ピエール・ガスリーは、2026年F1イタリアGP決勝を7位でフィニッシュ。前日の予選で自身初のポールポジションを獲得したアルピーヌの速さについて「どこからともなく出てきた」と認め、チームとしてその要因を詳しく分析する必要があると語った。
ポールポジションからスタートしたガスリーは首位を守って1周目を終えたものの、2周目にジョージ・ラッセルに先行を許した。
その後、赤旗による再スタートを2番手から迎え、上位勢とのバトルを展開。最終的にはトップチーム勢のペースには対抗できなかったが、中団勢最上位となる7位で貴重なポイントを持ち帰った。
「昨日は魔法のようなものを経験した」
決勝後、ガスリーはポールポジションを獲得した前日から一転して厳しいレースになることは予想していたと振り返った。
「満足しないといけないと思う。昨日は魔法のようなものを経験した。ポールを獲れば、当然夢を見たくなるし、チーム全体が盛り上がっていた」
「でも、現実的にならなければならないことも分かっていた。今日になれば54周のレースはかなり厳しくなると思っていた」
それでもガスリーは、2度のスタートやトップドライバーたちとの直接対決に大きな手応えを感じている。
「それでもすごく満足している。2回ともいいスタートができたし、トップのドライバーたちと戦えたのは本当に楽しかった」
「かなり長い間、前のグループについていくことができた。直近2戦で優勝しているランド(ノリス)とも少し戦えた。それを考えれば、ここ数週間で僕たちがどれだけ前進したかが分かると思う」
最終的にガスリーは7位。優勝争いには加われなかったものの「ベスト・オブ・ザ・レスト」として中団トップを確保した。
「もちろん、朝起きたときには『もっと何かできるんじゃないか』と思った。でも、中団トップでフィニッシュできたし、前のマシンからもそれほど離れていなかった。だから、とてもポジティブだ」
チームの公式コメントでも、ガスリーは今回の結果について「今の僕たちにできるベストだった」と評価している。
「信じられないような週末だった。正直、僕たち全員が達成したことにとても満足していいと思う。今日7位、中団トップでフィニッシュできたのは本当にいい結果だ」
「もちろん、もっと上を望んでいた。でも現実的にならなければならないし、今日の結果は今の僕たちが達成できたベストだったと思う。だから最終的には満足している。昨日はみんな夢を見たけど、今日は現実に戻ったということだね!」

初ポールの速さに「一体何が起きたのか理解しないと」
一方で、ガスリー自身もアルピーヌがモンツァで突然これほど高い競争力を発揮した理由を完全には把握できていない。
「この週末が終わっても、ファクトリーに戻って、一体何が起きたのか理解しないといけない。間違いなく、今回の速さはちょっとどこからともなく出てきたようなものだったからね」
アルピーヌは最近のレースでマシンにアップデートを投入しており、フラビオ・ブリアトーレも「最近のレースでマシンにもたらしたパフォーマンスによって、コース上でより競争力のあるポジションで戦えるようになった」とその進歩を評価している。
ガスリーは、モンツァのコース特性と現在のパッケージがうまくかみ合った可能性も含め、今回の好調の理由を突き止めたいとした。
「僕たちにも、今回のパッケージで何がうまく機能したのか、いくつか考えはある。それを理解して、このパフォーマンスを今後にも持っていければと思っている」
「この24時間は本当に素晴らしかった」
ガスリーにとってモンツァは、2020年にF1初優勝を挙げた特別な場所でもある。今回は同じ舞台で自身初のポールポジションを獲得し、決勝ではトップドライバーたちと戦いながら7位入賞を果たした。
「この24時間は本当に素晴らしかった。またこういう経験をしたい。次はレースでもう少しペースがあって、あのバトルの中にずっといられたらいいね」
アルピーヌにとっても、ガスリーの7位とフランコ・コラピントの9位によるダブル入賞はコンストラクターズ選手権で重要な結果となった。ブリアトーレによれば、チームはレーシングブルズとの差を縮めており、最近のアップデートによる前進も数字として表れ始めている。
予選で突然現れた速さがモンツァ特有のものだったのか、それともアルピーヌが継続的に上位へ近づく兆候なのか。ガスリーとチームはその答えを探りながら、次戦マドリードへ向かう。
