レーシングブルズF1代表のアラン・パーメインは、2026年F1イタリアGP初日のフリー走行で10番手につけた角田裕毅の改善を評価。ソフトタイヤでリアの安定性が大幅に向上し、セットアップの方向性を見いだせたと明かした。
レーシングブルズはモンツァで好調なスタートを切り、FP2ではアービッド・リンドブラッドが7番手、角田裕毅が10番手と2台そろってトップ10入り。パーメインはリンドブラッドの速さにも強い印象を受けており、予選では2台そろってQ3に進出することを目標に掲げている。
角田裕毅はリアの安定性改善でステップ
角田裕毅はFP1を1分24秒571の12番手で終え、7番手だったリンドブラッドから0.769秒差をつけられた。しかしFP2では1分23秒455を記録して10番手まで浮上し、リンドブラッドとの差を0.106秒まで縮めた。
パーメインによれば、レーシングブルズはFP1を終えた段階でシャシーとパワーユニットの双方に改善の余地があることを確認。セッション間に調整を加えたことがFP2でのパフォーマンス向上につながったという。
「いい一日だった。特にFP2は良かった。FP1はシャシー側もパワーユニット側も完璧ではなかったが、どこを調整すればいいのかは分かっていた。そこに変更を加えて、正直なところFP2は非常に強かった」
そのなかで角田裕毅は、ミディアムタイヤからソフトタイヤに履き替えた際に大きくタイムを伸ばした。
「裕毅はミディアムからソフトに替えたところで非常にいいステップを踏んだ。ソフトではものすごく満足していた」
「本人によれば、それはリアの安定性が大幅に良くなったことによるものだった。それによって、裕毅のセットアップをどの方向に進めればいいのか、我々にとっていい手掛かりが得られた」
FP2の最初のソフトタイヤでのアタックでは角田裕毅が一時リンドブラッドを上回っており、FP1で約0.8秒あったチームメイトとの差を大きく縮めた。
リンドブラッドは「ミディアムで飛ぶように速かった」
一方、パーメインはFP1、FP2ともに7番手につけたリンドブラッドのパフォーマンスにも強い評価を与えた。
特にFP2序盤にミディアムタイヤで見せたペースは印象的だったという。
「第2セッションの序盤、アービッドはミディアムで本当に飛ぶように速かった」
リンドブラッドはその後ソフトタイヤに履き替えたが、アタックラップでトラフィックに遭遇したため、本来の速さを示すことができなかった。
「ソフトではきちんとしたラップを見ることができなかった。シケインでルイス(ハミルトン)に引っかかったと思う。それでも7番手だったからね」
リンドブラッドはFP2で1分23秒349を記録。ソフトタイヤで十分なアタックができなかったにもかかわらず7番手を確保したことで、レーシングブルズのマシン自体にも予選に向けて競争力があることを示した。

エネルギーデプロイメントにもタイム向上の余地
レーシングブルズが予選までにさらに詰めていくポイントが、パワーユニットのエネルギーデプロイメントだ。
長いストレートが続くモンツァでは、電気エネルギーをどこで使用するかがラップタイムに大きく影響する。パーメインは、初日の走行を通じてその最適化を進めてきたと説明した。
「デプロイメントを正しく設定することで、間違いなくラップタイムを稼ぐことができる。面白いのは、全員がGPSデータを持っているので、他が何をやっているのかを見ることができることだ」
「各チームがシミュレーションをもとにプランを持ち込んで、そこから少しずつ調整していく。我々もFP1とFP2を通じてそれをやってきた」
レーシングブルズは英国のファクトリーでもシミュレーションを継続し、予選に向けてデプロイメント戦略をさらに最適化する。
「2台ともQ3に進めることが目標」
モンツァではスリップストリームを巡る位置取りによって予選が混乱する可能性がある。それでもパーメインは、レーシングブルズには少なくともQ1を突破するだけのパフォーマンスがあると考えている。
「Q1については、問題なく抜けられるだけのものはあると思っている。もちろん、これが後で『あんなことを言わなければよかった』となるかもしれないけどね。ただ、P16に対してコンマ数秒のマージンがあるように見えるので、大丈夫だと思う」
Q2ではトップチーム勢がトウをそれほど重視しないと予想しており、それがコース上の流れを作るとみている。
「Q2でも助けになると思う。トップ勢はQ2ではトウをそれほど気にしないだろうから、彼らがコースに出れば、他のみんなもそれについて出ていくことになる」
一方、本格的な駆け引きが始まるのはQ3になると予想する。
「おそらくゲームが始まるのはQ3だろう。でも、2台とも最終セッションに進めれば、それが我々の目標だ。今年はそれを何度も達成しているし、そこまで行ければ少し楽になる」
FP2ではリンドブラッドが7番手、角田裕毅が10番手と、レーシングブルズの2台がトップ10入り。リンドブラッドはミディアムで強烈なペースを示し、角田裕毅もリアの安定性改善によってFP1から大きく前進した。パーメインはそれぞれの走りに手応えを得ており、予選では2台そろってQ3進出を狙う。
