カテゴリー: F1オランダGP

  • アービッド・リンドブラッド F1オランダGPスプリント10位「ペースは予想以上」

    アービッド・リンドブラッド F1オランダGPスプリント10位「ペースは予想以上」

    アービッド・リンドブラッドは、2026年F1第12戦オランダGPのスプリントを10位で終えた。ポイント獲得には届かなかったものの、初めて走るザントフォールトで24周のレースを経験し、「ペースは正直、予想以上だった」と手応えを語った。

    レーシングブルズのリンドブラッドは、金曜日のスプリント予選でSQ3に進出して10番グリッドを獲得。土曜日のスプリントでもそのポジションを守って10位でチェッカーを受けた。

    アービッド・リンドブラッドは、2026年F1第12戦オランダGPのスプリントを10位で終えた。ポイント獲得には届かなかったものの、初めて走るザントフォールトで24周のレースを経験し、「ペースは正直、予想以上だった」と手応えを語った。

    レーシングブルズのリンドブラッドは、金曜日のスプリント予選でSQ3に進出して10番グリッドを獲得。土曜日のスプリントでもそのポジションを守って10位でチェッカーを受けた。

    10位フィニッシュも「かなりポジティブ」
    オーバーテイクが難しいザントフォールトということもあり、リンドブラッドにとってスプリントは大きな順位変動のないレースとなった。

    レース後、「あまりエキサイティングなスプリントには見えなかった」と問われたリンドブラッドも、その点を認めた。

    「そうだね。でも最近のスプリントレースやザントフォールトのことを考えれば、おそらく最もエキサイティングなレースにはならないだろう。だから正直、僕から話すことはそれほど多くない」

    それでも、週末全体を考えれば今回の24周には大きな意味があったとリンドブラッドは強調する。

    「実際、かなりポジティブに捉えている。僕にとって新しいサーキットで、さらに20~25周を経験できた。週末の残りに向けて、とても役に立つと思う」

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) オランダブランプリ

    「ペースは正直、予想以上だった」
    リンドブラッドが特に前向きに評価したのは、レーシングブルズのレースペースだった。

    「ペースは正直、予想していたよりよかったと思う」

    レーシングブルズは予選に比べて決勝で苦戦する傾向があるとしながらも、今回は前を走るマシンについていくことができたという。

    「僕たちは通常、予選よりもレースの方で少し苦戦する。それに、予選ですでにそれほどよかったわけではなかったことを考えると、かなり競争力があって、前の2台についていくこともかなり楽にできた。悪くなかったと思う」

    リンドブラッドの前では、8位のピエール・ガスリー(アルピーヌ)と9位のガブリエル・ボルトレト(アウディ)が最後のポイントを争っており、リンドブラッドもその後方で大きく離されることなくレースを進めた。

    「僕自身からもまだ引き出せる」
    初めてのザントフォールトで金曜日から走行を重ね、スプリント予選ではSQ3進出、スプリントでは10位。リンドブラッドはまだ改善できる部分が残されていると考えている。

    「週末の残りがどうなるか見てみよう。でも、僕たちはさらに一歩前進できることが分かっているし、僕自身からもまだ引き出せるものがある」

    「だから正直、かなりポジティブな感触だ」

    ポイントこそ獲得できなかったものの、初めてのザントフォールトで貴重なレース距離を経験し、予想以上のペースも確認できたリンドブラッド。午後の予選に向けて、マシンと自身の双方にさらなる伸びしろがあるとの手応えを得てスプリントを終えた。

  • リアム・ローソン F1オランダGPスプリント11位「すべて噛み合えばマシンは速い」

    リアム・ローソン F1オランダGPスプリント11位「すべて噛み合えばマシンは速い」

    リアム・ローソンは、2026年F1第12戦オランダGPのスプリントを11位で終えた。

    アイザック・ハジャーの代役としてレッドブル・レーシングをドライブするローソンは、オーバーテイクの難しさを実感する一方、「すべてをうまく噛み合わせれば、マシンはとてもいい」と午後の予選に向けて手応えを示した。

    ハジャーがトレーニング中に負った手首の負傷によってオランダGPを欠場することになり、ローソンは今季序盤以来となるレッドブル・レーシングでのF1参戦となった。

    金曜日のスプリント予選では11番手。SQ3進出には届かなかったものの、チームはその後データを分析し、土曜日のスプリントでは11番グリッドから24周のレースに臨んだ。

    11番手から順位を上げられず
    ローソンはスタートで11番手をキープ。その前方ではレーシングブルズのアービッド・リンドブラッドが10番手を走行し、ポイント圏内の8番手ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、9番手ガブリエル・ボルトレト(アウディ)を追う展開となった。

    しかし、ザントフォールトではスプリントを通じてオーバーテイクが少なく、ローソンも前方のリンドブラッドを攻略することができなかった。

    結局、ガスリーが8位で最後の1ポイントを獲得し、ボルトレトが9位、リンドブラッドが10位、ローソンが11位という順でチェッカーを受けた。

    「すべて噛み合えばマシンはとてもいい」
    スプリント後、前日のスプリント予選が思うような結果にならなかった理由を理解できたかと質問されたローソンは、チームがすでにデータを振り返ったことを明かした。

    「もちろん昨日のうちに見直した」

    そのうえで、レッドブルのマシンそのものには十分なポテンシャルがあると強調した。

    「すべてをうまく噛み合わせることができれば、マシンはとてもいいし、いいパフォーマンスを発揮できる」

    課題は、そのポテンシャルを午後に行われる予選で確実に引き出すことだという。

    「でも、午後の予選ではそれをやらなければならない」

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング) オランダグランプリ

    「明日に向けてもっと上位で予選を終えたい」
    スプリントから得た最大の教訓について、ローソンはザントフォールトでのオーバーテイクの難しさを挙げた。

    「レースでは、とにかくオーバーテイクするのが難しかった」

    実際、24周のスプリントでは上位を含めて順位変動が少なく、スタート時のポジションが最終結果を大きく左右した。

    「だからこそ、明日に向けてもっと上位で予選を終える必要がある」

    スプリント予選11番手、スプリント11位と結果には結びつかなかったものの、レッドブルのマシンには速さがあるとの感触を得ているローソン。日曜日の決勝でポジションを上げるためにも、まずは午後の予選でマシンのポテンシャルを引き出すことが重要になる。

  • ランス・ストロール F1オランダGPスプリント17位「エンジン側にまだ課題」

    ランス・ストロール F1オランダGPスプリント17位「エンジン側にまだ課題」

    ランス・ストロールは、2026年F1第12戦オランダGPのスプリントを17位で終えた。アストンマーティンがザントフォールトで投入したホンダの新仕様パワーユニットについて、ドライバビリティを含めて「取り組むべきことがある」と語った。

    アストンマーティンは今週末、ホンダが開発した新仕様PUを投入。金曜日の走行ではストロールがドライバビリティに課題があることを明かしており、土曜日の24周のスプリントは新たなパッケージについて実戦でデータを集める機会となった。

    スプリントを17位でフィニッシュ
    ストロールは16番グリッドからスプリントをスタート。オーバーテイクが難しいザントフォールトで大きく順位を上げることはできず、17位でチェッカーを受けた。

    チームメイトのフェルナンド・アロンソは、パルクフェルメ下でセットアップを変更したことでピットレーンからスタート。前日のスプリント予選で発生していたStraight Line Mode(SLM)の問題はスプリントまでに修正され、18位で完走した。

    アストンマーティン勢はポイント圏内から離れた位置でレースを終えたが、ストロールにとってはホンダの新仕様PUをレース距離で走らせ、その特性を確認する機会となった。

    「エンジン側で取り組む必要がある」
    スプリント後、新しいマシンとホンダのアップデートについてさらに学ぶことができたか、そしてドライバビリティが改善したかと質問されたストロールは、依然として課題が残っていることを認めた。

    「いくつか取り組むべきことがある。そうだね」

    さらに、今回の走行から何を学んだかを問われると、ストロールはエンジン側とマシン側の双方を改善する必要性を挙げた。

    「エンジン側でいくつか取り組み続けないといけない。それから、マシンをもっといいウインドウに入れる必要がある」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) オランダグランプリ

    わずか27秒ほどの短いインタビューだったが、ストロールの言葉からは、金曜日に指摘していたドライバビリティの課題が完全に解消されたとは言い切れない状況がうかがえる。

    一方で、ストロールは具体的な問題点や新仕様PUの性能についてそれ以上の詳細には踏み込んでおらず、今回の発言だけからエンジン側の課題の原因や程度を判断することはできない。

    ホンダの新仕様PUを投入して迎えたオランダGPでは、限られた走行時間のなかでアストンマーティンがパッケージの最適化を進めている。スプリントを17位で終えたストロールは、午後の予選に向けてエンジン側の改善とともに、マシンをより適切な作動領域へ持ち込むことを課題に挙げた。

  • 角田裕毅 F1オランダGPスプリント13位「すべての周回を楽しめた」

    角田裕毅 F1オランダGPスプリント13位「すべての周回を楽しめた」

    角田裕毅は、2026年F1第12戦オランダGPのスプリントを13位で終えた。12番グリッドからスタートしてひとつポジションを落としたものの、8カ月ぶりのF1実戦でペースには手応えを得ており、「一番大事なのは、すべての周回を楽しめたこと」と笑顔を見せた。

    アイザック・ハジャーの負傷に伴うドライバー変更によって、レーシングブルズからF1復帰を果たした角田裕毅。前日のスプリント予選では12番手につけ、土曜日の24周のスプリントで久々の実戦レースを経験した。

    初めてのスタート手順も「スタート自体はよかった」
    角田裕毅にとって今回のスプリントでは、2026年型F1マシンでの実戦スタートもひとつの課題だった。各マシンで異なるスタート手順に対応する必要があり、事前にはピットレーン出口でスタート練習も行っていた。

    「スタートはよかったです。というか、スタート自体はよかったです。初めてだったこととか、いろいろ考えると自分でも驚きました」

    「多くのドライバーが苦戦していたのは分かっているので、そこはよかったと思います」

    ただし、角田裕毅はオープニングラップでフランコ・コラピント(アルピーヌ)に先行され、13番手に後退した。

    本人によれば、純粋なスタートの出来というよりも、その後のターン1で前を走っていたアービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)とリアム・ローソン(レッドブル・レーシング)が争っていたことが影響したという。

    「ポジションを失ったことに関しては、トラックポジションとかもあって、ちょっと不運でした」

    「ターン1で前のアービッドとリアムが争っていて、よくあるような状況になりました。でも、それ以外はペースもかなりよかったです」

    13位もペースには手応え
    角田裕毅は13番手に後退した後、コラピントを追う形でレースを進めた。オーバーテイクが難しいザントフォールトということもあり順位を取り戻すことはできなかったが、マシンのペースについては前向きな感触を得た。

    「いくつか、自分ではコントロールできない部分からパフォーマンスが上がってくることも分かっています。なので、それを楽しみにしています」

    具体的な内容には踏み込まなかったものの、今後さらにパフォーマンス向上につながる要素があることを示唆した。

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) オランダグランプリ

    「他のマシンと走ることが恋しかった」
    結果以上に角田裕毅が強調したのは、久々にF1でレースを戦えた喜びだった。

    「一番大事なのは、すべての周回を楽しめたことです」

    「これまでのセッションもそうでしたけど、他のマシンと一緒に走るというのは、ずっと恋しかったことのひとつです」

    2025年シーズン終了後はF1のレースから離れ、2026年はレッドブルのリザーブを務めてきた角田裕毅。実戦ならではの身体的な負荷も久々に味わったという。

    「ここ数カ月、こんなに汗をかいたことはなかったです。昨シーズン以来ですね。なので、本当に楽しんでいます」

    8カ月ぶりのF1実戦は13位という結果になったが、初めて経験するスタート手順を無難にこなし、レースペースにも手応えを得た角田裕毅。何より、他車とポジションを争いながら走るF1レースそのものを楽しめたことが、復帰戦での大きな収穫となった。

  • マクラーレン F1オランダGPで新リアウイング投入 「折れ目状のライン」に注目

    マクラーレン F1オランダGPで新リアウイング投入 「折れ目状のライン」に注目

    マクラーレンは、2026年F1第12戦オランダGPにリアウイング周辺のアップデートを投入した。ザントフォールトの高いダウンフォース要求に対応するため、リアウイングのエンドプレート形状を見直し、マシン後部全体の空力効率を高めることを狙った変更となっている。

    今回のアップデートで注目されるのは、単純にリアウイング単体のダウンフォースを増やすのではなく、リアブレーキダクト周辺の空力パーツやディフューザーを含めた後部の気流を整える考え方だ。

    ハンガリーGP仕様との比較では、エンドプレート外側の輪郭や後端部に細かな変更が確認できる。

    リアウイングのエンドプレート形状を変更
    マクラーレンがオランダGPに持ち込んだリアウイングでは、エンドプレート外側の表面形状が変更されている。

    特に目を引くのが、スポンサーロゴ付近を横方向に走る折れ目状のラインだ。ハンガリーGPで使用された仕様と比べると、そのカーブがより明確になり、表面の立体的な処理が強調されている。

    さらに下側では、エンドプレート後端のアンダーカット部分も再形成された。小さな形状変更ではあるものの、F1マシンの空力ではこうした部分が周辺の気流構造に影響を及ぼす。

    重要なのは、この変更をリアウイングだけで切り離して考えないことだ。

    現在のF1マシンでは、リアタイヤ、ブレーキダクト、ディフューザー、ビームウイング、リアウイングが互いに影響しながらマシン後部の気流を形成する。そのため、エンドプレートのわずかな形状変更も、後方へ流れる空気をどのように処理するかという全体設計の一部となる。

    リアタイヤ周辺の乱流をコントロール
    リアタイヤは高速で回転することで複雑な乱流を発生させる。特にタイヤ周辺からフロアやディフューザー方向へ入り込む気流は、マシン後部の空力性能を不安定にする要因となる。

    マクラーレンはリアブレーキダクト周辺に配置されたウイングレットとリアウイングのエンドプレートを組み合わせ、こうした気流を管理している。

    今回変更されたエンドプレートの表面形状も、その流れを整えるための要素と考えられる。リアタイヤから発生する乱れた空気を適切な方向へ導き、リアウイング周辺で形成される上向きの流れ、いわゆるアップウォッシュをコントロールする狙いがある。

    アップウォッシュを適切に形成できれば、マシン後方の圧力場にも影響し、ディフューザーから排出される気流の働きを助けることができる。

    ただし、エンドプレートの変更だけでフロアのダウンフォースが直接的かつ大幅に増えると捉えるのは適切ではない。実際にはリアウイング、ブレーキダクト、ディフューザーなどが相互作用するなかで、マシン後部全体の流れを最適化することが目的となる。

    マクラーレン MCL40 オランダグランプリ

    ザントフォールトに求められる高ダウンフォース
    ザントフォールトは、長いストレートで最高速を追求するタイプのサーキットではない。高速コーナーとバンクを備えた連続区間が多く、安定したダウンフォースがラップタイムを左右する。

    一方で、単純に大きなリアウイングを装着すればいいわけではない。ドラッグが増えればストレートでの速度を失うため、各チームには必要なダウンフォースを確保しながら空気抵抗を抑える効率が求められる。

    マクラーレンが細部までリアウイング周辺の気流を調整しているのも、この空力効率を高めるためだ。エンドプレートで発生する気流をリアタイヤやブレーキダクト周辺の流れと結び付けることで、リアエンド全体からより安定した性能を引き出そうとしている。

    パワーユニット使用状況にも余裕
    一方、FIAのオランダGP技術代表レポートによれば、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリはともに今季3基目の内燃エンジン(ICE)と3基目のターボチャージャー(TC)を使用している。

    主要な内燃機関系コンポーネントについて、両者の使用状況に大きな違いはない。一方、電装系では差があり、記事掲載時点でピアストリが2基目のコントロールエレクトロニクスを使用しているのに対し、ノリスはすでに4基を使用している。

    マクラーレンにとってオランダGPのリアウイング変更は、目立つ大型パーツを追加するタイプのアップデートではない。しかし、リアタイヤからディフューザー、リアウイングへとつながる気流をひとつのシステムとして扱い、細部を最適化していく現在のF1空力開発を象徴する変更と言える。

    ザントフォールトでは高いダウンフォースと空力効率の両立が重要になる。マクラーレンが投入したリアエンドの改良が、予選と決勝でどこまでパフォーマンスにつながるかが注目される。

  • F1オランダGP スプリント詳報:ラッセルがポール・トゥ・ウイン 角田裕毅13位

    F1オランダGP スプリント詳報:ラッセルがポール・トゥ・ウイン 角田裕毅13位

    2026年F1第12戦オランダGPのスプリントが8月22日(土)、ザントフォールト・サーキットで行われ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がポールポジションから逃げ切って優勝。今季3度目のスプリント勝利を挙げた。

    2位にはソフトタイヤを選択したシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位にはランド・ノリス(マクラーレン)が入り、選手権リーダーのアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は4位。

    アストンマーティンは前日のフェルナンド・アロンソ車で発生していたStraight Line Mode(SLM)の問題を修正し、アロンソはピットレーンからスプリントに臨んだ。

    ラッセルがポールから好スタート
    全24周で争われるスプリントは曇り空のドライコンディションでスタート。路面温度は24度と、前日のスプリント予選より低いコンディションとなった。

    上位勢の大半がユーズドのミディアムタイヤを選択するなか、3番グリッドのルクレールはソフトを投入。17番グリッドのオリバー・ベアマン(ハース)もソフトを選び、それ以外はミディアムを履いた。

    一方、カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)とアロンソはパルクフェルメ下でセットアップを変更したため、ピットレーンスタートとなった。両チームは午後の予選と日曜日の決勝を見据え、データ収集を目的に変更を加えた。

    フォーメーションラップではセルジオ・ペレス(キャデラック)がグリッドから発進できず、ピットレーンへ運ばれるトラブルが発生。ペレスは大きく遅れてレースに加わることになった。

    スタートではラッセルが首位をキープ。2番手ノリス、3番手ルクレールもポジションを守ったが、5番手スタートのアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がターン2でオスカー・ピアストリ(マクラーレン)を抜いて4番手に浮上した。

    ソフトタイヤのルクレールは序盤からノリスにプレッシャーをかけ、その後方にはアントネッリが接近。トップ4が比較的近い間隔でレースを進めた。

    角田裕毅はスタートで13番手に後退
    12番グリッドからスタートした角田裕毅にとって、今回のスプリントは8カ月ぶりのF1実戦となった。

    角田裕毅はアイザック・ハジャーの負傷によってドライバーラインアップが変更されたことを受け、レッドブル・レーシングでハジャーの代役を務めるリアム・ローソンに代わってレーシングブルズから出場。前日のフリー走行で2026年型マシンを初めて実走させ、スプリント予選では12番手につけていた。

    スプリントではスタートもひとつの課題だった。2026年型F1マシンはスタート手順が従来とは異なり、さらに各マシンによって手順にも違いがある。角田裕毅は事前にピットレーン出口でスタート練習を行っていたものの、実戦でこの手順を経験するのは今回が初めてだった。

    スタート直後、角田裕毅はフランコ・コラピント(アルピーヌ)の先行を許して13番手に後退。その後はコラピントの背後を走ったが、オーバーテイクが難しいザントフォールトということもあり、ポジションを取り戻すまでには至らなかった。

    オランダグランプリ

    ラッセルとノリスの差は1秒前後
    トップでは序盤、ラッセルがノリスに対して1秒強のリードを築いたものの、大きく引き離すまでには至らなかった。ノリスも徐々に差を縮め、5周目には1秒以内に入り、オーバーテイクモードを使用できる位置まで接近した。

    一方、ルクレールとアントネッリも前車との間隔を1秒以内に保ち、トップ4は緊張感のある展開となった。

    6番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)はピアストリから徐々に離され、その後方ではルイス・ハミルトン(フェラーリ)が約0.5秒差まで接近。しかし、抜きにくいザントフォールトでは決定的なチャンスを作ることができなかった。

    8番手ではピエール・ガスリー(アルピーヌ)が最後のポイント圏内を走行し、ガブリエル・ボルトレト(アウディ)がその背後につけた。

    ノリスにリアグリップの問題
    レースが動き始めたのは10周目前後だった。

    ノリスが「リアがない」と無線で訴え、コーナー立ち上がりでマシンを安定させることに苦戦。9周目から10周目にかけてラッセルとの差が一気に広がり、11周目には1.7秒まで開いた。

    これによってラッセルは首位で余裕を得る一方、ノリスにはルクレールが接近。ソフトタイヤでスタートしたルクレールは懸念されていた大幅なデグラデーションを見せず、ノリスの背後でチャンスをうかがった。

    アントネッリもルクレールの後方につけていたが、ザントフォールトでは前車に近づいても追い抜くことが難しく、順位を上げられない状態が続いた。

    ルクレールが18周目にノリスを攻略
    13周目以降、ルクレールはノリスとの差をさらに縮めた。リアウイングを開きながらメインストレートで何度も仕掛けるが、ノリスもミスなく守り続ける。

    17周目にはその差が0.4秒まで縮まり、迎えた18周目、ついにルクレールが仕掛けた。

    メインストレートでオーバーテイクモードを使用してノリスに迫り、ターン1のイン側へ飛び込んで2番手を奪取。レース中に上位勢で起きた数少ない本格的なオーバーテイクとなった。

    ルクレールはその後すぐにノリスを引き離したが、首位ラッセルは約1.3秒前方を走っており、残り周回も少なかった。

    アントネッリがノリスを猛追
    ルクレールに抜かれたノリスには、今度はアントネッリが迫った。

    19周目には0.5秒程度まで接近。アントネッリはバッテリーを充電しながらタイヤを整え、終盤のアタックに備えた。

    一時は約0.9秒まで離れたものの、22周目には再び0.5秒差。ノリスは前方のルクレールから2秒以上離れたことでオーバーテイクモードを使えず、厳しい状況で3位を守ることになった。

    最終24周目、アントネッリはターン1で一瞬イン側をうかがったものの、仕掛けられる距離には届かない。ノリスが0.385秒差で3位を守り切った。

    ラッセルが今季3度目のスプリント勝利
    トップではラッセルが最後までレースをコントロール。ルクレールに1.360秒差をつけてチェッカーを受け、ポールポジションから今季3度目となるスプリント勝利を飾った。

    「週末のいいスタートになった。あと1周あったら、レースの終わり方はかなり違っていただろうね」

    ラッセルはレース後にそう振り返った。

    「オーバーテイクがあるとすれば終盤だと思っていたから、最後にタイヤを残しておく必要があると分かっていた。シャルルが速いことも分かっていたけど、なんとか前に居続けることができた」

    実際、ラッセルがフィニッシュラインを通過した直後には雨が降り始めた。もし数分早ければ、レース結果を大きく左右する可能性もあった。

    「もう少し早く雨が来ていたら、最終ラップはかなり危なかっただろうね!」

    ルクレールはソフトタイヤを生かして2位
    ルクレールは上位勢で唯一ソフトタイヤを選択するギャンブルに出たが、その判断が奏功した。

    「何かをやっているのが自分だけというときは、大正解か大間違いのどちらかだ。でも今回はうまくいった。それだけFP1でしっかり宿題をできていたということだ」

    ノリスを抜いた場面については「ランドはメインストレートであまりデプロイメントが残っていないと分かっていたから、そこを最大限に生かす必要があった。それでもブレーキングポイントにはほぼ同時に到達したから、簡単ではなかった」と説明した。

    「マシンの感触はいい。シーズン後半をこういう形で始められたのはいいことだ」

    ノリスは3位「低速域でもっと必要」
    ノリスは序盤こそラッセルにプレッシャーをかけたが、中盤からリアグリップに苦しみ、最終的にはルクレールに2位を明け渡した。

    「悪い結果ではないけど、最高でもない。今日はもう少し速ければよかった。でもシャルルが速すぎた。タイヤの問題だったとは思わない。今日は彼らの方が少し速かった」

    マクラーレンの弱点については「高速ではすごくいい。でも低速ではマシンが必要なレベルのパフォーマンスを発揮できていない。進歩には満足できるけど、まだもっと必要だ」と語った。

    アントネッリは4位でも選手権リード拡大
    アントネッリはスタートでピアストリを抜いたものの、その後はルクレールとノリスを攻略できず4位。それでも5ポイントを獲得し、7位に終わったハミルトンとの差を広げた。

    レース前に50ポイントだった両者の差は53ポイントに拡大。ラッセルは優勝で8ポイントを加えたが、アントネッリとの差は59ポイントから56ポイントとなった。

    メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフはラッセルについて「彼には不運もかなりあったから、夏休み明けに戻ってきてポールを獲り、勝てたのはいいことだ。大量のポイントではないが、自信を取り戻すにはいい後押しになる」とコメントした。

    アントネッリについても「昨日のようにヒヤッとする瞬間があって、もう少しでマシンを失いそうになれば、そのことはスプリント予選の残りの間も頭に残る。今日は1ポイントのためにリスクを冒さず、本当に賢いレースをした。2人の今日の仕事にはとても満足している」と評価した。

    フェルスタッペン6位 ハミルトン7位
    5位ピアストリはトップ4から大きく離れたものの、フェルスタッペンを抑えてフィニッシュ。フェルスタッペンは母国レースで6位となった。

    その背後ではハミルトンがレース序盤からフェルスタッペンを追った。一時は2秒ほど離されたが、終盤には再び1秒以内まで接近。それでも追い抜くには至らず7位に終わった。

    最後の1ポイントはガスリーが獲得。アップデートが投入されたアルピーヌで8位を守り、ボルトレトを9位に抑えた。

    10位はアービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)。ハジャーの代役としてレッドブル・レーシングをドライブしたローソンは11位となった。

    角田裕毅は13位で復帰後初レースを完走
    中団ではコラピントが12位、角田裕毅が13位でフィニッシュ。角田裕毅はスタートで失ったポジションを取り戻すことはできなかった。

    それでも、今回のオランダGPでは金曜日のFP1が角田裕毅にとって2026年型F1マシンでの初走行だった。そこからスプリント予選を経て24周のスプリントを完走し、午後の予選を前に実戦での走行距離を積み重ねた。

    角田裕毅の後方ではエステバン・オコンとベアマンのハース勢が14位、15位。アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)が16位となった。

    アストンマーティンはアロンソのSLM問題を修正
    アストンマーティン勢はランス・ストロールが17位、ピットレーンスタートのアロンソが18位と、ポイント圏外でスプリントを終えた。

    アロンソは前日のスプリント予選で最下位に終わっていたが、アストンマーティンはその後、アロンソ車でStraight Line Mode(SLM)が正常に機能していなかったことを確認。チームによれば、この問題はスプリントまでに修正された。

    アストンマーティンは今週末、ホンダが投入した新仕様のF1パワーユニットを使用している。ただし、アロンソのピットレーンスタートはパルクフェルメ下でセットアップを変更したことによるもので、チームは午後の予選と日曜日の決勝を見据えてデータを収集するための変更だったと説明している。

    そのため、スプリントでの17位と18位という結果だけで新PUのパフォーマンスを判断することは難しい。少なくともアロンソ車では前日のSLMの不具合が解消され、24周のレース距離を走り切った。

    チェッカー直後に雨
    レース中に大きな波乱を生むことはなかったものの、終盤にはザントフォールト上空に黒い雲が接近。最終ラップには軽い雨の可能性も伝えられていた。

    雨が本格的に落ち始めたのはチェッカーフラッグ直後で、各車は濡れ始めた路面を慎重に走りながらピットへ戻った。

    これによって路面に形成されたラバーの一部が洗い流される可能性があり、このあと行われるF1オランダGP予選では再びコンディションが変化することも予想される。

    スプリントではメルセデスとフェラーリが強いレースペースを示し、マクラーレンは低速域で課題を抱えた。レッドブル・レーシングもトップ争いには届かなかった。抜きにくいザントフォールトだけに、決勝のグリッドを決める予選はこれまで以上に重要なセッションとなりそうだ。

  • F1オランダGP スプリント 結果・タイムシート:ラッセル優勝 角田裕毅13位

    F1オランダGP スプリント 結果・タイムシート:ラッセル優勝 角田裕毅13位

    F1オランダGP スプリントの結果・タイムシート。8月22日(土)にザントフォールトで2026年のF1世界選手権 第12戦 オランダグランプリのスプリントレースが行われた。

    優勝はジョージ・ラッセル(メルセデス)。2位にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位にランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。復帰戦となる角田裕毅(レーシングブルズ)は13位。アストンマーティン・ホンダは、ランス・ストロールが17位、フェルナンド・アロンソが18位だった。

    ■ ラッセルが今季3度目のスプリント勝利
    ジョージ・ラッセルがポールポジションから24周をほぼ完璧にコントロールし、2026年シーズン3度目のスプリント勝利を飾った。序盤はランド・ノリスに1秒前後まで迫られる場面もあったが、終盤に向けて再び差を広げ、最後まで首位を譲らなかった。

    ■ ルクレールが終盤にノリスを攻略して2位
    3番グリッドからソフトタイヤを選択したシャルル・ルクレールは、長くノリスの背後につけながらタイヤを持たせ、18周目のターン1でオーバーテイクに成功。残り周回でラッセルを追ったものの届かず、フェラーリに2位をもたらした。

    ■ ノリスはリアグリップに苦しみながら3位を死守
    ノリスは序盤にラッセルとの差を縮めたものの、中盤から「リアがない」と訴えるほど後輪のグリップに苦戦。ルクレールには抜かれたが、終盤はアンドレア・キミ・アントネッリの猛追をしのぎ切って3位を確保した。

    ■ アントネッリは4位まで挽回も表彰台には届かず
    5番手スタートのアントネッリはスタート直後にオスカー・ピアストリを抜いて4位へ浮上。レース終盤にはノリスとの差を0.5秒前後まで詰めたが、決定的なオーバーテイクの機会を作れず、そのまま4位でフィニッシュした。

    ■ フェルスタッペンはホームで6位
    マックス・フェルスタッペンは6番手から順位を上げられず、トップ勢から徐々に離される展開となった。ピアストリとの差も広がり、後方からルイス・ハミルトンのプレッシャーを受けながら6位を守った。

    ■ ガスリーが中団トップで最後の1ポイント獲得
    ピエール・ガスリーは8番手を守り切り、中団勢トップでフィニッシュ。アップデートを投入したアルピーヌは、ガブリエル・ボルトレトを抑えてスプリント最後の得点圏となる8位を確保した。

    ■ ローソン11位 角田裕毅は13位
    レッドブルに復帰したリアム・ローソンは11位でフィニッシュ。レーシングブルズからF1復帰した角田裕毅はスタートでフランコ・コラピントに先行を許し、その後も大きく順位を動かせないまま13位でスプリントを終えた。

    ■ サインツとアロンソはピットレーンスタート
    カルロス・サインツJr.とフェルナンド・アロンソはパルクフェルメ下でセットアップ変更を行ったため、ピットレーンからスタート。アロンソはスプリント予選で発生していたStraight Line Modeの不具合を修正した状態で走行し、18位まで順位を上げた。

    ■ ヒュルケンベルグがトラブルで大幅周回遅れ
    ニコ・ヒュルケンベルグは序盤にマシントラブルでピットへ戻り、一時はリタイア状態となった。その後コースへ復帰したものの、最終的には17周遅れとなり、実質的にレース争いから脱落した。

    ■ 最終周に雨が到来
    終盤には暗い雲がサーキットへ近づき、最終周付近で実際に雨が降り始めた。ただし順位争いを大きく変えるほどではなく、各ドライバーは滑りやすくなった路面を慎重に走り切ってチェッカーを受けた。

    オランダグランプリ

    F1オランダGP スプリント 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム GAP INT POS PIT
    1 63 ジョージ・ラッセル メルセデス ― ― - 0 0
    2 16 シャルル・ルクレール フェラーリ +1.360 +1.360 ↑ 1 0
    3 4 ランド・ノリス マクラーレン +5.196 +3.836 ↓ 1 0
    4 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス +5.581 +0.385 ↑ 1 0
    5 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン +10.185 +4.604 ↓ 1 0
    6 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル +10.529 +0.344 - 0 0
    7 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ +12.188 +1.659 - 0 0
    8 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ +42.510 +30.322 - 0 0
    9 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ +44.437 +1.927 - 0 0
    10 17 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ +44.971 +0.534 - 0 0
    11 30 リアム・ローソン レッドブル +47.471 +2.500 - 0 0
    12 43 フランコ・コラピント アルピーヌ +54.466 +6.995 ↑ 1 0
    13 22 角田裕毅 レーシングブルズ +56.483 +2.017 ↓ 1 0
    14 31 エステバン・オコン ハース +66.098 +9.615 ↑ 1 0
    15 87 オリバー・ベアマン ハース +66.588 +0.490 ↑ 2 0
    16 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ +74.632 +8.044 - 0 0
    17 18 ランス・ストロール アストンマーティン +74.650 +0.018 ↑ 1 0
    18 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン +75.284 +0.634 ↑ 4 0
    19 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1L +15.312 - 0 0
    20 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1L +33.814 ↑ 1 1
    21 11 セルジオ・ペレス キャデラック 3L 2L ↓ 1 0
    DNF 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 17L 13L ↓ 8 1
  • F1オランダGP スプリント予選:全22名ドライバーコメント

    F1オランダGP スプリント予選:全22名ドライバーコメント

    2026年F1オランダGPのスプリント予選が8月21日(金)、ザントフォールト・サーキットで行われ、ジョージ・ラッセルが1分11秒567でポールポジションを獲得した。ランド・ノリスが0.041秒差の2番手、シャルル・ルクレールが3番手に続き、トップ4が0.1秒以内にひしめく接戦となった。

    一方、マックス・フェルスタッペンはマシンバランスに苦しみ6番手、F1復帰戦を迎えた角田裕毅は12番手となった。各ドライバーがスプリント予選を振り返り、土曜日のスプリントと決勝予選に向けた課題や手応えを語った。

    1番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「どのセッションでもタイムシートのトップに立つのは久しぶりだから、まだ自分にもできるし、力が残っているんだと自分自身に思い出させることができてうれしい! 夏休みはいいタイミングでやってきて、リセットして新鮮な気持ちでこの週末に臨む機会になった。ここにはオープンな気持ちで来た。自信が最高の状態ではなかったから、この週末をシーズン最初のレースのように捉えて、考えすぎず、基本に集中しようとしている。今のところ、それがうまく機能しているようだ。もちろん、これはまだスプリント予選にすぎないし、本当に重要なのは明日のメインの予選だ。マクラーレンはとても速そうだし、FP1で見た限りではフェラーリも強そうだから、周囲に多くのライバルがいることは分かっている。このサーキットではオーバーテイクが常に難しいから、スプリントで結果を最大化するにはクリーンなスタートが重要になる。今のところ週末の入りとしては心強いけど、まだやるべきことはたくさんある」

    2番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「この予選セッションには接戦になると予想して臨んだけど、まさにその通りになった。ポールにこれほど近かったことは、僕たちに競争力があることを示しているけど、もちろん、トップが明らかに手の届くところにあっただけに2番手に終わったのは少し残念だ。マシンはうまく機能していて、ブダペストで見せた好調さを維持できている。それが週末の残りに向けて大きな自信になっている。いい形でスタートできたし、パッケージ全体には満足している。明日は勝利を目指してベストを尽くす。グリッドの汚れた側からのスタートはいつも難しいけど、何ができるか見てみよう」

    3番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「今朝からマシンにはかなり快適さを感じていた。長い休みから戻ってきて、こういう感触を得られるのはいつだっていいことだし、僕たちが正しい方向にいいステップを踏めたということでもある。自分のラップには満足しているし、チームにとってもいい仕事ができた。明日のスプリントを上位でスタートできる。レースペースについては見てみないと分からない。今朝は難しいコンディションだったので、各チームの本当の立ち位置を理解するうえでは少し制約があった。ここまでは週末のポジティブなスタートだ」

    4番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「今日は4番手で、ほろ苦い結果だ。今朝からポジティブな進歩を遂げられたし、スプリント予選ではペースも十分にあった。トップ争いは本当に僅差だったので、もっとクリーンなラップをまとめられていればポールを獲れたかもしれない。それでもポジティブな点はたくさんある。今日はすべていい学びになったし、僕たちは毎週末改善している。それはとても重要なことだ。僕たちはしっかりと争いに加わりたいからね。パフォーマンスは励みになるし、正しい方向に進んでいることを示している。でも、フェラーリやメルセデスとの戦いが接戦になることは分かっているし、違いを生むのは細かな部分になる。今やるべきことは、その最後の細かな部分を整理して、まだ残っている小さなギャップを縮めることだ。うまく実行できれば、週末の残りのセッションでも十分にチャンスがある」

    5番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「SQ1の最初のラップで最終コーナーに少しスピードを持ち込みすぎて、ダメージを負ってしまった。それでパフォーマンスを失ったし、チームができる限り修復してくれたものの、低速コーナーではかなり苦戦していた。ああいうことが一度起きると、自信を取り戻してすべてをまとめるのが難しくなることもある。それでもギャップは非常に小さかったので、セッションから得られるポジティブな部分もある。これからはスプリントで可能な限りいいレースをすることに集中する。上位は非常に接近していて、オーバーテイクも簡単ではないから難しくなると思うけど、あらゆるチャンスを最大限に生かして、できるだけ順位を上げたい。何よりも、情報を集めて、その後の予選に向けて可能な限り強いポジションに自分たちを置くために活用する」

    6番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    「今日はマシンのグリップとバランスを見つけるのが少し難しかった。FP1からはすでに一歩前進できたけど、さらに上位へ行くにはまだ少しパフォーマンスが足りない。そこは一晩かけて理解して評価する必要がある。今は明日に向けてマシンのバランスを改善し、もう少しトラクションを見つけてギャップを縮めることに集中している。週末の残りでどのようなパフォーマンスになるかを予測するのは難しいけど、見てみよう」

    7番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「フリー走行では感触が良く、一日を通して行っていた調整にも満足していた。残念ながらスプリント予選ではマシンの感触が違っていて、それによってセッションがより難しくなった。だから、一晩かけてデータを慎重に確認し、その理由を理解して、どこを改善する必要があるのかを特定する。明日のスプリントで可能な限り競争力を発揮し、日曜日のレースに向けた予選でも強いセッションにできるよう懸命に取り組む」

    8番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「サーキットに戻ってこられてうれしいし、最近の数戦と比べて、はるかに競争力のあるポジションに戻れたことはさらにうれしい。アップグレードパッケージの初期の兆候はポジティブで、今日の両セッションを通してマシンの感触は間違いなく良かった。かなり力強くなっていて、グリップも増え、僕が求めることにマシンがうまく反応している。こういうことにはいくつもの要因があり、タイムシートに見えるほど単純ではないことも分かっている。だから、パッケージ全体をさらに良くしていくため、理解を深める作業を続けていく。いつものように中団は接戦だから、明日はもう一歩前進する必要があると思う。スプリントは8番手からスタートするので、まずはそこに集中し、トップ8以内でポイントを獲得することが目標だ。その後にはもうひとつ重要な仕事である予選があり、Q3進出を目標にしなければならない。週末のいいスタートだけど、浮かれることなくハードワークを続けていく」

    9番手:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    「夏休み明けをいい結果でスタートできたのはよかったけど、まだ週末が始まったばかりだということは意識している。FP1の時点ですでに励みになる内容だったし、細かな調整を加えたことでスプリント予選ではさらに一歩前進できた。まだ改善できる部分はいくつかあるし、直接のライバルたちも進歩を続ける。それに、ここの天候はかなり速く変わることもある。明日のスプリントは9番手からスタートするので、目標はそこからポイント圏内まで順位を上げることだ。戦いになるだろうけど、そこから何を達成できるかについてはポジティブに感じている」

    10番手:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    「ポジティブな金曜日だった。ザントフォールトを走るのは初めてなので、特にスプリント週末ということもあって簡単ではなかった。チームはいい仕事をしてくれたし、今朝と比べてすでにいくつか前進できている。SQ2のラップには本当に満足しているけど、SQ3にはそれほど満足していない。明日に目を向けると、ガビとピエールは今週末かなり速そうだし、このコースではオーバーテイクが特に難しいことも分かっている。明日の朝のスプリントは雨になる可能性もあり、天候についても不確定要素がある。一晩かけてチームといくつか確認して、明日に向けてもう一歩前進できればと思う」

    11番手:リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)
    「今日は学ぶことがたくさんあった。SQ1は力強くスタートできたけど、SQ2ではライバルたちと同じようなステップを踏むことができなかった。SQ3に進めるポテンシャルはあったと感じていたので残念だ。そこを調べて、明日も学び続ける。スプリントと予選に向けて、うまくすべてをまとめられればと思う」

    オランダグランプリ 角田裕毅

    12番手:角田裕毅(レーシングブルズ)
    「今日は雨の影響で少し難しくなりました。特に、まだペースを上げている途中なので、その影響は大きかったです。マシンは以前の年とはかなり違っていて、特に高速セクションでは違いが大きいので、難しい場面もありましたが、スプリント予選の結果には満足しています。まだ改善できる部分や学び続けられるところはいくつかありますが、このフォーマットを楽しんでいます。今の一番の目標は明日の予選なので、セッションごとに積み上げていって、本当に重要なときにすべてをまとめられればと思います」

    13番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「まず、アップグレードパッケージがうまく機能していることをチームとして確認できたのは間違いなくポジティブだ。もちろん僕にとっては少し難しい状況だけど、今日は13番手に入るためにとてもいいラップができたと感じているし、今後に向けてチームに有益な比較データを提供できる。そういう意味では僕にとってほろ苦いけど、これはチームスポーツだし、全員がチーム全体の状況を可能な限り良くするために懸命に取り組んでいる。ステアリングを握った感触では夏休み前からのいつもの制約が残っているので、僕の側は明日もおそらく厳しくなる。スプリントがあるので、そこでさらに改善点を見つけて、マシンを少し速くするチャンスがある。中団は接戦だし、特に天候を考えればチャンスが巡ってくるかもしれない。チームにとっていい一日、週末のポジティブなスタートだったので、このままプッシュし続けよう」

    14番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    「かなり異なる2つのセッションになった一日だった。FP1はポジティブで、マシンの感触も良く、いい状態にいるように思えた。でもスプリント予選では感触が違っていて、同じレベルのグリップが得られず、午前中と同じスイートスポットを見つけるのがより難しかった。2つのセッションの間で何が変わったのかを確認する」

    15番手:エステバン・オコン(ハース)
    「今日はこれが僕たちにできる最大限だったと思う。ブダペストから引き続き、マシンから最大限を引き出せた。マシンの感触は悪くなく、特に問題もなかった。なぜ時々問題が出るのかはまだ調べているけど、問題がないときには最大限を引き出せるので、それはいいことだ。最初のラップはとても良く、アウディ勢の前にいたけど、2周目では他のマシンよりデグラデーションが大きかった。そこは調べる必要がある。明日の予選ではタイム計測ラップが1周だけになるので、より分かりやすくなると思う」

    16番手:アレックス・アルボン(ウィリアムズ)
    「全体としては悪くない金曜日だった。特にFP1での僕たちのペースを考えればそう言える。まだ見つけなければならないラップタイムはたくさんあるし、改善できる部分もある。明日はトップ8を争うことにはならないと分かっているけど、今の僕たちが本当に集中しているのはそこではない。アップグレードが届くまでは、今週末にあるマシンから絶対的な最大限を引き出せているかどうかが重要だ。天候も展開をかき回しそうで、明日は雨、日曜日はドライになる可能性がある。僕たちにとっては少し混乱した状況が生まれることになるし、そういう混乱の中にポイントを争うチャンスを見つけられる」

    17番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    「正直、また厳しい金曜日になった。FP1はまったく生産的なセッションにならず、フロントウイングに多くの問題が出たので、スプリント予選には少し手探りの状態で入った。実際にはラップにはかなり満足しているけど、特にターン11で少しタイムを残してしまった。目標は今も日曜日のレースで、そこがポイントを獲得する最大のチャンスだ。だからスプリントは順位という意味ではそれほど重要ではないけど、メインの予選に向けて学ぶという意味では重要だ」

    18番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「厳しい一日だった。FP1ではバランスに苦しみ、ターン13でグラベルを通過した際にフロアにダメージを負った。それ以降はそのセッションからあまり多くを学ぶことができず、スプリント予選に向けていくつかパーツを交換しなければならなかった。セッションは非常に接戦だったし、マシンの適切な感触をつかむことができず、最終的にSQ2へ進めなかった。今は明日何ができるかに集中している」

    19番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「今日はもっとできたと思う。ドライバビリティに苦しんでいたし、ほかにもいくつかうまくいっていない部分があったので、その理由を理解する必要がある。コース上は本当に風が強いけど、それは全員にとって同じだ。今夜すべてを確認してデータを見て、明日に向けていくつか改善できるようにする」

    20番手:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    「1回のクールダウンを挟んで3周走ることにしたけど、振り返ってみれば最後はタイヤがオーバーヒートして少し失ったかもしれない。それ以外はかなりスムーズなセッションだった。明日に向けては、これまで抱えていたブレーキの問題も大丈夫なはずだ。ここはかなり涼しいし、今日の走行で見た限りではすべてが本来あるべき状態になっている。だから明日何ができるか見てみよう」

    21番手:セルジオ・ペレス(キャデラック)
    「まだ長い週末が残っているけど、明日は改善して何ができるか見てみたい。特にFP1から続いているステアリングの問題によってマシンが左右非対称な感触になっていたので、難しい予選セッションだった。何が起きているかは理解しているので、明日はそれを解決して一歩前進できればと思う」

    22番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「フリー走行ではまずまずうまくいっているように見えたけど、スプリント予選ではドライバビリティの問題が出て、ときどきマシンを止めるのが難しかった。リアウイングも開かなかったので、そこでラップタイムを失った。ホンダのアップグレードパッケージについてはまだ本当に初期段階なので、スプリントでもっと理解を深めていく」

  • 角田裕毅 F1復帰戦「セッションごとに順調に積み上げられている」

    角田裕毅 F1復帰戦「セッションごとに順調に積み上げられている」

    角田裕毅は、2026年F1第12戦オランダGPでレーシングブルズから実戦復帰を果たし、初日のスプリント予選を12番手で終えた。

    約8カ月ぶりのF1実戦に加え、2026年型マシンを実際のサーキットで走らせるのは今回が初めて。それでもSQ2まで進み、「スプリント予選の結果には満足しています」と手応えを示した。

    アイザック・ハジャーが手首の負傷で欠場したことを受け、リアム・ローソンがレッドブル・レーシングに昇格。その空いたレーシングブルズのシートに角田裕毅が起用された。火曜日に急きょ出場を知らされ、十分な準備時間がないままザントフォールトでF1復帰戦を迎えた。

    レーシングブルズも、8カ月間実戦から離れ、この世代のマシンを実走した経験がない角田裕毅が12番手につけたことを「かなり上々の結果」と評価している。

    雨のFP1で「ペースがあって驚いた」
    角田裕毅にとって最初のハードルとなったのが、ウエットコンディションとなったFP1だった。初めての2026年型マシンを雨のザントフォールトで走らせる難しい状況となり、17番手でセッションを終えた。

    「雨によって今日は少し難しくなりました。特に、まだペースを上げている途中だったので。ただ、まず雨のコンディションでは、自分にあれだけペースがあったことにかなり驚きました」

    一方で、雨は角田裕毅だけにとって未知の条件だったわけではない。2026年型マシンで本格的なウエットを経験していないドライバーが多かったことから、経験の差が縮まった面もあったと分析する。

    「聞いたところでは、雨のコンディションは今年ほとんどのドライバーにとって初めてだったようなので、その分、少し条件が均等になったところはあったと思います。僕にとってこのマシンは初めてですからね」

    角田裕毅 オランダグランプリ

    ドライでは適応に「もう少し作業が必要だった」
    路面が乾いたスプリント予選では、2026年型マシンへの経験不足がより大きな課題となった。

    角田裕毅はSQ1を突破。SQ2では1分13秒145を記録して12番手となり、10番手でSQ3に進出したチームメイトのアービッド・リンドブラッドには届かなかったものの、レッドブル・レーシングから出場したローソンの11番手とはわずか0.009秒差だった。

    「ドライコンディションでは、もう少しやらなければならないことがありました。正直、ブレーキプレッシャーも含めて、すべてがこれまでとはかなり違います」

    スプリントフォーマット特有のタイヤ制限も、初めてのマシンを学ぶ角田裕毅にとって難しさを増す要因となった。

    「タイヤは2セットしかありませんし、いきなりタイヤを傷めたくはありません。かなり難しかったです」

    それでも、初めて2026年型マシンで臨んだスプリント予選の内容については前向きに評価した。

    「でも、最終的にはスプリント予選で出せたパフォーマンスにはかなり満足しています。もちろん、まだ改善できるところはいくつかあります」

    レーシングブルズの公式コメントでも角田裕毅は「難しい場面もありましたが、スプリント予選の結果には満足しています」と語っており、急きょ決まったF1復帰初日の内容には一定の手応えを得ている。

    「ここでは、まずマシンを学ぶこと」
    2026年型F1マシンは、角田裕毅が最後にレギュラー参戦していた2025年までのマシンとは大きく異なる。エネルギーマネジメントや各種システムなどドライバーが対応する要素も変化しているが、角田裕毅は初日の目的についてシンプルに説明した。

    「ここでは、まずマシンについて学ぶことが中心です」

    2026年はテスト兼リザーブドライバーとして活動し、TPC(旧型車テスト)では2025年型マシンをドライブしてきた。それだけに、現行マシンへ乗り換えた際の違いは大きかったという。

    「かなり初期の段階だったので今とは少し違いますし、こう言うのは公平ではないかもしれませんが、多くのドライバーがバランスやブレーキ性能、それに昨年と比べて失われたダウンフォース量に少し苦労していたのを覚えています。なので、僕もすぐに適応する必要があります」

    「僕は昨年のマシンを走らせています。おそらく歴史上でも最速クラスのマシンですよね。TPCで走るのは本当に楽しいです」

    「でも、このマシンに乗るとかなり違います。特に高速コーナーですね」

    角田裕毅 オランダグランプリ

    ザントフォールトでは慎重に限界を探る
    高速コーナーが連続し、ランオフエリアも限られるザントフォールトでは、初めてのマシンで一気に限界を探ることはリスクも伴う。

    「こういう伝統的なサーキットはランオフエリアにあまり余裕がないので、徐々に積み上げていきたいです」

    レーシングブルズの公式コメントでも「まだ改善して学べる部分はいくつかありますが、このフォーマットを楽しんでいます」と語り、限られた走行時間のなかで段階的にペースを引き上げる姿勢を強調した。

    「僕はこのプロセスを楽しめています。ここまではセッションごとにかなりうまく積み上げられていると思います」

    本当の照準は予選と決勝
    レーシングブルズは角田裕毅に対するプレッシャーを抑え、スプリントだけでなく予選と決勝に焦点を置いて週末を組み立てている。

    角田裕毅自身も、初日の12番手をひとつの通過点と捉えている。

    「いまの一番の目標は明日の予選です。セッションごとに積み上げ続けて、重要なところですべてをまとめられればと思います」

    さらに、決勝に向けて重要になるのがロングランのデータだ。

    「明日のロングランも楽しみにしています。予選とレースの前に必要なデータをすべて集めるために、それが僕には必要です」

    約8カ月ぶりのF1実戦、初めての2026年型マシン、直前に決まった出場、さらに雨に見舞われたFP1という条件のなかで、角田裕毅は初日からスプリント予選12番手まで順位を上げた。まだマシンを「学ぶ」段階にありながらも、そのパフォーマンスには満足感を示しており、予選と決勝に向けてさらに適応を進めていく。

  • フェルナンド・アロンソ SLM不具合修正でスプリントをピットレーンスタート

    フェルナンド・アロンソ SLM不具合修正でスプリントをピットレーンスタート

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1オランダGPのスプリントをピットレーンからスタートすることになった。アストンマーティンは、スプリント予選でアロンソを苦しめたストレートラインモード(SLM)の問題を解消するため、マシンに変更を加えたことを明らかにした。

    アロンソは金曜日のスプリント予選で22番手に終わり、最下位に沈んだ。ザントフォールトで投入されたホンダの新型パワーユニット(PU)のドライバビリティに加え、SLMが正常に作動しなかったことが大きく影響した。

    アストンマーティンは一晩で対策を施したが、パルクフェルメ下での変更となるため、アロンソはスプリントをピットレーンからスタートする。

    SLMの不具合を修正 ピットレーンスタートを選択
    アロンソはスプリント予選SQ1で、SQ2進出ラインから約1.5秒遅れの22番手にとどまった。チームメイトのランス・ストロールも19番手と苦戦しており、アストンマーティンにとって厳しいセッションとなった。

    アロンソのマシンでは、ストレートで使用するSLMに問題が発生。本人によれば、この不具合によってリアウイングを開くことができず、ラップタイムに大きな影響を及ぼした。

    アストンマーティンはスプリント予選後にマシンを調査し、一晩をかけて変更を実施。SLMの問題については修正できたことを確認した。ただし、予選後のパルクフェルメ条件下でマシンに変更を加えたため、アロンソはスプリントをピットレーンからスタートすることになった。

    グリッド最後尾からのスタートが決まっていたことを考えれば、チームとしてはスタート位置を犠牲にしてでも問題を解消し、スプリントとその後の予選に向けて正常な状態のマシンを確保することを優先した形だ。

    ホンダ新型PUにもドライバビリティの課題
    ただし、アロンソを苦しめたのはSLMだけではなかった。ザントフォールトで投入されたホンダのアップデート版パワーユニットについても、ドライバビリティに問題があったという。

    「フリー走行はだいたい問題なかったけど、予選ではエンジンのドライバビリティに問題があった」

    「ブレーキング中にもエンジンが押してくるような状態だったから、マシンを止めるのが難しいことがあった」

    アロンソはさらに、SLMの不具合について説明した。

    「それから、どうやら僕のSLM(ストレートラインモード)が機能していなかったようで、リアウイングを開くことができなかった」

    「その2つが重なって、ラップをまとめるのがとても難しくなった」

    アストンマーティンは夏休み前のハンガリーGPで大規模なアップデートを投入しており、旧仕様のホンダPUを搭載した状態ではアロンソが予選Q2進出を果たしていた。それだけに、ザントフォールトでの大幅な後退は、新型PUとその制御を含めたパッケージを十分に仕上げ切れていないことを示す結果となった。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「まだ少し未成熟」 新PUへの理解を深める段階
    一方で、アロンソは新しいホンダPUについて結論を急ぐべきではないとも強調している。今回が実戦投入の初期段階であり、とりわけ制御面ではまだ改善の余地があるとの見方だ。

    「まだ本当に初期段階だし、すべての制御という面では、おそらくまだ少し未成熟なんだと思う」

    「今回はスプリント週末だ。通常の週末なら3回のフリー走行があって、そこでパッケージを仕上げることができる」

    「でもスプリントでは、今日の予選とスプリントでこの状況に対処しなければならない。いくつかのことを理解できるように取り組んでいく」

    走行時間が限られるスプリントフォーマットで新型PUを投入したことも、アストンマーティンとホンダにとって課題を複雑にしている。通常のグランプリ週末とは異なり、セットアップやPU制御を検証できるフリー走行は金曜日の1時間だけだった。

    アロンソはスプリントでピットレーンスタートという厳しい状況を強いられるが、SLMの問題そのものは修正された。アストンマーティンとホンダにとっては、スプリントを新型PUのドライバビリティと制御を確認する実戦テストとして活用し、その後のオランダGP予選に向けてどこまでパッケージを改善できるかが焦点となる。