ランス・ストロールは、2026年F1イタリアGP決勝を油圧系のトラブルによってリタイアした。アストンマーティンにとって厳しい週末となったモンツァで、ストロールはマシンのパワー不足についても改めて課題を指摘した。
決勝では後方から挽回を狙ったストロールだったが、レース中盤にマシンをコース脇に止めてリタイア。チームは「油圧系の問題の疑い」と説明しており、ストロールのストップによってVSC(バーチャル・セーフティカー)が導入された。
「必要なパワーがない」
レース後、ランス・ストロールはリタイアの原因について「油圧系の問題だったようだ」と説明した。
「油圧系の問題が疑われたため、マシンをリタイアさせなければならなかった。でも、それ以前からレースでは苦戦していた」
そして、モンツァでアストンマーティンの弱点が改めて浮き彫りになったと語った。
「現時点で僕たちに必要なパワーがないことは分かっているし、今日はそれがさらに証明された。理論上はマドリードの方が僕たちには少し合っているように見えるので、今はそちらに集中する」
レース直後のインタビューでも、トラブルについて尋ねられたストロールは「油圧系っぽい問題だった」と簡潔に回答。走行距離を稼げなかったことへのフラストレーションについては、大きな問題とは捉えていない様子だった。
「大丈夫だよ。ある程度は走れたし、いくつか学ぶこともできた。だから、今はマドリードに集中するよ」

アストンマーティンは2台ともリタイア
アストンマーティンにとって、イタリアGPは厳しい結果に終わった。フェルナンド・アロンソはパワーユニット交換によってピットレーンからスタートしたものの、ターン7で縁石に乗った際にマシンへダメージを負い、早い段階でリタイアした。
チーフ・トラックサイド・オフィサーのマイク・クラックは、ストロールのリタイアについて「油圧系の問題によってランスはリタイアを余儀なくされた」と説明した。
「今日はモンツァで2台とも早い段階でレースを終えることになった。油圧系の問題でランスはリタイアし、フェルナンドはターン7でワイドになった際にマシンにダメージを負った」
「このサーキットは我々のパッケージに適していなかったかもしれないが、今回得たデータと学びを次につなげ、来週末のマドリードではより競争力を発揮できることを期待している」
高速・低ダウンフォース特性のモンツァでパワー不足を改めて痛感する結果となったアストンマーティン。ストロールは今回得たデータを持ち帰り、F1初開催となるマドリードでのスペインGPに気持ちを切り替えている。
