ランス・ストロールは、2026年F1第14戦スペインGPの決勝で最後尾グリッドからスタートすることになった。アストンマーティンがAMR26に複数の新品パワーユニット(PU)コンポーネントを投入し、合計40グリッド降格のペナルティを科された。
マドリンクではアストンマーティン・ホンダに信頼性トラブルが相次いでおり、ストロールは予選でタイムを記録できなかった。
金曜日のFP2でもバッテリー関連とみられる問題が発生しており、チームは決勝を前に大規模なPUコンポーネント交換に踏み切った。
ストロールに40グリッド降格ペナルティ
アストンマーティンはF1スペインGPで、ストロールのAMR26に5基目の内燃エンジン(ICE)、5基目のターボチャージャー、5基目のMGU-K、6基目のエナジーストア、7基目のPU-ANCを投入した。
これらはいずれも年間使用基数の上限を超える交換となり、ペナルティの対象となった。
今回、6基目のエナジーストアと5基目のMGU-Kにはそれぞれ5グリッド降格、5基目のICE、5基目のターボチャージャー、7基目のPU-ANCにはそれぞれ10グリッド降格が科された。
合計すると40グリッド降格となる。
F1の競技規則では、同一イベントで15グリッドを超える降格ペナルティを受けたドライバーは、実際の降格数にかかわらず決勝を最後尾からスタートする。そのため、ストロールはF1スペインGP決勝をグリッド後方から迎える。

予選では水圧トラブル疑いでタイムを記録できず
今回のPU交換の背景には、マドリンクで続いているアストンマーティンの信頼性問題がある。
ストロールは土曜日の予選で水圧に関連するとみられるトラブルに見舞われ、タイムを記録することができなかった。さらに金曜日のFP2終盤にも、バッテリー関連とみられる問題が発生していた。
チームメイトのフェルナンド・アロンソも金曜日のFP1でクラッチトラブルに見舞われている。その後FP2では走行を再開したものの、初開催となるマドリンクでアストンマーティンは複数の技術的な問題を抱える週末となっている。
決勝を見据えて新品PUを投入
ストロールは予選でタイムを残せなかったため、もともと決勝では後方からのスタートが避けられない状況だった。そのタイミングで新品のPUコンポーネントをまとめて投入することは、今後のF1シーズンを見据えた戦略的な意味も持つ。
特にICE、ターボチャージャー、MGU-K、エナジーストアなど複数の主要コンポーネントを一度に交換したことで、アストンマーティンはストロールのPUプールに新しいユニットを追加することができる。
ただし、マドリンクでは金曜日からAMR26に信頼性問題が続いているだけに、まずは新品コンポーネントを投入したマシンで決勝を確実に走り切れるかが焦点となる。
ストロールにとってF1スペインGP決勝は最後尾からの追い上げとなる。新設されたマドリンクでは追い抜きの難しさも指摘されており、アストンマーティンにとってはPUの信頼性を確認しながら、どこまで順位を取り戻せるかが課題となる。
