カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • フェルスタッペン マドリンク設計者に苦言「オーバーテイクできる造りを学ぶべき」

    フェルスタッペン マドリンク設計者に苦言「オーバーテイクできる造りを学ぶべき」

    マックス・フェルスタッペンは、初開催のF1スペインGPの舞台となったマドリンクのコース設計に厳しい意見を示した。特にブレーキングゾーンの造りがオーバーテイクを難しくしていると指摘し、設計側は追い抜きを可能にするレイアウトについて「学ぶ必要がある」と苦言を呈した。

    レッドブル・レーシングのフェルスタッペンは予選で3番手を獲得したものの、決勝を前に最大の問題として挙げたのがオーバーテイクの難しさだった。

    たとえ前を走るマシンより速いペースがあったとしても、コース上で順位を上げることは容易ではないとの見方を示していた。「速くても抜けない」
    決勝でポールポジションのランド・ノリスや2番手のアンドレア・キミ・アントネッリに挑戦できるかと質問されたフェルスタッペンは、厳しい見通しを語った。

    「難しいと思う。仮にベストケースで自分たちの方が速かったとしても、抜けない。抜けるコーナーがないからね」

    そのため、前を走るドライバーのタイヤデグラデーションや戦略によってチャンスが生まれることを期待するしかないという。

    「前のドライバーがかなり激しくデグラデーションすることに頼る必要がある。ロングランは全員かなり厳しくて、デグラデーションも大きかった。それが重要なポイントになると思う」

    「でも、それでもどのコーナーで抜けばいいのかを見つけないといけない」

    ブレーキングゾーンの設計に苦言
    フェルスタッペンは単に「抜きにくい」と感想を述べるだけでなく、その原因がマドリンクのコーナーとブレーキングゾーンの造りにあると具体的に指摘した。

    「コーナーについては、前にも言ったように抜けない」

    「いくつかのブレーキングゾーンでは、ブレーキングしながらステアリングを切らなければならないような形にしてはいけないということを、彼らは学ぶ必要がある。それでは、どんなオーバーテイクもできなくなる」

    フェルスタッペンが問題視しているのは、マシンを直線状態で強く減速して横に並ぶことができるブレーキングゾーンではなく、減速と同時にコーナリングを始めなければならない場所が存在することだ。

    こうしたレイアウトでは、後続車がブレーキングで横に並ぶ余地を作りにくく、ペース差があってもオーバーテイクにつなげることが難しくなる。

    「スペースがない」は理由にならない
    さらにフェルスタッペンは、都市型サーキットでは利用できる土地やスペースに制約があるという一般的な説明にも納得していない。

    「コース設計という点では、もっと良くできると思う」

    「将来的には、コース設計にドライバーからの意見を取り入れることも大きな助けになると思う」

    そして、設計上の制約についてこう続けた。

    「彼らはいつも『でもスペースがない』と言ってくるだろう。でも、それはナンセンスだ」

    「サーキットには、オーバーテイクの機会を作る方法が必ずある」

    フェルスタッペンの主張は、単純にマドリンクを高速化したり難しくしたりすることではなく、F1マシンが実際にバトルできることを前提としてコーナーやブレーキングゾーンを設計すべきだというものだ。

    ドライバーをコース設計に関与させるべき
    そのためフェルスタッペンは、今後新たなF1サーキットを造る際には、実際にマシンを走らせるドライバーの意見をより積極的に取り入れるべきだと訴えた。

    現在のF1マシンは高いダウンフォースを発生する一方、前車に接近した際の挙動やエネルギーマネジメントなど、実際にレースをするうえで特有の要素がある。

    フェルスタッペンは、そうした特徴を理解しているドライバーが設計段階から意見を出すことで、よりオーバーテイクにつながるコースを造ることができると考えている。

    マドリンクについても、コースそのものを否定しているわけではない。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    路面とイベント運営は高評価
    フェルスタッペンは新設されたマドリンクの路面グリップについては好印象を持っている。

    「グリップは好きだ。舗装についてはいい仕事をしたと思う。新しいコースなのに、すでに少しバンピーすぎる場所はあるけどね」

    また、初開催までの準備やイベント運営についても評価した。

    「イベントそのものはすごくクールだ。彼らは素晴らしい仕事をしたと思う」

    「コースをこれだけ早く使える状態にしたこともそうだし、シミュレーターのために共有された情報についても、とてもよかったと思う」

    一方で、レースの質という観点では改善の余地があるとの考えは変わらない。

    「でも、よりいいレースやオーバーテイクを望むなら、変更できるコーナーはいくつかあると思う」

    ラ・モニュメンタルにも改善案
    マドリンクを象徴するバンクコーナー、ラ・モニュメンタル(La Monumental)についても、フェルスタッペンは自身なら異なる形にしたと語っている。

    「バンク自体はクールだけど、逆にした方がよかったと思う。最初をもっとバンクさせて、そこから徐々にフラットにしていく感じだね」

    F1マシンでは大きなダウンフォースがあることに加え、ラップ終盤にはバッテリーのエネルギーも減少するため、ドライバーにとって見た目ほど大きな挑戦にはなっていないという。

    「全開で行きたかったけど、バッテリーがなくなる。だから、よりいいデプロイメントにするためにリフトする。それが僕のラ・モニュメンタル体験だよ」

    「F1マシンにはものすごいダウンフォースがある。他のカテゴリーの方が難しいと思う」

    初開催のマドリンクについて、イベントそのものや路面を評価しながらも、フェルスタッペンはF1のレースを成立させるという観点からコース設計に明確な改善を要求した。特にブレーキングしながらステアリング操作を必要とするレイアウトではオーバーテイクが生まれないとして、設計側にはその点を「学ぶ必要がある」と指摘。今後はドライバーの意見を設計段階から取り入れることが、よりバトルのできるF1サーキットを造るために重要だと訴えた。

  • リアム・ローソン F1スペインGP予選「レッドブルのマシン調整にまだ自信がない」

    リアム・ローソン F1スペインGP予選「レッドブルのマシン調整にまだ自信がない」

    リアム・ローソンは、2026年F1スペインGPの予選を8番手で終え、Q3でライバル勢と同じようにタイムを伸ばせなかったことに悔しさをにじませた。予選前半では上位争いに加わっていただけに、「残念だ」と振り返っている。

    負傷したアイザック・ハジャーの代役として3戦連続でレッドブル・レーシングから出場するローソンは、Q1を3番手で通過。Q2でも5番手につけ、チームメイトのマックス・フェルスタッペンとの差を0.349秒に抑えてQ3へ進出した。

    Q1ではトップまで0.099秒
    ローソンは予選序盤から競争力を示した。Q1ではトップからわずか0.099秒差の3番手。Q2でもフェルスタッペンに続く5番手につけ、レッドブルの2台は危なげなくQ3進出を決めた。

    しかし、最終Q3では状況が変わった。周囲のドライバーが大きくラップタイムを更新する一方、ローソンは同じだけの改善を引き出せず、1分32秒316で8番手。ポールポジションのランド・ノリスから0.492秒、3番手のフェルスタッペンからは0.352秒差となった。

    「予選の最初のほうではかなり競争力があったと思う。でも残念ながら、Q3では少しずつ僕たちから離れていってしまった。だから、そこは間違いなく見直す必要がある」

    ローソンは、Q3で伸び悩んだ背景として、レッドブルのマシンで予選を組み立てる経験がまだ十分ではないことにも触れた。

    「普段の自分のマシンなら、予選を通してどういうことをするのかは分かっている。でも、このマシンでは予選が進んでいくなかで、フロントウイングをどうするとか、そういう部分についてまだ自信が少ないんだ」

    「Q3では他のみんながかなり大きなステップを踏んだと思うけど、僕たちはそこを逃してしまった。だから残念だよ。今日はかなり競争力があったと思う」

    「もっと上で戦いたかった」
    レッドブルの公式コメントでも、ローソンはQ3までの手応えと最終結果とのギャップを悔やんだ。

    「予選の序盤は競争力があったから、もう少し上の順位で戦いたかった。でも残念ながらQ3ではうまくまとめることができなかった」

    「セッションが進むにつれて、周りのみんなはもう少しラップタイムを見つけたように見えたけど、僕たちは同じようなステップを踏むことができなかった」

    一方で、レッドブルのマシンへの適応については前向きな感触も得ている。

    「週の前半と比べれば進歩できたことには満足しているし、マシンに乗るたびにどんどん快適に感じられるようになっている。明日に向けてまだ学ぶべきことはいくつかあるけど、全体としては前向きなステップだった」

    ローソンの8番手は、レッドブルで記録した自身の予選最高位タイ。ハジャーの代役としてレッドブルに復帰してから3戦連続でトップ10のグリッドを確保した。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    「オーバーテイクは基本的に不可能」
    決勝については、マドリンクのコース特性からポジションを上げるのは簡単ではないとローソンは考えている。

    「もちろん前に進みたい。でも、ものすごく難しくなると思う。オーバーテイクは基本的に不可能だからね」

    それでも、金曜日の走行でタイヤの扱いが難しかったことが、決勝では戦略面で変化を生み出す可能性がある。

    「昨日はタイヤもかなり難しかった。だから、それによってレースがもう少し複雑になるかもしれない」

    レッドブルの公式コメントでもローソンは「ここはオーバーテイクが難しいサーキットだし、限界までプッシュすること自体が常にチャレンジになる。チャンスが巡ってこない限り、順位を上げるのは簡単ではない」と語った。

    それでも、「マシンは週末を通して速そうだし、レースを楽しみにしている。うまく戦いのなかに入って、明日は前に進めればと思う」と決勝への期待を示している。

    チームメイトのフェルスタッペンは1分31秒964で3番手を獲得。ローソンとの差は0.352秒だった。Q1、Q2ではフェルスタッペンに迫るペースを見せていただけに、ローソンにとってはQ3でのマシン調整とタイムの引き出し方が課題として浮かび上がった予選となった。

    それでも、レッドブルでの3戦目で再びQ3に進み、マシンへの理解を深めていることは明確だ。追い抜きが難しいと予想されるF1スペインGP決勝では、8番グリッドからタイヤマネジメントと戦略を生かしてどこまで順位を上げられるかが焦点となる。

  • マックス・フェルスタッペン F1スペインGP予選「抜けるコーナーがない」

    マックス・フェルスタッペン F1スペインGP予選「抜けるコーナーがない」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1スペインGPの予選で3番手を獲得。レッドブル・レーシングのマシンには改善を感じた一方、決勝については「抜けるコーナーがない」とマドリンクのレイアウトに厳しい評価を下した。

    フェルスタッペンは1分31秒964を記録し、ポールポジションのランド・ノリスから約0.1秒差の3番手。フェラーリ勢を上回って2列目を確保した。

    今季は予選トップ3に入る機会が多くなかったこともあり、結果には満足感を示している。

    「トップ3なら満足できる」
    「僕たちとしてはとても強い予選だった。トップ3という結果にはかなり満足できると思う」

    「セットアップにいくつかいい改善を加えて、マシンをいいウインドウに入れることができた。Q1からQ3まで走るたびに積み上げていけたし、ずっと上位で競争力を保つことができた」

    予選直後のインタビューでも、フェルスタッペンはマシンについて「正直、かなりまともなウインドウに入っていた」と説明した。

    「僕たちにとって予選トップ3に入れたのはいいことだ。満足できる」

    予選に向けてマシンの感触はさらに改善し、自分が望む形でコーナーを攻められるようになった。

    「予選ではマシンをかなりいい感触にすることができたし、自分が好きなようにコーナーを攻められた。だから、僕たちにとってはとてもいい結果だと思う」

    最終セクターのデプロイメントが課題
    一方で、ポール争いで最後まで残った課題がラップ終盤のエネルギーデプロイメントだった。

    「ポールにはかなり近かったけど、実際にタイムを失ったのはほぼ最終セクターだった」

    「まだ改善の余地はある。特に最終セクターだ。そこでデプロイメント戦略に少し苦しみすぎていたと思う。今後に向けて学ばなければならない部分だ」

    公式記者会見でもフェルスタッペンは、ライバルとの違いをより具体的に説明している。

    「僕たちが少し苦しんでいるのはいつも最終セクターだ。ライバルたちと同じようなデプロイメントができていないようで、それによってタイムを合わせるのがかなり難しくなる」

    それでもQ1からQ3まで大きなミスなくタイムを積み上げることができ、自身のドライビングについて大きな取りこぼしはなかったと感じている。

    「Q1からQ2、Q3までいい形で進歩できた。自分として大きく取りこぼしたものはないと思う。マシンには僕たちが分かっているいくつかの制約があって、それに最終セクターのデプロイメントも完全にはうまくできていなかった」

    Q2ではトップタイムを記録したものの、フェルスタッペンは新品タイヤを2セット使用していたため、ライバルとの単純比較はできないとした。

    「僕は2セット使った数少ないドライバーのひとりだったと思うから、公平な比較ではない」

    「速くても抜けない」
    決勝でノリスやアントネッリに挑戦できるかと聞かれると、フェルスタッペンはマドリンク最大の問題としてオーバーテイクの難しさを挙げた。

    「厳しいと思う。仮にベストケースで自分たちの方が速かったとしても、抜けない。抜けるコーナーがないからね」

    「だから、前のドライバーがかなり激しくデグラデーションすることに頼る必要がある。ロングランは全員かなり厳しくて、デグラデーションも大きかった。それが明日の重要なポイントになると思う」

    そして冗談交じりにこう付け加えた。

    「それでも、どのコーナーで抜けばいいのかを見つけないといけないけどね」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    タイヤ管理と戦略が決勝の鍵
    レッドブルも、フリー走行で確認されたタイヤの厳しさを決勝最大のポイントとして挙げている。

    「長いレースになるし、タイヤには厳しい。だから、タイヤをうまく管理して、そこから最大限を引き出すことが重要になる。そこから何ができるか見てみよう」

    フェルスタッペンはチームの公式コメントでも、タイヤライフをコントロールできるかどうかがライバルとの戦いを左右すると語った。

    「プラクティスを見れば、タイヤライフが非常に重要になることは分かっている。ライバルと戦いたければ、そこをしっかり管理しなければならない」

    「ここではオーバーテイクのチャンスがなかなかないし、抜くのは簡単ではない。だから戦略を正しく決めることが重要になる。それができれば、レースに向けていいマシンがあると思う」

    ラ・モニュメンタルは「バッテリーがなくなる」
    注目を集めているバンクコーナー、ラ・モニュメンタル(La Monumental)についても、フェルスタッペンはF1マシンでは見た目ほど難しいコーナーではないと説明した。

    「全開で行きたかったけど、バッテリーがなくなる。だから、よりいいデプロイメントにするためにリフトする。それが僕のラ・モニュメンタル体験だよ」

    「バンク自体はクールだけど、逆にした方がよかったと思う。最初をもっとバンクさせて、そこから徐々にフラットにしていく感じだね」

    「F1マシンにはものすごいダウンフォースがある。他のカテゴリーの方が難しいと思う。他のカテゴリーでは簡単に全開という感じには見えなかった」

    コース設計を批判「ドライバーの意見を取り入れるべき」
    フェルスタッペンはマドリンクの路面グリップやイベントそのものについては高く評価する一方、レースを成立させるためのレイアウトには改善が必要だと主張した。

    「グリップは好きだ。舗装はいい仕事をしたと思う。新しいコースなのに、すでに少しバンピーすぎる場所はあるけどね」

    「でも前にも言ったように、抜けない。いくつかのブレーキングゾーンでは、ブレーキングしながらステアリングを切らなければならないような形にするべきではない。それではオーバーテイクができない」

    今後のサーキット設計ではF1ドライバーからの意見をより積極的に取り入れるべきだとも訴えた。

    「将来的にはコース設計にドライバーからのインプットを取り入れることも大きな助けになると思う」

    「いつも『スペースがないから』と言われるけど、それはナンセンスだ。サーキットには必ずオーバーテイクの機会を作る方法がある」

    ただし、初開催イベントの運営面については評価している。

    「イベントそのものはすごくクールだ。彼らは素晴らしい仕事をしたと思う。コースをこれだけ早く使える状態にしたこともそうだし、シミュレーター用の情報共有もよかった」

    「でも、よりいいレースやオーバーテイクを望むなら、変更できるコーナーはいくつかあると思う」

    今季は予選トップ3が多くなかったフェルスタッペンにとって、3番手はポジティブな結果となった。レッドブルもセットアップを改善し、決勝に向けて「いいマシン」があるとの手応えを得ている。ただし、前方のノリスとアントネッリに仕掛けるには、大きなタイヤデグラデーションを管理しながら戦略でチャンスを作ることが重要になりそうだ。

  • フェルスタッペン ロビン・ライコネンのレッドブル加入を歓迎「キミとも話した」

    フェルスタッペン ロビン・ライコネンのレッドブル加入を歓迎「キミとも話した」

    マックス・フェルスタッペンが、キミ・ライコネンの息子ロビン・ライコネンのレッドブル・ジュニアチーム加入を歓迎した。前戦イタリアGPでは親子と直接会い、キミとロビンの双方と言葉を交わしたことも明かしている。

    元F1ワールドチャンピオンのキミ・ライコネンを父に持つ11歳のロビンは、2027年からレッドブルの育成プログラムに加わる。

    スペインGPを前にフェルスタッペンは新たなジュニアドライバーについて質問を受け、「素晴らしいことだと思う」と加入を歓迎した。

    「キミとロビンと少し話した」
    フェルスタッペンは、前戦イタリアGPの決勝前にライコネン親子と顔を合わせていたという。

    「レース前の日曜日に彼らに会った。上の階にいたから、そこでキミとロビンと少し話したんだ。よかったよ」

    「もちろん、彼らに会えばいつも話をするし、ロビンが契約したこともすでに聞いていた。素晴らしいことだと思う」

    ロビンはヨーロッパのカート界で経験を積み、将来を期待される若手のひとりとして注目を集めている。

    レッドブルは若手育成をF1ドライバー発掘の重要な柱としており、フェルスタッペン自身もレッドブルの支援を受け、2015年に17歳でF1デビュー。翌2016年にはレッドブル・レーシングへ昇格した。

    キミ・ライコネン レッドブル F1

    将来のチームメイト?「僕が退いているかも」
    一方、まだ11歳のロビンがF1までたどり着くには長い道のりが残されている。

    フェルスタッペンは、将来的にロビンとレッドブルでチームメイトになる可能性についても質問された。

    「誰に分かる? そうなるかもしれないし、ならないかもしれない」

    「最終的には、もちろんチーム内で彼のためのシートが必要になる。その頃には僕が退いているかもしれないね」

    現在28歳のフェルスタッペンは、これまでもF1で可能な限り長く走り続けること自体を目標にはしていないとの考えを示してきた。ロビンが最高峰カテゴリーに到達する頃には、自身がF1を離れている可能性もあるとみている。

    父キミとは7シーズンにわたってF1で対決
    フェルスタッペンとライコネン家にはすでにF1での接点がある。2015年にF1デビューしたフェルスタッペンは、2021年限りで引退したキミ・ライコネンと7シーズンにわたって同じグリッドで戦った。

    両者はコース上で激しく争う場面もあり、2016年ハンガリーGPではフェルスタッペンのディフェンスを巡ってライコネンが厳しい言葉を口にしたこともあった。

    そして、キミがF1から引退した2021年は、フェルスタッペンが自身初のF1ワールドチャンピオンに輝いたシーズンでもある。

    それから5年を経て、今度はキミの息子ロビンがレッドブルの育成プログラムに加わることになった。F1への道のりはまだ始まったばかりだが、フェルスタッペンもライコネン親子と直接言葉を交わし、新たな挑戦を歓迎している。

  • リアム・ローソン F1スペインGP初日に手応え「少しマージンを残した」

    リアム・ローソン F1スペインGP初日に手応え「少しマージンを残した」

    リアム・ローソンは、2026年F1第14戦スペインGPの金曜フリー走行をFP1、FP2ともに10番手で終えた。初開催となるマドリンクで慎重に限界を探りながら走行を重ね、「まだタイムを縮められる」と土曜日に向けて手応えを語った。

    レッドブル・レーシングは金曜日、シミュレーターでの予想以上にバンピーな路面やメカニカルグリップ、タイヤのグレイニングへの対応に取り組んだ。

    ローソンはFP2終盤にマシンの問題でピットに戻ったものの、チームは問題を解決。ロングランでは競争力のあるペースも確認している。

    初マドリンクで「少しマージンを残した」
    ローソンはFP1で26周を走行し、1分35秒539で10番手。トップのジョージ・ラッセルから1.462秒差だった。FP2ではさらに21周を重ね、1分34秒938までタイムを縮めて再び10番手。首位キミ・アントネッリとの差は1.276秒だった。

    全ドライバーにとって未知のマドリンクだけに、ローソンは金曜日の段階では限界を追求するよりも、周回を重ねながらコースへの理解と自信を深めることを優先した。

    「僕たち全員にとって、マドリンクはこれまで何年も走ってきたサーキットとはかなり違っていて、慣れるまでにずっと時間がかかる」

    「コースはすごくエキサイティングだ。多くの場所でかなり高速だし、高いコミットメントが求められる。FP1はとにかく徐々にペースを上げていくことがすべてだった」

    走行開始時には路面にラバーがほとんど乗っておらず、セッションが進むにつれてコンディションも大きく変化した。

    「これまでほとんど走られていないコースだから、僕たちがたくさん周回してラバーを乗せていくことで、どんどん速くなっていく。でもFP2を終えた段階でも、間違いなくまだタイムを縮められると思う」

    「今週末の主な目標は、プラクティスでできるだけ多くの周回をこなして、予選に備えることだと思う」

    「だから、コースに慣れていくなかで少しマージンを残していた部分もある。でも、ここまではすべて問題ない感触だ。今夜さらに調整して、明日は予選に向けてもっと強い走りができるようにしたい」

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    FP2終盤にマシントラブルもチームが解決
    FP2終盤にはローソンのRB22に問題が発生し、予定より早くピットへ戻る場面があった。ただし、レッドブルはセッション中に問題を解決している。

    テクニカルディレクターのピエール・ワシェは、FP1からFP2にかけてマシンに大幅なセットアップ変更を施したことを明かした。

    「かなりスムーズなセッションだった。マシンを改善する必要があると分かっている、通常の金曜日だ。FP2ではFP1より少し良くなった」

    「セッション間で多くの変更を行ったし、FP3に向けてもさらにいくつかの変更を試していくことになると思う。マシンのセットアップについて、やるべきことはたくさんある」

    一方、実際のマドリンクは事前のシミュレーションとは異なる部分もあったという。

    「メカニカルグリップとライドは想定していたより難しく、タイヤのグレイニングも予想以上だった。それに、コースもシミュレーターで考えていたよりバンピーだったので、いくつか課題がある」

    「ここにはさまざまなタイプのコーナーがあるので、エンジニアリングの観点では興味深い。ただ、オーバーテイクは難しそうだ」

    「リアムのマシンには終盤にいくつか問題があったが、解決することができた。ロングランはかなり競争力があり、タイヤマネジメントもかなり良かったので、ポジティブな部分はある。ただ、まだ十分に速くないことは分かっているので、やるべきことは多い」

    フェルスタッペンとの差を詰められるか
    チームメイトのマックス・フェルスタッペンはFP1を5番手、FP2を6番手で終えた。FP2では1分34秒063を記録し、ローソンとの差は0.875秒だった。

    ローソン自身は、まだマージンを残していると説明しており、土曜日はFP3でさらにマシンとコースへの理解を深めたうえで予選に臨む。

    レッドブルとしても一発の速さには改善の余地が残る一方、ロングランとタイヤマネジメントには一定の手応えを得た。初開催のマドリンクで金曜日を2セッション連続10番手でまとめたローソンが、予選に向けてどこまでペースを引き上げられるかが焦点となる。

  • マックス・フェルスタッペン F1スペインGP初日「市街地コースは好きじゃない」

    マックス・フェルスタッペン F1スペインGP初日「市街地コースは好きじゃない」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1第14戦スペインGP初日のフリー走行を6番手で終えた。初めて走ったマドリンクについて完成度を評価する一方、「僕は市街地コースのファンじゃない」と率直に語った。

    レッドブル・レーシングのフェルスタッペンはFP1で5番手、FP2では1分34秒063を記録してトップから0.401秒差の6番手。現状を「だいたい今の僕たちの位置」と受け止め、予選に向けて一発のペース改善を課題に挙げた。

    マドリンクを評価も「市街地コースは好きじゃない」
    公道区間と専用コース区間を組み合わせたマドリンクを2セッション走ったフェルスタッペンは、新コースへの感想を尋ねられると自身の好みを隠さなかった。

    「僕は市街地コースのファンじゃないから、それはこれからも変わらない。スパみたいなサーキットを走る方がいつだって好きだ」

    ただし、マドリンクの出来そのものには好印象を抱いている。

    「彼らがここに造り上げたものを見ると、本当にいい仕事をしたと思う。ただ、僕が市街地コースのファンじゃないというだけだ」

    6番手は「だいたい今の僕たちの位置」
    金曜日はメルセデスやフェラーリのペースに届かなかった。FP2ではステアリングに違和感を訴える場面もあったが、セッション後には問題は解消したと説明している。

    「僕たちとしては、だいたい今の位置だと思う。バランスについてもう少し取り組んで、一発でもう少し引き出せるようにする必要がある」

    初開催のコースだけに、走行を重ねながら限界を探る作業も続いた。フェルスタッペンは周回ごとにペースを上げ、自信を積み重ねることができたという。

    ロングランではタイヤの理解を深めることにも重点を置いた。レッドブル側もタイヤマネジメントには一定の手応えを得ている一方、一発の速さには改善の余地が残っている。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    予選へ「もう少しパフォーマンスを見つけたい」
    土曜日はFP3でセットアップをさらに詰めたうえで、初開催のマドリンクで最初の予選に臨む。

    「クリーンなセッションの方が助けになる。でも、マシンからもう少しパフォーマンスを見つけられるか見てみよう」

    初日の6番手を現状の実力として受け止めるフェルスタッペンにとって、最大の課題は一発のペースだ。マドリンクへの習熟を進めながらマシンバランスを整え、予選までにトップ勢との差をどこまで縮められるかが焦点となる。

  • アイザック・ハジャー F1復帰はバクーで再評価 メキース「回復は予定通り」

    アイザック・ハジャー F1復帰はバクーで再評価 メキース「回復は予定通り」

    アイザック・ハジャーは、左手首の負傷により2026年F1スペインGPも欠場する。レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、ハジャーの回復は予定通り進んでいると説明し、次戦アゼルバイジャンGPに向けて改めて状態を評価する方針を明らかにした。

    ハジャーはマドリードのパドックを訪れているものの、現在も左手首から前腕にかけて装具を着用している。

    レッドブルは復帰の条件を「100%の状態」としており、初開催のマドリンクで無理に復帰させることは避けた。

    ハジャーはまだ「100%ではない」
    ハジャーは夏休み終盤、トレーニングでボクシングを行っていた際に左手首を負傷。F1オランダGPを欠場すると、その後のイタリアGPにも出場できず、今回のスペインGPで3戦連続の欠場となった。

    イタリアGPではサーキットを訪れなかったハジャーだが、今回はマドリードのパドックに姿を見せている。ただし、左手首には現在も前腕の大部分を覆う装具を着けており、レッドブルはメディア対応も行わせていない。

    メキースは、スペインGPを欠場させるというチーム側の判断自体は難しいものではなかったと説明した。

    「簡単な決断だった。彼はまだ100%だと感じていない。それが我々が使っている唯一の基準だ。『100%なのか?』ということだ」

    一方、ハジャー本人にとって欠場を受け入れることは簡単ではなかったという。特に今回はF1初開催となるマドリンクだけに、新しいサーキットを走る機会を逃すことになった。

    「ただ、彼にとっては簡単な決断ではなかった。もちろん、彼はマドリンクを経験したかったからだ」

    「我々は常に、彼自身が100%だと感じられる状態での復帰を最優先すると言ってきた。体調が万全ではない状態でこのようなサーキットを走らせ、完全な回復を遅らせる可能性を冒すことに意味はない」

    次戦バクーを前に再評価
    レッドブルにとって幸いなのは、スペインGPから次戦アゼルバイジャンGPまで、ハジャーの回復に充てられる時間が確保されていることだ。

    メキースは、現時点でハジャーの回復過程に問題が生じているわけではないと強調。バクーに向けて状態を再評価するとともに、シミュレーターでの走行も予定している。

    「それが今回我々が下した判断だ。バクーまではもう少し時間があるし、率直に言って彼の回復に何か問題があるわけではない。回復は予定通り進んでいる」

    「こうした負傷には時間がかかる場合がある。我々は必要な時間をかけ、バクーの前に彼の状態を評価し、シミュレーターでも走らせる」

    したがって、現時点でアゼルバイジャンGPでの復帰が確定したわけではない。ハジャーが100%の状態に戻ったと判断できるかどうかが、バクーでF1マシンに復帰するための条件となる。

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    代役ローソンをメキースが評価
    ハジャーの欠場中、レッドブルではリアム・ローソンが代役を務めている。ローソンがレーシングブルズから移ったことで、空いたシートには角田裕毅が復帰した。

    ローソンにとってレッドブルでのF1参戦は今回が初めてではない。2025年には開幕から2戦に出場したものの、その後レーシングブルズへ戻され、角田裕毅と交代していた。

    今回はオランダGPからレッドブルに復帰し、すでに複数のレースを経験している。メキースは、ローソンがこれまで与えられた状況のなかで良い仕事をしていると評価した。

    「リアムはいい仕事をしている。ザントフォールトでは7位に入り、獲得できるポイントをすべて獲得した」

    イタリアGPでは14位に終わったものの、レース序盤にニコ・ヒュルケンベルグと接触してフロントウイングを損傷。交換のために余分なピットストップを強いられたことが結果に響いた。

    メキースによれば、純粋なレースペースではもっと上位を狙える内容だったという。

    「モンツァで我々が分析したレースペースは、実際にはかなり良かった。6位か7位、少なくとも7位でフィニッシュできるだけのペースがあった。ただ、フロントウイングを接触で傷め、追加のピットストップが必要になった。それは仕方がない」

    「ここまではいい仕事をしていると思う。マシンを乗り換えるのは決して簡単ではない。だから今週末がどうなるか見てみよう」

    ハジャーの復帰時期についてレッドブルは具体的な期限を設けず、あくまで完全回復を優先している。次戦バクーを前に行われる評価が、3戦連続でF1を欠場しているハジャーの復帰を判断する次の重要なポイントとなる。

  • リアム・ローソン レッドブルF1復帰2戦を自己評価「最大限を引き出せた」

    リアム・ローソン レッドブルF1復帰2戦を自己評価「最大限を引き出せた」

    リアム・ローソンは、レッドブル・レーシングに復帰してからのF1直近2戦について、与えられたマシンから「最大限を引き出せた」と自己評価した。

    アイザック・ハジャーの左手首負傷を受け、ザントフォールトでレッドブルに呼び戻されたローソン。2025年シーズン序盤に短期間所属した後、レーシングブルズへ戻ってから1年以上を経て、再びマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めている。今週末のスペインGPでは3戦連続でRB22をドライブする。

    レッドブル復帰後の2戦に手応え
    レッドブル復帰後の2戦は対照的な結果となったが、ローソンはそれぞれの状況でマシンから引き出せるものを最大限に引き出したと感じている。

    マドリードで、最近のパフォーマンスは「レッドブルでもう一度チャンスを得るに値するのか」と疑問視していた人々への回答になったと思うかと質問されたローソンは、誰かに何かを証明しようという意識はないと語った。

    「そうかもしれない。でも正直、それについてはあまり考えていない。かなり昔のことだし、少なくとも僕にはずいぶん前のことのように感じる」

    「それに、当時は僕のF1キャリアのかなり早い段階だった。昨シーズン、特に後半戦は力強かったし、今年もすごくポジティブなシーズンになっている」

    「だから、人々は好きなように評価すると思う。でも結局のところ、どんなマシンをドライブしていても、僕はそこから最大限を引き出そうとする」

    「そして、この2戦ではそれができたと感じている」

    ローソンはザントフォールトでレッドブル復帰直後から存在感を示した。予選ではQ3進出を果たして8番手を獲得し、決勝では7位でフィニッシュした。

    一方、続くモンツァでのイタリアGPは、はるかに難しい週末となった。予選では14番手だったが、その後パワーユニットを交換したことで決勝はピットレーンからのスタートとなった。

    それでも序盤に11番手まで順位を上げたものの、ニコ・ヒュルケンベルグとの接触でフロントウイングを損傷。交換のため再びピットに入ることを余儀なくされ、大幅なタイムロスを喫した。

    最終的には14位でチェッカーを受けたが、ローソンは純粋なペースではなく、この接触がレースを大きく損なった要因だったと捉えている。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    初開催マドリンクは「まず周回を重ねる」
    ハジャーが引き続き左手首の負傷からの回復を優先することになったため、ローソンには今週末、初開催となるスペインGPでもRB22をドライブする機会が与えられた。

    舞台となるマドリンクはF1にとって未知のサーキットであり、ローソンは金曜日のフリー走行では、すぐに細かなセットアップ作業へ踏み込むよりも、まずコースへの理解を深めることが重要になると考えている。

    「最初のラップは、アウトラップからすべてを少しずつ積み上げていくことになる。でも、とにかくコースを覚えることが大事だ」

    「週末序盤のモナコみたいな感じで、徐々にペースを上げていって、すべてのラップをきちんと走ることが重要だと思う。こういうコースでは、できるだけ多くの時間をコース上で過ごしたい」

    既存のサーキットであれば、ドライバーもチームも過去のデータや経験を持っているため、フリー走行を別の作業に振り分ける余裕がある。しかし、未知の要素が多いマドリンクでは、予選までに可能な限り多くの周回を重ねることに大きな価値があるという。

    「それに対して、ここでは本当に周回を重ねることが重要になる。予選までにできる限りの準備をしておく必要がある」

    レッドブルとレーシングブルズは「まったく違うチーム」
    今回のスペインGPは、ローソンにとってレッドブルでの環境に再び適応していく過程でもある。F1キャリアの大部分をレーシングブルズで過ごしてきただけに、同じレッドブル傘下であっても、両チームの日々の仕事の進め方には大きな違いがあるという。

    「違うよ。本当に大きく違う。背後にある名前が同じだとしても、完全に別々のチームだからね」

    「それぞれのチームに独自の仕事の進め方があって、どちらにもそれぞれのやり方がある。本当にかなり違うし、僕も間違いなくそれに慣れている途中だ」

    2025年序盤の短いレッドブル在籍を経てレーシングブルズへ戻り、再びトップチームでチャンスを得たローソン。本人は過去の評価を覆すことを意識してはいないものの、ザントフォールトとモンツァの2戦では、自身にできる仕事を最大限に遂行できたとの手応えを得ている。初開催のマドリンクでは、3戦連続となるレッドブルでその流れをつなげられるかが注目される。

  • 角田裕毅 2027年F1レギュラー復帰へ強い決意「リザーブ継続は望んでいない」

    角田裕毅 2027年F1レギュラー復帰へ強い決意「リザーブ継続は望んでいない」

    角田裕毅が、2027年にF1のレギュラーシートへ復帰したいという強い意思を示した。2026年はレッドブルのリザーブドライバーを務めているが、ザントフォールトとモンツァ、そして今週末のマドリードでレーシングブルズから実戦に復帰したことで、再びフルタイムでレースを戦いたいという思いを強めている。

    26歳の角田裕毅は、負傷したアイザック・ハジャーの代役としてリアム・ローソンがレッドブル・レーシングから出場していることに伴い、レーシングブルズでローソンの代役を担当。

    F1初開催となるマドリンクでのスペインGPが今季3度目の出場となる。

    モンツァで入賞「ポジティブな印象を残せた」
    2025年末にF1のレギュラーシートを失った角田裕毅は、2026年をレッドブルのリザーブドライバーとして迎えた。

    しかし、夏休み中にハジャーが左手首を負傷したことで状況が変化した。ローソンがレッドブル・レーシングでハジャーの代役を務める一方、角田裕毅にはレーシングブルズからグランプリに復帰する機会が巡ってきた。

    ザントフォールトでは予選12番手から決勝11位とポイント獲得まであと一歩に迫った。そして、続くモンツァでは予選17番手だったものの、複数のペナルティによって15番グリッドからスタートし、決勝では10位まで順位を上げて今季初ポイントを獲得した。

    マドリードで2027年に向けてすでに他チームとの接触があるのかと質問された角田裕毅は、交渉についてはマネージャーに任せ、自分自身は走りに集中していると説明した。

    「モンツァでは、特にポイントを獲得できたことで、ポジティブな印象を残せたと思います。そういったことはマネージャーに任せています」

    「僕自身は自分のパフォーマンスにより集中していますし、それがそういったすべてのことにも役立つと思います」

    「僕の最優先はF1」
    角田裕毅は、2027年に向けた自身の最優先事項がF1であることも明言した。

    「僕の最優先はF1です。もちろん、レッドブルは4つのシートのうちのひとつを通じて、僕にもう一度走る機会を与えてくれました。それは素晴らしいことです」

    レッドブルはレッドブル・レーシングとレーシングブルズの2チーム、計4つのF1シートを持つ。今季はリザーブという立場になった角田裕毅だが、ハジャーの負傷をきっかけに、そのひとつで再びレースを戦う機会を得た。

    ザントフォールトとモンツァで実戦を経験し、さらにマドリードで3戦目を迎えるなかで、角田裕毅はフルタイムでF1を戦いたいという気持ちをあらためて確認した。

    角田裕毅

    2027年のリザーブ継続「望んでいません」
    2027年もリザーブドライバーとして過ごす可能性を受け入れるかと質問されると、角田裕毅は明確に否定した。

    「それは望んでいません。レースがしたいです。特にこの3レースを経験して、やっぱり僕はこのマシンを走らせたいんだと分かりました」

    2026年開幕時にはレギュラーシートを持たず、レッドブルのリザーブとしてF1を外から見ていた角田裕毅。しかし、実際にグランプリへ戻ったことで、自身が求めているものはより明確になった。

    目標は単発の代役参戦を重ねることではなく、2027年にフルタイムのF1シートを手にしてレギュラードライバーとしてグリッドへ戻ることにある。

    マドリンクで3戦連続のアピール機会
    その意味でも、今週末のF1スペインGPは角田裕毅にとって重要な一戦となる。

    ローソンは引き続き、左手首を負傷しているハジャーに代わってレッドブル・レーシングから参戦。そのため、角田裕毅はレーシングブルズでアービッド・リンドブラッドとコンビを組む。

    舞台となるマドリンクはF1初開催のサーキットであり、全ドライバーがほぼ同じ条件から週末をスタートする。モンツァに続いて結果を残すことができれば、2027年のレギュラーシート獲得に向けたさらなるアピールとなる。

    モンツァで「ポジティブな印象を残せた」と手応えを得た角田裕毅は、将来を巡る交渉をマネージャーに任せ、自身はパフォーマンスに集中する姿勢を貫く。「僕の最優先はF1」としたうえで、2027年のリザーブ継続については「望んでいません。レースがしたいです」と明言。3戦の実戦復帰を経て、F1レギュラー復帰への意思をこれまで以上に鮮明にしている。

  • リアム・ローソン フェルスタッペンのF1マシン論に一部同意「制御外の部分がある」

    リアム・ローソン フェルスタッペンのF1マシン論に一部同意「制御外の部分がある」

    リアム・ローソンが、2026年F1マシンではドライバーのインプットが以前ほど重要ではなくなったというマックス・フェルスタッペンの主張に反応した。

    ローソンは、エネルギーマネジメントによって「僕らの制御外」にある部分が存在すると認める一方、新しいマシンに乗り換えてすぐに限界まで引き出すことは決して単純ではないと説明した。

    フェルスタッペンは、ローソンがレーシングブルズからレッドブル・レーシングへ乗り換えてすぐに競争力を発揮したことを、2026年型マシンが「ドライバーのインプットに対して鈍感」であることを示す例として挙げていた。

    これに対してローソンは、今季実際に異なるF1マシンをドライブした自身の経験から、その主張には別の側面もあると語った。

    フェルスタッペン「ドライバーのインプットに対して鈍感」
    4度のF1ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンは、2026年型マシンでは従来のようにドライバーが限界まで攻めることが、そのままラップタイムにつながらなくなっていると指摘した。

    「このスポーツの歴史では、通常なら最もコミットして、最も遅くブレーキを踏み、最も早くアクセルを開け、高速コーナーで攻めたドライバーが報われてきた。コーナーでタイムを稼げるからだ」

    「でも今は常に『このコーナーでは少し抑えた方がいいかもしれない。アクセルを踏むのを遅らせよう。あるいは早めにブレーキを踏もう。リフトしよう。そうすればトップスピードが伸びる』といったことを考えている」

    「すごく不自然だし、本来こうあるべきではない」

    そしてフェルスタッペンは、ローソンと角田裕毅を具体例として挙げた。

    「失礼な意味ではないし、誰にも変な受け取り方をしてほしくないけど、裕毅を見てみればいい。彼はそれまで一度もドライブしたことのないマシンに乗って、すぐに競争力を発揮した」

    「リアムもレーシングブルズからレッドブルに移って、すぐに競争力を発揮した。それは、こうしたマシンがドライバーのインプットに対して鈍感だからだ」

    ローソン「エネルギー面では制御外の部分がある」
    フェルスタッペンの発言について尋ねられたローソンは、2026年型マシンそのものが単純になったわけではないと強調した。

    「全体的に見れば、マシンが単純になったということではないと思う。実際、エネルギーの使い方という点ではかなり複雑になっている」

    その一方で、フェルスタッペンが指摘するドライバーの関与という部分については、理解できるところもあるという。

    「でも、時々彼が言っていることは理解できる。エネルギーの使い方によっては、僕らの制御外にあるように感じる部分もあるからね」

    2026年のF1では、パワーユニットにおける電動側の重要性が増し、エネルギーのデプロイメントと回生がラップタイムを大きく左右する。そのため、コーナーで限界まで攻めることだけではなく、ラップ全体を通じてエネルギーをどう管理するかが重要になっている。

    「僕と裕毅だけが乗り換えがどんなものか知っている」
    ただしローソンは、異なるマシンへ乗り換えてすぐに競争力を発揮できたことだけを理由に、2026年型マシンへの適応が簡単だと結論づけることには慎重な姿勢を示した。

    「同時に、こういうマシンに途中から乗り込んだ僕と裕毅は、新しいマシンでペースを上げていくことが実際にどんなものなのかを知っている唯一のドライバーだと思う」

    ローソンはさらに、今季はチーム間のパフォーマンス差が以前より大きくなっていることも、ドライバーの乗り換えを評価するうえで考慮する必要があると指摘した。

    「今年はいくつかの面でチーム間の差が少し大きくなっている。最近はそれほど大きな差はなく、かなり接近していた」

    「だから、それを見て『もしかしたら、少し簡単にペースを上げられるマシンなのかもしれない』と言うこともできると思う」

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    「自分のマシンで慣れたものをそのまま持ち込めない」
    しかし、一定の速さまで到達することと、マシンを自分に合わせて限界まで引き出すことは別問題だとローソンは説明する。

    「僕自身、自分のマシンには、この1年半で慣れてきて、基本的に気に入っている部分がたくさんある。でも、そういうものをこういう別のマシンに乗って、そのまま適用することはできない」

    レッドブル・レーシングへの乗り換え後には、自分にとって自然ではない特性に合わせてドライビングを変える必要もあったという。

    「ここ数戦では、あまり快適に感じられていない部分もあって、それを何とかドライビングでカバーしようとしてきた」

    「そういうものは、紙の上で見れば単純に分かるようなことではない。ドライバー個人の問題なんだ。誰にでも、自分のマシンで快適に感じているものがあるからね」

    乗れば速く走れるが限界を引き出すのは別問題
    ローソンは、2026年型マシンについて、乗り込んで一定のペースまで到達するという意味では比較的適応しやすい可能性を認めている。

    それでも、そこから自分のドライビングに合わせ、最後のパフォーマンスを引き出す作業には時間が必要だという。

    「どのマシンも乗り込んでドライブすること自体は問題なくて、ある程度のペースまで上げるのも比較的簡単なのかもしれない」

    「でも、ここ数週間で僕が理解しようとしてきたのは、そういう細かな部分なんだ。僕が普段乗っているマシンとは違う部分だからね」

    フェルスタッペンが指摘したエネルギーマネジメントによるドライバーへの制約については「制御外の部分がある」と一定の理解を示したローソン。一方で、異なるF1マシンに乗り換えたからこそ分かる適応の難しさも強調した。

    2026年型マシンでは一定のペースまで到達しやすくなった可能性はあっても、ドライバーそれぞれが求める特性に合わせて限界を引き出す作業まで簡単になったわけではない。それが、実際にシーズン途中でマシンを乗り換えたローソンの見解だ。