リアム・ローソンは、2026年F1第13戦イタリアGP決勝を14位で終えた。ピットレーンスタートから一時11番手まで順位を上げたものの、ニコ・ヒュルケンベルグとの接触でフロントウイングを破損。交換のためのピットストップで30秒以上を失ったことが、ポイント獲得の可能性を絶つ大きな要因となった。
レッドブル・レーシングから2戦連続で出場したローソンは、PU交換によるペナルティに加え、パルクフェルメ下でリアウイングとサスペンションのセットアップを変更したため、ピットレーンから決勝をスタートした。
それでも序盤から着実に順位を上げ、ポイント圏が見える位置まで浮上。しかし、ヒュルケンベルグとの接触を境にレースは大きく崩れることになった。
ピットレーンから11番手まで追い上げ
ローソンはピットレーンからスタートすると、序盤から積極的にポジションを上げた。9周目には11番手まで浮上し、後方からポイント獲得を狙える展開に持ち込んでいた。
「かなり厳しいレースだった。ピットレーンからの最初のラップは本当に良くて、かなり順位を上げることができた」
しかし、その追い上げは赤旗後の再スタートでヒュルケンベルグと接触したことで止まった。
フロントウイング交換で30秒以上を失う
レース後、思うように順位を上げられなかった理由を尋ねられたローソンは、フロントウイングの破損を最大の要因に挙げた。
「フロントウイングを失ったので、新しいものに交換するためにピットに入らなければならなかった。それが今日、僕たちにとって本当に大きな痛手になった」
ローソンによれば、接触は再スタート後のターン1で発生した。
「再スタートのとき、ニコが僕を見ていなかったのかどうかは分からないけど、ターン1に入るところで僕は彼の横にいた。そこで彼のリアタイヤに触れてフロントウイングを壊してしまった」
「それで新しいものに交換するためにピットに入らなければならなくなって、30秒くらい失った」
フロントウイング交換を終えたローソンは20番手でコースに復帰。それまでの追い上げで築いたポジションを失い、再び後方からの挽回を強いられた。

「問題がなければフィールドを上がれた」
フロントウイング交換で大きく後退したローソンにとって、その後のレース展開も追い上げには不利だった。VSC(バーチャルセーフティカー)時を除いてライバルの多くが追加のピットストップを行わず、失ったタイムを取り戻す機会は限られた。
「残念だよ。レースでは本当にいいスピードがあった。でも、再スタート後の戦略がああいう展開になって、VSCのとき以外はほとんど誰もピットに入らなかった。だから、残念ながら取り戻さなければならない時間が多すぎた」
「問題がなければ、フィールドをかなり上がっていけるチャンスがあったと思う」
レッドブルF1代表のローラン・メキースも、接触がローソンのポイント獲得の可能性を奪ったと振り返った。
「リアムはPUペナルティによって後方からスタートするという厳しいレース序盤のあと、いいペースを示していた。ニコとの接触によってフロントウイングを交換しなければならず、それによって最終的にポイント獲得のチャンスを失った」
ヒュルケンベルグとの攻防で白黒旗
ローソンとヒュルケンベルグの攻防では、別の場面もスチュワードの注目を集めた。ターン4へのアプローチでローソンがヒュルケンベルグをコース外へ押し出したとして確認され、ローソンにはレースディレクターから白黒旗が提示された。
スチュワードは、すでに警告が出されていたことを考慮し、追加措置を取らなかった。
結果は14位も決勝ペースには手応え
ローソンにとって、PU関連のペナルティを抱えて臨んだモンツァは難しい週末となった。前戦オランダGPではレッドブル復帰戦で7位入賞を果たしたが、2戦目のイタリアGPは14位に終わった。
それでも、決勝で見せたペースについては前向きな材料を得ている。
「全体として、エンジンペナルティもあって難しい週末だった。でも、昨日直面していた問題の多くを解決できたし、今日はいいスピードがあった。だから、この週末から持ち帰れるものはたくさんある」
モンツァでは結果こそ14位だったものの、ピットレーンからポイントを狙える位置まで追い上げる速さは示した。フロントウイング破損によって結果にはつながらなかったが、ローソンにとって決勝ペースには手応えを残すレースとなった。
