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  • ピエール・ガスリー F1イタリアGPで7位「ポールを獲れば夢を見たくなる」

    ピエール・ガスリー F1イタリアGPで7位「ポールを獲れば夢を見たくなる」

    ピエール・ガスリーは、2026年F1イタリアGP決勝を7位でフィニッシュ。前日の予選で自身初のポールポジションを獲得したアルピーヌの速さについて「どこからともなく出てきた」と認め、チームとしてその要因を詳しく分析する必要があると語った。

    ポールポジションからスタートしたガスリーは首位を守って1周目を終えたものの、2周目にジョージ・ラッセルに先行を許した。

    その後、赤旗による再スタートを2番手から迎え、上位勢とのバトルを展開。最終的にはトップチーム勢のペースには対抗できなかったが、中団勢最上位となる7位で貴重なポイントを持ち帰った。

    「昨日は魔法のようなものを経験した」
    決勝後、ガスリーはポールポジションを獲得した前日から一転して厳しいレースになることは予想していたと振り返った。

    「満足しないといけないと思う。昨日は魔法のようなものを経験した。ポールを獲れば、当然夢を見たくなるし、チーム全体が盛り上がっていた」

    「でも、現実的にならなければならないことも分かっていた。今日になれば54周のレースはかなり厳しくなると思っていた」

    それでもガスリーは、2度のスタートやトップドライバーたちとの直接対決に大きな手応えを感じている。

    「それでもすごく満足している。2回ともいいスタートができたし、トップのドライバーたちと戦えたのは本当に楽しかった」

    「かなり長い間、前のグループについていくことができた。直近2戦で優勝しているランド(ノリス)とも少し戦えた。それを考えれば、ここ数週間で僕たちがどれだけ前進したかが分かると思う」

    最終的にガスリーは7位。優勝争いには加われなかったものの「ベスト・オブ・ザ・レスト」として中団トップを確保した。

    「もちろん、朝起きたときには『もっと何かできるんじゃないか』と思った。でも、中団トップでフィニッシュできたし、前のマシンからもそれほど離れていなかった。だから、とてもポジティブだ」

    チームの公式コメントでも、ガスリーは今回の結果について「今の僕たちにできるベストだった」と評価している。

    「信じられないような週末だった。正直、僕たち全員が達成したことにとても満足していいと思う。今日7位、中団トップでフィニッシュできたのは本当にいい結果だ」

    「もちろん、もっと上を望んでいた。でも現実的にならなければならないし、今日の結果は今の僕たちが達成できたベストだったと思う。だから最終的には満足している。昨日はみんな夢を見たけど、今日は現実に戻ったということだね!」

    ピエール・ガスリー(アルピーヌF1チーム)

    初ポールの速さに「一体何が起きたのか理解しないと」
    一方で、ガスリー自身もアルピーヌがモンツァで突然これほど高い競争力を発揮した理由を完全には把握できていない。

    「この週末が終わっても、ファクトリーに戻って、一体何が起きたのか理解しないといけない。間違いなく、今回の速さはちょっとどこからともなく出てきたようなものだったからね」

    アルピーヌは最近のレースでマシンにアップデートを投入しており、フラビオ・ブリアトーレも「最近のレースでマシンにもたらしたパフォーマンスによって、コース上でより競争力のあるポジションで戦えるようになった」とその進歩を評価している。

    ガスリーは、モンツァのコース特性と現在のパッケージがうまくかみ合った可能性も含め、今回の好調の理由を突き止めたいとした。

    「僕たちにも、今回のパッケージで何がうまく機能したのか、いくつか考えはある。それを理解して、このパフォーマンスを今後にも持っていければと思っている」

    「この24時間は本当に素晴らしかった」
    ガスリーにとってモンツァは、2020年にF1初優勝を挙げた特別な場所でもある。今回は同じ舞台で自身初のポールポジションを獲得し、決勝ではトップドライバーたちと戦いながら7位入賞を果たした。

    「この24時間は本当に素晴らしかった。またこういう経験をしたい。次はレースでもう少しペースがあって、あのバトルの中にずっといられたらいいね」

    アルピーヌにとっても、ガスリーの7位とフランコ・コラピントの9位によるダブル入賞はコンストラクターズ選手権で重要な結果となった。ブリアトーレによれば、チームはレーシングブルズとの差を縮めており、最近のアップデートによる前進も数字として表れ始めている。

    予選で突然現れた速さがモンツァ特有のものだったのか、それともアルピーヌが継続的に上位へ近づく兆候なのか。ガスリーとチームはその答えを探りながら、次戦マドリードへ向かう。

  • 角田裕毅 F1イタリアGPで10位入賞「久々のレースでポイントなら悪くない」

    角田裕毅 F1イタリアGPで10位入賞「久々のレースでポイントなら悪くない」

    角田裕毅は、2026年F1第13戦イタリアGPの決勝を10位でフィニッシュし、レーシングブルズ復帰後2戦目でポイントを獲得した。14番手から追い上げ、赤旗後の再スタートではグリッド位置を間違える場面もあったが、再開後に順位を上げてトップ10に食い込んだ。

    アイザック・ハジャーの代役としてF1オランダGPからレーシングブルズに復帰した角田裕毅。

    モンツァでは予選Q1敗退という悔しい結果に終わったものの、決勝ではアウディ勢やオリバー・ベアマンをかわし、チームメイトのアービッド・リンドブラッドの8位とともにダブル入賞を果たした。

    再スタートでグリッド位置を間違える
    決勝序盤、シャルル・ルクレールのクラッシュによってレースは赤旗中断となった。その後のスタンディングスタートに向けた整列で、角田裕毅は最初に誤ったグリッドボックスへ停止。正しい位置へ移動しようとしたものの完全に収めることができず、スタート手順は中止され、エクストラフォーメーションラップが行われた。

    レース後、その場面について質問された角田裕毅は、苦笑交じりに自らのミスを認めた。

    「まあ、それについては話さなくてもいいですよね(笑)。数カ月レースをしていなかったので、ちょっと混乱してしまいました。かなりひどい言い訳ですけどね」

    それでも、仕切り直しとなったスタートでは好発進を決めた。角田裕毅はアウディ勢とベアマンを攻略してポイント圏内へ浮上し、その後も10位を守ってチェッカーを受けた。

    「ポイントを取れたなら悪くない」
    角田裕毅は10位という結果について、F1での実戦から離れていた期間を考えれば満足できるものだと語った。

    「でも、いいレースでしたし、チームには本当に感謝しています。アブダビ以来、少し間が空いてから戻ってきてポイントを取れたので、悪くないと思います。これは喜んで受け取ります」

    レーシングブルズの公式コメントでも、ポイント獲得への喜びを強調した。

    「今日はいいレースができました。本当に結果には満足していますし、ポイント圏内に戻れてうれしいです。これだけ早く感覚を取り戻せるように助けてくれたVCARBのみんなに、本当に感謝しています」

    「ミディアムタイヤを最後まで持たせられるか少し心配していましたが、予想以上にうまく機能してくれました」

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    予選Q1敗退「ペースはあったので悔しかった」
    前日の予選ではQ1敗退を喫していた角田裕毅だが、純粋なマシンの速さだけが原因だったわけではないと説明する。

    「僕のエネルギーマネジメントやデプロイメント、準備、アウトラップ、それにマシン側の部分も少し混ざっていました。その差がQ1敗退につながるには十分な大きさでした」

    「ペース自体はあったので、かなり悔しかったです。でも同時に、こうしてチームにポイントを持ち帰ることができてうれしいです。特に僕たちはアルピーヌと激しく戦っていますから」

    リンドブラッドも8位に入り、レーシングブルズはイタリアGPで2台揃ってポイントを獲得。コンストラクターズ選手権で争うアルピーヌを相手に貴重な得点を持ち帰った。

    今後のF1出場機会にも「もちろん準備はできています」
    2戦続けて実戦を経験した角田裕毅は、レーシングブルズのマシンへの理解も着実に深まっているという。

    「マシンの新しい部分をいろいろ学ぶことを本当に楽しんでいますし、乗る機会を得るたびに積み上げていっています」

    そして、今後再びF1に出場する機会が訪れた場合についても意欲を示した。

    「もし今後またチャンスが巡ってくれば、もちろん準備はできています。ただ、一番大切なのはアイザックが順調に回復を続けることです。彼の回復を心から願っています」

    予選では思うような結果を残せなかった角田裕毅だが、決勝では14番手からポイント圏内まで挽回。再スタート時のミスこそあったものの、レーシングブルズ復帰2戦目を10位入賞で締めくくり、再び訪れるかもしれないF1出場の機会に向けて結果を残した。

  • シャルル・ルクレール F1イタリアGPクラッシュを説明「少し奇妙な感覚があった」

    シャルル・ルクレール F1イタリアGPクラッシュを説明「少し奇妙な感覚があった」

    シャルル・ルクレールは、2026年F1イタリアGP決勝で2周目に激しくクラッシュしてリタイアした原因について、スロットルを踏み込んだ際にマシンから「少し奇妙な感覚」があったと説明した。フェラーリはデータを確認し、事故につながった要因を調査する。

    ルクレールはスタート直後にはチームメイトのルイス・ハミルトンとも激しくポジションを争い、ターン1からターン2にかけて接触寸前の攻防を展開。

    その後、オスカー・ピアストリとポジションを争っていた2周目のパラボリカ出口でマシンのコントロールを失い、タイヤバリアにクラッシュした。この事故によってレースは赤旗中断となった。

    ハミルトンとの同士討ち寸前の攻防「近すぎた」
    ルクレールとハミルトンはスタート直後から激しく競り合った。ターン1への進入から両者は接近し、続くターン2ではハミルトンがグラベルへと逃れる形となって順位を落とした。ハミルトンは無線でコース外へ押し出されたとの認識を示していた。

    レース後、ルクレールはチームメイトとの攻防について、互いに近づきすぎたことを認めた。

    「ルイスとはターン1への進入であまりにも接近しすぎた。そして残念ながらターン2でもそうだった。接触したのかどうかは分からない」

    「僕はかなりイン側の縁石に乗っていて、なんとかコーナーを曲がろうとしたけど、十分にタイトなラインを取れなかった。そのあと何が起きたのかはミラーでしか見ていない。同じチームの2台の間では、決して見たいものではない」

    Sky Sportsへのインタビューでもルクレールはスタート時の一件に触れ、ハミルトンがオーバーテイクを仕掛けた一方で、スペースがほとんどなかったと説明。自身としてはターン2を可能な限りタイトに曲がろうとしていたと振り返った。

    2周目にピアストリと争う最中にクラッシュ
    その直後、ルクレール自身のレースも突然終わりを迎えた。

    2周目、ルクレールはオスカー・ピアストリとポジションを争いながらパラボリカへ進入。出口でスロットルを入れたところでフェラーリのリアが大きく流れた。Formula 1も、ピアストリとポジションを争っていたルクレールがパラボリカ出口で大きなスナップに見舞われ、激しくクラッシュしたと伝えている。

    ルクレールは最初に発生したスライドに反応したものの、マシンを完全に立て直すことはできず、そのままコース外へ飛び出してタイヤバリアに激突した。

    衝撃は大きかったが、ルクレールは自力でマシンから降りた。車両回収とコースの安全確保が必要となったため赤旗が提示され、レースは中断された。


    1周目からスロットルに「奇妙な感覚」
    ルクレールはクラッシュ後、単純にリアグリップを失っただけではなく、1周目の段階からスロットルを入れた際のマシンの反応に違和感があったことを明かした。

    「クラッシュそのものについて言えば、スロットルを踏んだとき、1周目から少し奇妙な感じがあった。いったんスロットルを戻して、それからもう一度踏まなければならなかった」

    「2周目も同じことをしようとした。でも、分からないけど、少し奇妙な感覚があった。それについては調べることになる」

    Formula 1もルクレールのコメントを受け、スロットルに何らかの問題が存在し、それが事故に影響した可能性があるとしている。ただし、この段階で原因が特定されたわけではない。

    ルクレールはSky Sportsに対しても、スロットルを入れた際の感覚についてより具体的に説明した。

    「パワーをかけたとき、マシンが完全に正常だとは感じなかった。コースを外れて、そこでもかなりパワーが出て、それでマシンを失った。ただ、データを見なければならない。まだ確認していない」

    つまり、ルクレール自身も現時点ではドライビング上の問題だったのか、マシン側に何らかの異常があったのかを断定していない。事故原因を判断するには、フェラーリによるテレメトリの確認が必要になる。

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    バスールは「汚れた側に乗った」と説明
    一方、フェラーリF1代表のフレデリック・バスールは、事故直後のチーム側の見方として、ルクレールがピアストリとのバトルでグリップの低いラインに入ったことを指摘した。

    「シャルルは最終コーナーのパラボリカでオスカーとサイド・バイ・サイドになり、少しコースの汚れた側に乗った。そこでマシンを失った」

    バスールの説明は、ルクレールがピアストリと争うなかで通常よりグリップの低い場所を走っていたことを示している。一方で、ルクレール本人はその前の周からスロットルを入れた際に違和感があったと証言しているため、両者は必ずしも相反するものではない。

    コース上のグリップ状況に加え、ルクレールが感じたスロットル時の異常が実際に存在したのか。フェラーリは双方を含めてデータを検証することになる。

    マシンは大破 エンジンにもダメージ
    クラッシュによるフェラーリの損傷も深刻だった。

    バスールは事故後のルクレールについて「大丈夫だった。まあ、大丈夫そうだった。本当に問題がないことを願っている」と語り、ドライバーの状態を気遣った。

    そのうえで車両については「マシンは大破しており、エンジンも良い状態ではない」と明かした。

    フェラーリにとっては、ホームのティフォシの前で上位争いが期待されていたルクレールをわずか2周で失う厳しい展開となった。最終的にハミルトンが6位でフィニッシュし、フェラーリ勢では唯一の完走となった。

    バスールはイタリアGPを振り返り、週末のポジティブな要素として1周のペースは悪くなかったとしながらも、決勝では「あまりにも多くのチャンスを逃した」と総括した。

    ルクレールの事故について焦点となるのは、パラボリカでグリップの低いラインに入ったことだけが原因だったのか、それとも本人が1周目から感じていたスロットル時の違和感がクラッシュに関係していたのかという点だ。ルクレール自身が結論を留保している以上、原因を断定することはできない。フェラーリによるデータ解析と損傷したマシンの調査によって、事故の全容が明らかになることになる。

  • ランス・ストロール F1イタリアGPでホンダのパワー不足痛感「今日がさらなる証明」

    ランス・ストロール F1イタリアGPでホンダのパワー不足痛感「今日がさらなる証明」

    ランス・ストロールは、2026年F1イタリアGP決勝を油圧系のトラブルによってリタイアした。アストンマーティンにとって厳しい週末となったモンツァで、ストロールはマシンのパワー不足についても改めて課題を指摘した。

    決勝では後方から挽回を狙ったストロールだったが、レース中盤にマシンをコース脇に止めてリタイア。チームは「油圧系の問題の疑い」と説明しており、ストロールのストップによってVSC(バーチャル・セーフティカー)が導入された。

    「必要なパワーがない」
    レース後、ランス・ストロールはリタイアの原因について「油圧系の問題だったようだ」と説明した。

    「油圧系の問題が疑われたため、マシンをリタイアさせなければならなかった。でも、それ以前からレースでは苦戦していた」

    そして、モンツァでアストンマーティンの弱点が改めて浮き彫りになったと語った。

    「現時点で僕たちに必要なパワーがないことは分かっているし、今日はそれがさらに証明された。理論上はマドリードの方が僕たちには少し合っているように見えるので、今はそちらに集中する」

    レース直後のインタビューでも、トラブルについて尋ねられたストロールは「油圧系っぽい問題だった」と簡潔に回答。走行距離を稼げなかったことへのフラストレーションについては、大きな問題とは捉えていない様子だった。

    「大丈夫だよ。ある程度は走れたし、いくつか学ぶこともできた。だから、今はマドリードに集中するよ」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    アストンマーティンは2台ともリタイア
    アストンマーティンにとって、イタリアGPは厳しい結果に終わった。フェルナンド・アロンソはパワーユニット交換によってピットレーンからスタートしたものの、ターン7で縁石に乗った際にマシンへダメージを負い、早い段階でリタイアした。

    チーフ・トラックサイド・オフィサーのマイク・クラックは、ストロールのリタイアについて「油圧系の問題によってランスはリタイアを余儀なくされた」と説明した。

    「今日はモンツァで2台とも早い段階でレースを終えることになった。油圧系の問題でランスはリタイアし、フェルナンドはターン7でワイドになった際にマシンにダメージを負った」

    「このサーキットは我々のパッケージに適していなかったかもしれないが、今回得たデータと学びを次につなげ、来週末のマドリードではより競争力を発揮できることを期待している」

    高速・低ダウンフォース特性のモンツァでパワー不足を改めて痛感する結果となったアストンマーティン。ストロールは今回得たデータを持ち帰り、F1初開催となるマドリードでのスペインGPに気持ちを切り替えている。

  • F1イタリアGP決勝 ハイライト動画:アントネッリ19番手から大逆転 角田裕毅10位

    F1イタリアGP決勝 ハイライト動画:アントネッリ19番手から大逆転 角田裕毅10位

    2026年F1第13戦イタリアGPの決勝ハイライト動画が、F1公式サイトで公開された。モンツァで行われた53周のレースは、赤旗中断や激しいオーバーテイク、戦略を分けたVSC(バーチャル・セーフティカー)など、最後まで目の離せない展開となった。

    勝利を飾ったのはメルセデスのキミ・アントネッリ。PU交換によるグリッド降格で19番手からスタートしながら猛烈な追い上げを見せ、終盤にチームメイトでタイトル争いのライバルでもあるジョージ・ラッセルを逆転。母国イタリアで劇的な勝利を挙げた。

    赤旗からメルセデス同士の激闘まで凝縮
    スタートではポールポジションのピエール・ガスリーが首位を守った一方、フェラーリのルイス・ハミルトンはチームメイトのシャルル・ルクレールとの激しい攻防で順位を落とした。

    さらに2周目、ルクレールがパラボリカでマシンのリアを失って大クラッシュ。レースは赤旗中断となった。

    再開後はラッセルがトップに立ったものの、19番手スタートのアントネッリが次々と前車を攻略。メルセデスの2台は首位を何度も入れ替える激しいバトルを繰り広げた。

    レース中盤にVSCが導入されると、アントネッリは新品ミディアムへ交換する一方、ラッセルは使い込んだハードでステイアウト。大きなタイヤオフセットが生まれ、これが終盤の勝負を決定づけることになった。

    アントネッリは一度グラベルに飛び出す場面もありながらラッセルを猛追し、残り3周で逆転。そのままトップでチェッカーを受け、19番手からの大逆転勝利を完成させた。

    2位はラッセル、3位はレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン。ランド・ノリスがオスカー・ピアストリとのマクラーレン対決を制して4位に入り、ピアストリが5位、ハミルトンが6位となった。

    角田裕毅はレーシングブルズから10位でフィニッシュ。F1復帰後初となるポイントを獲得した。

    イタリア人ドライバーによるイタリアGP優勝は、1966年のルドビコ・スカルフィオッティ以来60年ぶり。20歳のアントネッリが母国の大観衆の前で演じた歴史的なP19からP1への逆転劇をはじめ、波乱続きとなったモンツァの決勝をハイライト動画で振り返ることができる。

  • アウディF1 角田裕毅の処分なしに異議 FIA裁定に上訴の意向を通知

    アウディF1 角田裕毅の処分なしに異議 FIA裁定に上訴の意向を通知

    アウディF1チームは、2026年F1イタリアGPの再スタート手順を巡り、角田裕毅を処分なしとしたFIA(国際自動車連盟)スチュワードの決定について、上訴する意向を正式に通知した。

    角田裕毅は赤旗後の再スタートでグリッドへの停止位置を巡って審議対象となったものの、スチュワードは「追加フォーメーションラップを引き起こしたとは認められない」と判断し、追加措置なし(No Further Action)としていた。

    しかし、角田裕毅が10位で獲得した1ポイントによって直接的な影響を受けたアウディが、この裁定に異議を唱えた。

    角田裕毅のグリッド位置を巡る審議
    シャルル・ルクレールのクラッシュによる赤旗中断後、レースはスタンディングスタートで再開される予定だった。

    14番グリッドからスタートする予定だった角田裕毅は、当初15番グリッドの方向へ進入したものの、その後右側へ修正。最終的には14番グリッドにマシンを停止させた。

    マシンはピットウォール側にわずかに角度がついた状態だったが、フロントタイヤの接地面はグリッドボックス前端のラインを越えておらず、いわゆるフォルススタート(false start)の位置にはなかった。

    しかし、レースディレクターのルイ・マルケスは、その状態でレースをスタートさせることに懸念を抱き、スタート手順を中止して追加のフォーメーションラップを実施した。

    その後、角田裕毅にはFIA F1レギュレーションの第B5.9.4条に違反した疑いがあるとして審議が行われた。

    同条では、ドライバーが追加のフォーメーションラップを発生させ、そのラップを走行できる場合、ラップ終了時にピットレーンへ入り、ピットレーン最後尾からスタートしなければならないと規定されている。

    FIAは「角田裕毅が原因ではない」と判断
    レーシングブルズ側は、角田裕毅のマシンがフォルススタートに該当する位置にはなく、他のドライバーにも影響を与えていなかったと主張。また、追加フォーメーションラップの「原因」が角田裕毅だったとは言えず、チーム側にも角田裕毅が原因だとの通知はなかったと説明した。

    スチュワードはこの主張を認め、追加フォーメーションラップについて「レースディレクターによる状況の評価の結果として生じた」と判断した。

    つまり、角田裕毅の停止位置そのものが規則上スタートできない状態だったため追加ラップが必要になったのではなく、レースディレクターが安全を期してスタートを中止したという整理だ。

    さらにスチュワードは、レーシングブルズには角田裕毅をピットレーンに入れて、そこからスタートさせるよう指示すべき理由はなかったと結論づけた。

    その結果、角田裕毅にストップ&ゴーペナルティを科す根拠はないとして「追加措置なし」とされた。

    アウディ vs 角田裕毅

    アウディがFIAの判断に異議
    だが、アウディは第B5.9.4条の適用について異議を唱え、スチュワードの決定に対して上訴する意向を通知した。

    「イタリアGP後、我々は追加フォーメーションラップを引き起こしたドライバーに対し、ピットレーンに入り、そこからレースを再開することを求める第B5.9.4条の適用について懸念を提起した」

    アウディは声明でそう説明した。

    「スチュワードは追加措置なしとの決定を下し、我々は上訴する意向を通知した。この件は現在FIAの上訴手続きの対象となっているため、現段階でこれ以上のコメントは控える」

    上訴意向の通知によって、アウディには正式に上訴を進めるか、それとも取り下げるかを決定するための96時間が与えられる。

    裁定が覆ればボルトレトが10位に浮上
    アウディにとって、この上訴の結果はポイントに直結する。

    角田裕毅はイタリアGPを10位でフィニッシュし、レーシングブルズ復帰後初となる1ポイントを獲得した。

    一方、仮に角田裕毅にレース中に消化されなかったストップ&ゴーペナルティが適用される場合、F1のスポーティングレギュレーションに基づいて30秒のタイムペナルティへと換算される。

    その場合、角田裕毅は10位から15位へ降格し、11位だったアウディのガブリエル・ボルトレトが10位へ繰り上がって1ポイントを獲得することになる。

    アウディは現在コンストラクターズ選手権8位につけており、ポイント獲得の可能性があるだけに、第B5.9.4条の解釈を巡るFIAの判断に異議を申し立てた格好だ。

    一方、現時点で正式な結果は変更されておらず、角田裕毅の10位とレーシングブルズの1ポイントは維持されている。今後はアウディが期限内に正式な上訴へ進むかどうか、そして進んだ場合にFIAの裁定が維持されるかが焦点となる。

  • ホンダF1 イタリアGPは2台リタイア 折原伸太郎「厳しい内容は想定していた」

    ホンダF1 イタリアGPは2台リタイア 折原伸太郎「厳しい内容は想定していた」

    ホンダF1は、2026年F1第13戦イタリアGPの決勝で厳しい結果に終わった。アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワン・チームはフェルナンド・アロンソ、ランス・ストロールともにリタイアし、2台揃ってチェッカーを受けることができなかった。

    モンツァ・サーキットで9月6日(日)に行われた決勝では、現在のパワーユニット(PU)のパフォーマンスを踏まえ、ホンダ側も難しい戦いになることを事前に想定していた。

    ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎は、今回の結果を受け止め、次戦へ気持ちを切り替える姿勢を示した。

    アロンソとストロールがともにリタイア
    イタリアGP決勝でアストンマーティンは2台とも完走を果たせなかった。

    フェルナンド・アロンソはDNF、ランス・ストロールもDNFという結果となり、ホンダにとってもノーポイントでモンツァを後にする厳しい週末となった。

    高速区間が大部分を占めるモンツァでは、パワーユニットの性能がラップタイムやレースでの競争力に大きく影響する。ホンダは決勝前から、現状のPUパフォーマンスでは苦戦が予想されると認識していた。

    ホンダF1 本田技研工業

    折原伸太郎「今日のレースは厳しい内容になると想定」
    ホンダF1 トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、イタリアGP決勝を次のように振り返った。

    「現在のパワーユニットのパフォーマンスを踏まえると、今日のレースは厳しい内容になると想定していました。今回の結果を受け止め、来週はモンツァとは異なる特性を持つマドリードで、チームと共に新たな戦いに挑みます」

    折原のコメントからも、モンツァでは現時点でのホンダ製PUのパフォーマンスが厳しい戦いにつながることをあらかじめ認識していたことがうかがえる。

    一方で、次戦の舞台となるマドリードはモンツァとは異なる特性を持つサーキットとなる。ホンダは今回の結果を受け止めた上で、アストンマーティンとともに次戦での巻き返しを目指す。

    2台揃ってリタイアという厳しい結果に終わった2026年F1イタリアGP。ホンダにとっては現在のPUの競争力という課題が改めて浮き彫りとなる一戦となったが、折原はすでに視線を次戦マドリードへと向けている。

  • 角田裕毅 F1イタリアGPは処分なしで10位確定「再スタートやり直しの原因ではない」

    角田裕毅 F1イタリアGPは処分なしで10位確定「再スタートやり直しの原因ではない」

    角田裕毅が2026年F1イタリアGP決勝の再スタート時にグリッド上で取った行動について、FIA(国際自動車連盟)のスチュワードは審議の結果、「これ以上の措置なし(No further action)」とする裁定を下した。

    シャルル・ルクレールのクラッシュによる赤旗中断後、スタンディングスタートに向けて各車がグリッドに戻った際、角田裕毅は当初グリッドの左側へ向かっていたが、自身が間違ったグリッド位置に向かっていることに気づき、方向を変えて正しいグリッドボックスにマシンを停止させた。

    その後、レースコントロールの判断でスタート手順が中止され、エクストラフォーメーションラップが実施された。

    この一件について角田裕毅にはFIA F1レギュレーション第B5.9.4条違反の疑いがかけられたが、スチュワードは映像やオンボード映像、関係者の証言を検証。角田裕毅がエクストラフォーメーションラップの「原因」だったとは認められないと結論づけた。

    角田裕毅は正しいグリッドボックス内に停止
    FIAの裁定文によると、22号車の角田裕毅はグリッドへ向かう際、当初はグリッドの左側へ進んでいた。しかし、自分が間違ったグリッド位置へ向かっていることに気づき、進行方向を変更。正しいグリッドボックスへマシンを移動させ、ボックス内の正しい位置に停止した。

    スチュワードは複数のカメラ映像によって、この事実を確認したとしている。

    その一方で、レースディレクターは角田裕毅のマシンがグリッドボックスへ接近する際の動きを見て、安全上の判断からエクストラフォーメーションラップを実施することを決定した。

    レースディレクターは証言の中で、グリッドへ向かう22号車の挙動を踏まえ、「その位置にマシンがいる状態でレースをスタートさせることに不安があった」と説明した。

    レーシングブルズ「角田裕毅はフォルススタートの位置ではなかった」
    これに対してレーシングブルズ側は、角田裕毅のマシンは規則上、フォルススタート(false start)に該当する位置にはなかったと主張した。

    チームは第B5.1.1c条を根拠として、フロントタイヤの接地面がグリッドボックスの前方および側方のラインから外れていなかったことを指摘した。

    また、ドライバーズミーティングでは、スタート時のトラックリミットはピットウォールであるとレースディレクターから説明されていたという。角田裕毅のマシンは右を向いていたものの、スタート位置から動き出すためには少なくとも4メートルのスペースがあり、他のドライバーが22号車の位置によって影響を受ける状況でもなかったとチームは説明した。

    さらにレーシングブルズは、角田裕毅自身がエクストラフォーメーションラップの「原因」ではなく、レースコントロールからチームまたはドライバーに対し、22号車がその原因と判断されているとの連絡も一切なかったと主張した。

    スチュワードは、これらの主張をすべて認めた。

    「スチュワードは上記の点に同意し、エクストラフォーメーションラップは22号車のドライバーによって直接引き起こされたものではなく、レースディレクターによる状況判断の結果だったと考える」

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    本来はピットレーンスタートと10秒ストップ&ゴーの可能性
    今回の審議が複雑になった理由は、第B5.9.4条の規定にある。

    同条では、エクストラフォーメーションラップの原因となったドライバーが、そのラップ終了時にピットレーンへ入り、そこからスタートしなければならないと定められている。そして、それを行わなかった場合に初めて、10秒ストップ&ゴーペナルティが義務的に科される。

    つまり、ペナルティそのものは「エクストラフォーメーションラップを発生させたこと」に対して科されるものではなく、「その原因となったドライバーがピットレーンへ入らず、そこからスタートしなかったこと」に対して科される。

    しかし今回、レーシングブルズにも角田裕毅にも、自分たちがエクストラフォーメーションラップの原因とみなされているという通知はなかった。

    スチュワードはここを重要な問題として指摘した。

    「ピットレーンへ入り、そこからスタートするという要件を遵守するためには、ドライバーは自分がエクストラフォーメーションラップの原因であることを知る必要がある」

    過去には、フォトグラファーの位置など外的要因によってエクストラフォーメーションラップが実施されたケースもあり、単に追加のフォーメーションラップが指示されたからといって、ドライバー側が自分を原因だと判断することはできないという考えだ。

    FIAの連絡手順にも問題を指摘
    スチュワードは、角田裕毅が規則に従って自身のグリッドボックス内に停止していたことから、レーシングブルズには角田裕毅へピットレーンに入るよう指示する理由がなかったと判断した。

    「エクストラフォーメーションラップをドライバーが直接引き起こしたかどうかにかかわらず、チームとドライバーは自分たちがその原因とみなされていることを認識していなかった」

    「したがって、このケースでストップ&ゴーペナルティを科すことはできないと判断し、これ以上の措置を取らないことを決定した」

    一方、スチュワードはレースディレクターについて、安全を優先して誠実に判断したことも明記。エクストラフォーメーションラップを命じたこと自体を問題視してはいない。

    そのうえでFIAに対し、今後はエクストラフォーメーションラップの原因と判断されたチームとドライバーへ、その事実を伝える手続きを導入することを検討すべきだと提言した。これによって、対象となったドライバーが第B5.9.4条に従い、ピットレーンからスタートできるようにする必要があるとしている。

    結果として角田裕毅にペナルティは科されず、今回のエクストラフォーメーションラップは角田裕毅の直接的な行為によって発生したものではなく、レースディレクターが安全上の観点から状況を評価した結果だった、というのがFIAスチュワードの最終判断となった。

  • F1ポイントランキング イタリアGP終了時:アントネッリが首位拡大

    F1ポイントランキング イタリアGP終了時:アントネッリが首位拡大

    2026年F1第13戦イタリアGPを終え、ドライバーズおよびコンストラクターズのポイントランキングが更新された。ドライバーズ選手権では、モンツァで優勝を飾ったアンドレア・キミ・アントネッリが267ポイントまで伸ばし、ランキング首位をさらに固めた。

    イタリアGPではアントネッリが19番グリッドから大逆転で優勝し、ジョージ・ラッセルが2位に入り、メルセデスが1-2フィニッシュを達成。マックス・フェルスタッペンが3位、ランド・ノリスが4位、オスカー・ピアストリが5位となった。

    角田裕毅は10位でフィニッシュし、2026年シーズン初となる1ポイントを獲得した。

    アントネッリが267ポイント 首位をさらに強固に
    ドライバーズランキング首位はアントネッリで267ポイント。前戦終了時の242ポイントから25ポイントを加え、ランキングトップの座を守った。

    2位ラッセルは201ポイント。前戦終了時の183ポイントから18ポイントを加えたものの、優勝したアントネッリとの差は59ポイントから66ポイントへと広がった。

    3位はルイス・ハミルトンの191ポイント。前戦終了時はラッセルと同じ183ポイントだったが、イタリアGPでは8ポイントの加算にとどまり、ラッセルに8ポイント差をつけられた。

    4位ランド・ノリスは171ポイント。前戦の159ポイントから12ポイントを加えた。5位シャルル・ルクレールは155ポイントのまま。イタリアGPではクラッシュによるリタイアでノーポイントに終わったため、ノリスとの差は4ポイントから16ポイントに拡大した。

    フェルスタッペンが127ポイント ルクレールとの差を縮める
    イタリアGPで3位表彰台を獲得したマックス・フェルスタッペンは、前戦終了時の112ポイントから15ポイントを加えて127ポイント。ランキング6位を維持した。

    5位ルクレールがノーポイントに終わったことで、その差は43ポイントから28ポイントまで縮小した。

    7位オスカー・ピアストリは116ポイント、8位アイザック・ハジャーは71ポイント、9位リアム・ローソンは51ポイント、10位ピエール・ガスリーは41ポイントとなっている。

    角田裕毅が1ポイント獲得 ランキング20位
    レーシングブルズからF1復帰2戦目を迎えた角田裕毅は、15番グリッドから10位まで順位を上げてチェッカー。今季初となる1ポイントを獲得した。

    これにより角田裕毅は1ポイントでドライバーズランキング20位。ランキング順位では依然として下位に位置するものの、復帰後2戦目で早くもポイントを持ち帰った。

    2026年F1 ドライバーズランキング
    1.アンドレア・キミ・アントネッリ 267ポイント
    2.ジョージ・ラッセル 201ポイント
    3.ルイス・ハミルトン 191ポイント
    4.ランド・ノリス 171ポイント
    5.シャルル・ルクレール 155ポイント
    6.マックス・フェルスタッペン 127ポイント
    7.オスカー・ピアストリ 116ポイント
    8.アイザック・ハジャー 71ポイント
    9.リアム・ローソン 51ポイント
    10.ピエール・ガスリー 41ポイント
    11.アービッド・リンドブラッド 29ポイント
    12.フランコ・コラピント 21ポイント
    13.オリバー・ベアマン 18ポイント
    14.ガブリエル・ボルトレト 10ポイント
    15.ニコ・ヒュルケンベルグ 6ポイント
    16.カルロス・サインツJr. 6ポイント
    17.アレクサンダー・アルボン 5ポイント
    18.エステバン・オコン 3ポイント
    19.フェルナンド・アロンソ 3ポイント
    20.角田裕毅 1ポイント
    21.ランス・ストロール 0ポイント
    22.バルテリ・ボッタス 0ポイント
    23.セルジオ・ペレス 0ポイント

    2026年のF1世界選手権 イタリアグランプリ

    メルセデス468ポイント 1-2で首位固め
    コンストラクターズランキングでは、メルセデスが468ポイントで首位をキープした。前戦終了時の425ポイントから43ポイントを加算。イタリアGPではアントネッリが優勝、ラッセルが2位に入り、1-2フィニッシュで大量得点を持ち帰った。

    2位フェラーリは346ポイント。前戦終了時の338ポイントから8ポイントを加えたものの、メルセデスとの差は87ポイントから122ポイントまで拡大した。

    3位マクラーレンは287ポイント。ノリスとピアストリがポイントを加え、前戦の263ポイントから24ポイントを上積みした。4位レッドブルは204ポイントとなり、フェルスタッペンの3位などによって前戦の186ポイントから18ポイントを加えた。

    レーシングブルズ75ポイントで5位
    レーシングブルズは75ポイントでコンストラクターズランキング5位。イタリアGPではアービッド・リンドブラッドと角田裕毅がポイントを獲得し、前戦終了時から得点を伸ばした。

    6位は62ポイントのアルピーヌ、7位ハースは21ポイント、8位アウディは16ポイント、9位ウィリアムズは11ポイントとなっている。

    アストンマーティン・ホンダは3ポイントで10位。イタリアGPではフェルナンド・アロンソとランス・ストロールがともにリタイアとなり、ポイントを追加できなかった。11位キャデラックは0ポイントとなっている。

    メルセデスはモンツァでの1-2フィニッシュによってコンストラクターズ選手権でもリードを拡大。ドライバーズ選手権ではアントネッリが267ポイントでラッセルに66ポイント差をつけ、メルセデス勢がランキング1位と2位を占めている。

    2026年F1 コンストラクターズランキング
    1.メルセデス 468ポイント
    2.フェラーリ 346ポイント
    3.マクラーレン 287ポイント
    4.レッドブル 204ポイント
    5.レーシングブルズ 75ポイント
    6.アルピーヌ 62ポイント
    7.ハース 21ポイント
    8.アウディ 16ポイント
    9.ウィリアムズ 11ポイント
    10.アストンマーティン 3ポイント
    11.キャデラック 0ポイント

  • F1イタリアGP決勝 詳報:アントネッリ19番手から大逆転で母国優勝 角田裕毅10位

    F1イタリアGP決勝 詳報:アントネッリ19番手から大逆転で母国優勝 角田裕毅10位

    2026年F1第13戦イタリアGPの決勝が9月6日(日)、モンツァ・サーキットで行われ、メルセデスのキミ・アントネッリが19番グリッドから大逆転で優勝。ジョージ・ラッセルとの激しいチームメイト対決を制し、母国イタリアで歴史的な勝利を飾った。

    2位にはラッセル、3位にはマックス・フェルスタッペンが入り、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリが4、5位。ルイス・ハミルトンは6位まで挽回した。角田裕毅は10位でフィニッシュし、F1復帰後初ポイントを獲得した。

    スタート直後から波乱 ラッセルがガスリーを攻略
    ポールポジションからスタートしたピエール・ガスリーに対し、フロントローのラッセルが序盤からプレッシャーをかけた。2周目の第1シケインでラッセルがガスリーを抜き、トップへ浮上した。

    その後方ではフェラーリ勢が早くも波乱に巻き込まれた。1周目、第1シケインを並んで立ち上がったシャルル・ルクレールとハミルトンが接近。ハミルトンはアウト側へ押し出されるような形でグラベルにタイヤを落とし、大きく順位を下げた。ハミルトンは無線でルクレールに「押し出された」と訴えたが、この一件はレーシングインシデントとしてそれ以上の調査は行われなかった。

    ハミルトンは一時10番手付近まで後退。ホームレースで上位進出を狙っていたフェラーリにとって、厳しい立ち上がりとなった。

    ルクレールがパラボリカで大クラッシュ 赤旗中断
    フェラーリの悪夢はさらに続いた。2周目終盤、ルクレールが高速右コーナーのパラボリカで突然リアを失い、単独でタイヤバリアへ激しくクラッシュした。

    ルクレールにけがはなかったものの、SF-26は大破し、バリアにも大きな損傷が発生。レースは赤旗中断となり、修復作業のため約30分にわたって止められた。

    赤旗時点でラッセルがトップ、ガスリーが2番手。序盤からポジションを上げていたアントネッリは、19番グリッドからすでに12番手まで浮上していた。

    赤旗中はタイヤ交換が認められるため、各チームの戦略も大きくリセットされた。


    再スタート前に角田裕毅のスタート手順で仕切り直し
    レースはスタンディングスタートで再開されることになったが、グリッド整列時に角田裕毅のスタート手順を巡る問題が発生。スタートは一度中止され、エクストラフォーメーションラップが行われた。

    角田裕毅についてはスタート手順違反の疑いでレース後の審議対象となった。

    再スタート後はラッセル、ガスリー、フェルスタッペンを中心に激しい上位争いが展開され、その後方からアントネッリが猛烈な勢いで順位を上げていった。

    ハミルトンが挽回 ガスリーは徐々に後退
    1周目のアクシデントで順位を落としたハミルトンは、再スタート後に反撃を開始。10周目にはガスリーを抜き、再び上位争いへ戻った。

    ピアストリ、アントネッリも相次いでガスリーを攻略。予選で衝撃的なポールポジションを獲得したアルピーヌは、決勝ではトップ勢のレースペースについていくことができず、徐々に順位を落としていった。

    フェルスタッペンが首位浮上 アントネッリは13周で3番手
    12周目、フェルスタッペンがメインストレートでラッセルに接近し、第1シケインでオーバーテイク。レッドブルをトップへ押し上げた。

    しかし、レースの主役になりつつあったのはアントネッリだった。19番手スタートから次々と前車を攻略し、13周目には早くも3番手まで浮上。わずか13周で16台を抜き、チームメイトのラッセルの背後まで迫った。

    ラッセルはハード、アントネッリはミディアムと異なるタイヤを履いており、このタイヤ差が後半の戦略にも大きく影響することになった。

    ラッセルが首位奪還 アントネッリもフェルスタッペンを攻略
    15周目、ラッセルがクルバ・グランデでフェルスタッペンに接近し、第2シケインでオーバーテイク。再びトップに立った。

    その直後、アントネッリもフェルスタッペンを攻略して2番手へ浮上。16周目の時点でメルセデス勢が1-2体制を築いた。フェルスタッペンは無線でリアアクスルに問題があると訴えていた。

    19番手からスタートしたアントネッリは、レース序盤だけで一気に優勝争いへ加わることになった。

    メルセデス同士が激突 ラッセルとアントネッリが首位を奪い合う
    レース中盤は、タイトルを争うラッセルとアントネッリによるメルセデス同士の直接対決となった。

    22周目、ラッセルが第1シケインでアントネッリを抜いてトップへ浮上。しかしラッセルがワイドになると、アントネッリが切り返し、第2シケインで首位を奪い返した。

    23周目にはラッセルが再び第1シケインで前へ。2人は何度もポジションを入れ替えながら激しく争った。

    メルセデスは24周目、2台にバトルを止めて後続との差を広げるよう指示。翌周にはアントネッリにラッセルの後方を維持し、フェルスタッペンとの差を築いた後に順位を入れ替える方針を伝えた。

    アントネッリは指示に従って一旦ラッセルの後方に収まったものの、タイトルを争う2人だけに緊張感の高い展開が続いた。


    アストンマーティン・ホンダは2台リタイア
    27周目までにフェルナンド・アロンソがマシンダメージの疑いによってリタイア。ピットへ戻ってレースを終えた。

    さらに28周目、ランス・ストロールも油圧系トラブルの疑いでマシンを停止。アストンマーティン・ホンダは2台ともチェッカーを受けることができなかった。

    ストロールがコース脇にマシンを止めたことでVSC(バーチャル・セーフティカー)が導入され、このタイミングが優勝争いを大きく動かすことになる。

    VSCでアントネッリが新品ミディアム ラッセルはステイアウト
    VSC導入を見たメルセデスは、アントネッリをすぐにピットへ呼び込んだ。アントネッリは新品のミディアムタイヤへ交換。フェルスタッペンも同時にピットインした。

    一方、トップのラッセルはステイアウトを選択。長く使ったハードタイヤでトラックポジションを守る戦略を採った。

    アントネッリは6番手でコースへ復帰。ラッセルには大きな位置的アドバンテージがあったが、アントネッリには圧倒的に新しいタイヤという武器が残された。

    ここから、レースは「トラックポジションのラッセル対フレッシュタイヤのアントネッリ」という構図へ変化した。

    アントネッリが猛烈な追撃 次々と前車を攻略
    VSC解除後、アントネッリは新品ミディアムの性能を生かして猛追を開始した。

    ガスリーを抜いて5番手に上がると、続いてノリスも攻略。ファステストラップを記録しながら前との差を削り、さらにハミルトン、ピアストリも突破した。

    37周目にはピアストリを抜いて2番手へ浮上。この時点でトップのラッセルとの差は8.9秒だったが、アントネッリは1周ごとに大幅に差を縮めていった。

    一方、フェルスタッペンも後半にペースを取り戻し、ハミルトン、ピアストリを攻略。43周目には3番手へ浮上した。

    ラッセルのハードが限界 アントネッリが急接近
    40周を超えると、ラッセルのハードタイヤは明らかに厳しくなり始めた。

    45周目にはアントネッリとの差が3.9秒まで縮まり、46周目には2.8秒。47周目には2秒を切った。

    ラッセルはチームから「リスクを取らずに持ち帰れ」と指示される一方、アントネッリは毎周数コンマずつ差を詰め続けた。

    48周目には1秒以内に入り、オーバーテイクモードも使用可能な状態に。勝負は完全に射程圏内へ入った。

    アントネッリがグラベルへ飛び出すも再び追撃
    49周目、アントネッリはラッセルを抜こうとメインストレートで仕掛けた。

    しかし、アタックの途中でラインを外し、グラベルへ飛び出す痛恨のミス。それでもマシンを止めることなく脱出し、2番手を維持した。

    一度は勝機を失ったかに見えたが、アントネッリはタイヤについた汚れをすぐに落とし、再びラッセルの背後へ接近した。

    残り3周で逆転 26回目のオーバーテイクで首位へ
    50周目、アントネッリは再びラッセルを攻め、アスカリでついにオーバーテイク。レース26回目の追い抜きで首位に立った。

    19番グリッドからスタートし、一度は終盤にグラベルへ飛び出しながらも、アントネッリは遂にトップへ到達した。

    ラッセルは44周以上を走ったハードタイヤで反撃を試みたものの、フレッシュタイヤを履くアントネッリとの差を埋めることはできなかった。

    アントネッリは残り周回をコントロールし、そのままトップでチェッカーを受けた。

    アントネッリが今季7勝目 1966年以来のイタリア人勝者
    アントネッリは19番グリッドから大逆転を成し遂げ、2026年シーズン7勝目を獲得。母国イタリアGPで劇的な勝利を飾った。

    イタリア人ドライバーがイタリアGPを制するのは、1966年のルドビコ・スカルフィオッティ以来60年ぶり。モンツァの大観衆の前で、アントネッリは歴史に残るP19からP1へのカムバックを完成させた。

    タイトル争いでも大きな意味を持つ勝利となった。今回、アントネッリはPU交換ペナルティで19番手スタートとなり、ラッセルにとっては選手権ポイント差を縮める絶好の機会だった。

    しかし結果は正反対となり、アントネッリが優勝、ラッセルが2位。両者のポイント差は59点から66点へと拡大した。

    フェルスタッペン3位 ノリスがマクラーレン対決制す
    フェルスタッペンは序盤に一時トップへ立ち、リア周辺の問題を訴えながらも最後まで粘って3位表彰台を獲得した。

    その後方ではマクラーレンのノリスとピアストリが終盤まで接戦を展開。最終的にはノリスが4位、ピアストリが5位となった。

    ハミルトンは1周目の後退から6位まで挽回。フェラーリはルクレールが序盤にクラッシュしたため、ホームレースで表彰台を逃す厳しい結果となった。

    ポールポジションからスタートしたガスリーは7位。レーシングブルズのアービッド・リンドブラッドが8位、アルピーヌのフランコ・コラピントが9位に入った。

    角田裕毅が10位 F1復帰後初ポイント
    角田裕毅は10位でフィニッシュし、最後の1ポイントを獲得した。

    レーシングブルズから代役としてF1復帰して以降では初のポイント獲得となり、モンツァで貴重なトップ10フィニッシュを記録した。

    一方、アストンマーティン・ホンダはアロンソとストロールがともにリタイア。ルクレールを含め3台がチェッカーを受けることができなかった。

    波乱の赤旗、メルセデス同士の首位争い、VSCによる戦略分岐、そして終盤の逆転。2026年F1イタリアGPは、19番手から26回ものオーバーテイクを重ねたアントネッリが母国で歴史的な勝利をつかむ劇的な一戦となった。

    イタリアグランプリ

    66点差に拡大 ラッセルには痛恨の敗戦
    今回の結果は、ドライバーズ選手権にも大きな意味を持つものとなった。アントネッリはイタリアGP前までラッセルに59点差をつけていたが、19番手スタートという不利な状況にもかかわらず優勝。2位に終わったラッセルとの差を66点へと広げた。

    ラッセルにとっては、アントネッリがPU交換ペナルティを受けたモンツァは大量にポイント差を縮める絶好の機会だった。それだけに、逆に後方から追い上げてきたタイトル争いのライバルに敗れたダメージは大きい。

    現在ラッセルはランキング2位を維持しているものの、3位ハミルトンとの差は10点。一方でアントネッリの66点リードは、仮に2戦連続でノーポイントに終わったとしても、ラッセルが2連勝した場合になお16点の余裕が残る計算となる。

    「Kimi」の大合唱 モンツァが歓喜に包まれる
    チェッカー後のモンツァは、地元イタリア人ドライバーの歴史的勝利に沸いた。

    表彰台の下には大勢のファンが集まり、イタリア国旗が振られる中、トリコローレのスモーク、紙吹雪、花火がサーキットを彩った。アントネッリがイタリア国旗を掲げると、スタンドとコース上からは「Kimi」の大合唱が起こった。

    表彰台に姿を見せた20歳のアントネッリは感極まった表情を浮かべ、イタリア国歌では胸に手を当てて歌った。1966年以来60年ぶりとなるイタリア人によるイタリアGP制覇。19番手からの大逆転という内容も含め、モンツァの歴史に残る一日となった。