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  • FIA国際控訴裁判所 ブリアトーレの判事批判に反論「手続きと判事の公正性に自信」

    FIA国際控訴裁判所 ブリアトーレの判事批判に反論「手続きと判事の公正性に自信」

    FIA国際控訴裁判所(ICA)が、F1モナコGPの裁定を巡ってアルピーヌのフラビオ・ブリアトーレが判事の独立性に疑問を呈したことを受け、強い内容の声明を発表した。

    ICAは判事の選任と審理への参加がFIAの司法手続きに従って行われたと説明し、「手続きの健全性と判事の誠実性に自信を持っている」と反論した。

    ブリアトーレは、ピエール・ガスリーへの2件の5秒ペナルティを復活させた控訴審について、担当判事の1人がマクラーレンと「深いつながり」を持っていると主張。さらに審理中に「検察官のように振る舞っていた」と批判していた。

    これにマクラーレンF1代表のアンドレア・ステラが「侮辱的だ」と反発するなか、今度はICA自身が審理の独立性と公正性を擁護した。

    ICA「最高水準に基づいた司法手続き」
    ICAは声明で、今回の判事の選任と審理への参加について、通常のFIA司法手続きから外れたものではなかったと強調した。

    「FIA裁判所は、今回の件における判事の選任および参加について、他のあらゆる案件と同様、適用されるFIAの司法手続きおよび通常の慣行に従って行われたことを明確にしたい」

    「これらは、国際仲裁における利益相反に関するIBAガイドラインなど、最高水準の基準に基づいたものである」

    さらにICAは、FIAの裁判所で審理を担当する判事がどのように選任され、独立性を確保しているのかについて説明した。

    「すべての判事はFIA総会によって選出されており、その一部はFIA定款に従い、少なくとも5つのF1チームからなるグループの推薦を受けている」

    「すべての判事にはFIA司法・懲戒規則に定められた独立性および守秘義務が課されている。また、毎年FIAコンプライアンス・オフィサーに利益関係を開示し、それぞれの案件について、争点および関係当事者を考慮した個別の独立性宣言に署名している。この宣言は当事者にも提示される」

    「審理中に異議は一切出されなかった」
    ブリアトーレは、アルピーヌが判事とマクラーレンとの関係を把握したのは審理終了後だったと説明していた。

    これに対してICAは、審理の開始時と終了時の双方で、裁判所の構成や手続きについて異議を申し立てる機会が当事者に与えられていたと指摘した。

    「審理の開始時と終了時の双方で、当事者には手続きまたは裁判所の構成に関する問題があれば提起するよう求められた。しかし、いずれの当事者からもそのような指摘はなかった」

    「また、裁判所による証人への質問の方法や、審理の進め方についても、審理中に異議が申し立てられることはなかった」

    ブリアトーレは判事の1人が審理中に「非常に悪意のある」態度を取り、「検察官のように振る舞っていた」と批判していたが、ICAは当時、その質問方法や手続きに対する正式な異議はなかったとしている。

    異なる文化や地域の判事で構成する重要性も強調
    ICAはさらに、国際的な裁判機関として、異なる文化的、地理的背景を持つ判事によって審理パネルを構成することの重要性を強調した。

    「ICAは、異なる文化的および地理的背景を持つ判事によってパネルを構成することの重要性を強調する」

    「それによって審議や議論に多様な法的伝統、視点、アプローチが反映され、公正性、独立性、プロセスの信頼性、そして公正な裁判を受ける機会がさらに強化される」

    ICAとしては、判事の背景や経歴の違いは審理の公正性を損なうものではなく、むしろ多様な法的視点を確保するために重要な要素だとの立場を示した形だ。

    「判決への批評は認めるが判事の誠実性には自信」
    ICAは、判決そのものについて異なる解釈や法的な批判が生じることは当然だと認めている。一方で、判事の独立性や司法手続きそのものへの疑念については明確に一線を引いた。

    「裁判所の判断について、その法的妥当性を巡ってさまざまな解釈や意見が生じる余地がある。それは公正なことであり、すべての判事が受け入れている」

    「裁判所は、今回の手続きの健全性と判事の誠実性に自信を持っている」

    「FIA裁判所は今後も、判事の独立性と公平性、そして司法プロセスの健全性を守ることに尽力していく」

    今回の声明は、ブリアトーレが提起した疑念に対し、ICAが判事の選任方法、利益関係の開示、案件ごとの独立性宣言、そして審理中に異議が出されなかった事実を挙げて正面から反論したものとなった。

    モナコGPの裁定を巡っては、ブリアトーレの発言にステラが「マクラーレンに対して侮辱的だ」と反発していたが、ICAも公式に独立性と公平性を強調したことで論争はさらに拡大した。ガスリーの順位を巡る法的判断から始まった問題は、今やFIAの司法制度と判事の独立性を巡る議論へと発展している。

  • F1イタリアGP FP3詳報:ラッセル最速でメルセデスが存在感 角田裕毅15番手

    F1イタリアGP FP3詳報:ラッセル最速でメルセデスが存在感 角田裕毅15番手

    2026年F1第13戦イタリアGPのフリー走行3回目(FP3)が9月5日(土)、モンツァ・サーキットで行われ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が1分22秒219でトップタイムを記録した。2番手にはルイス・ハミルトン(フェラーリ)、3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が続いた。

    レーシングブルズの角田裕毅は1分23秒817で15番手。チームメイトのアービッド・リンドブラッドは7番手につけており、角田裕毅は予選に向けて1周のペース改善を求められる結果となった。

    ラッセルが予選前最後のセッションを支配
    金曜日のFP2でもトップタイムを記録していたラッセルは、土曜日のFP3でもメルセデスの速さを示した。金曜日には1分22秒559で最速となり、シャルル・ルクレールに0.120秒差をつけていたが、FP3ではさらにタイムを縮めた。

    セッション終盤、ラッセルは1分22秒219までタイムを更新。2番手ハミルトンに0.226秒、3番手フェルスタッペンに0.350秒の差をつけ、予選のポールポジション候補として存在感を強めた。

    モンツァでは長いストレートでのスリップストリームが大きな意味を持つ。ラッセル自身も走行中にチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリからトウを得る場面があり、純粋なマシン性能だけでなく、予選で各チームがどのように2台を走らせるかも重要な要素になりそうだ。

    アントネッリはエンジン関連のペナルティによって決勝を後方からスタートする予定となっている。金曜日から通常とは異なるロングラン重視のプログラムを進めていたが、FP3では4番手につけ、メルセデスの基本的な速さを改めて示した。

    ハミルトン2番手 フェラーリもポール争いへ
    フェラーリ勢ではハミルトンが1分22秒445で2番手。ラッセルとの差は0.226秒だった。

    ハミルトンはソフトタイヤでのアタックを交通量の影響によって中断する場面もあり、最終結果だけでは実力を完全に読み切れない内容だった。金曜日にもハミルトンは、FP2でラッセルに約0.5秒遅れた背景のひとつとして、モンツァの長いストレートでトウを得られなかったことを挙げている。

    6番手となったルクレールも同様に交通量に苦しんだ。終盤のアタックでは第1セクターから前方のマシンに阻まれ、別のアタックも中断している。

    それでも金曜日のFP1ではルクレールが首位、ハミルトンが2番手とフェラーリが1-2を記録しており、ホームのモンツァでメルセデスに対抗できるポテンシャルは示されている。

    フェルスタッペン3番手 レッドブルは金曜から前進
    フェルスタッペンは1分22秒569で3番手。トップのラッセルから0.350秒差まで迫った。

    金曜日のFP2ではダウンフォース不足などマシンバランスに苦しみ9番手にとどまっていたが、FP3では明確な前進を見せた。FP2ではラッセルから大きく離されていたことを考えれば、予選を前にレッドブルがマシンを改善してきた形だ。

    ただし、フェルスタッペン自身はトウの有無による違いを確認したがっており、クリアエアでのラップについても十分な速さとは感じていない様子だった。

    走行中にはターン1でロックアップし、そのままエスケープロードへ直進する場面もあった。セッション終了直後にはハミルトンとコース上で接近し、メインストレートを並走する緊張感のある場面も見られた。

    一方、もう1台のレッドブルを駆るリアム・ローソンは12番手。第1シケインではリアを失ってスピンし、黄旗の原因となった。フェルスタッペンとの差は0.634秒となっている。


    マクラーレンはノリス5番手 ピアストリ8番手
    マクラーレンはランド・ノリスが1分22秒625で5番手、オスカー・ピアストリが1分22秒773で8番手だった。

    順位だけを見ればメルセデスやフェラーリに後れを取ったが、ピアストリは終盤の重要なアタックで前方のラッセルに遭遇。レーシングライン上で行き場を失ってアタックを中断しており、最終タイムが本来のポテンシャルを示しているとは言い切れない。

    ノリスも金曜日にはマクラーレンがポール争いに加われる状態ではないとの厳しい見方を示していたが、FP3ではトップから0.406秒差。予選でどこまでタイムを上げられるかが注目される。

    リンドブラッド7番手 レーシングブルズは角田裕毅と明暗
    中団勢で際立ったのがアービッド・リンドブラッドだった。1分22秒724を記録して7番手に入り、ピアストリを上回った。

    一方、角田裕毅は1分23秒817で15番手。トップのラッセルから1.598秒差、リンドブラッドからは1.093秒差となった。

    角田裕毅は16周を走行したが、リンドブラッドの20周より走行数も少なかった。金曜日のFP2では角田裕毅が10番手につけ、ソフトタイヤに履き替えた際にリアの安定性が大幅に改善した感触を得ていたものの、予選直前のFP3ではその勢いを結果につなげることができなかった。

    リンドブラッドがQ3進出を十分狙える位置につけただけに、角田裕毅にとっては予選までにセットアップとタイヤの使い方を詰め、1周のパフォーマンスを引き出せるかが大きなポイントとなる。

    アルピーヌが9番手と10番手 中団争いで好位置
    アルピーヌはピエール・ガスリーが9番手、フランコ・コラピントが10番手と2台そろってトップ10入りを果たした。

    序盤にはコラピントがガスリーにトウを与えるなど、予選を意識した走行も実施。両車にアップデートが装着された状態で、中団グループの中では競争力のある仕上がりを見せた。

    11番手にはアウディのニコ・ヒュルケンベルグ、13番手には同じくアウディのガブリエル・ボルトレトが入り、このグループにレーシングブルズやハースも絡むことで、Q3進出を巡る争いは非常に僅差になりそうだ。

    アルボン18番手 ステアリングの問題で出遅れ
    ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンはセッション序盤にステアリングの問題が発生。一度コースへ出ようとしたもののガレージに戻され、マシンを降りて修復を待つことになった。

    その後は走行を再開して29周を重ねたものの、ベストタイムは1分24秒437で18番手。チームメイトのカルロス・サインツJr.も16番手にとどまった。

    アルボンはパワーユニット交換によるグリッド降格が控えているため、ウィリアムズはFP3でアルボンをサインツJr.の前に走らせ、トウを与える練習も行った。予選でもチームプレーが重要になりそうだ。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アストンマーティンとキャデラックは下位
    下位ではフェルナンド・アロンソが19番手、バルテリ・ボッタスが20番手、セルジオ・ペレスが21番手、ランス・ストロールが22番手となった。

    ペレスはレスモでワイドになり、片輪をグラベルに落とす場面もあった。アストンマーティンはアロンソとストロールがともに下位に沈み、予選に向けて厳しい状況となっている。

    FP3の結果からはラッセルとメルセデスが一歩リードしているように映る一方、ハミルトンとルクレールには交通量などでまとめ切れなかったラップがあり、フェラーリもまだ余力を残している。さらにフェルスタッペンが金曜日から大きく改善し、マクラーレン勢も完全なアタックを見せられていない。

    そして中団ではリンドブラッド、ガスリー、コラピントらがトップ10に食い込み、Q3進出を巡る争いも激化。15番手に終わった角田裕毅にとっては、予選までの短い時間でFP2で得たリアの安定性を生かしながら、リンドブラッドとの差をどこまで縮められるかが焦点となる。

  • F1イタリアGP フリー走行3回目 結果・タイムシート:角田裕毅は15番手

    F1イタリアGP フリー走行3回目 結果・タイムシート:角田裕毅は15番手

    F1イタリアGP フリー走行3回目の結果・タイムシート。9月5日(土)にモンツァ・サーキットで2026年のF1世界選手権 第13戦 イタリアグランプリのフリープラクティス3が行われた。

    トップタイムを記録したのはジョージ・ラッセル(メルセデス)。2番手にルイス・ハミルトン(フェラーリ)、3番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が続いた。角田裕毅(レーシングブルズ)は15番手。アストンマーティン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが19番手、ランス・ストロールが22番手だった。

    ■ ラッセルがFP3最速 メルセデスが予選前に存在感
    ジョージ・ラッセルが1分22秒219をマークしてトップ。2番手ルイス・ハミルトンに0.226秒差をつけた。ラッセルは単独走行でも速さを見せ、さらにアンドレア・キミ・アントネッリからトウを得る場面もあり、予選でのポールポジション争いに向けてメルセデスの速さを強く印象づけた。

    ■ ハミルトン2番手 フェラーリもポール争いに残る
    ルイス・ハミルトンは終盤に1分22秒445までタイムを縮めて2番手。シャルル・ルクレールも6番手ながらトップから0.489秒差に入り、フェラーリはホームのモンツァで上位争いを続けている。トウをどのように使うかも予選で大きなポイントとなりそうだ。

    ■ フェルスタッペン3番手 前日から大きく前進
    FP2でマシンバランスに苦戦していたマックス・フェルスタッペンは3番手まで浮上し、ラッセルとの差を0.350秒に縮めた。一方でターン1でロックアップしてエスケープロードに入る場面もあり、無線ではトウを使った際の差を確認したいと訴えるなど、予選に向けた詰めの作業を続けた。

    ■ アントネッリ4番手 最後尾スタートでも速さを示す
    パワーユニット交換によるペナルティで決勝は後方スタートとなるアンドレア・キミ・アントネッリは4番手。序盤にはトップタイムも記録し、ラッセルからわずか0.011秒差のタイムを残した。決勝でどこまで順位を取り戻せるかを期待させるペースを示した。

    ■ マクラーレンはノリス5番手 ピアストリ8番手
    ランド・ノリスはトップから0.406秒差の5番手、オスカー・ピアストリは0.554秒差の8番手。ピアストリはアタック中にラッセルに進路を阻まれてラップを断念する場面もあり、純粋な一発の速さを完全には示せなかった。予選ではトラフィック処理も重要になる。

    ■ リンドブラッド7番手 角田裕毅は15番手で1.093秒差
    レーシングブルズではアービッド・リンドブラッドが1分22秒724で7番手に入り、トップから0.505秒差と好位置につけた。一方、角田裕毅は1分23秒817で15番手。チームメイトのリンドブラッドから1.093秒遅れとなり、予選を前に大きな差がついた。

    ■ アルピーヌが上昇 ガスリー9番手 コラピント10番手
    ピエール・ガスリーが9番手、フランコ・コラピントが10番手とアルピーヌ勢がそろってトップ10入り。両車にはアップデートが装着されており、中団ではレーシングブルズ、アウディ、ハースを含めたQ3進出争いが非常に接近している。

    ■ アストンマーティン・ホンダは苦戦 アロンソ2.700秒差
    アストンマーティン・ホンダはフェルナンド・アロンソが19番手でトップのラッセルから2.700秒差、ランス・ストロールは22番手で3.336秒差と厳しい結果に終わった。アロンソは1分24秒919、ストロールは1分25秒555にとどまり、予選に向けて大幅な改善が必要な状況となっている。

    ■ トウとトラフィックが予選最大の鍵
    高速のモンツァではスリップストリームの効果が大きく、各チームがFP3でチームメイト同士のトウを積極的に試した。その一方でコース上では渋滞も頻発。予選ではタイヤを適切に準備しながら理想的なトウを確保し、なおかつ他車に引っかからないタイミング管理が順位を大きく左右することになりそうだ。

    イタリアグランプリ

    F1イタリアGP フリー走行3回目 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム タイム GAP LAP
    1 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分22秒219   14
    2 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分22秒445 0.226 20
    3 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分22秒569 0.350 23
    4 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分22秒580 0.361 17
    5 1 ランド・ノリス マクラーレン 1分22秒625 0.406 17
    6 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分22秒708 0.489 20
    7 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分22秒724 0.505 20
    8 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分22秒773 0.554 20
    9 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分22秒898 0.679 23
    10 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分23秒101 0.882 22
    11 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分23秒126 0.907 21
    12 30 リアム・ローソン レッドブル 1分23秒203 0.984 22
    13 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分23秒298 1.079 21
    14 87 オリバー・ベアマン ハース 1分23秒585 1.366 22
    15 22 角田裕毅 レーシングブルズ 1分23秒817 1.598 16
    16 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分23秒875 1.656 27
    17 31 エステバン・オコン ハース 1分24秒020 1.801 24
    18 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分24秒437 2.218 29
    19 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分24秒919 2.700 19
    20 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分25秒004 2.785 20
    21 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分25秒031 2.812 19
    22 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分25秒555 3.336 20
  • レーシングブルズF1 角田裕毅のリア安定性改善で「セットアップの手掛かりを得た」

    レーシングブルズF1 角田裕毅のリア安定性改善で「セットアップの手掛かりを得た」

    レーシングブルズF1代表のアラン・パーメインは、2026年F1イタリアGP初日のフリー走行で10番手につけた角田裕毅の改善を評価。ソフトタイヤでリアの安定性が大幅に向上し、セットアップの方向性を見いだせたと明かした。

    レーシングブルズはモンツァで好調なスタートを切り、FP2ではアービッド・リンドブラッドが7番手、角田裕毅が10番手と2台そろってトップ10入り。パーメインはリンドブラッドの速さにも強い印象を受けており、予選では2台そろってQ3に進出することを目標に掲げている。

    角田裕毅はリアの安定性改善でステップ
    角田裕毅はFP1を1分24秒571の12番手で終え、7番手だったリンドブラッドから0.769秒差をつけられた。しかしFP2では1分23秒455を記録して10番手まで浮上し、リンドブラッドとの差を0.106秒まで縮めた。

    パーメインによれば、レーシングブルズはFP1を終えた段階でシャシーとパワーユニットの双方に改善の余地があることを確認。セッション間に調整を加えたことがFP2でのパフォーマンス向上につながったという。

    「いい一日だった。特にFP2は良かった。FP1はシャシー側もパワーユニット側も完璧ではなかったが、どこを調整すればいいのかは分かっていた。そこに変更を加えて、正直なところFP2は非常に強かった」

    そのなかで角田裕毅は、ミディアムタイヤからソフトタイヤに履き替えた際に大きくタイムを伸ばした。

    「裕毅はミディアムからソフトに替えたところで非常にいいステップを踏んだ。ソフトではものすごく満足していた」

    「本人によれば、それはリアの安定性が大幅に良くなったことによるものだった。それによって、裕毅のセットアップをどの方向に進めればいいのか、我々にとっていい手掛かりが得られた」

    FP2の最初のソフトタイヤでのアタックでは角田裕毅が一時リンドブラッドを上回っており、FP1で約0.8秒あったチームメイトとの差を大きく縮めた。

    リンドブラッドは「ミディアムで飛ぶように速かった」
    一方、パーメインはFP1、FP2ともに7番手につけたリンドブラッドのパフォーマンスにも強い評価を与えた。

    特にFP2序盤にミディアムタイヤで見せたペースは印象的だったという。

    「第2セッションの序盤、アービッドはミディアムで本当に飛ぶように速かった」

    リンドブラッドはその後ソフトタイヤに履き替えたが、アタックラップでトラフィックに遭遇したため、本来の速さを示すことができなかった。

    「ソフトではきちんとしたラップを見ることができなかった。シケインでルイス(ハミルトン)に引っかかったと思う。それでも7番手だったからね」

    リンドブラッドはFP2で1分23秒349を記録。ソフトタイヤで十分なアタックができなかったにもかかわらず7番手を確保したことで、レーシングブルズのマシン自体にも予選に向けて競争力があることを示した。

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    エネルギーデプロイメントにもタイム向上の余地
    レーシングブルズが予選までにさらに詰めていくポイントが、パワーユニットのエネルギーデプロイメントだ。

    長いストレートが続くモンツァでは、電気エネルギーをどこで使用するかがラップタイムに大きく影響する。パーメインは、初日の走行を通じてその最適化を進めてきたと説明した。

    「デプロイメントを正しく設定することで、間違いなくラップタイムを稼ぐことができる。面白いのは、全員がGPSデータを持っているので、他が何をやっているのかを見ることができることだ」

    「各チームがシミュレーションをもとにプランを持ち込んで、そこから少しずつ調整していく。我々もFP1とFP2を通じてそれをやってきた」

    レーシングブルズは英国のファクトリーでもシミュレーションを継続し、予選に向けてデプロイメント戦略をさらに最適化する。

    「2台ともQ3に進めることが目標」
    モンツァではスリップストリームを巡る位置取りによって予選が混乱する可能性がある。それでもパーメインは、レーシングブルズには少なくともQ1を突破するだけのパフォーマンスがあると考えている。

    「Q1については、問題なく抜けられるだけのものはあると思っている。もちろん、これが後で『あんなことを言わなければよかった』となるかもしれないけどね。ただ、P16に対してコンマ数秒のマージンがあるように見えるので、大丈夫だと思う」

    Q2ではトップチーム勢がトウをそれほど重視しないと予想しており、それがコース上の流れを作るとみている。

    「Q2でも助けになると思う。トップ勢はQ2ではトウをそれほど気にしないだろうから、彼らがコースに出れば、他のみんなもそれについて出ていくことになる」

    一方、本格的な駆け引きが始まるのはQ3になると予想する。

    「おそらくゲームが始まるのはQ3だろう。でも、2台とも最終セッションに進めれば、それが我々の目標だ。今年はそれを何度も達成しているし、そこまで行ければ少し楽になる」

    FP2ではリンドブラッドが7番手、角田裕毅が10番手と、レーシングブルズの2台がトップ10入り。リンドブラッドはミディアムで強烈なペースを示し、角田裕毅もリアの安定性改善によってFP1から大きく前進した。パーメインはそれぞれの走りに手応えを得ており、予選では2台そろってQ3進出を狙う。

  • アンドレア・ステラ ブリアトーレのマクラーレンF1批判に反論「侮辱的だ」

    アンドレア・ステラ ブリアトーレのマクラーレンF1批判に反論「侮辱的だ」

    マクラーレンF1代表のアンドレア・ステラが、F1モナコGPの裁定を巡ってアルピーヌのフラビオ・ブリアトーレが示した「判事とマクラーレンに深いつながりがある」との主張に強く反論した。ステラは一連の発言を「マクラーレンに対して侮辱的」と表現し、公の場で重大な主張をする以上、その発言には責任を負わなければならないと警告した。

    マクラーレンとレッドブルの控訴が認められ、ピエール・ガスリーに科されていた2件の5秒ペナルティが再適用されたことで、アルピーヌはモナコGPの3位を失った。

    判決後、ブリアトーレは国際控訴裁判所(ICA)の審理を担当した判事の1人とマクラーレンとの関係を問題視。これに対し、同じF1イタリアGPのチーム代表記者会見に出席していたステラが真っ向から反論した。

    ステラ「マクラーレンに対して侮辱的だ」
    モンツァで行われた記者会見には、ブリアトーレとステラに加え、フェラーリF1代表のフレデリック・バスールも出席していた。

    ブリアトーレは、ICAの審理を担当した4人の判事のうち1人がマクラーレンと関係を持っていると主張。その判事が審理中に「検察官のように振る舞っていた」と述べ、中立性に疑問を投げかけた。

    ステラは当初、この主張について反応することは「適切ではない」としてコメントを控えていた。しかし、記者から改めて質問を受けると、強い言葉でマクラーレンを擁護した。

    「この記者会見がこういう方向に進んでいることは、マクラーレンにとって、そして十分な敬意を受けるに値するチームの評判にとって、かなり侮辱的だと感じている」

    「そして、もし誰かがこのような主張をするのであれば、それはかなり重大な主張に見える以上、公の場で自分が発言したことに対して責任を負わなければならない」

    ステラはさらに、ICAで行われた審理そのものについても全面的に擁護した。

    「審理、そして国際控訴裁判所のすべてのプロセスは最高水準で実施された。このような形で、その場の正当性に疑問を投げかけるべきではない」

    モナコGP裁定を巡って両者の主張が真っ向から対立
    今回の対立の発端となったのは、モナコGPでガスリーに科された2件の5秒ペナルティだった。

    モナコのピットレーンでは、FOMが管理するタイミングループに問題があり、実際には速度違反をしていないにもかかわらず、速度超過として検出されるケースが発生していた。

    ガスリーに対するペナルティはいったん取り消されたものの、マクラーレンとレッドブルがICAに控訴。ICAは両チームの主張を認め、ペナルティを復活させた。

    これによってガスリーは3位から後退し、レッドブルのアイザック・ハジャーが最終結果で3位に戻った。

    判決を受けたブリアトーレは、決定自体については「受け入れる」としながらも、審理を担当した判事の1人とマクラーレンとの関係について強い疑念を表明していた。

    一方のステラは、問題を判事と特定チームとの関係ではなく、F1におけるルール適用の一貫性と公平性という観点から捉えている。

    マクラーレンが控訴した理由「スポーツ上の平等と公平性」
    ステラはICAの判決を歓迎し、マクラーレンが控訴に踏み切った理由についても説明した。

    「我々にとって間違いなく歓迎すべき決定だ」

    「非常に重要なものだ。まず第一に、FIA国際スポーティングコード第1.1.1条の適用について明確さが加わったからだ。これは根本的な条項であり、そこから派生するあらゆるものの基礎となる」

    マクラーレンにとって、今回の控訴は単純に選手権ポイントを取り戻すためのものではなかったとステラは強調する。

    「我々が控訴したのは、この点について明確な判断を得る必要があると考えたからだ。我々が抱いていた懸念は、選手権の2ポイントを失う可能性があるということを超えたものだった」

    「おそらく、この2ポイントが最終的に何かを左右することはないだろう。我々が懸念していたのは、スポーツ上の平等と公平性がどのように適用されるのかということだった。それが重要なんだ」

    アンドレア・ステラ(マクラーレン)とフラビオ・ブリアトーレ(フェラーリ)がF1イタリアGPの記者会見に参加

    全F1チームが審理に参加
    ステラによれば、今回の問題に関心を持っていたのはマクラーレンとレッドブルだけではなかった。

    「これはマクラーレンだけにとって重要なことではない。実際、控訴したのはレッドブルと我々だが、審理にはすべてのチームが出席していた」

    「ルールをどのように適用するのか、一貫性をどのように確保するのかを明確にするという意味で、非常に重要な機会だったからだ」

    「そして今回の具体的なケースでは、レースウイークを通じて有効とされる手法について、一貫性をどのように保つのかという問題でもあった」

    つまりステラは、今回のICA判決にはガスリーの順位だけでなく、F1全体における計測方法とスポーティングレギュレーションの適用基準を明確化する意味があったと主張している。

    ブリアトーレの発言はFIA法務部門が確認か
    ブリアトーレの発言は、単なる裁定への批判からさらに踏み込み、審理を担当した判事の独立性を問題視するものだった。それに対してステラは、ICAの手続きが「最高水準」で行われたと強調し、マクラーレンへの疑惑を明確に否定した。

    PlanetF1.comによると、ブリアトーレの一連の発言についてはFIAの法務部門に報告され、確認の対象になっているとみられている。

    現時点でFIAがブリアトーレの発言について何らかの正式な措置を取るかは明らかになっていない。また、ブリアトーレが主張した判事とマクラーレンとの過去の関係が、ICAの審理における利益相反に当たると認定されたわけでもない。

    モナコGPの順位を巡る争いはICAの判決によって決着した一方、その後に飛び出したブリアトーレの主張によって、新たに審理の独立性を巡る論争へと発展した。ステラが「発言には責任を負わなければならない」と強く牽制したことで、今後はFIAがこの問題をどのように扱うのかにも注目が集まる。

  • フラビオ・ブリアトーレ F1モナコGP裁定に激怒「判事はマクラーレンと深い関係」

    フラビオ・ブリアトーレ F1モナコGP裁定に激怒「判事はマクラーレンと深い関係」

    アルピーヌのエグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレが、F1モナコGPの結果を巡る国際控訴裁判所(ICA)の審理について、判事の1人とマクラーレンとの関係を問題視した。ブリアトーレは判決を受け入れるとしながらも、審理の公平性に疑問を呈している。

    マクラーレンとレッドブルの控訴が認められたことで、アルピーヌのピエール・ガスリーには2件の5秒ペナルティが再適用され、モナコGPで獲得していた3位を再び失うことになった。

    アルピーヌは判決後、今後取り得る対応について検討している。

    ブリアトーレがICA判事とマクラーレンの関係を問題視
    モンツァで行われたF1イタリアGPのFP1終了後、ブリアトーレは記者会見でICAの判断について言及。4人で構成された審理パネルのうち、フィリッポ・マルキーノ判事について、マクラーレンとの過去の関係があったと主張した。

    「まず第一に、非常に不公平だと思う。ただし、我々は決定を受け入れる」とブリアトーレは語った。

    「非常に奇妙だったのは、パネルの4人目の判事だ。判事の1人がまるで検察官のように振る舞っていた」

    ブリアトーレが問題視したのは、審理での態度だけではない。マルキーノ判事とマクラーレンとの過去の接点についても具体的に言及した。

    「それ自体は大きな問題ではない。問題なのは、彼がマクラーレンという会社と非常に深いつながりがあることだ。2018年にMSOビバリーヒルズで行われたマクラーレンのイベントで、彼がスピーチしている写真もある」

    「彼は『One Drop Foundation』という財団を設立している。そしてマクラーレンは、その財団に2台か3台のマクラーレン車を提供している。我々に対する抗議に関与しているチームとつながりのある人物が判事の1人だったというのは、かなり不公平だと思う」

    ここでブリアトーレが述べている内容は、あくまでアルピーヌ側から示された主張である。今回の発言だけをもって、マルキーノ判事の独立性やICAの判断に実際の問題があったと断定できるものではない。

    「判事は完全に独立していなければならない」
    ブリアトーレはさらに、マルキーノ判事の審理中の態度について強い不満を表明した。

    「不公平なのは、判事の1人がマクラーレンとつながっていたことだ。判事は通常、完全に独立していなければならない」

    「この判事は、イタリア系の名前だがアメリカ人で、フィリッポ・マルキーノという。審理中の態度は非常に悪意のあるものだった」

    「彼はまるで検察官のように振る舞っていた。そして審理が終わってから、『なぜ彼はあれほど攻撃的だったのか』という話になった。彼はマクラーレンと非常に深いつながりがある」

    ブリアトーレが名指ししたマルキーノ判事を含む4人の判事によって審理された今回の控訴では、マクラーレンとレッドブルの主張が認められた。

    その結果、ガスリーに科されていた2件の5秒ペナルティが復活。ガスリーはコース上では3位でフィニッシュしていたものの、最終的な結果から表彰台を失うことになった。

    ピエール・ガスリー(アルピーヌF1チーム)

    アルピーヌは審理後に関係を把握 今後の対応を検討
    ブリアトーレによれば、アルピーヌがマルキーノ判事とマクラーレンとの関係を把握したのは審理が終了した後だったという。

    「判事の1人がマクラーレンと非常に良好な関係、仕事上の関係とも言えるものを持っていたと後になって知り、我々は非常に失望した」

    「パネルは完全に独立している必要があると思う。特定のチームとつながりのある人物が入るべきではない。ましてや今回のように、そのチームが我々と争っている当事者であればなおさらだ」

    そして、アルピーヌがこのまま問題を終わらせるとは限らないことも示唆した。

    「これから我々が何をするのかを考えているところだ」

    現段階でアルピーヌが具体的にどのような手続きを検討しているのかは明らかになっていない。ただし、ブリアトーレの発言は単なる判決への不満にとどまらず、審理を担当した判事の独立性そのものに疑問を投げかける内容となった。

    一方で、ブリアトーレ自身もICAの判決については「受け入れる」と明言している。したがって焦点は、ガスリーへのペナルティの是非とは別に、アルピーヌが主張する判事とマクラーレンとの関係が利益相反に当たるのか、そして今後アルピーヌが正式な手続きに踏み切るのかに移ることになる。

  • アストンマーティン・ホンダF1 モンツァで苦戦「ドライバビリティは小さな一歩」

    アストンマーティン・ホンダF1 モンツァで苦戦「ドライバビリティは小さな一歩」

    アストンマーティン・ホンダF1は、2026年F1イタリアGP初日のフリー走行で厳しいスタートを切った。ペドロ・デ・ラ・ロサは、モンツァがマシンにとって難しい舞台になることは事前に予想していたと認める一方、課題となっているドライバビリティについては「小さな一歩」を確認できたと語った。

    FP1ではフェルナンド・アロンソが21番手、ランス・ストロールが20番手。FP2でもアロンソ19番手、ストロール22番手と下位に沈んだ。

    特にアロンソはFP2序盤に電気系のトラブルが発生し、走行開始が遅れたことで予定していたプログラムをすべて消化することができなかった。

    モンツァでの苦戦は想定内「非常にサーキット特有の状況」
    「厳しいセッションだった。ここモンツァではこうなることは分かっていたし、このような場所では常に厳しくなる。現時点では非常にサーキット特有の状況だ」とペドロ・デ・ラ・ロサは説明した。

    それでも、順位だけでは見えない部分で予定していた作業を進めることはできたという。

    「ポジティブな面としては、プログラムを進めることができた。すべてのコンパウンドを試し、午前中にはフェルナンドのマシンでブレーキテストも行った。そしてランスではショートランとロングランを行い、明日に向けてタイヤデグラデーションを確認することができた」

    「全体としてプログラムは進められた。ただ、最終的な順位表だけを見れば、ラップタイムの面で厳しいことは明らかだ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ドライバビリティは「小さな一歩」
    アストンマーティン・ホンダF1にとって現在の重要な課題のひとつが、パワーユニットを含めたドライバビリティの改善だ。

    ストロールも初日の走行後、「特にドライバビリティとパワーには、まだ改善しなければならない部分がたくさんある」とコメントしている。

    その点についてデ・ラ・ロサは、まだ十分ではないものの、モンツァ初日の走行で一定の前進が確認できたと明かした。

    「正しい方向に小さなステップを踏んでいると思う。まだ初期段階ではあるが、ドライバーたちもこの部分で小さな前進があったと感じている」

    「まだ改善できる部分はあるし、我々はそこに取り組んでいる。ただ、ドライバビリティという意味ではポジティブな一日だった」

    一方で、その前進が「小さなステップ」にとどまっている以上、今後さらに大きな改善が必要ではないかと問われると、デ・ラ・ロサは「もちろんだ。そうでなければならない」と認めた。

    「だからこそ我々は懸命に取り組んでいる。セッションとセッションの間だけで作業するのが理想的ではないことは明らかで、本来ならきちんとしたテストデーが欲しいところだ。ただ、現時点で我々に与えられているのはこれなので、可能な限りうまく対応していかなければならない」

    アロンソは電気系トラブルでFP2の走行が遅れる
    アロンソはFP1でコースオフを喫し、グラベルにタイヤを落とす場面があった。さらにFP2では電気系の問題が発生し、セッション序盤に十分な走行時間を確保できなかった。

    「フェルナンドには開始時に電気系の問題が発生した。そのため走行開始が遅れ、ランスよりも周回数が少なくなった。彼についてはプログラムをすべて完了することができなかった」

    限られた時間のなかで、アロンソ側はロングランを諦め、セットアップ比較を優先した。

    「最後の数周では、ロングランを行う代わりに異なるセットアップのオプションを試した。一方でランスがロングランを担当していたので、ソフトタイヤでのデータを得ることはできた。それが主な目的だった」

    アストンマーティン・ホンダF1にとって、モンツァ初日はタイムシート上では厳しい結果となった。ただし、デ・ラ・ロサはドライバビリティでわずかながら改善を確認しており、収集したタイヤやセットアップのデータをもとに予選までにどこまでマシンを前進させられるかが焦点となる。

  • F1イタリアGP初日 全ドライバーコメント:ラッセル最速 角田裕毅10番手

    F1イタリアGP初日 全ドライバーコメント:ラッセル最速 角田裕毅10番手

    2026年F1第13戦イタリアGPのフリー走行2回目(FP2)が9月4日(金)、モンツァ・サーキットで行われ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がトップタイムを記録。シャルル・ルクレール(フェラーリ)が2番手、キミ・アントネッリ(メルセデス)が3番手に続いた。

    FP2では上位勢が僅差の争いを繰り広げる一方、各チームが予選と決勝に向けてセットアップやロングランを確認。レーシングブルズの角田裕毅は10番手で初日の走行を終えた。

    1番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「ここモンツァで再びコースを走れて最高だった。本当に素晴らしいサーキットで、いつ走っても楽しい。僕たちにとってかなり力強い金曜日だった。多くの作業をこなすことができたし、1周のペースでもロングランでもまずまずの速さがあったように思う。FP1の後にいくつか調整を施して、それが助けになった。ただ、今夜まだやるべきことがあるのは分かっている。フェラーリはとても競争力が高そうだったし、依然として倒すべき相手に見える。最近のマクラーレンがどれだけ強いかも分かっているし、明日は間違いなく彼らも争いに加わってくると思う。レッドブルも除外することはできない。週末のスタートとしては励みになるけど、まだ始まったばかりだ。土曜日がどうなるか見てみよう」

    2番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「モンツァに戻ってくるのはいつだってエキサイティングだ。僕たちチームにとっても、すべてのティフォシにとっても、とても特別な場所だ。ライバルたちは強そうなので、まだやるべきことは残っているけど、ここまでのところマシンのフィーリングはしっかりしていた。僕たちは自分たちの弱点を分かっているので、そこに集中して、日曜日に可能な限り最高の結果を持ち帰れるよう全力を尽くす」

    3番手:キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「モンツァに来られて最高だ! ファンから本当にたくさんの応援をもらっていて、僕にとって大きな意味がある。週末の残りでさらにその光景を見るのが待ちきれないし、僕とチームを応援してくれているみんなに心からありがとうと言いたい。今日は通常の金曜日とは少し違っていた。グリッド最後尾からスタートすることになるので、レースペースの最適化にかなり重点を置いた。多くのデータを集めることができたし、競争力という意味でもそれほど離されてはいないようだった。前方まで挽回していくためには強さが必要だし、日曜日にはたくさんオーバーテイクしなければならない。ロングランではトラフィックの中を走ることで、その経験も積むことができた。それがレースに向けて非常に有益な学びになってくれることを願っている」

    4番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「現時点では必要なところまでペースが届いていない。不思議なことに、強いと予想していたコーナーでパフォーマンスを見つける必要がある一方で、難しいと思っていたコーナーでは予想より少し良かった。トップはものすごく接近しているし、その後ろのグループもそれほど離れていない。だから今夜作業して改善を見つけるけど、厳しい戦いになると思う。現時点ではポール争いができるとは思っていないので、まずは自分たちの仕事をしっかり遂行して、まずまずの結果を持ち帰ることに集中することが最優先だ。バランスを整えて正しい変更を施すことができれば、絶対的なパフォーマンスでは望んでいる位置にいなくても、まだまずまずのポジションにつけることはできる」

    5番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「良い学びもあって、少し入り交じったセッションだった。アップデートされたパワーユニットは正しい方向への一歩だし、そのために多大な作業をしてくれたファクトリーのみんなに本当に感謝している。一日を通していくつか変更を加えて、セッションから得られたポジティブな部分もある。ただ、マシンから最大限を引き出して1周をきれいにまとめるのは依然として難しかった。もっと理解しなければならない部分があるので、今夜データを確認して、明日に向けてマシンをより良いウインドウに入れ、予選で可能な限り最高のポジションにつけるために何ができるかを見ていく」

    6番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「モンツァでの初日が終わった。かなり多くのことを学び、多くのデータを集めることができたので、今夜作業するためのしっかりした土台ができた。現時点では必要なペースがないので、まだ学んで最大限に引き出すべきことがたくさんある。今夜はさらにパフォーマンスを引き出すことに集中して、FP3から予選に向けてさらに何を得られるか見ていく」

    7番手:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    「ここモンツァではポジティブな金曜日になった。F1マシンでこのサーキットを走るのはかなりクールだし、今日は2セッションともしっかりした内容だったと思う。チームは素晴らしい仕事をしてくれて、最初のラップからマシンの感触は良かった。取り組むべきことはいくつかあるけど、全体的にはショートランでもロングランでも良い位置にいると思う。ここではトウの効果が特に大きいようなので、予選はかなり面白い展開になると思う。明日もプッシュを続けて、もう一度Q3進出を争えるよう全力を尽くす」

    8番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    「良い一日だった。本当にポジティブだった。間違いなく僕たちにとって最高の金曜日で、おそらく3月か4月以来だと思う。だから本当にうれしいし、チームにとって大きな後押しになる。もちろん、コース上で良い位置にいて、良いトウも得られた。それは予選で必ず得られるものではないけど、マシンのフィーリングは昼と夜ほど違う。本当に大きな、大きなステップを踏むことができた。その点でチームを本当に誇りに思う。このアップグレードが前進になることを期待していたし、そうなる必要もあった。そして実際にそうなった。チームのみんなの仕事ぶりを本当に誇りに思う」

    9番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    「今日はマシンのバランスを正しく合わせるのが難しかった。明日に向けてもう少しラップタイムを見つけるために取り組む必要がある。トップ勢との差はまだ大きいけど、予選では1周で少し縮められることを願っている。レースではさらに近づけて、ロングランでもう少しうまくまとまってくれることを願っているけど、そこは予測するのがより難しい。今夜マシンに何ができるかを確認して、ポジティブな変更を加え、コーナーで本来あるべきバランスをまとめられるようにしたい。もちろん、今日は僕にとってFP2だけだったけど、岩佐歩夢が走る機会を得られたのは良かった」

    10番手:角田裕毅(レーシングブルズ)
    「今日は全体的に楽しめました。FP1は僕の側では少しまとまりを欠いていて、SMについても昨年とはかなり違うので少し苦戦していました。いくつか難しいところはありましたが、それでも最終的にはかなり良い一日になったので、今の位置にはかなり満足しています。まだいくつか整理しなければならないところはありますが、良い方向性は見えています。エネルギーデプロイメントの差はどのチームにもあるので、レースでどこで、いつブーストを使うのかを理解することがとても重要になります。今日は多くの異なることを試すことができて、それは僕自身にとってもチームにとっても良い学びになりました。明日の予選を楽しみにしていますし、マシンをどの位置につけられるか見てみたいです」

    角田裕毅とアービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    11番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「モンツァでは興味深いプラクティス初日になった。一日を通してタイムシートは接近していたので、マシンのほんのわずかな改善でも最終結果に大きな違いを生むことは明らかだ。FP1ではミディアムで良いスタートを切って、トップ5に入る位置にいた。ソフトでの走行はクリーンではなく、マシンにいくつか問題があったので、あのセッションではもっとできた可能性があることは分かっていた。FP2ではさらに苦戦した。特にコーナーのエイペックスでグリップが足りないように感じたので、その理由を理解する必要がある。コンディションの影響だったのかもしれない。一日中とても暑かったので、なぜそうなったのか、何が起きているのかを学ぶことが重要だ。僕はポジティブに感じているし、明日の予選で何ができるか見てみよう」

    12番手:リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)
    「生産的な一日だった。今日はロングラン、特にFP2ではそこにかなり集中していた。多くの周回を走ったけど、ショートランはあまりやっていないので、明日はそこに集中することになると思う。トップ勢と比べると、ここで彼らが発揮できるダウンフォースには間違いなく及んでいない。でも、今日はいくつか良い学びがあったので、明日何ができるか試してみる」

    13番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    「全体的にはかなり標準的な金曜日だった。FP1はかなりポジティブに感じたし、大きな問題もなくプログラムをこなすことができた。でもFP2では午前中と比べて少しリズムとペースを失ったようだった。その理由を理解して、今夜どこを改善できるか確認する必要がある。いつものように、金曜日は学びながら週末の残りに向けてピースを組み合わせていく日だ。今夜データを確認して、今日から正しい結論を導き出せるようにする」

    14番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「僕にとっては普段とは違う金曜日だった。FP1ではポールが僕のマシンに乗ったのでセッションを欠場し、いつもとは違う視点から見ることができて興味深かった。FP2で僕がマシンに乗ったセッションについて言えば、タイムシートは僕たちの実際のパフォーマンスを正確に反映しているとは思わない。ここではマシンにポテンシャルがあるし、トップ10をめぐる戦いは接戦になると思う。改善を見つけるためにいくつか変更する必要があるけど、Q3争いに加われると自信を持っている。もちろん、今日早い時間にモナコGPの結果についての知らせを受けた。もちろん残念だけど、今の僕の集中は今週末のレースと結果を最大化することだけに向いている」

    15番手:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    「コース上での初日はしっかりした内容だった。今日予定していたプログラム、特にFP1ではすべてをこなすことができたし、全体的に僕たちがやった仕事には満足している。ソフトタイヤではあまり走ることができなかったけど、それでもマシンについて多くを学び、明日に役立つ多くのことを理解できた。予選では本当に良いラップをまとめて、スリップストリームを最大限に活用する必要がある」

    16番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「僕にとっては短い一日だったけど、最終的にはまずまずの金曜日だった。まだペースは足りないけど、マシンはよりポジティブな方向に進んでいるように感じる。ルークはFP1でフロア周辺のいくつかの項目をテストして良い仕事をしてくれたので、マシンはまずまずの状態にあると感じている。今夜それほど多くの変更をすることはないと思う。日曜日のグリッドペナルティを考えると、明日はロングランに重点を移して、面白いレースになることを願いながら準備していく」

    17番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「マシンには限界があるものの、今日はまずまずの感触だった。週末に向けたセットアップに役立てるため、両セッションを使っていくつか興味深いテストを行った。3種類すべてのタイヤコンパウンドがうまく機能し、それぞれの違いはわずかだった。明日の予選に向けて、引き続きセットアップを煮詰めながらデータを確認していく」

    18番手:エステバン・オコン(ハース)
    「そうだね。まず、この2026年の新レギュレーションのマシンでこのコースを試せたのは良かった。昨年とはかなり違うので、今日から吸収しなければならないことがたくさんある。チームが今週末に向けて新しいアップデートを持ち込んでくれたのも良かった。僕たちの側では、まだ確認すべきことがたくさんあると思う。明らかにいくつかの領域で少し足りていないので、明日に向けてそのペースを引き出せることを願っている。でも、今日は少し問題もあって、結局のところ最もスムーズな一日ではなかった。ただ、明日に向けて十分なデータが得られていることを願っている」

    19番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    ※掲載されたチームコメント内にフェルナンド・アロンソ本人のコメントはなし。

    20番手:セルジオ・ペレス(キャデラック)
    「走り始めから力強い内容だったので、それはポジティブだった。特にレースに向けてはまだ縮めなければならない差があるけど、アストンマーティンと戦える良いチャンスがあると思う。今重要なのは、明日の予選を最大限に生かして、日曜日のレースに向けて可能な限り最高のポジションにつけることだ」

    21番手:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    「最初に確認した数字を見る限り、今日は良い走行ができた。前回のザントフォールトと比べるとここではギャップが小さいので、アストンマーティンと戦える可能性は高いはずだ。ストレートではまだ僕たちに分があると思う。今日は適切なスリップストリームをうまく利用することができなかったので、予選に向けてそこにはまだラップタイムを見つける余地があると思う」

    22番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「今日はほぼ予想していた通りだった。特にドライバビリティとパワーに関して、まだ改善しなければならない部分がたくさんある。マシンはまだ僕たちが望んでいる状態にはないので、やるべきことは残っている。現実的に考えれば、僕たちにとって厳しい週末になるだろう。でも作業を続けて、何ができるか見ていく」

  • キミ・アントネッリ フェラーリF1新PUを警戒「メルセデスと同じ速さになった」

    キミ・アントネッリ フェラーリF1新PUを警戒「メルセデスと同じ速さになった」

    メルセデスのキミ・アントネッリは、F1イタリアGPで投入されたフェラーリのアップグレード版パワーユニットについて、大きな進歩を遂げたとの見方を示した。金曜日の走行データから、ストレートスピードでは「今は同じ速さ」になったと分析している。

    モンツァで行われたFP2では、ジョージ・ラッセルがトップタイムを記録し、フェラーリのシャルル・ルクレールが0.120秒差の2番手、アントネッリが3番手につけた。

    これまでエンジン性能とストレートスピードでメルセデスに後れを取っていたフェラーリだが、アントネッリは新PUによってその差が縮まったと警戒している。

    フェラーリ新PUの進歩を実感
    フェラーリはホームレースとなるモンツァにアップグレード版のパワーユニットを投入した。その真の実力が明らかになるのは予選と決勝だが、アントネッリは金曜日に得られたデータから、すでに明確な変化が見えていると語った。

    「フェラーリは新しいエンジンで間違いなく一歩前進した」

    「今ではスピードは同じだ。彼らのマシンがコーナーでどれだけ優れているかは分かっているから、明日のポール争いは間違いなく接戦になると思う」

    フェラーリは今季、ストレートスピードとエンジン性能でメルセデスに対して劣勢を強いられてきた。しかし、パワーが重要となるモンツァでその差が縮まったとなれば、予選での勢力図にも大きな影響を与える可能性がある。

    実際、FP2ではラッセルとルクレールの差はわずか0.120秒。アントネッリ自身も3番手につけており、メルセデスとフェラーリが予選で激しい争いを繰り広げる展開を予想している。

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    最後尾スタートを見据えてロングランを重視
    一方、アントネッリ自身は今季の信頼性問題によって規定数を超えるパワーユニットコンポーネントを使用するため、母国F1イタリアGPを最後尾からスタートすることが決まっている。

    そのため金曜日は通常とは異なり、予選に向けた1周の速さよりも決勝を想定したロングランに重点を置いた。

    「今日は普段とは少し違う一日だった。ロングランにかなり重点を置いていたから、正直に言うとちょっと変な感じだった。でも全体的にはいい一日だった。たくさんのデータを集められたし、これからの2日間が楽しみだ」

    さらにアントネッリは、他車の後方を走ることで、ライバル勢のエネルギー配分についても確認していたことを明かした。

    「今日のロングランでは、他のマシンの後ろを走って、彼らが何を違うようにやっているのか、僕たちと比べてどこでエネルギーを使っているのかを見ることができて興味深かった」

    「だから、とても面白かった。たくさんのデータを集められたと思うし、それを確認して明日に向かいたい」

    アントネッリは最後尾スタートが確定していることから、予選ではチームメイトでありタイトル争いの直接のライバルでもあるラッセルにスリップストリームを提供し、ポールポジション獲得を援護する意向をすでに明らかにしている。

    フェラーリの新PUによってストレートでの差が縮まったとすれば、メルセデスにとって予選はこれまで以上に厳しい戦いとなる。アントネッリが指摘した通り、コーナリング性能を武器とするフェラーリとメルセデスによるポール争いが、土曜日の大きな焦点となりそうだ。

  • オリバー・ベアマン ハースF1の大型アップデートを絶賛「昼と夜ほど違う」

    オリバー・ベアマン ハースF1の大型アップデートを絶賛「昼と夜ほど違う」

    ハースF1チームのオリバー・ベアマンは、F1イタリアGPで投入された今季最大規模のアップデートについて、従来のVF-26とは「昼と夜ほど違う」と手応えを語った。

    ハースはモンツァに新しいシャシーとボディワークを含む大規模なアップデートを持ち込み、中団争いへの復帰を目指している。金曜日のフリー走行ではベアマンがFP2で8番手につけ、新パッケージは早くも一定の成果を示した。

    ハースが今季最大規模のアップデートをモンツァに投入
    ハースはシーズン序盤以降、中団グループの中で徐々に後退しており、今回のF1イタリアGPを巻き返しの重要な機会と位置づけている。

    ベアマンは5月のカナダGPを最後にポイントを獲得しておらず、チームメイトのエステバン・オコンも6月初旬のモナコGPを最後に入賞から遠ざかっている。

    チームとして6戦連続ノーポイントとなったことで、ハースはコンストラクターズランキング7位に後退。レーシングブルズとアルピーヌには大きく離され、後方のアウディにも5ポイント差まで迫られている。

    その状況を打開するため、ハースはモンツァで今季最大となるアップデートを投入。新しいシャシーとボディワークが用意され、ベアマンのマシンにはフェラーリのアップデート版パワーユニットも搭載された。

    金曜日の走行を終えたベアマンは、新パッケージから明確な改善を感じ取ったという。

    「いい一日だった。本当にポジティブだったよ。おそらく3月か4月以来、一番いい金曜日だったと思う。だから本当にうれしいし、チームにとって大きな後押しになる」

    FP2を8番手で終えたベアマンは、順位だけでなくVF-26そのもののフィーリングが大きく変わったと強調した。

    「もちろん、コース上でいい位置に入れて、いいトウも使えた。それを予選でも確実に得られるわけではない。でも、マシンの感触は昼と夜ほど違う。それくらい大きなステップを踏むことができた」

    「チームのみんなを本当に誇りに思う。このアップデートが前進になることを期待していたし、そうなる必要もあった。もちろん、それを疑っていたわけではないけど、チーム全員がしっかり仕事をやり遂げたことを本当に誇りに思うよ」

    ベアマン「マシンがより予測しやすくなった」
    ベアマンが特に評価したのは、VF-26の挙動が予測しやすくなった点だった。

    高速のモンツァでは、前戦オランダGPが行われたザントフォールトよりもダウンフォースを削った仕様で走行している。それにもかかわらず、高速コーナーでマシンの安定性が向上しているという。

    ベアマンは「マシンがより予測しやすくなった」と説明。これまでドライバーを苦しませてきた挙動が改善され、限界付近でも自信を持ってVF-26をドライブできるようになったことを示唆した。

    ハースにとっては、単にモンツァのロードラッグ仕様が機能しているだけでなく、大型アップデートによってマシンの基本的な特性そのものが改善されているのであれば大きな収穫となる。

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)

    オコンは18番手もハース「本来の速さを出せていない」
    一方、エステバン・オコンはFP2で18番手にとどまった。オコンのマシンにはベアマンとは異なり、フェラーリのアップデート版パワーユニットは搭載されていない。

    ただし、ハースの車両エンジニアリング責任者であるホーギー・ニッドは、両者の順位差がそのままマシンのパフォーマンス差を示しているわけではないと説明した。

    「今日はエステバンがベストラップを出すための最適な環境を用意できなかったと思う」

    「多くのマシンがトラフィックに苦しんでいた。FP1では他車に引っかかる場面があって少しまとまりを欠いていたし、FP2ではマシンの右リアにちょっとした問題が発生した」

    「そのため最初のランを走ることができず、セッションを通じて本来の形でペースを上げていくことができなかった。でも、そこは改善していく」

    ベアマンの8番手という結果にはトウの恩恵も含まれており、予選で同じ条件を再現できる保証はない。それでも、本人が「昼と夜ほど違う」と表現するほどVF-26のフィーリングが改善したことは、6戦連続ノーポイントと苦戦するハースにとって明るい材料だ。

    モンツァで投入した今季最大規模のアップデートが予選、そして決勝でも競争力につながるのか。中団争いへの復帰を目指すハースにとって、土曜日はその真価を測る重要な一日となる。