ペドロ・アコスタ MotoGP初優勝 オーストリアGPでKTMに4年ぶり勝利

ペドロ・アコスタ MotoGP初優勝 オーストリアGPでKTMに4年ぶり勝利

執筆者:

カテゴリ:

2026年MotoGP第15戦オーストリアGPの決勝が9月20日、レッドブル・リンクで行われ、ペドロ・アコスタ(レッドブルKTM)が最高峰クラスで待望の初優勝を飾った。ホルヘ・マルティン(アプリリア)が2位、マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)が3位に入った。

小椋藍(トラックハウス・アプリリア)は負傷からの復帰戦で4位と健闘。王者マルク・マルケス(ドゥカティ)は5位に終わり、ランキング首位のマルティンとの差は12ポイントに広がった。

アコスタがMotoGP初優勝 KTMは2022年以来の勝利
土曜日のスプリントでトップ走行中に転倒し、日曜日朝のウォームアップでもクラッシュを喫していたアコスタ。しかし、28周で争われた決勝では同じミスを繰り返さなかった。

ポールポジションのマルティンが好スタートを決めてホールショットを奪い、ベッツェッキが2番手につけた。小椋はターン2でマルク・マルケスをかわして3番手に浮上した。

2周目のターン1ではベッツェッキがマルティンを抜いてトップに立ったが、翌周には同じターン1でマルティンが首位を奪い返した。

スタート直後に5番手まで順位を落としていたアコスタも急速にポジションを回復。4周目のターン2でベッツェッキを抜いて2番手に浮上すると、マルティンへのプレッシャーを強めていった。

8周目のターン5ではマルティンがややワイドになり、両者が接触寸前となる場面もあった。そして9周目、ターン1からの立ち上がりで加速に勝ったアコスタがマルティンをかわしてトップに立った。

マルティンの追撃を振り切り28周を走破
首位に立ったアコスタだったが、その後もマルティンを完全に引き離すことはできなかった。大半の周回で両者のギャップは0.6~0.8秒ほどに保たれ、緊張感のある戦いが続いた。

それでもアコスタは最後までミスなく走り切り、マルティンに1.017秒差をつけてチェッカー。MotoGPクラスで15度の表彰台を経験した末、ついにグランプリ初優勝を手にした。

アコスタにとってグランプリでの勝利はMoto2時代の2023年以来。またKTMにとっても2022年以来となるMotoGP決勝での勝利となった。

2027年からドゥカティへ移籍するアコスタは、今季開幕戦タイGPでスプリント初優勝を記録していたが、日曜日のグランプリではこれが初勝利となった。

ウイニングラップでは、前日のスプリントで転倒したシケインにRC16を横たえるというユニークな形で勝利を祝った。

小椋藍が復帰戦で4位
2位争いでは、終盤にベッツェッキがチームメイトのマルティンへ接近。チェッカー時点で両者の差はわずか0.192秒だったが、マルティンがポジションを守り切った。

ベッツェッキが3位に入り、アプリリア勢がダブル表彰台を獲得した。

その直後には小椋が続いた。負傷から復帰した小椋は序盤から上位争いを展開し、マルク・マルケスを抜いて一時3番手を走行。最終的にはベッツェッキから0.930秒差の4位でフィニッシュした。

マルク・マルケスは苦戦して5位
スプリントで2位に入りながらランキング首位をマルティンに明け渡していたマルク・マルケスは、決勝でもアプリリア勢とアコスタのペースについていくことができなかった。

序盤は4番手を走っていたが、10周目のターン1でコースアウトしてポジションを失った。

その後はフェルミン・アルデゲル(グレシーニ・ドゥカティ)やブラッド・ビンダー(レッドブルKTM)を抜き返し、最終的にトップから7.339秒差の5位まで挽回。ドゥカティ勢では最上位となった。

しかし、ランキング首位のマルティンが2位に入ったことでポイント差は12まで拡大した。

ビンダーが6位、フランチェスコ・バニャイアが7位。アルデゲルは終盤の接触に対するペナルティによって8位へ降格した。

9位にはファビオ・ディ・ジャンアントニオ、10位にはヨハン・ザルコが入った。

中上貴晶はホンダのテストライダーとして参戦して13位で3ポイントを獲得。ファビオ・クアルタラロはレース中盤までトップ10圏内を走っていたものの、終盤に順位を落として17位となった。

決勝で転倒したのはアレックス・マルケスのみ。全ライダーがフロント、リアともにミディアムタイヤを選択した。

ペドロ・アコスタ(MotoGP)

2026年MotoGP オーストリアGP 決勝結果
1位 ペドロ・アコスタ(レッドブルKTM) 28周
2位 ホルヘ・マルティン(アプリリア) +1.017秒
3位 マルコ・ベッツェッキ(アプリリア) +1.209秒
4位 小椋藍(トラックハウス・アプリリア) +2.139秒
5位 マルク・マルケス(ドゥカティ) +7.339秒
6位 ブラッド・ビンダー(レッドブルKTM) +8.720秒
7位 フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ) +9.686秒
8位 フェルミン・アルデゲル(グレシーニ・ドゥカティ) +12.365秒
9位 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ) +14.869秒
10位 ヨハン・ザルコ(LCRホンダ) +16.266秒
11位 エネア・バスティアニーニ(テック3 KTM) +16.640秒
12位 ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア) +20.940秒
13位 中上貴晶(ホンダ) +21.032秒
14位 ルカ・マリーニ(ホンダHRC) +22.391秒
15位 ディオゴ・モレイラ(LCRホンダ) +24.949秒
16位 ポル・エスパルガロ(テック3 KTM) +25.148秒
17位 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ) +30.140秒
18位 フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ) +34.200秒
19位 アレックス・リンス(ヤマハ) +34.413秒
20位 トプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ) +46.724秒
21位 ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ) +65.895秒
リタイア アレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)

レッドブル・リンクでは翌21日に、2027年から導入される850ccマシンとピレリタイヤによるテストが予定されている。MotoGPはその後フライアウェイラウンドへ入り、次戦日本GPが10月2~4日にモビリティリゾートもてぎで開催される。