カテゴリー: ホンダF1

  • フェルナンド・アロンソ モンツァでF1に苦言「もはやスピードの殿堂ではない」

    フェルナンド・アロンソ モンツァでF1に苦言「もはやスピードの殿堂ではない」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1第13戦イタリアGPが行われたモンツァについて、「もはやスピードの殿堂ではない」と語り、新世代パワーユニット導入によって最高速が大幅に低下した現状に疑問を呈した。

    高速レイアウトで知られるモンツァは、長年にわたって「Temple of Speed(スピードの殿堂)」の異名を取ってきた。しかし、2026年型F1マシンでは従来ほど最高速が伸びず、アロンソは他のサーキットとの逆転現象を指摘している。

    アロンソ「モンツァでは312km/h程度だった」
    2026年から導入された新パワーユニットでは、モンツァでの最高速が前年までと比べて低下した。パワー面で苦戦するアストンマーティンは最高319km/hにとどまり、ポールポジションを獲得したアルピーヌのピエール・ガスリーでも340km/hをわずかに超える程度だった。

    過去のF1では、モンツァで350km/hを超える最高速が記録されることも珍しくなかった。アロンソは、2026年にはむしろバルセロナやハンガロリンクの方が高い速度に達していたと説明した。

    「これまでモンツァで経験してきたものとは違った」

    「ここに来ると『スピードの殿堂』に入ると書かれている。でも、もう『スピードの殿堂』ではない」

    「バルセロナでは350km/hか360km/hくらい出ていたと思うし、ブダペストでは355km/hだった。でもモンツァでは312km/hくらいだった。だから、もう『スピードの殿堂』ではない」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    アストンマーティンは2台ともリタイア
    アロンソにとって、イタリアGPはマシンのパフォーマンスだけでなく結果の面でも厳しい週末となった。

    決勝では23周を走ったところでリタイア。ターン7の縁石を通過した際にマシンへダメージを負ったとみられ、走行継続を断念した。

    「マシンにダメージを負ったと思う。ターン7で縁石に乗ったあと、何かがおかしいと感じた。サスペンションか何かだと思う」

    「難しかった。週末を通してずっとそうだった」

    「キャデラック勢とは戦えていたから、少なくともレースでは少し楽しめた。でも、難しい週末だった」

    チームメイトのランス・ストロールもアロンソのリタイアから3周後、油圧系のトラブルによってターン1手前でマシンを止めた。このストップによりバーチャルセーフティカーが導入され、アストンマーティンは2台とも完走できずにイタリアGPを終えた。

    最高速が象徴だったモンツァで、他のサーキットを下回る速度しか出せない現状。アロンソの「もはやスピードの殿堂ではない」という言葉は、2026年F1の新パワーユニット時代におけるモンツァの変化を端的に表すものとなった。

  • フェルナンド・アロンソ F1イタリアGPでホンダPUに苦戦「難しかった」

    フェルナンド・アロンソ F1イタリアGPでホンダPUに苦戦「難しかった」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1イタリアGP決勝をマシンダメージによってリタイアした。ターン7で縁石を越えた際に異変を感じ、「サスペンションか何か」に問題が発生した可能性があると説明した。

    パワーユニット交換によってピットレーンからスタートしたアロンソは、決勝でキャデラック勢と争っていたものの、マシンに異常を感じてレースを終了。

    アストンマーティン・ホンダにとっては、ランス・ストロールも油圧系トラブルでリタイアし、2台ともチェッカーを受けられない厳しいイタリアGPとなった。

    ターン7の縁石でマシンにダメージ
    レース後、フェルナンド・アロンソはリタイアに至った状況について、ターン7で縁石を越えたことがきっかけだったと説明した。

    「マシンにダメージを負ったんだと思う。ターン7で縁石を越えたら、何かがおかしい感じがした。サスペンションか何かだったのかもしれない」

    チームも、アロンソがターン7でワイドになった際にマシンへダメージを負ったことを確認。さらなる損傷を避けるため、レースを続けずにマシンを止める判断を下した。

    アロンソはチームのレース後コメントでも、「今日は縁石に当たった際にマシンにダメージを負い、僕のレースは早い段階で終わった。さらなるダメージが発生しないよう、ストップすることを決めた」と振り返った。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    ホンダPUのパワーについても「難しかった」
    リタイアするまでのマシンの感触に加え、エンジンやパワーについて尋ねられたアロンソは、厳しい状況だったことを認めた。

    「難しかった。週末を通してずっと同じだった。少なくともキャデラック勢とは一緒に走れていたので、レースでは少し楽しむことができたけど、難しい週末だった」

    アロンソはホンダPUを直接名指ししてはいないものの、エンジンとパワーについての質問に対して「難しかった」と回答。高速区間が大部分を占めるモンツァでは、アストンマーティン・ホンダのパッケージにとって厳しい戦いが続いた。

    チーフ・トラックサイド・オフィサーのマイク・クラックも「このサーキットは我々のパッケージに適していなかったかもしれない」と認めている。

    アロンソはリタイアするまでキャデラック勢とのバトルを展開していたものの、ポイント争いに加わるまでには至らなかった。厳しいモンツァを終えたアストンマーティン・ホンダは、次戦マドリードで巻き返しを目指す。

  • ランス・ストロール F1イタリアGPでホンダのパワー不足痛感「今日がさらなる証明」

    ランス・ストロール F1イタリアGPでホンダのパワー不足痛感「今日がさらなる証明」

    ランス・ストロールは、2026年F1イタリアGP決勝を油圧系のトラブルによってリタイアした。アストンマーティンにとって厳しい週末となったモンツァで、ストロールはマシンのパワー不足についても改めて課題を指摘した。

    決勝では後方から挽回を狙ったストロールだったが、レース中盤にマシンをコース脇に止めてリタイア。チームは「油圧系の問題の疑い」と説明しており、ストロールのストップによってVSC(バーチャル・セーフティカー)が導入された。

    「必要なパワーがない」
    レース後、ランス・ストロールはリタイアの原因について「油圧系の問題だったようだ」と説明した。

    「油圧系の問題が疑われたため、マシンをリタイアさせなければならなかった。でも、それ以前からレースでは苦戦していた」

    そして、モンツァでアストンマーティンの弱点が改めて浮き彫りになったと語った。

    「現時点で僕たちに必要なパワーがないことは分かっているし、今日はそれがさらに証明された。理論上はマドリードの方が僕たちには少し合っているように見えるので、今はそちらに集中する」

    レース直後のインタビューでも、トラブルについて尋ねられたストロールは「油圧系っぽい問題だった」と簡潔に回答。走行距離を稼げなかったことへのフラストレーションについては、大きな問題とは捉えていない様子だった。

    「大丈夫だよ。ある程度は走れたし、いくつか学ぶこともできた。だから、今はマドリードに集中するよ」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    アストンマーティンは2台ともリタイア
    アストンマーティンにとって、イタリアGPは厳しい結果に終わった。フェルナンド・アロンソはパワーユニット交換によってピットレーンからスタートしたものの、ターン7で縁石に乗った際にマシンへダメージを負い、早い段階でリタイアした。

    チーフ・トラックサイド・オフィサーのマイク・クラックは、ストロールのリタイアについて「油圧系の問題によってランスはリタイアを余儀なくされた」と説明した。

    「今日はモンツァで2台とも早い段階でレースを終えることになった。油圧系の問題でランスはリタイアし、フェルナンドはターン7でワイドになった際にマシンにダメージを負った」

    「このサーキットは我々のパッケージに適していなかったかもしれないが、今回得たデータと学びを次につなげ、来週末のマドリードではより競争力を発揮できることを期待している」

    高速・低ダウンフォース特性のモンツァでパワー不足を改めて痛感する結果となったアストンマーティン。ストロールは今回得たデータを持ち帰り、F1初開催となるマドリードでのスペインGPに気持ちを切り替えている。

  • ホンダF1 イタリアGPは2台リタイア 折原伸太郎「厳しい内容は想定していた」

    ホンダF1 イタリアGPは2台リタイア 折原伸太郎「厳しい内容は想定していた」

    ホンダF1は、2026年F1第13戦イタリアGPの決勝で厳しい結果に終わった。アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワン・チームはフェルナンド・アロンソ、ランス・ストロールともにリタイアし、2台揃ってチェッカーを受けることができなかった。

    モンツァ・サーキットで9月6日(日)に行われた決勝では、現在のパワーユニット(PU)のパフォーマンスを踏まえ、ホンダ側も難しい戦いになることを事前に想定していた。

    ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎は、今回の結果を受け止め、次戦へ気持ちを切り替える姿勢を示した。

    アロンソとストロールがともにリタイア
    イタリアGP決勝でアストンマーティンは2台とも完走を果たせなかった。

    フェルナンド・アロンソはDNF、ランス・ストロールもDNFという結果となり、ホンダにとってもノーポイントでモンツァを後にする厳しい週末となった。

    高速区間が大部分を占めるモンツァでは、パワーユニットの性能がラップタイムやレースでの競争力に大きく影響する。ホンダは決勝前から、現状のPUパフォーマンスでは苦戦が予想されると認識していた。

    ホンダF1 本田技研工業

    折原伸太郎「今日のレースは厳しい内容になると想定」
    ホンダF1 トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、イタリアGP決勝を次のように振り返った。

    「現在のパワーユニットのパフォーマンスを踏まえると、今日のレースは厳しい内容になると想定していました。今回の結果を受け止め、来週はモンツァとは異なる特性を持つマドリードで、チームと共に新たな戦いに挑みます」

    折原のコメントからも、モンツァでは現時点でのホンダ製PUのパフォーマンスが厳しい戦いにつながることをあらかじめ認識していたことがうかがえる。

    一方で、次戦の舞台となるマドリードはモンツァとは異なる特性を持つサーキットとなる。ホンダは今回の結果を受け止めた上で、アストンマーティンとともに次戦での巻き返しを目指す。

    2台揃ってリタイアという厳しい結果に終わった2026年F1イタリアGP。ホンダにとっては現在のPUの競争力という課題が改めて浮き彫りとなる一戦となったが、折原はすでに視線を次戦マドリードへと向けている。

  • アストンマーティン・ホンダF1 モンツァで苦戦「今のパッケージには合わない」

    アストンマーティン・ホンダF1 モンツァで苦戦「今のパッケージには合わない」

    アストンマーティン・ホンダは、2026年F1第13戦イタリアGPの予選で厳しい結果に終わった。フェルナンド・アロンソが21番手、ランス・ストロールが22番手となり、マイク・クラックはモンツァの高速特性が「今の我々のパッケージには合っていない」と認めた。

    アップデート投入後はパフォーマンス向上を示してきたアストンマーティン・ホンダだが、長いストレートと高速区間が特徴のモンツァではその勢いを維持できなかった。

    特にストレートでのペース不足が大きな弱点となり、2台ともQ1敗退を喫した。

    マイク・クラック「高速サーキットの特性が今のパッケージには合っていない」
    アストンマーティンのチーフ・トラックサイド・オフィサーを務めるマイク・クラックは、現在のマシンがモンツァの特性に適していないことが予選結果に表れたと説明した。

    「モンツァでは厳しい土曜日になった。この高速サーキットの特性は、現時点の我々のパッケージには合っていない」

    アストンマーティンはQ1を通じて、アロンソとストロールの双方にスリップストリームを利用させることでタイムを稼ごうとした。しかし、それでもQ2進出に必要なペースには届かなかった。

    「Q1を通して両方のマシンでトウを得ようとしたが、単純にQ2へ進出するだけのペースがなかった」

    アロンソは1分25秒150で21番手。Q1終盤にはマシンに問題が発生し、ガレージにとどまったことで新品タイヤを使った最後のアタックを行うことができなかった。

    「現在、Q1終盤にガレージから出られなくなったマシンの問題を調査している。新品タイヤを使う機会を逃したことで予選が早く終わってしまい、ラップタイムを更新するチャンスがなかった」とアロンソは説明した。

    「僕たちがライバルより後ろにいることは分かっている。特にストレートでペースが不足していて、それがこのサーキットを非常に厳しいものにしている」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ストロールも1分25秒222で22番手に終わり、「今日の結果は予想していた通りだった。このコースが本当に大きなチャレンジになることは最初から分かっていた。ここで必要になるパワーが不足している。明日のレースも僕たちにとって難しいものになるだろう」と語った。

    クラックも決勝で状況が劇的に変化するとは考えていない。それでも、自分たちがコントロールできる部分を最大限に生かし、レース展開によって生まれるチャンスを逃さないことが重要だと強調した。

    「明日も同じようなチャレンジになるだろう。だからこそ、我々がコントロールできることを最大限に生かし、巡ってくるあらゆるチャンスをつかんでいく」

    予選では最後列を占めたアストンマーティン・ホンダだが、パワーユニット交換によるグリッド降格を受けるドライバーがいるため、決勝では順位を繰り上げてスタートする。ストレートでの弱点を抱えるモンツァで、チームは難しい条件の中からレースで得られる機会を最大限に生かすことを目指す。

  • ランス・ストロール F1史上初の予選Q1敗退100回に到達

    ランス・ストロール F1史上初の予選Q1敗退100回に到達

    アストンマーティンのランス・ストロールが、2026年F1第13戦イタリアGPの予選でQ1敗退を喫し、現行の3セッション制予選が導入された2006年以降で初めて「Q1敗退100回」に到達したドライバーとなった。

    ストロールはモンツァで22番手に終わり、最後尾で予選を終えた。チームメイトのフェルナンド・アロンソとの差は0.1秒弱だったが、アロンソはセッション終盤に最後のアタックを行うことができなかった。

    アストンマーティンは前戦オランダGPでアップデートされたホンダ製パワーユニットが投入され、ハンガリーGPで導入した大規模アップデートを補完する改良も加わった。しかし、高速区間の比率が高いモンツァではパワー面の弱点が顕著に表れる結果となった。

    AMR26はメルセデス勢と比較して最高速で一貫して約20km/h遅く、Q1ではピエール・ガスリーのアルピーヌからラップタイムで約2.6秒遅れた。

    ストロール自身も、この結果に驚きはなかった。

    「予想していた通りだった。エンジンだ」

    「僕たちは3秒遅れている。だから明日は集団についていくことはできないだろう」

    決勝についても厳しい見通しを示し、アストンマーティンの2台がレースで大きく挽回することは難しいとの認識を示した。

    デビュー戦から始まったQ1敗退の記録
    ストロールが初めてQ1で敗退したのは、ウィリアムズからF1デビューを果たした2017年オーストラリアGPだった。このときはQ2進出最後の枠を獲得したマーカス・エリクソンから約0.9秒遅れて予選を終えた。

    しかし、続く中国GPではQ3進出を果たして巻き返した。決勝はオープニングラップでセルジオ・ペレスと接触してリタイアしたものの、その後、母国カナダGPでF1初ポイントを獲得。さらにアゼルバイジャンGPでは3位に入り、初表彰台を獲得した。

    キャリアの中では予選で大きな結果も残している。レーシングポイント時代の2020年トルコGPでは、ウエットコンディションで強さを発揮して自身初のポールポジションを獲得。この2020年シーズンは年間を通して一度もQ1敗退がなかった。

    一方、Q1敗退回数が最も多かったシーズンのひとつが、ウィリアムズで苦戦した2018年だ。この年は15回のQ1敗退を記録した。

    近年もアストンマーティンの競争力低下に伴って予選序盤で苦戦するケースが増え、2025年には再び15回のQ1敗退を記録。そして2026年はイタリアGPまで13戦すべてでQ1を突破できておらず、通算回数がついに100回に達した。

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    ランス・ストロール Q1敗退回数
    2017年:12回
    2018年:15回
    2019年:14回
    2020年:0回
    2021年:7回
    2022年:12回
    2023年:7回
    2024年:5回
    2025年:15回
    2026年:13回

    合計100回という数字は、2006年にF1がQ1、Q2、Q3からなるノックアウト方式の予選を導入して以来、ストロールが初めて到達した記録となる。

    2020年にはポールポジションを獲得した実績を持つストロールだが、2026年は開幕から13戦連続でQ1敗退。アストンマーティンとホンダが抱えるパワー面の課題が露呈したモンツァで、望まぬ形でF1史に名前を刻むことになった。

  • フェルナンド・アロンソ F1イタリアGP予選「ストレートが多いほど厳しい」

    フェルナンド・アロンソ F1イタリアGP予選「ストレートが多いほど厳しい」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1イタリアGPの予選を21番手で終え、Q1敗退を喫した。ストレートスピード不足というアストンマーティンの弱点がモンツァで顕著に表れたうえ、予選中にはエンジンの問題も発生。最後の新品タイヤを使ったアタックを行うことができなかった。

    アロンソは1分25秒150を記録して21番手。チームメイトのランス・ストロールも22番手に終わり、アストンマーティン勢は予選の最後尾2台となった。ただし、他車のグリッド降格により決勝では順位を繰り上げてスタートする。

    エンジン問題で最後の新品タイヤを使えず
    アロンソはQ1終盤を前にマシンをガレージに入れ、そのまま降車。ライバルたちが最後のアタックを行うなか、タイムを更新する機会を失った。

    アロンソはチーム公式コメントで、マシンに発生した問題を調査していると説明した。

    「現在、Q1終盤にガレージから出られなくなったマシンの問題を調査している。新品タイヤを使う機会を逃したことで予選が早く終わってしまい、ラップタイムを更新するチャンスがなかった」

    予選後のインタビューでは、より具体的に「エンジンに問題があった」と明かした。

    「エンジンに問題があって、最後の新品セットを使うことができなかった。だから僕たちにとっては短い予選になった」

    「ストレートが多いほど厳しくなる」
    もっとも、アロンソはトラブルがなくてもモンツァで厳しい戦いになること自体は予想していた。

    近戦でアップデートによる改善を見せてきたアストンマーティンだが、高速かつストレートの長いモンツァでは、その流れを維持することができなかった。

    ここまで苦戦することを予想していたかと問われたアロンソは「もちろん」と答えた。

    「もちろん。ストレートが多くなればなるほど、僕たちにとって厳しくなることは分かっている」

    チーム公式コメントでも、現在のAMR26は特にストレートでライバルに対して遅れを取っていると認めている。

    「僕たちがライバルより後ろにいることは分かっている。特にストレートでペースが不足しているから、このサーキットは僕たちにとって非常に厳しい」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    エンジンの進歩不足にも「予想通り」
    モンツァではパワーユニット性能がラップタイムを大きく左右する。アストンマーティンにとっては、ストレートでのパフォーマンス不足が予選結果に直結する形となった。

    エンジンがモンツァで期待されたステップを示していないことについて、どれほどフラストレーションを感じているかと質問されたアロンソは、驚きはないと答えた。

    「いや、特にはない。予想通りだからね。もっと僕たちに合ったコースを待つ必要がある」

    アロンソは、今後についてもストレートの多いサーキットでは同様の苦戦が続く可能性があるとの見方を示している。

    「ベガスも僕たちにとって次にそういうコースになるだろうね」

    決勝も厳しい戦いを覚悟
    アストンマーティンは直近のグランプリでAMR26の改善を示してきたものの、モンツァではサーキット特性とマシンの弱点が噛み合わず、予選最後尾に沈んだ。

    さらにアロンソはエンジンの問題によって最後のアタックさえ行えず、本来どこまでタイムを縮められたのかを確認することもできなかった。

    他車のペナルティによって決勝のスタート位置は上がるものの、ストレートスピードが重要となるモンツァではオーバーテイクにも厳しい条件となる。アロンソにとっては、与えられたパッケージから最大限を引き出しながら、レース展開のなかで訪れるチャンスを生かす戦いとなる。

  • ランス・ストロール F1イタリアGP予選「シャシーは悪くない。足りないのはパワー」

    ランス・ストロール F1イタリアGP予選「シャシーは悪くない。足りないのはパワー」

    ランス・ストロールは、2026年F1イタリアGPの予選を22番手で終え、Q1で敗退した。アストンマーティンにとってモンツァでの苦戦は事前に予想されていたものであり、ストロールは最大の要因としてパワー不足を挙げた。

    ストロールのベストタイムは1分25秒222。チームメイトのフェルナンド・アロンソが21番手となり、アストンマーティン勢は予選の最後尾2台となった。ただし、複数のドライバーがグリッド降格ペナルティを受けるため、決勝ではともにポジションを繰り上げてスタートする。

    モンツァでの苦戦は「予想通り」
    長いストレートを特徴とするモンツァでは、パワーユニットの性能とストレートスピードがラップタイムを大きく左右する。現在のアストンマーティンにとって、この特性は大きな弱点となった。

    予選後、想定以上に厳しかったのか、それとも予想より良かったのかと質問されたストロールの答えは明確だった。

    「予想通りだった。予想していた通りだよ」

    チーム公式コメントでも、ストロールは同様の認識を示している。

    「今日の結果は予想していた通りだったし、このサーキットが本当に大きなチャレンジになることはずっと分かっていた」

    「シャシーはそれほど悪くなかった」
    一方で、ストロールはAMR26のすべてに問題があったわけではないと説明する。

    予選後のインタビューで、パワーだけが問題だったのか、少なくともシャシーの感触は良かったのかと問われると、ストロールはシャシーについて一定の評価を与えた。

    「シャシーはそれほど悪くなかった。取り組まなければならないことはいくつかあるけど、僕たちに足りなかったのはパワーだった」

    つまり、モンツァでの22番手という結果は、AMR26のシャシー性能そのものよりも、ストレートで要求されるパワーが不足していたことによる影響が大きかったという認識だ。

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「このサーキットではパワーが必要」
    ストロールはチーム公式コメントでも、モンツァで必要とされるものと現在のアストンマーティンに不足しているものを端的に説明した。

    「僕たちにはパワーが足りていない。このサーキットではそれが必要なんだ。明日のレースも僕たちにとって難しくなると思う」

    アストンマーティンは直近のレースでアップデートによる改善を示してきたが、高速かつ長い全開区間を持つモンツァでは、その勢いを維持することができなかった。

    アロンソも予選後に「ストレートが多くなればなるほど、僕たちにとって厳しくなる」と語っており、2人の評価は一致している。

    決勝もパワー不足との戦い
    ストロールにとって、決勝も簡単なレースになるとは考えにくい。モンツァではストレートがオーバーテイクの主要な舞台となるだけに、予選で露呈したパワー不足はレースでも大きなハンデとなる可能性がある。

    それでも他車のグリッド降格によってスタート位置は予選順位から繰り上がる。シャシーについては「それほど悪くなかった」と手応えを示しているだけに、ストロールは与えられたパッケージを最大限に生かしながら、レース展開のなかで訪れるチャンスを待つことになる。

  • ホンダF1 イタリアGPで予選最後尾「今はこれが現実的な順位」

    ホンダF1 イタリアGPで予選最後尾「今はこれが現実的な順位」

    ホンダF1は、2026年F1第13戦イタリアGPの予選でアストンマーティンのフェルナンド・アロンソが21番手、ランス・ストロールが22番手に終わった結果について、現在のパフォーマンスを考えれば「現実的な順位」だったとの認識を示した。

    高速のモンツァ・サーキットではパワーユニット(PU)の性能がラップタイムに大きく影響する。

    ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎は、厳しい予選結果を受け止める一方、課題となっているドライバビリティについては改善が続いていると説明した。

    アストンマーティン・ホンダは予選最後尾
    土曜日のモンツァではFP3に続いて予選が行われたが、アストンマーティン・ホンダの2台はQ1を突破することができなかった。

    アロンソは21番手、ストロールは22番手。予選Q1ではピエール・ガスリー(アルピーヌ)が1分22秒612でトップタイムを記録した一方、アロンソは1分25秒150、ストロールは1分25秒222にとどまり、2台ともトップから2.5秒以上の差をつけられた。

    モンツァは長い全開区間を持ち、PU性能が結果に直結しやすいコースだ。ホンダF1は金曜日からデータの最適化を進めてパフォーマンス改善に取り組んできたものの、折原伸太郎は今回の予選順位が現時点での実力を反映したものだと認めた。

    「モンツァはパワーユニットにとって厳しいサーキットであり、今日の予選結果がそれを表しています。データの最適化を継続してパフォーマンスの改善を図ってきましたが、今はこの予選結果が現実的な順位です」

    本田技研工業 / ホンダ・レーシング

    ドライバビリティは「正しい方向に改善」
    一方で、ホンダF1が課題のひとつとして取り組んできたドライバビリティについて、折原伸太郎は改善が続いていることを前向きな材料として挙げた。

    「一方、ドライバビリティについては引き続き正しい方向に改善が進んでいます。明日のレースに向けてできる限りの準備を進めていきます」

    2026年からアストンマーティンへのワークス供給を開始したホンダにとって、新世代PUの性能と扱いやすさの向上は継続的な開発テーマとなっている。今回のモンツァでも絶対的なパフォーマンスでは厳しい現実が示されたものの、ドライバーが扱う上で重要となるドライバビリティについては改善の方向性を確認できた形だ。

    アロンソは最終アタックできず 原因を調査
    また、アロンソについてはQ1終盤に予定していた最後のアタックを行うことができなかった。折原伸太郎は、その原因について現在も調査を続けていることを明らかにした。

    「残念ながら、アロンソ選手は予選で最終アタックに臨むことができませんでした。原因を究明すべく、現在もデータの分析を進めています」

    アロンソが最後のアタックを完了できなかったことで、本来どこまでタイムを縮められたのかは分からない。それでもアストンマーティン・ホンダが2台揃ってQ1最下位に沈んだ事実は、モンツァで直面している厳しい状況を浮き彫りにした。

    決勝ではアロンソとストロールともに後方からの戦いとなる。ホンダF1は予選後もデータ分析と最適化を続け、ドライバビリティの改善をレースでのパフォーマンスにつなげるべく準備を進める。

  • ホンダF1育成の加藤大翔 F3初優勝 モンツァのスプリントで9番手から逆転

    ホンダF1育成の加藤大翔 F3初優勝 モンツァのスプリントで9番手から逆転

    ARTグランプリの加藤大翔が、2026年FIA F3第9戦モンツァのスプリントレースで初優勝を飾った。

    9番グリッドからスタートした加藤大翔は、モンツァでライバルを次々と攻略。終盤には選手権リーダーのフレディ・スレーターから激しいプレッシャーを受けたものの、最後まで首位を守り切り、F3参戦初勝利を手にした。

    9番グリッドから鮮やかな追い上げ
    ホンダF1育成の加藤大翔はスタート位置の9番手から着実にポジションを上げていった。高速コースのモンツァでオーバーテイクを重ね、レース終盤にはトップへ浮上した。

    最後の2周では、12番グリッドから追い上げてきたトライデントのフレディ・スレーターが背後に迫った。しかし、加藤大翔はプレッシャーのかかる状況でもミスを犯さず、スレーターを抑え切ってトップでチェッカーを受けた。

    これが加藤大翔にとってFIA F3での記念すべき初優勝となった。

    スレーターは12番手スタートから2位まで挽回。優勝には届かなかったものの、選手権リーダーとしてポイントを積み重ね、日曜日のフィーチャーレースを前にランキング2位との差を17ポイントに広げた。

    ホンダF1育成 加藤大翔 F3初優勝

    山越陽悠も3位で表彰台
    3位にはファン・アメルスフォールト・レーシングの山越陽悠が入り、日本人ドライバー2人が表彰台に立つ結果となった。

    AIXレーシングのイェヴァン・デイビッドは最終ラップでアレッサンドロ・ジュスティをオーバーテイクして4位を獲得。レースの大半で首位を走っていたジュスティは最終的に5位となった。

    6位にはジュスティのMPモータースポーツのチームメイト、マッティア・コルナギが続き、カンポス・レーシングのエルネスト・リベラが7位に入った。

    8位はファン・アメルスフォールト・レーシングのエンツォ・デリニー。DAMSルーカスオイルのニコラ・ラコルテが9位、チームメイトのブルーノ・デル・ピノが10位となり、ポイント圏内を締めくくった。

    りー海夏澄はフィーチャーレースでフロントロー
    日曜日に行われるフィーチャーレースでは、選手権リーダーのスレーターがポールポジションからスタートする。

    その隣の2番グリッドにはARTグランプリのりー海夏澄が並ぶ予定で、日本勢にとってはスプリントレースに続く好結果への期待が高まる。

    モンツァのスプリントレースでは、加藤大翔が9番グリッドから見事な追い上げでF3初優勝を達成し、山越陽悠も3位表彰台を獲得。日本人ドライバーが強烈な存在感を示すレースとなった。