インディカー:コルトン・ハータがポール・トゥ・ウィン。佐藤琢磨6位

インディカー:コルトン・ハータがポール・トゥ・ウィン。佐藤琢磨6位 インディカー

2021年のインディカー・シリーズ 第2戦 セントピーターズバーグの決勝が4月25日(土)に行われ、コルトン・ハータ(Andretti Autosport)が優勝した。

フロリダ州のタンパ湾沿いにある小さな街、セントピーターズバーグで2021年インディカー・シリーズ第2戦のファイアストン・グランプリ・オブ・セントピーターズバーグが開催された。気温が30℃を越すことはなかったが、太陽が照りつけてレース中のコース表面の温度は50℃以上まで上昇、湿度の高さもあってドライバーたちには体力的に非常に過酷なレースとなっていた。

決勝日のチケットは完売で、地元自治体が決めた上限の2万人がセントピーターズバーグのストリートコースに集まった。彼らは真夏のような強いフロリダの日差しを浴びながら、高速で激しく競い合うインディカードライバーたちに声援を送っていた。彼らの前で見事な勝利を飾ったのは、カリフォルニア出身のコルトン・ハータ(Andretti Autosport)だった。彼は先月21歳になったばかりだが、インディカーへのフルシーズン出場は今年で3年目。セントピーターズバーグではキャリア5回目のポールポジションからスタートし、100周のレースでのレコードとなる97周をリードしてキャリア4勝目へと走り切った。

ハータは西海岸のカリフォルニア州出身だが、昨年からセントピーターズバーグからも遠くないフロリダ州のメキシコ湾沿いの街で暮らしており、今回の勝利は地元ドライバーとして初めてのものとなった。そして、ストリートコースでの優勝も彼にとって今回が初めてだった。

先週末の開幕戦Hondaインディ・グランプリ・オブ・アラバマでは24歳のアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)が、速く安定したペースでキャリア初優勝。今回はハータが食い下がる強敵を振り払い、レース中盤には10秒以上のリードを築き上げた。終盤にフルコースコーションが出されたことで2番手との差はほぼゼロになったが、リスタートでも慌てる様子は一切見せず、2度のシリーズチャンピオン、セントピーターズバーグで2連勝中だったジョセフ・ニューガーデン(Team Penske)に2秒以上の差をつけ、飛行場の滑走路を使ったメインストレートのゴールを横切った。

ハータのピットで作戦を担当していたのは彼の父親であるブライアン・ハータだった。勝負に対する勘の鋭い彼は、ストラテジストとして戦ったインディ500で2勝を記録している。ハータ親子がコンビネーションを組むのは今年からだが、2戦目にして早くも勝利を記録した。息子コルトンは、尊敬する父ブライアンのインディカーでの通算優勝回数4回に21歳の若さで並ぶこととなった。

キャリアベストタイの予選2番手からスタートしいたジャック・ハーヴィー(Meyer Shank Racing)も予選2番手から力強いレースを戦い抜き、表彰台にあと一歩の4位でフィニッシュした。彼の後ろでは昨シーズンチャンピオンのスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が5位でチェッカーフラッグを受け、開幕から2戦続けてのトップ5入り。そして、15番手スタートから6位まで大きく順位を上げて佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)が6位フィニッシュ。マーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)が7位。Hondaドライバーたちはトップ7の5ポジションを占めた。

2戦連続で上位フィニッシュしたドライバーが少ないことから、ポイント争いは混沌としている。2レースを終えてのトップは開幕戦ウイナーのパロウ。2点差の2番手タイにディクソンともう一人がつけており、ハータは第2戦での勝利によってパロウと5点差の4番手にポイントスタンディングが上がった。

佐藤琢磨は予選までにマシンのセッティングを仕上げ切れなかったためにスターティンググリッドは出場24台のうちの15番手だった。しかし、レースデイの朝のウォームアップセッションでマシンを自分の考えているものに近づけることに成功し、レースでは得意のスタートで2台をパスし、最初のピットストップを行う35周目までにさらに4台をコース上でオーバーテイクした。その後に他車との接触でポジションを落としたドライバーたちもいたことで、1回目のピットストップの後に佐藤は6番手にまで浮上。スタートがハードコンパウンドのブラックタイヤ、1回目のピットでソフトコンパウンドのレッドタイヤを選んだ彼は、レース終盤を戦うタイヤにブラックを選び、ディクソンを必死で追いかけましたがあと一歩届かず、6位でゴールした。スタート前に宣言していた通りのトップ6入りを、アグレッシブな走りが持ち味の佐藤らしい闘いぶりで実現した彼は、レースを終えてピットに戻るとクルーたちから大歓迎を受け、グランドスタンドからも大きな声援が上がっていた。

次のレースは来週末、全長1.5マイル、急なバンクを持つ高速オーバルのテキサスモータースピードウェイで開催される。しかも、土曜、日曜に1レースずつのダブルヘッダーと、シーズン序盤のスケジュールは、過酷なものとなっている。

コルトン・ハータ
「開幕戦は1周目のクラッシュに巻き込まれたために遅れをとりましたが、今日はすばらしい勝利を飾ることができました。本当によかったと思います。これでチャンピオン争いに必要な勢いを手に入れることができました。レース終盤の再スタートではジョセフ・ニューガーデンが真後ろにいまいた。彼はこのコースでのレースを得意としている上に、柔らかい方のタイヤを履いていたのでアタックされるかと思いましたが、私の装着していた硬いタイヤとパフォーマンスは大きく変わらなかったようで、彼を抑え込むことができました。Hondaのパワー、そしてチームのすばらしい仕事によって勝つことができ、とてもうれしく思います」

Pos. Driver Num. チーム Pts Time/Gap
1 HERTA Colton 26 Andretti Autosport H 54 1:51’51.4115
2 NEWGARDEN Josef 2 Team Penske C 40 +2.4933
3 PAGENAUD Simon 22 Team Penske C 36 +6.1496
4 HARVEY Jack 60 Meyer Shank Racing H 32 +8.0833
5 DIXON Scott 9 Chip Ganassi Racing H 30 +8.9497
6 SATO Takuma 30 Rahal Letterman Lanigan Racing H 28 +11.6802
7 ERICSSON Marcus 8 Chip Ganassi Racing H 26 +11.9393
8 POWER Will 12 Team Penske C 24 +13.2363
9 VEEKAY Rinus 21 Ed Carpenter Racing C 22 +13.7194
10 BOURDAIS Sebastien 14 A.J. Foyt Enterprises C 20 +15.9951
11 MCLAUGHLIN Scott 3 Team Penske C 19 +17.5926
12 ROSENQVIST Felix 7 Arrow McLaren SP C 18 +18.5638
13 GROSJEAN Romain 51 Dale Coyne Racing with RWR H 17 +22.7276
14 HUNTER-REAY Ryan 28 Andretti Autosport H 16 +24.1275
15 RAHAL Graham 15 Rahal Letterman Lanigan Racing H 15 +24.7928
16 DALY Conor 20 Ed Carpenter Racing C 14 +48.1603
17 PALOU Alex 10 Chip Ganassi Racing H 14 +1Lap
18 HINCHCLIFFE James 29 Andretti Steinbrenner Autosport H 12 +1Lap
19 O’WARD Pato 5 Arrow McLaren SP C 11 +1Lap
20 JONES Ed 18 Dale Coyne Racing with Vasser-Sullivan H 10 +1Lap
21 ROSSI Alexander 27 Andretti Autosport H 9 +2Laps
22 JOHNSON Jimmie 48 Chip Ganassi Racing H 8 +5Laps
23 KELLETT Dalton 4 A.J. Foyt Enterprises C 7 +33Laps
24 CHILTON Max 59 Carlin C 6 +82Laps
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