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  • ペドロ・アコスタ MotoGP初優勝 オーストリアGPでKTMに4年ぶり勝利

    ペドロ・アコスタ MotoGP初優勝 オーストリアGPでKTMに4年ぶり勝利

    2026年MotoGP第15戦オーストリアGPの決勝が9月20日、レッドブル・リンクで行われ、ペドロ・アコスタ(レッドブルKTM)が最高峰クラスで待望の初優勝を飾った。ホルヘ・マルティン(アプリリア)が2位、マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)が3位に入った。

    小椋藍(トラックハウス・アプリリア)は負傷からの復帰戦で4位と健闘。王者マルク・マルケス(ドゥカティ)は5位に終わり、ランキング首位のマルティンとの差は12ポイントに広がった。

    アコスタがMotoGP初優勝 KTMは2022年以来の勝利
    土曜日のスプリントでトップ走行中に転倒し、日曜日朝のウォームアップでもクラッシュを喫していたアコスタ。しかし、28周で争われた決勝では同じミスを繰り返さなかった。

    ポールポジションのマルティンが好スタートを決めてホールショットを奪い、ベッツェッキが2番手につけた。小椋はターン2でマルク・マルケスをかわして3番手に浮上した。

    2周目のターン1ではベッツェッキがマルティンを抜いてトップに立ったが、翌周には同じターン1でマルティンが首位を奪い返した。

    スタート直後に5番手まで順位を落としていたアコスタも急速にポジションを回復。4周目のターン2でベッツェッキを抜いて2番手に浮上すると、マルティンへのプレッシャーを強めていった。

    8周目のターン5ではマルティンがややワイドになり、両者が接触寸前となる場面もあった。そして9周目、ターン1からの立ち上がりで加速に勝ったアコスタがマルティンをかわしてトップに立った。

    マルティンの追撃を振り切り28周を走破
    首位に立ったアコスタだったが、その後もマルティンを完全に引き離すことはできなかった。大半の周回で両者のギャップは0.6~0.8秒ほどに保たれ、緊張感のある戦いが続いた。

    それでもアコスタは最後までミスなく走り切り、マルティンに1.017秒差をつけてチェッカー。MotoGPクラスで15度の表彰台を経験した末、ついにグランプリ初優勝を手にした。

    アコスタにとってグランプリでの勝利はMoto2時代の2023年以来。またKTMにとっても2022年以来となるMotoGP決勝での勝利となった。

    2027年からドゥカティへ移籍するアコスタは、今季開幕戦タイGPでスプリント初優勝を記録していたが、日曜日のグランプリではこれが初勝利となった。

    ウイニングラップでは、前日のスプリントで転倒したシケインにRC16を横たえるというユニークな形で勝利を祝った。

    小椋藍が復帰戦で4位
    2位争いでは、終盤にベッツェッキがチームメイトのマルティンへ接近。チェッカー時点で両者の差はわずか0.192秒だったが、マルティンがポジションを守り切った。

    ベッツェッキが3位に入り、アプリリア勢がダブル表彰台を獲得した。

    その直後には小椋が続いた。負傷から復帰した小椋は序盤から上位争いを展開し、マルク・マルケスを抜いて一時3番手を走行。最終的にはベッツェッキから0.930秒差の4位でフィニッシュした。

    マルク・マルケスは苦戦して5位
    スプリントで2位に入りながらランキング首位をマルティンに明け渡していたマルク・マルケスは、決勝でもアプリリア勢とアコスタのペースについていくことができなかった。

    序盤は4番手を走っていたが、10周目のターン1でコースアウトしてポジションを失った。

    その後はフェルミン・アルデゲル(グレシーニ・ドゥカティ)やブラッド・ビンダー(レッドブルKTM)を抜き返し、最終的にトップから7.339秒差の5位まで挽回。ドゥカティ勢では最上位となった。

    しかし、ランキング首位のマルティンが2位に入ったことでポイント差は12まで拡大した。

    ビンダーが6位、フランチェスコ・バニャイアが7位。アルデゲルは終盤の接触に対するペナルティによって8位へ降格した。

    9位にはファビオ・ディ・ジャンアントニオ、10位にはヨハン・ザルコが入った。

    中上貴晶はホンダのテストライダーとして参戦して13位で3ポイントを獲得。ファビオ・クアルタラロはレース中盤までトップ10圏内を走っていたものの、終盤に順位を落として17位となった。

    決勝で転倒したのはアレックス・マルケスのみ。全ライダーがフロント、リアともにミディアムタイヤを選択した。

    ペドロ・アコスタ(MotoGP)

    2026年MotoGP オーストリアGP 決勝結果
    1位 ペドロ・アコスタ(レッドブルKTM) 28周
    2位 ホルヘ・マルティン(アプリリア) +1.017秒
    3位 マルコ・ベッツェッキ(アプリリア) +1.209秒
    4位 小椋藍(トラックハウス・アプリリア) +2.139秒
    5位 マルク・マルケス(ドゥカティ) +7.339秒
    6位 ブラッド・ビンダー(レッドブルKTM) +8.720秒
    7位 フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ) +9.686秒
    8位 フェルミン・アルデゲル(グレシーニ・ドゥカティ) +12.365秒
    9位 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ) +14.869秒
    10位 ヨハン・ザルコ(LCRホンダ) +16.266秒
    11位 エネア・バスティアニーニ(テック3 KTM) +16.640秒
    12位 ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア) +20.940秒
    13位 中上貴晶(ホンダ) +21.032秒
    14位 ルカ・マリーニ(ホンダHRC) +22.391秒
    15位 ディオゴ・モレイラ(LCRホンダ) +24.949秒
    16位 ポル・エスパルガロ(テック3 KTM) +25.148秒
    17位 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ) +30.140秒
    18位 フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ) +34.200秒
    19位 アレックス・リンス(ヤマハ) +34.413秒
    20位 トプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ) +46.724秒
    21位 ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ) +65.895秒
    リタイア アレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)

    レッドブル・リンクでは翌21日に、2027年から導入される850ccマシンとピレリタイヤによるテストが予定されている。MotoGPはその後フライアウェイラウンドへ入り、次戦日本GPが10月2~4日にモビリティリゾートもてぎで開催される。

  • MotoGPオーストリアGP スプリント:アコスタ痛恨転倒でマルティン逆転優勝

    MotoGPオーストリアGP スプリント:アコスタ痛恨転倒でマルティン逆転優勝

    MotoGP第15戦オーストリアGPのスプリントがレッドブル・リンクで行われ、アプリリアのホルヘ・マルティンが劇的な逆転優勝を飾った。独走態勢を築いていたペドロ・アコスタが残り3周で転倒。マルティンが勝利を手にし、MotoGP世界選手権のランキング首位を奪い返した。

    マルティンはオープニングラップでタイトル争いのライバル、マルク・マルケスとの攻防によって一時8番手まで後退したものの、そこから猛烈な追い上げを披露。8周目には2番手まで挽回し、最終的にはアコスタの転倒によって首位に浮上した。

    マルティンとマルケスが接触寸前の激しい攻防
    ポールポジションからスタートしたマルティンはターン1でホールショットを奪った。しかし、コーナー出口でワイドになったことで、マルケスがターン2のシケインで並びかけた。

    マルケスは積極的にインへ飛び込み、両者は激しく競り合った。マルティンはコース外へ押し出される形となり、勢いを失って一時8番手まで順位を落とした。

    一方、その攻防を利用したアコスタがターン3でマルケスを攻略。マルケス自身もブレーキングでミスを犯し、KTMのアコスタがトップに立った。

    そこからアコスタは後続との差を一気に広げ、母国メーカーKTMにスプリント勝利をもたらすかに見えた。

    8番手から猛追したマルティン
    序盤のアクシデントで8番手まで落ちたマルティンだったが、すぐさま反撃を開始した。ただし、トラックリミット警告を受けており、慎重さも求められる状況だった。

    マルティンは次々と前方のライダーを攻略し、7周目の開始時点にはチームメイトのマルコ・ベッツェッキを抜いて3番手へ浮上した。

    さらに次の周のターン1ではマルケスに仕掛け、激しいブレーキング勝負の末に2番手を奪取。マルケスを縁石側へ追いやるほどの攻防となったが、マルティンはそのまま前へ出ると、すぐにドゥカティとの差を広げた。

    ただし、この時点でトップを走るアコスタは約2.8秒先行していた。残り周回を考えれば、マルティンにとって2位が現実的な最高結果と思われた。

    独走アコスタが残り3周で痛恨の転倒
    レースを大きく動かしたのは12周目だった。

    危なげなくトップを走っていたアコスタがターン2のシケイン進入でフロントを失い転倒。後続からプレッシャーを受けていたわけではなく、KTMにとって痛恨の単独ミスとなった。

    アコスタはマシンを起こしてレースに復帰したものの、最終ラップにピットへ戻りリタイアした。

    これによってマルティンがトップに浮上。そのまま14周を走り切り、20分57秒387で劇的なスプリント優勝を飾った。

    マルケスは1.026秒差の2位。マルティンのチームメイトであるベッツェッキが3位に入り、アプリリアは1位と3位を獲得した。

    小椋藍が4位 ホンダ勢トップはザルコ
    トラックハウス・アプリリアの小椋藍は好走を見せ、トップから3.495秒差の4位でフィニッシュした。

    5位にはグレシーニ・ドゥカティのアレックス・マルケス、6位にはドゥカティのフランチェスコ・バニャイアが続いた。

    ホンダ勢ではLCRのヨハン・ザルコが7位で最上位。グレシーニのフェルミン・アルデゲルが8位、KTMのブラッド・ビンダーが9位に入り、ここまでがスプリントのポイント獲得圏となった。

    ルカ・マリーニは13位、中上貴晶は15位、ディオゴ・モレイラは16位だった。

    タイヤについては全ライダーがフロントにミディアムを選択。リアは大多数がソフトを履いた一方、バニャイア、マリーニ、アレックス・リンスはミディアムを選択した。

    また、ディオゴ・モレイラとラウル・フェルナンデスにはジャンプスタートによりダブル・ロングラップ・ペナルティが科された。VR46のフランコ・モルビデリも転倒し、リタイアとなった。

    マルティンがMotoGPランキング首位を奪還
    オーストリアGPを前にマルティンとマルケスは同ポイントでランキング首位に並んでいた。

    スプリントではマルティンが優勝、マルケスが2位となったことで、マルティンが3ポイント差で単独首位に浮上。タイトル争いでも重要な勝利となった。

    スタート直後に8番手まで後退しながら、自力で2番手まで挽回し、最後はアコスタの転倒を逃さず勝利を手にしたマルティン。一方、圧倒的なペースで勝利目前だったアコスタにとっては、残り3周で大きなチャンスを失う悔しいスプリントとなった。

    2026年MotoGP オーストリアGP スプリント結果

    2026年MotoGP オーストリアGP スプリント結果
    1位 ホルヘ・マルティン(アプリリア)20分57秒387
    2位 マルク・マルケス(ドゥカティ)+1.026秒
    3位 マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)+1.675秒
    4位 小椋藍(トラックハウス・アプリリア)+3.495秒
    5位 アレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)+4.447秒
    6位 フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)+5.142秒
    7位 ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)+5.895秒
    8位 フェルミン・アルデゲル(グレシーニ・ドゥカティ)+6.810秒
    9位 ブラッド・ビンダー(KTM)+7.233秒
    10位 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ)+9.228秒
    11位 エネア・バスティアニーニ(KTMテック3)+11.580秒
    12位 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)+13.050秒
    13位 ルカ・マリーニ(ホンダHRC)+15.076秒
    14位 ポル・エスパルガロ(KTMテック3)+18.373秒
    15位 中上貴晶(ホンダ)+19.201秒
    16位 ディオゴ・モレイラ(LCRホンダ)+20.503秒
    17位 トプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ)+20.964秒
    18位 アレックス・リンス(ヤマハ)+21.054秒
    19位 ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)+22.646秒
    20位 ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ)+26.053秒
    DNF ペドロ・アコスタ(KTM)
    DNF フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ)

  • マルク・マルケス MotoGPサンマリノGP優勝で選手権首位浮上

    マルク・マルケス MotoGPサンマリノGP優勝で選手権首位浮上

    2026年MotoGP第14戦サンマリノGPの決勝が9月13日にミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、マルク・マルケス(ドゥカティ)が優勝。今季5勝目を挙げ、2026年シーズンで初めてランキング首位に立った。

    ポールポジションからスタートしたマルコ・ベッツェッキ(アプリリア)がオープニングラップで転倒する波乱の展開。マルク・マルケスは一時ホルヘ・マルティン(アプリリア)に首位を奪われたものの、12周目に逆転。

    その後は弟アレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)の猛追を退け、0.657秒差でチェッカーを受けた。

    ベッツェッキが首位から1周目に転倒
    週末を通して速さを見せていたマルク・マルケスとベッツェッキによる直接対決が期待された27周の決勝。好スタートを切ったベッツェッキはホールショットを奪い、序盤のコーナーでマルケスを抑えてトップを守った。

    しかし、その対決はわずか1周で終わった。ベッツェッキは最終セクターの高速右コーナー、ターン13で転倒。地元イタリアのファンが見守るなか、トップ走行中にレースを終えることになった。

    これでマルク・マルケスが首位に浮上し、2番手にはもう1台のファクトリー・アプリリアを駆るマルティンが続いた。

    マルティンが7周目にマルケスを攻略
    ベッツェッキの脱落後もマルク・マルケスが独走する展開にはならなかった。

    7周目、マルティンがターン4でマルケスをオーバーテイク。トップに立ったマルティンはその後数周で0.8秒以上のリードを築き、レースの主導権を握った。

    その後方ではペドロ・アコスタ(KTM)とアレックス・マルケスがポジションを争い、アレックス・マルケスが前に出てトップ2への接近を開始した。

    12周目にマルク・マルケスが首位奪還
    レース中盤に入るとマルク・マルケスが再びペースを上げた。11周目にはマルティンの背後まで接近し、12周目のターン6で仕掛けてトップを奪い返した。

    さらに2周後にはアレックス・マルケスもマルティンを攻略。これでマルケス兄弟が1-2となり、兄マルクを弟アレックスが追う展開となった。

    一時は1秒以上あった両者の差は終盤に急速に縮まり、アレックス・マルケスは0.5秒前後まで接近。最後まで緊迫した兄弟対決が続いた。

    それでも7度のMotoGP王者マルク・マルケスは最後までミスを犯さず、0.657秒差で逃げ切った。今季5度目のグランプリ優勝となった。

    アコスタ3位 マルティンは5位まで後退
    3位にはKTMのペドロ・アコスタが入り、2戦連続となる表彰台を獲得。トップから2.326秒差だった。

    4位にはグレシーニ・ドゥカティのフェルミン・アルデゲルが入り、序盤にトップを走ったマルティンは終盤にポジションを落として5位。優勝したマルク・マルケスから14.021秒差でフィニッシュした。

    6位はラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)、7位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46)、8位エネア・バスティアニーニ(テック3 KTM)と続いた。

    ホンダ勢ではルカ・マリーニが9位で最上位。ヤマハのファビオ・クアルタラロが10位に入った。

    21台中完走は14台のサバイバルレース
    決勝は21台がスタートしたものの、完走は14台にとどまった。

    ベッツェッキに加えて、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)、ディオゴ・モレイラ(LCRホンダ)、ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ)が転倒。終盤にはヨハン・ザルコ(LCRホンダ)もクラッシュした。

    ジョアン・ミル(ホンダ)とアレックス・リンス(ヤマハ)はピットでレースを終えている。

    なお、決勝では全ライダーがフロント、リアともにミディアムタイヤを選択した。

    102ポイント差を逆転 マルク・マルケスが選手権首位
    今回の勝利によってマルク・マルケスは2026年シーズンで初めてMotoGPランキング首位に浮上した。

    5月末のイタリアGP終了時にはランキング首位から102ポイント差をつけられていたが、その差を逆転。2026年にドゥカティのライダーがランキング首位に立つのも今回が初めてとなる。

    ただし、マルク・マルケスとマルティンはポイントで並んでおり、タイトル争いは依然として僅差。マルティンにとっては、終盤にアルデゲルに抜かれて5位へ後退したことがランキング首位を失う決定的な一撃となった。

    2026年MotoGP サンマリノGP 決勝

    2026年MotoGP サンマリノGP 決勝結果
    1.マルク・マルケス(ドゥカティ)
    2.アレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)+0.657秒
    3.ペドロ・アコスタ(KTM)+2.326秒
    4.フェルミン・アルデゲル(グレシーニ・ドゥカティ)+6.027秒
    5.ホルヘ・マルティン(アプリリア)+14.021秒
    6.ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)+18.252秒
    7.ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ)+20.581秒
    8.エネア・バスティアニーニ(テック3 KTM)+20.858秒
    9.ルカ・マリーニ(ホンダ)+22.911秒
    10.ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)+23.229秒
    11.ブラッド・ビンダー(KTM)+23.905秒
    12.トプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ)+28.031秒
    13.フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ)+28.927秒
    14.ポル・エスパルガロ(テック3 KTM)+31.792秒

    マルク・マルケスは、ベッツェッキの序盤の転倒という大きな展開変化を確実に生かし、マルティンに一度は抜かれながらも自力でトップを奪い返して勝利した。102ポイント差から追いついた王者がついにランキング首位へ。マルティンと同点という状況で、2026年MotoGPのタイトル争いは残り8戦へと向かう。

  • マルク・マルケス MotoGPサンマリノGPスプリント優勝 ベッツェッキとの接戦制す

    マルク・マルケス MotoGPサンマリノGPスプリント優勝 ベッツェッキとの接戦制す

    マルク・マルケス(ドゥカティ)が、2026年MotoGP第14戦サンマリノGPのスプリントで優勝。ポールポジションのマルコ・ベッツェッキ(アプリリア)からスタート直後に首位を奪い、終盤の追撃を退けて今季6度目のスプリント勝利を挙げた。

    ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われた13周のスプリントは、マルケスとベッツェッキによる緊迫した一騎打ちとなった。

    3位にはポイントリーダーのホルヘ・マルティン(アプリリア)が入り、マルケスはタイトル争いでマルティンとの差を14ポイントまで縮めた。

    マルケスがスタートで首位奪取
    午前の予選ではベッツェッキがコースレコードを更新してポールポジションを獲得。マルケスは2番グリッドからスプリントに臨んだ。

    スタートで抜群の蹴り出しを見せたのはマルケスだった。ターン1への進入でベッツェッキのイン側に飛び込み、ホールショットを奪取。そのまま続くコーナーでもポジションを守り、トップでオープニングラップを終えた。

    序盤はベッツェッキがマルケスの背後につけたものの、4周目に入るころには約0.5秒まで差が拡大。その後、マルケスはリードを約1秒まで広げた。

    しかし、ベッツェッキも簡単には引き下がらない。レース後半にペースを上げ、9周目の開始時点ではマルケスとの差を0.7秒まで縮めた。さらに次の周にも差を削り、首位争いは終盤まで緊張感を保った。

    それでもマルケスはプレッシャーに反応してペースを引き上げ、最後まで首位を譲らずチェッカー。今季6度目、キャリア通算21度目のスプリント勝利を手にした。

    2位のベッツェッキにとっては今季のスプリント最高成績となった。

    マルティンが追い上げて3位
    5番グリッドからスタートしたホルヘ・マルティンは、序盤から着実に順位を上げた。

    ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ)を追いかけ、7周目についに攻略して3番手へ浮上。トップ2に追いつくことはできなかったものの、そのまま3位でフィニッシュして表彰台を確保した。

    4位はディ・ジャンアントニオ、5位はアレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)。ペドロ・アコスタ(KTM)が6位、ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)が7位に続いた。

    予選3番手だったフェルミン・アルデグエル(グレシーニ・ドゥカティ)は序盤に順位を落として8位。ルカ・マリーニ(ホンダ)が9位に入り、最後のスプリントポイントを獲得した。ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)は10位だった。

    バニャイア13位 クアルタラロは転倒
    フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)は苦しい週末から抜け出せず、17秒以上遅れて13位。ポイント獲得には届かなかった。

    ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は3周目のターン14でディオゴ・モレイラ(LCRホンダ)を抜こうとした際に転倒。再スタートしたものの、21位の最下位でレースを終えた。

    マルク・マルケスはスタートで奪った首位を守り切り、ベッツェッキとの緊迫した攻防を制した。ポイントリーダーのマルティンが3位に終わったことで、マルケスはランキング首位との差を14ポイントまで縮め、2026年MotoGPタイトル争いはさらに接近した。

    2026年MotoGP サンマリノGP スプリント結果

    2026年MotoGP サンマリノGP スプリント結果
    1.マルク・マルケス(ドゥカティ)
    2.マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)
    3.ホルヘ・マルティン(アプリリア)
    4.ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ)
    5.アレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)
    6.ペドロ・アコスタ(KTM)
    7.ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)
    8.フェルミン・アルデグエル(グレシーニ・ドゥカティ)
    9.ルカ・マリーニ(ホンダ)
    10.ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)
    11.ディオゴ・モレイラ(LCRホンダ)
    12.フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ)
    13.フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)
    14.ブラッド・ビンダー(KTM)
    15.エネア・バスティアニーニ(テック3 KTM)
    16.ポル・エスパルガロ(テック3 KTM)
    17.トプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ)
    18.ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ)
    19.アレックス・リンス(ヤマハ)
    20.ジョアン・ミル(ホンダ)
    21.ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)

  • マルコ・ベッツェッキ MotoGPサンマリノGPでコースレコード更新のポール

    マルコ・ベッツェッキ MotoGPサンマリノGPでコースレコード更新のポール

    2026年MotoGP第14戦サンマリノGPの予選が9月12日(土)、ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、アプリリアのマルコ・ベッツェッキが1分29秒982のコースレコードを樹立してポールポジションを獲得した。

    ベッツェッキはミサノで史上初となる1分29秒台に突入。ドゥカティのマルク・マルケスを0.198秒差で退け、2戦連続となるポールポジションを手にした。3番手にはQ1から勝ち上がったグレシーニのフェルミン・アルデグエルが入り、フロントロウを確保した。

    ベッツェッキが史上初の1分29秒台
    金曜日からベッツェッキとマルク・マルケスによる一騎打ちが予想されていたが、Q2で最初に強烈なタイムを叩き出したのはベッツェッキだった。

    序盤はアレックス・マルケスが1分30秒733でトップに立ったものの、その直後のアタックで転倒。一方、マルク・マルケスも高速のクルボーネを通過した際に激しいハンドルの振れに見舞われ、最初のフライングラップを断念した。

    マルク・マルケスは続くアタックで1分30秒504を記録してトップに浮上したが、その直後にベッツェッキが圧巻のラップを披露した。

    第3セクターまでにライバル勢へ約0.6秒のリードを築くと、そのまま1分29秒982でフィニッシュ。フランチェスコ・バニャイアが2024年に記録した従来のベストラップ1分30秒031を更新し、ミサノで初めて1分30秒の壁を破った。

    マルク・マルケスは最後のアタックで2番手
    ベッツェッキ自身もその後はタイムを更新できなかったが、ライバルも1分29秒台には届かなかった。

    マルク・マルケスは2回目のランでも序盤にミスを犯したものの、最後のアタックで1分30秒180まで短縮。ベッツェッキとの差を0.198秒まで縮め、2番グリッドを確保した。

    Q1から進出したアルデグエルは終盤に1分30秒350をマークして3番手に浮上。ファビオ・ディ・ジャンアントニオを4番手へ押し下げ、グレシーニにフロントロウをもたらした。ディ・ジャンアントニオは終盤にターン4で転倒している。

    マルティン5番手 マリーニがホンダ最上位6番手
    ランキング首位のホルヘ・マルティンは、ベッツェッキから0.587秒差の5番手。ホンダ勢ではルカ・マリーニが0.627秒差の6番手につけ、2列目を確保した。

    7番手はKTMのペドロ・アコスタ、8番手はVR46のフランコ・モルビデリ。序盤に転倒したアレックス・マルケスはセッション終盤にも再びクラッシュし、9番手に終わった。

    Q1から勝ち上がったラウル・フェルナンデスが10番手。ヨハン・ザルコが11番手、テック3で代役参戦しているポル・エスパルガロが12番手となった。

    なお、ザルコについてはベッツェッキの走行を妨害した可能性があるとして審議対象となっている。

    バニャイアはQ1敗退 ミサノ自己ワースト14番手
    Q1ではラウル・フェルナンデスとアルデグエルがQ2進出を獲得。ファビオ・クアルタラロは13番手となり、Q2進出を逃した。

    さらに苦戦したのがドゥカティのフランチェスコ・バニャイアだった。リアのグリップに苦しみ、1分30秒916で14番手。セッション終了後には苛立ちを露わにタンクを叩く姿も見られた。

    バニャイアにとって14番手はミサノでのMotoGP自己ワースト予選順位。ファクトリー・ドゥカティのライダーとして臨む最後の母国ミサノ戦で、厳しいグリッドからスプリントと決勝を迎えることになった。

    2026年MotoGP サンマリノGP 予選結果

    2026年MotoGP サンマリノGP 予選結果
    1.マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)-1分29秒982
    2.マルク・マルケス(ドゥカティ)-+0.198秒
    3.フェルミン・アルデグエル(グレシーニ・ドゥカティ)-+0.368秒
    4.ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ)-+0.404秒
    5.ホルヘ・マルティン(アプリリア)-+0.587秒
    6.ルカ・マリーニ(ホンダ)-+0.627秒
    7.ペドロ・アコスタ(KTM)-+0.658秒
    8.フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ)-+0.661秒
    9.アレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)-+0.714秒
    10.ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)-+0.871秒
    11.ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)-+0.905秒
    12.ポル・エスパルガロ(テック3 KTM)-+1.198秒
    13.ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)-1分30秒799
    14.フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)-1分30秒916
    15.ディオゴ・モレイラ(LCRホンダ)-1分30秒966
    16.エネア・バスティアニーニ(テック3 KTM)-1分31秒113
    17.ジョアン・ミル(ホンダ)-1分31秒149
    18.ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ)-1分31秒413
    19.ブラッド・ビンダー(KTM)-1分31秒552
    20.アレックス・リンス(ヤマハ)-1分31秒593
    21.トプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ)-1分32秒264

    ベッツェッキは母国ミサノでレコードを塗り替える完璧な予選を披露し、マルク・マルケスとの直接対決を制した。0.198秒差の両者がフロントロウに並ぶなか、13周で争われるスプリントでもベッツェッキが速さを維持できるかが焦点となる。

  • MotoGP アラゴンGP決勝:マルク・マルケスが今季4勝目 スプリントとのダブル達成

    MotoGP アラゴンGP決勝:マルク・マルケスが今季4勝目 スプリントとのダブル達成

    2026年MotoGP第13戦アラゴンGPの決勝が8月30日(日)、モーターランド・アラゴンで行われ、ドゥカティ・レノボ・チームのマルク・マルケスが優勝。前日のスプリントに続いて勝利を飾り、アラゴンでダブルを達成した。

    マルク・マルケスはポールポジションのマルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)との激しい争いを制し、今季4度目のグランプリ勝利を獲得。ランキングでも2位に浮上し、首位ホルヘ・マルティンとの差を19ポイントまで縮めた。

    スタート直後、マルク・マルケスは前日のスプリントと同様にターン1でベッツェッキのインを突いた。しかし今回はラインが膨らみ、ターン3でベッツェッキに首位を奪い返される。さらに好スタートを切ったマルティンにもかわされ、一時3番手まで後退した。

    それでもマルケスはオープニングラップのターン15でマルティンに仕掛けて2番手を奪還。この攻防でマルティンがラインを外した隙にペドロ・アコスタ(KTM)も3番手へ浮上した。

    マルケスとベッツェッキがサイド・バイ・サイド
    2周目開始時点でベッツェッキは約0.8秒のリードを築いていたが、マルケスは徐々に差を詰め、6周目に勝負を仕掛けた。

    ターン15でベッツェッキのインにドゥカティをねじ込み、わずかに前へ出る。立ち上がりではベッツェッキが再び並びかけ、バックストレートでは両者が接触寸前のサイド・バイ・サイドとなった。

    マルケスはターン16へのブレーキングでベッツェッキを抑えて首位を確保。さらに、この攻防を利用したアコスタがアウト側からベッツェッキをかわし、2番手へ浮上した。

    その後はアコスタがマルケスにプレッシャーをかけ、トップ2が接近した状態でレースが進んだ。しかし13周目と14周目にマルケスが立て続けにファステストラップを記録。15周目前後から徐々にリードを広げ、アコスタを引き離していった。

    最終的にマルケスはアコスタに1.754秒差をつけて23周のレースを制した。ドゥカティ加入後のアラゴンでは無敗を維持し、最高峰クラスでは同地通算8勝目となった。

    アコスタが2位 ベッツェッキが3位
    アコスタは2位でフィニッシュし、KTMにバラトン以来となる表彰台をもたらした。ベッツェッキはアコスタから1.875秒遅れの3位となった。

    4位にはグレシーニ・ドゥカティのアレックス・マルケス。ランキング首位のマルティンは5位に終わり、マルク・マルケスとの差を縮められる結果となった。

    6位はアッセンで負った背中の負傷から復帰したフェルミン・アルデゲル(グレシーニ・ドゥカティ)、7位はファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ)。16番グリッドから追い上げたエネア・バスティアニーニ(テック3 KTM)が8位に入った。

    9位はディオゴ・モレイラ(LCRホンダ)、10位はブラッド・ビンダー(KTM)。ジャック・ミラーが11位でヤマハ勢最上位となり、ジョアン・ミルが12位、アレックス・リンスが13位、ルカ・マリーニが14位、ヨハン・ザルコが15位でポイントを獲得した。

    一方、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)は7番手を走行していた序盤に転倒。その後、フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ)もクラッシュした。

    トプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ)は15番手を走行していた残り3周で転倒。ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)はギアボックスのトラブルにより序盤でリタイアし、タイトル争いで大きな痛手を負った。

    なお、全ライダーがフロント、リアともにミディアムコンパウンドのタイヤを選択した。

    今回の勝利によってマルク・マルケスは週末だけでランキング首位との差を21ポイント縮め、ランキング2位へ浮上。マルティンとの差は19ポイントとなった。次戦サンマリノGPは9月11~13日にミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催される。

    MotoGP アラゴンGP 決勝

    2026年MotoGP アラゴンGP 決勝結果
    1.マルク・マルケス(ドゥカティ)- 41分10秒969
    2.ペドロ・アコスタ(KTM)- +1.754秒
    3.マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)- +3.629秒
    4.アレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)- +8.687秒
    5.ホルヘ・マルティン(アプリリア)- +12.572秒
    6.フェルミン・アルデゲル(グレシーニ・ドゥカティ)- +17.687秒
    7.ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ)- +23.136秒
    8.エネア・バスティアニーニ(テック3 KTM)- +25.741秒
    9.ディオゴ・モレイラ(LCRホンダ)- +25.899秒
    10.ブラッド・ビンダー(KTM)- +26.441秒
    11.ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ)- +27.206秒
    12.ジョアン・ミル(ホンダHRC)- +27.999秒
    13.アレックス・リンス(ヤマハ)- +28.276秒
    14.ルカ・マリーニ(ホンダHRC)- +29.794秒
    15.ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)- +30.003秒
    16.ポル・エスパルガロ(テック3 KTM)- +35.874秒
    17.ロレンツォ・サバドーリ(トラックハウス・アプリリア)- +49.761秒
    18.ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)- +51.657秒
    DNF.トプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ)
    DNF.ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)
    DNF.フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)
    DNF.フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ)

  • MotoGP アラゴンGPスプリント:マルク・マルケスが圧勝 兄弟でドゥカティ1-2

    MotoGP アラゴンGPスプリント:マルク・マルケスが圧勝 兄弟でドゥカティ1-2

    2026年MotoGP第13戦アラゴンGPのスプリントが8月29日(土)にモーターランド・アラゴンで行われ、マルク・マルケス(ドゥカティ)が優勝。アレックス・マルケス(グレシーニ)が2位に入り、ドゥカティ勢が1-2フィニッシュを飾った。

    ポールポジションのマルコ・ベッツェッキ(アプリリア)をスタート直後のターン1で攻略したマルク・マルケスは、そのまま11周すべてをトップで走行。弟アレックスに1.140秒差をつけ、ドイツGP以来となるスプリント勝利を挙げた。

    マルク・マルケスがターン1で首位奪取
    気温が上昇したアラゴンでは、リアタイヤの選択が分かれた。ベッツェッキとホルヘ・マルティン(アプリリア)がソフトを選択した一方、マルケス兄弟を含む上位勢の多くはミディアムを装着。フロントは全ライダーがミディアムを選択した。

    好スタートを切ったベッツェッキはターン1のブレーキングまで首位を守ったが、マルク・マルケスがイン側へ飛び込み、ブロックパスでトップを奪取。さらに立ち上がりではアレックス・マルケスもベッツェッキをかわして2番手に浮上した。

    これでマルケス兄弟が1-2、ベッツェッキが3番手となり、3人は序盤から後続を引き離した。

    ただし、マルク・マルケスのペースはその中でも一段上だった。4周目開始時点でリードを0.7秒まで広げると、その後もアレックスに反撃の機会を与えず、19分37秒995でチェッカーを受けた。

    アレックス・マルケスが1.140秒差の2位。ソフトリアを選択したベッツェッキは、そのメリットを生かしてマルケス兄弟を攻撃することができず、トップから2.089秒差の3位でフィニッシュした。

    マルク・マルケスにとってMotoGPスプリント通算20勝目となり、2023年にスプリント形式が導入されて以降、最多勝記録をさらに更新した。また、アラゴンではスプリントを含めMotoGPクラス通算10勝目となった。

    アコスタ4位 マルティンは5位
    4位にはペドロ・アコスタ(KTM)が入った。アコスタは5周目、最終コーナーでホルヘ・マルティンがワイドになった隙を逃さず前へ出た。

    マルティンはその後も順位を取り戻せず、アコスタから3.5秒以上遅れて5位。タイトル争いではポイントリーダーのマルティンに対し、3位のベッツェッキが差を29ポイントまで縮めた。

    6位はフェルミン・アルデグエル(グレシーニ)。6月のオランダGPで負傷して以来の復帰戦となったが、後方から順位を上げてポイントを獲得した。

    7位にはルーキーのディオゴ・モレイラ(LCRホンダ)、8位にラウル・フェルナンデス(トラックハウス)、9位には負傷から復帰したヨハン・ザルコ(LCRホンダ)が入り、ここまでがスプリントのポイント獲得圏となった。

    ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ)は10位、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)はレース中に順位を落として11位に終わった。

    ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46)は2周目にクラッシュ。タイトル争いでもマルティンから46ポイント差となった。

    ルカ・マリーニ(ホンダ)はオープニングラップに転倒。ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は5周目、バックストレートでマシンから煙が上がり、リタイアを余儀なくされた。

    MotoGP アラゴンGP スプリント

    2026年MotoGP アラゴンGP スプリント結果
    1位 マルク・マルケス(ドゥカティ) 19分37秒995
    2位 アレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ) +1.140秒
    3位 マルコ・ベッツェッキ(アプリリア) +2.089秒
    4位 ペドロ・アコスタ(KTM) +2.648秒
    5位 ホルヘ・マルティン(アプリリア) +6.237秒
    6位 フェルミン・アルデグエル(グレシーニ・ドゥカティ) +10.475秒
    7位 ディオゴ・モレイラ(LCRホンダ) +11.071秒
    8位 ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア) +11.213秒
    9位 ヨハン・ザルコ(LCRホンダ) +12.021秒
    10位 ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ) +12.166秒
    11位 フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ) +14.575秒
    12位 アレックス・リンス(ヤマハ) +14.648秒
    13位 トプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ) +15.776秒
    14位 エネア・バスティアニーニ(KTMテック3) +16.051秒
    15位 ブラッド・ビンダー(KTM) +16.761秒
    16位 ジョアン・ミル(ホンダ) +19.845秒
    17位 ポル・エスパルガロ(KTMテック3) +23.160秒
    18位 フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ) +25.074秒
    19位 ロレンツォ・サバドーリ(トラックハウス・アプリリア) +27.798秒
    DNF ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
    DNF ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ)
    DNF ルカ・マリーニ(ホンダ)

    マルク・マルケスは予選でベッツェッキにポールポジションを譲ったものの、スプリントではスタート直後に主導権を奪い返し、アラゴンでの強さを改めて示した。チャンピオンシップでも首位マルティンとの差を33ポイントまで縮め、ランキング3位に浮上している。

  • MotoGP アラゴンGP予選:ベッツェッキが史上初1分44秒台でポール

    MotoGP アラゴンGP予選:ベッツェッキが史上初1分44秒台でポール

    2026年MotoGP第13戦アラゴンGPの予選が8月29日(土)、モーターランド・アラゴンで行われ、マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)がポールポジションを獲得した。

    ベッツェッキは1分44秒962を記録し、アラゴンで史上初となる1分44秒台に突入。マルク・マルケス(ドゥカティ)との激しいポール争いを0.089秒差で制した。3番手にはアレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)が入り、フロントロウを獲得した。

    ベッツェッキとマルケスがコースレコードを更新
    Q2は開始直後からコースレコードが塗り替えられる展開となった。

    まずマルク・マルケスが最初のアタックで、ベッツェッキが金曜日に記録していた従来のレコードを更新。しかし、その直後にベッツェッキが1分44秒962を叩き出し、MotoGPのアラゴンGPでは史上初となる1分44秒台に突入した。

    これによって最後のアタックはベッツェッキとマルク・マルケスによる一騎打ちとなった。

    マルク・マルケスはデスモセディチGP26を限界まで攻め込み、最終アタックでは序盤のセクターでベッツェッキを上回るペースを刻んだ。しかし、フロントが大きく滑る場面を間一髪で立て直したことでタイムを失い、ポール奪取には届かなかった。

    ベッツェッキが1分44秒962でトップを守り切り、マルク・マルケスは0.089秒差の2番手となった。

    アレックス・マルケスが3番手 フロントロウ獲得
    3番手にはアレックス・マルケスが入り、トップから0.299秒差。ベッツェッキ、マルク・マルケスとともにフロントロウを形成する。

    4番手はラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)、5番手はポイントリーダーのホルヘ・マルティン(アプリリア)、6番手はペドロ・アコスタ(KTM)となり、2列目に並ぶ。

    アコスタはQ2終盤に転倒。マルク・マルケスの最後のポールアタックが注目されるなかでのクラッシュとなった。

    7番手はファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ)、8番手はフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)、9番手はヨハン・ザルコ(LCRホンダ)。

    ルーキーのディオゴ・モレイラ(LCRホンダ)が10番手に入り、フェルミン・アルデゲル(グレシーニ・ドゥカティ)が11番手、フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ)が12番手となった。

    バニャイアとモレイラがQ1突破
    Q1ではバニャイアとモレイラがトップ2に入り、Q2進出を決めた。

    モレイラはセッション終盤に転倒したものの、それまでに記録していたタイムで2番手を守り切り、ルーキーながらQ2進出を果たした。

    一方、ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ)はQ1で3番手となり、総合13番手。ブラッド・ビンダー(KTM)が14番手、ジョアン・ミル(ホンダHRC)が15番手となった。

    ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は17番手、ルカ・マリーニ(ホンダHRC)は18番手。MotoGPルーキーのトプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ)は21番手となった。

    小椋藍の負傷欠場に伴ってトラックハウス・アプリリアから出場するロレンツォ・サバドーリは22番手だった。

    土曜フリー走行もベッツェッキがトップ
    予選前に行われた土曜フリー走行でもベッツェッキが1分46秒216でトップタイムを記録した。

    マルク・マルケスは終盤に9番手から一気にトップへ浮上したものの、ベッツェッキが最後に逆転。0.232秒差でマルケスを2番手に退けた。

    ただし、マルク・マルケスは新品のミディアムリアタイヤと使用済みのフロントタイヤでベストタイムを記録しており、多くのライダーがソフトリアを使用したなかで異なるタイヤプログラムだった。

    3番手はラウル・フェルナンデス、4番手はアコスタ、5番手はバニャイア。ポイントリーダーのマルティンは12番手だった。

    金曜日にホンダ勢最上位となり直接Q2進出を決めていたザルコは、一時トップに立つ速さを見せ、最終的に13番手でフリー走行を終えた。

    金曜日午後には2022年以来初めてアラゴンのセッションでトップを逃したマルク・マルケスだが、土曜日午前もベッツェッキが先行。そして予選でもベッツェッキがマルケスを退け、週末の勢力図を決定づけるポールポジションを手にした。

    2026年MotoGP アラゴンGP 予選結果
    1.マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)-1分44秒962
    2.マルク・マルケス(ドゥカティ)-+0.089秒
    3.アレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)-+0.299秒
    4.ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)-+0.413秒
    5.ホルヘ・マルティン(アプリリア)-+0.474秒
    6.ペドロ・アコスタ(KTM)-+0.593秒
    7.ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ)-+0.653秒
    8.フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)-+0.709秒
    9.ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)-+0.821秒
    10.ディオゴ・モレイラ(LCRホンダ)-+0.840秒
    11.フェルミン・アルデゲル(グレシーニ・ドゥカティ)-+0.930秒
    12.フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ)-+0.957秒
    13.ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ)-1分45秒959
    14.ブラッド・ビンダー(KTM)-1分45秒998
    15.ジョアン・ミル(ホンダHRC)-1分46秒026
    16.エネア・バスティアニーニ(KTMテック3)-1分46秒096
    17.ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)-1分46秒131
    18.ルカ・マリーニ(ホンダHRC)-1分46秒211
    19.アレックス・リンス(ヤマハ)-1分46秒322
    20.ポル・エスパルガロ(KTMテック3)-1分46秒384
    21.トプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ)-1分46秒549
    22.ロレンツォ・サバドーリ(トラックハウス・アプリリア)-1分47秒388

    11周で争われるMotoGPアラゴンGPのスプリントは、現地時間15時にスタートする。

  • 小椋藍 MotoGPアラゴンGP欠場 左手親指付近を骨折し手術へ

    小椋藍 MotoGPアラゴンGP欠場 左手親指付近を骨折し手術へ

    MotoGP世界選手権でタイトル争いを繰り広げている小椋藍が、今週末に開催されるアラゴンGPを欠場することが決まった。日本でのトレーニング中に左手を負傷し、親指付近の骨折が判明。手術を受けることになった。

    トラックハウス・MotoGPチームは、小椋藍に代わってアプリリアのテストライダーを務めるロレンツォ・サバドーリを起用すると発表した。サバドーリはシルバーストンで優勝したラウル・フェルナンデスとともに、今週末のアラゴンGPに出場する。

    小椋藍は現在、アプリリアのファクトリーライダーであるホルヘ・マルティンとマルコ・ベッツェッキに続くMotoGPライダーズランキング3位につけている。しかし、今回の負傷によってスペインで行われるアラゴンGPを欠場せざるを得なくなった。

    小椋藍がアラゴンGPを欠場するのは2年連続となる。2025年には脚の負傷によって同大会への出場を断念していた。

    トラックハウスによると、小椋藍は日本でトレーニングを行っていた際に左手を負傷。その後ヨーロッパに到着してから詳しい検査を受け、左手親指付近の骨折には手術が必要であることが判明した。

    手術は8月27日(木)に行われる予定となっている。

    トラックハウスが小椋藍の欠場を発表
    トラックハウス・MotoGPチームは水曜日午後に声明を発表し、小椋藍の負傷とアラゴンGP欠場について説明した。

    「トラックハウス・MotoGPチームの#79 小椋藍は、日本でのトレーニング中に左手を負傷した」

    「ヨーロッパ到着後、左手親指付近の骨折には手術が必要であることが判明し、今週木曜日に手術を受けることになった」

    「チームは、アラゴンで行われる今大会に代役として出場する#32 ロレンツォ・サバドーリを歓迎する」

    「藍の一日も早い回復を願うとともに、このような急な要請にもかかわらず代役を引き受けてくれたロレンツォに感謝している」

    小椋藍 MotoGP

    ランキング3位の小椋藍 タイトル争いにも痛手
    今季の小椋藍はMotoGPタイトル争いに加わっており、現在ランキング首位のホルヘ・マルティンから37ポイント差の3位。ランキング2位のマルコ・ベッツェッキとの差はわずか6ポイントとなっている。

    アッセンで勝利を挙げるなど好調なシーズンを送っている小椋藍にとって、シルバーストンでの転倒は今季初めてと言える大きなレース上のミスだったが、それでも年間を通して安定した結果を残し、タイトル争いの上位に踏みとどまっている。

    一方、小椋藍の後方にはマルク・マルケス、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、そしてチームメイトのラウル・フェルナンデスが迫っている。この3人はいずれも小椋藍から19ポイント以内につけている。

    そのため、小椋藍がノーポイントとなるアラゴンGPの結果次第では、ランキング6位まで後退する可能性もある。

    タイトル争いの重要な局面で手術を余儀なくされた小椋藍。まずは左手の回復が最優先となり、今後は手術後の状態とMotoGP復帰時期が焦点となる。

  • MotoGPがF1型「予算上限」を検討 エスペレータ「削減の余地は大きい」

    MotoGPがF1型「予算上限」を検討 エスペレータ「削減の余地は大きい」

    MotoGPがF1のような予算上限(バジェットキャップ)の導入を検討していることが明らかになった。MotoGPのスポーティングディレクターを務めるカルロス・エスペレータが、メーカーの支出を抑制する新たな財務規則について検討を進めていることを認めた。

    F1では2021年からコストキャップが導入され、マシンの設計・開発やスタッフの給与など幅広い支出が制限されている。

    MotoGPでは現時点で資金力と成績が単純に比例しているわけではないものの、エスペレータはメーカーの持続可能性を高めるという別の観点から、支出に上限を設ける価値があると考えている。

    MotoGPが予算上限を検討
    MotoGPでは現在、2027年から導入される新テクニカルレギュレーションに向けて大きな変革が進められている。そのなかで、競技面だけでなく財務面についてもF1の仕組みを参考にする可能性が浮上した。

    カルロス・エスペレータは、メーカーごとに企業としての成り立ちや組織構造が異なるため、MotoGPで統一された予算上限を設定するのは簡単ではないと説明する。

    「非常に野心的な目標だ。MotoGPのコンストラクターは、それぞれ異なる企業や背景を持ち、組織のされ方も違う」

    「検討する必要がある。ただ、やろうという意思があれば方法はある」

    F1では2021年に年間予算の上限が導入された。対象にはマシンの設計や性能開発、スタッフの給与などが含まれる一方、ドライバーの給与、最も高額な報酬を受け取る上位3人のスタッフ、マーケティング費用、移動費などは除外されている。

    各チームの支出はFIAによる財務監査を通じてチェックされており、巨額の開発費を投入し続ける競争を抑制する仕組みとなっている。

    こうした制度は、既存チームの財務状況を改善するだけでなく、新規メーカーや企業がF1に参入しやすい環境を生み出した要因のひとつとも評価されている。

    MotoGPでは「お金を使えば勝てる」状況ではない
    ただし、MotoGPとF1では事情が異なる。

    F1でコストキャップが導入された大きな目的のひとつは、チーム間の圧倒的な資金力の差がそのまま競争力の差につながる構造を緩和することだった。

    一方、MotoGPでは必ずしも最大規模の予算を投入するメーカーが最も高い競争力を発揮しているわけではない。2026年シーズンにはアプリリアが大手メーカーを上回るパフォーマンスを見せるなど、予算規模だけでは説明できない勢力図となっている。

    エスペレータも、現在のMotoGPにはコース上の競争を改善するために予算上限が必要なわけではないと強調した。

    「必要なのは別の理由からだ」

    「コース上に問題があるわけではない。そこは強調しておくことが非常に重要だ」

    「今も、いくつかのメーカーが、より大きな予算を持つメーカーを上回っているのを見ていると思う」

    つまり、MotoGPが検討する予算上限は、メーカー間のパフォーマンスを人工的に均衡させることだけを目的としたものではない。

    メーカーの支出削減に「大きな余地」
    エスペレータが重視しているのは、MotoGPへの参戦を長期的に持続可能なものにすることだ。

    最高峰クラスへの参戦には、マシン開発だけでなく、テストチーム、人員、設備、物流など多額の費用が必要となる。技術競争が激しくなれば、メーカーはライバルに遅れないために支出を増やさざるを得なくなる。

    そのため、競争力に直接的な問題が生じていなくても、一定の財務規制を設けることでメーカーの負担を軽減できる可能性がある。

    「重要なのは、なぜこれを行うのか、そしてどのように行うのかという合理的な理由を構築することだと思う」

    「我々の前にはチャンスがある。いくつかのメーカーには、予算を削減できるかなり大きな余地があると考えている」

    MotoGP側としては、単純に「F1が導入して成功したから」という理由で制度をコピーするのではなく、二輪最高峰カテゴリーに適した目的と仕組みを明確にする必要があるという考えだ。

    ギュンター・シュタイナーも予算上限を支持
    F1でコストキャップを経験した人物からも、MotoGPへの導入を支持する声が上がっている。

    元ハースF1チーム代表で、現在はテック3 KTMを率いるギュンター・シュタイナーは、MotoGPのコスト削減策として予算上限が有効だと以前から主張している。

    シュタイナーは、コスト削減を目的として1台体制を導入する案に反対した際、より直接的な解決策として予算上限を挙げていた。

    「お金を節約したいのであれば、非常に簡単な解決策がある。予算上限だ」

    「それがどこで非常にうまく機能したかは、みんな知っている。F1だ」

    F1の財務規則を熟知するシュタイナーにとって、参戦台数や競技そのものを縮小してコストを削減するより、使用できる予算そのものに制限を設ける方が合理的という考えだ。

    MotoGP独自の制度設計が最大の課題
    もっとも、実際にMotoGPで予算上限を導入する場合には多くの課題が残されている。

    F1では基本的に各チームが独立したレーシング組織として運営されているが、MotoGPに参戦するメーカーはロードバイクの研究開発や生産部門など巨大な企業活動の一部としてレース部門を抱えているケースが多い。

    MotoGP向けの研究開発費と市販車向けの研究開発費をどこまで区別するのか、ファクトリーとサテライトチームの支出をどのように扱うのか、メーカーごとに異なる組織構造をどう公平に監査するのかなど、制度設計には複雑な問題が伴う。

    それでもエスペレータは「意思があれば方法はある」として、実現の可能性を否定していない。

    MotoGPではすでに2027年からエンジン排気量を1000ccから850ccへ縮小するなど、大規模な技術規則変更が予定されている。そこに財務規則まで加われば、最高峰クラスの競争のあり方はさらに大きく変化することになる。

    現状では予算上限の具体的な金額や導入時期、対象となる支出項目などは決まっていない。だが、MotoGP側が正式に検討していることをエスペレータが認めたことで、F1で定着したコストキャップという考え方が二輪最高峰カテゴリーにも導入される可能性が現実味を帯び始めている。