マックス・フェルスタッペンは、2026年F1第13戦イタリアGP決勝を3位で終えた。レッドブル・レーシングのRB22で一時トップに立つなど激しいバトルを繰り広げ、最終的に表彰台を獲得した。
フェルスタッペンは、メルセデス勢を相手に何度もオーバーテイクを仕掛けた一方、ストレートでのエネルギーデプロイメント不足が大きな制約になったと説明。前戦オランダGPから立て直したマシンには手応えを示しながらも、モンツァではメルセデスのパワーユニットを搭載するマシンに対抗するのが難しかったと振り返った。
一時トップ浮上もメルセデス勢には届かず
フェルスタッペンはレース序盤から積極的な走りを見せ、ジョージ・ラッセルを抜いてトップに立つ場面もあった。その後もシャルル・ルクレール、オスカー・ピアストリ、アンドレア・キミ・アントネッリらと激しくポジションを争った。
「僕たちにとって表彰台に戻れたのは本当によかった。モンツァはいつだって特別だからね。簡単ではなかったし、戦わなければならなかったけど、全体として僕たちにとって素晴らしいパフォーマンスだったと思う」
一方で、最大の問題として挙げたのがストレートでのデプロイメントだった。
「最大の制約は、メルセデスのパワーユニットを搭載したマシンと比べて、ストレートでかなり早い段階からデプロイメントに苦しんでいたことだ。それ以外にもいくつか問題が残っていた」
レース後のインタビューでも、その点をより率直に語っている。
「バトルしようとはしたけど、僕たちはストレートが遅すぎた。同じだけのデプロイメントがない。それによってかなりタイムを失うし、あるところまで行くと、もう守り切れなくなる」
「唯一のチャンスはブレーキングを遅らせること」
ストレートで不利を抱えたフェルスタッペンは、ブレーキングでポジションを取り返す戦いを強いられた。特にターン2からターン4にかけては、アウト側から大胆なオーバーテイクを何度も成功させた。
「僕はストレートがあまりにも遅かったから、唯一のチャンスはブレーキングを遅らせて、バトルになったときに毎回ポジションを取り返そうとすることだった。でも、それがうまくいった」
FIAの記者会見では、その攻防について「自分が亀になったみたいに、みんなに横を通り過ぎられるのは、正直あまり楽しくない」と表現した。
「だからアウト側からやり返すしかなかった。マシンはブレーキングではいいから、ブレーキングゾーンを攻める自信はあった。スタートでは2回、ターン2とターン4でそれができた。楽しい部分もあるけど、同時にフラストレーションもある。でも、できることをすべて最大限に生かそうとした」
スタートにも不満「かなりよくなかった」
フェルスタッペンは、ストレートでのデプロイメント不足だけでなく、スタートも問題のひとつだったと振り返った。
「スタートはかなりよくなかった。でも、その後はストレートがあまりにも遅かったから、いくつかの場所では攻めるしかなかった。特にメルセデスのパワーユニットを搭載したマシンと比べて、エネルギーのデプロイメントでかなり差があった」
それでも、メルセデス勢に次ぐ3位という結果については前向きに受け止めている。
「表彰台に上がれたのは、僕たちにとってかなり堅実な結果だと思う。メルセデスは明らかに強すぎたし、ザントフォールトでも難しい週末だったことを考えれば、ここで彼らの後ろでフィニッシュできたのはとてもポジティブだ」
今季中にその差を埋められるかと問われると、「難しいだろうね」と認めた。
さらに、レッドブルがその差を縮めるために何を改善する必要があるのかという質問には、「多くのこと」と短く答えている。

VSCでタイヤ交換「ミディアムでは最後まで行けなかった」
レース終盤にバーチャルセーフティカー(VSC)が導入されると、フェルスタッペンはアントネッリとともにピットイン。フレッシュタイヤを履き、再び順位を上げて3位を確保した。
「ミディアムでは最後まで行けなかったと思うから、ピットに入れたのはよかった。僕たちにとっては、そうするのがかなり明確だったと思う」
ただし、新しいタイヤを履いてもストレートでの弱点は消えなかった。
「VSCでピットに入って、よりいいタイヤを履いて他のマシンを抜いていった。でも、相手がオーバーテイクモードについてこられると、それが僕たちには強力すぎて、タイヤがよくても本当に守るのが難しかった。マクラーレン勢を抜くのにも少し時間がかかった」
さらに、ターン2では路面が崩れたことで危ない場面もあった。
「ターン2では舗装が剥がれていて、コーナーを回っていたら突然、路面から出たルーズなグラベルでそのまま真っすぐ行ってしまった。それでマクラーレン勢がまたオーバーテイクモードに入れる位置まで戻ってきて、再び引き離すまで時間がかかった」
RB22のリアの問題も「まだ残っている」
フェルスタッペンは予選後、RB22のリアアクスルの挙動に不満を示していた。その問題は決勝でも解消されていなかったという。
「まだある。何も変わっていない。単純によくない。バンプや縁石、特に低速で苦しんでいる。リアアクスルがあまり追従してくれない感じがまだある。今日も理想的ではなかったし、パフォーマンスを失っていた。でも、そういう状況だった」
それでも、マシンが思うように決まらなかったオランダGPからは前進した。
「ザントフォールトではかなり難しい週末で、マシンも僕の好みではなかった。でも今回は金曜日から土曜日にかけて大きく立て直して、マシンを間違いなくよりいいウインドウに入れることができた」
「それでも、まだ改善しなければならない部分はいくつかある。それに、もちろんストレートでのデプロイメントという明らかな問題もある」
メルセデス勢のペースには届かなかったものの、一時はトップを走り、最終的に3位表彰台を獲得したフェルスタッペン。厳しい条件のなかで結果を最大化したことには満足感を示した。
「できることはすべてやったし、レース中にはトップにも立てた。それはエキサイティングだった。残念ながらメルセデス勢にはあと少し届かなかったけど、表彰台で週末を終えられたのはものすごくいい結果だった」

















