フェルナンド・アロンソは、2026年F1スペインGP初日のフリー走行を終え、アストンマーティンの直線スピード不足から、決勝でのオーバーテイクは「ほぼ不可能」になるとの厳しい見通しを示した。
母国スペインで迎えたマドリンク初走行で、アロンソはFP1を15番手、FP2を17番手で終了。FP1終盤に発生したクラッチトラブルによってFP2の走行開始が遅れ、予定していたプログラムを十分に消化できなかった。
さらにホンダ製パワーユニットについても、ラップ終盤のエネルギーマネジメントに改善すべき点があると指摘した。
クラッチ問題でFP2のプログラムに遅れ
アロンソはFP1で1分36秒473を記録して15番手。セッション終了後のスタート練習中にクラッチの問題が発生し、修復作業の影響でFP2への出走が遅れた。
「残念ながらFP1の最後、スタート練習をしているときに問題が起きた。それでFP2のプログラムが少し遅れてしまった」
「ロングランとショートランのタイミングが他のみんなとずれてしまった。理想的なFP2ではなかったし、プログラムとしても少し遅れている」
FP2では最終的に16周を走行し、1分36秒780で17番手。ソフトタイヤでのアタックではトラフィックにも遭遇し、自己ベストを更新していたラップを断念する場面もあった。
ただし、アロンソはトラフィックだけを原因とは考えていない。
「トラフィックの中では難しかったけど、タイミングがずれていたのは僕たちのミスだ。だから明日はもっと良くなると思う」
ホンダPUはラップ終盤のエネルギー管理が課題
予選に向けてアロンソが挙げたもうひとつのポイントが、タイヤ温度とバッテリーの充電状態だ。
マドリンクではラップをまとめるために、タイヤを適切な作動温度に入れるだけでなく、長い全開区間に備えて電気エネルギーを管理する必要がある。
「タイヤ温度と、ラップ終盤でのバッテリーの充電状態をうまく合わせる必要がある。最後の数コーナーで少し違うドライビングをすると、ホンダのパワーユニットではかなり敏感に反応するように感じる」
「まだ発見していることがいくつかあるし、そこは確実に修正する必要がある」

「僕たちにとって追い抜きはほぼ不可能」
初開催のマドリンクについて、アロンソは決勝でのオーバーテイクが容易ではないと予想。特にアストンマーティンにとっては、直線でのパフォーマンス不足が大きなハンディになるとみている。
「追い抜きは難しくなると思う。そして僕たちにとっては、ストレートでの不足があるから、ほぼ不可能だ。だから予選が重要になる」
一方、ウォールが近い新コースだけに、セーフティカーや赤旗などによってレース展開が大きく動く可能性もある。
「ウォールがこれだけ近ければ、セーフティカーや赤旗が出る可能性もある。集中して、チェッカーフラッグまで走り切り、自分たちのレースをする必要がある」
「予選がどんな結果になったとしても、日曜日に完璧なレース運びができれば、まだチャンスはあると思う。それが僕たちの目標だ」
FP2で十分な走行時間を確保できず、マシンとパワーユニットの最適化にも課題を残したアロンソ。それでも、追い抜きが難しいと予想されるマドリンクでは予選順位の価値が高い一方、決勝ではアクシデントやセーフティカーがチャンスを生む可能性もある。まずは予選でAMR26のポテンシャルを最大限に引き出し、決勝では確実にチェッカーまで走り切る――それが、アロンソが母国スペインで掲げる現実的な目標だ。
