ザウバーが誇るF1でも最新鋭の風洞は、キミ・ライコネンを引き抜いたマクラーレンからの金銭的な補償で建設されたことを現アルファロメオF1チームのスポーティングディレクターを務めるビート・ツェンダーが明かした。
2001年、ザウバーはフォーミュラ・ルノーの23戦のみでF3を経験していないキミ・ライコネンをレギュラードライバーに抜擢。4戦限定の仮ライセンスでF1デビューさせた。
しかし、デビュー戦オーストラリアグランプリでいきなり6位入賞を果たし、正式にスーパーライセンスを発給されたキミ・ライコネンは、全17戦中4戦で入賞して9ポイントを獲得し、ドライバーズランキング10位という成績を収め、ザウバーもコンストラクターズランキング4位というF1参戦以来の最高成績でジーズンを終えた。
キミ・ライコネンの成功は、ライバルの注目を集めた。マクラーレンは、引退した2回のF1ワールドチャンピオンであるミカ・ハッキネンの後継者として、わずか1シーズン後にライコネンを引き抜きたいと考えていた。
ビート・ツェンダーによると、キミ・ライコネンはザウバーと「完全な3年契約」を結んでいたが、ザウバーはドライバーを手放すしかなかったと語る。
「彼は続けるよりも辞めたいとはっきり言ってきた。マクラーレンに行くか、辞めるかのどちらかだとね。彼はそれをはっきりさせた」とビート・ツェンダー語る。
少なくとも、マクラーレンはザウバーに損失を金銭的に補償した。
「そして、金銭的な補償を受けて、風洞を建設した」とビート・ツェンダーは明かした。
ヒンウィルにある風洞は、長い間最先端と見なされ、今日でも最高のモデルの1つとなっている。当時、ザウバーの風洞は5500万ドル(約74億円)を投じて建設されたと報じられている。


