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  • シャルル・ルクレール フェラーリF1にバッテリー問題「チームは完璧ではなかった」

    シャルル・ルクレール フェラーリF1にバッテリー問題「チームは完璧ではなかった」

    シャルル・ルクレールは、2026年F1イタリアGPの予選でフェラーリが「チームとして完璧」な仕事をできなかったと振り返った。Q2ではバッテリーに大きな問題を抱え、予選4番手にとどまったが、オスカー・ピアストリの3グリッド降格により決勝は3番グリッドからスタートする。

    フェラーリは地元モンツァでポールポジション獲得を狙っていたが、ルクレールとルイス・ハミルトンはいずれもQ2敗退の危機に陥った。

    ルクレールはカットラインからわずか0.008秒差でQ3進出を果たし、最終的にはポールを獲得したピエール・ガスリーから約0.2秒差の4番手となった。

    「かなり苦戦した。特にQ2に入ってからは本当に厳しかった」

    ルクレールは予選後にそう振り返った。

    「2台ともほとんど敗退しかけていた。でも正直に言えば、舞台裏では対処しなければならない問題がたくさんあった」

    Q2でバッテリーに大きな問題「問題が多すぎた」
    なかでも大きかったのが、Q2で発生したバッテリーの問題だった。ルクレールによれば、フェラーリは原因を把握し、Q3に向けてある程度の修正を施したものの、セッション全体を通して混乱が続いたという。

    「問題が多すぎた。残念ながらQ2ではバッテリーに大きな問題があった。それを理解して、Q3に向けてある程度修正することはできたけど、とにかく混乱したセッションだった」

    「最後の100分の数秒を取りにいくなら、チームとして完璧でなければならない。でも僕たちはそうできなかった。何が起きているのか見直す必要がある」

    モンツァは長いストレートが特徴で、パワーユニットのエネルギーマネジメントがラップタイムを大きく左右するサーキットでもある。ルクレールは、フェラーリだけが問題を抱えていたわけではない可能性を認めつつ、それを言い訳にはしなかった。

    「パドックで話を聞けば、たぶん誰もが何かしら問題を抱えていたと思う。ここはパワーユニットを最適化するのが最も難しいコースのひとつだからね。でも、それは言い訳にはならない」

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    ガスリーの初ポールを称賛「アルピーヌはすべてを完璧にやった」
    一方、ルクレールはアルピーヌを駆って自身初のF1ポールポジションを獲得したピエール・ガスリーについて、その仕事ぶりを高く評価した。

    「ピエールとアルピーヌはすべてを完璧にやった。パドックのみんなを驚かせたと思う。完璧な仕事だった」

    「ちなみに、僕はピエールのことを本当にうれしく思っている。でも今度は、今日僕たち自身が失ってしまったものを取り戻すのが僕たちの仕事だ」

    ルクレールは前日、ガスリーからターン6から7について質問を受け、アドバイスを送っていたことも明かした。

    「昨日ピエールと話していて、ターン6と7についていくつか聞かれた。ピエールなら教えてもいいかなと思って話したんだけど、今日は僕たち全員を倒してポールを獲った」

    「僕はピエールのことを本当にうれしく思っている。みんなにとって大きな驚きだったと思う。でも、こういうマシンでは、特にこういうコースでは、すべてを完璧にやれば大きな違いを生み出せることを示している」

    「彼らが一番いいマシンを持っているとは思わない。でも今日は一番いい仕事をした。こういうコースでは、それが他のサーキット以上に大きな差になる」

    自身の結果については、ポールポジションには届かなかったとしながらも、少なくとももう1つ上の順位は狙えたと考えている。

    「ポールポジションが可能だったとは思わない。でも、もう1つ上の順位ならおそらく可能だった。僕たちはすべてを最大限にすることを目指さなければならないけど、今日はそれができなかった」

    ルクレールは予選4番手だったが、3番手タイムを記録したピアストリがQ2でリアム・ローソンを妨害したとして3グリッド降格処分を受けたことで、決勝は3番グリッドへ繰り上がった。4番グリッドのハミルトンとともに、フェラーリはホームレースの決勝をセカンドローから迎える。

  • ランス・ストロール F1史上初の予選Q1敗退100回に到達

    ランス・ストロール F1史上初の予選Q1敗退100回に到達

    アストンマーティンのランス・ストロールが、2026年F1第13戦イタリアGPの予選でQ1敗退を喫し、現行の3セッション制予選が導入された2006年以降で初めて「Q1敗退100回」に到達したドライバーとなった。

    ストロールはモンツァで22番手に終わり、最後尾で予選を終えた。チームメイトのフェルナンド・アロンソとの差は0.1秒弱だったが、アロンソはセッション終盤に最後のアタックを行うことができなかった。

    アストンマーティンは前戦オランダGPでアップデートされたホンダ製パワーユニットが投入され、ハンガリーGPで導入した大規模アップデートを補完する改良も加わった。しかし、高速区間の比率が高いモンツァではパワー面の弱点が顕著に表れる結果となった。

    AMR26はメルセデス勢と比較して最高速で一貫して約20km/h遅く、Q1ではピエール・ガスリーのアルピーヌからラップタイムで約2.6秒遅れた。

    ストロール自身も、この結果に驚きはなかった。

    「予想していた通りだった。エンジンだ」

    「僕たちは3秒遅れている。だから明日は集団についていくことはできないだろう」

    決勝についても厳しい見通しを示し、アストンマーティンの2台がレースで大きく挽回することは難しいとの認識を示した。

    デビュー戦から始まったQ1敗退の記録
    ストロールが初めてQ1で敗退したのは、ウィリアムズからF1デビューを果たした2017年オーストラリアGPだった。このときはQ2進出最後の枠を獲得したマーカス・エリクソンから約0.9秒遅れて予選を終えた。

    しかし、続く中国GPではQ3進出を果たして巻き返した。決勝はオープニングラップでセルジオ・ペレスと接触してリタイアしたものの、その後、母国カナダGPでF1初ポイントを獲得。さらにアゼルバイジャンGPでは3位に入り、初表彰台を獲得した。

    キャリアの中では予選で大きな結果も残している。レーシングポイント時代の2020年トルコGPでは、ウエットコンディションで強さを発揮して自身初のポールポジションを獲得。この2020年シーズンは年間を通して一度もQ1敗退がなかった。

    一方、Q1敗退回数が最も多かったシーズンのひとつが、ウィリアムズで苦戦した2018年だ。この年は15回のQ1敗退を記録した。

    近年もアストンマーティンの競争力低下に伴って予選序盤で苦戦するケースが増え、2025年には再び15回のQ1敗退を記録。そして2026年はイタリアGPまで13戦すべてでQ1を突破できておらず、通算回数がついに100回に達した。

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    ランス・ストロール Q1敗退回数
    2017年:12回
    2018年:15回
    2019年:14回
    2020年:0回
    2021年:7回
    2022年:12回
    2023年:7回
    2024年:5回
    2025年:15回
    2026年:13回

    合計100回という数字は、2006年にF1がQ1、Q2、Q3からなるノックアウト方式の予選を導入して以来、ストロールが初めて到達した記録となる。

    2020年にはポールポジションを獲得した実績を持つストロールだが、2026年は開幕から13戦連続でQ1敗退。アストンマーティンとホンダが抱えるパワー面の課題が露呈したモンツァで、望まぬ形でF1史に名前を刻むことになった。

  • リアム・ローソン F1イタリアGP予選「マックスをQ3で助けるはずだった」

    リアム・ローソン F1イタリアGP予選「マックスをQ3で助けるはずだった」

    リアム・ローソンは、2026年F1イタリアGPの予選を14番手で終えた。パワーユニット交換によるグリッド降格が決まっているなか、レッドブル・レーシングはマックス・フェルスタッペンにトウを与える役割をローソンに託していたが、Q2で敗退して計画は実現しなかった。

    ローソンはQ2最後のアタックでオスカー・ピアストリに進路を妨げられたほか、前日からマシンのパフォーマンスが低下したと説明。

    一方で、今週末はグリッド降格を前提に決勝へ重点を置いており、純粋な1周の速さを追求したセットアップではなかったことも明かした。

    「Q3でマックスを助けるのが目標だった」
    レッドブル・レーシングは、予選でローソンをフェルスタッペンのトウ役として活用することを計画していた。

    Q2ではローソンがフェルスタッペンをトウした後、両者の役割を入れ替え、フェルスタッペンがローソンを引っ張ってQ3進出を狙った。しかし、ローソンの最後のアタックはトラフィックに遭い、タイムを更新できなかった。

    「正直に言えば、それでもQ3に進めるだけの速さはあるべきだった。昨日はかなりいいスピードがあったけど、今日はパフォーマンスを少し失ってしまった」

    「全体としての目標はQ3に進んでマックスを助けることだった。でも、そこまでたどり着けなかった。もちろん僕たちが計画していた結果ではない」

    ローソンは1分22秒821で14番手。フェルスタッペンはQ3へ進出したものの、ローソンが脱落したことで最終セッションではトウを得られなかった。

    決勝重視で「1周の速さにはそれほど重点を置かなかった」
    前日と比較してペースを失った理由について、ローソンは今週末のマシン作りそのものが決勝を重視したものだったと説明した。

    「正直、今週末は全体を通してかなり決勝に重点を置いてきた。ペナルティを受けることは分かっていたからね」

    「だから理想的ではなかったし、純粋な1周の速さにはそれほど重点を置いていなかった」

    ローソンは今回、規定数を超えるパワーユニットコンポーネントを投入したことでグリッド降格が決まっており、予選順位にかかわらず後方から決勝をスタートする。そのため、レッドブル・レーシングは予選一発の速さよりも決勝でのパフォーマンスを優先して週末を組み立てていた。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    ピアストリにブロック「最後までずっとクリーンエアだった」
    それでもQ2敗退を決定づける形となったのが、最後のアタックで遭遇したトラフィックだった。

    ローソンはターン1でピアストリに進路を妨げられた。さらに、それまでの予選ではほぼクリーンエアで走っていたため、突然前走車の影響を受ける状況になったことも難しさを増幅させたという。

    「もちろん、ターン1でブロックされたことも助けにはならなかった」

    「それに、最後のラップまでは予選をずっとクリーンエアで走っていた。前のマシンについて走ることさえ一度もなかったんだ。だから、理想的な状況ではなかった」

    チーム公式コメントでもローソンは、ピアストリにブロックされたことに加えてタイヤが非常に熱くなっていたと説明している。

    「最後のラップまではセッションをずっとクリーンエアで走っていたから、オスカーにブロックされたことが何より大きく響いたと思う。タイヤもものすごく熱くなっていたので、理想的な状況ではなかった」

    予選14番手という結果はレッドブル・レーシングが描いていたシナリオとは異なるものとなったが、ローソン自身の決勝スタート位置には大きな影響を与えない。後方からの追い上げを前提として準備してきただけに、決勝ではレース重視のセットアップを生かしてポジションを取り戻すことが目標となる。

    「全体的に難しい一日だったけど、どちらにしても最後尾からスタートすることになっていたから、僕のレースにとってはそれほど違いはない。明日はいい形でいくつか順位を上げられることを願っている」

  • マックス・フェルスタッペン F1イタリアGP予選「またリアアクスルに問題」

    マックス・フェルスタッペン F1イタリアGP予選「またリアアクスルに問題」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1イタリアGPの予選を6番手で終えた。FP3ではマシンに好感触を得ていたものの、予選開始直後から今季繰り返し発生しているリアアクスルの問題が再発し、パフォーマンスを十分に引き出せなかったと明かした。

    レッドブル・レーシングは、パワーユニット交換によるグリッド降格が決まっているリアム・ローソンを利用してフェルスタッペンにトウを与える戦略も試みた。

    しかしQ2ではローソンがトラフィックに阻まれて14番手で敗退。フェルスタッペンはQ3でトウを得られず、1分22秒070で6番手にとどまった。

    FP3から一転 予選最初のアタックでリアに問題
    フェルスタッペンはFP3でマシンが大きく改善していたと説明する。ポールポジションを争えるほどの速さがあるとは考えていなかったものの、ドライビングしやすい状態に仕上がっていたという。

    「FP3は実際かなり良かった。夜の間にすごくいいステップを踏めた」

    「すべてがかなりまとまっていたし、ポールを争えるとは思っていなかったけど、マシンはかなり快適にドライブできた。それは本当に良かった」

    だが、予選では状況が一変した。

    「残念ながら予選に入って、最初のラップですぐにリアアクスルの問題がまた出た。今シーズンはすでに何度も起きている問題だけど、週末のいろいろな段階で発生している。そして今回は残念ながら予選で起きてしまった」

    この問題によってマシンは路面の凹凸や縁石に対する挙動が悪化し、特に低速域でタイムを失ったという。

    「マシンがかなり跳ねるようになって、縁石でもうまく走れなくなるし、バンプでも良くない。単純にパフォーマンスを失ってしまう」

    「ここはものすごく僅差のサーキットだから、それがタイムを失うことにつながった。今日はもっと速く走れると思っていたから残念だ」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    「今シーズンずっとこんな感じ」
    リアアクスルの問題がいつ発生するか予測できないのではないかと問われたフェルスタッペンは、今季の苦戦を象徴するような言葉で答えた。

    「そうだね。でも、今シーズンはずっとこんな感じだ」

    レッドブル・レーシングにとっては、ローソンを使ったトウの計画も機能しなかった。Q2ではまずローソンがフェルスタッペンをトウしたが、その結果ローソン自身がトップ10圏外にいたため、今度はフェルスタッペンがローソンを引っ張る形に変更した。

    しかし、ローソンがアタックラップに入ったタイミングで周囲のマシンはアウトラップを走っており、オスカー・ピアストリを含むトラフィックの影響を受けてタイムを更新できなかった。ローソンがQ2で敗退したことで、フェルスタッペンはQ3でトウを受けることができなかった。

    「リアムにとっても残念だった。Q2でブロックされて、それが彼のラップに影響した。僕たちは可能だったすべてを最適化することができなかった」

    決勝は「100%のマシンでレースがしたい」
    6番手スタートから表彰台を狙える可能性について、フェルスタッペンはまずリアアクスルの問題を解決することが重要だと強調した。

    「もし直すことができれば、マシンはもっといいウインドウに入ると思う。それで表彰台に十分かどうかは分からない」

    「でも、100%の状態のマシンでレースがしたい。それができればうれしいね」

    レッドブル・レーシングは予選後、フェルスタッペンのマシンに発生した問題を分析し、決勝に向けて改善を目指す。FP3では手応えを感じていただけに、問題を解消できれば6番手から上位へ食い込む余地があるとフェルスタッペンは期待している。

  • フェルナンド・アロンソ F1イタリアGP予選「ストレートが多いほど厳しい」

    フェルナンド・アロンソ F1イタリアGP予選「ストレートが多いほど厳しい」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1イタリアGPの予選を21番手で終え、Q1敗退を喫した。ストレートスピード不足というアストンマーティンの弱点がモンツァで顕著に表れたうえ、予選中にはエンジンの問題も発生。最後の新品タイヤを使ったアタックを行うことができなかった。

    アロンソは1分25秒150を記録して21番手。チームメイトのランス・ストロールも22番手に終わり、アストンマーティン勢は予選の最後尾2台となった。ただし、他車のグリッド降格により決勝では順位を繰り上げてスタートする。

    エンジン問題で最後の新品タイヤを使えず
    アロンソはQ1終盤を前にマシンをガレージに入れ、そのまま降車。ライバルたちが最後のアタックを行うなか、タイムを更新する機会を失った。

    アロンソはチーム公式コメントで、マシンに発生した問題を調査していると説明した。

    「現在、Q1終盤にガレージから出られなくなったマシンの問題を調査している。新品タイヤを使う機会を逃したことで予選が早く終わってしまい、ラップタイムを更新するチャンスがなかった」

    予選後のインタビューでは、より具体的に「エンジンに問題があった」と明かした。

    「エンジンに問題があって、最後の新品セットを使うことができなかった。だから僕たちにとっては短い予選になった」

    「ストレートが多いほど厳しくなる」
    もっとも、アロンソはトラブルがなくてもモンツァで厳しい戦いになること自体は予想していた。

    近戦でアップデートによる改善を見せてきたアストンマーティンだが、高速かつストレートの長いモンツァでは、その流れを維持することができなかった。

    ここまで苦戦することを予想していたかと問われたアロンソは「もちろん」と答えた。

    「もちろん。ストレートが多くなればなるほど、僕たちにとって厳しくなることは分かっている」

    チーム公式コメントでも、現在のAMR26は特にストレートでライバルに対して遅れを取っていると認めている。

    「僕たちがライバルより後ろにいることは分かっている。特にストレートでペースが不足しているから、このサーキットは僕たちにとって非常に厳しい」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    エンジンの進歩不足にも「予想通り」
    モンツァではパワーユニット性能がラップタイムを大きく左右する。アストンマーティンにとっては、ストレートでのパフォーマンス不足が予選結果に直結する形となった。

    エンジンがモンツァで期待されたステップを示していないことについて、どれほどフラストレーションを感じているかと質問されたアロンソは、驚きはないと答えた。

    「いや、特にはない。予想通りだからね。もっと僕たちに合ったコースを待つ必要がある」

    アロンソは、今後についてもストレートの多いサーキットでは同様の苦戦が続く可能性があるとの見方を示している。

    「ベガスも僕たちにとって次にそういうコースになるだろうね」

    決勝も厳しい戦いを覚悟
    アストンマーティンは直近のグランプリでAMR26の改善を示してきたものの、モンツァではサーキット特性とマシンの弱点が噛み合わず、予選最後尾に沈んだ。

    さらにアロンソはエンジンの問題によって最後のアタックさえ行えず、本来どこまでタイムを縮められたのかを確認することもできなかった。

    他車のペナルティによって決勝のスタート位置は上がるものの、ストレートスピードが重要となるモンツァではオーバーテイクにも厳しい条件となる。アロンソにとっては、与えられたパッケージから最大限を引き出しながら、レース展開のなかで訪れるチャンスを生かす戦いとなる。

  • ランス・ストロール F1イタリアGP予選「シャシーは悪くない。足りないのはパワー」

    ランス・ストロール F1イタリアGP予選「シャシーは悪くない。足りないのはパワー」

    ランス・ストロールは、2026年F1イタリアGPの予選を22番手で終え、Q1で敗退した。アストンマーティンにとってモンツァでの苦戦は事前に予想されていたものであり、ストロールは最大の要因としてパワー不足を挙げた。

    ストロールのベストタイムは1分25秒222。チームメイトのフェルナンド・アロンソが21番手となり、アストンマーティン勢は予選の最後尾2台となった。ただし、複数のドライバーがグリッド降格ペナルティを受けるため、決勝ではともにポジションを繰り上げてスタートする。

    モンツァでの苦戦は「予想通り」
    長いストレートを特徴とするモンツァでは、パワーユニットの性能とストレートスピードがラップタイムを大きく左右する。現在のアストンマーティンにとって、この特性は大きな弱点となった。

    予選後、想定以上に厳しかったのか、それとも予想より良かったのかと質問されたストロールの答えは明確だった。

    「予想通りだった。予想していた通りだよ」

    チーム公式コメントでも、ストロールは同様の認識を示している。

    「今日の結果は予想していた通りだったし、このサーキットが本当に大きなチャレンジになることはずっと分かっていた」

    「シャシーはそれほど悪くなかった」
    一方で、ストロールはAMR26のすべてに問題があったわけではないと説明する。

    予選後のインタビューで、パワーだけが問題だったのか、少なくともシャシーの感触は良かったのかと問われると、ストロールはシャシーについて一定の評価を与えた。

    「シャシーはそれほど悪くなかった。取り組まなければならないことはいくつかあるけど、僕たちに足りなかったのはパワーだった」

    つまり、モンツァでの22番手という結果は、AMR26のシャシー性能そのものよりも、ストレートで要求されるパワーが不足していたことによる影響が大きかったという認識だ。

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「このサーキットではパワーが必要」
    ストロールはチーム公式コメントでも、モンツァで必要とされるものと現在のアストンマーティンに不足しているものを端的に説明した。

    「僕たちにはパワーが足りていない。このサーキットではそれが必要なんだ。明日のレースも僕たちにとって難しくなると思う」

    アストンマーティンは直近のレースでアップデートによる改善を示してきたが、高速かつ長い全開区間を持つモンツァでは、その勢いを維持することができなかった。

    アロンソも予選後に「ストレートが多くなればなるほど、僕たちにとって厳しくなる」と語っており、2人の評価は一致している。

    決勝もパワー不足との戦い
    ストロールにとって、決勝も簡単なレースになるとは考えにくい。モンツァではストレートがオーバーテイクの主要な舞台となるだけに、予選で露呈したパワー不足はレースでも大きなハンデとなる可能性がある。

    それでも他車のグリッド降格によってスタート位置は予選順位から繰り上がる。シャシーについては「それほど悪くなかった」と手応えを示しているだけに、ストロールは与えられたパッケージを最大限に生かしながら、レース展開のなかで訪れるチャンスを待つことになる。

  • F1イタリアGP予選ハイライト動画:ピエール・ガスリー劇的逆転で初ポール

    F1イタリアGP予選ハイライト動画:ピエール・ガスリー劇的逆転で初ポール

    2026年F1第13戦イタリアGPの予選が9月5日(土)にモンツァ・サーキットで行われ、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)がF1キャリア初のポールポジションを獲得した。予選のハイライト動画が公開されている。

    ガスリーはQ1から速さを見せ、1分22秒612でトップ通過。フランコ・コラピントも上位につけ、アルピーヌが予選序盤から好調ぶりを印象づけた。

    一方、レーシングブルズの角田裕毅はセッション序盤にマシンの燃料系トラブルへの対応を強いられ、走行時間を失った。最後のアタックで1分23秒755を記録したものの、Q2進出ラインに0.139秒届かず17番手でQ1敗退。チームメイトのアービッド・リンドブラッドは5番手でQ1を突破し、その後もQ3まで進んで予選10番手となった。

    アストンマーティン・ホンダもモンツァで厳しい予選を強いられた。フェルナンド・アロンソは1分25秒150で21番手、ランス・ストロールは1分25秒222で22番手となり、2台が予選最後尾を占めた。ホンダF1はパワーユニットに厳しいモンツァでデータの最適化を続けてきたものの、トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は「今はこの予選結果が現実的な順位」と厳しい現状を認めている。また、アロンソは最終アタックに臨むことができず、チームとホンダF1が原因の分析を進めている。

    Q2ではアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が1分21秒882でトップ。ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は最後のアタックで10番手に滑り込み、11番手ガブリエル・ボルトレト(アウディ)との差はわずか0.001秒という際どいQ3進出となった。

    リアム・ローソン(レッドブル)はQ2最後のアタックでオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に進路を妨げられる形となり、14番手で敗退。ローソンは複数のパワーユニットコンポーネント交換によるグリッド降格ペナルティも決まっており、決勝は後方からスタートする。

    Q3最初のアタックではジョージ・ラッセル(メルセデス)が1分21秒929で暫定ポール。ピアストリが0.037秒差、ガスリーが0.072秒差につけ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)もガスリーからわずか0.003秒差と、トップ争いは僅差となった。

    最後のアタックではピアストリがターン1へのブレーキングでタイヤをロックさせ、タイム更新を断念。その影響で後方を走っていたランド・ノリス(マクラーレン)も十分なトウを得られず、タイムを伸ばすことができなかった。

    そのなかで完璧なアタックをまとめたのがガスリーだった。1分21秒786を叩き出してラッセルを逆転。ラッセルも最後に1分21秒846までタイムを縮めたものの、わずか0.060秒届かなかった。

    ガスリーはこれがF1キャリア初のポールポジション。2020年にF1初優勝を飾った思い出のモンツァで、今度は自身初のポールポジションを手にした。

    3番手はピアストリ、4番手ルクレール、5番手ハミルトン、6番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、7番手アントネッリ、8番手コラピント、9番手ノリス、10番手リンドブラッドという結果となった。

    ガスリーとアルピーヌによる予想外のポール獲得、わずか0.060秒で決着したラッセルとの攻防、角田裕毅の燃料系トラブル、アストンマーティン・ホンダの苦戦、そしてモンツァ特有のトウを巡る各チームの駆け引きが、F1イタリアGP予選ハイライトの見どころとなっている。

  • アービッド・リンドブラッド F1イタリアGP予選「アルピーヌは何かを隠していた」

    アービッド・リンドブラッド F1イタリアGP予選「アルピーヌは何かを隠していた」

    アービッド・リンドブラッドは、2026年F1イタリアGPの予選で10番手となり、6戦連続でQ3進出を果たした。しかし、週末を通して速さを見せていただけに、本人は最終アタックで約0.1秒を失い「8番手は間違いなく可能だった」と悔しさを口にした。

    レーシングブルズはモンツァでも競争力を発揮し、リンドブラッドはFP3からQ3進出を期待させるペースを披露。予選でもQ1、Q2を危なげなく突破した。

    一方、予想以上に接戦となったうえ、アルピーヌがストレートで強烈な速さを発揮したことで、Q3では激しい順位争いとなった。

    「予想していたよりずっと接戦だった」
    週末に示していたペースを考えれば10番手という結果には失望しているのではないかと問われたリンドブラッドは、まず予選で勢力図が想定以上に接近したと振り返った。

    「現実として、僕たち全員が予想していたよりもずっと接戦だったと思う」

    「それにアルピーヌは明らかに何かを隠していて、予選になってそれを引き出してきた。ストレートではロケットみたいに速かった」

    「だから彼らは見事だったと思う。彼らの方が上だった。ピエールはポールだからね。彼は本当に見事だった」

    一方で、自身については予選で週末それまでと同じような感触を得られなかったという。

    「僕自身に関しては、予選は今週末のそれまでより少し難しかった」

    「F1で経験したなかで最も激しい予選だった」
    モンツァでは長いストレートでスリップストリームを得られるかどうかがラップタイムを大きく左右する。そのため各車が前を走るマシンとの間隔を調整しながらアタックへ向かい、通常とは異なる予選展開となった。

    リンドブラッドは、その状況をF3時代の予選になぞらえた。

    「これまでF1で経験した予選のなかでは、間違いなく一番激しいセッションだった。ものすごく違っていて、トウとかがあるからF3の予選に近い感じだった」

    チーム公式コメントでも「今年F1で経験したなかでも最も複雑な予選のひとつだった」と語っており、モンツァ特有のトウ争いへの対応が大きな要素になったと説明している。

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    最終アタックで0.1秒ロス「8番手は可能だった」
    それでもリンドブラッドはQ3の最終アタックで、さらに上位へ進出できるチャンスがあった。しかし、小さなミスによって約0.1秒を失ったという。

    「最後のラップでちょっとしたミスをしてしまった。うまく機能していたちょっとしたやり方があったんだけど、最後のラップではそれを完璧にできなくて、0.1秒失った」

    「それができていれば8番手だったと思う。間違いなく8番手は可能だった。だから、そこを取れなかったことについては少し残念だ」

    ただし、大幅なタイムを取りこぼしたわけではないとして、10番手という結果を必要以上に悲観するつもりはない。

    「だからといって、ものすごく落ち込むつもりもない。現実として、それ以上のものがあったわけではないからね」

    「すべてを引き出せなかったことが少し残念なだけだ。でも、0.4秒も取りこぼしたわけじゃない。最大でも0.1秒だった。それは仕方ない」

    公式コメントでもリンドブラッドは「強いQ1とQ2のあと、Q3の最後のラップを完全には最大化できず、約0.1秒失ったので、8番手は狙えた」と振り返った。

    決勝ペースには手応え「いいレースカーがある」
    10番グリッドから迎える決勝については、リンドブラッドは前向きな感触を持っている。

    「そう思う。FP2でのロングランは良かったと思う」

    オーバーテイクの可能性については、長いストレートを持つモンツァだけに期待できる一方、実際に簡単に順位を上げられるかについては慎重な姿勢を示した。

    「ここはレースで抜きやすいと分かっている……と言おうとしたけど、実際にそうなのかはよく分からない。ストレートがたくさんあるから、普通ならそれは助けになるけどね」

    「どうなるか見てみよう。でも、僕たちにはいいレースカーがあると思う。だから明日は基本的なことをしっかりやって、自分たちの仕事に集中するだけだ」

    公式コメントでも、トップチームは決勝で抜け出す可能性があるとしながら、「ポイントは間違いなく狙える」と強調したリンドブラッド。6戦連続のQ3進出という安定感を結果につなげるべく、モンツァでは10番手からポイント獲得を目指す。

  • ホンダF1 イタリアGPで予選最後尾「今はこれが現実的な順位」

    ホンダF1 イタリアGPで予選最後尾「今はこれが現実的な順位」

    ホンダF1は、2026年F1第13戦イタリアGPの予選でアストンマーティンのフェルナンド・アロンソが21番手、ランス・ストロールが22番手に終わった結果について、現在のパフォーマンスを考えれば「現実的な順位」だったとの認識を示した。

    高速のモンツァ・サーキットではパワーユニット(PU)の性能がラップタイムに大きく影響する。

    ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎は、厳しい予選結果を受け止める一方、課題となっているドライバビリティについては改善が続いていると説明した。

    アストンマーティン・ホンダは予選最後尾
    土曜日のモンツァではFP3に続いて予選が行われたが、アストンマーティン・ホンダの2台はQ1を突破することができなかった。

    アロンソは21番手、ストロールは22番手。予選Q1ではピエール・ガスリー(アルピーヌ)が1分22秒612でトップタイムを記録した一方、アロンソは1分25秒150、ストロールは1分25秒222にとどまり、2台ともトップから2.5秒以上の差をつけられた。

    モンツァは長い全開区間を持ち、PU性能が結果に直結しやすいコースだ。ホンダF1は金曜日からデータの最適化を進めてパフォーマンス改善に取り組んできたものの、折原伸太郎は今回の予選順位が現時点での実力を反映したものだと認めた。

    「モンツァはパワーユニットにとって厳しいサーキットであり、今日の予選結果がそれを表しています。データの最適化を継続してパフォーマンスの改善を図ってきましたが、今はこの予選結果が現実的な順位です」

    本田技研工業 / ホンダ・レーシング

    ドライバビリティは「正しい方向に改善」
    一方で、ホンダF1が課題のひとつとして取り組んできたドライバビリティについて、折原伸太郎は改善が続いていることを前向きな材料として挙げた。

    「一方、ドライバビリティについては引き続き正しい方向に改善が進んでいます。明日のレースに向けてできる限りの準備を進めていきます」

    2026年からアストンマーティンへのワークス供給を開始したホンダにとって、新世代PUの性能と扱いやすさの向上は継続的な開発テーマとなっている。今回のモンツァでも絶対的なパフォーマンスでは厳しい現実が示されたものの、ドライバーが扱う上で重要となるドライバビリティについては改善の方向性を確認できた形だ。

    アロンソは最終アタックできず 原因を調査
    また、アロンソについてはQ1終盤に予定していた最後のアタックを行うことができなかった。折原伸太郎は、その原因について現在も調査を続けていることを明らかにした。

    「残念ながら、アロンソ選手は予選で最終アタックに臨むことができませんでした。原因を究明すべく、現在もデータの分析を進めています」

    アロンソが最後のアタックを完了できなかったことで、本来どこまでタイムを縮められたのかは分からない。それでもアストンマーティン・ホンダが2台揃ってQ1最下位に沈んだ事実は、モンツァで直面している厳しい状況を浮き彫りにした。

    決勝ではアロンソとストロールともに後方からの戦いとなる。ホンダF1は予選後もデータ分析と最適化を続け、ドライバビリティの改善をレースでのパフォーマンスにつなげるべく準備を進める。

  • バルテリ・ボッタス アストンマーティンF1勢超え「最大限に引き出せている」

    バルテリ・ボッタス アストンマーティンF1勢超え「最大限に引き出せている」

    キャデラックF1のバルテリ・ボッタスは、2026年F1イタリアGPの予選を19番手で終えた。Q1敗退となったものの、チームメイトのセルジオ・ペレスを上回り、アストンマーティン勢2台より前につけるなど、現状のパッケージから最大限のパフォーマンスを引き出したと手応えを語った。

    ボッタスはQ1で1分24秒364を記録。ペレスに0.231秒差をつけ、アレクサンダー・アルボンにも接近した。

    さらに前方のドライバーにグリッド降格ペナルティがあるため、決勝は16番グリッドからスタートする見込みで、キャデラックにとってこれまでで最上位のスタート位置となる。

    「3周ともいいラップだった」 アストンマーティン勢を上回る
    「今日はとてもスムーズで、うまくまとめられた予選だった。3周ともいいラップができて、アストンマーティン勢の前に出られたし、アレックス(アルボン)にもかなり近かった」

    ボッタスは予選後、Q1突破には届かなかったものの、自身の走りについては納得できる内容だったと振り返った。

    「実際、予選はとてもストレートな展開だった。3周ともいいラップだったし、アルボンにもかなり近かった。アストンマーティン勢より前だったけど、このサーキットが彼らの強みではないことは分かっている」

    「前のペナルティを考えると、僕たちは16番手あたりからスタートすると思う。これまでで一番いい位置になるはずだ」

    バルテリ・ボッタス(キャデラックF1チーム)

    週末を通して順調「細かな部分に集中できている」
    キャデラックにとってモンツァでの週末はここまで大きな信頼性トラブルもなく進んでいる。ボッタスは、そのスムーズな進行によってマシンのセットアップや自身のドライビングといった細部に集中できていることをポジティブに捉えている。

    「少なくとも僕の側のマシンについてはかなりスムーズに進んでいる。オペレーションもどんどんスムーズになって、良くなっている」

    「今週末はセットアップの細かな部分や自分のドライビングにしっかり集中できている。だから、僕たちが持っているものを最大限に引き出せているように感じる」

    キャデラックは予選でボッタスが19番手、ペレスが20番手と2台ともQ1敗退となったが、決勝ではグリッド降格の恩恵を受けてボッタスが16番手まで繰り上がる。ここまでのスムーズな週末運営とマシンの仕上がりを生かし、チームにとってさらなる前進につなげられるかが焦点となる。