カテゴリー: F1オランダGP

  • ランス・ストロール ホンダF1新PUで19番手「ドライバビリティに課題」

    ランス・ストロール ホンダF1新PUで19番手「ドライバビリティに課題」

    アストンマーティンのランス・ストロールは、F1オランダGPで投入されたホンダのアップグレード版パワーユニットについて、週末前に「ラップタイムにつながらなければ意味がない」と率直な期待を口にしていた。しかし、金曜日のスプリント予選では19番手に終わり、ドライバビリティを含めて改善が必要だと語った。

    アストンマーティンはザントフォールトでホンダのアップグレード版パワーユニットを投入。

    前戦ハンガリーGPでマシンの競争力が大きく改善したこともあり、ストロールはパワーユニット側の進歩がシーズン後半の戦力を左右すると考えている。

    「ラップタイムにつながらなければ意味がない」
    走行開始前の木曜日、ストロールは新しいホンダ製パワーユニットへの期待について質問されると、前戦ハンガリーGPでの改善を振り返った。

    「間違いなく、とてもポジティブな前進だった。ブダペストの日曜日はいいレースができたし、マシンは今年これまでよりずっと競争力があった」

    「だから本当によかったし、今度はエンジン側でも前進できればと思っている。明日になればもっと分かるはずだ」

    さらに、アップグレードによってシーズン後半をより楽観的に迎えられるかと問われると、その評価は新しいパワーユニットの性能次第だと強調した。

    「今週末のエンジンが、その質問への答えになると思う。エンジン側で大きくパワーを得られれば、シーズン後半はもっと競争力を持てると思う」

    そして、単に開発が前進したというだけでは十分ではないとした。

    「前進になっていればいい。でも、ラップタイムにつながらない進歩なら意味がない。だから、単純に良くなっていて、そこから大きくラップタイムを見つけられることを期待している」

    シーズン序盤から問題となっていた振動などについては改善を認める一方、依然としてパワー不足を課題に挙げた。

    「そういう部分は改善している。でも、まだかなりパワーが足りない。だから、とにかくパワーを見つけられることを期待している」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    スプリント予選は19番手「まだ理解する必要がある」
    しかし、実際にアップグレード版パワーユニットで走行した金曜日は期待どおりの展開とはならなかった。

    ストロールはスプリント予選SQ1で1分15秒391を記録したものの19番手で敗退。アストンマーティンはドライバビリティに苦しみ、十分なペースを引き出すことができなかった。

    「今日はもっとできたと思う。ドライバビリティに苦しんでいたし、ほかにもいくつかうまくいっていない部分があった。なぜそうなったのか理解する必要がある」

    「かなり風が強かったけど、それは全員同じだ。今夜すべてを確認してデータを見て、明日に向けて改善していく」

    走行後、アップグレード版パワーユニットについて改めて尋ねられたストロールは、まだ評価を下す段階ではないとの姿勢を示した。

    「分からない。もっといいラップはできたと思うけど、それでも僕たちはかなり離されている。だから理解する必要がある」

    特に課題として挙げたのが、フェルナンド・アロンソも指摘していたドライバビリティだった。

    「そうだね。ドライバビリティには取り組む必要がある。それ以外にも、何ができるか考えないといけない部分がある」

    ザントフォールトは強風と低いグリップもドライバーを苦しめたが、ストロールはそれを言い訳にはしなかった。

    「とても風が強くて、グリップもかなり低い。でも風が強いのは全員同じだから、予選に向けてどうすればマシンを良くできるか考えないといけない」

    投入前にはホンダのアップグレードによる「大きなパワー向上」を期待していたストロールだが、初日の段階ではその効果を十分なラップタイムとして示すことはできなかった。アストンマーティンにとっては、ドライバビリティを含めたパワーユニットの特性を理解し、残る週末でどこまで性能を引き出せるかが焦点となる。

  • マックス・フェルスタッペン F1オランダGP初日「グリップとバランスが難しい」

    マックス・フェルスタッペン F1オランダGP初日「グリップとバランスが難しい」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1オランダGPのスプリント予選を6番手で終え、レッドブル・レーシングがRB22のグリップとバランスに苦戦した原因を理解する必要があると語った。

    母国ザントフォールトで注目を集めるフェルスタッペンだが、土曜日の24周のスプリントは3列目からスタートする。

    スプリント予選ではポールポジションを獲得したジョージ・ラッセルから0.5秒以上の差をつけられ、上位争いに加わることができなかった。

    フェルスタッペン「グリップを見つけるのが難しかった」
    2026年シーズンは新レギュレーションへの対応に苦しんだレッドブル・レーシングだが、直近4戦ではフェルスタッペンが3度の表彰台を獲得するなど、パフォーマンスには改善の兆しが見えていた。

    しかし、夏休み明け最初の週末となるザントフォールトでは、金曜日からRB22のバランスに課題を抱えた。

    「まあ、1台(7番手のルイス・ハミルトンのフェラーリ)は上回れたと思う。でも、グリップとバランスを見つけるのが少し難しかった」

    フェルスタッペンはスプリント予選を振り返った。

    ザントフォールトではスプリントフォーマットが採用されているため、通常のグランプリ週末とは異なり、マシンをコース上で確認できるフリー走行はFP1の1時間だけだった。その限られた時間のなかでセットアップをまとめなければならず、レッドブルは最適なバランスを見つけ切れなかった。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    わずか1時間のFP1がセットアップを難しく
    スプリント週末ではFP1終了後にマシンがパルクフェルメ状態となるため、スプリント予選を前に大幅なセットアップ変更を行うことはできない。

    特にザントフォールトは高速コーナーとバンク角の大きなコーナーが連続し、マシンの前後バランスへの要求が高い。わずかなセットアップのずれでもドライバーの自信やタイヤから引き出せるグリップに影響しやすい。

    フェルスタッペンが指摘した「グリップ」と「バランス」の不足は、単純なストレートスピードではなく、RB22を狙ったウインドウに入れられていなかったことを示している。

    レッドブルに必要なのは原因の理解
    フェルスタッペンにとって重要なのは、6番手という結果そのものよりも、なぜ期待したバランスを得られなかったのかを把握することだ。

    2026年のレッドブルはシーズン序盤こそ新レギュレーションへの適応に苦戦したものの、直近では競争力を高めてきた。だからこそ、母国戦で再びトップとの差が0.5秒以上に広がったことは、チームにとって分析すべきポイントとなる。

    一方で、スプリントは24周と短く、スタートやタイヤの状態によって順位が動く可能性はある。フェルスタッペンは3列目6番グリッドから、まずは上位勢との差をどこまで縮められるかを探ることになる。

    ザントフォールトでは過去3勝を挙げているフェルスタッペンだが、2026年はまだグランプリでの勝利がない。母国ファンの前で流れを変えるためにも、スプリントで得られるデータを生かし、決勝に向けてRB22のバランス問題をどこまで改善できるかが重要になりそうだ。

  • アイザック・ハジャー 手首骨折は「軽いひび」 F1イタリアGPで復帰見込み

    アイザック・ハジャー 手首骨折は「軽いひび」 F1イタリアGPで復帰見込み

    レッドブルのアイザック・ハジャーがF1オランダGPを欠場する原因となった手首の負傷について、より詳しい状況が明らかになった。負傷は軽度の骨折とみられ、順調に回復すれば9月6日のF1イタリアGPで復帰できる見通しだという。

    ハジャーはF1のサマーブレイク中、トレーニングの一環として行っていたボクシングで手首を負傷。ザントフォールトでのオランダGPを欠場することになり、レッドブルではリアム・ローソンが代役を務めている。

    ハジャーの負傷は「軽いひび」 悪化を避けるため欠場
    Sky Sports F1のクレイグ・スレーターによると、ハジャーの負傷は当初懸念されたほど深刻なものではなく、手首に生じた軽度の骨折だという。

    「ハジャー陣営からもう少し詳しい話を聞くことができた」とスレーターはオランダGPの中継で説明した。

    「負傷したのは先週後半で、通常のトレーニングセッション中だったと考えられている。彼は週に3日ジムで行っているものと違うことをしていたわけではない」

    ハジャーは普段からトレーニングの一環としてミット打ちやボクシングを取り入れている。ただし、パンチを打った瞬間に負傷したわけではなかったという。

    「彼は普段からミット打ちやボクシング、バッグを叩くトレーニングをしている。ただ、バッグを叩いたときに痛みを感じたわけではない。翌朝になって違和感に気づき、医師の診察を受けた」

    診察の結果、手首にわずかな骨折が確認された。

    「軽い負傷で、ヘアラインクラック(ごく細いひび)だ。チームドクターに相談し、手の専門医にも診てもらった。今週末レースに出ないのは、状態を悪化させるリスクを避けるための予防措置だ」

    つまり、オランダGP欠場は長期離脱を余儀なくされるほど深刻な負傷によるものではなく、今後の悪化を防ぐことを優先した判断ということになる。

    負傷に気づいたのは翌朝 ボクシング中の直接的な事故ではない
    今回の負傷については、ハジャーがボクシングのトレーニング中にパンチを打って手首を骨折したとの見方もあった。しかし、スレーターが得た情報では、明確な負傷の瞬間は確認されていない。

    「少し奇妙なケースだった。ただ、バッグを叩いて手を痛めたということではない。翌朝になって症状が出てきたものだ」

    ハジャー自身も金曜日にはザントフォールトのF1パドックを訪れており、現地で姿を見せている。その際には左手を袖で覆っていた。

    こうした状況からも、完全な安静や長期療養を必要とする重傷ではないとみられる。一方、F1マシンのステアリングから手首にかかる負荷は大きく、わずかな骨折でも悪化すればその後のレース出場に影響する可能性がある。そのためレッドブルはザントフォールトで無理をさせない判断を下したと考えられる。

    9月6日のF1イタリアGPで復帰する見込み
    現時点で最も重要なのは、ハジャーの復帰時期だ。スレーターによれば、順調に回復すれば次戦イタリアGPには出場できると考えられている。

    「彼はレースウイークエンド中もここにいる予定だ。すべて順調にいけば、モンツァには戻ってこられるはずだと聞いている」

    オランダGPの次戦となるF1イタリアGPは9月6日にモンツァで決勝が行われる。ザントフォールトを欠場することで約2週間の回復期間を確保できるため、現時点ではモンツァでの復帰が有力視されている。

    ただし、これは正式な出場決定ではない。手首の回復状態を確認したうえで最終的な判断が下されることになる。

    マルク・マルケスも「復帰を急がないように」と助言
    フランスのCanal+によると、MotoGPで数々の負傷を経験してきたマルク・マルケスもハジャーに対し、手首の回復を急がないよう助言したという。

    モータースポーツでは手や手首への負傷がドライビングに直接影響する。特にF1では高速コーナーで大きなステアリング荷重がかかるほか、縁石からの衝撃も手首を通じて伝わる。軽度の骨折であっても、十分に治癒しない状態で復帰すれば悪化するリスクがある。

    レッドブルがオランダGPでハジャーを休ませた背景にも、1戦の出場を優先して負傷を長引かせるより、完全な回復を待つ方が得策との判断がある。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    ローソンがレッドブル 角田裕毅がレーシングブルズで代役
    ハジャーの欠場によって、レッドブルのドライバーラインアップも急きょ変更された。

    リアム・ローソンは、英国に戻った直後にレーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインから連絡を受けたという。

    「文字どおり着陸したばかりで、まだ飛行機から降りてもいなかった」とローソンは振り返った。

    「休暇を終えて英国に戻り、当然レーシングブルズでの準備をするつもりだった。アランから電話がかかってきて、何が起きているのかを説明された。それで僕の1週間の予定は一気に変わった」

    ローソンがレッドブルへ移ったことで空いたレーシングブルズのシートには角田裕毅が起用された。結果としてハジャーの負傷は、ローソンのレッドブル復帰と角田裕毅のF1復帰という2つのドライバー変更につながった。

    ハジャーの負傷は「軽いひび」とされ、オランダGP欠場はあくまで悪化を防ぐための予防措置とみられている。現時点ではモンツァでのF1イタリアGP復帰が期待されているが、焦って復帰することなく、手首がF1マシンの負荷に耐えられる状態まで回復しているかが最終判断のポイントとなる。

  • アービッド・リンドブラッド F1オランダGPでSQ3「マシンからすべてを引き出せた」

    アービッド・リンドブラッド F1オランダGPでSQ3「マシンからすべてを引き出せた」

    アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)は、2026年F1第12戦オランダGPのスプリント予選で10番手を獲得した。ザントフォールト初走行、さらにスプリントフォーマットという限られた準備時間のなかでSQ3進出を果たし、初日を「ポジティブ」と振り返った。

    レーシングブルズにとっても難しい条件だった。リンドブラッドは初めてのザントフォールトを学びながら走り、チームメイトの角田裕毅は8カ月ぶりのF1実戦で、2026年世代のマシンを実走するのはこの日が初めて。

    それでもリンドブラッドはSQ2で1分12秒785を記録して9番手で突破し、SQ3では1分12秒737で10番手となった。

    ザントフォールト初走行でSQ3進出
    リンドブラッドにとって、バンクを備えた独特のザントフォールトを実際に走るのは今回が初めてだった。通常のグランプリ週末とは異なり、スプリントフォーマットではFP1の1セッションを終えると、すぐにスプリント予選を迎える。

    経験を積む時間が限られるなか、リンドブラッドはFP1からスプリント予選にかけて前進を実感したという。

    「ポジティブな金曜日だった。ザントフォールトを走るのは初めてだから、簡単ではなかった。特にスプリント週末だからね。チームがいい仕事をしてくれて、今朝と比べてすでにいくつか前進できた」

    SQ1を突破すると、SQ2では1分12秒785を記録。SQ3進出ラインとなった10番手ガブリエル・ボルトレト(アウディ)をわずか0.001秒上回る9番手で、最終セッションへの切符をつかんだ。

    「SQ2は本当に良かった。マシンからすべてを引き出せた。ラップには本当に満足している。SQ3に進めたのはすごく良かった」

    リンドブラッドは、この週末のレーシングブルズがサマーブレイク前までと比べてやや競争力を欠いていると感じていたこともあり、そのなかでSQ3へ進めたことをポジティブに受け止めた。

    「なぜか今週末は少し競争力が低いから、そのなかでSQ3に進めたのは本当に良かった」

    SQ3には不満「確認することがいくつかある」
    一方、リンドブラッドは最終的な10番手という結果に全面的に満足しているわけではない。

    SQ3では1分12秒737を記録したが、8番手のピエール・ガスリー(アルピーヌ)、9番手のボルトレトには届かなかった。スプリントではポイント圏内となるトップ8のひとつ後ろの列からスタートする。

    「SQ3については、それほど満足していない。明日に向けて確認しなければならないことがいくつかある」

    リンドブラッドは、ドライバー側だけでなくチーム側にも改善できる部分が残されていると説明した。

    「正直に言えば、今週はなぜか全体的に少し後れを取っていると思う。でも、一晩かけて確認して、明日に向けて前進する」

    レーシングブルズはサマーブレイク前まで中団で高い競争力を発揮し、7戦連続で少なくとも1台がポイントを獲得していた。リンドブラッドは今回もSQ3まで進んだものの、これまでの週末ほどライバルに対するアドバンテージは感じていない。

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    ガスリーとボルトレトを追う「スタートで1台は狙える」
    10番グリッドからスタートするスプリントでは、ポイント獲得には少なくとも2台を抜いて8番手以内へ入る必要がある。

    リンドブラッドの前方には、8番手ガスリーと9番手ボルトレトが並ぶ。ともに今週末は速さを見せているが、リンドブラッドはレーシングブルズのスタートの良さを生かして、まず発進直後にポジションを奪うことを狙っている。

    「僕たちはスタートがいいことは分かっているから、明日はスタートで間違いなくどちらか1台を抜けるように狙えると思う。その後どうなるかだね」

    ただし、オーバーテイクが難しいザントフォールトだけに、簡単なレースになるとは考えていない。

    「現実として、このコースはかなりオーバーテイクが難しいし、2人とも今週は速い。これまでの週末ほど僕たちにアドバンテージがあるとは思わない。それでも、得られるチャンスはすべて生かしていく」

    スプリントでポイントが与えられるのは8位まで。10番手スタートのリンドブラッドにとっては、序盤でガスリーやボルトレトとの差を詰められるかがポイント獲得への鍵となる。

    土曜朝は雨の可能性「ウエットのスプリントもあり得る」
    もうひとつの不確定要素が天候だ。金曜朝のザントフォールトも路面が濡れた状態から始まっており、リンドブラッドは土曜朝にも雨が降る可能性を認識している。

    「朝が一番微妙そうだね。今朝も到着したときはかなり濡れていたし、明日の朝も少し雨が降る予報だと思う。だから、スプリントがウエットになる可能性はある」

    雨になれば、オーバーテイクが難しいザントフォールトでの勢力図やレース展開が大きく変化する可能性もある。

    一方、スプリント後に行われるグランプリ予選と日曜日の決勝については、ドライコンディションになるとの見通しを示した。

    「予選とレースはドライになると思う。でも、いずれにしても今日はいい一日だった。僕自身にもチームにも取り組むべきことはいくつかあるけど、明日に向けてもう一歩前進できると思う」

    初めて走るザントフォールトで、FP1の1セッションしかコースを学ぶ時間がないなかSQ3進出を果たしたリンドブラッド。SQ2のラップには手応えを得た一方、SQ3とマシンの競争力には改善の余地があるとみている。10番手から迎えるスプリントでは、持ち味とするスタートと変わりやすい天候をチャンスにつなげ、ポイント圏内の8番手を狙う。

  • リアム・ローソン レッドブルF1復帰初日は11番手「マシンの感触はかなりいい」

    リアム・ローソン レッドブルF1復帰初日は11番手「マシンの感触はかなりいい」

    リアム・ローソンは、2026年F1第12戦オランダGPでレッドブル・レーシング復帰初日を終え、マシンへの適応に手応えを示した。スプリント予選はSQ2敗退の11番手に終わったものの、「上位に行けるポテンシャルがあった」と振り返っている。

    アイザック・ハジャーの負傷を受けて急きょレッドブルから出場することになったローソンにとって、2025年シーズン序盤以来となる同チームでの実戦だった。

    限られた準備時間のなかでも早い段階からペースを示し、SQ1ではチームメイトのマックス・フェルスタッペンを上回った。

    SQ1ではフェルスタッペンを上回る
    ローソンのレッドブル復帰が決まったのはオランダGP開幕直前だった。ハジャーがサマーブレイク中のトレーニングで手首を負傷して欠場することになり、レーシングブルズからローソンが昇格。空いたレーシングブルズのシートには角田裕毅が起用された。

    2025年開幕から2戦のみレッドブルをドライブしたローソンにとって、今回は約1年半ぶりのレッドブルでのF1レース出場となった。

    それでもスプリント予選では序盤から競争力を発揮。SQ1を突破し、タイムではフェルスタッペンを上回った。しかしSQ2では周囲のドライバーほどタイムを伸ばすことができず、11番手で敗退。SQ3進出まであと一歩という結果になった。

    「そうだね。正直、自分でもまだよく分からない。もちろん、興味深い一日だった」

    SQ3に進めなかったことへのフラストレーションを問われたローソンはそう語った。

    「普通なら予選が進むにつれて改善していくものだけど、僕たちはSQ1をかなり強い形でスタートして、その後、ほかのみんなと同じようなステップを踏むことができなかった。そこは調べる必要がある」

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    「マシンの感触はかなりいい」
    一方で、急きょ乗ることになったレッドブルのマシンそのものについては好感触を得ているという。

    「今日はもちろん学ぶことがたくさんあった。でも今のところ、正直に言えばマシンの感触はかなりいい」

    「予選中も問題なく感じていたし、SQ3には進めると思っていた。だから残念だね」

    わずか1日の走行ながらマシンへの適応を進められたことは、残りの週末に向けても前向きな材料だとローソンは考えている。

    「間違いなくそうだ。予選に向けて問題を修正して、すべてをまとめられるようにしたい」

    「今日は間違いなく上位に行けるだけのポテンシャルがあった。だからこそフラストレーションがある」

    レーシングブルズ勢に挟まれて11番手
    土曜日のスプリントでローソンは11番グリッドからスタートする。興味深いことに、その前後を自身が普段所属するレーシングブルズの2台が固める形となった。

    10番手にはアービッド・リンドブラッド、12番手には角田裕毅が並び、ローソンはレーシングブルズ勢に挟まれて6列目からスタートする。

    急なレッドブル復帰となった初日からSQ1でフェルスタッペンを上回り、マシンにも好感触を得たローソン。結果こそ11番手にとどまったが、本人が語る「上位に行けるポテンシャル」を土曜日のスプリントと決勝予選で結果につなげられるかが注目される。

  • 角田裕毅 2026年F1マシン初走行で驚き「特に高速コーナーはかなり違う」

    角田裕毅 2026年F1マシン初走行で驚き「特に高速コーナーはかなり違う」

    角田裕毅が、2026年F1第12戦オランダGPで今季マシンを初めて実戦でドライブし、新世代F1マシンへの第一印象を語った。昨年までのマシンと比較すると、特に高速コーナーでダウンフォースの違いを強く感じたという。

    アイザック・ハジャーの負傷欠場に伴い、リアム・ローソンがレッドブル・レーシングへ移ったことで、角田裕毅はレーシングブルズからF1に復帰。

    ザントフォールトで行われた金曜日のフリー走行とスプリント予選を通じて、2026年型マシンを実際のサーキットで初めて経験した。

    2026年型F1マシンへの適応
    2025年限りでレッドブルのレギュラーシートを失った角田裕毅にとって、2026年の新レギュレーションで開発された現行マシンをレースウイークに走らせるのは今回が初めてとなった。

    2026年のF1マシンは前年までと比較してダウンフォースが減少し、ドライバーには異なるブレーキングやマシンバランスへの対応が求められている。角田裕毅も、その違いを早い段階から感じていたという。

    「かなり初期の段階だったので、今とは少し違いますし、こう言うのは公平ではないかもしれませんが、多くのドライバーがバランスやブレーキ性能、それに昨年と比べて失われたダウンフォース量に少し苦労していたのを覚えています。なので、僕もすぐに適応する必要がありました」

    角田裕毅は2025年型マシンをTPC(旧型車テスト)で継続的にドライブしてきた。その経験があるからこそ、現行マシンとの差はより明確に感じられたという。

    「僕は昨年のマシンを走らせています。おそらく歴史上でも最速クラスのマシンですし、TPCで走るのは本当に楽しいです」

    「でも、このマシンに乗るとかなり違います。特に高速コーナーですね。ザントフォールトのような昔ながらのサーキットはランオフエリアにもあまり余裕がないので、徐々にペースを上げていきたいと思っていました」

    一方で、未知のマシンに適応していく過程そのものについては前向きに受け止めている。

    「でも、このプロセスは楽しめています。僕の一番の目標は明日の予選です。ここまではセッションごとにかなりうまく積み上げられていると思います」

    「明日のロングランも楽しみにしています。予選とレースに向けて必要なデータをすべて集めたいです」

    角田裕毅 F1

    スプリント予選は12番手「通過できると思っていた」
    角田裕毅は金曜日のスプリント予選でSQ1を突破。SQ2ではトップ10入りにわずかに届かず、12番手でセッションを終えた。

    久々のF1実戦、さらに初めて扱う2026年型マシンという条件を考えれば着実なスタートだったが、本人にはSQ3進出への手応えもあった。

    「興味深い一日でした。普通なら予選が進むにつれて改善していくものですが、SQ1ではかなりいいスタートが切れた一方で、その後は他のみんなと同じようなステップを踏むことができませんでした」

    「もちろん、その部分は確認します。今日学ばなければならないことはたくさんありますが、ここまでのところ、マシンの感触はかなりいいです」

    「予選中も問題なく感じていましたし、正直、次に進めると思っていました。だから残念です」

    5年間のF1経験を武器に短期間で適応
    角田裕毅は2021年にF1デビューし、2025年まで5シーズンにわたってレギュラードライバーとして参戦した。そのうち長い期間を現在のレーシングブルズにつながるチームで過ごしており、今回の復帰では慣れ親しんだ環境も適応を後押ししている。

    ただし、2026年のF1はマシン特性そのものが前年までとは大きく異なる。角田裕毅のコメントからも、特に高速域のダウンフォースやブレーキング、マシンバランスの違いが大きいことがうかがえる。

    それでも、初日の段階でスプリント予選12番手まで進み、マシンについても「かなりいい」と手応えを示した。短い準備期間で新世代マシンへの適応を進める角田裕毅にとって、今後のロングランと予選がF1復帰戦での真価を示す重要な機会となる。

  • ホンダF1 スペック2実戦投入で性能向上を確認「信頼性にも問題なし」

    ホンダF1 スペック2実戦投入で性能向上を確認「信頼性にも問題なし」

    ホンダ・レーシング(HRC)は、2026年F1第12戦オランダGPで初投入したスペック2パワーユニットについて、初日の走行で従来のスペック1からのパフォーマンス向上を確認した。

    ザントフォールトでは21日(金)にFP1とスプリント予選が行われ、アストンマーティンは新しいホンダ製パワーユニットを搭載して走行。スプリント予選ではランス・ストロールが19番手、フェルナンド・アロンソが22番手と2台ともSQ1で敗退したが、パワーユニットそのものについては性能向上と信頼性の両面でポジティブな初日となった。

    スペック1からのパフォーマンス向上を実走で確認
    ホンダはオランダGPでスペック2のパワーユニットを初めて実戦投入した。Honda F1トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、FP1とスプリント予選を終え、狙っていた性能向上を実車でも確認できたと説明した。

    「今週のオランダGPで初めてスペック2のパワーユニットを投入し、今日の走行でスペック1からのパフォーマンス向上を確認できました」

    事前の開発やテストだけでなく、グランプリ週末の実戦環境でも旧仕様からの進歩を確認できたことになる。

    また、初日の2セッションではパワーユニットに信頼性上のトラブルは発生しなかった。

    「FP1とスプリント予選の両セッションで、信頼性の問題なくフルディスタンスを走り切ることができ、パワーユニットとアストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワンチームのシャシーとの統合も良好でした」

    スペック2の初実戦という点では、性能だけでなく、アストンマーティンのシャシーとの統合を含めて予定された走行を消化できたことも重要な収穫となった。

    ホンダF1 / ホンダ・レーシング

    ドライバビリティには改善余地
    一方、初日の走行ですべてが完成したわけではない。折原伸太郎は、特にドライバビリティに関連するデータ設定について改善の余地が見つかったことを明かした。

    「一方、スプリント予選では、特にドライバビリティに関するデータ設定について、まだ改善すべき点があることも分かりました」

    ホンダはスペック2投入に伴い、単純な出力向上だけでなく、実際にドライバーがパワーを扱いやすい状態へ仕上げていく作業も進める必要がある。

    「HRC Sakuraでは今夜から明日にかけてデータを解析し、エンジンベンチでのテストを行いながら、週末の残りの走行に向けてこれらのパラメーターを最適化していきます」

    ザントフォールトで得られた実走データを日本のHRC Sakuraへ送り、エンジンベンチでの検証と並行して設定を詰める。スプリント以降に向け、ドライバビリティをどこまで改善できるかが次の焦点となる。

    アストンマーティンはスプリント予選で2台SQ1敗退
    パワーユニット側では前進を確認した一方、スプリント予選の結果は厳しいものとなった。ストロールは19番手、アロンソは22番手に終わり、アストンマーティンは2台ともSQ1で敗退した。

    特にアロンソはアタック中にコースを外れる場面があり、スプリント予選を最下位で終えた。

    それでもホンダにとってスペック2の初日は、旧仕様からのパフォーマンス向上を実走で確認し、信頼性の問題なくFP1とスプリント予選を完走できたという点で重要な一歩となった。一方でドライバビリティという新たな調整ポイントも明確になり、HRC Sakuraでの解析とベンチテストを通じて、オランダGPの残りのセッションに向けた最適化が進められる。

  • F1オランダGP 詳報:ラッセルがスプリントポール 角田裕毅はほぼぶっつけで12番手

    F1オランダGP 詳報:ラッセルがスプリントポール 角田裕毅はほぼぶっつけで12番手

    2026年F1第12戦オランダGPのスプリント予選が8月21日(金)、ザントフォールト・サーキットで行われ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がスプリントポールを獲得した。

    ラッセルはSQ3で1分11秒567を記録し、ランド・ノリス(マクラーレン)をわずか0.041秒差で退けた。3番手にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)、4番手にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続き、トップ4が0.099秒以内に収まる接戦となった。

    選手権リーダーのアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は5番手、母国レースのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は6番手だった。

    アイザック・ハジャーの負傷によるドライバー変更も注目を集めた。レッドブルに復帰したリアム・ローソンは11番手、レーシングブルズからF1復帰を果たした角田裕毅は12番手。両者はわずか0.009秒差で並び、ともにSQ3進出を逃した。角田裕毅にとっては、2026年型レーシングブルズで実走できたのはこの日のFP1のみ。ほぼぶっつけに近い状況で臨んだスプリント予選でSQ1を突破した。

    ■ SQ1:ルクレール最速 角田裕毅13番手で突破 アロンソ最下位
    スプリント予選はドライコンディションでスタート。ザントフォールトの路面温度は34度まで上昇していた。スプリント予選ではSQ1とSQ2でミディアム、SQ3でソフトタイヤの使用が義務付けられている。

    12分間のSQ1ではアントネッリが先頭でコースインし、チームメイトのラッセル、セルジオ・ペレス(キャデラック)が続いた。全長の短いザントフォールトに22台が集中するため、トラフィックも重要な要素となった。

    最初に基準タイムを作ったラッセルは1分13秒829をマーク。一方、FP1で最速だったアントネッリはターン13への進入でリアを失い、そのままグラベルへ飛び出した。最初のアタックを失っただけでなく、マシンのフロアにもダメージを負うことになった。

    その後、フェラーリ勢がペースを上げ、ルイス・ハミルトンがトップ、ルクレールが2番手へ浮上。ローソンも4番手につける好スタートを切った。

    アントネッリはマシンに大きな問題がないことを確認して再びコースへ。終盤にタイムをまとめて危機を脱した。アントネッリは最終的に1分13秒668の8番手でSQ2進出を決めた。

    残り時間が少なくなるにつれて路面コンディションも改善し、ノリスが一時トップに立ったが、最後はルクレールが1分13秒011を記録してSQ1最速。ノリスが0.060秒差の2番手、ピアストリが3番手、ハミルトンが4番手に続いた。

    ローソンは1分13秒420で6番手に入り、1分13秒585のフェルスタッペンを上回る走りを披露。F1 TVのジョリオン・パーマーも「角田にも感心しているが、それ以上にローソンには本当に感心している。彼は6番手でフェルスタッペンより前だ」と評価した。

    角田裕毅は1分14秒490の13番手でSQ2進出。チームメイトのアービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)も11番手で通過し、レーシングブルズは2台をSQ2へ送り込んだ。

    下位ではセッション終盤まで激しいノックアウト争いが続いた。オリバー・ベアマン(ハース)は最後のアタックでタイムを更新したものの17番手にとどまった。

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は18番手。サインツJr.はFP1でフロアにダメージを負っており、スプリント予選でも最適なラップをまとめられず、SQ1で姿を消した。ランス・ストロール(アストンマーティン)は19番手だった。

    キャデラック勢も苦戦し、バルテリ・ボッタスが20番手、ペレスが21番手でSQ1敗退となった。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)はアタック中にロックアップしてグラベルへ飛び出し、タイヤをフラットスポットさせた。これによって最後のタイム更新が難しくなり、1分16秒014の22番手。最下位でSQ1敗退となった。

    その後、アロンソ車ではストレートラインモードが正常に作動していなかったとの情報も伝えられた。リアウイングが想定通りにフラットにならない状態でブレーキングに入ったことが、ロックアップにつながった可能性がある。

    最終的にベアマン、サインツJr.、ストロール、ボッタス、ペレス、アロンソの6人がSQ1で敗退。新しいホンダ製パワーユニットを投入したアストンマーティンは2台とも最初の関門を突破できなかった。

    オランダグランプリ

    ■ SQ2:ピアストリ最速 角田裕毅12番手で敗退
    10分間のSQ2もミディアムタイヤで行われた。ヒュルケンベルグを先頭にオコン、アルボン、ノリスらがコースへ向かい、16台での争いがスタートした。

    序盤はオコンが基準タイムを記録。路面温度は徐々に低下しており、ドライバーたちは変化するコンディションへの対応も求められた。ノリスはタイヤを仕上げるため、ダブルウォームアップを選択した。

    マクラーレン勢がアタックに入ると勢力図が変化。ピアストリが1分12秒026を叩き出してトップに立った。

    ノリスはアタックでミスがありながら1分12秒189で2番手。ルクレールはピアストリに0.164秒届かず、ノリスとはわずか0.001秒差の1分12秒190で3番手につけた。ラッセルが4番手、ハミルトンが5番手、アントネッリが6番手となった。

    フェルスタッペンは1分12秒771で8番手。SQ1ではローソンの後ろだったが、SQ2ではレッドブル勢最上位に戻った。

    一方、終盤までボルトレト、リンドブラッド、角田裕毅、ガスリーの4人が代表タイムを持たない状況となり、最後のアタックでSQ3進出争いが一気に動くことになった。ヒュルケンベルグとアルボンも敗退圏に位置し、オコンが10番手のボーダー上にいた。

    チェッカーフラッグが振られるなか、ガスリーが最後の一発で1分12秒720を記録して7番手へジャンプアップ。リンドブラッドも1分12秒785で9番手、ボルトレトも1分12秒786で10番手に入り、SQ3進出を決めた。

    その一方でローソンは1分13秒136の11番手。角田裕毅は1分13秒145で12番手となり、ローソンにわずか0.009秒届かなかった。コラピントは13番手、ヒュルケンベルグは14番手、オコンは15番手、アルボンは16番手で敗退した。

    ローソンはSQ1で6番手と好スタートを切ったものの、SQ2では周囲と同じだけのタイムアップを果たせず、SQ3進出を逃した。一方、角田裕毅もF1復帰戦でSQ1を突破したが、最後のアタックでトップ10には届かなかった。

    角田裕毅とローソンは、ともに急きょ異なるマシンをドライブすることになった週末だった。なかでも角田裕毅はシミュレーターで準備していたとはいえ、2026年型レーシングブルズを実際に走らせる機会はこの日のFP1だけ。わずか1セッションでマシンへの理解を深め、そのままほぼぶっつけに近い状態でスプリント予選に臨んだ。その状況でSQ1を13番手で突破し、SQ2でもローソンから0.009秒差の12番手まで進んだ。

    ■ SQ3:ラッセルが0.041秒差でスプリントポール
    SQ3ではタイヤがミディアムからソフトへ変更された。8分間という短いセッションだったが、開始直後は誰もコースへ向かわず、各チームは最後の一発に向けてタイミングを計った。

    残り4分を切ったところでノリスが最初に動き、アントネッリ、ラッセル、ルクレール、ピアストリ、ハミルトンが続いた。さらにリンドブラッドとフェルスタッペンがコースイン。ガスリーとボルトレトはさらに遅いタイミングまでピットにとどまった。

    ノリスらはソフトタイヤでもウォームアップを重視し、2周を使ってタイヤを準備。残り時間が1分ほどになったところで本格的なアタックが始まった。

    アントネッリはセクター1でノリスを約0.2秒上回る速さを見せた。一方、ラッセルもチームメイトを上回るペースでセクター1を通過した。

    しかし、アントネッリは高速区間を含むセクター2でノリスに対して約0.5秒を失った。ノリスが1分11秒608を記録してトップに立ち、アントネッリは約0.2秒届かなかった。

    その直後、ラッセルが1分11秒567を叩き出し、ノリスを0.041秒上回ってトップへ。ルクレール、ハミルトン、フェルスタッペンも続けてフィニッシュしたが、誰もラッセルを逆転できなかった。

    ラッセルがスプリントポールを獲得し、ノリスがわずか0.041秒差の2番手。ルクレールはラッセルから0.055秒差の3番手、ピアストリも0.099秒差の4番手に入り、メルセデス、マクラーレン、フェラーリの3チームがトップ4を分け合った。

    アントネッリは0.227秒差の5番手。フェルスタッペンは0.527秒差の6番手、ハミルトンは0.624秒差の7番手となった。ハミルトンはFP1からSQ1にかけて速さを見せていたものの、最後のSQ3ではアタックをまとめ切れなかった。

    中団勢ではガスリーが8番手、ボルトレトが9番手。ザントフォールト初走行のリンドブラッドはSQ3まで進出し、10番グリッドを獲得した。

    ラッセルにとっては今季3回目のスプリントポール。シーズン前半戦では苦戦も経験したが、サマーブレイク明け最初の週末で重要な結果を手にした。

    スプリントポールを獲得したラッセルは、メルセデス、マクラーレン、フェラーリによる僅差の争いを制したことに満足感を示した。

    「休み明けに大好きなサーキットへ戻ってこられてうれしい。ラップは本当にいい感触だったし、すべてが本当にうまくまとまった。マクラーレンも速そうだったし、フェラーリも速そうだったから、重要な場面で決められてよかった」

    ラッセルはドライバーズ選手権で首位アントネッリを59ポイント差で追っている。今回のスプリントでは5番手のアントネッリとの間にノリス、ルクレール、ピアストリの3台が入るため、タイトル争いの観点でもラッセルにとって大きなチャンスとなる。

    ■ 角田裕毅とローソンは0.009秒差 チームメイトとの差もほぼ同じ
    今回のスプリント予選で興味深い結果となったのが、急きょ異なるマシンをドライブすることになった角田裕毅とローソンの比較だ。

    角田裕毅のSQ2タイムは1分13秒145。同じレーシングブルズのリンドブラッドが記録した1分12秒785から0.360秒差だった。また、SQ3進出ラインとなった10番手ボルトレトの1分12秒786には0.359秒届かなかった。

    ローソンのSQ2タイムは1分13秒136で、フェルスタッペンの1分12秒771に対して0.365秒差。SQ3進出ラインのボルトレトには0.350秒届かなかった。

    つまり、ローソンと角田裕毅は直接比較ではわずか0.009秒差。そして、それぞれのチームメイトとの差もローソンが0.365秒、角田裕毅が0.360秒とわずか0.005秒しか違わなかった。

    ローソンはSQ1ではフェルスタッペンを上回る6番手につけたが、SQ2では周囲ほどタイムを伸ばせず11番手。角田裕毅はSQ1を13番手で突破し、SQ2ではローソンに0.009秒まで迫ったものの12番手で敗退した。

    角田裕毅は2026年型レーシングブルズでの実走がFP1の1セッションだけという限られた準備時間でスプリント予選に臨んだ。その条件下で12番手まで進み、チームメイトのリンドブラッドとの差は0.360秒、SQ3進出ラインまでは0.359秒だった。

    一方、リンドブラッドはSQ2を9番手で突破してSQ3へ進み、最終的に10番手。フェルスタッペンは6番手を獲得しており、スプリントではフェルスタッペンとローソン、リンドブラッドと角田裕毅、それぞれのレースペースにも注目が集まる。

    ■ F1オランダGP スプリント予選結果
    1番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    2番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    3番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    4番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    5番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    6番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    7番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    8番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    9番手:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    10番手:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    11番手:リアム・ローソン(レッドブル)
    12番手:角田裕毅(レーシングブルズ)
    13番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    14番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    15番手:エステバン・オコン(ハース)
    16番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    17番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    18番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    19番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    20番手:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    21番手:セルジオ・ペレス(キャデラック)
    22番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)

  • F1オランダGP スプリント予選 結果・タイムシート:ラッセル最速 角田裕毅12番手

    F1オランダGP スプリント予選 結果・タイムシート:ラッセル最速 角田裕毅12番手

    F1オランダGP スプリント予選の結果・タイムシート。8月21日(金)にザントフォールトで2026年のF1世界選手権 第12戦 オランダグランプリのスプリントのグリッドを決める予選が行われた。

    ポールポジションを獲得したのはジョージ・ラッセル(メルセデス)。2番手にランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続いた。角田裕毅(レーシングブルズ)は12番手でSQ2敗退。アストンマーティン・ホンダは、ランス・ストロールが19番手、フェルナンド・アロンソが22番手だった。

    ■ ラッセルが0.041秒差でスプリントポール
    ジョージ・ラッセルがSQ3で1分11秒567を叩き出し、F1オランダGPのスプリントポールを獲得した。2番手ランド・ノリスとの差はわずか0.041秒。シャルル・ルクレールが0.055秒差の3番手、オスカー・ピアストリが4番手に続き、トップ4は0.099秒以内にひしめく接戦となった。

    ■ アントネッリは5番手 メルセデス勢で明暗
    FP1でトップタイムを記録したアンドレア・キミ・アントネッリは、SQ1でグラベルにはみ出す場面もありながらSQ3まで進出。最終アタックではセクター1でノリスを上回ったものの、セクター2でタイムを失い、ラッセルから0.227秒差の5番手となった。選手権リーダーはスプリントを3列目からスタートする。

    ■ フェルスタッペンは6番手 トップから0.527秒差
    母国グランプリのマックス・フェルスタッペンはSQ2を8番手で通過し、SQ3では1分12秒094を記録。ラッセルから0.527秒差の6番手にとどまった。レッドブルは代役参戦のリアム・ローソンがSQ2で敗退しており、フェルスタッペンが唯一SQ3へ進んだ。

    ■ ガスリーが8番手 アルピーヌのアップグレードが効果
    ピエール・ガスリーはSQ2終盤の一発で7番手に飛び込み、SQ3でも8番手を獲得した。アルピーヌのスティーブ・ニールセンによれば、ガスリー車に投入されたアップグレードは約0.7秒の効果があるとみられている。旧仕様を使用するフランコ・コラピントはSQ2で13番手だった。

    ■ リンドブラッドが10番手 レーシングブルズで唯一SQ3進出
    ザントフォールトでの走行経験がないアービッド・リンドブラッドが健闘した。SQ1を11番手、SQ2を9番手で突破すると、SQ3では1分12秒737を記録して10番手。スプリントを5列目からスタートする。

    ■ 角田裕毅は12番手 ローソンにわずか0.009秒届かず
    F1復帰戦となった角田裕毅はSQ1を13番手で突破したが、SQ2では1分13秒145の12番手で敗退した。レッドブルで代役参戦するローソンは1分13秒136の11番手で、両者の差はわずか0.009秒だった。慣れない2026年型マシンで臨んだ2人は隣り合う6列目からスプリントをスタートする。

    ■ 角田裕毅はリンドブラッドから0.360秒差 SQ3まで0.359秒
    角田裕毅のSQ2タイムは1分13秒145。同じレーシングブルズのリンドブラッドが記録した1分12秒785から0.360秒差だった。また、SQ3進出ラインとなった10番手ガブリエル・ボルトレトの1分12秒786には0.359秒届かなかった。リンドブラッドとボルトレトはわずか0.001秒差で9、10番手に並んだ。

    ■ ローソンもフェルスタッペンから0.365秒差 SQ3まで0.350秒
    ローソンのSQ2タイムは1分13秒136で、フェルスタッペンの1分12秒771に対して0.365秒差。SQ3進出ラインのボルトレトには0.350秒届かなかった。ローソンと角田裕毅は0.009秒という僅差だった一方、それぞれのチームメイトとの差はローソンが0.365秒、角田裕毅が0.360秒とほぼ同じだった。

    ■ アストンマーティンはSQ1で全滅 アロンソは最下位
    新しいホンダ製パワーユニットを投入したアストンマーティンは苦しいスプリント予選となった。ランス・ストロールが19番手、フェルナンド・アロンソが22番手で、ともにSQ1敗退。アロンソはアタック中にロックアップしてグラベルへ飛び出しており、ストレートラインモードが正常に作動していなかった可能性も報告されている。

    F1オランダGP スプリント予選 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム SQ1 SQ2 SQ3
    1 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分13秒278 1分12秒235 1分11秒567
    2 1 ランド・ノリス マクラーレン 1分13秒071 1分12秒189 1分11秒608
    3 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分13秒011 1分12秒190 1分11秒622
    4 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分13秒126 1分12秒026 1分11秒666
    5 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分13秒668 1分12秒511 1分11秒794
    6 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分13秒585 1分12秒771 1分12秒094
    7 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分13秒151 1分12秒445 1分12秒191
    8 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分13秒977 1分12秒720 1分12秒578
    9 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分13秒730 1分12秒786 1分12秒583
    10 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分14秒057 1分12秒785 1分12秒737
    11 30 リアム・ローソン レッドブル 1分13秒420 1分13秒136  
    12 22 角田裕毅 レーシングブルズ 1分14秒490 1分13秒145  
    13 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分14秒618 1分13秒439  
    14 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分14秒284 1分13秒616  
    15 31 エステバン・オコン ハース 1分14秒503 1分13秒893  
    16 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分14秒596 1分14秒294  
    17 87 オリバー・ベアマン ハース 1分14秒728    
    18 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分14秒738    
    19 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分15秒391    
    20 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分15秒472    
    21 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分15秒545    
    22 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分16秒014    
  • F1オランダGPスプリント予選SQ2:角田裕毅12番手で敗退 ローソンに0.009秒届かず

    F1オランダGPスプリント予選SQ2:角田裕毅12番手で敗退 ローソンに0.009秒届かず

    2026年F1第12戦オランダGPのスプリント予選SQ2がザントフォールト・サーキットで行われ、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がトップタイムを記録。角田裕毅(レーシングブルズ)は12番手で敗退し、SQ3進出を逃した。

    ピアストリは1分12秒026をマークし、ランド・ノリス(マクラーレン)に0.163秒差をつけてトップ。シャルル・ルクレール(フェラーリ)がわずか0.001秒差でノリスに続く3番手となった。

    ピアストリがトップ マクラーレンが速さ
    SQ2もSQ1と同じくミディアムタイヤで争われた。16台に減ったことでトラフィックは緩和され、ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)を先頭にエステバン・オコン(ハース)、アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)らがコースへ向かった。

    序盤はオコンが基準タイムを記録したが、マクラーレン勢がアタックに入ると順位が大きく動いた。

    ピアストリが1分12秒026を叩き出してトップに浮上。ノリスはアタックでミスがあり、0.163秒差の2番手となった。

    ルクレールはピアストリに0.164秒届かず3番手。ジョージ・ラッセル(メルセデス)が4番手、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が5番手、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が6番手に続いた。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は1分12秒771で8番手。トップのピアストリから0.745秒差と、上位勢に対してやや苦しい展開となった。

    角田裕毅は最後のアタックで12番手
    角田裕毅はSQ2終盤までタイムを記録せず、最後のアタックにSQ3進出を懸けた。

    残り2分の段階で角田裕毅をはじめ、ガブリエル・ボルトレト(アウディ)、アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)の4人がまだタイムを記録しておらず、チェッカーフラッグ直前に順位が大きく入れ替わった。

    角田裕毅は1分13秒145をマークしたものの12番手。SQ3進出ラインには届かず、F1復帰戦のスプリント予選を12番手で終えることになった。

    一方、チームメイトのリンドブラッドは1分12秒785を記録して9番手に入り、SQ3進出を決めた。

    ローソン11番手で敗退 レッドブルはフェルスタッペンのみSQ3へ
    アイザック・ハジャーの代役としてレッドブルをドライブするリアム・ローソンもSQ2で敗退した。

    SQ1では6番手につけ、フェルスタッペンを上回る走りを見せたローソンだったが、SQ2では1分13秒136にとどまり11番手。SQ3進出まであと一歩届かなかった。

    ローソンと角田裕毅の差はわずか0.009秒で、2人が11番手と12番手に並んでスプリント予選を終えた。

    終盤にはガスリーが最後のアタックで1分12秒720を記録して7番手に浮上。ボルトレトも10番手に入り、SQ3への最後の切符を手にした。

    F1オランダGP スプリント予選SQ2敗退ドライバー
    11番手:リアム・ローソン(レッドブル)
    12番手:角田裕毅(レーシングブルズ)
    13番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    14番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    15番手:エステバン・オコン(ハース)
    16番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)

    SQ2はピアストリがトップ、ノリスが2番手、ルクレールが3番手。レーシングブルズではリンドブラッドが9番手でSQ3へ進んだ一方、角田裕毅は12番手で敗退。レッドブル復帰戦のローソンも11番手で姿を消し、フェルスタッペンが8番手でSQ3へ進出した。