フォーミュラE東京E-Prixでローランド劇的勝利!日産がホームで歓喜の逆転

フォーミュラE東京E-Prixでローランド劇的勝利!日産がホームで歓喜の逆転 フォーミュラE

日産のオリバー・ローランドが、2025年のフォーミュラE東京E-Prix第9戦で劇的な逆転勝利を挙げ、今季4勝目を母国開催で飾った。

ポールポジションからスタートしたローランドは、終盤のアタックモード発動により一時6番手まで順位を落としたものの、最後の50kW四輪駆動ブーストの残り数秒を完璧に使い切り、当時トップを走行していた現王者パスカル・ウェーレイン(ポルシェ)をターン15と16の間で鮮やかにオーバーテイク。

ウェーレインは懸命に守りを固めてローランドを挟み込んだが、残り5周の時点で首位を奪われ、そのまま逆転を許す展開となった。

これでローランドは、東京で開催されたフォーミュラE3戦でポールポジション3回、表彰台2回、そしてついに初優勝を達成。日産レッドに染まったスタンドを歓喜させた。

ウェーレインは最後まで粘ったものの2位でフィニッシュ。序盤にレースをリードしていたダン・ティクタム(CUPRA KIRO)は、終盤に出動したセーフティカーの影響でさらなる上位を狙うチャンスを失った。エネルギー面で優位に立っていたティクタムだったが、今回が自身初のフォーミュラE表彰台であり、チームにとっても2018年メキシコシティ以来となる最高成績となった。

ジェイク・デニス(アンドレッティ)はATTACK MODEを巧みに活用し、グリッド14番手から4位まで順位を上げた。ルーカス・ディ・グラッシ(ローラ・ヤマハABT)も予選好調の勢いを保ち、5位でチェッカー。ジャン-エリック・ベルニュ(DSペンスキー)が6位に入った。

この勝利により、ローランドは2024/25年ABB FIAフォーミュラE世界選手権の折り返し地点を首位で通過。ポイントは161となり、ウェーレインの84を大きく引き離した。日産はチーム選手権およびマニュファクチャラーズ選手権でもポルシェをリードしており、次戦は5月31日・6月1日の上海ダブルヘッダーとなる。

レース展開詳細
ローランドはスタート直後から首位を守ったが、背後ではティクタムが現王者ウェーレインの猛追に防戦を強いられる展開となった。

7周目にはバーナード、ダ・コスタ、ヒューズらが最初のATTACK MODE(50kW四輪駆動ブースト)を発動。大半のドライバーがこれに続いたが、首位のローランドは8周目まで温存した。

その8周目、ティクタムがターン1でATTACK MODEを使いローランドを抜いて首位に浮上。ローランドはその後、バーナード、ウェーレインに次々と抜かれ、4位まで後退した。

12周目には、ニック・デ・フリース(マヒンドラ)のマシンの破損によりフルコースイエロー(FCY)が導入されたが、1周後に解除。ティクタムがリードを維持し、ウェーレイン、バーナード、ローランド、モルタラ、ディ・グラッシ、ナトー、バード、ベルニュ、ヒューズがトップ10を形成した。

17周目、ウェーレインがターン15でティクタムを抜いて首位に立ち、ローランドはこのタイミングで初のATTACK MODEを発動し、6位に下がった。

13番手スタートのキャシディはATTACK MODEで勢いを見せ、18周目にはローランドを抜いて5位に浮上。しかしローランドもすぐに抜き返し、日産は彼に残り6分のATTACK MODEを温存させる戦略をとっていた。

21周目にはデニスがブーストを生かしてローランド、モルタラを立て続けに攻略し、5位に浮上。14番手スタートからの快進撃だった。

ローランドとキャシディは22周目に2回目のATTACK MODEを発動。ローランドはトップ集団のブースト使用の隙を突いて2位に浮上。ほかのドライバーより約1分多くブースト時間を残していた。

そのアドバンテージを活かし、ローランドはウェーレインがターン15〜16で懸命に防御する中、外側から鮮やかに抜いて首位を奪還。日産カラーに染まったスタンドが熱狂した。

その後、バーナードがモルタラに攻められつつティクタムを抜いて3位に上がるも、ティクタムは最終ターンで即座に抜き返し。激しい攻防が続く中、モルタラがターン3でバーナードを壁に押しつけて接触、セーフティカーが導入された。モルタラにはこの行為に対し5秒のタイムペナルティが科された。

セーフティカーは最終周を前にピットへ。残り1周のラストバトルへ突入すると、ローランドは第1セクターで一気に抜け出し、エネルギーに余力を残していたティクタムが2位のウェーレインを追う展開に。

しかし最後まで首位は譲らず、ローランドはそのままチェッカー。日産のホームで再び完璧なレースを披露し、今季4勝目を勝ち取った。

フォーミュラE 第9戦 東京E-Prix 結果

順位 ドライバー チーム タイム差
1 オリバー・ローランド 日産 45’51.352
2 パスカル・ウェーレイン ポルシェ +0.337
3 ダン・ティクタム クプラ・キロ +0.901
4 ジェイク・デニス アンドレッティ +1.156
5 ルーカス・ディ・グラッシ ローラ・ヤマハABT +2.917
6 ジャン-エリック・ベルニュ DSペンスキー +3.698
7 ニック・キャシディ ジャガー +3.995
8 サム・バード マクラーレン +4.327
9 セバスチャン・ブエミ エンビジョン +4.884
10 マキシミリアン・ギュンター DSペンスキー +5.186
11 ニコ・ミューラー アンドレッティ +6.088
12 エドアルド・モルタラ マヒンドラ +6.694
13 デビッド・ベックマン クプラ・キロ +6.892
14 ゼイン・マロニー ローラ・ヤマハABT +7.898
15 ニック・デ・フリース マヒンドラ +10.192
16 ロビン・フラインス エンビジョン +10.560
17 ノルマン・ナトー 日産 +14.686
18 ジェイク・ヒューズ マセラティ +1周
19 テイラー・バーナード マクラーレン リタイア
20 ストフェル・バンドーン マセラティ リタイア
21 アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ ポルシェ リタイア
22 ミッチ・エバンス ジャガー 未出走
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