝利と苦戦している。

    ハンガリーGPで2位に入ったフェルスタッペンの走りの裏で、ワシェはRB22が現在も抱える弱点について次のように説明した。

    「どのレーシングカーでも同じだが、ドライバーがどのようにマシンを使えるか、その荷重のかかり方には限界が見えてくる」

    「その特性によって、バランス調整やリバランスでできることが制限される」

    「我々のマシンにも、進入時の安定性やコーナー中盤でのアンダーステアといった制約があり、それを改善するためにメカニカルな手法を使って対処しようとしている」

    開幕時の問題はすでに修正
    ワシェは、現在の課題とは別に、シーズン序盤には別の問題も抱えていたことを改めて認めた。

    「シーズン序盤は、ライバルと比べてダウンフォースが不足していたことは明らかだった」

    「それに加えて、マシンにはいくつか機械的な問題があり、ドライバーがステアリングを通じてマシンの状態を感じ取れなかった。我々はシーズン序盤にその問題を修正した」

    「修正には少し時間がかかったが、それはマシン全体の性能やポテンシャルとは別の問題だった。ドライバーのフィーリングに関する問題があったということだ。隠している話ではない」

    現在はこれらの機械的な問題は解消されており、チームはマシン本来の性能向上に開発の重点を移している。

    レッドブル・レーシング

    「後れた状態から着実に前進した」
    ワシェは、レッドブル・レーシングがシーズンを通じて競争力を高めてきたことにも手応えを示した。

    「最大のポイントは、我々がライバルより後れた状態でスタートしたということだ。それでも確実に前進してきた」

    「ここまで巻き返してきたことはチームにとって非常に良い仕事だったと思う」

    「もちろん、まだ目指す位置には到達していない。しかし、エイドリアン(ニューウェイ)が言っていたように、何が機能していないのかを理解し、改善を積み重ねるしかない。その結果として現在の位置がある」

    「チームとして見れば、この進歩は非常に興味深いものだった」

    ワシェは2025年のタイトル争いが2026年型マシンの開発へ影響したかについては明言を避け、「他チームが非常に良い仕事をした」とライバルの開発力を評価した一方、「我々もマクラーレンも昨年は最後までタイトルを争った。その影響もあって少し後れを取ったのだろう」と分析した。

    開幕時の機械的トラブルはすでに解消されたものの、RB22は依然としてコーナー進入時の安定性やコーナー中盤でのアンダーステアという設計上の課題を抱えている。レッドブル・レーシングが2026年シーズン初勝利を挙げるためには、これらの弱点を克服し、マシン本来のポテンシャルをより安定して引き出すことが鍵となりそうだ。

  • レッドブルF1 RB22開発終了を検討 メキース「2027年型への移行は昨年より早い」

    レッドブルF1 RB22開発終了を検討 メキース「2027年型への移行は昨年より早い」

    レッドブル・レーシングは、2026年型マシン「RB22」の開発を予定より早く打ち切り、2027年マシンへ開発リソースを移す可能性を示した。チーム代表のローラン・メキースは、現行車の改善を続ける一方で、2027年の新たな技術レギュレーションへの対応を優先すべき時期が近づいていることを認めている。

    ハンガリーGPではマックス・フェルスタッペンが2位表彰台を獲得したものの、レッドブルは依然としてライバル勢に約0.3秒のパフォーマンス差があると分析。

    フェルスタッペンの卓越した能力がマシンの弱点を補っているとの認識をチーム首脳が改めて明かした。

    レッドブル・レーシングは、2026年型マシン「RB22」の開発を予定より早く打ち切り、2027年マシンへ開発リソースを移す可能性を示した。チーム代表のローラン・メキースは、現行車の改善を続ける一方で、2027年の新たな技術レギュレーションへの対応を優先すべき時期が近づいていることを認めている。

    ハンガリーGPではマックス・フェルスタッペンが2位表彰台を獲得したものの、レッドブルは依然としてライバル勢に約0.3秒のパフォーマンス差があると分析。フェルスタッペンの卓越した能力がマシンの弱点を補っているとの認識をチーム首脳が改めて明かした。

    RB22の開発終了時期を近く決定へ
    ハンガリーGPで再び表彰台を獲得したフェルスタッペンだが、RB22に対する不満は依然として変わっていない。そうした状況を受け、レッドブルは2027年型マシン「RB23」への開発移行時期を本格的に検討している。

    2027年には空力規則などが見直される予定で、現行マシンとは設計思想が大きく変わる見込みだ。そのため、例年以上に早い段階で開発の重点を切り替える可能性が高まっている。

    メキースは、今季と来季の開発バランスについて次のように説明した。

    「どこかの時点で、今シーズンと来シーズンのどちらにリソースを配分するかを決めなければならない」

    「現在のレギュレーションと2027年の規則変更を考えれば、その判断は昨年より早くなると思う。最終決定は近いうちに下すことになる」

    大量アップデートでも残る0.3秒差
    レッドブルは開幕から積極的にRB22へアップデートを投入してきた。

    「今シーズンは異例とも言える数のアップデートを投入してきた」

    「開幕戦から現在まででマシンは大きく進化した。シーズン序盤に抱えていた大きな遅れを少しでも早く埋めるためだった」

    しかし、その開発ペースを維持するのは難しいという。

    「このペースで開発を続けられるとは考えにくい。それでも、残るコンマ3秒をどう埋めるかを見つけなければならない」

    さらにメキースは、RB22が長年抱える「非常に狭いセットアップウインドウ」が根本的な課題だと認めた。

    「何年もこんなに狭い作動ウインドウのマシンを望んでいたわけではない」

    「マックスの意見を聞いていないわけではない。ただ、その改善がパフォーマンスに与える影響とのバランスを慎重に見極めている」

    レッドブル・レーシング

    「データでは見えない挙動」を感じるフェルスタッペン
    テクニカルディレクターのピエール・ワシェは以前から、フェルスタッペンはチームのデータに現れない挙動を感じ取っていると説明してきた。

    メキースも、その特別な能力を高く評価する。

    「現実には、マックスは現在の解析ツールやマシンのセンサーでは測定できないことまで感じ取っている」

    「それは彼の驚異的な感覚と技術レベルの高さによるものだ。おそらく他のどのチームでも、彼が感じていることを見逃してしまうだろう。我々もデータでは確認できないことがある」

    そして、その能力こそがレッドブル最大の武器だと語った。

    「それがマックス最大の強みだ。彼こそが、このチームの成功を支えている原動力だ」

    一方、フェルスタッペン本人は2位という結果にも満足していない。

    「もちろん表彰台は悪くない。でも興奮はしない。僕たちはTikTokを撮ったり楽しんだりするためにここにいるわけじゃない。ただ勝つためにここにいるんだ」

    ハジャー「先頭集団の足止め役は望まない」
    ハンガリーGPで6位に入ったアイザック・ハジャーも、RB22の扱いにくさを認めた。

    「本当に運転しやすくなるセットアップは結局見つからなかった」

    さらに決勝では、フェルスタッペンを助けるためフェラーリ勢やマクラーレン勢を抑える戦略を担ったことにも複雑な思いを明かした。

    「すごくフラストレーションがたまった。もっと早く、あるいはもっと遅くピットインしたかったのに、一番悪いタイミングになってしまった。レースリーダーの邪魔をするのは好きじゃない」

    「チームがそうする理由は理解している。でも、できればこういう展開は避けたい」

    こうした状況を受け、レッドブルがタイトル争いよりも2027年への投資を優先するタイミングは、想定より早く訪れるかもしれない。元F1最高責任者のバーニー・エクレストンも、フェルスタッペンのタイトル獲得について「残念ながら可能性は低い」と厳しい見方を示している。

  • レッドブルF1代表「有力ドライバーからも連絡が来る」 フェルスタッペン去就に言及

    レッドブルF1代表「有力ドライバーからも連絡が来る」 フェルスタッペン去就に言及

    マックス・フェルスタッペンの去就を巡る憶測が続くなか、レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、F1のドライバー市場ではトップドライバーだけでなくトップチームにも多くのアプローチが寄せられると明かした。

    フェルスタッペンには2027年に向けてマクラーレン移籍の噂が絶えない一方、レッドブルも有力ドライバーから接触を受けていることを認め、現在のラインアップ維持がチームにとって理想だとの考えを示した。

    F1移籍市場は「双方向」 レッドブルにも有力ドライバーが接触
    2026年シーズン後半を迎え、F1のドライバー市場は本格的な動きを見せ始めている。

    その中心にいるのがマックス・フェルスタッペンだ。現行契約は2028年末まで残されているものの、契約解除条項の存在が報じられており、2027年に向けて去就への注目が高まっている。

    本人は「何か発表することがあればその時に話す」と繰り返しているが、マクラーレン移籍説は依然として消えていない。

    一方でマクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンは、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリのコンビに満足しているとして、フェルスタッペン獲得の可能性を否定する姿勢を示している。

    しかし、仮にフェルスタッペンがマクラーレンへ移籍した場合には、ピアストリがレッドブルへ移籍するとの見方も浮上している。

    こうした憶測についてメキースは、移籍市場ではチーム側もドライバー側も互いに接触し合うのが自然なことだと説明した。

    「これは双方向のものだ。皆さんも以前から報じていたように、ごく自然なことだと思う」

    「マックスは世界最高のドライバーだから、あらゆるチームから連絡が来るのは当然だ。同じようにトップチームであれば、多くの優秀なドライバーから連絡を受けることになる。それも自然なことだ」

    マックス・フェルスタッペンとアイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    レッドブルF1の理想はフェルスタッペンとハジャー継続
    メキースは、こうした移籍報道がチーム運営に悪影響を及ぼしているわけではないと強調した。

    チームが最優先に取り組んでいるのはマシンの競争力向上であり、それがフェルスタッペン残留につながる最善の方法だという。

    また、アイザック・ハジャーの成長にも大きな手応えを感じていると語り、現在のドライバーラインアップを維持することが理想だと明言した。

    「私たちにとって気が散るようなことではない。完全に集中しているのはマシンをできるだけ速くすることだ。そうすれば世界最高のドライバーを引き留めることができる」

    「そしてマックスの隣でアイザック・ハジャーが大きく成長していることも実感している」

    「私たちにとっては、その組み合わせが理想のラインアップだ。その体制を維持できるよう全力を尽くしている」

    2027年に向けたドライバー市場は、フェルスタッペンの決断を軸に大きく動く可能性がある。メキースは冷静な姿勢を崩していないものの、レッドブルが有力ドライバーからも魅力的な選択肢として見られていることを認めたことで、今後の移籍市場への注目はさらに高まりそうだ。

  • レッドブルF1 イギリスGP展望 フェルスタッペン「高速コーナーが鍵になる」

    レッドブルF1 イギリスGP展望 フェルスタッペン「高速コーナーが鍵になる」

    レッドブル・レーシングは2026年F1第9戦イギリスGPに向け、マックス・フェルスタッペンとアイザック・ハジャーがそれぞれ意気込みを語った。

    前戦オーストリアGPでは、大規模アップグレードを投入したマシンでフェルスタッペンが2位表彰台を獲得。ハジャーも安定した走りでポイントを加え、チームは好材料を携えてシルバーストンへ向かう。

    マックス・フェルスタッペン「高速コーナーで厳しいレースになる」
    マックス・フェルスタッペンは、オーストリアGPで再び優勝争いができたことを前向きに受け止めつつ、シルバーストンでは異なる課題が待ち受けていると語った。

    「オーストリアは僕たちにとって素晴らしいレースだった。再び優勝争いができたのは本当に良かったし、2位という結果も堅実だった。いいペースを見つけることができたし、コース上でバトルできたのも楽しかった」

    「そしてすぐにダブルヘッダー2戦目を迎える。シルバーストンは大好きなサーキットだし、とても歴史のある場所だ」

    「このコースではエネルギーのデプロイメントの影響もあって、かなり違ったチャレンジになると思う。レイアウトや高速コーナーを考えると厳しいレースになるかもしれないけれど、予想より気温は高くなりそうだから様子を見たい」

    「チームにとってはファクトリーに近いレースでもあるし、週を通してさまざまなイベントがあって忙しいけれど、それも楽しみだ」

    レッドブル・レーシング F1 イギリスグランプリ

    アイザック・ハジャー「週末を完璧にまとめたい」
    アイザック・ハジャーは、アップグレードを投入したオーストリアGPをポジティブに振り返る一方、シルバーストンではマシン特性との戦いになると見ている。

    「チームとしてはオーストリアでのパフォーマンスに満足していいと思う。先週は多くのアップグレードを持ち込んだから学ぶことの多い週末だったけれど、最終的には再びしっかりポイントを獲得できて前向きな結果になった」

    「次はすぐにシルバーストンだ。今度は週末全体をしっかりまとめたい」

    「気温は少し低くなるけれど、このコースは僕たちのマシンにあまり向いていないと思う。だから引き出せるパフォーマンスをすべて引き出す必要がある」

    「今週は自宅で過ごすことができたので、忙しいレースウイークを前にリラックスできたのは良かった」

    シルバーストンでの注目データ
    ■ オーストリアGPでフェルスタッペンはF1通算3500ポイントを達成。通算200回目の入賞達成からわずか1戦後の節目となった。

    ■ フェルスタッペンは2021年シルバーストンで開催されたF1史上初のスプリントを制覇。その後スプリントでは歴代最多の13勝と10回のポールポジションを記録している。

    ■ ハジャーはシルバーストンをジュニア時代で最も得意とするサーキットとしており、2022年FIA F3、2024年FIA F2で勝利を挙げている。

    ■ ハジャーは2026年シーズンの全グランプリでQ3進出を果たしている7人のドライバーの一人。

    ■ フェルスタッペンは今週末に1ポイント獲得すれば、F1スプリント通算150ポイント到達第1号となる。

  • レッドブルF1代表「フェルスタッペンはラッセルより速かったかもしれない」

    レッドブルF1代表「フェルスタッペンはラッセルより速かったかもしれない」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、2026年F1第8戦オーストリアGPで2位に入ったマックス・フェルスタッペンのレースを高く評価し、「ジョージ・ラッセルより速かったかもしれない」と語り、今季最高のパフォーマンスだったと振り返った。

    レッドブルはオーストリアGPで大幅なアップデートを投入。フェルスタッペンは予選でのクラッシュにより5番グリッドからのスタートとなったが、決勝ではメルセデス勢に迫るレースペースを披露し、優勝したジョージ・ラッセルに迫る2位でフィニッシュした。

    「今季最高のレースだった」
    メキースは決勝後、レッドブルにとって今季最高のレースだったと評価し、フェルスタッペンのペースは優勝したラッセルを上回っていた可能性があると語った。

    「今季最高の結果だった。今日の午後は間違いなくシーズンで最も力強いレースができた」

    「最も満足しているのはペースだ。キミ(アントネッリ)が今日一番速かったと思うし、マックスはおそらくジョージより少し速かったかもしれない。ただし、グリッドポジションもレース結果には大きく影響する」

    メキースは、予選順位こそ実力を反映していなかったものの、レッドブルは勝利を争える位置まで到達していたと手応えを示した。

    「予選では、グリッド順位には表れなかったが、我々がどれだけ前進したかは明らかだった。非常に難しいサーキットで、しかも酷暑という条件の中、勝利に必要なペースにかなり近づくことができた」

    開幕から1秒差を数十分の2秒まで縮めた
    メキースは、シーズン序盤からの開発によってトップとの差を大きく縮めたことを強調し、ファクトリーでの取り組みを称賛した。

    「これはファクトリーで行われた仕事がいかに効果的だったかを示している。シーズン開幕時を振り返れば、我々はトップから約1秒遅れていた。それが今では数十分の2秒というところまで差を縮めることができた」

    「戦いはまだ終わっていない。どのチームもアップデートを投入し続けているし、我々もさらに前進しなければならない」

    また、フェルスタッペンの走りを絶賛し、あとわずかで勝利に届いていたとの見方を示した。

    「マックスはレースのあらゆる局面で素晴らしかった。我々は勝てなかったが、足りなかったのは本当にわずかだった。おそらく100分の数秒程度だっただろう。それでも非常に良い戦いができた」

    レッドブル・レーシング

    ハジャーの成長も評価
    メキースは6位でフィニッシュしたアイザック・ハジャーについても評価し、チーム全体として前向きな週末になったと総括した。

    「アイザックもまた堅実なレースを見せ、着実に成長を続けている。全体として、我々にとって正しい方向へ進んでいることを示す週末になった」

    「さらに、レッドブル・フォード・パワートレインズを搭載する4台すべてがポイントを獲得したことも特筆すべきことだ」

    今回のオーストリアGPでは、レッドブルが投入したアップデートが着実に効果を発揮したことを示す内容となった。メキースは優勝には届かなかったものの、シーズン開幕時の大きな差を大幅に縮めたと強調し、今後も開発を継続してメルセデスとの勝利争いを続ける考えを示した。