2026年F1第13戦イタリアGPの決勝がモンツァ・サーキットで行われ、キミ・アントネッリ(メルセデス)が19番グリッドから大逆転で母国初優勝を飾った。ジョージ・ラッセルが2位に続いてメルセデスが1-2フィニッシュを達成し、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が3位で表彰台に立った。
レーシングブルズから参戦した角田裕毅は10位でフィニッシュし、復帰2戦目でポイントを獲得。
ランド・ノリスとオスカー・ピアストリのマクラーレン勢は4位と5位、ルイス・ハミルトンは6位となった一方、シャルル・ルクレール、フェルナンド・アロンソ、ランス・ストロールはリタイアに終わった。
1位:キミ・アントネッリ(メルセデス)
「これは一生忘れない一日だ! 間違いなく、これまでのキャリアで最も特別な勝利だ。今季最高の表彰台だったし、ホームストレートが応援してくれる人たちで埋め尽くされている光景を見るのは夢のようだった。チームは今日、信じられないほど素晴らしい仕事をしてくれた。僕たちに素晴らしいマシンを用意してくれたし、僕を支え、ここまで来るのを助けてくれたすべての人に、いくら感謝してもしきれない。19番手スタートでも、もしかしたら可能かもしれないと信じていた。最初のスタートでかなり順位を上げることができ、その後、赤旗によってもう一度ポジションを上げるいいチャンスが来ると分かった。それで大きなチャンスが生まれたし、優勝を争えるだけの速さがあると感じていた。もちろん、バーチャル・セーフティカーではいくつかポジションを失ったけど、ミディアムタイヤで追い上げて勝利をつかめるだけのペースがあった」
2位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「勝利まであと少しだったのに達成できなかったのは悔しいけど、レースではこういうこともある。それでもチームにとって素晴らしい結果だし、母国レースで優勝したキミに心からおめでとうと言いたい。僕自身にとってもチームにとっても、この週末から得られるポジティブなことはたくさんある。週末を通して素晴らしいペースを示し、ずっとハードに戦った。バーチャル・セーフティカーは間違いなくレースが変わった瞬間だった。その時点では、何が正しい判断なのか誰にも分からなかった。チームは2台で戦略を分けることを選んだけど、それが僕たちにできる最善の決断だった。それ以外の展開だったらレースがどうなっていたかは永遠に分からないけど、キミは素晴らしい仕事をした。僕たちは激しく競い合ったけど、常にお互いをリスペクトしていたし、勝利を懸けてホイール・トゥ・ホイールで戦うのは楽しかった」
3位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
「僕たちにとって表彰台に戻れたのは本当によかったし、モンツァはいつだって特別だ。簡単にはいかなかったし、戦わなければならなかったけど、全体として僕たちは素晴らしいパフォーマンスを見せたと思う。最大の制約は、メルセデスのパワーユニットを搭載するマシンと比べてストレートでデプロイメントにすぐ苦しんでしまったことで、まだいくつか問題があった。ハードタイヤに交換して、うまく順位を上げていった。ターン2では路面が剥がれていて、コーナーを回っていたら突然、路面から剥がれたグラベルのせいでそのまま真っすぐ行ってしまった。それでマクラーレン勢が再びオーバーテイク圏内に入ってきて、そこから抜け出すまで少し時間がかかった。それでも、僕たちは素晴らしい仕事をしてパフォーマンスを最大限に引き出したと思うし、今日の結果を誇りに思っていい。できることはすべてやったし、レース中にはトップにも立ててエキサイティングだった。残念ながらメルセデス勢にはあと少し届かなかったけど、表彰台で週末を終えられたのはものすごくいい結果だった」
4位:ランド・ノリス(マクラーレン)
「レースには満足している。4位は今日の僕たちにとっていい結果だった。レースはタフで、マシンも扱いにくかったけど、僕はうまく走って、持っているものを最大限に引き出せたと思う。後半はとても強かったし、スリップストリームを使ったことで再び戦いに戻ることができた。最終ラップでのルイス(ハミルトン)やオスカーとのバトルも楽しかった。いいハードなレースだったし、その戦いを制することができて満足している。結果はともかく、僕たちが必要な位置にいないことは明らかだ。この週末で僕たちの弱点が浮き彫りになった。全般的にパフォーマンスが不足していて、特に予選がそうだし、ストレートスピードも不利になっている。最近勝っているとはいえ、チームとしてまだやるべきことはたくさんある。自分たちの長所と短所は分かっているし、これからの課題はシーズン残りで改善していくことだ」
5位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
「この週末は間違いなく、ここしばらくで一番いい感触だったと思うし、僕のペースも最近では一番励みになるものだった。間違いなくタフなバトルだった。抜きつ抜かれつの展開でレースはかなり難しかったし、特にルイス(ハミルトン)、その後はマックス(フェルスタッペン)との戦いでは、引き離すのが難しかった。タイムを失わないためには、どう戦うかをかなり賢く考える必要があった。最終的に僕たちは今日3番目に速いチームだった。メルセデスは明らかに他よりずっと速かったし、マックスにも予想以上のペースがあった。チームにとっていい結果だったし、おそらく僕たちが得られる最高の結果だったと思う。激しくて暑いレースだったけど、感触はずっとよくなっているし、このポジティブな勢いをこれからも続けていければと思う」
6位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
「最新のアップデートをマシンに投入するために、みんながどれだけ懸命に取り組んできたか分かっているし、サーキットでもファクトリーでも続けられているすべての努力に感謝している。ストレートでパフォーマンスを失うことは分かっていたし、それによって僕たちにとってかなり難しいレースになった。マシンに注ぎ込まれたすべての仕事を考えれば、もっといい結果を残したかったけど、この週末から学んだことを持ち帰り、立て直して取り組み続ける。チームはプッシュし続けるし、次のレースではもっと強くなって戻ってきたい」
7位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
「信じられないような週末だった。正直、僕たち全員が達成したことにとても満足していいと思うし、今日7位でフィニッシュして、残りの中ではトップ、中団勢のトップになれたのは本当にいい成果だ。もちろん、もっと上を望んでいたけど、現実的にならなければならないし、今日の結果は今の僕たちが持っているもので達成できたおそらく最高の結果だ。だから最終的には満足している。昨日はみんなで夢を見たけど、今日は現実に戻った! 2回ともいいスタートができて1周をリードしたし、それがスタート時に望んでいたことだった。その後は他のドライバーたちが追いついてきて、直近2戦で優勝しているランド(ノリス)と戦い、最後は最近好調だったルイス(ハミルトン)から3秒遅れでフィニッシュした。この週末から持ち帰れるポジティブなことや思い出は本当にたくさんあって、長く記憶に残ると思う。チームで振り返りをして、チャンピオンシップ争いにとても貴重なポイントを持ち帰り、来週末のマドリードの新しいサーキットに集中する」
8位:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
「僕たちにとってポジティブなレースだったし、ホームレースのひとつでポイントを獲得できてうれしい。僕も裕毅もトップ10でフィニッシュできた。リスタート後はハードタイヤに履き替えてから、オーバーテイクする場面があまりなく、少し孤独なレースだった。それでも8位は今日達成できた最高の結果だったと思うし、週末を通してアルピーヌが見せていたペースを考えれば、僕たちにとっていいダメージリミテーションのレースだった。来週のマドリードについては、新しいコースをシミュレーターで走ったけど、本格的なドライバーズサーキットという感じだ。楽しくなると思うけど、とてもテクニカルなコースなので、いくつかの難題もあると思う。チームが取り組んでいる仕事には本当に感謝している。僕たちにはここまでどのサーキットでも競争力を発揮してきた強いマシンがあるし、それがこれからのレースに向けて大きな自信を与えてくれている」
9位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
「今日のようなレースの後では、いろいろな感情があるし、レースの中で僕たちがいた位置を考えると、悔しさを感じずにはいられない。自分自身に腹が立っている。もっとずっといい結果にできたはずだし、そのことについてチームに申し訳なく思っている。いいスタートを切っていくつか順位を上げ、レース序盤の赤旗後のリスタートでは4番手まで上がっていた。ドライバーとしてこういうポジションを争っていると、さらに興奮するし、モチベーションも高まって、もっと上を求めたくなるし、その位置を失いたくなくなる。マックス(フェルスタッペン)のすぐ後ろを走っていて、ターン6への進入でマシンが大きくスナップして、グラベルの奥まで行ってしまった。幸いバリアは避けられたけど、その後はマシンのハンドリングが違って感じられたので、おそらくフロアに何らかのダメージを負ったんだと思う。その後は気持ちを切り替えて、チームのためにポイントを獲得することだけに集中した。今は自分自身に失望しているけど、少し時間を置いて振り返れば、いいリカバリーだったと思えるようになればいい」
10位:角田裕毅(レーシングブルズ)
「今日はいいレースができました。結果には本当に満足していますし、ポイント圏内に戻れてうれしいです。これほど早くペースを取り戻せるように助けてくれたVCARBのみんなに心から感謝しています。ミディアムタイヤを最後まで持たせることについては少し心配していましたが、予想以上にうまく機能してくれました。マシンの新しいさまざまな部分について学ぶことを本当に楽しんでいますし、マシンに乗る機会を得るたびに積み上げを続けています。今後何かチャンスが巡ってくれば、もちろん準備はできています。でも一番大切なのはアイザックが順調に回復を続けることですし、彼の回復を心から願っています」

11位:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
「今日は持っているものをすべて出し切ったと思う。スタートで間違いなく難しくなったし、オープニングラップでポジションを失うと、そこから挽回するのはいつだって難しい。僕たちはハードにプッシュして、おそらくタイヤを少し使いすぎたけど、それも挽回しようと戦った結果だ。レーシングブルズは今日かなり強く、特にストレートが速かったので、彼らについていくのは予想以上に難しかった。それでもチームは予想していたよりもずっとポイントに近いところで戦えるマシンを用意してくれたし、来週のマドリードに向けてこれをさらに積み上げていく。そこで、もっといいチャンスが得られることを願っている」
12位:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
「全体として、サーキットの特性を考えれば、ここが僕たちにとってより難しい週末のひとつになることは最初から分かっていた。だから、それを考えれば悪い一日ではなかった。2回目のスタートはずっとよくて、オープニングラップでいくつか順位を上げることができたけど、残念ながらその直後にまた順位を落としてしまった。そこで何が起きたのかを正確に振り返り、何か違うことができたのかを理解する必要がある。それ以降は比較的ストレートなレースだった。今日はパッケージから引き出せるものを引き出したし、今週末の僕たちはだいたいこのあたりの位置だった。すべてを振り返って、マドリードに集中する」
13位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
「まず、あれほど大きな事故の後でシャルルが無事だったことをうれしく思う。僕たちについては、自分たちの制約を考えれば今日はいいレースができたし、週末全体としても力強かった。昨日はしっかりした予選をまとめ、今日はいいスタートを切ってレースペースもよかった。VSCでピットに入ったことでオコンの前に出ることができ、メカニックの素晴らしいピットストップといいペースのおかげで最後にはベアマンをオーバーテイクできた。今は来週末のマドリードを本当に楽しみにしている」
14位:リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)
「かなりタフなレースだった。ピットレーンからの最初のラップは本当によくて、かなり順位を上げることができたけど、リスタートではニコとの接触でフロントウイングの一部を失い、ピットに入らなければならず、30秒以上を失った。レースでは本当にいいスピードがあっただけに残念だ。でもリスタート後の戦略展開では、VSCのときを除けば誰もほとんどピットに入らなかったので、残念ながら挽回しなければならないタイムが大きすぎた。問題がなければ、フィールドを追い上げていくかなりいいチャンスがあったと思う。全体としてエンジンペナルティもあって難しい週末だったけど、昨日直面していた問題の多くを解決することができ、今日はいいスピードがあった。だから、この週末から持ち帰れるものはたくさんある」
15位:オリバー・ベアマン(ハース)
「2回ともいいスタートを切って、いくつか順位を上げた。でもその後は、正直に言って単純に僕たちには速さが足りなかった。序盤のラップから、他のマシンについていくために僕の方がかなり強くプッシュしなければならないことは明らかで、最終的にはその代償をタイヤが払うことになった。それに加えて僕はVSCをうまく利用できず、僕の後ろにいた多くのドライバーがそれを利用して最終的に僕をオーバーテイクした。それは残念だし、あと2つくらい上の順位でフィニッシュできたかもしれない。実際のところ、僕たちは単純に遅かったし、特にモンツァのようなサーキットではそれが露呈する。この週末はアップグレードによって前進したことを確認できた。今日はバランスが完全には合っていなかったので、この順位でフィニッシュすることになったけど、ポジティブな点はある」
16位:エステバン・オコン(ハース)
「結局のところ、僕たちは十分に速くなかったと思う。でも今週末は持っているものすべてを最大限に生かそうとして、本当にいい仕事ができたと思う。マシンから最大限を引き出し、問題を軽減するためにあらゆることを試したし、ガレージの中でもしっかりした仕事ができた。最初のスタートは最高だった。ポイント圏内まで上がってルイスやアウディ勢と戦っていて、本当によかった。2回目のスタートについてはいくつか振り返る必要があるけど、それ以外では、いいスタートを切ることなど、これまで取り組んできた宿題の成果はかなりしっかり出ていた。その点には満足できる」
17位:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
「赤旗後にハードタイヤ1セットで長く走って最後まで行こうとしたけど、終盤にはどうしてもデグラデーションが出てしまった。それでも賭けてみる価値はあった。今週末に新しいPUを投入したこともあって、レースペースはここしばらくで一番よかったけど、それと同時に、僕たちが今何を持っていて、目指すところに到達するために何をしなければならないのかも示している。今日の戦略を振り返って、何か違うことができたのか確認する必要がある。まずまずのレースだったけど、整理すべきことは常にある。マドリードはまったく違うサーキットになるし、簡単ではないだろうけど、その挑戦を楽しみにしている」
18位:セルジオ・ペレス(キャデラック)
「僕たちにとって非常に難しいレースだった。ストレートでかなりタイムを失っていて、周囲のマシンと戦うのがものすごく難しかった。コーナーでのペースは他のマシンにかなり近かっただけに、ストレートでこれほど大きな差があるのを見るのはフラストレーションがたまった。ストレートで助けになるいくつかのパーツと、次のフェラーリエンジンが入ってくる予定だ。チームはできるだけ早くすべてを整えるために懸命に取り組んでいるし、それによって今後のレースではもっと強いポジションに立てることを願っている」
19位:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
「レースの最初のスティントは、これまでで最もポジティブなもののひとつだったと思う。長い間ウィリアムズ勢と戦えているように感じていたけど、残念ながら第2スティントではかなりタイムを失った。ピットストップが遅く、それによってブルーフラッグを受ける状況に入ってしまい、リズムをつかむのが難しくなって、最終的に僕たちのレースに影響した。今回はトラブルがずっと少ない週末だったので、問題解決ではなく細かい部分の改善に集中することができた。レースペースもこれまでのグランプリより少しよく見えたし、2台とも完走できた。だから僕たちは前進している」
DNF:ランス・ストロール(アストンマーティン)
「油圧系の問題が疑われたため、マシンをリタイアさせなければならなかった。でも、いずれにしてもレースでは苦戦していた。現時点で僕たちに必要なパワーがないことは分かっているし、今日はそれをさらに証明する結果になった。紙の上ではマドリードの方が僕たちには少しよさそうなので、今はそこに集中する」
DNF:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
「今日の僕のレースは、縁石に乗ったときにマシンにダメージを負ったことで早く終わってしまった。さらなるダメージが発生しないようにするため、ストップすることを決めた。それまではキャデラック勢と戦いながら、マシンから最大限を引き出そうとしていた。今は来週のスペインと、僕たち全員にとって新しいサーキットに目を向けている」
DNF:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「僕たちが望んでいた週末の終わり方ではなかった。ここで気持ちを切り替えて、来週のマドリードに目を向けなければならない。ホームレースで僕たちを応援してくれたすべてのティフォシに心から感謝している。必ずもっと強くなって戻ってくる」

















