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  • MotoGP名門サーキット消滅危機 フィリップアイランドにゴルフ場転用案

    MotoGP名門サーキット消滅危機 フィリップアイランドにゴルフ場転用案

    MotoGPオーストラリアGPの開催地として知られるフィリップアイランド・サーキットに、2026年限りでMotoGP開催契約を終えた後、ゴルフ場へ転用される可能性が浮上した。長年オーストラリアを代表するモータースポーツの聖地として親しまれてきた名門サーキットが姿を消すとの見方に、関係者やファンの間で波紋が広がっている。

    こうした懸念を表明したのは、フィリップアイランド・サーキットの設計にも携わり、アデレード市街地F1コースの設計者としても知られるボブ・バーナード氏だ。

    同氏は公開書簡(オープンレター)を発表し、MotoGPを運営するリバティ・メディアと南オーストラリア州政府の判断によって、オーストラリアが世界的なモータースポーツ資産を2つ同時に失う危険性があると警鐘を鳴らした。

    MotoGP撤退で浮上したゴルフ場転用案
    GPblogによると、フィリップアイランドは2026年末でMotoGP開催契約が終了し、2027年からは新設予定のアデレード市街地コースへ開催地が移される見通しとなっている。

    ライダーやファンから「MotoGPカレンダー最高のサーキット」と高く評価されるフィリップアイランドだが、MotoGPだけでなくスーパーバイク世界選手権(WSBK)の開催も終了することになり、サーキットの将来は不透明な状況となっている。

    その中でバーナード氏は公開書簡の中で、サーキット所有者であるリンゼイ・フォックス氏が跡地をゴルフ場へ転用する可能性があるとの情報に言及した。

    「最近の話では、GPとWSBKの両方を失った後、フィリップアイランド・サーキットの所有者であるリンゼイ・フォックス氏は、その土地をゴルフ場に転用する可能性があるという」

    さらに同氏は、フォックス氏がビクトリア州アバロンで新サーキット建設にも関与していると説明している。

    「2つの象徴的なサーキットを失う」
    バーナード氏は、MotoGP商業権を保有するリバティ・メディアと南オーストラリア州政府の判断によって、フィリップアイランドとアデレードの両方が犠牲になる恐れがあると指摘した。

    「リバティ・メディア、MotoGPとWSBKの商業権保有者、そして南オーストラリア州政府の決定によって、2つの象徴的なサーキットが失われ、永遠になくなってしまうことを私は懸念している」

    また、新たなアデレード市街地コースについても、かつて世界最高峰と評価されたオリジナルのアデレード市街地コースを置き換えるものにはならないとの考えを示した。

    「世界的資産を失うだけになる」
    公開書簡では、アデレードでは公園や樹木など自然環境の保全を巡る反対運動が続いていることにも触れ、環境とモータースポーツ遺産の双方を失う可能性があると警告している。

    「南オーストラリア州は歴史ある公園の樹木を犠牲にしようとしている一方、ビクトリア州はフィリップアイランド・サーキットを失う危険にさらされている」

    そして最後に、オーストラリアが「世界的に認知された2つの資産を破壊し、不確実な1つの代替案を作ろうとしているだけかもしれない」と強い危機感を示した。

    今回の内容はあくまでバーナード氏が公開書簡で紹介した情報であり、フィリップアイランドのゴルフ場転用計画が正式決定したわけではない。しかし、MotoGPとWSBKの開催終了が決まったことで、オーストラリア屈指の名門サーキットの将来に対する懸念が一層高まっている。

  • 小椋藍 ヤマハMotoGPファクトリーチーム加入決定 マルティンと2027年新体制

    小椋藍 ヤマハMotoGPファクトリーチーム加入決定 マルティンと2027年新体制

    小椋藍が2027年からヤマハMotoGPファクトリーチームに加入することが決定した。ヤマハは7月1日、2027年と2028年シーズンのファクトリーライダーとしてホルヘ・マルティンと小椋藍を起用すると正式発表。MotoGPが新レギュレーション時代へ突入する2027年に向け、新たなラインアップでタイトル奪還を目指す。

    ヤマハは、世界王者ホルヘ・マルティンの実績と、小椋藍の将来性を組み合わせた布陣で長期プロジェクトを推進する考えを示した。

    ヤマハが2027年の新体制を正式発表
    MotoGPは2027年から新しい技術レギュレーションへ移行する予定となっており、ヤマハはその新時代を見据えたライダー体制を正式に決定した。

    加入するホルヘ・マルティンはMotoGP世界王者であり、グランプリ優勝経験も豊富なトップライダー。ヤマハは「スピード、決断力、そして常にトップレベルで戦う能力を証明してきた存在」と高く評価している。

    一方、小椋藍については「MotoGPで最も有望な若手の一人として急速に頭角を現した」と位置付け、ファクトリーチーム昇格のタイミングとして最適だと説明。日本人ライダーとしてヤマハの将来を担う存在になることへの期待を示した。

    ヤマハは、経験豊富なチャンピオンライダーと将来性豊かな若手という補完関係にある2人の組み合わせが、新時代の競争力向上につながるとしている。

    パオロ・パヴェジオ「野心を示す契約」
    ヤマハ・モーター・レーシングのマネージングディレクターを務めるパオロ・パヴェジオは、新ラインアップ決定について次のように語った。

    「2027年の新時代を迎えるにあたり、ホルヘと藍をヤマハMotoGPファクトリーチームに迎えられることを大変うれしく思っています。このレベルのライダーと契約できたことは、私たちの野心とプロジェクトへの自信を示すものです」

    「ホルヘはMotoGPを代表するライダーの一人であり、勝利や世界タイトルを争うスピード、決意、そしてメンタリティをすでに証明しています。初戦からチームの競争力向上を力強く牽引してくれると期待しています」

    「藍はこの1年半で目覚ましい成長を遂げました。その才能、仕事への姿勢、そして将来性を考えれば、MotoGPを代表するライダーへ成長できると確信しています。同時に、日本人ライダーをヤマハMotoGPファクトリーチームへ迎えられることを大変誇りに思います」

    2027年のMotoGP新時代へ向けた布陣
    2027年のMotoGPは、排気量850ccエンジンや新しい車両規定の導入により、大きな転換期を迎える。

    ヤマハは世界王者ホルヘ・マルティンと、日本期待の小椋藍という新コンビを軸に、新レギュレーション初年度から再びタイトル争いへ返り咲くことを目指す。特に日本メーカーであるヤマハにとって、日本人ライダーのファクトリーチーム起用は象徴的な意味合いも持つことになりそうだ。

  • ヤマハ MotoGP クアルタラロとリンスの2026年限りの離脱を正式発表

    ヤマハ MotoGP クアルタラロとリンスの2026年限りの離脱を正式発表

    ヤマハは6月30日、2021年MotoGP王者ファビオ・クアルタラロとアレックス・リンスが2026年シーズン限りでチームを離脱すると正式発表した。長らく噂されてきた両ライダーの退団が、ついに公式に確認された。

    クアルタラロは2027年からホンダへ移籍する見通しで、正式発表も間近とみられている。一方、リンスはすでに今季限りでヤマハを離れる意向を明かしており、後任には小椋藍の起用が有力視されている。

    8年間にわたるクアルタラロとヤマハの歩み
    クアルタラロは2019年にペトロナスSRTからヤマハ機でMotoGPデビューを果たし、2021年にファクトリーチームへ昇格。同年にはヤマハに悲願のMotoGPタイトルをもたらした。

    ヤマハでは通算11勝、32回の表彰台を獲得。しかし近年はマシン競争力の低下が続き、両者の関係には次第に緊張感が生まれていた。

    ヤマハのマネージングディレクターを務めるパオロ・パヴェジオは、クアルタラロの功績を次のように称えた。

    「ファビオとアレックスはともにヤマハのMotoGPプロジェクトで重要な役割を果たしてくれた。長年にわたる努力、献身、そして協力に心から感謝している」

    「ファビオとヤマハの歩みは8年間に及ぶ。その間、私たちは大きな成功も困難な時期もともに経験してきた」

    「ともに成長し、歴史を築く数々の成果を祝福し、困難を乗り越えることで関係はさらに強くなった」

    「結果だけではなく、その歩みこそが私たちの関係を象徴している。そしてファビオはこれからもヤマハMotoGPの真のレジェンドであり続ける」

    リンスにも感謝 「開発で重要な役割」
    リンスは2024年にヤマハへ加入したものの、スズキやホンダ時代のような優勝争いには加われず、苦戦が続いた。

    それでもパヴェジオは、その貢献を高く評価している。

    「2024年に加入して以来、アレックスは豊富な経験と貴重な知見、そして揺るぎない献身をもたらしてくれた。YZR-M1プロジェクトの開発でも重要な役割を果たした」

    「長年ともに戦ってきた仲間との別れは決して簡単ではない。しかしシーズン終了までチーム一丸となって最高の結果を目指していくことに変わりはない」

    なお、リンスは2027年のMotoGPグリッドに残る可能性は低いとみられている。

    2027年は小椋藍とホルヘ・マルティン体制が濃厚
    ヤマハは2027年からの新体制として、小椋藍とホルヘ・マルティンをファクトリーチームのライダーとして起用する見通しだ。

    クアルタラロのホンダ移籍、小椋のファクトリー昇格、そしてマルティン加入という大型人事が実現すれば、2027年シーズンのMotoGP勢力図は大きく塗り替えられることになりそうだ。

  • 小椋藍 MotoGP初優勝の裏で「怖かった」車高調整デバイスのトラブルを告白

    小椋藍 MotoGP初優勝の裏で「怖かった」車高調整デバイスのトラブルを告白

    2026年MotoGP第10戦オランダGPで最高峰クラス初優勝を飾った小椋藍(トラックハウス・アプリリア)が、レース終盤に発生した車高調整デバイス(ライドハイトデバイス)のトラブルについて詳細を明かした。

    小椋藍はレース終盤にラウル・フェルナンデスとホルヘ・マルティンを攻略して歴史的な初優勝を飾ったが、その道のりは決して順調ではなかった。本人は「怖かった」と振り返るアクシデントが勝利を危うくしていた。

    誤ってライドハイトデバイスを作動
    レース終盤、小椋藍はトップ2台との差を縮めながら3番手を走行。16周目のターン4でコースアウトを喫した際、リプレイ映像ではリアのライドハイトデバイスが作動した状態になっていたことが確認された。

    レース後、小椋藍はMotoGP公式『After the Flag』で、その原因は自身の操作ミスだったと説明した。

    「リアのデバイスに問題が起きるまでは状況をコントロールできていて、ラウルとホルヘの様子も見えていた」

    「『チャンスはある』と思っていたけど、その問題が起きてしまって、またギャップが開いてしまった」

    一時は優勝争いから脱落することも懸念したが、ペースには自信があったという。

    「それは心配だった。でも僕のペースは十分に良くて、追いついてオーバーテイクできたし、最後は引き離すこともできた」

    続けて、小椋藍は問題の詳細を説明した。

    「最後のシケインでリアのデバイスを作動させて、そのデバイスはターン1で解除する仕組みになっている」

    「でも、ターン1からターン3の間で、なぜかまたリアのデバイスが作動してしまった。たぶん僕がどこかでボタンに触れてしまったんだと思う」

    「自分のミスだったと思う。あれは本当に怖かった。でも幸い、大きくタイムを失わずに済んだ」

    タイトル争いには冷静な姿勢
    この勝利により、小椋藍は2004年以来となる日本人ライダーのMotoGP最高峰クラス優勝を達成。ランキング首位との差も16ポイントまで縮めた。

    それでも、自身をタイトル争いの本命と見るかという質問には冷静な姿勢を崩さなかった。

    「次のレースでも自分の仕事を続けるだけ」

    「それで十分ならうれしい。でも、ほかのライダーがもっと良い走りをしたなら、彼らの方が優れていただけだ」

    小椋藍 MotoGP初優勝

    「最後の数周は長く感じた」
    トップに立ってからの数周は、これまでとは違う精神的な戦いだったという。

    「彼らの状況は見えていたし、自分のペースの方が少し良いことも分かっていた」

    「無理をすることはなく、自分の走りを続けていたらギャップは少しずつ広がっていった」

    しかし、ゴールまでの時間は非常に長く感じられた。

    「もちろん、気持ちのいい時間ではなかった。残り4、5周がものすごく長く感じた」

    さらに、アッセンでの優勝だったことも特別な意味を持っていたと語る。

    「アッセンは僕のお気に入りのサーキットの一つだから、ここで勝てたことはさらに特別だ」

    「Moto2でも勝ったことがあるし、この場所でたくさんのファンの前を走れたこともうれしい。チェッカーを受けた瞬間は、本当に大きな満足感があった」

    今回の初優勝は、小椋藍の高いレースペースだけでなく、思わぬトラブルを乗り越えた末につかみ取った価値ある勝利となった。タイトル争いについては慎重な姿勢を崩さない一方で、ランキング首位との差を16ポイントに縮め、今後のチャンピオン争いに向けても存在感を大きく高める結果となった。

  • MotoGP オランダGP:小椋藍が優勝!日本人ライダーとして22年ぶりの快挙

    MotoGP オランダGP:小椋藍が優勝!日本人ライダーとして22年ぶりの快挙

    MotoGP第10戦オランダGP決勝がTTサーキット・アッセンで行われ、小椋藍(トラックハウス・アプリリア)が最高峰クラス初優勝を飾った。日本人ライダーのMotoGP(500ccクラスを含む)優勝は2004年の玉田誠以来22年ぶりとなる歴史的快挙となった。

    小椋は3番グリッドからスタート。序盤はチームメイトのラウル・フェルナンデス、ポールシッターのホルヘ・マルティンらを追走しながらレースを進めた。

    レース中盤には一時的にライドハイトデバイスが解除されないトラブルに見舞われてタイムを失う場面もあったが、冷静に対処してペースを維持。終盤にフェルナンデスとの差を一気に縮めると、20周目のターン9で首位を奪取した。

    トップに立った小椋はそのまま後続との差を広げ、最後まで危なげない走りでトップチェッカー。最高峰クラス参戦以来初となる優勝を、伝統のアッセンで成し遂げた。

    2位にはラウル・フェルナンデスが入り、トラックハウス・アプリリアが1-2フィニッシュを達成。3位にはホルヘ・マルティンが続いた。

    4位はファビオ・ディ・ジャンアントニオ。5位アレックス・マルケス、6位マルク・マルケス、7位エネア・バスティアニーニ、8位ファビオ・クアルタラロ、9位ブラッド・ビンダー、10位アレックス・リンスという結果となった。

    一方、マルコ・ベッツェッキは首位争いの最中に転倒リタイア。フランチェスコ・バニャイアはブレーキトラブルでリタイアし、ペドロ・アコスタも右腕の身体的な問題により13周目でレースを終えた。

    今回の優勝は、小椋にとってMotoGPキャリア初勝利であると同時に、日本人ライダーとして22年ぶりとなる最高峰クラス優勝という歴史的な一勝となった。トラックハウス・アプリリアにとっても、前日のスプリントに続く好結果となり、決勝ではチーム初の1-2フィニッシュを達成した。

  • 小椋藍 MotoGP初スプリント優勝へ課題明確「最初の数周を改善すれば勝てる」

    小椋藍 MotoGP初スプリント優勝へ課題明確「最初の数周を改善すれば勝てる」

    トラックハウス・アプリリアの小椋藍は、2026年MotoGP第10戦オランダGPスプリントで2位表彰台を獲得した。しかし、初のスプリント優勝を逃した要因はスタート直後の数コーナーにあったと振り返り、決勝に向けて改善点を明確にした。

    小椋は元Moto2優勝経験者で現在はSky Italiaの解説者を務めるマッティア・パシーニからアドバイスを受け、自身の走りを見直したことも明かしている。

    勝敗を分けたオープニングラップ
    2番グリッドからスタートした小椋は、1コーナーでポールシッターのホルヘ・マルティンを抑えてトップに浮上。しかし、5コーナー立ち上がりでマルティンに逆転を許すと、一時は3番手まで後退した。

    その後は終盤にファビオ・ディ・ジャンアントニオを攻略して2位を奪還し、チームメイトのラウル・フェルナンデスに続くワンツーフィニッシュを達成した。

    レース後、小椋は勝利を逃した最大の要因について次のように語った。

    「最初のラップです」

    「Sky TVでパシーニが『5コーナーのラインが良くなかった』と教えてくれました。間違っていたというより、後ろのライダーにスペースを与えすぎてしまいました。そういうことを教えてもらえて良かったです」

    「決勝では最初の2〜3周を改善できると思います」

    終盤のオーバーテイクには自己評価厳しく
    終盤、小椋は最終シケインでディ・ジャンアントニオをオーバーテイクして2位を奪った。

    しかし、このパッシングについて本人は満足していない。

    「いいオーバーテイクでしたか? いや、違います。僕が好きなタイプのオーバーテイクではありません。でも2人とも表彰台だったので、それで良かったです」

    「16コーナー、最後のシケインへ入る前には、もう少しディ・ジャに接近しているつもりでした」

    「追い抜くための準備はあまり良くありませんでした。でも、仕掛けるべきタイミングだったので行きました」

    「運が良かったのは相手がディ・ジャだったことです。別のライダーだったら、おそらく何か起きていたでしょう」

    小椋藍 MotoGP

    勝利への手応えは十分
    ブルノでのスプリントと比較し、今回のアッセンでも優勝まであと一歩だったかと問われた小椋は、状況は非常によく似ていたと説明した。

    「すごく似ています」

    「もう少し積極的になれれば……いや、積極的になる必要はありませんが、最初の2〜3周で重要なポジションを失わなければ、優勝できる大きなチャンスがあります」

    「ブルノでもポジションを落としましたし、今回もポジションを落としました。だから2位だったんです」

    今回のスプリントでは優勝こそ逃したものの、小椋は敗因を具体的に把握しており、改善点も明確にしている。スタート直後の数周を課題に挙げた日本人ライダーは、その修正ができればMotoGP初のスプリント優勝に十分手が届くとの手応えを示した。

  • MotoGPオランダGPスプリント:小椋藍2位 トラックハウスが圧巻ワンツー

    MotoGPオランダGPスプリント:小椋藍2位 トラックハウスが圧巻ワンツー

    2026年MotoGP第10戦オランダGPのスプリントレースが6月27日にTTサーキット・アッセンで行われ、トラックハウス・アプリリアのラウル・フェルナンデスが優勝を飾った。

    小椋藍も2位でフィニッシュし、トラックハウス・アプリリアが見事なワンツーフィニッシュを達成。終盤にはフランチェスコ・バニャイアのトラックリミット違反によるペナルティもあり、マルク・マルケスが6位へ繰り上がった。

    トラックハウス・アプリリアが圧巻のワンツー
    アプリリア勢が予選で上位4グリッドを独占したなか、フロント・ホールショットデバイス禁止後初のMotoGPスタートとなったレースでは、ポールポジションのホルヘ・マルティンがターン1で小椋藍に先行を許した。

    その後マルティンは首位を奪い返したが、3周目終盤にラウル・フェルナンデスがトップへ浮上。さらにVR46ドゥカティのファビオ・ディ・ジャンアントニオも小椋をかわして2番手へ上がる。

    しかし小椋は終盤にディ・ジャンアントニオを攻略して2位を奪還。フェルナンデスがトップチェッカーを受け、小椋とのワンツーフィニッシュを完成させた。

    一方、マルティンは首位争いから後退し、ディ・ジャンアントニオ、小椋、そしてチームメイトのマルコ・ベッツェッキにも先行を許して5位でレースを終えた。

    終盤に順位変動 バニャイアはペナルティ
    現王者マルク・マルケスは序盤6番手を走行していたが、スタート直後のウイリーから順位を落としたフランチェスコ・バニャイアに一度先行を許す展開となった。

    バニャイアは終盤にマルティン攻略を狙ったものの、最終ラップでトラックリミットを超えたことによりレース後に1順位降格のペナルティを受けた。これによりマルク・マルケスが6位、バニャイアは7位へ順位が入れ替わった。

    KTMのペドロ・アコスタは2周目のコースオフで14番手まで後退しながらも9位まで挽回した。

    また、前日の転倒で椎骨を骨折したフェルミン・アルデグエルは欠場。一方、予選を欠場していたアレックス・マルケスは決勝に復帰し13位で完走した。

    全ライダーがフロントにミディアム、リアにソフトタイヤを選択してレースに臨んだ。

    MotoGP オランダGP スプリントレース

    2026 MotoGP第10戦オランダGP スプリントレース結果
    1位:ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)
    2位:小椋藍(トラックハウス・アプリリア) +0.362秒
    3位:ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ) +1.131秒
    4位:マルコ・ベッツェッキ(アプリリア) +2.161秒
    5位:ホルヘ・マルティン(アプリリア) +4.591秒
    6位:マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ) +4.801秒
    7位:フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ) +4.652秒(トラックリミット違反により1順位降格)
    8位:エネア・バスティアニーニ(テック3 KTM) +5.237秒
    9位:ペドロ・アコスタ(レッドブルKTM) +9.598秒
    10位:ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ) +11.134秒
    11位:ディオゴ・モレイラ(LCRホンダ) +11.811秒
    12位:ルカ・マリーニ(ホンダHRC) +12.983秒
    13位:アレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ) +13.102秒
    14位:ブラッド・ビンダー(レッドブルKTM) +13.414秒
    15位:アレックス・リンス(ヤマハ) +14.513秒
    16位:マーベリック・ビニャーレス(テック3 KTM) +15.286秒
    17位:トプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ) +19.188秒
    18位:アウグスト・フェルナンデス(ヤマハ・ファクトリー) +29.001秒
    19位:カル・クラッチロー(LCRホンダ) +29.213秒
    リタイア:フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ)
    リタイア:ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ)
    リタイア:ジョアン・ミル(ホンダHRC)

    トラックハウス・アプリリアはラウル・フェルナンデスと小椋藍によるワンツーフィニッシュで今季屈指の結果を残した。一方、ランキング首位のマルコ・ベッツェッキは4位でポイントを積み重ね、タイトル争いでリードをさらに広げる結果となった。

  • MotoGPオランダGP予選:ホルヘ・マルティン復活ポール 小椋藍2番手

    MotoGPオランダGP予選:ホルヘ・マルティン復活ポール 小椋藍2番手

    ホルヘ・マルティン(アプリリア)が2026年MotoGP第10戦オランダGP(アッセン)の予選でポールポジションを獲得した。当初はラウル・フェルナンデスがセッション最速を記録したものの、トラックリミット違反でタイムが抹消され、マルティンが約600日ぶりとなるポールポジションを手にした。

    アプリリアは予選で圧倒的な速さを見せ、トップ4を独占。

    小椋藍が2番手、選手権首位のマルコ・ベッツェッキが3番手に続き、アッセンでアプリリア勢が予選を完全支配する結果となった。一方、マルク・マルケス(ドゥカティ)は今季ワーストとなる7番手に終わった。

    アプリリア勢が予選トップ4独占
    Q2はベッツェッキが最初のアタックで1分30秒853を記録し、アプリリアが主導権を握る展開で始まった。

    マルク・マルケスは最初のアタックで1分31秒2を記録したが、トラックリミット違反でタイムが抹消。続くアタックも同じ理由で取り消され、苦しい展開となった。

    残り5分あまりでマルティンが1分30秒812をマークして首位に浮上。その直後、トラックハウス・アプリリアのラウル・フェルナンデスが1分30秒7台のタイムで逆転したものの、このラップもトラックリミット違反により無効となった。

    その結果、マルティンが2024年オーストラリアGP以来、約600日ぶりとなるポールポジションを獲得。アプリリア移籍後初のポールとなった。

    2番手には小椋藍、3番手にはベッツェッキが入り、トップ3の差はわずか0.033秒。フェルナンデスはベストタイム抹消により4番手となり、ベッツェッキも終盤のイエローフラッグの影響で逆転のチャンスを逃した。

    バニャイア5番手 マルク・マルケスは今季最低7番手
    ドゥカティ勢ではフランチェスコ・バニャイアがポールから0.118秒差の5番手で最上位となった。

    6番手にはVR46のファビオ・ディ・ジャンアントニオ、7番手にはマルク・マルケスが続いた。マルケスはトラックリミット違反によるタイム抹消が響き、今季予選で自己最低順位となった。

    ペドロ・アコスタはQ2で再びマシントラブルに見舞われながらも8番手を確保。Q1を突破したファビオ・クアルタラロは9番手、ホンダ勢最上位はジョアン・ミルの10番手だった。

    11番手はエネア・バスティアニーニ、12番手は前日の転倒により走行を見送ったアレックス・マルケスとなった。アレックス・マルケスは予選には出走しなかったものの、週末残りのセッションへの出場可否は現時点で最終判断が下されていない。

    モルビデリはペナルティで16番グリッドへ
    Q1ではVR46のフランコ・モルビデリが最後のアタックでQ2進出を狙ったが、1分31秒426で13番手に終わった。

    モルビデリは金曜日のプラクティスで進路妨害を犯したとして3グリッド降格ペナルティを受けており、決勝は16番グリッドからスタートする。

    14番手は終盤に7コーナーで転倒したディオゴ・モレイラ、15番手はブラッド・ビンダー。アレックス・リンスはQ2進出を逃して16番手、ルカ・マリーニは17番手だった。

    18番手はジャック・ミラー、19番手はマーベリック・ビニャーレス、20番手はヤマハのテストライダーであるアウグスト・フェルナンデス、21番手はカル・クラッチロー、22番手はトプラク・ラズガットリオールが続いた。

    アッセン予選はアプリリア勢がトップ4を独占する圧巻の内容となり、約600日ぶりのポールポジションを獲得したマルティンが完全復活を印象づけた。一方で、マルク・マルケスはトラックリミット違反に苦しみ、今季最低となる7番手からスプリントレースと決勝で巻き返しを目指す。

    MotoGP オランダGP 予選

    MotoGPオランダGP予選順位
    1.ホルヘ・マルティン(アプリリア)
    2.小椋藍(トラックハウス・アプリリア)
    3.マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)
    4.ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)
    5.フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)
    6.ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ)
    7.マルク・マルケス(ドゥカティ)
    8.ペドロ・アコスタ(KTM)
    9.ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
    10.ジョアン・ミル(ホンダ)
    11.エネア・バスティアニーニ(テック3 KTM)
    12.アレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)
    13.フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ)※3グリッド降格ペナルティ
    14.ディオゴ・モレイラ(LCRホンダ)
    15.ブラッド・ビンダー(KTM)
    16.アレックス・リンス(ヤマハ)
    17.ルカ・マリーニ(ホンダ)
    18.ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ)
    19.マーベリック・ビニャーレス(テック3 KTM)
    20.アウグスト・フェルナンデス(ヤマハ)
    21.カル・クラッチロー(LCRホンダ)
    22.トプラク・ラズガットリオール(プラマック・ヤマハ)

  • MotoGP新時代へ マルケスらが2027年型850ccマシンとピレリタイヤを初テスト

    MotoGP新時代へ マルケスらが2027年型850ccマシンとピレリタイヤを初テスト

    MotoGPは6月22日、チェコのブルノで2027年規則に向けた重要なプライベートテストを実施した。来季から導入される850ccエンジンと新タイヤサプライヤーのピレリ製タイヤを、マルク・マルケスやマルコ・ベッツェッキ、ペドロ・アコスタら現役トップライダーが初めて本格的に評価した。

    これまでテストライダー中心で進められてきた2027年仕様の開発は、新たな段階へ突入。各メーカーはレースライダーから直接フィードバックを収集し、2027年の新時代に向けたマシンとタイヤの方向性を確認した。

    現役トップライダーが850ccマシンを初評価
    ブルノで行われたテストには、各メーカーを代表するライダーが参加した。

    ドゥカティは前日のチェコGP優勝者マルク・マルケスとフェルミン・アルデゲルを起用。アプリリアはマルコ・ベッツェッキとラウル・フェルナンデス、ホンダはジョアン・ミルとルカ・マリーニを送り込んだ。

    KTMはペドロ・アコスタ、ヤマハは2027年からMotoGP参戦が決定しているトプラク・ラズガットリオグルが参加。さらに各メーカーのテストライダーも加わり、新型タイヤと850ccマシンの評価を進めた。

    テストは午前9時から午後6時まで実施され、昼休み1時間を除く8時間にわたって走行が行われた。メディアの立ち入りは禁止され、公式タイムも発表されなかった。

    そのため各チームは独自にストップウォッチでライバルのペースを測定しながらプログラムを消化したとみられる。

    スプリントシミュレーションや集団走行も実施
    今回のテストでは単純なタイヤ比較だけでなく、多岐にわたる評価項目が用意された。

    ラズガットリオグルは前日の段階でスプリントレースシミュレーションを実施する予定であることを明かしていた。また、一部のライダーは集団で周回し、前走車の乱流を受けた状態でのフロントタイヤ性能を確認したと考えられている。

    2027年型MotoGPマシンは排気量が1000ccから850ccへ縮小されるほか、ライドハイトデバイスが全面禁止となる。さらに空力開発にもより厳しい制限が導入される予定で、ライダーたちは新たな特性への適応を進めている。

    ピレリ「非常に厳しいプログラムだった」
    MotoGPモーターサイクルレーシングディレクターのジョルジョ・バルビエールは、テスト終了後にその重要性を強調した。

    「MotoGP 2027へ向けた取り組みにおいて、これほど重要なテストに協力してくれたライダーとメーカーに感謝したい」

    「レースウィークエンドは高温に見舞われ、その数日後には次のグランプリも控えている。そのような状況の中で、多数の仕様を評価する非常に厳しいプログラムだった」

    また、これまでテストライダーのみで進めていた開発が、新たな段階へ進んだことも明かした。

    「これまでのプライベートテストではテストライダーのみが走行していたが、ブルノでは契約下にある現役ライダーからも2027年用タイヤと850ccマシンに関する有益なフィードバックを得ることができた」

    「全メーカーが合意したプログラムを完遂し、スプリントシミュレーションやフルレース距離の走行も実施した」

    MotoGP ピレリ タイヤ

    400本のタイヤを投入 今後も開発継続
    ピレリは今回のテストのために計400本のタイヤを持ち込んだ。

    リアタイヤはソフト3種類とミディアム2種類、フロントタイヤはソフト1種類、ミディアム2種類、ハード2種類を準備。ブルノを襲った猛暑の影響で、インターミディエイトとレインタイヤは使用されなかった。

    今回収集されたデータは、今後実施されるプライベートテストに加え、9月のオーストリアGP後テストや、シーズン終了後のバレンシアテストとともに分析される。

    バルビエールは「今日のデータは、今後のテストで得られる情報と合わせて、2027年用タイヤの最終仕様を決定するうえで極めて重要になる」と説明した。

    なお、次回のレースライダー参加型ピレリテストは9月のレッドブルリンクで予定されている。全ライダーに門戸は開かれているが、各メーカーが十分な850ccマシンを用意できるかどうかは現時点では不透明な状況だ。

  • 小椋藍あと0.421秒届かず2位 マルク・マルケスがMotoGPチェコGP優勝

    小椋藍あと0.421秒届かず2位 マルク・マルケスがMotoGPチェコGP優勝

    マルク・マルケスが2026年MotoGP第9戦チェコGPで今季2勝目を挙げた。ポールポジションから好スタートを切った小椋藍との激しい争いを制し、出場停止処分を受けたランキング首位マルコ・ベッツェッキとの差を大きく縮めた。

    ベッツェッキは前日のスプリントでのマーシャルへの暴力行為により決勝出場停止となり、タイトル争いの流れは一変。マルケスはこの好機を逃さず、ポイント差を40点まで圧縮した。

    ベッツェッキ不在でタイトル争いが急展開
    前戦イタリアGP終了時点で、マルケスはベッツェッキに102ポイント差をつけられていた。しかしスプリントでベッツェッキが転倒し、さらに決勝出場停止処分を受けたことで状況は大きく変化した。

    マルケスはスプリントと決勝を通じて大量ポイントを獲得。チェコGP終了時点でベッツェッキとの差を40ポイントまで縮め、タイトル争いに完全復帰した。

    一方でアプリリアのホルヘ・マルティンも9位入賞を果たし、ランキングではベッツェッキから8ポイント差の位置につけている。

    小椋藍が主導権握るもドゥカティ勢が逆転
    21周で争われた決勝は、小椋藍がポールポジションからホールショットを奪ってスタートした。

    序盤は小椋藍、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、マルク・マルケスの順でレースが進行。しかし2周目にフランチェスコ・バニャイアが小椋藍を攻略すると、マルケスも続いて前へ出て小椋藍は3番手へ後退した。

    その後はファクトリードゥカティのバニャイアとマルケスによる激しい首位争いが展開された。両者の差はコンマ数秒の範囲で推移し、真夏のブルノで緊迫した攻防が続いた。

    マルケスが終盤勝負を制す
    勝負が動いたのは16周目だった。

    マルケスはターン4でバニャイアをオーバーテイクして首位に浮上。直後に約0.6秒のギャップを築くことに成功した。

    さらに翌周、小椋藍がターン10でバニャイアを攻略して2番手に浮上。そこからマルケスを追い詰める展開となった。

    小椋藍は終盤数周にわたってマルケスの背後に迫り続けたが、8度の世界王者は冷静なレース運びを披露。最後までトップを守り切り、0.421秒差でチェッカーを受けた。

    小椋藍はMotoGP初優勝こそ届かなかったものの、キャリア最高位となる2位を獲得。ポールポジションと表彰台を手にした自身最高の週末となった。

    小椋藍が自己最高2位 フォトフィニッシュ級の表彰台争いも
    3位争いは最後まで激しかった。

    バニャイアはVR46のディ・ジャンアントニオからの猛追を受けたが、わずか0.169秒差で逃げ切り表彰台最後の一角を確保した。

    5位にはホンダのジョアン・ミルが入り、グレシーニのフェルミン・アルデゲルが6位。ラウル・フェルナンデスが7位、ルカ・マリーニが8位で続いた。

    マルティンは2回のロングラップペナルティを消化しながら9位入賞。10位にはエネア・バスティアニーニが入った。

    なお、ペドロ・アコスタは終盤まで上位を走行していたが、最終ラップにマシントラブルでリタイア。ファビオ・クアルタラロもオープニングラップで転倒を喫している。

    MotoGP チェコGP

    MotoGP チェコGP決勝結果
    1位 マルク・マルケス(ドゥカティ) 39分51秒297
    2位 小椋藍(トラックハウス・アプリリア) +0.421秒
    3位 フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ) +2.255秒
    4位 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ) +2.424秒
    5位 ジョアン・ミル(ホンダ) +12.810秒
    6位 フェルミン・アルデゲル(グレシーニ・ドゥカティ) +14.874秒
    7位 ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア) +18.657秒
    8位 ルカ・マリーニ(ホンダ) +21.265秒
    9位 ホルヘ・マルティン(アプリリア) +21.401秒
    10位 エネア・バスティアニーニ(テック3 KTM) +22.273秒
    11位 ディオゴ・モレイラ(LCRホンダ) +22.881秒
    12位 ブラッド・ビンダー(KTM) +22.942秒
    13位 フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ) +25.003秒
    14位 トプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ) +25.806秒
    15位 マーベリック・ビニャーレス(テック3 KTM) +26.360秒
    16位 ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ) +33.121秒
    17位 カル・クラッチロー(LCRホンダ) +44.784秒

    リタイア ペドロ・アコスタ(KTM)
    リタイア アレックス・リンス(ヤマハ)
    リタイア ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)

    今回の結果により、MotoGPタイトル争いは再び混戦模様となった。ベッツェッキが不在だった週末でマルケスが最大限の結果を持ち帰り、シーズン後半戦へ向けて王座争いは一気に熱を帯びてきた。