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  • ジョージ・ラッセル メルセデスF1での立場に自信「不安は一度もなかった」

    ジョージ・ラッセル メルセデスF1での立場に自信「不安は一度もなかった」

    ジョージ・ラッセルは、マックス・フェルスタッペンのメルセデス移籍説が長期間にわたって取り沙汰されていたなかでも、自身のF1シートが脅かされていると感じたことは「一度もなかった」と明かした。チーム代表のトト・ヴォルフとメルセデスから「100%の安心感」を得ていたという。

    フェルスタッペンはレッドブル・レーシングとの契約を2030年末まで延長することを発表し、将来を巡って続いてきた移籍の憶測に事実上の終止符を打った。

    そのなかでも繰り返し移籍先の候補として名前が挙がってきたのがメルセデスだったが、ラッセルは外部での報道とチーム内部で認識されていた状況には違いがあったと説明している。

    フェルスタッペン移籍説「僕たちにとって話題になるのは記者会見くらい」
    2026年F1第12戦オランダGPを前に行われたFIA木曜記者会見では、フェルスタッペンがレッドブルとの新契約を結んだことを受け、ラッセルに長く続いたメルセデス移籍説について質問が飛んだ。

    フェルスタッペンがメルセデスと結びつけられ続けたことに、苛立ちを感じることはなかったのか。そう問われたラッセルは、ランド・ノリスが同様の話題について語ったことを引き合いに出しながら答えた。

    「ランドがさっき言っていたことと似ている。僕たちにとってこういうことが話題になるのは、基本的に君たち記者の前に座って、こういう質問をされるときくらいなんだ」

    外部では大きな話題となっていたものの、ラッセル自身が日常的にフェルスタッペンの動向を気にしていたわけではなかったという。

    「この数年間、メルセデスの内部では現実がどういうものなのか、常に非常に明確だった」

    フェルスタッペンとメルセデスを巡る報道が続いていた間も、チーム内部では自身の立場について疑念を抱くような状況ではなかったとラッセルは強調した。

    「僕のシートが脅かされていると感じたことは一度もない」
    ラッセルはさらに、フェルスタッペン側とメルセデスの間で何らかの話し合いが行われていたとしても、それ自体はF1では特別なことではないとの見方を示した。

    「もしかすると、彼のチームがマクラーレンやフェラーリ、あるいはその他のチームと行っていた話し合いより、メルセデスとの話の方が少し公になっていただけなのかもしれない」

    「それがこのスポーツの性質なんだ。ドライバーはいろいろなチームと話をするし、チームもいろいろなドライバーと話をする。誰もが自分の手札がどうなっているのか確認しなければならない」

    そのうえで、自身のメルセデスでの立場について明確に語った。

    「でも、僕のシートが脅かされていると感じたことは一度もなかった。トトとチームから100%の安心感を得ていたし、それはもちろん今も続いている」

    フェルスタッペンというF1屈指のドライバーがメルセデス移籍候補として名前を挙げられていても、ラッセル自身はそれを自分のシートを失う可能性と結びつけてはいなかった。

    ヴォルフもドライバー変更を否定
    フェルスタッペンとメルセデスを巡る憶測は長く続いてきたが、ヴォルフも今季、ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリによる現在のラインアップを変更する考えがないことを明確にしていた。

    ヴォルフは6月、メルセデスのドライバーラインアップについて「我々は変更したくない」と発言。現在の2人に「非常に満足している」として、フェルスタッペンとの関連が取り沙汰されるなかでもラッセルとアントネッリへの信頼を示していた。

    そしてフェルスタッペンが2030年までレッドブルに残留することを決めたことで、少なくとも当面の間、メルセデス移籍を巡る議論には区切りがつくことになった。

    ラッセルにとっても、外部から見れば自身の将来に影響しかねない話題だったが、本人の受け止め方は大きく異なっていたことになる。

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    2026年はタイトルを争う立場
    ラッセルが自らの立場に強い自信を持つ背景には、現在のメルセデスで担っている役割とパフォーマンスもある。

    2026年シーズン前半を終えた時点でメルセデスはコンストラクターズ選手権をリード。ドライバーズ選手権ではアントネッリが首位に立ち、ラッセルもタイトル争いに加わっている。

    オランダGP前の時点でラッセルはアントネッリから59ポイント差。会見でタイトル争いについて聞かれると、現時点ではポイント差そのものを意識するより、自身のパフォーマンスを改善することが重要だと語った。

    「それについてはあまり考えていない。ひとつひとつのレースに取り組んでいるだけだ」

    「争いに加わりたいなら、自分のパフォーマンスを改善する必要があることは分かっている。それが一番の優先事項だ。パフォーマンスが良くなればポイント差は縮まる。それだけのことだよ」

    サマーブレイク前には難しいレースも続いたが、後半戦では再び自身のリズムを取り戻すことを目指している。

    フェルスタッペン残留で長年の憶測に区切り
    フェルスタッペンの将来を巡る議論では、メルセデスが有力な選択肢として取り上げられるたびに、ラッセルの立場にも注目が集まってきた。

    しかし、ラッセルによれば、そうした状況はあくまで外部から見たものだった。メルセデス内部では自身の立場について明確な認識が共有されており、ヴォルフとチームから「100%の安心感」を得ていた。

    また、ライバルチームのドライバーと話をすること自体についても、ラッセルはF1では当然のプロセスだと受け止めている。各チームが将来の選択肢を探り、ドライバー側も可能性を確認するのは「このスポーツの性質」だという考えだ。

    フェルスタッペンが2030年までレッドブルに残ることを決断したことで、長く続いたメルセデス移籍説はひとまず終息する。それでもラッセルにとっては、自らの将来を脅かしていた問題が解決したという感覚ではない。「僕のシートが脅かされていると感じたことは一度もなかった」という言葉からは、外部の移籍報道に左右されることなく、メルセデスとの関係に確信を持ち続けていたことがうかがえる。

  • 角田裕毅 レーシングブルズでのF1復帰に不満なし「どのマシンでも構わない」

    角田裕毅 レーシングブルズでのF1復帰に不満なし「どのマシンでも構わない」

    角田裕毅が、2026年F1第12戦オランダGPで実現した待望のレース復帰への思いを語った。レッドブル・レーシングではなく古巣レーシングブルズからの参戦となったことについても、「どのマシンを運転するかは気にしていません」と強調。何よりも再びF1でレースを戦えることを喜んでいる。

    2025年限りでレッドブル・レーシングのレギュラーシートを失って以来、角田裕毅はリザーブおよび開発ドライバーとして活動してきた。

    今季前半戦はサーキットに帯同しながらも、レースをモニター越しに見守る日々が続いていた。

    「フラストレーションが溜まったり、ストレスを感じたりしていたわけではありません。でも、毎レースを画面で見ていると、『本当に、本当に戻って運転したい』と思っていました」

    その願いが、アイザック・ハジャーの負傷という予期せぬ形で現実になった。

    ハジャーが手首の負傷によってオランダGPを欠場。レッドブル・レーシングはレーシングブルズからリアム・ローソンを昇格させ、その空席に角田裕毅を起用した。

    「本当に予想していなかったことでした。でも、今はかなり落ち着いていますし、明日が楽しみです」

    「悲しいはずがないですよね。これは僕がずっと待っていた瞬間ですし、こういう瞬間が欲しくて仕方がなかったです」

    「どのマシンでも構わない」レースに戻れることが最優先
    今回の人事では、レッドブルの正式なリザーブドライバーである角田裕毅ではなく、レーシングブルズでレースを続けてきたローソンがハジャーの代役としてレッドブル・レーシングに昇格した。

    しかし、角田裕毅は自分がどちらのチームで走るかについて、こだわりはなかったと語る。

    「どのマシンを運転するかは気にしていません。シートを得られただけでも、十分すぎるほどありがたいです」

    「どちらのチームもパフォーマンスを発揮していますし、特に今年のレーシングブルズは好調ですから、本当にどちらでも構いません」

    レーシングブルズは今季ここまで66ポイントを獲得し、コンストラクターズ選手権5位につけている。中団グループの先頭を争う競争力を示しており、角田裕毅にとっても復帰戦でポイントを狙える可能性を秘めたマシンだ。

    白いレーシングスーツで「家に帰ってきた感じ」
    そして、レーシングブルズは角田裕毅にとって特別なチームでもある。

    角田裕毅は2021年に当時のアルファタウリからF1デビュー。チームがアルファタウリからRB、そしてレーシングブルズへと名称を変えるなかで長く在籍し、2025年シーズン序盤にローソンと交代する形でレッドブル・レーシングへ昇格した。

    約1年半を経て、今度は逆の形でローソンのシートを引き継ぎ、古巣からF1に復帰する。

    レーシングブルズの白いチームウェアに再び袖を通した瞬間には、懐かしい感覚もあったという。

    「レーシングブルズには長い間いました。白いウェアを着た瞬間、すごくホームに帰ってきたような感じがしました」

    慣れ親しんだスタッフも多い環境でF1復帰を果たせることは、限られた準備時間しかない角田裕毅にとってプラス材料となりそうだ。

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    半年以上モニター越しに見続けたF1
    レギュラーシートを失ってからも、角田裕毅は復帰への準備を止めていなかった。

    レッドブルのシミュレーターで開発作業を続ける一方、旧型車を使ったTPC(Testing of Previous Cars)にも4回参加。レース距離に換算して約5レース分を走り込み、実戦感覚を維持する努力を続けてきた。

    それでも、実際のF1レースに出場することとは違う。

    2026年シーズンが開幕してから、角田裕毅はほかのドライバーたちが戦う姿を画面越しに見続けてきた。だからこそ、今回巡ってきた一戦の価値は大きい。

    「こういうチャンスを得られただけでも、僕にとっては期待をはるかに超えることです。本当にずっと欲しかった機会なので、レーシングブルズでレースをするのがすごく楽しみです」

    オランダGPはスプリントフォーマットで開催されるため、角田裕毅に与えられるフリー走行は金曜日の1時間だけ。その後すぐにスプリント予選へ臨まなければならず、2026年型F1マシンを実戦で経験していない角田裕毅にとって簡単な復帰戦ではない。

    それでも今の角田裕毅にとって、まず重要なのは再びF1のスターティンググリッドに立てることだ。

    レッドブルかレーシングブルズかではなく、「F1でレースをしたい」という思いを抱き続けた半年余り。待ち望んだチャンスは、長年を過ごした古巣レーシングブルズという馴染み深い場所で巡ってきた。

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1のメルセデス追撃に自信「それほど遠くない」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1のメルセデス追撃に自信「それほど遠くない」

    ルイス・ハミルトンは、2026年F1シーズン後半戦に向け、フェラーリがメルセデスとの差を縮められるとの自信を示した。マシンへの理解が深まり、さらなるアップデートも予定されていることから「それほど遠くない」と手応えを口にしている。

    2026年はフェラーリ加入2年目を迎えたハミルトンにとって、苦戦した2025年から大きく前進するシーズンとなっている。第6戦スペインGPではフェラーリ移籍後初優勝を飾り、さらに3度の表彰台を獲得。

    ここまで全レースウイークでポイントを獲得している唯一のドライバーであり、ドライバーズランキングでは首位アンドレア・キミ・アントネッリから50ポイント差の2位につけている。

    一方で、メルセデスのジョージ・ラッセルがわずか9ポイント差に迫り、サマーブレイク直前にはマクラーレンとレッドブル・レーシングも大きなパフォーマンス向上を見せた。41歳のハミルトンは、後半戦では4チームによる接戦が続くと予想している。

    フェラーリの開発に手応え「正しい方向に進んでいる」
    F1オランダGPを前にしたメディアデーで、ルイス・ハミルトンはフェラーリの開発状況について前向きな見通しを示した。

    「開発面でこれからも前進し続けられることを願っている。チームは本当に懸命に取り組んでいて、今週末には最初の小さなステップがあると思う。それには本当に感謝している」

    「どのチームもそうだけど、新しいパーツを投入するために全員がものすごいプレッシャーの中で働いている。でも、僕たちはマシンに関して正しい方向へ進んでいる」

    現時点でコンストラクターズ選手権をリードするのはメルセデスだが、フェラーリはシーズンが進むにつれてその差を縮めてきた。さらにマクラーレンとレッドブル・レーシングも上位争いに加わり、勢力図は接近している。

    「もちろんメルセデスはまだ首位にいる。マクラーレンもそこに加わってきたし、レッドブルもものすごく速い。4チームが本当に接近している」

    「でも、僕たちは自分たちの仕事をできる限りうまくやることだけに集中している。後半戦ではもっといい仕事ができると思っているし、それが目標だ」

    「メルセデスとの差はそれほど遠くない」
    ハミルトンは現在の戦いを、シーズンを通した「開発競争」と表現する。開幕から主導権を握ってきたメルセデスに対し、フェラーリは継続的なアップデートによって追いつこうとしてきた。

    「常に開発競争だ。メルセデスは一年を通してリードしてきたから、僕たちは開発で追いつこうとしてきた。常にマシンへ少しずつ新しいものを加えてきたけど、もちろん他のみんなも同じように新しいものを加えている」

    「だから、僕たちはギャップを縮め続けなければならない。でも、それは本当に可能だと信じている。それほど遠くないと思う」

    フェラーリはここまで307ポイントを獲得。メルセデスを追うコンストラクターズランキング2位につけており、後半戦でどこまで差を詰められるかが焦点となる。

    ハミルトンは、シーズン前半を通じて蓄積したデータによってマシンへの理解も大きく進んだと説明する。

    「今はマシンのことをずっとよく理解しているし、すべてを分析してきた」

    前半戦で得た知見を後半戦のセットアップと開発へ反映し、タイトル争いでメルセデスにプレッシャーをかけることがフェラーリの次の課題となる。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    ルクレール「メルセデスが依然として本命」
    チームメイトのシャルル・ルクレールも2026年に1勝を挙げている。第9戦イギリスGPで勝利を飾ったルクレールは、オランダGPでのフェラーリの競争力について慎重な姿勢を示した。

    ザントフォールトはテクニカルな特性を持つ一方、フェラーリにとって歴史的に相性の良いサーキットとは言えない。2025年にはハミルトンとルクレールがそれぞれ別のクラッシュによってリタイアしている。

    「もちろんメルセデスが依然として本命だ。でも、これだけテクニカルなサーキットなら、理論上は僕たちもかなり強いはずだ」

    「ただ同時に、歴史的にここはチームにとって非常に難しいサーキットでもある。だから、その2つの予想の間で少し迷っている」

    ルクレールは結果を予測することよりも、週末へ向けた準備に集中していると強調した。

    「期待について考えることにはあまり時間を使っていない。今週末に向けてできる限り準備を整える、そのプロセスにずっと集中している。僕たちはやるべきことをやってきたと思う」

    「数週間の休暇を終えてコースに戻れるのはうれしいし、今週末を楽しみにしている」

    メルセデスが前半戦で築いた優位を維持する一方、フェラーリ、マクラーレン、レッドブル・レーシングが差を縮め、2026年F1シーズンの上位争いはさらに接近している。フェラーリにとってオランダGPは、ハミルトンが語る「それほど遠くない」というメルセデスとの差を実際にどこまで縮められたのかを測る重要な一戦となる。

  • F1オランダGP:タイヤ戦略とザントフォールトの注目ポイント

    F1オランダGP:タイヤ戦略とザントフォールトの注目ポイント

    2026年F1第12戦オランダGPでは、ザントフォールトで初めてスプリントフォーマットが採用される。ピレリはC2、C3、C4という前年と同じ3種類のコンパウンドを選択したが、フリー走行が1時間しかないことに加え、路面特性や天候の変化が大きく、タイヤの使い方が週末の重要なポイントになると分析している。

    全長4.259km、14コーナーで構成されるザントフォールトは、ターン3とターン14のバンク角が大きな特徴だ。

    短いラップの中に高速コーナーが連続し、タイヤにかかるエネルギー密度も高い。さらに海岸に近い立地から砂や強風の影響も受けやすく、チームには限られた走行時間でマシンとタイヤの最適な組み合わせを見つけることが求められる。

    ザントフォールト初のスプリント開催
    F1はサマーブレイクを終え、オランダGPからシーズンを再開する。今回のザントフォールトではスプリントフォーマットが採用されるため、各チームがセットアップを詰められるフリー走行は金曜日の1時間のみとなる。

    通常のグランプリ週末と比べて試行錯誤できる時間が大幅に少なく、FP1終了後にはスプリント予選に向けてマシンの方向性をほぼ決めなければならない。

    特にザントフォールトでは、空力ダウンフォースとタイヤへの負荷を両立させる必要がある。要求されるダウンフォースレベルは高く、サマーブレイク前最後の一戦となったハンガリーGPの舞台、ハンガロリンクに非常に近いという。

    オランダグランプリ

    C2・C3・C4を前年に続いて選択
    ピレリが2026年オランダGPに持ち込むのは、ハードのC2、ミディアムのC3、ソフトのC4。2025年と同じ組み合わせとなる。

    前年は比較的ソフト寄りの3種類を選んだことに加え、レース中のニュートラリゼーションも影響し、結果的に2ストップ戦略が中心となった。レースでは用意された3種類すべてのコンパウンドが使用されている。

    2025年のスタート時には14台がミディアム、4台がソフト、2台がハードを選択。なかでもC2ハードは長い第2スティントを中心に最も多く使用された。

    50周目以降にセーフティカーが導入されたことで、ほぼすべてのドライバーが追加のピットストップを実施し、多くがソフトタイヤでフィニッシュした。

    バンク角19度と18度 タイヤへの負荷は大きい
    ザントフォールト最大の特徴が、バンクのついた2つのコーナーだ。

    ターン3は約19度、最終コーナーのターン14は約18度の傾斜を持ち、インディアナポリスを上回る角度となっている。ここではタイヤに非常に大きな垂直方向と横方向の力が加わる。

    さらに全長4.259kmという短いコースに14のコーナーが配置され、その一部を高速で通過するため、1周あたりのタイヤに対するエネルギー密度は高い。

    そのため、単純にタイヤを労わるだけではなく、車高や空力バランスを含めたセットアップ全体でタイヤを適切な作動領域に収めることが重要になる。

    海から運ばれる砂でグリップが変化
    ザントフォールトはアムステルダムから約40km、北海沿岸の砂丘地帯に位置している。

    コースは過去に複数の区間で再舗装されていることもあり、もともとのグリップレベルは高くない。加えて近隣のビーチから風で砂が運び込まれるため、路面状況が変化しやすい。

    この砂の影響によって、グリップレベルは日ごとに変化するだけでなく、場合によっては同じ日のセッション間でも変わることがある。

    スプリント週末では走行時間そのものが限られるため、FP1で確認した路面状態がその後も維持されるとは限らない点も、セットアップを難しくする要因となる。

    オランダグランプリ ザントフォールト

    低気温と雨 強風も不確定要素
    2026年のオランダGPは前年より1週間早い時期に開催される。8月中旬という時期を考えれば、理論上はタイヤの熱劣化が大きな要素になり得る。

    一方、ザントフォールトでは夏でも気温が20度を大きく超えることは少なく、雨も珍しくない。そのため、実際のタイヤデグラデーションは当日のコンディションによって大きく左右される可能性がある。

    さらに海に近いため強い突風が吹くことも多い。2026年から導入された新しい空力レギュレーションのマシンでは、風向きや風速の変化がドライバーのマシンバランスにどの程度影響するかも注目される。

    決勝はハードが基準 スプリントはミディアムとソフトも候補
    ピレリは、日曜日の決勝ではハードタイヤが基準となる可能性が高いとみている。

    一方で、距離の短い土曜日のスプリントでは、ミディアムとソフトの両方が有効な選択肢になる可能性がある。タイヤの耐久性だけでなく、スタート直後のグリップやトラックポジションをどこまで重視するかによって戦略が分かれそうだ。

    ザントフォールトは本格的なストレートが実質的に1本しかなく、コース幅も狭いため、オーバーテイクが容易ではない。タイヤの性能差があっても前車を抜けない展開になれば、ピットストップのタイミングやアンダーカットの価値も大きくなる。

    オランダGPは36回目 フェラーリが最多8勝
    オランダGPはこれまでの全大会がザントフォールトで開催されており、2026年で36回目を迎える。初開催は1952年だった。

    ドライバー別ではジム・クラークが4勝で最多。コンストラクターではフェラーリが8勝で歴代最多記録を持つ。

    地元オランダのマックス・フェルスタッペンはこれまでザントフォールトで3勝を挙げており、ジャッキー・スチュワート、ニキ・ラウダと並んでいる。

    初めてスプリントが組み込まれる2026年のザントフォールトでは、わずか1時間のフリー走行でどこまでタイヤ特性を把握できるかが週末全体を左右する。砂による路面変化、低い気温、雨、強風という不確定要素も多く、決勝だけでなく土曜日のスプリントからタイヤ選択とトラックポジションを巡る戦略戦が重要になりそうだ。

  • キャデラックF1 チーム売却報道を否定 TWG調査も「計画はない」

    キャデラックF1 チーム売却報道を否定 TWG調査も「計画はない」

    キャデラックF1は、チームの過半数株式を保有するTWGモータースポーツの親会社TWGグローバルを巡る動きを受けて浮上したチーム売却説を明確に否定した。TWG側は「キャデラックのチーム、あるいはTWGモータースポーツのその他の事業を売却することは検討していない」と声明を出している。

    TWGグローバルでは、創業者マーク・ウォルターの金融取引を巡って米連邦当局による調査が開始されたと報じられており、これがF1プロジェクトの将来にも影響するのではないかとの憶測につながった。

    しかし、キャデラックは新ファクトリーへの投資や人材補強を継続しており、新チーム代表のマルチン・ブコウスキーもプロジェクトへのコミットメントに疑問はないと強調している。

    TWGグローバルを巡る動きで売却説が浮上
    キャデラックのF1プロジェクトは、ゼネラルモーターズ(GM)が「キャデラック」のブランドと技術面での支援を提供し、チームの株式も保有する一方、TWGモータースポーツが支配株主となる形で運営されている。

    そのため、TWGグローバルを巡る動きは、F1チームの所有体制にも関心を集めることになった。

    TWGグローバルの創業者であるマーク・ウォルターは、金融取引を巡って米連邦当局の調査対象となっているとされる。さらにウォルターは、NBAのロサンゼルス・レイカーズを100億ドルで取得してからわずか約1年後に125億ドルで売却したことで注目を集めた。

    こうした背景から、ウォルターが保有する他の資産についても整理を進めるのではないかとの見方が広がり、その対象にキャデラックのF1チームが含まれる可能性も取り沙汰された。

    キャデラックF1「売却は検討していない」
    しかし、キャデラック側はオランダGPの舞台となるザントフォールトで、この売却説を明確に否定した。

    GMのグローバル・モータースポーツ・コミュニケーションズ担当エグゼクティブディレクターを務めるエイドリアン・アトキンソンは、チームの活動について説明する前にTWGグローバルの声明を紹介した。

    「始める前に、現在TWGについていくつかニュースが出ているので触れておきたい。TWGグローバルから声明が出ている」

    「TWGはキャデラックのチーム、あるいはTWGモータースポーツのその他の事業を売却することを検討していない」

    また、TWGモータースポーツのCEOを務めるダン・トウリスについても説明した。

    「参考までに、ダン・トウリスは今週末のインディカーのレースのためワシントンD.C.にいる。そのため、ここには来ていない」

    TWGモータースポーツはF1だけでなく、インディカーを含む複数のモータースポーツカテゴリーに関与している。今回の声明は、親会社を巡る不透明感がキャデラックF1の所有体制に波及するとの見方を打ち消すものとなった。

    キャデラック F1

    ブコウスキー「コミットメントと投資を示している」
    キャデラックは現在、F1プロジェクトの体制を大きく変化させている時期にある。

    チーム代表を務めていたグレアム・ロードンが退任し、その後任としてマルチン・ブコウスキーがF1に復帰。新たなチーム代表として組織づくりを進めている。

    ブコウスキーは、TWGグローバルを巡る状況について、キャデラック加入を決める際の懸念材料にはならなかったと説明した。就任前にチームの将来について保証を求めたのかと質問されると、そうした話題そのものが議論されなかったと明かした。

    「それについての話し合いはまったくなかった。僕にとって疑いはないし、そこから何か影響を受けているということもない」

    さらにブコウスキーは、現在進められている具体的な投資をその根拠として挙げた。

    「新しいファクトリー、僕の就任、それに近いうちに発表できることを期待している重要な人材もいる。これらは、このプロジェクトに対するコミットメントと投資を示していると思う」

    キャデラックは新ファクトリーの整備を進めるとともに、ブコウスキーを中心とした新たなマネジメント体制を構築している。さらに、今後も主要スタッフの加入を発表する予定だという。

    TWGグローバルを巡る調査やウォルターの資産売却を背景にチーム売却説が浮上したものの、現時点でキャデラックF1側が示している動きはむしろ逆だ。新施設への投資、人材補強、経営体制の再構築を進めており、TWGと新チーム代表の双方がF1プロジェクトへの長期的なコミットメントを強調している。

  • ホンダF1 新PU初走行で「興味深いデータ」 AMR26Bとの実車テストで手応え

    ホンダF1 新PU初走行で「興味深いデータ」 AMR26Bとの実車テストで手応え

    ホンダは、2026年F1第12戦オランダGPで実戦投入する新スペックのパワーユニット(PU)について、7月末にハンガロリンクで実施した初走行で「信頼性と性能の両面で内部目標を達成した」と明らかにした。

    ホンダ・レーシングのF1チーフエンジニアを務める折原慎太郎によれば、新PUは7月29日のフィルミングデーでアストンマーティンAMR26Bに初めて搭載された。走行距離などに制限があるなかでも、実車からドライバビリティに関する有益なデータを収集。オランダGPに向けてベンチ上でセッティングの最適化を進めている。

    新PUをAMR26Bに初搭載
    アストンマーティンは前戦ハンガリーGPでAMR26Bに大規模なアップデートを投入し、シーズン前半に苦戦していた状況から中団争いへと前進した。そしてザントフォールトでは、ホンダ側もPUのアップデートを投入する。

    ホンダはADUO(追加開発・アップグレード機会)によって認められた開発余地を活用し、内燃エンジンを中心に改良した新スペックを用意。その実戦投入に先立ち、7月29日にハンガロリンクで行われたフィルミングデーでAMR26Bに搭載した。

    フィルミングデーは走行距離が200kmに制限され、通常のレース用タイヤではなくデモンストレーション用タイヤを使用するなど、本格的なテストとは条件が異なる。それでもホンダにとっては、新PUを実際の車体に搭載して確認する最初の重要な機会となった。

    「フィルミングデーでしたので、学習できるプログラムには限りがありました。ただ、実際にコースを走れば必ず何かを発見できます」

    折原慎太郎はそう説明する。

    「まず、新しいエンジンスペックをシャシーに搭載したのはこれが初めてでしたが、パワーユニットが期待どおりに機能することを確認できました。それはポジティブでした」

    ドライバビリティで「興味深いデータ」
    ホンダがハンガロリンクで得た収穫は、単純にPUが正常に作動したという確認だけではなかった。特に重要だったのが、エンジンとシャシーを組み合わせた際のドライバビリティに関するデータだったという。

    「ドライバビリティについて、いくつか興味深いデータを見つけることができました」

    「そのデータをベンチに持ち帰り、今回のオランダGPに向けてセッティングを最適化しました。私たちにとって良い前進になりましたし、もうひとつポジティブだったのは、問題なく予定していた学習プログラムをすべて完了できたことです」

    実車で得られたデータをベンチテストへフィードバックし、ザントフォールトに向けて制御やセッティングを調整したことになる。

    シーズン前半のAMR26では振動も課題のひとつとして表面化していたが、新PUについて折原慎太郎は現時点で懸念していない。

    「現在、振動について心配していることはありません。ですから、今のところ問題は起きないと確信しています」

    「魔法のアップデートではない」
    一方、折原慎太郎は新PUによって勢力図が一変するとの見方には慎重だ。

    「F1では現実的でなければなりませんので、魔法のようなアップデートを持ち込むことはできません。ただ、今回のアップデートによって、いくつか良いステップを踏めると考えています」

    ホンダは2026年からアストンマーティンのワークスパートナーとしてF1に復帰したが、シーズン前半はライバルメーカーに対する性能面の遅れや信頼性の問題に直面してきた。

    折原慎太郎も、依然としてトップのPUメーカーとの差が残っていることを認める。

    「主要なライバルに対して、まだいくらか不利な部分があります。ただ、ハンガリーではアストンマーティンが大きなアップデートを投入し、中団に戻ることができました」

    そこで重要になるのが、わずかなラップタイムの改善だ。

    「中団では50ミリ秒や100ミリ秒が順位を上げるうえで非常に重要になります。今回のアップデートによって、そのようなラップタイムの改善をもたらすことができると考えています」

    つまりホンダが新PUに期待しているのは、一気にトップ勢へ追いつくほどの飛躍ではなく、0.05~0.1秒単位の改善を積み重ね、接戦の中団でアストンマーティンを押し上げることだ。

    ホンダF1 / ホンダ・レーシング

    バッテリーは変更せず 内燃エンジンを改良
    今回のアップデートでは、バッテリーや発電システムそのものには変更が加えられていない。一方で、内燃エンジンの性能向上は電気エネルギーのデプロイにも間接的な効果をもたらす。

    「バッテリーや発電システムについては何も変更していません。ただ、エンジン性能を向上させることはパワーデプロイにも役立ちます」

    「ですから、新しいエンジンスペックによって私たちのパワーデプロイがどのように機能するのか確認していきます」

    2026年F1のPUでは内燃エンジンと電動システムをどのように組み合わせ、限られたエネルギーをラップ全体で効率的に使用するかが重要な性能要素となっている。そのため、内燃エンジン側の効率改善は電動側の使い方にも影響を与えることになる。

    信頼性と性能「内部目標を達成」
    ホンダは新PUの投入時期を急がず、性能向上と同時にシーズン前半に経験した信頼性上の問題を解消することを重視してきた。

    折原慎太郎によれば、実車へ搭載する前にベンチ上で十分な検証を行い、必要な信頼性を確認したという。

    「このエンジンについては、求めていた性能を見つけるところまで持っていくために多くの時間をかけました。同時に、信頼性の問題も解決してきました」

    「このエンジンを投入する前に、ベンチ上で信頼性を実証しています。ですから、信頼性と性能の両方について、私たちの内部目標を達成できたと考えています」

    オランダGPは2027年へ向けた重要な検証
    ザントフォールトでの実戦投入は、単に2026年シーズン後半の競争力を高めるだけのアップデートではない。ホンダにとっては、今後のPU開発の方向性そのものを確認する意味も持っている。

    「今回のイベントについて重要なのは、私たちの開発ロードマップの一部だということです」

    「実際のコースで私たちの方向性が正しいことを確認できれば、正しい方向に開発を進められているという自信につながります」

    ハンガロリンクでは、新PUがAMR26Bとの組み合わせで想定どおりに作動することを確認し、ドライバビリティについても新たなデータを得た。さらにベンチ上で信頼性と性能の内部目標をクリアしたというホンダ。次の段階は、レースウイークという厳しい環境でその成果を証明することになる。

    アストンマーティンがAMR26Bのアップデートで中団へと前進したなか、ホンダの新PUが50~100ミリ秒という接戦を左右する差を生み出せるのか。ザントフォールトで行われるオランダGPは、2026年後半戦だけでなく、ホンダの今後のF1開発ロードマップを占う重要な実戦テストとなる。

  • アストンマーティンF1に米億万長者ウッディ・ジョンソンが出資 副会長に就任

    アストンマーティンF1に米億万長者ウッディ・ジョンソンが出資 副会長に就任

    アストンマーティンF1チームは、米国の億万長者ロバート・ウッド・“ウッディ”・ジョンソンが少数株式を取得し、新たな株主としてチームに加わったことを明らかにした。ジョンソンは取締役会にも入り、副会長に就任する。

    79歳のジョンソンは、製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン創業家の一員として知られ、NFLニューヨーク・ジェッツのオーナーを務めるほか、イングランド・プレミアリーグのクリスタル・パレスにも大きな持分を保有する。

    ローレンス・ストロールが進めるアストンマーティンのF1プロジェクトに、世界的なスポーツビジネスで豊富な経験を持つ新たな投資家が加わる形となった。

    ウッディ・ジョンソンがアストンマーティンF1の少数株式を取得
    今回の取引でジョンソンが取得した株式の比率や金額は公表されていない。また、チームへの新規資金投入による増資なのか、既存株主から株式を取得したものなのかも明らかにされていない。

    一方で、アストンマーティンはジョンソンが日常的なチーム運営に関与することはないとしている。副会長として取締役会に加わり、スポーツビジネスや米国市場における知見を提供する役割を担うことになる。

    ジョンソンは第1次ドナルド・トランプ政権下の2017年から2021年まで駐英国米国大使を務めており、英国との関係も深い。

    「駐英国米国大使を務めていた期間に、アストンマーティンの豊かな歴史、そしてローレンス・ストロールの戦略的なビジョンと起業家精神に強い敬意を抱くようになった」

    ジョンソンはそう語り、F1チームへの投資を決めた背景を説明した。

    「彼とパートナーを組み、チームのさらなる発展に貢献できることを楽しみにしている。目標は、このスポーツの最高レベルで戦える組織を築くことだ」

    「また、僕たちは米国でファンベースを拡大し、より多くの人々にF1の興奮を届けたいという思いも共有している」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    米国市場でのアストンマーティンF1の存在感強化へ
    ジョンソンの加入には、競技面だけでなく商業面での狙いもある。F1は近年、米国市場で急速に存在感を高めており、アメリカでは複数のグランプリが開催されるなど、各チームにとって重要なマーケットとなっている。

    ニューヨーク・ジェッツのオーナーとして米国プロスポーツ界に長く関わってきたジョンソンは、スポンサーシップやブランドビジネス、ファン層拡大などの分野で豊富な経験を持つ。

    さらにクリスタル・パレスへの投資を通じて欧州サッカーにも関わっており、米国と英国双方のスポーツ市場にネットワークを持つ点は、アストンマーティンにとって大きな意味を持つ。

    ローレンス・ストロールはジョンソンの加入について歓迎のコメントを発表した。

    「ウッディをアストンマーティンファミリーに迎えることができて非常にうれしく思う。彼の経験、情熱、そして投資によって、我々が競争力向上に向けた次の段階へ進むなかで、チームの立場はさらに強固になる」

    「我々のブランドに対する深い理解に加え、イノベーションと商業的な機会への強い意欲を持つ彼は、将来を見据える我々にとって理想的なパートナーだ」

    ニューウェイとホンダに続く大型プロジェクトの強化
    アストンマーティンF1は、ストロールの下でF1のトップチーム入りを目指した大規模な投資を続けている。

    英国シルバーストンには新たなファクトリーや風洞などの施設を整備し、技術部門の拡充を進めてきた。さらにF1を代表するデザイナーのエイドリアン・ニューウェイを迎え、2026年からはホンダとワークスパートナーシップを開始している。

    チームは単なるF1参戦組織ではなく、技術、ブランド、商業の各分野を含めた長期的な成長プロジェクトを進めている。そこへジョンソンが加わることで、とりわけ米国でのブランド価値向上やスポンサー獲得に新たな可能性が生まれることになる。

    F1では近年、チームの企業価値が大幅に上昇しており、世界的な富豪や投資会社、スポーツビジネス関係者がチーム株式を取得する例も増えている。ジョンソンによる今回の投資も、F1チームが競技組織であると同時に世界規模のスポーツ資産として評価されている流れを象徴する動きといえる。

    アストンマーティンは、ニューウェイの技術力、ホンダとのワークス体制、シルバーストンの新施設に加え、ジョンソンの資金力とスポーツビジネスにおける人脈を獲得した。ストロールが進めるF1トップチーム化の計画は、サーキット内外の両面でさらに規模を拡大している。

  • マックス・フェルスタッペン レッドブルF1残留の舞台裏「移籍より引退に近かった」

    マックス・フェルスタッペン レッドブルF1残留の舞台裏「移籍より引退に近かった」

    マックス・フェルスタッペンは、レッドブル・レーシングとの契約を2030年末まで延長する以前、自身の将来について迷っていた最大の理由が他チームへの移籍ではなく、F1そのものを続けるかどうかだったことを明かした。

    2026年F1第12戦オランダGPを前に、レッドブルはフェルスタッペンとの新たな4年契約を発表。長く続いてきた将来を巡る憶測に終止符が打たれたが、ザントフォールトで行われたFIA木曜記者会見では、その決断に至るまでのフェルスタッペンの考えが語られた。

    将来への迷いは「F1を続けるかどうか」
    フェルスタッペンはまず、レッドブルと新たな契約を結ぶことが難しい決断だったのかと質問された。

    「いや、それほどストレスのあることではなかった。正しい決断だったと思っている」

    「チームのなかでは本当に居心地がいいし、今後数年で再びトップに戻れるという強い信念を僕たちは持っている」

    フェルスタッペンは2016年途中に当時のトロロッソからレッドブルへ昇格して以来、長年にわたって同チームの中心的存在として戦ってきた。今回の契約延長によって、その関係は少なくとも2030年末まで続くことになった。

    一方、今季序盤には自身の将来について迷いがあることも示唆していた。そこで「シーズン序盤には将来について確信が持てていなかった。何が変わったのか」と質問されると、フェルスタッペンは重要な事実を明かした。

    「主に、実際にF1を続けるかどうかということだった」

    つまり、フェルスタッペンが検討していたのは単純にレッドブルを離れて別のF1チームへ移籍することではなく、F1でのキャリアそのものを今後も続けるのかという、より根本的な問題だったということだ。

    F1のルール改善も継続決断の要因
    フェルスタッペンはこれまで、F1のレギュレーションやスポーツの方向性について率直な意見を口にしてきた。

    今回の会見でも、F1を続ける決断に至った背景として、ルールの方向性に変化が見えてきたことを挙げた。

    「でも、ルールは少しずつ良くなってきている。そういう意味では、僕もそれを受け入れてやっていこうと思えるようになった」

    F1で走ることそのものへの情熱を失ったわけではない。一方で、自身が望むレースのあり方とF1が進む方向との間にどの程度折り合いをつけられるかは、フェルスタッペンにとって重要な判断材料となっていたことがうかがえる。

    そして、その先にある大きな節目としてフェルスタッペンが挙げたのが2030年だ。

    「できれば2030年になったとき、V8エンジンが導入される可能性も含めて、もう一度考える機会が出てくると思う」

    今回の新契約が2030年末までとなったなか、フェルスタッペンはその先のF1について、将来のエンジン規則を含めたスポーツの方向性を見ながら判断する考えを示した。

    他チームからのオファーには「重要ではない」
    近年、フェルスタッペンを巡っては他チームへの移籍が繰り返し取り沙汰されてきた。

    しかし、今回の会見でフェルスタッペンが語った内容からは、本人にとって最大のテーマが「どのF1チームで走るか」ではなかったことが見えてくる。

    フロアからは、マネジメント側が他チームから具体的なオファーをフェルスタッペンに提示する段階まで話が進んでいたのかという質問も出た。

    これに対してフェルスタッペンは、レッドブル側との話し合いについて説明した。

    「とてもオープンで、透明性のある話し合いだった」

    「ローランやオリバー、株主のみんなとも非常にいい関係にある。僕にとっては大きなひとつの家族のように感じているし、その一員でいられることをとても幸せに思っている」

    ここでフェルスタッペンが挙げたのは、レッドブル・レーシングCEO兼チーム代表のローラン・メキースや、レッドブルの経営陣らとの関係だ。

    「もちろん、この数カ月はチームがこれからどう進んでいくのか、今後数年間の計画やアイデアについて話をしてきた。僕には常にとてもオープンな形で伝えられてきたし、僕はそういうところが好きなんだ」

    「彼らが達成しようとしていることも気に入っている。だから僕も、その将来の一部でいたいと思った」

    それでも「他チームについては?」と追及されると、フェルスタッペンは「それは重要ではない」と回答。「あなたにとっては重要ではない?」と重ねて聞かれても、「僕にとってはね」と答えた。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    「レッドブルで永遠に走る」が以前からの目標
    フェルスタッペンとレッドブルの関係は、単なる長期契約だけでは説明できないものになっている。

    2030年まで走れば、レッドブルのドライバープログラム時代も含めて非常に長い関係になることを指摘され、その「秘訣」を尋ねられたフェルスタッペンは、故ディートリッヒ・マテシッツとの過去の会話を明かした。

    「ディートリッヒがまだ生きていたころから、僕は彼に『僕の目標は、もちろんレッドブルで永遠にレースをすることだ』と言っていた」

    「だから、いい方向に進んでいると思う」

    フェルスタッペンにとって、ひとつのチームでF1キャリアを全うするという考えは、今回の契約交渉で突然生まれたものではない。レッドブル創業者のマテシッツが存命だった時代から抱いていた目標だったという。

    F1キャリア最後のチームもレッドブルか
    その言葉を裏付けるように、フェルスタッペンはレッドブルが自身にとって最後のF1チームになる可能性についても明確な答えを示している。

    2030年以降に期待するV8エンジンが実現しなかった場合でも、レッドブルがF1キャリアを終えるチームになるのかと質問されると、フェルスタッペンは答えた。

    「そうだね」

    ただし、2030年の契約満了時点で引退すると決めているわけではない。

    「2031年に何が起きるのかはまったく分からない。でも、そうだね。おそらく重要なのは、その時点でこのスポーツがどこへ向かっているかということだと思う」

    2030年以降について判断する際にも、別のF1チームへの移籍が中心的なテーマになるのではなく、F1自体が自分にとって走り続けたいカテゴリーであるかどうかが重要になるという姿勢を示している。

    F1以外のレースへの挑戦も継続
    一方で、フェルスタッペンはF1だけに活動を限定するつもりもない。

    新契約でもF1以外のカテゴリーに挑戦する自由を維持したかったのかと問われると、「そうだ。それは間違いなく、これからも続けたいことだった」と答えた。

    ただし、実際にどのレースへ出場できるかについてはF1カレンダー次第になると説明している。

    具体的に出場したいレースを尋ねられると、「大きな耐久レースは全部だね。24時間レース全般。そういうレースを走れたらクールだと思う」と語った。

    フェルスタッペンはF1を続けながら、耐久レースをはじめとする別カテゴリーへの挑戦にも強い意欲を持ち続けている。

    2030年までレッドブルと歩むことを決めたフェルスタッペンだが、その決断の裏側にあったのは他チームとの比較ではなく、「F1を続けるかどうか」という選択だった。レッドブルへの信頼とチームの将来計画、そしてF1の今後の方向性を見極めたうえで継続を選んだ一方、2030年以降については依然として白紙だ。少なくとも現時点で、別のF1チームへ移ることよりも、レッドブルで走り続けるか、F1そのものから離れるかという考えの方がフェルスタッペンの将来像に近いようだ。

  • リアム・ローソン レッドブルF1再昇格に「厳しい週末になる」 RB22初挑戦へ

    リアム・ローソン レッドブルF1再昇格に「厳しい週末になる」 RB22初挑戦へ

    リアム・ローソンは、2026年F1オランダGPでレッドブル・レーシングに復帰することについて「厳しい週末になる」と覚悟を示す一方、「とてもエキサイティングでもある」と語った。

    手首を負傷したアイザック・ハジャーの代役として急遽RB22をドライブするローソンにとって、レッドブルでのF1参戦は2025年以来となる。昨年はわずか2戦でレーシングブルズへ降格したが、今回は24歳となり、より多くのレース経験を積んだ状態で再びトップチームのマシンに乗る。

    ハジャー負傷で突然巡ってきたレッドブル復帰
    アイザック・ハジャーはサマーブレイク中に手首を負傷し、オランダGPを欠場することが決定。レッドブル・レーシングはレーシングブルズでレースを続けていたローソンを代役として起用し、空いたレーシングブルズのシートにはリザーブドライバーの角田裕毅が入ることになった。

    ローソンにとって今回の起用は、2025年序盤以来となるレッドブル・レーシングへの復帰だ。

    2025年、ローソンはセルジオ・ペレスの後任としてレッドブルのレギュラーシートを獲得したものの、わずか2戦で降格。角田裕毅との直接的な入れ替えでレーシングブルズへ戻された。

    それから約1年半。2026年シーズン前半にレーシングブルズで好調な走りを見せてきたローソンに、思わぬ形で再びレッドブルのマシンをドライブする機会が巡ってきた。

    「もちろん、この週末を迎えるにあたって予想していたことではない。でも、いい機会だ」

    ローソンはザントフォールトで行われた木曜日のメディアデーでそう語った。

    「今年はここまでかなりいいシーズンを送れている。僕としては、違うマシンではあるけど、この週末もそれを続けることだけに集中している。それが今の僕のフォーカスだ」

    2025年より「F1でずっと快適に感じている」
    昨年レッドブルをドライブしたときと比較して自信が増しているかと聞かれると、ローソンはF1で積み重ねてきた経験の大きさを強調した。

    「全体的に見れば、間違いなくそうだ。単純にF1にいるという意味でもね」

    「それからさらに多くのレースを経験してきた。このスポーツでレースをすることに、以前よりずっと快適さを感じている。でも、間違いなく非常に厳しい週末になると思う」

    最大の問題は、準備時間が極めて限られていることだ。

    2026年のオランダGPはスプリントフォーマットで開催されるため、ローソンがRB22に慣れるために使えるフリー走行は金曜日の1セッションしかない。その後、すぐにスプリント予選へ臨むことになる。

    「スプリントの週末だから、明日はかなり速いペースで学んでいかなければならない」

    「でも、そこに集中しているし、昨日シミュレーターでやろうとしていたのもそれだ。学習のプロセスをできる限り速めることができれば、それだけ週末の助けになる」

    休暇から帰国した飛行機の中で突然の連絡
    レッドブル復帰を知らされたのも突然だった。

    ローソンはサマーブレイクの休暇を終えて月曜日に戻ってきたばかりだったという。飛行機が到着した直後、レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインから電話が入った。

    「休暇から戻って月曜日に着陸したばかりだった。電話がかかってきて、本当にまだ飛行機から降りてもいない状態でアラン(パーメイン)と話していた。そして基本的に、そこで知らされた」

    その瞬間から、ローソンの1週間の予定は完全に変わった。

    「その週に予定していたことが、一気にレッドブルの準備へ変わった」

    「厳しくなると思う。もちろんマシンには違いがある。でも明日はできるだけ早く、できるだけ多くのことを学ぼうと思っている」

    限られた時間の中でも、できる準備はすべて済ませたという。

    「僕としては、自分にできる準備をすべてやったと思えることが大事で、実際にそう感じている。厳しいものになるという事実を受け入れたうえで、それ以外では楽しもうとも思っている」

    「過去に走って楽しめたサーキットだし、もちろんここでレースをするのも今回が最後になる。だから週末を楽しみたい。でも、間違いなくいくつものチャレンジに直面すると思う」

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    最大の課題は初めて乗るRB22への適応
    ローソンが最大のチャレンジとして挙げたのは、やはりRB22への適応だ。

    「おそらく新しいマシンだと思う。それに伴う他のすべてのこともある。かなり厳しいものになる一方で、とてもエキサイティングでもある」

    レーシングブルズのマシンとは特性の異なるRB22に乗り込み、わずか1時間のフリー走行で感覚をつかまなければならない。

    「明日を最大限に活用したい。フリー走行の最初にマシンへ乗ったときは、かなり馴染みのない感覚になるだろうし、慣れるまで少し時間が必要だと思う」

    そのためローソンは、スプリント予選やスプリントそのものもRB22を理解するための学習機会として利用する考えだ。

    「スプリント予選やスプリントを通してもできるだけ多くのことを学んで、土曜日の予選に向けて可能な限り準備を整える。それがおそらく目標になる」

    昨年の降格への「勝利」とは考えず
    今回のレッドブル復帰は、2025年にわずか2戦でシートを失ったローソンにとって、自身の実力を証明する絶好の機会でもある。

    しかし、ローソン自身は今回の起用を昨年の決定に対する「勝利」とは捉えていない。

    「正直に言えば、あれはもうかなり昔のことのように感じる。それに今回は状況もまったく違う。今回は1週間だけだからね」

    「そういうふうにはあまり考えていない。僕たちは今年ここまで本当にいいシーズンを送れているし、こういう機会で僕を選んでもらえたことにはもちろん感謝している」

    ローソンが重視しているのは、過去への雪辱ではなく、この週末から具体的な結果を持ち帰ることだ。

    「でも僕は、この週末から何かを得ることに本当に集中している。それができて、いい週末になれば素晴らしい。でも、厳しいものになることは間違いないと思う」

    2025年にはレッドブルで十分な結果を残す時間を与えられないままレーシングブルズへ戻されたローソン。しかし、その後もF1でレース経験を積み、2026年はレーシングブルズで好調なシーズンを送ってきた。

    突然巡ってきたレッドブル再昇格はわずか1戦の代役参戦だが、RB22への適応力とこれまでの成長を示す大きな機会となる。スプリント開催によって準備時間が限られるザントフォールトで、ローソンがどこまで早くマシンを理解し、結果につなげられるかが注目される。

  • 角田裕毅とのF1初コンビにリンドブラッド「できる限り手助けしたい」

    角田裕毅とのF1初コンビにリンドブラッド「できる限り手助けしたい」

    角田裕毅が2026年F1第12戦オランダGPでレーシングブルズから急遽F1復帰を果たすことについて、チームメイトを務めるアービッド・リンドブラッドが語った。「できる限り手助けしたい」と話し、限られた準備時間でマシンに適応しなければならない角田裕毅をサポートする姿勢を示している。

    アイザック・ハジャーがサマーブレイク中に手首を負傷してオランダGPを欠場することになり、レーシングブルズのリアム・ローソンがレッドブル・レーシングの代役に起用された。

    その結果、空いたレーシングブルズのシートには、レッドブルのリザーブドライバーを務める角田裕毅が起用されることになった。

    角田裕毅との初コンビ「興味深い週末になる」
    オランダGP開幕を前に行われたFIAの木曜記者会見に出席したリンドブラッドは、ローソンがレッドブル・レーシングに移ったことで、今週末は角田裕毅とコンビを組むことについて質問された。

    「裕毅にとっては、間違いなく興味深い週末になると思う」

    リンドブラッドはそう語り、角田裕毅が今回のF1復帰で直面する難しさについて言及した。

    「今のマシンはかなり違うし、スプリント週末でもある。それに、決して簡単なサーキットではない。だから、できる限り彼が早くマシンに慣れられるよう手助けしたい」

    今回のオランダGPは通常のグランプリとは異なるスプリントフォーマットで開催される。走行時間が限られるなか、角田裕毅は現在のレーシングブルズのマシンへの適応を急がなければならない。

    リンドブラッドも「マシンはかなり違う」と、その難しさを認識しており、可能な範囲で角田裕毅をサポートする考えを明らかにした。

    角田裕毅とは「いつも友好的だった」
    リンドブラッドと角田裕毅がF1でチームメイトを務めるのは今回が初めてとなる。これまで2人が深く関わる機会は多くなかったという。

    「彼のことをものすごくよく知っているわけではない。これまで僕たちはあまり接点がなかったからね」

    それでも、これまでの関係は良好だったとリンドブラッドは続けた。

    「でも、いつも友好的な関係だった。だから、一緒にいい週末を過ごせると思う」

    急遽結成されたコンビではあるものの、リンドブラッドは角田裕毅を歓迎しており、協力して週末を戦うことに前向きな姿勢を示している。

    角田裕毅とアービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    リンドブラッド自身もザントフォールト初挑戦
    もっとも、角田裕毅をサポートすると語るリンドブラッド自身にとっても、今回のオランダGPは簡単な週末ではない。

    リンドブラッドにとってザントフォールトでのレースは初めて。さらにスプリントフォーマットという条件も重なり、自身も限られた時間のなかでサーキットを学ばなければならない。

    会見では、なぜハジャーの代役として自身がレッドブル・レーシングに起用されなかったのかという質問を受けた際、その点にも触れている。

    「正直に言えば、僕にとってザントフォールトは初めてなんだ。スプリント週末でもあるし、僕はまだルーキーシーズンの半分を終えたところにすぎない」

    「だから、リアムを選ぶ方が、より論理的な判断だったと思う。僕を選ぶ方が少しリスクは大きかっただろうね」

    「もちろんドライバーとしては乗りたかった。そういうチャンスは欲しかったよ。でも同時に、彼らがなぜあの判断をしたのかは完全に理解している。今は自分自身の週末に完全に集中して、できる限りいい仕事をしようとしている」

    リンドブラッドは自身も経験の少ない状況にあることを認めながら、レーシングブルズでの仕事に集中する考えを示した。

    好調レーシングブルズ「マシンはいい」
    角田裕毅が急遽ドライブすることになったレーシングブルズのマシンについて、リンドブラッドは現在の競争力を高く評価している。

    サマーブレイク前のレースで好調な流れを築いていたリンドブラッドは、休暇を迎えたかったのか、それともそのままレースを続けたかったのかと質問され、「そのまま続けてもよかった」と振り返った。

    「正直、僕はそのまま続けてもかなり満足だったと思う。休みに入る前の数レースは楽しめていたし、いい勢いもあったから、あと何レースかやってもよかった」

    一方で、シーズン序盤から多忙だったこともあり、休暇でリフレッシュできたとも説明。「充電できたような気分だし、この週末に挑むのを本当に楽しみにしている」と語った。

    そして、ザントフォールトで期待するパフォーマンスについては、直近のレースと同様の競争力を発揮できるとの見通しを示している。

    「最近のレースでやってきたことと同じようなものになると思う。マシンはいい。チームはパフォーマンスをもたらすために本当に、本当にいい仕事をしてきた」

    「いろいろなタイプのサーキットでもかなり安定しているように見えるし、僕たちは競争力がある。だから、今回もこれまでと同じようにできればと思っている」

    角田裕毅にとっては短期間で適応しなければならないマシンだが、そのパッケージ自体には十分な競争力があるというのがリンドブラッドの評価だ。

    異例の状況で組む角田裕毅とリンドブラッド
    角田裕毅とリンドブラッドは、それぞれ異なる難しさを抱えてオランダGPに臨むことになる。

    角田裕毅は急遽決まったF1復帰で、現在のレーシングブルズのマシンへの適応が必要となる。一方のリンドブラッドもザントフォールト初挑戦であり、まだF1ルーキーシーズンの途中にいる。

    さらに今回はスプリント週末のため、準備に使える走行時間も限られている。そうした条件のなかで初めてコンビを組むことになった2人だが、リンドブラッドは角田裕毅とのこれまでの関係について「いつも友好的だった」と説明し、「一緒にいい週末を過ごせると思う」と期待を示した。

    突然決まったF1復帰、異なるマシン、スプリントフォーマット、そして難易度の高いザントフォールト。角田裕毅にとって決して簡単な復帰戦ではないが、新たなチームメイトとなるリンドブラッドは「できる限り手助けしたい」と、その挑戦を支える構えだ。