カテゴリー: アルピーヌF1チーム

  • アンドレア・ステラ ブリアトーレのマクラーレンF1批判に反論「侮辱的だ」

    アンドレア・ステラ ブリアトーレのマクラーレンF1批判に反論「侮辱的だ」

    マクラーレンF1代表のアンドレア・ステラが、F1モナコGPの裁定を巡ってアルピーヌのフラビオ・ブリアトーレが示した「判事とマクラーレンに深いつながりがある」との主張に強く反論した。ステラは一連の発言を「マクラーレンに対して侮辱的」と表現し、公の場で重大な主張をする以上、その発言には責任を負わなければならないと警告した。

    マクラーレンとレッドブルの控訴が認められ、ピエール・ガスリーに科されていた2件の5秒ペナルティが再適用されたことで、アルピーヌはモナコGPの3位を失った。

    判決後、ブリアトーレは国際控訴裁判所(ICA)の審理を担当した判事の1人とマクラーレンとの関係を問題視。これに対し、同じF1イタリアGPのチーム代表記者会見に出席していたステラが真っ向から反論した。

    ステラ「マクラーレンに対して侮辱的だ」
    モンツァで行われた記者会見には、ブリアトーレとステラに加え、フェラーリF1代表のフレデリック・バスールも出席していた。

    ブリアトーレは、ICAの審理を担当した4人の判事のうち1人がマクラーレンと関係を持っていると主張。その判事が審理中に「検察官のように振る舞っていた」と述べ、中立性に疑問を投げかけた。

    ステラは当初、この主張について反応することは「適切ではない」としてコメントを控えていた。しかし、記者から改めて質問を受けると、強い言葉でマクラーレンを擁護した。

    「この記者会見がこういう方向に進んでいることは、マクラーレンにとって、そして十分な敬意を受けるに値するチームの評判にとって、かなり侮辱的だと感じている」

    「そして、もし誰かがこのような主張をするのであれば、それはかなり重大な主張に見える以上、公の場で自分が発言したことに対して責任を負わなければならない」

    ステラはさらに、ICAで行われた審理そのものについても全面的に擁護した。

    「審理、そして国際控訴裁判所のすべてのプロセスは最高水準で実施された。このような形で、その場の正当性に疑問を投げかけるべきではない」

    モナコGP裁定を巡って両者の主張が真っ向から対立
    今回の対立の発端となったのは、モナコGPでガスリーに科された2件の5秒ペナルティだった。

    モナコのピットレーンでは、FOMが管理するタイミングループに問題があり、実際には速度違反をしていないにもかかわらず、速度超過として検出されるケースが発生していた。

    ガスリーに対するペナルティはいったん取り消されたものの、マクラーレンとレッドブルがICAに控訴。ICAは両チームの主張を認め、ペナルティを復活させた。

    これによってガスリーは3位から後退し、レッドブルのアイザック・ハジャーが最終結果で3位に戻った。

    判決を受けたブリアトーレは、決定自体については「受け入れる」としながらも、審理を担当した判事の1人とマクラーレンとの関係について強い疑念を表明していた。

    一方のステラは、問題を判事と特定チームとの関係ではなく、F1におけるルール適用の一貫性と公平性という観点から捉えている。

    マクラーレンが控訴した理由「スポーツ上の平等と公平性」
    ステラはICAの判決を歓迎し、マクラーレンが控訴に踏み切った理由についても説明した。

    「我々にとって間違いなく歓迎すべき決定だ」

    「非常に重要なものだ。まず第一に、FIA国際スポーティングコード第1.1.1条の適用について明確さが加わったからだ。これは根本的な条項であり、そこから派生するあらゆるものの基礎となる」

    マクラーレンにとって、今回の控訴は単純に選手権ポイントを取り戻すためのものではなかったとステラは強調する。

    「我々が控訴したのは、この点について明確な判断を得る必要があると考えたからだ。我々が抱いていた懸念は、選手権の2ポイントを失う可能性があるということを超えたものだった」

    「おそらく、この2ポイントが最終的に何かを左右することはないだろう。我々が懸念していたのは、スポーツ上の平等と公平性がどのように適用されるのかということだった。それが重要なんだ」

    アンドレア・ステラ(マクラーレン)とフラビオ・ブリアトーレ(フェラーリ)がF1イタリアGPの記者会見に参加

    全F1チームが審理に参加
    ステラによれば、今回の問題に関心を持っていたのはマクラーレンとレッドブルだけではなかった。

    「これはマクラーレンだけにとって重要なことではない。実際、控訴したのはレッドブルと我々だが、審理にはすべてのチームが出席していた」

    「ルールをどのように適用するのか、一貫性をどのように確保するのかを明確にするという意味で、非常に重要な機会だったからだ」

    「そして今回の具体的なケースでは、レースウイークを通じて有効とされる手法について、一貫性をどのように保つのかという問題でもあった」

    つまりステラは、今回のICA判決にはガスリーの順位だけでなく、F1全体における計測方法とスポーティングレギュレーションの適用基準を明確化する意味があったと主張している。

    ブリアトーレの発言はFIA法務部門が確認か
    ブリアトーレの発言は、単なる裁定への批判からさらに踏み込み、審理を担当した判事の独立性を問題視するものだった。それに対してステラは、ICAの手続きが「最高水準」で行われたと強調し、マクラーレンへの疑惑を明確に否定した。

    PlanetF1.comによると、ブリアトーレの一連の発言についてはFIAの法務部門に報告され、確認の対象になっているとみられている。

    現時点でFIAがブリアトーレの発言について何らかの正式な措置を取るかは明らかになっていない。また、ブリアトーレが主張した判事とマクラーレンとの過去の関係が、ICAの審理における利益相反に当たると認定されたわけでもない。

    モナコGPの順位を巡る争いはICAの判決によって決着した一方、その後に飛び出したブリアトーレの主張によって、新たに審理の独立性を巡る論争へと発展した。ステラが「発言には責任を負わなければならない」と強く牽制したことで、今後はFIAがこの問題をどのように扱うのかにも注目が集まる。

  • フラビオ・ブリアトーレ F1モナコGP裁定に激怒「判事はマクラーレンと深い関係」

    フラビオ・ブリアトーレ F1モナコGP裁定に激怒「判事はマクラーレンと深い関係」

    アルピーヌのエグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレが、F1モナコGPの結果を巡る国際控訴裁判所(ICA)の審理について、判事の1人とマクラーレンとの関係を問題視した。ブリアトーレは判決を受け入れるとしながらも、審理の公平性に疑問を呈している。

    マクラーレンとレッドブルの控訴が認められたことで、アルピーヌのピエール・ガスリーには2件の5秒ペナルティが再適用され、モナコGPで獲得していた3位を再び失うことになった。

    アルピーヌは判決後、今後取り得る対応について検討している。

    ブリアトーレがICA判事とマクラーレンの関係を問題視
    モンツァで行われたF1イタリアGPのFP1終了後、ブリアトーレは記者会見でICAの判断について言及。4人で構成された審理パネルのうち、フィリッポ・マルキーノ判事について、マクラーレンとの過去の関係があったと主張した。

    「まず第一に、非常に不公平だと思う。ただし、我々は決定を受け入れる」とブリアトーレは語った。

    「非常に奇妙だったのは、パネルの4人目の判事だ。判事の1人がまるで検察官のように振る舞っていた」

    ブリアトーレが問題視したのは、審理での態度だけではない。マルキーノ判事とマクラーレンとの過去の接点についても具体的に言及した。

    「それ自体は大きな問題ではない。問題なのは、彼がマクラーレンという会社と非常に深いつながりがあることだ。2018年にMSOビバリーヒルズで行われたマクラーレンのイベントで、彼がスピーチしている写真もある」

    「彼は『One Drop Foundation』という財団を設立している。そしてマクラーレンは、その財団に2台か3台のマクラーレン車を提供している。我々に対する抗議に関与しているチームとつながりのある人物が判事の1人だったというのは、かなり不公平だと思う」

    ここでブリアトーレが述べている内容は、あくまでアルピーヌ側から示された主張である。今回の発言だけをもって、マルキーノ判事の独立性やICAの判断に実際の問題があったと断定できるものではない。

    「判事は完全に独立していなければならない」
    ブリアトーレはさらに、マルキーノ判事の審理中の態度について強い不満を表明した。

    「不公平なのは、判事の1人がマクラーレンとつながっていたことだ。判事は通常、完全に独立していなければならない」

    「この判事は、イタリア系の名前だがアメリカ人で、フィリッポ・マルキーノという。審理中の態度は非常に悪意のあるものだった」

    「彼はまるで検察官のように振る舞っていた。そして審理が終わってから、『なぜ彼はあれほど攻撃的だったのか』という話になった。彼はマクラーレンと非常に深いつながりがある」

    ブリアトーレが名指ししたマルキーノ判事を含む4人の判事によって審理された今回の控訴では、マクラーレンとレッドブルの主張が認められた。

    その結果、ガスリーに科されていた2件の5秒ペナルティが復活。ガスリーはコース上では3位でフィニッシュしていたものの、最終的な結果から表彰台を失うことになった。

    ピエール・ガスリー(アルピーヌF1チーム)

    アルピーヌは審理後に関係を把握 今後の対応を検討
    ブリアトーレによれば、アルピーヌがマルキーノ判事とマクラーレンとの関係を把握したのは審理が終了した後だったという。

    「判事の1人がマクラーレンと非常に良好な関係、仕事上の関係とも言えるものを持っていたと後になって知り、我々は非常に失望した」

    「パネルは完全に独立している必要があると思う。特定のチームとつながりのある人物が入るべきではない。ましてや今回のように、そのチームが我々と争っている当事者であればなおさらだ」

    そして、アルピーヌがこのまま問題を終わらせるとは限らないことも示唆した。

    「これから我々が何をするのかを考えているところだ」

    現段階でアルピーヌが具体的にどのような手続きを検討しているのかは明らかになっていない。ただし、ブリアトーレの発言は単なる判決への不満にとどまらず、審理を担当した判事の独立性そのものに疑問を投げかける内容となった。

    一方で、ブリアトーレ自身もICAの判決については「受け入れる」と明言している。したがって焦点は、ガスリーへのペナルティの是非とは別に、アルピーヌが主張する判事とマクラーレンとの関係が利益相反に当たるのか、そして今後アルピーヌが正式な手続きに踏み切るのかに移ることになる。

  • アルピーヌF1 モナコGP裁定混乱の再発防止を要求「二度と起きないように」

    アルピーヌF1 モナコGP裁定混乱の再発防止を要求「二度と起きないように」

    アルピーヌF1のマネージングディレクターを務めるスティーブ・ニールセンは、ピエール・ガスリーの2026年F1モナコGPでのペナルティが再適用されたことを受け、F1とFIAに対して同様の混乱を二度と繰り返さないための対応を求めた。

    ガスリーは5月のモナコGPを3位でフィニッシュしたものの、ピットレーンでの速度違反を理由にレース後10秒ペナルティを科され、7位へ降格。

    その後、アルピーヌの再審請求によって一度はペナルティが取り消されたが、レッドブルとマクラーレンによる上訴を受け、再び10秒ペナルティが適用される異例の展開となった。

    アルピーヌは「ガスリーは速度超過していなかった」と主張
    問題の発端となったのは、モナコGPでガスリーに科されたピットレーン速度違反のペナルティだった。

    ガスリーは3位でチェッカーを受けたが、レース後に10秒ペナルティが加算された。このレースではほかのドライバーにも同様のペナルティが科されていたものの、ガスリーだけはレース中に消化していなかったため、アルピーヌには裁定を争う余地が残されていた。

    アルピーヌがFIAに証拠を提出して再審を求めた結果、速度判定に用いられた計測区間が規定された距離より77cm短く、それによって誤った速度が算出されたとして、ガスリーのペナルティはいったん取り消された。

    しかし、レッドブルとマクラーレンがこの判断を上訴。上訴審では両チーム側の主張が認められ、ガスリーへの10秒ペナルティが復活したことで、最終的に3位から7位へと順位を落とすことになった。

    ニールセン「我々は正しいと確信していた」
    上訴審の決定を受け、ニールセンはSky Sportsにアルピーヌの見解を説明した。

    「もちろん失望している。こうした案件に絶対的な確信を持って臨むことはできないが、我々には正当性があると確信していた」

    「FIAの公式タイムキーパーによる裏付けもあり、実際に10号車は速度超過をしていなかったと確信していた。それは今も我々の見解であり、10号車は速度超過していなかったと考えている。しかし、審査パネルは異なる結論に達した。だから我々は失望している」

    アルピーヌにとって重要なのは、単に表彰台を失ったことだけではない。公式の計測システムをめぐる技術的な問題によって一度は裁定が覆り、その後の上訴によって再び元のペナルティへ戻るというプロセスそのものが問題となっている。

    スティーブ・ニールセン(アルピーヌF1チーム)

    100ページ超の裁定文書「非常に単純でありながら、とてつもなく複雑」
    今回の決定については100ページを超える文書が作成された。その内容を簡単に説明するよう求められたニールセンは、F1らしい複雑な案件だったと表現した。

    「とてつもなく単純でありながら、同時に途方もなく複雑な話だ。こんなことができるのはF1くらいだろうね」

    「何が正しくて何が間違っているのかという議論には入りたくないし、タイミングシステムがどのように機能しているのかを説明して、みんなを退屈させるつもりもない」

    ニールセンは、すでに結論が出た裁定をさらに争うことよりも、同じ状況を発生させないための制度整備へ焦点を移すべきだと強調した。

    「二度と起きないように」規則の小変更を要求
    「ただ、このスポーツが今集中すべきなのは、こうしたことが二度と起きないようにすることだと思う。そして実際、それに必要なのはレギュレーションのごく小さな変更だけだ。今はそこに力を注ぐべきだ」

    今回の一件では、ピットレーンの速度計測という通常なら明確な数値で判断される違反をめぐり、当初のペナルティ、アルピーヌの再審請求による取り消し、さらにレッドブルとマクラーレンの上訴による再適用と、結論が二転三転した。

    最終的な裁定によってガスリーのモナコGPでの順位は7位となったが、アルピーヌは裁定への不満だけを訴えるのではなく、その原因となった計測方法と規則の整合性を改善することを要求している。ニールセンは、同様の混乱を防ぐために必要な修正は大規模なものではなく、レギュレーションの「ごく小さな変更」で対応できるとの考えを示した。

  • ピエール・ガスリー F1モナコGP表彰台を再び失う FIA控訴審で裁定覆る

    ピエール・ガスリー F1モナコGP表彰台を再び失う FIA控訴審で裁定覆る

    ピエール・ガスリーは、2026年F1モナコGPで一度取り戻していた3位表彰台を再び失うことになった。FIA国際控訴裁判所(ICA)が、マクラーレンとレッドブル・レーシングによる控訴を認め、ガスリーに科されていた2件の5秒タイムペナルティを復活させた。

    これにより、レッドブルのアイザック・ハジャーが3位に復帰し、オスカー・ピアストリが4位、リアム・ローソンが5位、アービッド・リンドブラッドが6位へ繰り上がる。ガスリーは合計10秒のペナルティによって7位に再分類される。

    FIAは9月4日、8月25日にパリで行われた審理の裁定を正式に発表した。

    ガスリーの2件の5秒ペナルティが復活
    6月7日に行われたモナコGPで、ガスリーはコース上では3位でフィニッシュした。しかしレース中にピットレーンの制限速度違反が2度あったとして、それぞれ5秒、合計10秒のタイムペナルティを受けた。

    当初の計測では、ガスリーは60km/hの制限に対して60.1km/hと60.4km/hを記録したとされていた。ガスリーはレース中にペナルティを消化していなかったため、チェッカー後に10秒が加算され、暫定結果では7位に降格。ハジャーが3位へ繰り上がっていた。

    ところがアルピーヌはレース後、FIA国際スポーティングコード第14条に基づく「再審査請求(Right of Review)」を提出した。

    チームが新たな証拠を提示した結果、ピットレーン速度を算出する際に使用された計測に問題があり、実際にはガスリーが制限速度を超えていなかったことを示すデータが明らかになった。

    スチュワードは6月12日、この情報が当初の裁定時には入手できなかった「重要かつ関連性のある新たな要素」に該当すると判断。2件の5秒ペナルティを取り消し、ガスリーを3位へ戻した。

    マクラーレンとレッドブルが控訴
    しかし、この裁定にマクラーレンとレッドブルが異議を唱えた。

    特に問題となったのは、同じピットレーン速度違反でペナルティを受けた他のドライバーとの公平性だった。

    オスカー・ピアストリはレース中に5秒ペナルティを消化済み。一方、ジョージ・ラッセルもペナルティに関連してレース中にタイムを失っていた。すでに消化されたペナルティによって失った時間を、レース後になって結果から取り除く仕組みはF1の規則には存在しない。

    それに対し、ガスリーはペナルティをレース中に消化していなかったため、チェッカー後に加算された10秒を取り消すだけで元の3位へ戻ることができた。

    マクラーレンは控訴に際し、問題は特定のライバルを対象にしたものではなく、「スポーツ上の公平性、規則適用の一貫性、競技の完全性」に関わるものだと説明していた。

    マクラーレンとレッドブルは6月16日、スチュワードが6月12日に下した裁定をFIA国際控訴裁判所へ正式に控訴。8月25日にパリで審理が行われた。

    2026年 モナコグランプリ

    FIA国際控訴裁判所がアルピーヌの裁定を覆す
    FIA国際控訴裁判所は9月4日、マクラーレンとレッドブルの控訴を認める裁定を発表した。

    裁判所は、両チームの控訴を受理可能と認定したうえで、6月12日にスチュワードが下したガスリーの2件のペナルティ取り消し決定を破棄した。

    さらに、当初ガスリーに科されていた2件の5秒タイムペナルティは有効であるとし、FIA司法・懲戒規則の権限に基づいてこれを再び科すことを決定した。

    FIAは裁定について次のように発表している。

    「控訴を認め、2026年モナコGPのスチュワードが2026年6月12日付文書99で下した決定1および2を破棄する」

    「文書73および75によって10号車のドライバー、ピエール・ガスリーに科された2件の5秒タイムペナルティは有効であると宣言し、司法・懲戒規則第14.12.1条および第14.12.2条によって与えられた権限を行使して、これを再び科す」

    また、FIAは管轄するスポーツ当局に対し、最終レース結果とチャンピオンシップポイントを含め、今回の裁定を反映した修正を行うよう命じた。

    ハジャーがレッドブル加入後初表彰台を取り戻す
    この裁定によって、6月7日のモナコGPの順位は再び変更される。

    優勝したメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリと2位ルイス・ハミルトンに変更はないが、ハジャーが3位へ復帰。レッドブル加入後初となる表彰台を改めて手にすることになった。

    ピアストリは4位、ローソンは5位、リンドブラッドは6位へそれぞれ繰り上がり、ガスリーは7位となる。

    ガスリーにとっては、モナコでチェッカーを3位で受けた後、一度はペナルティによって7位へ降格し、アルピーヌの再審査請求によって3位へ復帰。そして約3カ月後の国際控訴裁判所の裁定によって、再び7位へ戻される異例の展開となった。

    2026年F1モナコGPの結果をめぐる長期の法的手続きは、マクラーレンとレッドブルの控訴が認められたことで決着。ガスリーの表彰台は取り消され、ハジャーの3位が正式に復活することになった。

  • フランコ・コラピント アルピーヌF1との契約延長に感謝「最初から信頼してくれた」

    フランコ・コラピント アルピーヌF1との契約延長に感謝「最初から信頼してくれた」

    フランコ・コラピントは、2027年もアルピーヌF1チームから参戦することが決まったことを受け、チームから寄せられてきた「信頼」に感謝を示した。F1イタリアGPではアップデート仕様が自身のマシンにも投入され、コンストラクターズランキング5位争いでレーシングブルズを逆転することを目指す。

    アルピーヌは先日、コラピントとの契約延長を発表。2027年もピエール・ガスリーとのラインナップを継続することが決まった。

    23歳のコラピントは今季ここまで19ポイントを獲得し、ドライバーズランキング12位につけている。

    アルピーヌとの2027年契約延長「この旅を続けられることに興奮している」
    イタリアGP開幕前の木曜日、コラピントはアルピーヌとの契約延長について喜びを語った。

    「とてもうれしいし、本当に幸せだ。これから起こること、そしてチームとこの旅を続けていけることにすごく興奮している」

    コラピントにとって今回の契約延長は、アルピーヌとの関係をさらに長期的なものへと発展させる決定となった。チームで過ごしてきた期間を振り返り、マシンだけでなく組織全体が前進してきたと感じているという。

    「この1年間に与えてもらったチャンスには本当に感謝している。一緒に大きく成長してきたし、今では大きな家族のようになっている」

    「チームとして一緒に多くのステップを踏んできた。マシンのさまざまな部分を改善して、チームのみんなのパフォーマンスも向上してきた。うれしいし、これからも続けていくのが楽しみだ」

    特にコラピントが強調したのが、エグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレをはじめとしたアルピーヌからの信頼だった。

    コラピントは、自身にチャンスを与えたブリアトーレと「最初からの信頼」に感謝するとともに、最近のチームの改善についても満足感を示している。

    「チームの努力にはとても満足している。最近どれだけ改善してきたか、そして家族として一緒に積み重ねてきたステップをうれしく思っている」

    モンツァではアップデートを両車に投入
    契約延長を決めたコラピントにとって、次の焦点はイタリアGPでのパフォーマンスだ。

    アルピーヌは前戦オランダGPでガスリー車にアップデートパッケージを投入。モンツァでは同じ仕様がコラピント車にも導入され、2台が最新パッケージを使用する。

    コラピント自身、もともとモンツァを好んでおり、新パーツによってさらに競争力を引き上げられることを期待している。

    「アップデートがあるかどうかに関係なく、モンツァはいつも走るのが好きなサーキットだ。それがあることで、いい方向に行くと思う」

    「僕たちに合ったサーキットになってくれることを願っている。金曜日にどんな感じになるか見てみるよ」

    一方、高速かつ低ダウンフォース仕様となるモンツァでは、アップデートの効果を最大限に引き出すセットアップ作業も重要になる。

    「作業を続けて、予選でマシンからすべてを引き出すことが重要になる」

    フランコ・コラピント(アルピーヌF1チーム)

    レーシングブルズとの差は3ポイント
    アルピーヌにとってイタリアGPは、単に新パーツの評価を行う週末ではない。コンストラクターズランキング5位をめぐる争いでも重要な一戦となる。

    オランダGPでポイントを獲得したことで、アルピーヌは5位レーシングブルズとの差を3ポイントまで縮めた。コラピントは、前戦で投入されたアップデートによってパフォーマンス面で明確な前進があったと評価している。

    「本当に僅差だ。前回のアップデートによって、パフォーマンス面ではかなりいいステップを踏めたし、彼らとの差も縮まった。それが僕たちの目標だった」

    「大きなステップを期待していたけど、実際にそうなった。アップデートはうまく機能している。ただ、彼らの前に出るためには作業を続けて、すべてをまとめ上げなければならない」

    ただし、警戒しているのはレーシングブルズだけではない。コラピントはアウディの競争力にも言及し、モンツァではライバルもアップデートを投入すると見ている。

    「彼らは速いし、アウディも速い。ここではリアウイングのアップデートを持ち込むと思うから、少し速くなるはずだ」

    「でも、僕たちは今持っているパッケージを信頼している。そこからすべてを引き出して、彼らの前に出られることを願っている」

    2027年のシートを確保したことで、コラピントにとって将来をめぐる不確定要素のひとつは解消された。今後は結果に集中できる環境のなか、アルピーヌが前戦で確認したアップデートの効果を自身のマシンでも引き出せるかが焦点となる。

    わずか3ポイント差となったコンストラクターズランキング5位争いを考えても、モンツァで両車に最新仕様がそろう意味は大きい。コラピントはチームから受けた「信頼」に結果で応えるべく、アルピーヌのさらなる浮上を狙う。

  • フランコ・コラピント アルピーヌF1残留決定 2027年もガスリーとコンビ

    フランコ・コラピント アルピーヌF1残留決定 2027年もガスリーとコンビ

    BWTアルピーヌF1チームは8月27日、フランコ・コラピントが2027年F1世界選手権でもレースドライバーを務めることを正式発表した。これにより、2027年もピエール・ガスリーとのコンビを継続することが決定した。

    コラピントは2026年に大きな成長を遂げ、ここまで12戦中6戦でポイントを獲得して計19ポイントを記録。アルピーヌはドライバーラインアップの継続性を重視し、2025年から続くガスリーとコラピントの体制を2027年も維持する。

    コラピントが2027年もアルピーヌF1に残留
    アルピーヌは2027年のドライバーラインアップを確定させ、23歳のフランコ・コラピントが引き続きピエール・ガスリーとともに戦うことを発表した。

    コラピントにとって2026年は飛躍のシーズンとなっている。ここまで19ポイントを獲得し、12戦のうち6戦で入賞。中国GPで10位に入った後、5月のマイアミGPでは当時の自己最高となる7位フィニッシュを果たした。

    その2週間後のカナダGPではさらに自己最高を更新し、6位でフィニッシュ。成熟したレース運び、粘り強さ、そして持ち前の才能を示す走りとなった。

    アルピーヌは、コラピントがチームとの良好な関係を築きながら成長を続け、エンストンをF1における自分のホームと感じるまでになったとしている。

    ガスリーとのコンビは3シーズン目へ
    コラピントの2027年残留と、チームが示した相互の信頼は、アルピーヌが将来に向けて安定性と継続的な前進を求めていることを示すものでもある。

    コラピントとガスリーが初めてチームメイトとなったのは2025年。コラピントが同年のF1エミリア・ロマーニャGPでアルピーヌからデビューして以来、両者は強固な関係を築いてきた。2027年は同じコンビで迎える3シーズン目となる。

    2026年は改善されたシャシーとパワーユニットのパッケージもあり、アルピーヌはコンストラクターズ選手権6位につけている。中国、カナダ、スペイン、イギリスの4戦ではダブル入賞を達成した。

    23歳のコラピントはこれまでF1で38戦に出走。グリッドでも経験豊富なドライバーのひとりであり、コラピントにとって理想的なチームメイトと位置づけられるガスリーとの組み合わせを、アルピーヌは今後のチームを前進させるうえで最適なコンビだと評価している。

    フランコ・コラピント(アルピーヌF1チーム)

    ブリアトーレ「フランコはF1にいるべきドライバー」
    アルピーヌのフラビオ・ブリアトーレは、ドライバーラインアップを継続することの重要性を強調。その一方で、チームにとって最大の優先事項は速いF1マシンを作ることだと語った。

    「フランコがピエールとともにレースドライバーとして残り、2027年のドライバーラインアップを確定できたことをとてもうれしく思う」

    「私にとって継続性は非常に重要だ。これでドライバーに関しては落ち着いた状態になった。何度も言ってきたように、これはパズルの重要なピースではあるが、我々が正しくやらなければならない最も重要なことは、速いレーシングカーを設計し、作ることだ。それが我々の最優先事項であることに変わりはない」

    「今年、フランコが本当に成長し、素晴らしいドライバーへと成熟していく姿を見てきた。特にマイアミとモントリオールでの結果は、私がすでに分かっていたことを証明した。フランコはF1にいるべきドライバーであり、このチームにいるべきドライバーだ」

    「フランコとピエールの両方がコース上で素晴らしい仕事を続け、チーム全体がこのスポーツの先頭で戦い、勝てるようになるまで絶え間なくプッシュし続けることを期待している」

    コラピント「ここに残れることをとてもうれしく思う」
    コラピントはアルピーヌへの残留を喜び、2026年にチームが前年から大きな進歩を遂げたことにも手応えを示した。

    「2027年もこのチームに残れることをとてもうれしく思う。ここではとても幸せだし、すっかり馴染んでいる。今年は昨年と比べて大きく前進できているので、さらにうれしい」

    「まだ達成しなければならない目標はたくさんあるし、チームがパフォーマンスを見つけて、マシンをどんどん良くするために本当に懸命に取り組んでいることも分かっている」

    「長期的な目標は明確だ。戦って勝つこと。その将来に向けて僕をドライバーのひとりとして信頼してくれたチーム、フラビオ、スティーブに感謝している」

    「これからすべてがどう展開していくのか楽しみにしているし、何よりもまずコース上で自分の仕事に集中していきたい」

    アップグレード版A526でイタリアGPへ
    アルピーヌにとって、モンツァを前にドライバー契約を発表するのは2年連続となる。約1年前にはガスリーがイタリアGPを前にチームへの将来を託す決断を発表しており、今回はコラピントが自身の将来を確定させた。

    コラピントは次戦イタリアGPでアップグレードされたA526のパッケージを使用する予定となっている。

    2027年の残留決定によってドライバー面での安定を確保したアルピーヌ。ガスリーとコラピントという継続したラインアップのもと、チームは次の段階として、ブリアトーレが最優先事項に掲げる「勝てるF1マシン」の実現を目指していく。

  • FIA コラピントのスポンサーによる「F1の公正性を壊している」批判に声明

    FIA コラピントのスポンサーによる「F1の公正性を壊している」批判に声明

    FIA(国際自動車連盟)は、F1オランダGP後にフランコ・コラピントの主要スポンサーからスチュワードに厳しい批判が向けられたことを受け、正式な声明を発表した。

    発端となったのは、アルピーヌのコラピントがザントフォールトの決勝で受けたペナルティだ。コラピントの主要スポンサーであるメルカド・リブレのCMO(最高マーケティング責任者)ショーン・サマーズは、スチュワードについて「F1の公正性を壊している」とSNSで痛烈に批判。

    FIAはこれに対し、判定への異議とスチュワード個人への攻撃は区別されるべきだとの立場を示した。

    コラピントにドライブスルーペナルティ
    オランダGPの決勝1周目、マックス・フェルスタッペンがクラッシュし、さらに最終コーナーではガブリエル・ボルトレトがスピン。コース上には黄旗が提示された。

    この状況でコラピントは角田裕毅をオーバーテイクしたと判断され、スチュワードからドライブスルーペナルティと2点のペナルティポイントを科された。

    さらにコラピントは別の黄旗区間で十分に減速しなかったとして、追加で1点のペナルティポイントを科されている。

    コラピント自身はレース後、この裁定について「極めて厳しい」と不満を示した。角田裕毅を抜かないために急ブレーキを踏む方が、むしろ危険だったとの考えを説明している。

    「ものすごく強くブレーキを踏んで抜かないようにする方が危険だったと思う。あの判断は極めて厳しかった」

    同じオープニングラップで同様のペナルティを受けたレーシングブルズのアービッド・リンドブラッドも、スチュワードの判断に疑問を呈した。

    リンドブラッドは、個々のインシデントの状況を評価するというよりも、スチュワードが今後に向けた「前例を作ろうとしている」と感じたと語っている。

    主要スポンサーがFIAを痛烈批判
    レース後、コラピントの主要スポンサーであるメルカド・リブレのCMO、ショーン・サマーズはXを通じてFIAスチュワードを強く批判した。

    「FIAのスチュワードはF1の公正性を壊している」

    「今シーズン、彼らはひどい仕事をしており、レース結果に影響を及ぼしていることを証明している。無能なのか? 不誠実なのか? それとも両方なのか? あの組織の文化には何か深刻な問題がある」

    単なる判定への異議にとどまらず、FIAの組織文化そのものに疑問を投げかける厳しい内容だった。

    FIA(国際自動車連盟)

    FIAが正式声明「脅迫や個人攻撃を正当化するものではない」
    これを受け、FIAはオランダGP後にスチュワードへ向けられたオンライン上の攻撃について声明を発表した。

    「オランダGP後、FIAスチュワードはFIAのレギュレーションに従ってスポーティングペナルティを適用したことで、オンライン上で誹謗中傷の標的となりました」

    「United Against Online Abuse連合は、あらゆる形態の誹謗中傷やハラスメントを非難します。判定に対する意見の相違はスポーツの一部ですが、それが脅迫や個人攻撃を正当化することは決してありません」

    さらにFIAは、今回が初めての問題ではないことも強調した。

    「2023年、アメリカGP後にスチュワードのひとりが標的を絞った誹謗中傷を受けたことをきっかけに、FIAはUnited Against Online Abuse連合を立ち上げました」

    「私たちのスポーツに関わるすべての皆様に、オンライン、オフラインを問わず、敬意と責任を持って行動していただくようお願いします」

    判定そのものへの反論には踏み込まず
    一方で、今回のFIA声明は、コラピントに対するペナルティが妥当だった理由を改めて説明する内容ではない。

    コラピントやリンドブラッドが主張した黄旗下での状況判断や、サマーズが提起したスチュワードの判定基準そのものへの批判について、FIAは具体的な反論を示していない。

    FIAが声明で焦点を当てたのは、スポーツ上の判定に対する意見の相違は認められる一方、それがスチュワード個人への誹謗中傷や脅迫に発展してはならないという点だ。

    オランダGPでは黄旗を巡る裁定がコラピントとリンドブラッドのレース結果に大きな影響を及ぼし、両ドライバーから厳しすぎるとの声が上がった。その議論はレース後、スポンサーによるFIAへの異例の批判、そしてFIAによる正式声明へと発展する形となった。

  • フランコ・コラピントのスポンサー FIAを痛烈批判「F1の健全性を壊している」

    フランコ・コラピントのスポンサー FIAを痛烈批判「F1の健全性を壊している」

    アルピーヌF1のフランコ・コラピントが2026年F1オランダGPで2度のペナルティを科されたことを受け、主要スポンサーであるメルカド・リブレの幹部がFIAスチュワードを痛烈に批判した。

    メルカド・リブレの最高マーケティング責任者(CMO)を務めるショーン・サマーズは、今季のスチュワードの判断がレース結果に影響を及ぼしていると主張。「FIAスチュワードはF1の健全性を壊している」とSNSで異例の強い言葉を投げかけた。

    角田裕毅への追い越しでドライブスルーペナルティ
    フランコ・コラピントはオランダGP決勝の序盤、マックス・フェルスタッペンの大クラッシュによって提示されたイエローフラッグ下で角田裕毅をオーバーテイクしたとして、ドライブスルーペナルティを科された。

    同様に、ピエール・ガスリーを追い越したアービッド・リンドラッドにもドライブスルーペナルティが科されている。

    コラピントは好スタートを決めてポイント圏内を走行していたが、この処分によって大きく後退。レース後、状況を考えれば追い越しを回避することは極めて難しかったと説明した。

    「レース全体を台無しにしたのはドライブスルーペナルティだった。すごくいいスタートを切って、ポイント圏内にいた。難しい状況だったと思う」

    「1周目にバトルをしていて、路面は濡れていて湿っていた。バンクもあるし、マシンのパーツがあちこちに飛んでいた。あのコンディションで判断するのは難しかった」

    コラピントによれば、イエローフラッグを確認した時点ですでに角田裕毅へのオーバーテイクをほぼ完了していたという。

    「オーバーテイクを終えようとしていたときに、本当にかなり遅いタイミングでイエローフラッグが見えた。そこで急ブレーキを踏んで、ストレートの途中、バンクがあって濡れていて、みんながスピンしているような状況で再加速する方が明らかに危険だった」

    「だからすごく難しい。ルールとして書かれているのは分かるけど、もっと柔軟であるべきだと思うし、何がより安全で、何がより危険なのかを理解したうえで判断する基準も必要だと思う」

    「同じ場所で誰かが時速30kmも遅く走っていて、そのクルマを追い越している最中にイエローフラッグが出たら、できることはそれほど多くない。あれに反応するのは本当に難しい」

    フランコ・コラピント(アルピーヌF1チーム) オランダグランプリ

    「あまりにも厳しい」コラピントが判定に疑問
    コラピントは、規則違反そのものだけを見るのではなく、当時の路面状況や安全性を考慮すべきだったと主張。自身だけでなくリンドラッドに対する処分についても厳しすぎたとの見解を示した。

    「ものすごく厳しかったと思う。それが彼らの仕事なのは分かっているけど、少し柔軟になって状況を理解することも彼らの仕事だと思う」

    「特にグリップがこれほど低くて、ああいうコンディションだったときには、何がより危険なのかを考える必要がある。僕には少し厳しすぎるように感じた」

    「僕だけじゃなくリンドラッドに対してもそうだと思う。でも特にドライブスルーはレースを終わらせてしまう。それは重すぎると感じるけど、決まったことは仕方がない」

    さらにコラピントは、その後にも別のイエローフラッグ違反で10秒ペナルティを科された。この2件によってペナルティポイントも合計3点が加算され、直近12カ月の累計は4点となった。

    最終的にコラピントは、旧仕様のアルピーヌを駆って14位でレースを終えた。

    主要スポンサーがFIAに異例の猛批判
    2度にわたるペナルティに強く反発したのが、コラピントの主要スポンサーであるメルカド・リブレだ。

    同社CMOのショーン・サマーズはXで、FIAスチュワードの今季の判断について極めて厳しい言葉を並べた。

    「FIAスチュワードはF1の健全性を壊している」

    「今シーズン、彼らはひどい仕事をしていて、レース結果にまで影響を及ぼしている。無能なのか? 不誠実なのか? それとも両方なのか?」

    「この組織の文化には、何か深刻に壊れているものがある」

    スポンサー企業の最高幹部がFIAのスチュワードを「無能」「不誠実」とまで表現して公然と批判するのは異例だ。

    今回の一件では、コラピントとリンドラッドの双方が、混乱したウェットコンディションで発生したイエローフラッグ下の追い越しによってドライブスルーペナルティを受けた。規則の厳格な適用と、その瞬間の安全性を踏まえた裁量をどこまで両立させるべきなのか。オランダGPでの判定は、FIAスチュワードの判断基準をめぐる新たな議論を呼ぶことになった。

  • ピエール・ガスリー レーシングブルズF1の戦略に苛立ち「これは覚えておく」

    ピエール・ガスリー レーシングブルズF1の戦略に苛立ち「これは覚えておく」

    ピエール・ガスリーは、2026年F1オランダGP決勝を10位でフィニッシュし、アルピーヌに1ポイントを持ち帰った。11番グリッドから好スタートを決めてポイント圏内に浮上したものの、レース中盤にはタイムを失い、終盤はフェルナンド・アロンソを追い詰めながらも攻略できなかった。

    レース後、ガスリーは直接のライバルであるレーシングブルズの戦略について「自分たちのレースを最大化し、僕たちのレースに影響を与えるプランがあった」と指摘。

    「シーズンは長い。これは覚えておく」と苛立ちをにじませ、コンストラクターズ選手権での戦いを強く意識した。

    好スタートでポイント圏内に浮上
    11番グリッドからスタートしたガスリーは好発進を決め、序盤に9番手まで順位を上げた。マックス・フェルスタッペンが最終コーナーでクラッシュした際には、コース上に跳ね返ってきたマシンを間一髪で回避した。

    赤旗後の再スタートでも8番手を維持したが、そこからレースは厳しい展開となった。

    「最終的にはかなりフラストレーションの溜まるレースだった。11番手スタートだったので、スタートはとても良くて、まさに必要としていたものだった」

    「9番手まで上がることができたけど、その後、最終コーナーでマックス(フェルスタッペン)を避けなければならなかった。赤旗後の2回目のリスタートでもうまくやれて、8番手をキープできた。でも、そこからはかなり厳しく、慌ただしいレースになった」

    レース後のインタビューでも、ガスリーは中盤に失ったタイムが最終結果に響いたと振り返った。

    「ああ、少しフラストレーションの溜まるレースだった。レース中盤にかなりタイムを失ってしまって、最終的には1ポイントという結果になった」

    「振り返ることはたくさんある。良かった部分もあるし、改善しなければならない部分もある」

    ピエール・ガスリー(アルピーヌF1チーム) オランダグランプリ

    レーシングブルズに苛立ち「これは覚えておく」
    ガスリーが特に言及したのが、コンストラクターズ選手権でアルピーヌと争うレーシングブルズのレース運びだった。

    「レーシングブルズが僕たちの直接のライバルなのは明らかだし、彼らには自分たちのレースを最大化しながら、僕たちのレースにも影響を与えるプランがあった」

    「それは予想していたけど、ドライバーとしてはイライラするものだったね! シーズンは長い。これは覚えておく。チャンピオンシップでの戦いは間違いなく始まっている」

    終盤には9番手を走るフェルナンド・アロンソとの差を約0.5秒まで縮め、長い時間にわたってプレッシャーをかけた。しかし、アロンソを抜くまでには至らず、ガスリーは10位でチェッカーを受けた。

    アルピーヌのアップグレードには手応え
    一方、アルピーヌがオランダGPに投入したアップグレードについては、ガスリーは明確な前進だったと評価している。

    「全体としては間違いなくポジティブなステップだ。昨日も1ポイント、今日も1ポイントを獲得できたし、これからもっと多くのことを学べると思う」

    「全般的には、決勝のマシンよりもスプリントのマシンの方が少し快適に感じた。そこも含めて学ぶことがある」

    実際、ガスリーはスプリントと決勝でそれぞれ1ポイントを獲得。アップグレードによってアルピーヌが以前より競争力を高めたことには手応えを感じている。

    「今週末にアップグレードが入って、僕たちがかなり競争力のあるポジションに戻れたことはうれしい。それが獲得できたポイントにも表れている」

    「週末から評価しなければならないことはたくさんあるけど、もうモンツァが楽しみだ。コース上での戦いを続けていきたい」

    オランダGPでは10位で1ポイントを獲得したガスリー。アップグレードによる前進を確認する一方、レーシングブルズの戦略には明確な苛立ちを示した。「これは覚えておく」という言葉が、今後の両チームのチャンピオンシップ争いをさらに熱くすることになりそうだ。

  • ピエール・ガスリー アルピーヌF1大型アップデートに手応え「大きな前進」

    ピエール・ガスリー アルピーヌF1大型アップデートに手応え「大きな前進」

    ピエール・ガスリーは、2026年F1オランダGPでアルピーヌが投入した大型アップデートに確かな手応えを感じている。スプリント予選ではSQ3進出を果たして8番手を獲得し、「パフォーマンスという点では間違いなく大きな前進」と評価した。

    アルピーヌは今季序盤こそコンストラクターズ選手権5位につけていたものの、ライバル勢とのアップデート投入時期のずれによって徐々に競争力を失い、サマーブレイク前には安定してポイントを重ねたレーシングブルズに抜かれて6位へ後退。

    今回のザントフォールトでは、その流れを変えるための重要なアップデートが投入された。

    モンツァ予定の大型アップデートを1戦前倒し
    アルピーヌがザントフォールトに持ち込んだ新パッケージには、フロア、ディフューザー、リアウイング、サイドポッドの改良が含まれている。

    当初は次戦F1イタリアGPで投入される予定だったが、エンストンのスタッフによる作業によって1戦前倒しで実戦投入が実現した。

    ただし、短期間で準備したため現時点で用意できた新パーツは1セットのみ。オランダGPではガスリー車だけに搭載され、チームメイトのフランコ・コラピントは従来仕様で走行している。コラピントには次戦モンツァからアップデートが与えられる予定だ。

    ガスリーは走行開始前から、今回のアップデートがコンストラクターズ選手権5位奪還に向けて重要になると説明していた。

    「パフォーマンスという意味では、もちろんシーズン終了までの目標はコンストラクターズ選手権5位を取り戻すことだ」

    「シーズン序盤は良かったけど、サマーブレイク前の数戦は全体的なペースという点で明らかに厳しくなっていた。僕たちが戦っている他のチームと比べると、開発計画が少しずれていたと思う」

    シミュレーション段階では、新パッケージから期待できる数字が確認されていたという。

    「この戦いの最前線に戻るためのパフォーマンスを得るという意味で、僕たちにとって重要なアップデートになると思う。データやシミュレーションでは期待できるものだった」

    A526は「あらゆるタイプのコーナー」でペース不足
    アルピーヌが抱えていた問題は、特定のコーナーだけに限定されたものではなかった。

    ガスリーによれば、シーズン前半の途中からいくつかの問題が表面化し、直近のレースではA526が幅広い条件で純粋なペースを失っていた。

    「いくつか問題がある。シーズン前半の途中から出てきたものもある。最近の数レースを見ると、ほぼすべてのタイプのコーナーでペースが不足していたと思う」

    「新しいレギュレーションの最初の年だから、まだ引き出せるポテンシャルはたくさんある。僕たちの開発計画では、他のチームより少し時間がかかってしまった」

    「このパーツは本来モンツァで投入する予定だった。でもチームが頑張って、ザントフォールトに1セット持ってくることができた」

    「改善しなければならないことはいくつもある。シーズン序盤は今ほど大きな差ではなかったからね。今回のアップデートで間違いなく近づけることを期待している」

    ピエール・ガスリー(アルピーヌF1チーム)

    ガスリーが中団トップの8番手
    新パッケージの最初の実戦データは、ポジティブなものとなった。

    ガスリーはFP1を8番手で終え、従来仕様のコラピントに0.915秒差をつけた。ただし、両者の走行プログラムが異なっていたため、この差をそのままアップデートによる改善幅と判断することはできない。

    スプリント予選ではSQ1で0.641秒、SQ2では0.719秒の差がついた。今季を通じてガスリーがコラピントを上回る場面が多いことに加え、SQ2ではガスリーがより有利なタイミングでアタックできたため、単純比較には注意が必要だ。

    それでも、新仕様のA526が競争力を増したことを示す材料は揃っていた。

    ガスリーはSQ3へ進出すると8番手を獲得。アウディのガブリエル・ボルトレトとレーシングブルズのアービッド・リンドブラッドを上回り、トップ4チームに続く中団勢の先頭に立った。

    「グリップが増えて反応も良くなった」
    実際にマシンを走らせたガスリーも、アップデートによる変化をはっきりと感じている。

    「間違いなくポジティブだ。マシンのフィーリングはかなり良くなった。グリップが増えたし、僕がやろうとしていることや、コックピットでのドライビングに対する反応も良くなった」

    「まだ2セッションしか走っていないから、理解しなければならないことはたくさんある。でもパフォーマンスという点では、間違いなく大きな前進だ。それはポジティブだし、ここからさらに積み上げていければと思う」

    一方、ザントフォールト特有のバンクやバンピーな路面によって、ドライバーが感じるフィーリングだけでは評価しにくい部分もあるという。

    「かなり特殊なサーキットだよね。バンクも大きいし、バンプも多い。F1マシンの中では必ずしも最高の感触というわけではない」

    「でも結局、重要なのはパフォーマンスとラップタイムだ。僕たちとしては、ここ数戦より明らかに良くなった。それについては満足している」

    「まだもっと引き出す必要があるし、完璧ではない。でも全体としては間違いなく良いステップだ」

    アルピーヌが再びコンストラクターズ5位争いへ
    今回の結果だけでアルピーヌが完全に勢力図を逆転したと判断するのは早い。ライバルチームも今後のレースでアップデートを投入するため、中団の力関係は再び変化する可能性がある。

    それでも、サマーブレイク前にトップ10から徐々に遠ざかっていたアルピーヌにとって、ザントフォールトでの初日は明確な前進となった。

    ガスリー自身も、シーズン前半の終盤には競争力低下にフラストレーションを感じていたことを認めている。

    「僕は競争力を持つために本当に一生懸命取り組んでいる。シーズン前半の終盤には、少しずつトップ10から離れていくのを見て、がっかりしたし、少しフラストレーションも感じていた」

    「でも同時に、開発競争になることは最初から分かっていた。僕たちは自分たちのプロセスを信頼しなければならないし、まだ戦えると信じている」

    ガスリーは2024年F1サンパウロGPでアルピーヌが2位と3位を獲得した例を挙げ、シーズン終盤まで状況を変えるチャンスは残されていると強調した。

    「まだポイントを獲得できるレースはたくさんある。こういう状況に直面するのは初めてではないし、大量ポイントを獲得するチャンスはこれからもたくさんある。2024年のブラジルで何が起きたかも覚えている」

    「最終戦まで何が起きるか分からない。でもチームとしては、今回のアップデートでパフォーマンスを大きく引き上げることが本当に重要だ」

    オランダGP初日の段階では、その狙いはラップタイムにも表れている。ガスリーがトップ4チームに続く8番手を確保したことで、アルピーヌは少なくともザントフォールトではレーシングブルズとアウディを上回る位置につけた。

    コラピントにも同じパッケージが投入されるモンツァ以降、この改善が異なる特性のサーキットでも再現されるかが、アルピーヌのコンストラクターズ選手権5位奪還を左右する重要なポイントとなる。