2025年のF1世界選手権 第9戦 スペインGPのフリー走行3回目が5月31日(土)にバルセロナ=カタルーニャ・サーキットで行われ、オスカー・ピアストリが最速タイムを記録し、チームメイトのランド・ノリスやフェラーリのシャルル・ルクレールに大きな差をつけて、マクラーレンの“最速チーム”としての地位を改めて印象づけた。角田裕毅は14番手と厳しい状況が続いている。
セッション序盤は静かな立ち上がりとなり、フランコ・コラピントが最初にコースイン。FP1で油圧系のトラブルにより走行時間を失っていたため、アルピーヌのマシンに慣れるべく周回を重ねていった。
その後、新人のガブリエル・ボルトレトやアストンマーティン勢も加わり、フェルナンド・アロンソは母国レースの雰囲気を味わいながら、タイヤの皮むき目的のスローペースラップで観客に手を振る場面も見られた。
やや気温の下がったコンディションの中、角田裕毅がミディアムタイヤで1分14秒851を記録し、トップに浮上。しかしすぐにノリスがこのタイムを0.3秒更新して首位を奪った。
「かなり滑っている」と報告した角田裕毅に続いて、カルロス・サインツがソフトタイヤでさらにタイムを短縮。セッション残り40分を切る頃には、ほとんどのドライバーがコースに出て本格的なタイムアタックを開始した。
グリップ不足はマックス・フェルスタッペンにも影響し、最初の計測ラップではウィリアムズ勢の後方に沈む展開に。一方、ジョージ・ラッセルはソフトタイヤで中間地点の時点で2番手に0.473秒差をつけてトップに立ち、好調さをアピールした。
セッションが一時落ち着いた中、リアム・ローソンはフライングラップ中に白線を越えてグラベルを巻き上げ、ピットに戻ることに。同じようにオリー・ベアマンもP18からのジャンプアップを狙ったラップ中に同じミスを犯した。
残り15分を切ると、各車は予選を想定したシミュレーション走行に集中。ノリスはフェルスタッペンのタイムを上回ろうとアタックしたが、ターン9でポーポシングが発生してマシンが跳ね、オーバーステアによりランオフエリアに逃げる形でアタックを中断。レースエンジニアはその原因がターン9でのマシン挙動にあると無線で説明した。
一方、ピアストリはミスのない完璧なラップをまとめ、1分12秒387という週末最速タイムを記録。ノリスを0.5秒以上引き離してマクラーレンの強さを再び印象づけた。
セッション終盤、フェルスタッペンもピアストリとの差を詰めようとアタックを試みたが、最終的にはラッセルに次ぐ5番手にとどまった。
チェッカーフラッグが振られた時点で、アイザック・ハジャーが再び好調を示し6番手を獲得。キミ・アントネッリと母国ファンの声援を受けるアロンソが続き、ルイス・ハミルトンとローソンのレーシングブルズがトップ10を締めくくった。14番手の角田裕毅はフェルスタッペンより0.517秒遅れだった。
予選は23時(現地時間16時)からスタートする。
2025年F1 スペインGP フリー走行3回目 順位・ラップタイム
1.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) – 1分12秒387
2.ランド・ノリス(マクラーレン) – 1分12秒913
3.シャルル・ルクレール(フェラーリ) – 1分13秒130
4.ジョージ・ラッセル(メルセデス) – 1分13秒139
5.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) – 1分13秒375
6.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) – 1分13秒382
7.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) – 1分13秒405
8.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) – 1分13秒414
9.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) – 1分13秒527
10.リアム・ローソン(レーシングブルズ) – 1分13秒637
11.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) – 1分13秒722
12.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) – 1分13秒733
13.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) – 1分13秒758
14.角田裕毅(レッドブル) – 1分13秒892
15.ランス・ストロール(アストンマーティン) – 1分13秒904
16.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) – 1分13秒954
17.フランコ・コラピント(アルピーヌ) – 1分14秒085
18.エステバン・オコン(ハース) – 1分14秒138
19.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) – 1分14秒289
20.オリバー・ベアマン(ハース) – 1分14秒460

