ルイス・ハミルトンは、2026年F1シーズン後半戦に向け、フェラーリがメルセデスとの差を縮められるとの自信を示した。マシンへの理解が深まり、さらなるアップデートも予定されていることから「それほど遠くない」と手応えを口にしている。
2026年はフェラーリ加入2年目を迎えたハミルトンにとって、苦戦した2025年から大きく前進するシーズンとなっている。第6戦スペインGPではフェラーリ移籍後初優勝を飾り、さらに3度の表彰台を獲得。
ここまで全レースウイークでポイントを獲得している唯一のドライバーであり、ドライバーズランキングでは首位アンドレア・キミ・アントネッリから50ポイント差の2位につけている。
一方で、メルセデスのジョージ・ラッセルがわずか9ポイント差に迫り、サマーブレイク直前にはマクラーレンとレッドブル・レーシングも大きなパフォーマンス向上を見せた。41歳のハミルトンは、後半戦では4チームによる接戦が続くと予想している。
フェラーリの開発に手応え「正しい方向に進んでいる」
F1オランダGPを前にしたメディアデーで、ルイス・ハミルトンはフェラーリの開発状況について前向きな見通しを示した。
「開発面でこれからも前進し続けられることを願っている。チームは本当に懸命に取り組んでいて、今週末には最初の小さなステップがあると思う。それには本当に感謝している」
「どのチームもそうだけど、新しいパーツを投入するために全員がものすごいプレッシャーの中で働いている。でも、僕たちはマシンに関して正しい方向へ進んでいる」
現時点でコンストラクターズ選手権をリードするのはメルセデスだが、フェラーリはシーズンが進むにつれてその差を縮めてきた。さらにマクラーレンとレッドブル・レーシングも上位争いに加わり、勢力図は接近している。
「もちろんメルセデスはまだ首位にいる。マクラーレンもそこに加わってきたし、レッドブルもものすごく速い。4チームが本当に接近している」
「でも、僕たちは自分たちの仕事をできる限りうまくやることだけに集中している。後半戦ではもっといい仕事ができると思っているし、それが目標だ」
「メルセデスとの差はそれほど遠くない」
ハミルトンは現在の戦いを、シーズンを通した「開発競争」と表現する。開幕から主導権を握ってきたメルセデスに対し、フェラーリは継続的なアップデートによって追いつこうとしてきた。
「常に開発競争だ。メルセデスは一年を通してリードしてきたから、僕たちは開発で追いつこうとしてきた。常にマシンへ少しずつ新しいものを加えてきたけど、もちろん他のみんなも同じように新しいものを加えている」
「だから、僕たちはギャップを縮め続けなければならない。でも、それは本当に可能だと信じている。それほど遠くないと思う」
フェラーリはここまで307ポイントを獲得。メルセデスを追うコンストラクターズランキング2位につけており、後半戦でどこまで差を詰められるかが焦点となる。
ハミルトンは、シーズン前半を通じて蓄積したデータによってマシンへの理解も大きく進んだと説明する。
「今はマシンのことをずっとよく理解しているし、すべてを分析してきた」
前半戦で得た知見を後半戦のセットアップと開発へ反映し、タイトル争いでメルセデスにプレッシャーをかけることがフェラーリの次の課題となる。

ルクレール「メルセデスが依然として本命」
チームメイトのシャルル・ルクレールも2026年に1勝を挙げている。第9戦イギリスGPで勝利を飾ったルクレールは、オランダGPでのフェラーリの競争力について慎重な姿勢を示した。
ザントフォールトはテクニカルな特性を持つ一方、フェラーリにとって歴史的に相性の良いサーキットとは言えない。2025年にはハミルトンとルクレールがそれぞれ別のクラッシュによってリタイアしている。
「もちろんメルセデスが依然として本命だ。でも、これだけテクニカルなサーキットなら、理論上は僕たちもかなり強いはずだ」
「ただ同時に、歴史的にここはチームにとって非常に難しいサーキットでもある。だから、その2つの予想の間で少し迷っている」
ルクレールは結果を予測することよりも、週末へ向けた準備に集中していると強調した。
「期待について考えることにはあまり時間を使っていない。今週末に向けてできる限り準備を整える、そのプロセスにずっと集中している。僕たちはやるべきことをやってきたと思う」
「数週間の休暇を終えてコースに戻れるのはうれしいし、今週末を楽しみにしている」
メルセデスが前半戦で築いた優位を維持する一方、フェラーリ、マクラーレン、レッドブル・レーシングが差を縮め、2026年F1シーズンの上位争いはさらに接近している。フェラーリにとってオランダGPは、ハミルトンが語る「それほど遠くない」というメルセデスとの差を実際にどこまで縮められたのかを測る重要な一戦となる。
