ホンダF1 スペック2実戦投入で性能向上を確認「信頼性にも問題なし」

ホンダF1 スペック2実戦投入で性能向上を確認「信頼性にも問題なし」

ホンダ・レーシング(HRC)は、2026年F1第12戦オランダGPで初投入したスペック2パワーユニットについて、初日の走行で従来のスペック1からのパフォーマンス向上を確認した。

ザントフォールトでは21日(金)にFP1とスプリント予選が行われ、アストンマーティンは新しいホンダ製パワーユニットを搭載して走行。スプリント予選ではランス・ストロールが19番手、フェルナンド・アロンソが22番手と2台ともSQ1で敗退したが、パワーユニットそのものについては性能向上と信頼性の両面でポジティブな初日となった。

スペック1からのパフォーマンス向上を実走で確認
ホンダはオランダGPでスペック2のパワーユニットを初めて実戦投入した。Honda F1トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、FP1とスプリント予選を終え、狙っていた性能向上を実車でも確認できたと説明した。

「今週のオランダGPで初めてスペック2のパワーユニットを投入し、今日の走行でスペック1からのパフォーマンス向上を確認できました」

事前の開発やテストだけでなく、グランプリ週末の実戦環境でも旧仕様からの進歩を確認できたことになる。

また、初日の2セッションではパワーユニットに信頼性上のトラブルは発生しなかった。

「FP1とスプリント予選の両セッションで、信頼性の問題なくフルディスタンスを走り切ることができ、パワーユニットとアストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワンチームのシャシーとの統合も良好でした」

スペック2の初実戦という点では、性能だけでなく、アストンマーティンのシャシーとの統合を含めて予定された走行を消化できたことも重要な収穫となった。

ホンダF1 / ホンダ・レーシング

ドライバビリティには改善余地
一方、初日の走行ですべてが完成したわけではない。折原伸太郎は、特にドライバビリティに関連するデータ設定について改善の余地が見つかったことを明かした。

「一方、スプリント予選では、特にドライバビリティに関するデータ設定について、まだ改善すべき点があることも分かりました」

ホンダはスペック2投入に伴い、単純な出力向上だけでなく、実際にドライバーがパワーを扱いやすい状態へ仕上げていく作業も進める必要がある。

「HRC Sakuraでは今夜から明日にかけてデータを解析し、エンジンベンチでのテストを行いながら、週末の残りの走行に向けてこれらのパラメーターを最適化していきます」

ザントフォールトで得られた実走データを日本のHRC Sakuraへ送り、エンジンベンチでの検証と並行して設定を詰める。スプリント以降に向け、ドライバビリティをどこまで改善できるかが次の焦点となる。

アストンマーティンはスプリント予選で2台SQ1敗退
パワーユニット側では前進を確認した一方、スプリント予選の結果は厳しいものとなった。ストロールは19番手、アロンソは22番手に終わり、アストンマーティンは2台ともSQ1で敗退した。

特にアロンソはアタック中にコースを外れる場面があり、スプリント予選を最下位で終えた。

それでもホンダにとってスペック2の初日は、旧仕様からのパフォーマンス向上を実走で確認し、信頼性の問題なくFP1とスプリント予選を完走できたという点で重要な一歩となった。一方でドライバビリティという新たな調整ポイントも明確になり、HRC Sakuraでの解析とベンチテストを通じて、オランダGPの残りのセッションに向けた最適化が進められる。