カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • アイザック・ハジャー F1スペインGPも欠場か レッドブル代表「復帰は難しい」

    アイザック・ハジャー F1スペインGPも欠場か レッドブル代表「復帰は難しい」

    アイザック・ハジャーのF1復帰は、次戦スペインGPでも見送られる可能性が高まっている。レッドブル・レーシングのローラン・メキース代表は、9月11~13日にマドリードで開催されるスペインGPについて、ハジャーの復帰目標とするには「おそらく難しい」との見通しを示した。

    夏休み中のトレーニングで左手首を骨折したハジャーは、オランダGPに続いて今週末のイタリアGPも欠場。

    レッドブルはリアム・ローソンを代役に起用し、レーシングブルズでは角田裕毅がローソンの代わりを務めている。メキースは復帰時期を急がず、医師の判断と本人の感覚を最優先すると強調した。

    メキース「マドリードを目標にするのは難しい」
    ハジャーは夏休み中、通常のトレーニングの一環として行っていたボクシングで手首を負傷した。当初から復帰時期は回復状況次第とされていたが、モンツァでメキースが示した見通しは慎重なものだった。

    「アイザックは大丈夫だ。今は運転できないから、もちろん本人が満足しているとは言えない。満足していないからね」

    「ただ、絶対的な最優先事項は彼の回復だ。リスクを冒す理由は何もない。彼はここまで素晴らしいシーズンを送っているし、まだとても若い。マシンに乗るたびに成長している。だからこそ、100%の状態になってから戻ることが重要だ」

    メキースは、復帰日を先に決めてそこへ回復を合わせるのではなく、必要なだけ時間を与える方針を明確にした。

    「必要なだけ時間をかける。本人の感覚と医師の助言を信頼し、必要な時間を与えるつもりだ。きっと近いうちに、このことを笑って振り返れるようになると思う」

    スペインGPまで1週間 復帰を急がせないレッドブル
    次戦スペインGPは9月11~13日にマドリードで開催される。イタリアGPからの間隔は短く、ハジャーが実戦復帰に必要な状態まで回復するための時間は限られている。

    メキースも、この日程を踏まえるとマドリードでの復帰は現実的に厳しいとの認識を示した。

    「マドリードまではあと数日しかないので、それは難しい。彼の状態をもう一度評価するが、マドリードを目標にするのはおそらく難しいだろう」

    「ただ、我々は1レースずつ考えているし、彼と一緒により合理的な形で状況を見ている。繰り返しになるが、判断に影響する最優先事項は、彼が100%の状態で、将来に対するリスクがゼロの状態で復帰できると確信することだ」

    現段階でスペインGP欠場が正式決定されたわけではない。レッドブルは今後あらためてハジャーの状態を評価したうえで最終判断を下すことになる。

    ローラン・メキース(レッドブル・レーシング)

    ハジャー欠場ならローソン続投 角田裕毅もレーシングブルズへ
    ハジャーがスペインGPに間に合わなかった場合、現在のドライバー体制が継続される見込みだ。ローソンがレッドブルでハジャーの代役を務め、レーシングブルズでは角田裕毅がローソンに代わって出場する。

    ハジャーの欠場はオランダGPから続いており、スペインGPも欠場すれば3戦連続となる。ただし、レッドブルは短期的なレース出場よりも、21歳のハジャーの今後を優先する姿勢を崩していない。

    ハジャー自身も負傷からの復帰について、MotoGPで数々の怪我を経験してきた7度の最高峰クラス王者マルク・マルケスから助言を受けている。マルケスは、復帰を急ぐことで負傷を悪化させないようハジャーに忠告したという。

    マドリードを逃せば次の目標はアゼルバイジャンGP
    スペインGPへの出場が難しい場合、次の現実的な復帰候補は9月24~26日のアゼルバイジャンGPとなる。マドリードを欠場すれば、ハジャーにはバクーまで約3週間の回復期間が確保される。

    アゼルバイジャンGPからは、2026年F1シーズン終盤に予定されている3回のトリプルヘッダーが始まる。過密日程に入ってから再び状態を悪化させれば影響はさらに大きくなるだけに、レッドブルが完全回復を条件としている意味は大きい。

    ハジャーにとっては一刻も早くマシンへ戻りたい状況だが、レッドブルの判断基準は明確だ。マドリードへの出場そのものではなく、「100%の状態」と「将来へのリスクがゼロ」であること。スペインGP出場の可能性を残しながらも、現状ではバクーまで復帰がずれ込むシナリオも現実味を帯びている。

  • アイザック・ハジャー F1スペインGPも欠場の見通し バクーで復帰を目標

    アイザック・ハジャー F1スペインGPも欠場の見通し バクーで復帰を目標

    レッドブル・レーシングのアイザック・ハジャーは、左手首の負傷により、モンツァに続いてマドリードで開催されるF1スペインGPも欠場する見通しだという。フランス紙『L’Équipe』が報じている。

    ハジャーはオランダGPを欠場し、今週末のイタリアGPも出場を断念。回復状況を確認しながら復帰を目指しているものの、次戦スペインGPへの出場も難しいとみられており、レッドブルとハジャー陣営は9月24~26日にバクーで行われるアゼルバイジャンGPでの復帰を目標としている。

    シミュレーターで復帰の可能性を確認
    ハジャーは夏休み中に左手首を負傷し、8月のオランダGPを欠場した。レッドブルは代役としてリアム・ローソンを起用し、ローソンはマックス・フェルスタッペンとともにレッドブルからレースに出場した。

    当初、ハジャーはイタリアGPでの復帰を目指していた。『L’Équipe』によると、ハジャーは今週、レッドブルの本拠地であるミルトンキーンズでシミュレーターを走らせ、負傷した手首がF1マシンをドライブする負荷に耐えられるかを確認した。

    しかし、イタリアGPへの出場許可を得られる状態には至らず、レッドブルは2戦連続でローソンを代役として起用することを決定した。

    レッドブルはハジャーの状態について「チームは彼の回復を注意深く見守っており、レース復帰に関して不必要なリスクを冒すことはない」と説明している。

    マドリードでのスペインGPも欠場濃厚
    さらにハジャーの離脱は、モンツァだけでは終わらない可能性が高まっている。

    『L’Équipe』の報道を引用したSport365によると、ハジャーは9月11~13日にマドリードで開催されるF1スペインGPも欠場する見通しだという。

    イタリアGPとスペインGPは2週連続で開催されるため、モンツァでレースを戦える状態まで回復していないハジャーにとって、わずか数日後に始まるマドリードでの週末も復帰には早すぎると判断される可能性が高い。

    現時点でレッドブルからスペインGP欠場について正式発表はなく、最終的な判断は今後の回復状況次第となる。ただし、チーム側が復帰を急がせない方針を明確にしていることから、ハジャーがマドリードを欠場する可能性は高いとみられている。

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    バクーでの復帰が現実的な目標に
    次の復帰候補となるのが、9月24~26日に開催されるF1アゼルバイジャンGPだ。

    スペインGPからアゼルバイジャンGPまでは約2週間の間隔があり、ハジャーにとって手首の回復をさらに進める時間を確保できる。『L’Équipe』の報道では、レッドブルとハジャー陣営はバクーでの復帰を目標としているとされる。

    ハジャーがスペインGPも欠場すれば、オランダ、イタリア、スペインと3戦連続の欠場になる。

    その場合、レッドブルのドライバー編成にも影響が続くことになる。イタリアGPではローソンがハジャーに代わってレッドブルをドライブし、それに伴って角田裕毅がレーシングブルズで2戦連続のF1出場を果たす。

    スペインGPでも同じ体制が継続されるかについては現時点で発表されていないが、ハジャーの欠場が正式に決まれば、レッドブルは再び代役ドライバーを決定する必要がある。

    ハジャーの回復は進んでいるとされるものの、F1マシンをレース距離にわたって操るには手首への大きな負荷が避けられない。レッドブルは将来を担う若手ドライバーの復帰を急がせる考えはなく、現状ではバクーが現実的な復帰目標になりつつある。

    なお、ハジャーは負傷による欠場が続くなか、欧州宇宙機関(ESA)のフランス人宇宙飛行士ソフィー・アデノと国際宇宙ステーション(ISS)を結んだ特別対談にも参加。地上約400kmを周回するISSと交信し、F1と宇宙飛行という異なる世界におけるパフォーマンスや科学、幼少期からの夢について語り合った。

  • リアム・ローソン 2台並行のF1イタリアGP準備「水曜まで決まらなかった」

    リアム・ローソン 2台並行のF1イタリアGP準備「水曜まで決まらなかった」

    リアム・ローソンは、2026年F1イタリアGPで2戦連続となるレッドブル・レーシングからの出場が決まるまで、レッドブルとレーシングブルズという「まったく異なる」2台を想定して準備を続けていたことを明かした。

    左手首の負傷から回復途上にあるアイザック・ハジャーの欠場が正式に決まったのは水曜日。ローソンにとっては直前の決定となったが、シミュレーターでRB22を走らせる時間を確保し、モンツァに向けた準備を整えたという。

    水曜日に決定「かなり遅く感じた」
    ローソンは、ハジャーに代わって再びレッドブルをドライブすると知った時期について「水曜日」と答えた。

    「この1週間は、どうなるのかをずっと待っているような状態だった。当然、アイザックにも回復するための最大限のチャンスを与えようとしていた」

    「心のどこかでは、まだ僕が乗る可能性があることは分かっていた」

    「でも、水曜日になってようやく決まったので、かなり遅く感じた。ただ、それでもシミュレーターのセッションをこなして、週末に向けた通常の準備をするだけの時間はあった」

    ハジャーの状態次第では、ローソンが通常通りレーシングブルズから出場する可能性も残されていた。そのため、決定が下されるまでは両チームを想定した準備が必要だった。

    レッドブルとレーシングブルズの2台を並行して準備
    ローソンは、ハジャーを担当するレッドブル側のエンジニアと、自身を担当するレーシングブルズ側のエンジニアの双方と作業しながら、どちらのマシンに乗ることになっても対応できるよう準備を進めていた。

    「両方と作業していた。どちらになっても準備できているようにするためだ。当然、両チーム、両方のマシンを理解しておく必要があった」

    「2台はドライビングの感覚がかなり違うので、行ったり来たりするのは簡単ではない。シミュレーターの中だけでもそうだ。それが一番大きなチャレンジだった」

    「でも、水曜日にようやく答えが出て、これからは基本的にこのマシンだけに集中できる。それはよかった」

    レッドブルとレーシングブルズは同じパワーユニットを使用しているものの、ローソンによれば、ドライバーが感じるマシンの特性はほぼ全面的に異なるという。

    「すべてが違う」RB22で際立つ高速グリップ
    レッドブルとレーシングブルズのマシンは具体的にどこが違うのか。そう問われたローソンは、「すべて」と端的に答えた。

    「もちろんパワーユニット以外は、ドライビングという点ではかなり違う。特にレッドブルで一番印象的なのは高速コーナーでのグリップだと思う。僕が普段乗っているマシンから乗り換えると、そこが特に印象的だ」

    「でも、マシンの走らせ方もバランスも本当に大きく違う。あまり詳しく言うことはできないけど、ドライビングするうえではまったく違うマシンだ」

    「ステアリングを通じて得られるフィードバックも、マシンの感触も、動き方も、すべてがかなり違う」

    同じパワーユニットを搭載していても、ローソンが「すべて」と表現するほど両車のフィーリングには大きな隔たりがある。なかでも、普段レーシングブルズをドライブするローソンが真っ先に挙げたRB22の高速グリップは、モンツァでも重要な要素となる。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング) イタリアグランプリ

    ザントフォールトで得たRB22の経験
    一方、今回のローソンには前戦より有利な材料もある。F1オランダGPですでにRB22を実戦で経験していることだ。

    ハジャーの負傷を受けて急きょレッドブルに招集されたローソンは、ザントフォールトで同チーム加入後初となるQ3進出を果たし、決勝では7位でフィニッシュ。6ポイントを獲得した。

    しかもオランダGPはスプリントフォーマットだったため、通常よりフリー走行が少なく、RB22への適応に使える時間は限られていた。

    対してモンツァは通常フォーマットで行われ、金曜日のFP1とFP2、土曜日のFP3と3回のフリー走行が用意される。ローソンは、前戦よりも落ち着いてマシンへの理解を深められると考えている。

    「とにかく、この機会を最大限に生かしたい。今回も僕にとっては興味深い立場だ」

    「ザントフォールトはスプリント週末だったので、かなりストレスを感じる場面もあった。でも、全体としてはいい週末だった」

    「少なくとも今回は、その経験がある。だから適応するのは少し楽になるはずだ。それに、ここでは3回のフリー走行がある。ずっと通常に近い週末だ」

    「だから、またいいチャンスだと思っている」

    ローソンがレッドブル 角田裕毅はレーシングブルズ
    ローソンが引き続きレッドブルでマックス・フェルスタッペンと組むことになったため、レーシングブルズでは角田裕毅が2戦連続で代役を務める。

    角田裕毅はアービッド・リンドブラッドとコンビを組み、モンツァでVCARB-03をドライブする。

    前戦では急な招集にもかかわらずRB22でQ3進出と7位入賞を果たしたローソン。今回は出場決定までレッドブルとレーシングブルズという特性の大きく異なる2台への準備を並行して進める難しさがあったが、水曜日以降はRB22に集中できる状況となった。3回のフリー走行を使えるモンツァで、ザントフォールト以上にマシンへの理解を深められるかがポイントとなる。

  • マックス・フェルスタッペン F1オランダGPで深刻な体調不良「週末全体が酷かった」

    マックス・フェルスタッペン F1オランダGPで深刻な体調不良「週末全体が酷かった」

    マックス・フェルスタッペンは、F1オランダGPで深刻な体調不良に苦しんでいたことを明かした。インフルエンザのような症状はレース後も数日間続いたが、1週間の休養を経て、今週末のイタリアGPを前に完全に回復したという。

    一方、体調面の不安が解消されたフェルスタッペンは、モンツァでのレッドブル・レーシングの競争力について厳しい見通しを示している。

    長いストレートを持つモンツァでは2026年型F1マシンのエネルギー管理が大きな課題となり、「奇跡は期待していない」と語った。

    オランダGPでは「かなり体調が悪かった」
    母国ザントフォールトで行われたオランダGPで、フェルスタッペンは週末を通して万全の状態ではなかった。

    決勝ではオープニングラップに大クラッシュを喫してリタイアしたが、事故による身体へのダメージよりも、週末を通して続いた体調不良の方がつらかったという。

    「かなり体調が悪かった。でも完全に治ってみると、普通に元気でいられることがどれだけ素晴らしいか、あらためて実感するよ」

    「ザントフォールトでは週末全体がひどかったし、終わってからも数日間はまだ調子が良くなかった」

    「だから、回復するための1週間があって、また元気になれたのは本当に良かった。あれほど体調が悪くなったのは本当に久しぶりだったからね」

    クラッシュの衝撃については、大きな問題はなかった。

    「衝撃という意味では大丈夫だった。SAFERバリアだったからね。あれに当たったのは初めてだったけど、実際にかなりうまく機能してくれた」

    オランダGP後もしばらく症状が残っていたフェルスタッペンだが、イタリアGPを迎える現在は回復しており、体調面での懸念はなくなっている。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) イタリアグランプリ

    モンツァでは一転してマシンのエネルギー問題を警戒
    体調面では万全に戻った一方、フェルスタッペンはイタリアGPについて楽観視していない。

    最大の理由は、長いストレートが特徴のモンツァで求められるエネルギー管理だ。2026年のF1では電気エネルギーへの依存度が高まっており、モンツァのようなエネルギー効率の厳しいコースでは、その使い方がラップタイムやレースでの攻防に大きく影響する。

    「かなり厳しくなると思う。このサーキットはエネルギー効率がすごく悪い。でも、あまりネガティブなことばかり言いたくはない。こういうものだからね。もう精神的には受け入れている」

    「少し違った週末になることを想定して準備してきた。ずっと全開でプッシュできるわけではないし、アクセルペダルを優しく扱わなければならない。そういう言い方になるかな」

    フェルスタッペンは2023年の段階から、2026年レギュレーションではモンツァのようなサーキットでエネルギー管理が問題になる可能性を指摘していた。

    その後、FIAとF1は状況を改善するための変更を進めてきたものの、フェルスタッペンは根本的な問題が解決したわけではないと考えている。

    「良くするために変更はいろいろ行われている。でも、良くなったからといって問題が解決したという意味ではない。解決にはまだ程遠い」

    「みんなできる限りのことをやっている。FIAもF1も、今の状況に対応しようとしている」

    特に決勝では、エネルギーをどこで使い、どこで温存するのかが重要になる。前車を追いかけたり、オーバーテイクを仕掛けたりする際にも制約が生じる可能性がある。

    「進入から走行中、立ち上がりまでどう管理するのか、みんなにとってかなり難しい経験になると思う。実際に誰かを抜くためにどこまでプッシュできるのか、僕にも分からない」

    レッドブルの競争力にも慎重「奇跡は期待していない」
    エネルギー管理の難しさに加え、フェルスタッペンは現在のレッドブルの競争力そのものについても現実的な姿勢を示している。

    「現時点でチームがどの位置にいて、どんなパフォーマンスなのかについて現実的になる必要がある。ただ、いい週末にできるように努力するだけだ」

    「ここではエネルギーの面ですでにかなり複雑になることは分かっている。まずそこを理解して、それから勢力図のどこにいるのかを見ることになる」

    「ここ数戦を見れば、現実的にならなければならない」

    特にレッドブルは、エネルギー効率が厳しいサーキットで十分な強さを発揮できていないとフェルスタッペンは認める。

    「エネルギー効率の悪いサーキットでは、僕たちはエネルギー面で特に良かったわけではない。だから、ここで奇跡が起きるとは期待していない。厳しくなるだろうね」

    さらに、ライバル勢がシーズン中のアップデートによって前進していることも懸念材料となっている。

    「周囲の他チームは今アップデートを持ち込んでいて、前進している。僕たちはその前からすでに遅れていたから、今になってそれが変わるとは思っていない」

    「ただ、マシンについてもっと学んでいく。来年に向けて変えたいことについても理解を深めていきたい」

    オランダGPでの体調不良からは完全に回復したフェルスタッペンだが、イタリアGPではモンツァ特有のエネルギー管理とレッドブルの現在の競争力という別の難題に直面する。本人も大幅な状況改善には慎重で、まずは2026年型マシンへの理解を深めながら、現実的な結果を目指す週末となりそうだ。

  • リンドブラッド レッドブルF1起用見送りに納得「ローソン継続の方が理にかなう」

    リンドブラッド レッドブルF1起用見送りに納得「ローソン継続の方が理にかなう」

    アービッド・リンドブラッドは、2026年F1イタリアGPでレッドブル・レーシングが自身ではなくリアム・ローソンを継続起用した判断について、「パフォーマンスを最大化することにはならない」として、ドライバーを入れ替えない決定に理解を示した。

    負傷したアイザック・ハジャーの欠場に伴い、レッドブルはオランダGPに続いてローソンをマックス・フェルスタッペンのチームメイトに起用。レーシングブルズでは角田裕毅がリンドブラッドとコンビを組む。

    リンドブラッドにもレッドブルをドライブする機会を与える案が考えられたが、本人は2戦で異なるドライバーを起用することは最適ではないとの考えを示している。

    リンドブラッド「2人を別々の週末に乗せても最適化できない」
    ハジャーの欠場が決まった際、レッドブルは2026年ルーキーのリンドブラッドではなく、F1で50戦近い経験を持つローソンを代役に選んだ。

    イタリアGPのメディアデーでは、Sky Sports F1のクレイグ・スレーターがリンドブラッドに対し、ローソンとリンドブラッドを1戦ずつレッドブルに乗せ、フェルスタッペンを基準に両者を比較するという考え方について質問した。

    スレーターは『Paddock Uncut』で、そのやり取りを次のように説明している。

    「レーシングブルズの2人について、アービッド・リンドブラッドに聞いた。2人をそれぞれ1回ずつレッドブルに乗せるという考えはなかったのか、とね。少しナイーブな質問だとは思った」

    「彼は『そうだね。別々の週末に2人の異なるドライバーをマシンに乗せても、パフォーマンスを最大化することにはならない。だから今回の方が理にかなっている』と答えた」

    オランダGPでローソンを起用した以上、モンツァでも同じドライバーを継続する方が、マシンへの習熟やエンジニアとの連携という点で合理的だというのがリンドブラッドの見方だ。

    一方でスレーターは、リンドブラッドにもレッドブルをドライブする資格があることを本人も意識しているようだったと付け加えた。

    「ただ、あのマシンで週末を走る権利という意味では、自分もリアム・ローソンとほぼ同じくらい強い立場にいるという指摘を、彼は評価していたと思う」

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    2027年のレーシングブルズを巡る競争
    今回ローソンがレッドブルに抜擢された一方、2027年のドライバー争いではローソン自身も安泰とは限らないとの見方がある。

    F2選手権をリードするニコラ・ツォロフが2027年のレーシングブルズ昇格候補として浮上しており、スレーターはローソンがシート争いで最も厳しい立場に置かれる可能性を指摘した。

    「ローソンは昇格したにもかかわらず、それでも我々は考えている。ドライバープログラムにはツォロフが控えているわけで、最も危険な立場にいるのは彼なのではないか、と」

    「それが公平には見えないかもしれない。でも、そういう状況なのかもしれない」

    ローソンにとって今回のレッドブルでの代役参戦は、単なるハジャーの穴埋めだけではない。2027年に向けて自身の評価を高める重要な機会にもなっている。

    ハジャーはマドリードGPも欠場の可能性
    ハジャーについては、次戦スペイン・マドリードGPで復帰できるかどうかもまだ確定していない。

    Sky Sports F1のナオミ・シフによれば、ハジャーはイタリアGPに出場できる可能性もあったものの、さらなる負傷のリスクを避けるため欠場という判断が下されたという。

    「彼らは今回には間に合うとほぼ確信していた。おそらく痛みを抱えながらでも走ることはできたと言っていたけど、もしさらにダメージを負えば、負傷が長引くことになる」

    「だから予防的な意味で、もう1戦休ませることにしたのだと思う」

    スレーターも、ハジャーがシミュレーターで作業を行い、医学的な検査も受けたことを明かしている。

    「彼はシミュレーター作業も行い、医学的な評価も受けた。結論としては、回復がモンツァまでに完了しなかったということだ。マドリードの前にもう一度評価される」

    さらにテッド・クラビッツは、マドリードの新コースがモンツァよりも手首への負担が大きくなる可能性を指摘した。

    「マドリードにはここよりはるかに多くのコーナーがあり、その中には負荷がずっと大きいものもある。彼が3戦を欠場する可能性もある」

    ハジャーの復帰時期が流動的ななか、レッドブルは少なくともイタリアGPではドライバーを再び入れ替えることなく、ローソンを継続起用する道を選んだ。

    リンドブラッド自身もその判断を合理的と受け止めている。レッドブル昇格の機会を逃した形ではあるものの、モンツァでは角田裕毅とともにレーシングブルズを走り、自身の評価を高める週末に臨む。

  • リアム・ローソン F1イタリアGPもレッドブル続投「RB22への理解は深まった」

    リアム・ローソン F1イタリアGPもレッドブル続投「RB22への理解は深まった」

    リアム・ローソンが、2026年F1第13戦イタリアGPでもレッドブル・レーシングのRB22をドライブすることが決まった。アイザック・ハジャーが左手首の負傷からの回復途上にあるため、ローソンは前戦オランダGPに続いてマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務める。

    オランダGPで急きょRB22に乗り込んだローソンは7位入賞を果たし、レッドブルでの初戦から6ポイントを獲得した。

    今回はすでに1週末をRB22で経験した状態でモンツァに入ることになり、ローソン自身もマシンへの理解を深めたうえで臨めることを大きなプラスと捉えている。

    ハジャー欠場でローソンが2戦連続レッドブルへ
    レッドブルは、サマーブレイク中のトレーニングで左手首を負傷したハジャーについて、イタリアGPまでにレースへ復帰できる状態には至らなかったと判断した。

    これにより、ザントフォールトで採用されたドライバー変更がモンツァでも継続される。ローソンがレーシングブルズからレッドブル・レーシングへ移り、フェルスタッペンとRB22をドライブ。リザーブドライバーの角田裕毅がレーシングブルズに入り、アービッド・リンドブラッドとVCARB-03を走らせる。

    ローソンにとって、レッドブルで2戦連続してレースに出場できることは大きい。オランダGPはスプリント形式だったため、通常のグランプリ週末よりもフリー走行の時間が限られ、RB22への適応に使える時間は十分ではなかった。

    それでもローソンは予選8番手につけ、決勝では黄旗区間で十分に減速しなかったとして10秒のタイムペナルティを科されたものの7位でフィニッシュした。

    フェルスタッペンがレース序盤のインシデントでリタイアしたため、結果的にローソンがレッドブル唯一のポイント獲得者となった。

    「もう1週末チームと過ごせるのは素晴らしい」
    ローソンは、まずハジャーの回復が順調に進んでいることを喜びながら、再びRB22をドライブできる機会を前向きに受け止めている。

    「アイザックが順調に回復していて、もうすぐマシンに戻れると聞けたのはよかった。でも、僕にとってもこのチームでもう1週末を過ごせるのは素晴らしいことだ」

    「ザントフォールトでは、このマシンについて最初のすごく有益な基準を得ることができた。スプリント週末を丸々ひとつ経験したことで、モンツァにはマシンについて、そして僕がマシンに何を求める必要があるのかを、より深く理解した状態で入ることができる」

    わずか1戦とはいえ、RB22の挙動やセットアップの方向性、自身が必要とするフィーリングについて実戦で確認できた経験は、2戦目に向けて重要な材料となる。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング) イタリアグランプリ

    ザントフォールトとは正反対のモンツァが次の試金石
    一方、イタリアGPの舞台となるモンツァは、ザントフォールトとは大きく性格が異なる。

    長いストレートと強いブレーキングが特徴となるモンツァでは、低ダウンフォース仕様での空力効率やパワーユニット性能が重要になる。RB22への理解を深めたローソンにとっても、異なる特性のサーキットでマシンをどこまで引き出せるかが次の課題となる。

    「まったく違うサーキットだし、新しいチャレンジもある。でも、前回の週末にチームと築いたものをさらに積み重ねて、僕たちに何ができるのかを見るのを楽しみにしている」

    ザントフォールトでは限られた準備時間のなかで予選8番手、決勝7位という結果を残したローソン。2戦連続でRB22を任されたことで、モンツァでは単なる代役として適応する段階から、前戦で得た経験をパフォーマンスにつなげる段階へと移る。

    ハジャーの復帰までという期間限定の起用ではあるものの、異なるコース特性を持つ2戦でレッドブルのマシンを経験できることは、ローソンにとって自身の評価をさらに高める重要な機会となる。

  • 岩佐歩夢 F1イタリアGPのFP1に出走 フェルスタッペンのRB22をドライブ

    岩佐歩夢 F1イタリアGPのFP1に出走 フェルスタッペンのRB22をドライブ

    岩佐歩夢が、2026年F1第13戦イタリアGPのフリー走行1回目(FP1)にレッドブル・レーシングから出走することが決まった。マックス・フェルスタッペンに代わってRB22をドライブする。

    レッドブルとレーシングブルズのリザーブドライバーを務める岩佐歩夢にとって、2026年シーズン3度目のFP1出走となる。レッドブルはF1レギュレーションで義務付けられているルーキードライバーのフリー走行起用枠を消化する目的で、モンツァで岩佐歩夢を起用する。

    岩佐歩夢は自身のSNSでイタリアGPでのFP1出走に反応し、再びRB22をドライブできることへの期待を示した。

    「モンツァで再びRB22に乗れることをとても楽しみにしています!」

    岩佐歩夢がフェルスタッペンのRB22をドライブ
    岩佐歩夢は今季、第6戦スペインGPでもフェルスタッペンのRB22を担当。バルセロナで21周を走行し、FP1を14番手で終えている。

    その翌週に行われた第7戦オーストリアGPではレーシングブルズのVCARB 03をドライブし、レッドブル・リンクで19周を走行して15番手だった。

    今回のイタリアGPでは再びレッドブルのマシンに乗り込み、超高速サーキットとして知られるモンツァでRB22を走らせることになる。

    24歳の岩佐歩夢は、すでにF1のFP1経験を豊富に積んでいる。初めて公式セッションに出走したのは2024年日本GPで、当時レーシングブルズのダニエル・リカルドに代わってマシンをドライブ。角田裕毅との日本人コンビが実現した。

    同年のアブダビGPでもFP1に出走し、2025年バーレーンGPでは初めてフェルスタッペンのマシンを担当。その後もレーシングブルズからメキシコシティGPなどでFP1に出走し、2026年シーズン開幕前までに計5回のフリー走行経験を積んでいた。

    岩佐歩夢(レッドブル・レーシング) イタリアグランプリ

    ローソンは引き続きレッドブルからイタリアGPに出場
    一方、イタリアGPのレース週末ではリアム・ローソンが引き続きレッドブル・レーシングから出場し、フェルスタッペンのチームメイトを務める。

    アイザック・ハジャーはサマーブレイク中のトレーニングで左手首を負傷し、前戦オランダGPを欠場。レッドブルは復帰の可能性を検討していたが、モンツァでも欠場させることを決めた。

    オランダGPでハジャーの代役を務めたローソンは、予選8番手から決勝7位に入り6ポイントを獲得。イタリアGPでもそのままレッドブルのシートに座る。

    これにより、モンツァのFP1ではフェルスタッペンに代わって岩佐歩夢がRB22をドライブし、その後フェルスタッペンがマシンを引き継ぐ。岩佐歩夢にとっては、レッドブルの2026年型マシンで経験をさらに積む重要な機会となる。

  • リアム・ローソン F1イタリアGPもレッドブルから参戦 ハジャー欠場で2戦連続代役

    リアム・ローソン F1イタリアGPもレッドブルから参戦 ハジャー欠場で2戦連続代役

    リアム・ローソンが、2026年F1第13戦イタリアGPでもレッドブル・レーシングから出場することが決まった。左手首を負傷しているアイザック・ハジャーの欠場が正式に決定し、前戦オランダGPに続いてローソンがマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務める。

    ハジャーはサマーブレイク終盤に左手首を骨折し、オランダGPを欠場。レッドブルはイタリアGPでの復帰を目指して回復状態を見極めてきたが、9月2日(水)の最終的なチェックを経て、モンツァで復帰させるにはリスクがあると判断した。

    これによりローソンに2戦連続でレッドブルをドライブする機会が巡ってきた。

    ローソンがモンツァでもレッドブルをドライブ
    レッドブルはイタリアGPを前に、ローソンの継続起用を正式に発表した。

    「リアムはモンツァで行われるイタリアGPでマックスとともに走る。一方、アイザックはサマーブレイク中に負った手首の負傷から、引き続き順調な回復を見せている」

    「我々は彼のリハビリを注意深く見守っており、競技復帰について不必要なリスクを冒すつもりはない。一日も早い回復を願っている」

    ローソンは前戦オランダGPでもハジャーの代役としてレッドブルに招集された。今回も同じ体制が採用され、フェルスタッペンとともにRB22を走らせる。

    ローソンにとって、レッドブルで2戦連続のグランプリを戦えることは大きい。オランダGPでは急きょマシンを乗り換える形だったが、今回はすでにRB22で予選と決勝を経験した状態でモンツァへ入ることができる。

    オランダGPでは7位入賞
    ローソンはオランダGPで代役として期待に応える結果を残した。

    レッドブル復帰初戦となったザントフォールトでは7位でフィニッシュし、チームにポイントを持ち帰った。RB22のパフォーマンスを考えれば、限られた準備時間での代役として堅実な結果だった。

    2025年にレッドブルで2戦を戦った後、レーシングブルズへ戻ったローソンにとって、再びトップチームのマシンで自らの能力を示す機会となった。

    今回はさらに条件が整う。

    前戦では突然の代役だったのに対し、モンツァではRB22の特性を理解したうえで週末をスタートできる。フェルスタッペンとの比較を含め、ローソンが2戦目でどこまでパフォーマンスを引き上げられるかは注目点となる。

    ハジャーは左手首への負担を考慮して欠場
    一方、ハジャーについてはイタリアGPでの復帰が検討されていた。

    負傷後の回復は順調とされていたものの、レッドブルは水曜日の状態確認を経て、復帰を急がせないことを決めた。

    特にモンツァのコース特性が判断材料のひとつになったとみられる。

    モンツァは時計回りのサーキットで、右コーナーでは負傷している左手首への負荷が大きくなる。また、F1屈指の高速サーキットであり、長いストレートからのハードブレーキングも繰り返される。

    完全に回復していない状態でレースに出場し、骨折箇所を悪化させれば、イタリアGPだけではなく残りの2026年シーズンにも影響する可能性がある。

    そのためレッドブルはハジャーの回復を優先し、ローソンを続投させる道を選んだ。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング) イタリアグランプリ

    2戦連続の代役はローソンに新たなアピール機会
    ローソンにとって今回のイタリアGPは、単なる代役以上の意味を持つ。

    2025年にレッドブルへ昇格したローソンは、わずか2戦でレーシングブルズへ戻された。その後は着実にパフォーマンスを立て直し、2026年にはレーシングブルズで評価を回復。そしてハジャーの負傷によって、再びレッドブルをドライブする機会を手にした。

    オランダGPで7位という結果を残した直後だけに、モンツァで再びフェルスタッペンと同じマシンを走らせることは、自身の現在地を示す絶好の機会となる。

    ただし、今回の代役起用と2027年のレッドブルのレギュラーシート争いは切り分けて考える必要がある。

    『Auto Motor und Sport』によれば、レッドブル内部ではハジャーとの契約延長に向けた動きが進んでおり、その将来について近く発表される可能性があるという。

    ハジャーは2025年にレーシングブルズで印象的なルーキーシーズンを送り、2026年にレッドブルへ昇格。フェルスタッペンのチームメイトとして高い評価を得ており、チームは今後もハジャーを起用する方向に傾いているとされる。

    その場合、ローソンが今回の代役で好成績を残したとしても、すぐにレッドブルのレギュラーシートにつながるとは限らない。

    さらにローソン自身の2027年レーシングブルズ残留についても、まだ確定していないと報じられている。F2ランキング首位のニコラ・ツォロフがF1昇格候補として控え、アービッド・リンドブラッドもルーキーシーズンで評価を高めているためだ。

    それだけに、ローソンにとってモンツァでの一戦は重要になる。

    オランダGPでは突然巡ってきたレッドブル復帰の機会を7位入賞につなげた。今度はRB22を一度経験した状態で迎える2戦目。ローソンがイタリアGPで再び結果を残せれば、2027年に向けた自身の価値をさらに高めることになる。

  • アイザック・ハジャー F1イタリアGP欠場が決定 手首の痛み続き復帰を断念

    アイザック・ハジャー F1イタリアGP欠場が決定 手首の痛み続き復帰を断念

    アイザック・ハジャーが、今週末にモンツァで開催される2026年F1第13戦イタリアGPを欠場することになった。夏休み中に負傷した手首の痛みが依然として残っており、オランダGPに続いて2戦連続の欠場となる。

    RacingNews365が報じたところによると、ハジャーはイタリアGPでの復帰を目指していたものの、負傷した手首の状態はレースに出場できる段階まで回復していないという。

    レッドブル・レーシングは長期的な健康を優先し、モンツァでも無理に復帰させない判断を下した。

    ハジャーの手首に痛み残る イタリアGP復帰を断念
    21歳のハジャーはF1のサマーブレイク中、トレーニング中のアクシデントで手首を負傷した。この影響で前戦オランダGPを欠場し、代役としてリアム・ローソンがレッドブル・レーシングのRB22をドライブした。

    ハジャー自身はオランダGPの週末にザントフォールトのパドックを訪れており、前腕には保護用のスリーブを装着していた。そこから2週間後のイタリアGPでの復帰に期待が集まっていたが、「スピードの神殿」と呼ばれるモンツァでの一戦は、ハジャーにとってまだ早すぎることになった。

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、ハジャーの負傷が明らかになった当初から、将来的な健康を犠牲にしてまで復帰を急がせる必要はないとの姿勢を示してきた。

    レッドブルとレーシングブルズには代役を務められるドライバーがそろっており、無理にハジャーを復帰させる必要がないことも判断を後押ししたとみられる。

    ローソンと角田裕毅がイタリアGPでも代役続行
    ハジャーが欠場したオランダGPでは、ローソンがレッドブル・レーシングに移り、マックス・フェルスタッペンとともにRB22をドライブ。決勝では7位に入り、6ポイントを獲得した。

    そのローソンのレーシングブルズでのシートには角田裕毅が入り、F1復帰を果たした。角田裕毅は決勝で11位となり、ポイント獲得にはわずかに届かなかったものの、チームメイトのアービッド・リンドブラッドを上回ってフィニッシュした。

    両者がそれぞれの代役として安定したパフォーマンスを見せたことから、イタリアGPでも同じドライバー編成が維持される。

    つまりレッドブル・レーシングはフェルスタッペンとローソン、レーシングブルズは角田裕毅とリンドブラッドという組み合わせでモンツァに臨むことになる。

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) イタリアグランプリ

    復帰を急がせないレッドブル 長期的な回復を最優先
    今回の決定で重要なのは、ハジャーの状態が深刻化したというより、レッドブル側が復帰にリスクを取らない方針を貫いている点だ。

    F1マシンのステアリング操作では手首や前腕に大きな負荷がかかる。特にモンツァでは高速域からの強いブレーキングが繰り返されるため、十分に回復していない状態での出場は負傷を悪化させるリスクにつながる。

    さらに、オランダGPでローソンと角田裕毅がそれぞれ代役として一定の結果を残したことで、チームにはハジャーの復帰を急がせる理由がない。

    ハジャーにとっては2戦連続の欠場となるが、レッドブル・レーシングとしては目先の1戦よりも、その後のシーズンを万全の状態で戦えることを優先した形だ。

    イタリアGPでは再びローソンがレッドブル・レーシング、角田裕毅がレーシングブルズをドライブする。ハジャーの復帰時期については、手首の回復状況を見ながら改めて判断されることになる。

  • レッドブルF1 アイザック・ハジャーと2027年契約延長へ メキース体制で方針転換

    レッドブルF1 アイザック・ハジャーと2027年契約延長へ メキース体制で方針転換

    レッドブル・レーシングは、アイザック・ハジャーとの契約を延長し、2027年もチームに残留させる方針だと報じられた。2026年のF1でマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めるハジャーのパフォーマンスを、チームは高く評価しているという。

    その背景には、ローラン・メキース代表の下で進むレッドブルのドライバー運営の変化もあるとされる。

    従来のように一人のドライバーを明確に中心へ据えるアプローチから距離を置き、2台をより近い立場で戦わせる方向へチームが変化しているとの報道もあり、ハジャーの契約延長はその新たな方針を象徴する動きとなる可能性がある。

    レッドブルがハジャーとの契約延長へ
    ドイツの『Auto Motor und Sport』によると、レッドブルは21歳のハジャーが今季ここまで見せてきたパフォーマンスに満足しており、現在ではミルトンキーンズとザルツブルクの組織にとって重要な存在とみなしている。

    ハジャーの契約は年ごとに見直される形になっているとされるが、レッドブルは2027年に向けて契約を延長する意向だという。

    フェルスタッペンはすでに2030年末までレッドブルとの契約を延長している一方、2027年のもうひとつのシートについては正式発表されていない。ハジャーとの契約延長が決まれば、レッドブルは早い段階で来季のドライバーラインナップを固めることになる。

    フェルスタッペンの隣で評価を高めたハジャー
    レッドブルにとって、フェルスタッペンのチームメイト選びは長年にわたる課題となってきた。

    ピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボン、リアム・ローソン、角田裕毅らがその役割を経験してきたが、フェルスタッペンの隣で長期的にポジションを確立することは容易ではなかった。セルジオ・ペレスは比較的長くその座を務めたものの、レッドブルは安定して結果を残せるセカンドドライバーを求め続けてきた。

    そのなかで2026年にレッドブルへ加入したハジャーは、シーズン序盤から安定したパフォーマンスを披露。夏休み前には7戦連続でトップ6フィニッシュを記録するなど、フェルスタッペンのチームメイトとして存在感を示した。

    今季ここまでドライバーズランキング8位につけており、モナコGPでは表彰台圏内でフィニッシュ。アルピーヌによるピエール・ガスリーをめぐるレース後の異議申し立てによって最終的に表彰台を失ったものの、その走りはレッドブル内部で高く評価されている。

    メキース体制で変わるレッドブルのドライバー運営
    ハジャーの評価上昇と並行して、レッドブルのドライバーに対する考え方そのものにも変化が生じていると報じられている。

    ローラン・メキース代表は、従来のように一人のドライバーを明確に優先するアプローチを軟化させ、2台をより近い立場で戦わせる方向へチームを動かしているという。

    もちろん、4度のF1ワールドチャンピオンであり、2030年までの長期契約を結んだフェルスタッペンがレッドブルの中心的存在であることに変わりはない。

    一方で、セカンドカーを単なる補完的な存在として扱うのではなく、2人のドライバーがともにポイントを獲得できる環境を整えることは、コンストラクターズ選手権を戦ううえでも重要になる。

    メキース自身も夏休み前、ハジャーの存在についてこう語っていた。

    「かなり長い間いなかった強力なセカンドドライバーがいるというのは良いニュースだ」

    「アイザックは安定して結果を出しているし、チームやマックスから多くのことを学んでいる。我々の2台が少し近づいていることは、マックスにとっても良いニュースだ」

    この発言からも、レッドブルがハジャーの速さだけでなく、フェルスタッペンとの組み合わせそのものをポジティブに評価していることがうかがえる。

    メキースはすでに「論理的な決断」を示唆
    ハジャーの2027年残留について、メキースはハンガリーGP終了後の段階ですでに強いヒントを出していた。

    「将来についてはまだ話し合っていないが、アイザックが素晴らしい仕事をしていることは誰の目にも明らかだ。だから我々は論理的な決断を下すことになる」

    当時は正式な契約交渉について明言しなかったものの、ハジャーのパフォーマンスを考えれば継続起用が自然な選択になるとの考えを示した形だ。

    今回、『Auto Motor und Sport』がレッドブルによる契約延長の方針を報じたことで、メキースが語っていた「論理的な決断」の方向性がより明確になった。

    ハジャーの残留が正式決定すれば、フェルスタッペンのチームメイトが短期間で入れ替わってきた近年のレッドブルにとって、ドライバー面での安定を取り戻す重要な一歩にもなる。

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    イタリアGP出場可否は契約とは別問題
    一方、今週末のF1イタリアGPにハジャーが出場できるかどうかは、2027年の契約問題とは切り離して判断される。

    ハジャーはトレーニング中に手首を骨折したため、前戦オランダGPを欠場。ザントフォールトではレーシングブルズのリアム・ローソンが代役としてレッドブルに復帰した。

    イタリアGPに向けてはハジャーの復帰が期待されているものの、モンツァで実際にマシンへ戻れるかどうかは手首の回復状態を確認したうえで最終決定される見通しだ。

    ただし、今回の契約延長報道を見る限り、イタリアGPへの出場可否がレッドブル内部におけるハジャーの長期的な評価を左右するものではなさそうだ。

    再建を進めるレッドブルにとって重要な残留
    ハジャーとの契約延長は、大規模な組織再編を進めているレッドブルにとっても重要な意味を持つ。

    近年のレッドブルからは、クリスチャン・ホーナー、エイドリアン・ニューウェイ、ジョナサン・ウィートリー、ヘルムート・マルコ、ロブ・マーシャルら黄金期を支えた主要人物が相次いで離脱。さらにフェルスタッペンのレースエンジニアを務めてきたジャンピエロ・ランビアーゼも、マクラーレンへの移籍が決まっている。

    その一方で、新たな体制づくりも進められている。メルセデスで若手育成を担当してきたグウェン・ラグルーを迎え、アストンマーティンからトム・マッカローを獲得。チーフエンジニアのポール・モナハンについても、キャデラックへの移籍を阻止して残留させたと報じられている。

    多くの主要スタッフが入れ替わるなか、ドライバーラインナップまで毎年変更することはチームにさらなる不確定要素をもたらす。

    2026年にフェルスタッペンのチームメイトとして結果を残し、チーム内部からも高い評価を得ているハジャーを継続起用することは、再建を進めるレッドブルにとって合理的な選択といえる。

    メキース体制でドライバー運営にも変化が生まれつつあるとされるレッドブル。ハジャーとの2027年契約延長が正式発表されれば、それは単なる若手ドライバーの残留にとどまらず、新体制が目指すチームづくりを示すひとつの象徴となりそうだ。