カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • リアム・ローソン F1初開催マドリンクへ自信「モンツァでいいペースを見つけた」

    リアム・ローソン F1初開催マドリンクへ自信「モンツァでいいペースを見つけた」

    リアム・ローソンは、2026年F1スペインGPで初開催を迎えるマドリンクを前に、前戦イタリアGPでレッドブル・レーシングとともに「いいペースを見つけた」ことが自信につながっていると語った。

    左手首を負傷したアイザック・ハジャーの代役を務めるローソンは、マドリードでもレッドブルから出場する。オランダGP、イタリアGPに続き、今季3戦目のレッドブルでのレースとなる。

    初開催マドリンク「FP1で多くのことが分かる」
    2026年にF1初開催となるマドリンクは、タイトかつ高速なコーナーを備えた新しい市街地サーキットであり、ドライバーとチームの双方にとって未知の挑戦となる。

    ローソンも現時点ではシミュレーターでしかマドリンクを経験しておらず、実際の勢力図については金曜日のフリー走行が始まるまで予想することは難しいと考えている。

    「マドリードは全員にとって興味深い週末になると思う」

    「これまでのところ、僕たちはシミュレーターでしかこのコースを走っていない。だから最初のフリー走行で、実際に僕たちがどの位置にいるのかについて多くのことが分かると思う」

    「ユニークなサーキットだし、バンクのついたコーナーも面白いものになるはずだ」

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    モンツァではPU交換で後方スタート
    ローソンは前戦F1イタリアGPで厳しい週末を過ごした。新しいパワーユニットを投入したことによるグリッド降格ペナルティを受け、後方から決勝をスタートすることになった。

    レースではヒュルケンベルグとの接触によってフロントウイング交換も強いられ、最終的に14位。今季の完走レースでは最も低い順位となった。

    それでも、週末が進むにつれてレッドブルのマシンからペースを引き出せるようになったことを、ローソンはポジティブな材料として捉えている。

    「モンツァは最初から難しい週末だった。エンジン交換によって不利な状況からスタートすることになったから、僕たちに何ができたのかを完全に示すのは難しかった」

    「ポジティブなのは、週末が進むにつれていいペースを見つけられたこと。それがマドリードに向けて僕たちに自信を与えてくれている」

    ハジャーの代役として再びレッドブルのステアリングを握るローソン。全ドライバーにとって未知となるマドリンクでは、シミュレーターで得た経験を実走へとつなげ、モンツァでつかんだ手応えを結果に結びつけられるかが注目される。

  • フェルスタッペン F1初開催マドリンクに“大クラッシュ”警告「ジェッダに似ている」

    フェルスタッペン F1初開催マドリンクに“大クラッシュ”警告「ジェッダに似ている」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1第14戦スペインGPで初開催を迎えるマドリンクについて、レッドブルのシミュレーターで走行した印象を明かし、「大きなクラッシュ」が起きる可能性があると警告した。

    マドリード市街地に新設されたマドリンクは、壁が迫る高速区間を含む難易度の高いレイアウトが特徴だ。フェルスタッペンは、その性格をF1屈指の高速市街地コースであるジェッダに例え、1周を完璧にまとめることは非常に難しいと語っている。

    シミュレーターでも「非常に難しい」
    フェルスタッペンは自身のシミュレーターだけでなく、レッドブルのF1シミュレーターでもマドリンクを走行しており、すでに新コースの特徴を確認している。

    「自宅でも走ったし、F1のシミュレーターにも入っている」

    「ものすごく難しくなると思う。簡単なコースではない。何周か続けて走っても、ラインを通過したときに『よし、完璧なラップだった』と言うのはいつも難しい」

    マドリンクは完全な新設コースであり、F1ドライバーの大半にとって実車での経験がない状態で週末を迎える。初開催という条件に加え、壁に囲まれた区間では小さなミスが即座に大きな代償につながる可能性がある。

    フェルスタッペンが特に懸念しているのが、速度の高いコーナーと壁との距離だ。

    「本当に難しい。それに、場所によっては大きなクラッシュが起きやすいようにも感じる」

    「ある意味ではジェッダを少し思い出す。高速コーナーがあって、壁がすごく近いんだ」

    サウジアラビアGPの舞台であるジェッダ市街地コースも、高速コーナーが連続する一方でランオフエリアが限られ、コースのすぐ近くに壁が迫ることで知られる。フェルスタッペンは、マドリンクにもそれに近い緊張感があると感じている。

    マックス・フェルスタッペン マドリンク

    F3テストでは2日間で赤旗19回
    フェルスタッペンの警告を裏付けるように、F1に先立ってマドリンクで行われたFIA F3のテストでは、2日間で計19回の赤旗が提示された。

    そのうち11回はバリアへの接触が原因で、10人のドライバーが壁にヒット。ターン3やターン5~7、ターン17など複数の場所で事故が発生しており、特定のコーナーだけではなく、コースのさまざまな場所にリスクが存在することが浮き彫りとなった。

    特にターン7はブラインドの頂点を越えて右へ向きを変える難しい区間となっており、出口側には壁が迫る。また、ターン17周辺も壁に囲まれた90度コーナーが続くセクションへの入口となり、F3テストでは複数のアクシデントが確認された。

    もちろん、F3で赤旗が相次いだことが、そのままF1でも同じ状況になることを意味するわけではない。それでも、フェルスタッペンがシミュレーター上で感じた難しさと、実際のF3テストで起きた出来事は、新コースがミスに厳しい性格を持っていることを示している。

    初開催ならではの未知数も
    さらにF1各チームにとって難題となるのが、実戦データがほとんど存在しないことだ。

    フェラーリは7月にマドリンクでフィルミングデーを実施しているものの、走行距離や使用できるタイヤには制約があり、通常のテストとは性格が異なる。F1フィールドの多くはシミュレーションを頼りに金曜日のフリー走行を迎え、路面のグリップやタイヤの挙動、セットアップの方向性を短時間で見極めなければならない。

    フェルスタッペンにとっても、シミュレーターでの準備と実際のコースを走ることは別物だ。壁が迫る高速区間では、金曜日から限界を探る必要がある一方、わずかなミスがマシンの損傷やセッション中断につながるリスクもある。

    2026年F1スペインGPでは、純粋な速さだけでなく、新しいマドリンクにどれだけ早く適応できるかが重要になる。フェルスタッペンが「ジェッダに似ている」と評した高速コーナーと壁の組み合わせが、初開催の週末でどのようなドラマを生むのか注目される。

  • マックス・フェルスタッペン 角田裕毅の即戦力ぶりを例示「今のF1マシンは鈍感」

    マックス・フェルスタッペン 角田裕毅の即戦力ぶりを例示「今のF1マシンは鈍感」

    レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、2026年F1マシンがドライバーの操作に対して「あまりにも鈍感」になっていると批判。その具体例として、角田裕毅がレーシングブルズに乗り換えてすぐに競争力を発揮したことを挙げた。

    BBC Sportの独占インタビューに応じたフェルスタッペンは、新世代パワーユニットのエネルギーマネジメントによって、ブレーキングやスロットル操作でドライバーが差を生み出せる余地が大幅に制限されていると主張した。

    ただし、角田裕毅やリアム・ローソンの能力を否定する意図はないことを強調し、「最速のドライバーは常にトップに出てくる」とも付け加えている。

    「角田裕毅を見てほしい」フェルスタッペンが挙げた具体例
    フェルスタッペンが問題視しているのは、2026年から導入された新世代F1パワーユニットに伴うドライビングの変化だ。

    従来のF1では、より深くブレーキングし、より早くスロットルを開け、高速コーナーでより大胆に攻めたドライバーが、その技量に応じてラップタイムを稼ぐことができた。

    しかし、現在はバッテリーのエネルギーマネジメントがドライビングを大きく左右する。

    「F1の歴史では普通、最も攻めるドライバー、最も遅くブレーキを踏み、より早くスロットルを開け、高速コーナーで攻め込むドライバーが報われてきた。コーナーでその分だけタイムを稼げるからだ」

    「でも今は常に『このコーナーでは少し抑えた方がいいかもしれない。スロットルを開けるのを遅らせよう。あるいは早めにブレーキを踏もう。リフトしよう。そうすればトップスピードが伸びる』といったことを考えている。すごく不自然だ。こんな形であるべきではない」

    その問題を説明する際、フェルスタッペンが具体例として名前を挙げたのが角田裕毅だった。

    「悪く言うつもりはない。それに、ここだけ切り取られないことを願っている。でも裕毅を見てほしい。彼はオランダGPでレーシングブルズのマシンに乗った。それまで一度もそのマシンをドライブしたことがなかったのに、すぐに競争力を発揮した」

    続けて、レーシングブルズからレッドブルへ移ったリアム・ローソンについても言及した。

    「リアムはレーシングブルズからレッドブルに乗り換えて、すぐに競争力を発揮した。それは、今のマシンがドライバーの操作に対して鈍感だからだ」

    フェルスタッペンがここで指摘しているのは、角田やローソンの速さそのものではなく、異なるマシンへ乗り換えた際にもすぐに競争力を発揮できるほど、現在のF1ではドライバーの操作によって生み出せる差が限定されているという点だ。

    実際、フェルスタッペンは直後にドライバーの能力が依然として重要であることを強調している。

    「もちろん、それでも良いラップを走らなければならないし、攻めなければならない。最速のドライバーは常にトップに出てくる。でも、それが本当に、本当に制限されている。何というか、締め付けられているような感じだ。抑え込まれている」

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    2026年F1は「不自然」 エネルギーマネジメントを批判
    2026年のF1では、電動側の比率を大幅に高めた新パワーユニット規則が導入された。その結果、ドライバーは純粋にコーナーを最速で走るだけではなく、ラップ全体を通じたエネルギーの回生と使用を考えながら走る必要がある。

    フェルスタッペンは、これによって従来のような「攻めれば攻めるほどタイムにつながる」という関係が崩れていると感じている。

    今季の新規則については以前から批判的で、日本GPではF1を続けることについて「その価値があるのか」とまで口にしていた。

    それでもF1にとどまることを決めた理由を問われると、フェルスタッペンは将来的な改善への期待と、競技そのものへの愛情を挙げた。

    「将来もっと良くなることを願っている。今の状況を受け入れること。そして、このスポーツへの愛情だ。今のドライビングが好きという意味ではない。でも、このスポーツは好きだ」

    「僕はもともと競争することが大好きだ。2030年に向かうこれからの数年間で、良くなっていくことを願っている。今後4年か5年はこのルールなんだから、その中で最大限のことをするしかない」

    次世代F1にはV8復活を要求
    F1はすでに2026年規則の問題に対応するため、ICEと電動側の出力配分を段階的に見直す方向に動いている。それでもフェルスタッペンが2030年以降の次世代パワーユニットに望んでいるのは、さらに大幅な方向転換だ。

    「V8に戻す必要がある。ドライバビリティという点だけでもそうだ。昔のマシンを運転すると、エンジンのレスポンスやドライバビリティがどれだけ違うか想像できないと思う。そして、V8と比べれば今がどれだけひどいものなのかも分かる」

    前年まで使用されていたターボハイブリッド時代のパワーユニットとの比較を問われても、その評価は厳しかった。

    「それもV8と比べればひどかった。V8の方がはるかにいい。もっと自由で、軽い。今のマシンは本当に重すぎる」

    フェルスタッペンが理想とするのは、より小型で軽量なV8エンジンと、限定的な電動システムを組み合わせたF1だ。

    「もっと小さなV8エンジンにして、大幅に軽くした方がいい。バッテリーのサイズも、プッシュ・トゥ・パスのようなものに使える程度まで本当に制限する。でも、通常のパフォーマンス走行には関与させるべきではない」

    ターボについても「理想を言えば、ない方がいい。ターボラグが生じるからだ」と語った。

    フェルスタッペンが求めているのは、最高速度の数字を追求するF1ではなく、ドライバーがマシンを限界まで攻めることで違いを生み出せるF1だ。

    「昔、僕が子どもだったころのV8やV10の感情が好きだった。歩いているとマシンがコースに出ていく音が聞こえて、鳥肌が立った」

    「今みたいに350km/h、360km/hではなく、300km/hだったとしても関係ない。あのマシンから得られる音の感情、振動、それはまったく別次元だ。本当に、あれが戻ってくることを願っている」

    角田裕毅とローソンを例に挙げた発言も、その主張の延長線上にある。異なるマシンへ乗り換えて即座に競争力を発揮した2人を引き合いに出しながら、フェルスタッペンは2026年F1ではドライバーが操作によって違いを生み出せる領域が狭められていると訴えた。

    それでも「最速のドライバーは常にトップに出てくる」と語ったように、角田らの実力を否定したわけではない。フェルスタッペンが問題視しているのはドライバーではなく、その能力を発揮できる余地を狭めている現在のF1のあり方だ。

  • リアム・ローソン 同じPUのレッドブルF1で困惑「パワーデリバリーが理解できない」

    リアム・ローソン 同じPUのレッドブルF1で困惑「パワーデリバリーが理解できない」

    リアム・ローソンが、レーシングブルズと同じレッドブル・パワートレインズ製パワーユニット(PU)を搭載するレッドブルRB22で、パワーデリバリーの違いに苦戦していたことが明らかになった。

    ローソンは2026年F1イタリアGPで、負傷したアイザック・ハジャーの代役としてレッドブル・レーシングから出場。レーシングブルズのVCARB-03で使い慣れているはずのPUだったが、RB22ではその出力特性を理解することが難しく、それが自身を「最も妨げている」と訴えていたという。

    同じレッドブルPUでもRB22では異なる感触
    2026年からレッドブル・レーシングとレーシングブルズは、ともにレッドブル・パワートレインズ製PUを搭載している。

    ローソンはレーシングブルズでVCARB-03をドライブしてきただけに、レッドブルのPUそのものには十分な経験がある。通常であれば、代役として別チームのマシンに乗り換える際にも、少なくともエンジン側の特性については一定の知識を持っていることになる。

    しかし、実際にRB22を走らせると、その感触はVCARB-03と同じではなかった。

    F1イタリアGPのFP1でローソンの無線を聞いていたF1TVのアレックス・ブランドルは、中継では放送されなかった興味深いやり取りがあったことを明かしている。

    「リアム・ローソンについて話そうと思って来たんだけど、彼は不安定さの問題を抱えている。それに加えて、現時点でレッドブルのパワーデリバリーを理解できないとも言っている。彼が自分を最も妨げているものとして挙げているのは、そこだ」

    つまり、ローソンが苦戦していたのは単純なPUの性能不足ではなく、アクセル操作に対してどのようにパワーが立ち上がるのかというドライバビリティの部分だった。

    レーシングブルズで経験済みのPUが「最大の足かせ」に
    この証言が興味深いのは、ローソンがレッドブル・パワートレインズ製PUを初めて経験したドライバーではないという点にある。

    レーシングブルズも同じPUを使用しており、ローソンはVCARB-03でその特性を十分に経験してきた。それにもかかわらず、RB22に乗り換えるとパワーデリバリーを「理解できない」と感じていた。

    同じPUを搭載していても、実際のドライバビリティはマシンごとに同一になるわけではない。エネルギーマネジメントやスロットルマッピング、ギアリング、シャシー側の特性などが組み合わさることで、ドライバーがアクセルペダルから受け取る感覚には違いが生じる。

    ローソンはFP1でRB22について「不安定だ」とも繰り返し訴えていた。アレックス・ジャックは当時のF1TV中継で「彼は無線でマシンが『不安定だ』と言っている。そしてFP1を通して、ずっと同じことを言い続けている」と伝えている。

    それでもローソンはFP1を4番手で終えたが、ベストタイムはソフトのC5タイヤで記録したものだった。トップタイムのシャルル・ルクレールはミディアムのC4タイヤを使用しており、順位ほど順調なセッションではなかったことが無線からもうかがえる。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    RB22特有の扱いにくさを示すローソンの証言
    レッドブル・パワートレインズは2026年の新レギュレーション導入に合わせて初の自社製F1パワーユニットを投入。FIAのADUO評価では、そのICE(内燃エンジン)は高い性能を示している。

    一方で、絶対的なエンジン性能とドライバーが感じる扱いやすさは別の問題だ。

    レーシングブルズで同じPUを経験してきたローソンが、RB22に乗った途端にパワーデリバリーへの戸惑いを訴えたことは、その違いを浮き彫りにするものだった。

    ローソンにとってレッドブルへの乗り換えは、単に同じPUを搭載した別のシャシーに乗るというほど単純なものではなかった。使い慣れたはずのレッドブル製PUでさえRB22では異なる振る舞いを見せ、その特性を理解すること自体が課題になっていた。

  • キミ・ライコネンの息子ロビン レッドブルF1育成加入が正式決定

    キミ・ライコネンの息子ロビン レッドブルF1育成加入が正式決定

    2007年F1ワールドチャンピオンのキミ・ライコネンの息子、ロビン・ライコネンが、2027年からレッドブル・ジュニアチームに加入することが正式決定した。レッドブルが9月9日に発表した。

    現在11歳のロビン・ライコネンは、幼少期からカートでキャリアを積み、国内外のRotaxおよびWSKの選手権ですでに実績を残している。レッドブルは「同世代で最も有望な若手のひとり」と評価しており、将来のF1昇格を見据えた育成プログラムの一員としてサポートしていく。

    11歳のロビン・ライコネンが2027年からレッドブル育成入り
    ロビン・ライコネンのレッドブル加入を巡っては、F1イタリアGPが開催されたモンツァで具体的な動きが表面化していた。

    ライコネン一家はモンツァを訪れ、ロビンと父キミがレッドブル側と接触。複数の海外メディアがレッドブル・ジュニアチームへの加入が間近だと報じていたが、今回、チームから正式に発表された。

    ロビンは2027年からレッドブルのドライバー育成プログラムに加わる。まだカートカテゴリーで経験を積んでいる段階であり、フォーミュラカーへのステップアップまでは時間があるが、レッドブルは早い段階からその才能を確保することになった。

    父のキミ・ライコネンは2001年にF1デビューし、2007年にフェラーリでF1ワールドチャンピオンを獲得。2021年限りでF1を引退するまで19シーズンを戦い、通算21勝、103回の表彰台を記録した。

    メキース「同世代で最も有望な若手ドライバーのひとり」
    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、ロビンがカートですでに見せている能力だけでなく、11歳とは思えない成熟度や冷静さも高く評価している。

    「ロビンはすでにカートで並外れた能力を示している。スピード、レースクラフト、そして生まれ持った才能によって、彼は同世代で最も有望な若手ドライバーのひとりとしての地位を築いている」

    「同時に、彼の成熟度、冷静な取り組み方、そしてドライビングに対する明確な集中力にも感銘を受けている」

    一方でメキースは、ライコネンという名前によってロビンに過度な期待やプレッシャーをかけることは避け、長期的な視点で成長を支えていく方針を強調した。

    「我々の目標は、彼の肩に不必要なプレッシャーをかけることなく、一歩ずつ成長させていくことだ。モータースポーツの道のりは長い。彼が自分の可能性を最大限に引き出すために必要な時間、サポート、リソースを提供していく」

    「我々は、適切な人々、適切な文化、適切な環境によるサポートがあれば、才能は開花できると強く信じている。ロビンが成長を続けていくなかで、我々が提供すると約束しているのはまさにそれだ」

    「ロビンと彼の家族とともに、彼の旅の次のステップへ進んでいくことを非常に楽しみにしている」

    ロビン・ライコネン F1 レッドブル

    キミ・ライコネン「家族全員が喜び興奮している」
    息子のキャリアを支えてきたキミ・ライコネンも、レッドブル・ジュニアチームへの加入決定についてコメント。レッドブルとの話し合いを通じて、育成プログラムの内容に強い魅力を感じたと明かした。

    「ロビンがレッドブル・ジュニアチームの一員としてレースキャリアをさらに進めていくことに選ばれ、家族全員がとても喜んでいるし、興奮している」

    「ローランをはじめ、レッドブルのみんなは話し合いを通じて素晴らしいサポートをしてくれた。彼らは今後数年間にわたってロビンの成長を促し、育てていくための非常に魅力的で包括的なプログラムを用意している」

    「これまでのカート活動で十分に示してきた彼の生まれ持った才能を伸ばすために必要な、あらゆる経験を与えてくれる」

    レッドブル・ジュニアチームは、これまで数多くのドライバーをF1へ送り出してきた。キミ・ライコネンも、その実績を息子の将来を託す大きな理由のひとつとして挙げた。

    「レッドブル・ジュニアチームは長年にわたって素晴らしい成功を収めてきた。その出身者にはセバスチャン・ベッテルやマックス・フェルスタッペンをはじめ、多くのドライバーがいる」

    「だからこそ、ロビンは大きな謙虚さを持って、この名高いプログラムに加わる。レッドブルが彼に寄せてくれた信頼に応えられるよう、全力を尽くしていくだろう」

    名門育成プログラムからF1への道
    レッドブルは長年にわたって若手ドライバーの発掘と育成に力を注ぎ、セバスチャン・ベッテルやマックス・フェルスタッペンをはじめ、多くのF1ドライバーを輩出してきた。

    2026年にはアービッド・リンドブラッドがレーシングブルズからF1に昇格しており、育成プログラムからトップカテゴリーへとつながる道は現在も続いている。

    そして2027年、その育成組織にF1ファンにとって特別な名字を持つ新たな才能が加わる。

    父キミがF1で最後のレースを戦ってから6年。ロビン・ライコネンはレッドブルの支援を受けながら、父とは異なる自身の道でF1を目指すことになる。

  • レッドブルF1 ADUO判定をSNSでネタに「RED BULL, BEST WITH ICE」

    レッドブルF1 ADUO判定をSNSでネタに「RED BULL, BEST WITH ICE」

    レッドブル・レーシングが、F1の最新ADUO(追加開発・アップグレード機会)の判定を受け、SNSでユーモアを交えた動画を公開した。

    2026年シーズンはいまだグランプリ未勝利のレッドブルだが、ADUOの評価ではレッドブル・パワートレインズのICE(内燃エンジン)がF1で最も高い性能を持つと判定された。

    「Red Bull and ICE, what (a)duo」
    ADUOは、パワーユニット全体ではなく、純粋なICEの性能を基準としてメーカー間の差を評価し、一定以上の差があるメーカーに追加の開発機会を与える仕組みだ。

    最新の評価ではレッドブル・パワートレインズが基準となるトップに位置した。その結果、メルセデスはトップから2%以上、フェラーリ、アウディ、ホンダは4%以上の差があると判定され、それぞれ追加の開発機会を得ている。

    一方、トップ評価となったレッドブルには追加の開発機会は与えられない。

    この結果を受け、レッドブルはSNSで「Red Bull and ICE, what (a)duo」というコメントを添えて動画を投稿した。

    「Red Bull and ICE, what a duo(レッドブルとICE、なんてコンビだ)」というフレーズの「a duo」に「ADUO」を重ねた言葉遊びで、今回の判定制度そのものをネタにした格好だ。

    そして動画内には「RED BULL, BEST WITH ICE」の文字が大きく登場。ADUOでレッドブル・パワートレインズのICEがトップ評価を受けたことをユーモラスにアピールした。


    未勝利でもICEはF1トップ評価
    興味深いのは、実際のレース結果とのギャップだ。

    2026年シーズンのレッドブルはここまでグランプリ未勝利。一方、メルセデスHPPは11勝、フェラーリは2勝を記録している。それでもICE単体を対象とするADUOでは、レッドブル・パワートレインズが最高評価となった。

    もちろん、ADUOはマシン全体やパワーユニット全体の競争力を示すランキングではない。ICE以外の電動系やエネルギーマネジメント、シャシー性能などもレース結果を大きく左右するため、勝利数とADUOの評価が一致するとは限らない。

    それでも、自社製パワーユニットでF1新時代に参入したレッドブル・パワートレインズにとって、ICEがトップ評価を得たことはひとつの成果だ。

    グランプリではまだ勝利を挙げていないものの、ADUOでは“F1最高のICE”と評価されたレッドブル。その結果を「what (a)duo」という言葉遊びと「RED BULL, BEST WITH ICE」という動画で巧みにネタにしてみせた。

  • レッドブルF1の名車RB8が地下鉄に変身 マドリードの線路を実走

    レッドブルF1の名車RB8が地下鉄に変身 マドリードの線路を実走

    レッドブル・レーシングが、F1スペインGPを前に再びユニークな企画を実現した。2012年にF1世界選手権を制した名車「RB8」を“列車”へと改造し、マドリード地下鉄の線路上を実際に走行させた。

    F1は今週末、1981年以来45年ぶりにマドリードでグランプリを開催する。新設されたマドリンクでのF1スペインGPを盛り上げるため、レッドブルはセバスチャン・ベッテルが2012年のドライバーズタイトルを獲得したRB8を、地下鉄網を走行できるマシンへと変身させた。

    2012年王者RB8を地下鉄仕様に改造
    今回のプロジェクトでは、F1マシンを鉄道のレール上で走らせるという異例のエンジニアリング課題に挑戦。RB8には専用設計された金属製ホイールが装着され、その重量は29.8kgに達した。

    ステアリング操作で自由に進路を変える通常のF1走行とはまったく異なり、金属製ホイールをレールに載せることで、RB8を文字通り“F1列車”へと変貌させた。

    ドライバーを務めたのは、元F1ドライバーで現在レッドブルのヘリテージ活動にも参加しているパトリック・フリーザッハー。アトレティコ・マドリードの本拠地近くにあるエスタディオ・メトロポリターノから、サセダルおよびチャマルティンの車両基地へと続くマドリード地下鉄の線路をRB8で走行した。

    レッドブル・レーシング RB8

    フリーザッハー「F1マシンで線路を走るなんて非現実的だった」
    これまでにもレッドブルのヘリテージチームでさまざまなF1マシンを走らせてきたフリーザッハーだが、地下鉄の線路をF1マシンで走る体験は別格だったと振り返った。

    「信じられないような経験だった。ヘリテージチームでは幸運にもいろいろなことを経験させてもらってきたけど、F1マシンを鉄道の線路で走らせるなんて非現実的だったよ」

    「自分の経歴に“地下鉄運転士”を加えられるのはすごくクールだね」

    レッドブルはこれまでもF1マシンを使った大胆なプロモーション企画を数多く展開してきたが、今回はマドリードの象徴的な交通インフラそのものを舞台に選択。F1スペインGPを前に、チャンピオンマシンRB8が地下鉄の線路を駆け抜けるという異色の光景を作り出した。

  • リアム・ローソン F1イタリアGPで14位「フロントウイング交換が大きな痛手」

    リアム・ローソン F1イタリアGPで14位「フロントウイング交換が大きな痛手」

    リアム・ローソンは、2026年F1第13戦イタリアGP決勝を14位で終えた。ピットレーンスタートから一時11番手まで順位を上げたものの、ニコ・ヒュルケンベルグとの接触でフロントウイングを破損。交換のためのピットストップで30秒以上を失ったことが、ポイント獲得の可能性を絶つ大きな要因となった。

    レッドブル・レーシングから2戦連続で出場したローソンは、PU交換によるペナルティに加え、パルクフェルメ下でリアウイングとサスペンションのセットアップを変更したため、ピットレーンから決勝をスタートした。

    それでも序盤から着実に順位を上げ、ポイント圏が見える位置まで浮上。しかし、ヒュルケンベルグとの接触を境にレースは大きく崩れることになった。

    ピットレーンから11番手まで追い上げ
    ローソンはピットレーンからスタートすると、序盤から積極的にポジションを上げた。9周目には11番手まで浮上し、後方からポイント獲得を狙える展開に持ち込んでいた。

    「かなり厳しいレースだった。ピットレーンからの最初のラップは本当に良くて、かなり順位を上げることができた」

    しかし、その追い上げは赤旗後の再スタートでヒュルケンベルグと接触したことで止まった。

    フロントウイング交換で30秒以上を失う
    レース後、思うように順位を上げられなかった理由を尋ねられたローソンは、フロントウイングの破損を最大の要因に挙げた。

    「フロントウイングを失ったので、新しいものに交換するためにピットに入らなければならなかった。それが今日、僕たちにとって本当に大きな痛手になった」

    ローソンによれば、接触は再スタート後のターン1で発生した。

    「再スタートのとき、ニコが僕を見ていなかったのかどうかは分からないけど、ターン1に入るところで僕は彼の横にいた。そこで彼のリアタイヤに触れてフロントウイングを壊してしまった」

    「それで新しいものに交換するためにピットに入らなければならなくなって、30秒くらい失った」

    フロントウイング交換を終えたローソンは20番手でコースに復帰。それまでの追い上げで築いたポジションを失い、再び後方からの挽回を強いられた。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    「問題がなければフィールドを上がれた」
    フロントウイング交換で大きく後退したローソンにとって、その後のレース展開も追い上げには不利だった。VSC(バーチャルセーフティカー)時を除いてライバルの多くが追加のピットストップを行わず、失ったタイムを取り戻す機会は限られた。

    「残念だよ。レースでは本当にいいスピードがあった。でも、再スタート後の戦略がああいう展開になって、VSCのとき以外はほとんど誰もピットに入らなかった。だから、残念ながら取り戻さなければならない時間が多すぎた」

    「問題がなければ、フィールドをかなり上がっていけるチャンスがあったと思う」

    レッドブルF1代表のローラン・メキースも、接触がローソンのポイント獲得の可能性を奪ったと振り返った。

    「リアムはPUペナルティによって後方からスタートするという厳しいレース序盤のあと、いいペースを示していた。ニコとの接触によってフロントウイングを交換しなければならず、それによって最終的にポイント獲得のチャンスを失った」

    ヒュルケンベルグとの攻防で白黒旗
    ローソンとヒュルケンベルグの攻防では、別の場面もスチュワードの注目を集めた。ターン4へのアプローチでローソンがヒュルケンベルグをコース外へ押し出したとして確認され、ローソンにはレースディレクターから白黒旗が提示された。

    スチュワードは、すでに警告が出されていたことを考慮し、追加措置を取らなかった。

    結果は14位も決勝ペースには手応え
    ローソンにとって、PU関連のペナルティを抱えて臨んだモンツァは難しい週末となった。前戦オランダGPではレッドブル復帰戦で7位入賞を果たしたが、2戦目のイタリアGPは14位に終わった。

    それでも、決勝で見せたペースについては前向きな材料を得ている。

    「全体として、エンジンペナルティもあって難しい週末だった。でも、昨日直面していた問題の多くを解決できたし、今日はいいスピードがあった。だから、この週末から持ち帰れるものはたくさんある」

    モンツァでは結果こそ14位だったものの、ピットレーンからポイントを狙える位置まで追い上げる速さは示した。フロントウイング破損によって結果にはつながらなかったが、ローソンにとって決勝ペースには手応えを残すレースとなった。

  • アイザック・ハジャー F1スペインGP欠場が正式決定「まだ復帰できる状態ではない」

    アイザック・ハジャー F1スペインGP欠場が正式決定「まだ復帰できる状態ではない」

    アイザック・ハジャーが、2026年F1第14戦スペインGPを欠場することが正式に決定した。レッドブル・レーシングは、負傷からの回復は順調に進んでいるものの、ハジャーはまだF1マシンのコックピットに戻れる状態ではないと発表した。

    ハジャーの代役は引き続きリアム・ローソンが務め、今週末にマドリードで開催されるスペインGPでもマックス・フェルスタッペンとコンビを組む。ハジャー自身もマドリードを訪れ、チームに帯同する予定となっている。

    ハジャーは夏休み中のトレーニングで左手首を負傷し、オランダGPとイタリアGPを欠場。ローソンがレッドブル・レーシングで代役を務め、それに伴って角田裕毅がレーシングブルズのレースシートに復帰している。スペインGPでもこの体制が継続されることになった。

    ハジャーのスペインGP欠場をレッドブルが正式発表
    レッドブル・レーシングはスペインGPを前にドライバーラインナップについて「ザントフォールトとモンツァでチームのためにレースをしたリアムは、今週末マドリードで開催されるスペインGPでも、引き続きマックスとともに走る」と発表した。

    ハジャーについては、回復そのものは順調に進んでいると説明する一方、実戦復帰にはまだ時間が必要だと判断した。

    「この決定は、アイザックの回復が順調に進んでいる一方で、まだコックピットに戻れる状態ではないことを受けて下された。アイザックはマドリードを訪れ、チームをサポートする」

    「オラクル・レッドブル・レーシングの全員が、アイザックが近いうちに再びステアリングを握ることを楽しみにしている」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) スペイングランプリ

    リアム・ローソンが3戦連続で代役
    ハジャーの欠場により、ローソンはオランダGP、イタリアGPに続いて3戦連続でレッドブル・レーシングから出場することになった。

    また、ローソンがレッドブル・レーシングで代役を継続することに伴い、レーシングブルズでは角田裕毅が引き続きレースシートを担当する。レーシングブルズも「裕毅は今週末のマドリードでも引き続きチームから出場する」と正式に発表した。

    F1公式も、スペインGPではローソンと角田裕毅がそれぞれレッドブル・レーシングとレーシングブルズから引き続き出場すると発表している。

    ハジャーの具体的な復帰戦については明らかにされていない。ただし、スペインGPにはチームとともに参加する予定で、レッドブルも「近いうち」の復帰を期待している。まずはマドリードでチームをサポートしながら、F1復帰に向けて回復を続けることになる。

  • リアム・ローソン レッドブルF1代役継続にパーメイン「理想的ではない」

    リアム・ローソン レッドブルF1代役継続にパーメイン「理想的ではない」

    レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインは、負傷したアイザック・ハジャーに代わってリアム・ローソンがレッドブル・レーシングからF1イタリアGPに出場した状況について「理想的ではない」と率直に語った。

    ローソンはF1オランダGPに続いて2戦連続でハジャーの代役を務めた。レーシングブルズにとっても、レッドブル・レーシングからローソンを借りる現在の体制は本来望んでいたものではない。

    パーメインによれば、ローソン自身もチームへの協力には前向きである一方、自分のマシンに戻ることを望んでいるという。

    イタリアGPでは事前に代役プランを準備
    ハジャーは復帰を目指して可能な限りの準備を進めていたが、レーシングブルズ側もローソンが再び代役を務める可能性を想定していた。

    「今週末は少し楽だった。彼(ローソン)は、ここで走る可能性が非常に高いことを分かっていた」とパーメインはSky F1に語った。

    「アイザックは復帰するためにできることをすべてやった。ただ、我々はシミュレーターのセッションを計画していたし、フライトもシミュレーターの予定もすでに用意してあった。あとは、それを実行に移すだけだった」

    オランダGPで急きょ代役を務めた経験を踏まえ、イタリアGPではハジャーが出場できなかった場合に備えた準備をあらかじめ整えていた。そのため、ローソンを再びレッドブル・レーシングのマシンに乗せるまでの手続きは、前戦よりスムーズだったという。

    「リアムは自分のマシンに戻りたがっている」
    一方でパーメインは、ローソンをレッドブル・レーシングへ送り出し続ける現在の状況がレーシングブルズにとって好ましいものではないことも認めた。

    「理想的ではない。我々にとって間違いなく理想的ではない。リアムは喜んで助けてくれているけど、『自分のマシンに戻りたい』と言っている」

    ローソンにとってレーシングブルズは本来の所属先であり、代役としてレッドブル・レーシングをドライブする現在の立場は一時的なものだ。パーメインは、ハジャーが復帰できればローソンのシートはすぐに用意されると本人に伝えている。

    「私は彼に『アイザックが健康を取り戻して走れるようになったら、シートはすぐに君のために用意されている』とはっきり伝えている」

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    レッドブルとレーシングブルズの違いをフィードバック
    ローソンが2台を短期間で乗り比べたことで、レーシングブルズはレッドブル・レーシングとのマシン特性の違いについて直接的なフィードバックも得ている。

    「彼はいくつかフィードバックをくれた。そのひとつが、向こうのマシンにはかなり大きなロードがあるということだ。高速域ではそれを本当に感じると言っている」

    「特にザントフォールトの非常に高速なコーナーでは、そのロードをはっきり感じられたと言っていた」

    一方、レーシングブルズのマシンには低速域で扱いやすい部分があるという。

    「我々のマシンは低速コーナーの中盤から出口にかけて、もう少しフレンドリーだ。速さでは及ばないかもしれないし、おそらく実際にそうだろう。ただ、少し扱いやすいのだと思う」

    ローソンはハジャーがF1に復帰できる状態になるまでレッドブル・レーシングの代役を務める見通しだ。ただし、復帰時期があらかじめ固定されているわけではなく、ハジャーのコンディションが十分に回復したと判断されれば、ローソンはレーシングブルズのシートへ戻ることになる。