カテゴリー: ホンダF1

  • ホンダF1 スペック2に手応え「今後はパフォーマンス向上により注力できる」

    ホンダF1 スペック2に手応え「今後はパフォーマンス向上により注力できる」

    ホンダF1は、2026年F1第14戦スペインGPの決勝で厳しい結果に終わった。アストンマーティン・ホンダはフェルナンド・アロンソが17位、ランス・ストロールがリタイアとなり、初開催のマドリンクでポイントを獲得することはできなかった。

    一方、ホンダF1トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、オランダGPで投入したスペック2のパワーユニット(PU)について、直近3戦でドライバビリティの改善を進めてきたと説明。

    今後はパフォーマンス向上へ、より重点を置ける段階に入ったとの認識を示した。

    アロンソ17位 ストロールはリタイア
    マドリード市街地サーキットで行われたスペインGP決勝では、アストンマーティン・ホンダの2台が苦戦。アロンソは17位でチェッカーを受け、ストロールは完走することができなかった。

    「今日のレースは厳しい結果となりましたが、今週末に得た知見や課題を、今後のレースに生かしていくことが重要だと考えています」と折原伸太郎はコメントした。

    スペック2はドライバビリティ改善「今後はパフォーマンス向上に注力」
    ホンダF1はオランダGPでスペック2のPUを投入。その後の3戦では、まずドライバビリティの改善を重点的に進めてきたという。

    「オランダGPで投入したスペック2のパワーユニットは、この3戦でドライバビリティの改善を進めてきました。これにより、今後はパフォーマンス向上により注力できるようになります」

    スペインGPでもデータを使った最適化を続け、週末を通して改善傾向を確認できたとしている。

    「今週末もデータの最適化を進め、セッションを重ねるごとに改善の兆しが見えていました。こうした結果からも、我々の取り組みが正しい方向に進んでいることを確認できています」

    結果としては無得点に終わったスペインGPだが、ホンダF1にとってスペック2投入後に進めてきたドライバビリティ改善から、今後は純粋なパフォーマンス向上へと開発の重点を移していくことになる。

    ホンダF1 / ホンダ・レーシング

  • フェルナンド・アロンソ ホンダF1のPU問題を指摘「ブースト制御にも問題」

    フェルナンド・アロンソ ホンダF1のPU問題を指摘「ブースト制御にも問題」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1スペインGP決勝を17位で終えた後、アストンマーティン・ホンダがホンダF1のパワーユニット(PU)で「多くの問題」を抱えていたことを明かした。特にエネルギーマネジメントとコーナー出口でのブースト制御に問題があり、ピットストップ後の発進にも影響していたという。

    初開催のマドリンクでアストンマーティンは厳しい週末を過ごした。アロンソは予選でQ1敗退の18番手に終わり、決勝でもポイント争いに加わるだけのペースを発揮できず17位。

    レース後には「最終的には自分たちにふさわしい順位に落ち着いた」と現状を率直に認めた。

    「パワーユニットに多くの問題があった」
    アロンソはF1スペインGPの週末から何を持ち帰ることができるかと問われ、マシン全体の改善とともにPUについて具体的な問題点を挙げた。

    「改善を続けて、すべてについて学んでいく必要があると思う」

    「ここではパワーユニットに多くの問題があった。エネルギーをコントロールすることや、コーナー出口でのブースト制御とか、そういった部分だ」

    2026年のF1では、パワーユニットに占める電動エネルギーの重要性が大幅に高まっている。そのため、単純な内燃エンジンの出力だけではなく、限られた電気エネルギーをどこで使い、コーナー出口からどのようにパワーを供給するかがパフォーマンスを大きく左右する。

    マドリンクでは長い全開区間だけでなく、低速コーナーからの加速も重要になる。アロンソの発言からは、アストンマーティン・ホンダがそうした局面でPUから狙い通りのパフォーマンスを引き出せていなかったことがうかがえる。

    ピットストップ後の発進にも影響
    問題はコース上でのエネルギーマネジメントだけではなかった。アロンソによれば、決勝ではピットストップ後にマシンを発進させる場面でもエンジンの扱いに苦労していたという。

    「今日はピットストップでさえ難しかった。その後に発進するときのエンジンにも問題があった」

    「だから、次に向けて改善しなければならないことがいくつかある」

    アロンソは予選後にも、マドリンクでパワーユニットの影響が予想以上に大きかったことを指摘していた。決勝後のコメントでは、その問題が単なるストレートスピードだけではなく、エネルギーとブーストの制御にまで及んでいたことをより具体的に説明した形だ。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「僕たちにはペースがなかった」
    アロンソは、17位という結果についても厳しい評価を下した。

    「難しいレースだった。僕たちにはペースがなかったから、最終的には自分たちにふさわしい順位に落ち着いたと思う」

    ポイント獲得にはセーフティカーや多数のリタイアなど、通常とは異なる展開が必要になると考えていた。

    「今日は状況を変えるために混乱したレースが必要だった。でも結局、戦えるものはあまりなかった」

    それでもアストンマーティンは、残りのシーズンを見据えて投入したアップデートパッケージの理解を進めるため、さまざまなアプローチを試したという。

    「いろいろなことを試したし、アップデートされたパッケージについて学び続けた」

    アストンマーティン・ホンダにとって、初開催のマドリンクは期待とは対照的に厳しい週末となった。予選で表面化したパフォーマンス不足に加え、決勝ではアロンソがエネルギーマネジメントやブースト制御といったホンダF1のPUに関する具体的な課題を指摘。次戦に向け、車体とパワーユニットの双方で改善を進める必要性が改めて浮き彫りになった。

  • ランス・ストロール F1スペインGP予選走れず「エンジンで大きく不足している」

    ランス・ストロール F1スペインGP予選走れず「エンジンで大きく不足している」

    ランス・ストロールは、2026年F1スペインGPの予選Q1でウォータープレッシャーの問題に見舞われ、タイムを記録できないまま22番手に終わった。

    アストンマーティンは前夜にもバッテリーパックの問題を検出して複数のパワーユニット(PU)コンポーネントを交換しており、ストロールは決勝でグリッド降格を受ける。

    トラブルが続くなか、ストロールはマシン自体について「そこまで悪くはない」としながらも、「エンジンで大きく不足している」と指摘。最後尾付近からスタートする決勝では、赤旗やアクシデントによってチャンスが生まれる可能性に期待している。

    前夜のPU交換に続いて予選でもトラブル
    アストンマーティンは金曜夜、ストロールのバッテリーパックに問題を発見し、夜間作業制限を破って対応。複数のPUコンポーネントを交換したことで、予選を前にグリッド降格が決まっていた。

    それでもストロールはマドリンクで走行距離を稼ぐことを望んでいたが、Q1ではウォータープレッシャーの問題が発生。タイムを記録することなく予選を終えた。

    「予選ではウォータープレッシャーの問題があった。前夜に交換したコンポーネントによって、いずれにしてもグリッド後方からスタートすることは分かっていたけど、このコースでもう少し周回を重ねるのを楽しみにしていた」

    「まだ取り組まなければならないことがたくさんあるのは明らかだ」

    「エンジンで大きく不足している」
    予選後、ストロールは今週末のマシンの感触について、シャシーそのものに致命的な問題を感じているわけではないと説明。その一方で、エンジン面での不足を明確に指摘した。

    「マシンについてはいくつか取り組むべきことがある。そこまで悪くはないと思う。ただ、エンジンで大きく不足している」

    アストンマーティンは2026年からホンダF1のパワーユニットを搭載している。チームメイトのフェルナンド・アロンソも十分なペースを引き出せず、1分35秒388の18番手でQ1敗退となった。

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    赤旗やアクシデントに期待「チャンスはあるかもしれない」
    後方から迎える決勝について、ストロールはマドリンクではレースが荒れる可能性もあると考えている。

    「明日はチャンスがあるかもしれない。自分たちのレースをして、どうなるか見てみる」

    さらに、順位を上げる機会について問われると、ストロールは赤旗やアクシデントの可能性を挙げた。

    「たぶんね。このコースでは赤旗やアクシデントが起こる可能性がある。だから、やってみてどうなるか見てみる」

    バッテリーパックの問題によるPUコンポーネント交換に続き、予選でもトラブルに見舞われたストロール。アストンマーティンの競争力についてもエンジン面での不足を指摘しており、F1スペインGP決勝では後方から波乱を生かして順位を上げることを目指す。

  • フェルナンド・アロンソ ホンダF1エンジンの影響を指摘「ストレートで37km/h差」

    フェルナンド・アロンソ ホンダF1エンジンの影響を指摘「ストレートで37km/h差」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1第14戦スペインGPの予選を18番手で終え、アストンマーティンの苦戦にホンダF1のパワーユニット(PU)が大きく影響しているとの見方を示した。

    アロンソは、アストンマーティンAMR26のコーナリング性能には明確な進歩を感じている一方、「ストレートでは37km/hの差がある」とトップスピード不足を指摘した。

    母国スペインで初開催されたマドリンクで、アロンソは1分35秒388を記録したもののQ1敗退。チームメイトのランス・ストロールは水圧系の問題が疑われたため予選でタイムを記録できず、アストンマーティンは2台ともQ2へ進めなかった。

    「エンジンの影響は考えていたよりずっと大きかった」
    アロンソは前戦F1イタリアGPが開催されたモンツァよりも、マドリンクではパワーユニットの影響が小さくなることを期待していた。

    特にザントフォールトでAMR26が示したパフォーマンスを踏まえれば、いくつかの改善を加えることでマドリードではより上位を争えるとの期待があった。しかし、実際に走行するとパワーユニットの影響は予想以上だったという。

    「ザントフォールトでは最初のホンダエンジンを見て、3つか4つのことを改善すれば、ここではチャンスがあると思っていた。でも、エンジンの影響は僕たちの多くが考えていたよりずっと大きかった」

    アロンソはさらに、ストレートで抱えている速度差を具体的な数字で説明した。

    「ストレートでは37km/hの差がある。これではオーバーテイクできる場所がない」

    初開催のマドリンクでは追い抜きの難しさが週末を通じて話題となっている。後方18番手からスタートするアロンソにとって、ストレートスピードの不足は予選だけでなく決勝でも大きな課題となる。

    「FP1からマシンは改善できた」
    一方で、予選後のF1公式インタビューでアロンソは、金曜日から土曜日にかけてアストンマーティンがマシンを前進させたことを評価している。

    「難しかった。FP1から今までにマシンは改善できたと思う。でも同時に、サーキットがどう進化して、グリップレベルがどう上がっていくのかを追いかける必要もある。そこにも対応していかなければならない」

    初開催の市街地サーキットでは、走行を重ねるにつれて路面にラバーが乗り、グリップレベルが大きく変化する。アロンソは、そうしたコンディションの変化への対応も重要だったと説明した。

    「ストリートサーキットではいつも同じようなことが起きるけど、僕たちはうまくやったと思う。今日は最大限を引き出した」

    アストンマーティンのプレスリリースでも、アロンソは予選で得られた結果がおそらく現状の最大限だったとの認識を示している。

    「サーキットは難しく、高速なのでアドレナリンが高まるラップだった。今日の予選では、おそらくこれが僕たちにできる最大限だったと思う。決勝で何ができるか見てみる必要がある」

    予選18番手でも「マシンには満足していた」
    Q1敗退という結果とは対照的に、アロンソ自身は予選でのAMR26の感触についてポジティブだった。

    「今はマシンに満足していた。ウィリアムズとは0.1秒以内だったと思う。彼らはおそらく今年、予選では僕たちより最も良かったチームのひとつだから、これが現状なんだと思う」

    実際、アロンソは18番手、その前の17番手にはカルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)が並んだ。アロンソはザントフォールトとの比較からも、アストンマーティンがコーナーで大きく前進したと考えている。

    「ザントフォールトではウィリアムズから0.5秒離されていたけど、ここでは同じ0.1秒以内にいる。コーナーではものすごく改善した」

    つまりアロンソの評価では、AMR26のシャシー側は前進している。コーナリング性能が改善し、予選後には「マシンには満足していた」と語れる状態まで来ているにもかかわらず18番手にとどまったことで、パワーユニットとストレートスピードの不足がより大きな制約として浮かび上がった形だ。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    オーバーテイク困難「すべてを最大限に生かす」
    アストンマーティンのプレスリリースでアロンソは、決勝ではオーバーテイクが難しくなるとの見通しを示した。

    「オーバーテイクは難しそうだから、ポジションを上げるためにすべてを最大限に生かさなければならない」

    予選後のインタビューでも、FIA F3とFIA F2で行われたレースを引き合いに出し、同様の見解を示している。

    「明日は、まずチェッカーフラッグを見ることが最初の目標になる。そのうえで、オーバーテイクは難しくなると思う」

    「F3とF2を見ても、オーバーテイクが簡単なサーキットではなかった。でも、何が起きるか分からない。特に僕たちの前で混乱が起きれば、そこから利益を得る必要がある」

    純粋なペースとストレートスピードだけを考えれば、18番手から順位を上げるのは容易ではない。それだけに、戦略やセーフティカーなどレース中に生まれる展開を逃さないことが重要になる。

    母国ファン「今週末で一番よかった部分」
    厳しい結果となった一方、アロンソを後押ししているのがマドリードに集まった母国ファンだ。

    アストンマーティンのプレスリリースでは、スタンドから送られた声援について次のように語った。

    「今日はファンがとても熱狂的だった。グランドスタンドにたくさんの緑とエネルギーがあるのを見るのは素晴らしかった」

    さらに予選後には、「ファンが今週末で一番よかった部分だ」とも語り、厳しい週末のなかで母国からのサポートに感謝した。

    FP1からセットアップを改善し、AMR26のコーナリング性能について「ものすごく改善した」と評価しながらも、18番手でQ1敗退となったアロンソ。その理由として本人が強調したのが、想定以上に大きかったホンダF1のパワーユニットの影響だった。ストレートで37km/hの速度差があると訴えるなか、決勝ではまず完走を果たし、初開催のマドリンクで生まれる不確定要素を利用してポジションを取り戻すことを狙う。

  • ホンダF1 ストロールの予選欠場を説明「冷却システムに通常と異なるデータ」

    ホンダF1 ストロールの予選欠場を説明「冷却システムに通常と異なるデータ」

    ホンダF1は、2026年F1第14戦スペインGPの予選でランス・ストロールが走行できなかった理由について、冷却システムに通常とは異なるデータが確認されたためだったと説明した。

    初開催のマドリンクで行われた予選では、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソが18番手でQ1敗退。ストロールはコースに出ることなく予選を終え、22番手となった。

    FP3ではセッティングの改善を確認
    9月12日(土)はFP3と予選が行われた。ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎によると、予選に向けてHRC Sakuraと現地のスタッフが連携し、マドリンクに合わせたデータの最適化を進めていた。

    FP3は赤旗による中断の影響で走行時間が限られたものの、セッティングについては改善を確認できたという。

    「今日の予選に向けては、HRC Sakuraとトラックサイドの全員が一丸となり、マドリンクに合わせたデータの最適化を進めてきました。FP3は赤旗により走行時間が限られましたが、セッティングの改善を確認できました」

    ストロール車の冷却システムに異常なデータ
    しかし、予選ではストロールのマシンに問題が発生した。冷却システムから通常とは異なるデータが確認され、ストロールはガレージからコースへ出ることができなかった。

    ストロール車では前夜にパワーユニットの部品交換が行われていたことから、ホンダF1とアストンマーティンはリスクを冒さず、念のためマシンをガレージに留めることを選択した。

    折原伸太郎は次のように説明した。

    「予選では、ストロール選手の冷却システムに通常とは異なるデータを確認しました。昨夜パワーユニットの部品を交換したことを踏まえて、念のためガレージに留まることを選択しました。今後、チームとともに原因を詳しく調査します」

    ホンダF1 / ホンダ・レーシング

    アロンソも18番手でQ1敗退
    もう1台のアストンマーティンを駆るアロンソも、母国F1スペインGPの予選で苦戦した。Q1を突破することができず18番手に終わり、アストンマーティン勢は2台ともQ2へ進めなかった。

    アストンマーティンにとって厳しい予選となったなか、特にストロール車については決勝に向けて冷却システムで確認された通常とは異なるデータの原因究明が重要となる。ホンダF1はアストンマーティンとともに詳細な調査を進め、日曜日のF1スペインGP決勝に備える。

  • ランス・ストロール F1スペインGPで40グリッド降格 PU大量交換で最後尾スタート

    ランス・ストロール F1スペインGPで40グリッド降格 PU大量交換で最後尾スタート

    ランス・ストロールは、2026年F1第14戦スペインGPの決勝で最後尾グリッドからスタートすることになった。アストンマーティンがAMR26に複数の新品パワーユニット(PU)コンポーネントを投入し、合計40グリッド降格のペナルティを科された。

    マドリンクではアストンマーティン・ホンダに信頼性トラブルが相次いでおり、ストロールは予選でタイムを記録できなかった。

    金曜日のFP2でもバッテリー関連とみられる問題が発生しており、チームは決勝を前に大規模なPUコンポーネント交換に踏み切った。

    ストロールに40グリッド降格ペナルティ
    アストンマーティンはF1スペインGPで、ストロールのAMR26に5基目の内燃エンジン(ICE)、5基目のターボチャージャー、5基目のMGU-K、6基目のエナジーストア、7基目のPU-ANCを投入した。

    これらはいずれも年間使用基数の上限を超える交換となり、ペナルティの対象となった。

    今回、6基目のエナジーストアと5基目のMGU-Kにはそれぞれ5グリッド降格、5基目のICE、5基目のターボチャージャー、7基目のPU-ANCにはそれぞれ10グリッド降格が科された。

    合計すると40グリッド降格となる。

    F1の競技規則では、同一イベントで15グリッドを超える降格ペナルティを受けたドライバーは、実際の降格数にかかわらず決勝を最後尾からスタートする。そのため、ストロールはF1スペインGP決勝をグリッド後方から迎える。

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    予選では水圧トラブル疑いでタイムを記録できず
    今回のPU交換の背景には、マドリンクで続いているアストンマーティンの信頼性問題がある。

    ストロールは土曜日の予選で水圧に関連するとみられるトラブルに見舞われ、タイムを記録することができなかった。さらに金曜日のFP2終盤にも、バッテリー関連とみられる問題が発生していた。

    チームメイトのフェルナンド・アロンソも金曜日のFP1でクラッチトラブルに見舞われている。その後FP2では走行を再開したものの、初開催となるマドリンクでアストンマーティンは複数の技術的な問題を抱える週末となっている。

    決勝を見据えて新品PUを投入
    ストロールは予選でタイムを残せなかったため、もともと決勝では後方からのスタートが避けられない状況だった。そのタイミングで新品のPUコンポーネントをまとめて投入することは、今後のF1シーズンを見据えた戦略的な意味も持つ。

    特にICE、ターボチャージャー、MGU-K、エナジーストアなど複数の主要コンポーネントを一度に交換したことで、アストンマーティンはストロールのPUプールに新しいユニットを追加することができる。

    ただし、マドリンクでは金曜日からAMR26に信頼性問題が続いているだけに、まずは新品コンポーネントを投入したマシンで決勝を確実に走り切れるかが焦点となる。

    ストロールにとってF1スペインGP決勝は最後尾からの追い上げとなる。新設されたマドリンクでは追い抜きの難しさも指摘されており、アストンマーティンにとってはPUの信頼性を確認しながら、どこまで順位を取り戻せるかが課題となる。

  • アストンマーティン・ホンダ F1スペインGP初日はトラブル続出「それでも良い一日」

    アストンマーティン・ホンダ F1スペインGP初日はトラブル続出「それでも良い一日」

    アストンマーティン・ホンダは、2026年F1スペインGP初日のフリー走行でフェルナンド・アロンソがFP2を17番手、ランス・ストロールが20番手で終えた。新設されたマドリンクでデータ収集を進めた一方、両車にトラブルが発生し、十分な走行距離を確保することはできなかった。

    アロンソはFP1終盤にクラッチの問題が発生。その修復によってFP2の走行開始が約20分遅れた。ストロールもFP2終盤にバッテリー系とみられる問題が発生し、予定より早くセッションを切り上げている。

    アロンソはクラッチ問題でFP2を約20分ロス
    アロンソはFP1で1分36秒473を記録して15番手。セッション終了後のスタート練習でクラッチに問題が発生し、FP2開始時刻までに修復が間に合わなかった。

    アストンマーティンのチームアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは、初日の走行について次のように説明した。

    「素晴らしいコースで、本当に興味深い初日だった。ドライバーにとってもチームにとってもチャレンジングだし、多くのデータを集めることができた。それはポジティブなことだ」

    「ただ、フェルナンドはFP1の最後にクラッチの問題があり、それがFP2にも影響した。約20分を失ってしまったからね」

    修復を終えたアロンソはFP2途中からコースインしたものの、他車とは走行プログラムがずれることになった。

    「フェルナンドは少し周囲とタイミングがずれてしまった。ミディアムとソフトを試していたが、彼がソフトを履いたころには、他のドライバーは高燃料での走行に入っていた」

    「だから最後のラップはかなり良かったものの、トラフィックに遭遇してしまった。セッションの一部を失っていた以上、仕方のない部分でもある」

    アロンソはソフトタイヤでのアタック中にトラフィックに阻まれ、皮肉を込めるように親指を立てる場面もあった。最終的には1分36秒780で17番手となった。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ストロールにはバッテリー系トラブル
    一方のストロールはFP1を19番手で終え、FP2では予定されたプログラムを進めていたが、終盤にマシンの問題が発生した。

    「ランスは非常に順調にプログラムを進めていたが、バッテリーの問題が疑われたため、予定より早く走行を終えなければならなかった」

    ストロールのFP2ベストタイムは1分37秒273で20番手。アストンマーティン・ホンダにとっては、2台ともトラブルによって走行時間を削られる初日となった。

    デ・ラ・ロサは、新しい市街地コースでは周回を重ねることが通常以上に重要だとして、走行距離を伸ばせなかったことを惜しんだ。

    「ドライバーにはもっと多くのラップを走らせたかった。新しい市街地コースでは、走れば走るほど限界に近づいていけるからだ。それでも、かなり良いセッションだったと思う」

    ドライバーからマドリンクに好評価
    一方、初めて実車で走ったマドリンクそのものについては、アロンソとストロールの双方から好意的な反応が得られたという。

    「ドライバーが何も文句を言わないということは、そのコースを気に入っているということだ。彼らは楽しんでいたよ」

    「特にレーシングライン上のグリップレベルについて非常に高く評価していた。他の市街地コースと比べても、とても高いグリップがある」

    デ・ラ・ロサはレイアウトについても「チャレンジングで素晴らしいコースだ。率直に言って、本当にいいサーキットだ」と評価した。

    「マシンから降りてきたとき、みんな笑顔だった。それがすべてを物語っていると思う」

    アストンマーティン・ホンダは初日にクラッチとバッテリーという異なる問題に見舞われたものの、マドリンクでの最初の実走データを収集した。予選に向けてはトラブルへの対処に加え、限られた走行のなかでセットアップをどこまで煮詰められるかが焦点となる。

  • フェルナンド・アロンソ F1スペインGP初日「直線速度不足で追い抜きはほぼ不可能」

    フェルナンド・アロンソ F1スペインGP初日「直線速度不足で追い抜きはほぼ不可能」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1スペインGP初日のフリー走行を終え、アストンマーティンの直線スピード不足から、決勝でのオーバーテイクは「ほぼ不可能」になるとの厳しい見通しを示した。

    母国スペインで迎えたマドリンク初走行で、アロンソはFP1を15番手、FP2を17番手で終了。FP1終盤に発生したクラッチトラブルによってFP2の走行開始が遅れ、予定していたプログラムを十分に消化できなかった。

    さらにホンダ製パワーユニットについても、ラップ終盤のエネルギーマネジメントに改善すべき点があると指摘した。

    クラッチ問題でFP2のプログラムに遅れ
    アロンソはFP1で1分36秒473を記録して15番手。セッション終了後のスタート練習中にクラッチの問題が発生し、修復作業の影響でFP2への出走が遅れた。

    「残念ながらFP1の最後、スタート練習をしているときに問題が起きた。それでFP2のプログラムが少し遅れてしまった」

    「ロングランとショートランのタイミングが他のみんなとずれてしまった。理想的なFP2ではなかったし、プログラムとしても少し遅れている」

    FP2では最終的に16周を走行し、1分36秒780で17番手。ソフトタイヤでのアタックではトラフィックにも遭遇し、自己ベストを更新していたラップを断念する場面もあった。

    ただし、アロンソはトラフィックだけを原因とは考えていない。

    「トラフィックの中では難しかったけど、タイミングがずれていたのは僕たちのミスだ。だから明日はもっと良くなると思う」

    ホンダPUはラップ終盤のエネルギー管理が課題
    予選に向けてアロンソが挙げたもうひとつのポイントが、タイヤ温度とバッテリーの充電状態だ。

    マドリンクではラップをまとめるために、タイヤを適切な作動温度に入れるだけでなく、長い全開区間に備えて電気エネルギーを管理する必要がある。

    「タイヤ温度と、ラップ終盤でのバッテリーの充電状態をうまく合わせる必要がある。最後の数コーナーで少し違うドライビングをすると、ホンダのパワーユニットではかなり敏感に反応するように感じる」

    「まだ発見していることがいくつかあるし、そこは確実に修正する必要がある」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「僕たちにとって追い抜きはほぼ不可能」
    初開催のマドリンクについて、アロンソは決勝でのオーバーテイクが容易ではないと予想。特にアストンマーティンにとっては、直線でのパフォーマンス不足が大きなハンディになるとみている。

    「追い抜きは難しくなると思う。そして僕たちにとっては、ストレートでの不足があるから、ほぼ不可能だ。だから予選が重要になる」

    一方、ウォールが近い新コースだけに、セーフティカーや赤旗などによってレース展開が大きく動く可能性もある。

    「ウォールがこれだけ近ければ、セーフティカーや赤旗が出る可能性もある。集中して、チェッカーフラッグまで走り切り、自分たちのレースをする必要がある」

    「予選がどんな結果になったとしても、日曜日に完璧なレース運びができれば、まだチャンスはあると思う。それが僕たちの目標だ」

    FP2で十分な走行時間を確保できず、マシンとパワーユニットの最適化にも課題を残したアロンソ。それでも、追い抜きが難しいと予想されるマドリンクでは予選順位の価値が高い一方、決勝ではアクシデントやセーフティカーがチャンスを生む可能性もある。まずは予選でAMR26のポテンシャルを最大限に引き出し、決勝では確実にチェッカーまで走り切る――それが、アロンソが母国スペインで掲げる現実的な目標だ。

  • ホンダF1 ストロール車のバッテリーに異常データ「HRC Sakuraで詳しく解析」

    ホンダF1 ストロール車のバッテリーに異常データ「HRC Sakuraで詳しく解析」

    ホンダF1は、2026年F1第14戦スペインGP初日の走行を終え、ランス・ストロールのマシンに搭載されていたバッテリーについて、通常とは異なるデータが確認されたことを明らかにした。

    初開催となるマドリンクでは金曜日にFP1とFP2が行われ、ホンダはアストンマーティンとともに新コースで初めて実走データを収集。路面状況の変化に対応しながらパワーユニットのセッティング最適化を進めた。

    ストロールはFP2終盤にバッテリー異常
    FP2終盤、ストロールはチームからペースを落としてガレージへ戻るよう指示を受けた。セッション後、Honda F1トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、その原因がバッテリーに関するものだったことを説明した。

    「今日のフリー走行は、マドリンクで初めて走行する重要なセッションとなりました。路面状況の変化を踏まえながらパワーユニットのセッティングを最適化し、多くのデータを収集することができました。明日に向けて、今夜さらに分析を進めます」

    「FP2終盤には、ストロール選手のバッテリーに通常とは異なるデータを確認したため、ガレージへ戻しました。このバッテリーはさらなる調査のため、HRC Sakuraにて詳しく解析を行います」

    ホンダは現時点で具体的な異常の内容には言及しておらず、対象となったバッテリーをHRC Sakuraで詳細に解析する方針だ。

    ホンダ・レーシング / 本田技研工業

    初のマドリンクでPUセッティングを最適化
    ホンダにとっても、マドリンクを実際にF1マシンで走行するのは今回が初めてとなった。事前のシミュレーションデータに実走データを加え、変化の大きい新品路面に合わせながらパワーユニットの設定を詰めていく一日となった。

    アストンマーティンはFP2でフェルナンド・アロンソが17番手、ストロールが20番手。アロンソもFP1終了後のスタート練習で発生したクラッチの問題によってFP2序盤の走行を失っており、チームにとっては必ずしも順調な金曜日とはならなかった。

    さらにストロールにも終盤にバッテリー関連の異常が確認されたことで、ホンダは収集したデータの分析と並行して原因究明を進める。

    スペインGPでは土曜日にFP3と予選が行われる。ホンダとアストンマーティンにとっては、初日に得たマドリンクの実走データを生かしたパワーユニットとマシンの最適化に加え、ストロール車で確認されたバッテリー異常への対応も重要な作業となる。

  • FIA会長 アロンソF1残留へホンダ追加救済に動く「引退させるわけにはいかない」

    FIA会長 アロンソF1残留へホンダ追加救済に動く「引退させるわけにはいかない」

    FIAのモハメド・ビン・スライエム会長が、フェルナンド・アロンソのF1残留を後押しするため、アストンマーティンのパワーユニット(PU)パートナーであるホンダに対する新たな支援策を模索していることが明らかになった。

    アロンソは2027年もF1に参戦するかどうかをまだ決めていない。現在のF1レギュレーションに魅力を感じられないことに加え、アストンマーティンとホンダの競争力にも不透明感がある。

    そこでビン・スライエムは、ホンダの開発を加速させることでアストンマーティンの競争力向上を促し、アロンソがF1に残る理由を作ろうとしている。

    ビン・スライエムがローレンス・ストロールと会談
    The Raceによると、ビン・スライエムはF1スペインGPを前にした木曜日、アストンマーティンのオーナーであるローレンス・ストロールと会談。ホンダのPU開発を支援し、チームの競争力向上とアロンソとの新契約につなげるための行動計画について話し合ったという。

    ビン・スライエムは前戦F1イタリアGPでもアロンソ本人と話しており、マドリードでもさらに協議する予定だ。

    その発端となったのが、モンツァでのアロンソの様子だった。

    「彼がとても悲しそうにしているのを見た」とビン・スライエムは語った。

    「僕は彼に『フェルナンド、自分の国に来るというのに、2度のワールドチャンピオンでありながら今は最後尾にいる。それが受け入れられないということは理解している』と話した」

    さらにビン・スライエムは、すでにFIAがホンダを支援するために動いてきたことにも言及した。

    「我々は5月に、合法的な形でチームとエンジンが改善できるように何かを行った」

    「そして彼にはこう言った。『我々が何をするつもりなのかを僕から言うつもりはない。君が何を望んでいるのか教えてほしい。ドライバーなのだから、結果を改善するために我々に何をしてほしいのかを教えてくれ』とね」

    ADUOとは別の追加支援策を検討
    ビン・スライエムが言及した5月の措置とは、ホンダに認められたADUO(Additional Development and Upgrade Opportunities/追加開発・アップグレード機会)の救済措置を指している。

    FIAは2026年型PUの性能差を縮小するため、基準を下回ったメーカーに追加の開発機会を与えるADUOを導入。ホンダは追加のベンチテスト時間に加え、開発費として最大1900万ドルの追加枠を利用できるようになった。ただし、その一部は将来の開発予算を前倒しする形となっている。

    しかし、今回検討されているのは、このADUOとは別の新たな支援策だという。

    現時点でホンダとの間で具体的な規則変更について詳細な協議が始まっているわけではなく、内容も決まっていない。

    選択肢としては、PUのホモロゲーションに関する自由度の拡大、追加の開発費枠、あるいはホンダが開発上の制約になっていると考えている特定分野のレギュレーション変更などが考えられている。

    ただし、こうした変更を実現するには他のPUメーカーからの支持も必要になる。

    各メーカーは以前のADUOを巡る協議では、自社の競争上の利益だけを優先せず、ホンダへの追加支援を認めることで合意している。今回も同様の合意を形成できるかが焦点になる。

    アロンソ「来年のルールはまだ変更されると思っている」
    アロンソ自身もF1スペインGPを前に、2027年に向けて現在の規則が最終形ではない可能性を示唆していた。

    「来年のルールについては、まだ再び調整される必要があると思っている。これが最終版ではないという希望はまだ持っている」

    この発言はパドックで注目を集めたが、ビン・スライエムとの一連の話し合いを踏まえたものだった可能性がある。

    アストンマーティンのチーフ・トラックサイド・オフィサーを務めるマイク・クラックも、アロンソの将来は単一の要素だけで決まるものではないと説明している。

    「彼自身、変えてほしいものがひとつだけではないことを明確にしていると思う」

    「このスポーツには彼のような人物が必要だ。フェルナンドが続けるところを、我々全員が見たいと思っているはずだ」

    「それを実現するために何ができるのか。それは実行されると思う。そして良い解決策にたどり着き、彼が続けてくれることを願っている」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「フェルナンドを引退させるわけにはいかない」
    ビン・スライエムは、アロンソが競争力不足を理由にF1を去ることだけは避けたいとの考えを強く示している。

    「フェルナンドを去らせるわけにはいかない」

    「彼は成功しなければならない。そして、自分が望むときに去ればいい。パフォーマンスのせいで去ることを強いられるような形であってはいけない」

    ビン・スライエムはさらに「彼の考えを変えられるように話をする」と述べ、アロンソの2027年F1残留に向けて自ら働きかける意向を明言している。

    ホンダは2026年にアストンマーティンのワークスPUパートナーとしてF1に復帰したものの、ここまで競争力の面で苦戦している。イタリアGPではアップグレードされたPUを投入したが、期待されたほどの前進にはつながらなかった。

    FIA側が懸念しているのは、現在の状況が長引けばアロンソの引退だけでなく、ホンダ自身が将来的なF1活動について疑問を抱く可能性まであることだという。

    アロンソをF1に残したいというビン・スライエムの意向は、単なる一人のドライバーの去就問題にとどまらない。ホンダの競争力回復とアストンマーティンの浮上、そしてF1全体の競争環境をどう改善するかという問題と結びつき始めている。