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  • リアム・ローソン 同じPUのレッドブルF1で困惑「パワーデリバリーが理解できない」

    リアム・ローソン 同じPUのレッドブルF1で困惑「パワーデリバリーが理解できない」

    リアム・ローソンが、レーシングブルズと同じレッドブル・パワートレインズ製パワーユニット(PU)を搭載するレッドブルRB22で、パワーデリバリーの違いに苦戦していたことが明らかになった。

    ローソンは2026年F1イタリアGPで、負傷したアイザック・ハジャーの代役としてレッドブル・レーシングから出場。レーシングブルズのVCARB-03で使い慣れているはずのPUだったが、RB22ではその出力特性を理解することが難しく、それが自身を「最も妨げている」と訴えていたという。

    同じレッドブルPUでもRB22では異なる感触
    2026年からレッドブル・レーシングとレーシングブルズは、ともにレッドブル・パワートレインズ製PUを搭載している。

    ローソンはレーシングブルズでVCARB-03をドライブしてきただけに、レッドブルのPUそのものには十分な経験がある。通常であれば、代役として別チームのマシンに乗り換える際にも、少なくともエンジン側の特性については一定の知識を持っていることになる。

    しかし、実際にRB22を走らせると、その感触はVCARB-03と同じではなかった。

    F1イタリアGPのFP1でローソンの無線を聞いていたF1TVのアレックス・ブランドルは、中継では放送されなかった興味深いやり取りがあったことを明かしている。

    「リアム・ローソンについて話そうと思って来たんだけど、彼は不安定さの問題を抱えている。それに加えて、現時点でレッドブルのパワーデリバリーを理解できないとも言っている。彼が自分を最も妨げているものとして挙げているのは、そこだ」

    つまり、ローソンが苦戦していたのは単純なPUの性能不足ではなく、アクセル操作に対してどのようにパワーが立ち上がるのかというドライバビリティの部分だった。

    レーシングブルズで経験済みのPUが「最大の足かせ」に
    この証言が興味深いのは、ローソンがレッドブル・パワートレインズ製PUを初めて経験したドライバーではないという点にある。

    レーシングブルズも同じPUを使用しており、ローソンはVCARB-03でその特性を十分に経験してきた。それにもかかわらず、RB22に乗り換えるとパワーデリバリーを「理解できない」と感じていた。

    同じPUを搭載していても、実際のドライバビリティはマシンごとに同一になるわけではない。エネルギーマネジメントやスロットルマッピング、ギアリング、シャシー側の特性などが組み合わさることで、ドライバーがアクセルペダルから受け取る感覚には違いが生じる。

    ローソンはFP1でRB22について「不安定だ」とも繰り返し訴えていた。アレックス・ジャックは当時のF1TV中継で「彼は無線でマシンが『不安定だ』と言っている。そしてFP1を通して、ずっと同じことを言い続けている」と伝えている。

    それでもローソンはFP1を4番手で終えたが、ベストタイムはソフトのC5タイヤで記録したものだった。トップタイムのシャルル・ルクレールはミディアムのC4タイヤを使用しており、順位ほど順調なセッションではなかったことが無線からもうかがえる。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    RB22特有の扱いにくさを示すローソンの証言
    レッドブル・パワートレインズは2026年の新レギュレーション導入に合わせて初の自社製F1パワーユニットを投入。FIAのADUO評価では、そのICE(内燃エンジン)は高い性能を示している。

    一方で、絶対的なエンジン性能とドライバーが感じる扱いやすさは別の問題だ。

    レーシングブルズで同じPUを経験してきたローソンが、RB22に乗った途端にパワーデリバリーへの戸惑いを訴えたことは、その違いを浮き彫りにするものだった。

    ローソンにとってレッドブルへの乗り換えは、単に同じPUを搭載した別のシャシーに乗るというほど単純なものではなかった。使い慣れたはずのレッドブル製PUでさえRB22では異なる振る舞いを見せ、その特性を理解すること自体が課題になっていた。

  • リアム・ローソン F1イタリアGPで14位「フロントウイング交換が大きな痛手」

    リアム・ローソン F1イタリアGPで14位「フロントウイング交換が大きな痛手」

    リアム・ローソンは、2026年F1第13戦イタリアGP決勝を14位で終えた。ピットレーンスタートから一時11番手まで順位を上げたものの、ニコ・ヒュルケンベルグとの接触でフロントウイングを破損。交換のためのピットストップで30秒以上を失ったことが、ポイント獲得の可能性を絶つ大きな要因となった。

    レッドブル・レーシングから2戦連続で出場したローソンは、PU交換によるペナルティに加え、パルクフェルメ下でリアウイングとサスペンションのセットアップを変更したため、ピットレーンから決勝をスタートした。

    それでも序盤から着実に順位を上げ、ポイント圏が見える位置まで浮上。しかし、ヒュルケンベルグとの接触を境にレースは大きく崩れることになった。

    ピットレーンから11番手まで追い上げ
    ローソンはピットレーンからスタートすると、序盤から積極的にポジションを上げた。9周目には11番手まで浮上し、後方からポイント獲得を狙える展開に持ち込んでいた。

    「かなり厳しいレースだった。ピットレーンからの最初のラップは本当に良くて、かなり順位を上げることができた」

    しかし、その追い上げは赤旗後の再スタートでヒュルケンベルグと接触したことで止まった。

    フロントウイング交換で30秒以上を失う
    レース後、思うように順位を上げられなかった理由を尋ねられたローソンは、フロントウイングの破損を最大の要因に挙げた。

    「フロントウイングを失ったので、新しいものに交換するためにピットに入らなければならなかった。それが今日、僕たちにとって本当に大きな痛手になった」

    ローソンによれば、接触は再スタート後のターン1で発生した。

    「再スタートのとき、ニコが僕を見ていなかったのかどうかは分からないけど、ターン1に入るところで僕は彼の横にいた。そこで彼のリアタイヤに触れてフロントウイングを壊してしまった」

    「それで新しいものに交換するためにピットに入らなければならなくなって、30秒くらい失った」

    フロントウイング交換を終えたローソンは20番手でコースに復帰。それまでの追い上げで築いたポジションを失い、再び後方からの挽回を強いられた。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    「問題がなければフィールドを上がれた」
    フロントウイング交換で大きく後退したローソンにとって、その後のレース展開も追い上げには不利だった。VSC(バーチャルセーフティカー)時を除いてライバルの多くが追加のピットストップを行わず、失ったタイムを取り戻す機会は限られた。

    「残念だよ。レースでは本当にいいスピードがあった。でも、再スタート後の戦略がああいう展開になって、VSCのとき以外はほとんど誰もピットに入らなかった。だから、残念ながら取り戻さなければならない時間が多すぎた」

    「問題がなければ、フィールドをかなり上がっていけるチャンスがあったと思う」

    レッドブルF1代表のローラン・メキースも、接触がローソンのポイント獲得の可能性を奪ったと振り返った。

    「リアムはPUペナルティによって後方からスタートするという厳しいレース序盤のあと、いいペースを示していた。ニコとの接触によってフロントウイングを交換しなければならず、それによって最終的にポイント獲得のチャンスを失った」

    ヒュルケンベルグとの攻防で白黒旗
    ローソンとヒュルケンベルグの攻防では、別の場面もスチュワードの注目を集めた。ターン4へのアプローチでローソンがヒュルケンベルグをコース外へ押し出したとして確認され、ローソンにはレースディレクターから白黒旗が提示された。

    スチュワードは、すでに警告が出されていたことを考慮し、追加措置を取らなかった。

    結果は14位も決勝ペースには手応え
    ローソンにとって、PU関連のペナルティを抱えて臨んだモンツァは難しい週末となった。前戦オランダGPではレッドブル復帰戦で7位入賞を果たしたが、2戦目のイタリアGPは14位に終わった。

    それでも、決勝で見せたペースについては前向きな材料を得ている。

    「全体として、エンジンペナルティもあって難しい週末だった。でも、昨日直面していた問題の多くを解決できたし、今日はいいスピードがあった。だから、この週末から持ち帰れるものはたくさんある」

    モンツァでは結果こそ14位だったものの、ピットレーンからポイントを狙える位置まで追い上げる速さは示した。フロントウイング破損によって結果にはつながらなかったが、ローソンにとって決勝ペースには手応えを残すレースとなった。

  • リアム・ローソン レッドブルF1代役継続にパーメイン「理想的ではない」

    リアム・ローソン レッドブルF1代役継続にパーメイン「理想的ではない」

    レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインは、負傷したアイザック・ハジャーに代わってリアム・ローソンがレッドブル・レーシングからF1イタリアGPに出場した状況について「理想的ではない」と率直に語った。

    ローソンはF1オランダGPに続いて2戦連続でハジャーの代役を務めた。レーシングブルズにとっても、レッドブル・レーシングからローソンを借りる現在の体制は本来望んでいたものではない。

    パーメインによれば、ローソン自身もチームへの協力には前向きである一方、自分のマシンに戻ることを望んでいるという。

    イタリアGPでは事前に代役プランを準備
    ハジャーは復帰を目指して可能な限りの準備を進めていたが、レーシングブルズ側もローソンが再び代役を務める可能性を想定していた。

    「今週末は少し楽だった。彼(ローソン)は、ここで走る可能性が非常に高いことを分かっていた」とパーメインはSky F1に語った。

    「アイザックは復帰するためにできることをすべてやった。ただ、我々はシミュレーターのセッションを計画していたし、フライトもシミュレーターの予定もすでに用意してあった。あとは、それを実行に移すだけだった」

    オランダGPで急きょ代役を務めた経験を踏まえ、イタリアGPではハジャーが出場できなかった場合に備えた準備をあらかじめ整えていた。そのため、ローソンを再びレッドブル・レーシングのマシンに乗せるまでの手続きは、前戦よりスムーズだったという。

    「リアムは自分のマシンに戻りたがっている」
    一方でパーメインは、ローソンをレッドブル・レーシングへ送り出し続ける現在の状況がレーシングブルズにとって好ましいものではないことも認めた。

    「理想的ではない。我々にとって間違いなく理想的ではない。リアムは喜んで助けてくれているけど、『自分のマシンに戻りたい』と言っている」

    ローソンにとってレーシングブルズは本来の所属先であり、代役としてレッドブル・レーシングをドライブする現在の立場は一時的なものだ。パーメインは、ハジャーが復帰できればローソンのシートはすぐに用意されると本人に伝えている。

    「私は彼に『アイザックが健康を取り戻して走れるようになったら、シートはすぐに君のために用意されている』とはっきり伝えている」

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    レッドブルとレーシングブルズの違いをフィードバック
    ローソンが2台を短期間で乗り比べたことで、レーシングブルズはレッドブル・レーシングとのマシン特性の違いについて直接的なフィードバックも得ている。

    「彼はいくつかフィードバックをくれた。そのひとつが、向こうのマシンにはかなり大きなロードがあるということだ。高速域ではそれを本当に感じると言っている」

    「特にザントフォールトの非常に高速なコーナーでは、そのロードをはっきり感じられたと言っていた」

    一方、レーシングブルズのマシンには低速域で扱いやすい部分があるという。

    「我々のマシンは低速コーナーの中盤から出口にかけて、もう少しフレンドリーだ。速さでは及ばないかもしれないし、おそらく実際にそうだろう。ただ、少し扱いやすいのだと思う」

    ローソンはハジャーがF1に復帰できる状態になるまでレッドブル・レーシングの代役を務める見通しだ。ただし、復帰時期があらかじめ固定されているわけではなく、ハジャーのコンディションが十分に回復したと判断されれば、ローソンはレーシングブルズのシートへ戻ることになる。

  • リアム・ローソン F1イタリアGP予選「マックスをQ3で助けるはずだった」

    リアム・ローソン F1イタリアGP予選「マックスをQ3で助けるはずだった」

    リアム・ローソンは、2026年F1イタリアGPの予選を14番手で終えた。パワーユニット交換によるグリッド降格が決まっているなか、レッドブル・レーシングはマックス・フェルスタッペンにトウを与える役割をローソンに託していたが、Q2で敗退して計画は実現しなかった。

    ローソンはQ2最後のアタックでオスカー・ピアストリに進路を妨げられたほか、前日からマシンのパフォーマンスが低下したと説明。

    一方で、今週末はグリッド降格を前提に決勝へ重点を置いており、純粋な1周の速さを追求したセットアップではなかったことも明かした。

    「Q3でマックスを助けるのが目標だった」
    レッドブル・レーシングは、予選でローソンをフェルスタッペンのトウ役として活用することを計画していた。

    Q2ではローソンがフェルスタッペンをトウした後、両者の役割を入れ替え、フェルスタッペンがローソンを引っ張ってQ3進出を狙った。しかし、ローソンの最後のアタックはトラフィックに遭い、タイムを更新できなかった。

    「正直に言えば、それでもQ3に進めるだけの速さはあるべきだった。昨日はかなりいいスピードがあったけど、今日はパフォーマンスを少し失ってしまった」

    「全体としての目標はQ3に進んでマックスを助けることだった。でも、そこまでたどり着けなかった。もちろん僕たちが計画していた結果ではない」

    ローソンは1分22秒821で14番手。フェルスタッペンはQ3へ進出したものの、ローソンが脱落したことで最終セッションではトウを得られなかった。

    決勝重視で「1周の速さにはそれほど重点を置かなかった」
    前日と比較してペースを失った理由について、ローソンは今週末のマシン作りそのものが決勝を重視したものだったと説明した。

    「正直、今週末は全体を通してかなり決勝に重点を置いてきた。ペナルティを受けることは分かっていたからね」

    「だから理想的ではなかったし、純粋な1周の速さにはそれほど重点を置いていなかった」

    ローソンは今回、規定数を超えるパワーユニットコンポーネントを投入したことでグリッド降格が決まっており、予選順位にかかわらず後方から決勝をスタートする。そのため、レッドブル・レーシングは予選一発の速さよりも決勝でのパフォーマンスを優先して週末を組み立てていた。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    ピアストリにブロック「最後までずっとクリーンエアだった」
    それでもQ2敗退を決定づける形となったのが、最後のアタックで遭遇したトラフィックだった。

    ローソンはターン1でピアストリに進路を妨げられた。さらに、それまでの予選ではほぼクリーンエアで走っていたため、突然前走車の影響を受ける状況になったことも難しさを増幅させたという。

    「もちろん、ターン1でブロックされたことも助けにはならなかった」

    「それに、最後のラップまでは予選をずっとクリーンエアで走っていた。前のマシンについて走ることさえ一度もなかったんだ。だから、理想的な状況ではなかった」

    チーム公式コメントでもローソンは、ピアストリにブロックされたことに加えてタイヤが非常に熱くなっていたと説明している。

    「最後のラップまではセッションをずっとクリーンエアで走っていたから、オスカーにブロックされたことが何より大きく響いたと思う。タイヤもものすごく熱くなっていたので、理想的な状況ではなかった」

    予選14番手という結果はレッドブル・レーシングが描いていたシナリオとは異なるものとなったが、ローソン自身の決勝スタート位置には大きな影響を与えない。後方からの追い上げを前提として準備してきただけに、決勝ではレース重視のセットアップを生かしてポジションを取り戻すことが目標となる。

    「全体的に難しい一日だったけど、どちらにしても最後尾からスタートすることになっていたから、僕のレースにとってはそれほど違いはない。明日はいい形でいくつか順位を上げられることを願っている」

  • リアム・ローソン F1イタリアGP最後尾スタート PU交換でグリッド降格

    リアム・ローソン F1イタリアGP最後尾スタート PU交換でグリッド降格

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)が、2026年F1第13戦イタリアGPでパワーユニット(PU)コンポーネントを交換したことにより、グリッド降格ペナルティを受け、決勝を後方からスタートすることになった。

    FIAが公表した文書によると、ローソンがドライブするRB22には複数の新しいPUコンポーネントが投入された。いずれもシーズン中に使用できる規定数を超えており、ローソンはメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリ、ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンとともにグリッド降格の対象となった。

    ローソンのRB22に複数の新品PUコンポーネント
    今回ローソンのRB22に投入されたのは、6基目の内燃エンジン(ICE)、6基目のターボチャージャー、6基目のエキゾースト、4基目のMGU-K、そして7基目のPU-ANCとなる。

    これらはいずれも2026年のスポーティングレギュレーションで定められた年間使用可能数を超えるため、グリッド降格ペナルティが科される。

    ローソンはイタリアGP予選を14番手で終えたが、PU交換によるペナルティによって決勝では後方からのスタートを強いられる。

    すでにアントネッリとアルボンもPU関連のペナルティを受けることが決まっており、モンツァでは複数のドライバーが予選結果とは異なる位置から決勝を迎えることになる。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    交換対象はハジャーが使用してきたRB22
    今回のPU使用数でポイントとなるのが、コンポーネントの割り当てだ。

    ローソンは左手首の負傷からリハビリを続けているアイザック・ハジャーの代役としてレッドブル・レーシングから出場している。そのため今回のPUコンポーネントの使用数は、通常ハジャーがドライブしているマシンに割り当てられているものとなる。

    ハジャーは負傷のため前戦オランダGPを欠場。ローソンが代役としてRB22をドライブし、7位入賞を果たした。

    ハジャーはイタリアGPでも復帰を見送っており、ローソンが2戦連続でRB22をドライブ。一方、レーシングブルズではローソンに代わって角田裕毅が引き続きアービッド・リンドブラッドとコンビを組んでいる。

    モンツァは長い全開区間を持ち、PUへの負荷が大きいサーキットでもある。レッドブル・レーシングはローソンのマシンに複数の新品コンポーネントを投入し、グリッド降格を受け入れる形で今後のレースも見据えたPUプールを確保することになった。

  • リアム・ローソン レーシングブルズF1の速さに驚かず「開発がすべて機能している」

    リアム・ローソン レーシングブルズF1の速さに驚かず「開発がすべて機能している」

    リアム・ローソンは、2026年F1第13戦イタリアGP初日の走行を終え、レッドブルでFP1を4番手、FP2を12番手で終えた。FP2ではショートランよりも決勝を見据えたロングランを重視しており、順位以上に多くのデータを得られた「生産的な一日」だったと振り返った。

    アイザック・ハジャーの負傷に伴いレッドブルをドライブするローソンは、FP1で1分23秒433を記録して4番手。

    FP2では1分23秒660で12番手だったものの、セッションの大部分をロングランに費やし、ソフトとハードの両方で決勝に向けた確認を進めた。

    FP1は4番手「生産的な一日だった」
    ローソンはFP1でソフトタイヤを2セット使用し、上位勢に割って入る4番手でセッションを終えた。午後のFP2ではプログラムを大きく変え、決勝を意識した走行に重点を置いた。

    「悪くなかった。生産的な一日だったと思う」

    「FP2ではほとんどの時間をロングランに使った。最初にショートランをして感触は悪くなかったし、その後はソフトとハードで2回のロングランを行った。僕にとってはいい学習になった」

    ローソンはFP2で35周を走行。レッドブルの公式コメントでも「今日はロングラン、特にFP2にかなり集中していた」と説明しており、ショートランを十分に行っていないことから、土曜日は予選を見据えた作業に重点を移す考えを示した。

    「今日は多くの周回を走ったけど、ショートランはそれほど多くやっていない。だから明日はそこに集中することになると思う」

    前戦の課題を踏まえ決勝ペースを確認
    ローソンがロングランを重視した背景には、前戦オランダGPでの経験もある。ザントフォールトでは予選より決勝で苦戦したことから、モンツァではレースコンディションでのマシンの挙動を重点的に確認した。

    「ザントフォールトでは予選に比べて決勝の方がかなり苦戦した。だから、そこから学べることをできるだけ学ぼうとしている」

    FP2ではマックス・フェルスタッペンもマシンバランスに苦戦。フロントウイングを変更するなど調整を続けたが9番手にとどまり、ローソンも12番手と、レッドブルにとっては予選に向けて改善が必要な初日となった。

    ローソンは特に、モンツァで上位勢が発揮しているダウンフォースレベルとの差を課題に挙げた。

    「トップ勢と比べると、ここで彼らが出しているようなダウンフォースには間違いなく僕たちは届いていない。でも、今日はいくつかいい学びがあったので、明日何ができるか確認していく」

    予選ではフェルスタッペンへのトウも選択肢
    長いストレートを持つモンツァでは、予選で他車のトウを利用することによるタイムゲインが大きい。ローソンには、フェルスタッペンにトウを与える戦略を採用する可能性についても質問が飛んだ。

    「もちろん、それは話し合うことになるし、プランを決めることになると思う」

    具体的な戦略については明言しなかったものの、レッドブルが2台の位置関係を利用した予選戦略を検討する可能性を認めた。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    レーシングブルズの速さに「驚いていない」
    FP2では、ローソンが今季ドライブしてきたレーシングブルズも速さを見せた。アービッド・リンドブラッドが7番手、角田裕毅が10番手に入り、ローソンのレッドブルを上回った。

    直前まで乗っていたレーシングブルズがモンツァでもレッドブルと近いラップタイムを記録していることについて、ローソンは驚きではないと語った。

    「レーシングブルズが進歩していることを考えれば驚きではない。正直、僕たちは一年を通してとても強かったし、投入されてきた開発もすべてうまく機能している。だから驚いてはいない」

    さらに、将来的にレーシングブルズへ戻ることを念頭に置いた発言も飛び出した。

    「僕が戻ったときにも速いマシンだと分かっているのは、もちろん楽しみなことだ。でも、2台はドライビングという意味ではまったく違う。それなのに似たようなラップタイムを出しているのは、かなりクレイジーだ」

    FP1の4番手からFP2では12番手へ順位を落としたローソンだが、FP2はロングランを中心としたプログラムだったため、単純な順位だけでは初日の内容を判断できない。決勝に向けたデータを蓄積した一方、レッドブルにはトップ勢とのダウンフォース差という課題も残った。

    土曜日はショートランと予選パフォーマンスに重点を移す。フェルスタッペンとのトウ戦略も含め、レッドブルがモンツァでどこまで上位との差を縮められるかが焦点となる。

  • リアム・ローソン 2台並行のF1イタリアGP準備「水曜まで決まらなかった」

    リアム・ローソン 2台並行のF1イタリアGP準備「水曜まで決まらなかった」

    リアム・ローソンは、2026年F1イタリアGPで2戦連続となるレッドブル・レーシングからの出場が決まるまで、レッドブルとレーシングブルズという「まったく異なる」2台を想定して準備を続けていたことを明かした。

    左手首の負傷から回復途上にあるアイザック・ハジャーの欠場が正式に決まったのは水曜日。ローソンにとっては直前の決定となったが、シミュレーターでRB22を走らせる時間を確保し、モンツァに向けた準備を整えたという。

    水曜日に決定「かなり遅く感じた」
    ローソンは、ハジャーに代わって再びレッドブルをドライブすると知った時期について「水曜日」と答えた。

    「この1週間は、どうなるのかをずっと待っているような状態だった。当然、アイザックにも回復するための最大限のチャンスを与えようとしていた」

    「心のどこかでは、まだ僕が乗る可能性があることは分かっていた」

    「でも、水曜日になってようやく決まったので、かなり遅く感じた。ただ、それでもシミュレーターのセッションをこなして、週末に向けた通常の準備をするだけの時間はあった」

    ハジャーの状態次第では、ローソンが通常通りレーシングブルズから出場する可能性も残されていた。そのため、決定が下されるまでは両チームを想定した準備が必要だった。

    レッドブルとレーシングブルズの2台を並行して準備
    ローソンは、ハジャーを担当するレッドブル側のエンジニアと、自身を担当するレーシングブルズ側のエンジニアの双方と作業しながら、どちらのマシンに乗ることになっても対応できるよう準備を進めていた。

    「両方と作業していた。どちらになっても準備できているようにするためだ。当然、両チーム、両方のマシンを理解しておく必要があった」

    「2台はドライビングの感覚がかなり違うので、行ったり来たりするのは簡単ではない。シミュレーターの中だけでもそうだ。それが一番大きなチャレンジだった」

    「でも、水曜日にようやく答えが出て、これからは基本的にこのマシンだけに集中できる。それはよかった」

    レッドブルとレーシングブルズは同じパワーユニットを使用しているものの、ローソンによれば、ドライバーが感じるマシンの特性はほぼ全面的に異なるという。

    「すべてが違う」RB22で際立つ高速グリップ
    レッドブルとレーシングブルズのマシンは具体的にどこが違うのか。そう問われたローソンは、「すべて」と端的に答えた。

    「もちろんパワーユニット以外は、ドライビングという点ではかなり違う。特にレッドブルで一番印象的なのは高速コーナーでのグリップだと思う。僕が普段乗っているマシンから乗り換えると、そこが特に印象的だ」

    「でも、マシンの走らせ方もバランスも本当に大きく違う。あまり詳しく言うことはできないけど、ドライビングするうえではまったく違うマシンだ」

    「ステアリングを通じて得られるフィードバックも、マシンの感触も、動き方も、すべてがかなり違う」

    同じパワーユニットを搭載していても、ローソンが「すべて」と表現するほど両車のフィーリングには大きな隔たりがある。なかでも、普段レーシングブルズをドライブするローソンが真っ先に挙げたRB22の高速グリップは、モンツァでも重要な要素となる。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング) イタリアグランプリ

    ザントフォールトで得たRB22の経験
    一方、今回のローソンには前戦より有利な材料もある。F1オランダGPですでにRB22を実戦で経験していることだ。

    ハジャーの負傷を受けて急きょレッドブルに招集されたローソンは、ザントフォールトで同チーム加入後初となるQ3進出を果たし、決勝では7位でフィニッシュ。6ポイントを獲得した。

    しかもオランダGPはスプリントフォーマットだったため、通常よりフリー走行が少なく、RB22への適応に使える時間は限られていた。

    対してモンツァは通常フォーマットで行われ、金曜日のFP1とFP2、土曜日のFP3と3回のフリー走行が用意される。ローソンは、前戦よりも落ち着いてマシンへの理解を深められると考えている。

    「とにかく、この機会を最大限に生かしたい。今回も僕にとっては興味深い立場だ」

    「ザントフォールトはスプリント週末だったので、かなりストレスを感じる場面もあった。でも、全体としてはいい週末だった」

    「少なくとも今回は、その経験がある。だから適応するのは少し楽になるはずだ。それに、ここでは3回のフリー走行がある。ずっと通常に近い週末だ」

    「だから、またいいチャンスだと思っている」

    ローソンがレッドブル 角田裕毅はレーシングブルズ
    ローソンが引き続きレッドブルでマックス・フェルスタッペンと組むことになったため、レーシングブルズでは角田裕毅が2戦連続で代役を務める。

    角田裕毅はアービッド・リンドブラッドとコンビを組み、モンツァでVCARB-03をドライブする。

    前戦では急な招集にもかかわらずRB22でQ3進出と7位入賞を果たしたローソン。今回は出場決定までレッドブルとレーシングブルズという特性の大きく異なる2台への準備を並行して進める難しさがあったが、水曜日以降はRB22に集中できる状況となった。3回のフリー走行を使えるモンツァで、ザントフォールト以上にマシンへの理解を深められるかがポイントとなる。

  • リアム・ローソン F1イタリアGPもレッドブル続投「RB22への理解は深まった」

    リアム・ローソン F1イタリアGPもレッドブル続投「RB22への理解は深まった」

    リアム・ローソンが、2026年F1第13戦イタリアGPでもレッドブル・レーシングのRB22をドライブすることが決まった。アイザック・ハジャーが左手首の負傷からの回復途上にあるため、ローソンは前戦オランダGPに続いてマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務める。

    オランダGPで急きょRB22に乗り込んだローソンは7位入賞を果たし、レッドブルでの初戦から6ポイントを獲得した。

    今回はすでに1週末をRB22で経験した状態でモンツァに入ることになり、ローソン自身もマシンへの理解を深めたうえで臨めることを大きなプラスと捉えている。

    ハジャー欠場でローソンが2戦連続レッドブルへ
    レッドブルは、サマーブレイク中のトレーニングで左手首を負傷したハジャーについて、イタリアGPまでにレースへ復帰できる状態には至らなかったと判断した。

    これにより、ザントフォールトで採用されたドライバー変更がモンツァでも継続される。ローソンがレーシングブルズからレッドブル・レーシングへ移り、フェルスタッペンとRB22をドライブ。リザーブドライバーの角田裕毅がレーシングブルズに入り、アービッド・リンドブラッドとVCARB-03を走らせる。

    ローソンにとって、レッドブルで2戦連続してレースに出場できることは大きい。オランダGPはスプリント形式だったため、通常のグランプリ週末よりもフリー走行の時間が限られ、RB22への適応に使える時間は十分ではなかった。

    それでもローソンは予選8番手につけ、決勝では黄旗区間で十分に減速しなかったとして10秒のタイムペナルティを科されたものの7位でフィニッシュした。

    フェルスタッペンがレース序盤のインシデントでリタイアしたため、結果的にローソンがレッドブル唯一のポイント獲得者となった。

    「もう1週末チームと過ごせるのは素晴らしい」
    ローソンは、まずハジャーの回復が順調に進んでいることを喜びながら、再びRB22をドライブできる機会を前向きに受け止めている。

    「アイザックが順調に回復していて、もうすぐマシンに戻れると聞けたのはよかった。でも、僕にとってもこのチームでもう1週末を過ごせるのは素晴らしいことだ」

    「ザントフォールトでは、このマシンについて最初のすごく有益な基準を得ることができた。スプリント週末を丸々ひとつ経験したことで、モンツァにはマシンについて、そして僕がマシンに何を求める必要があるのかを、より深く理解した状態で入ることができる」

    わずか1戦とはいえ、RB22の挙動やセットアップの方向性、自身が必要とするフィーリングについて実戦で確認できた経験は、2戦目に向けて重要な材料となる。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング) イタリアグランプリ

    ザントフォールトとは正反対のモンツァが次の試金石
    一方、イタリアGPの舞台となるモンツァは、ザントフォールトとは大きく性格が異なる。

    長いストレートと強いブレーキングが特徴となるモンツァでは、低ダウンフォース仕様での空力効率やパワーユニット性能が重要になる。RB22への理解を深めたローソンにとっても、異なる特性のサーキットでマシンをどこまで引き出せるかが次の課題となる。

    「まったく違うサーキットだし、新しいチャレンジもある。でも、前回の週末にチームと築いたものをさらに積み重ねて、僕たちに何ができるのかを見るのを楽しみにしている」

    ザントフォールトでは限られた準備時間のなかで予選8番手、決勝7位という結果を残したローソン。2戦連続でRB22を任されたことで、モンツァでは単なる代役として適応する段階から、前戦で得た経験をパフォーマンスにつなげる段階へと移る。

    ハジャーの復帰までという期間限定の起用ではあるものの、異なるコース特性を持つ2戦でレッドブルのマシンを経験できることは、ローソンにとって自身の評価をさらに高める重要な機会となる。

  • リアム・ローソン F1イタリアGPもレッドブルから参戦 ハジャー欠場で2戦連続代役

    リアム・ローソン F1イタリアGPもレッドブルから参戦 ハジャー欠場で2戦連続代役

    リアム・ローソンが、2026年F1第13戦イタリアGPでもレッドブル・レーシングから出場することが決まった。左手首を負傷しているアイザック・ハジャーの欠場が正式に決定し、前戦オランダGPに続いてローソンがマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務める。

    ハジャーはサマーブレイク終盤に左手首を骨折し、オランダGPを欠場。レッドブルはイタリアGPでの復帰を目指して回復状態を見極めてきたが、9月2日(水)の最終的なチェックを経て、モンツァで復帰させるにはリスクがあると判断した。

    これによりローソンに2戦連続でレッドブルをドライブする機会が巡ってきた。

    ローソンがモンツァでもレッドブルをドライブ
    レッドブルはイタリアGPを前に、ローソンの継続起用を正式に発表した。

    「リアムはモンツァで行われるイタリアGPでマックスとともに走る。一方、アイザックはサマーブレイク中に負った手首の負傷から、引き続き順調な回復を見せている」

    「我々は彼のリハビリを注意深く見守っており、競技復帰について不必要なリスクを冒すつもりはない。一日も早い回復を願っている」

    ローソンは前戦オランダGPでもハジャーの代役としてレッドブルに招集された。今回も同じ体制が採用され、フェルスタッペンとともにRB22を走らせる。

    ローソンにとって、レッドブルで2戦連続のグランプリを戦えることは大きい。オランダGPでは急きょマシンを乗り換える形だったが、今回はすでにRB22で予選と決勝を経験した状態でモンツァへ入ることができる。

    オランダGPでは7位入賞
    ローソンはオランダGPで代役として期待に応える結果を残した。

    レッドブル復帰初戦となったザントフォールトでは7位でフィニッシュし、チームにポイントを持ち帰った。RB22のパフォーマンスを考えれば、限られた準備時間での代役として堅実な結果だった。

    2025年にレッドブルで2戦を戦った後、レーシングブルズへ戻ったローソンにとって、再びトップチームのマシンで自らの能力を示す機会となった。

    今回はさらに条件が整う。

    前戦では突然の代役だったのに対し、モンツァではRB22の特性を理解したうえで週末をスタートできる。フェルスタッペンとの比較を含め、ローソンが2戦目でどこまでパフォーマンスを引き上げられるかは注目点となる。

    ハジャーは左手首への負担を考慮して欠場
    一方、ハジャーについてはイタリアGPでの復帰が検討されていた。

    負傷後の回復は順調とされていたものの、レッドブルは水曜日の状態確認を経て、復帰を急がせないことを決めた。

    特にモンツァのコース特性が判断材料のひとつになったとみられる。

    モンツァは時計回りのサーキットで、右コーナーでは負傷している左手首への負荷が大きくなる。また、F1屈指の高速サーキットであり、長いストレートからのハードブレーキングも繰り返される。

    完全に回復していない状態でレースに出場し、骨折箇所を悪化させれば、イタリアGPだけではなく残りの2026年シーズンにも影響する可能性がある。

    そのためレッドブルはハジャーの回復を優先し、ローソンを続投させる道を選んだ。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング) イタリアグランプリ

    2戦連続の代役はローソンに新たなアピール機会
    ローソンにとって今回のイタリアGPは、単なる代役以上の意味を持つ。

    2025年にレッドブルへ昇格したローソンは、わずか2戦でレーシングブルズへ戻された。その後は着実にパフォーマンスを立て直し、2026年にはレーシングブルズで評価を回復。そしてハジャーの負傷によって、再びレッドブルをドライブする機会を手にした。

    オランダGPで7位という結果を残した直後だけに、モンツァで再びフェルスタッペンと同じマシンを走らせることは、自身の現在地を示す絶好の機会となる。

    ただし、今回の代役起用と2027年のレッドブルのレギュラーシート争いは切り分けて考える必要がある。

    『Auto Motor und Sport』によれば、レッドブル内部ではハジャーとの契約延長に向けた動きが進んでおり、その将来について近く発表される可能性があるという。

    ハジャーは2025年にレーシングブルズで印象的なルーキーシーズンを送り、2026年にレッドブルへ昇格。フェルスタッペンのチームメイトとして高い評価を得ており、チームは今後もハジャーを起用する方向に傾いているとされる。

    その場合、ローソンが今回の代役で好成績を残したとしても、すぐにレッドブルのレギュラーシートにつながるとは限らない。

    さらにローソン自身の2027年レーシングブルズ残留についても、まだ確定していないと報じられている。F2ランキング首位のニコラ・ツォロフがF1昇格候補として控え、アービッド・リンドブラッドもルーキーシーズンで評価を高めているためだ。

    それだけに、ローソンにとってモンツァでの一戦は重要になる。

    オランダGPでは突然巡ってきたレッドブル復帰の機会を7位入賞につなげた。今度はRB22を一度経験した状態で迎える2戦目。ローソンがイタリアGPで再び結果を残せれば、2027年に向けた自身の価値をさらに高めることになる。

  • レッドブルF1 リアム・ローソン再起用で現場の本音「みんな彼が大好き」

    レッドブルF1 リアム・ローソン再起用で現場の本音「みんな彼が大好き」

    リアム・ローソンは、2026年F1オランダGPで負傷したアイザック・ハジャーの代役としてレッドブル・レーシングから参戦し、短期間でRB22に適応してポイントを獲得した。その舞台裏では、かつて同チームで戦ったニュージーランド人ドライバーの復帰をスタッフも歓迎していたという。

    オランダGPでローソンのナンバーワンメカニックを務めたルーク・ヒースは、レッドブルの公式コンテンツ『Behind The Charge』で、ローソンとの再共働について「僕たちはみんなリアムが大好き」と語った。

    2025年にわずか2戦でレッドブルのシートを失ったローソンにとって今回は特別な状況だったが、現場では過去を引きずるような雰囲気はなかったようだ。

    ハジャー負傷で急きょレッドブル復帰
    ローソンのレッドブル復帰は、ハジャーが手首の負傷によってオランダGPを欠場したことで実現した。レースウイーク開始の数日前には代役起用が決まり、ローソンは実車に乗る前にRB22でのシミュレーターセッションを行い、準備を進めることができた。

    それでも、異なるチームとマシンに急きょ適応することは簡単ではない。ローソンは2025年にもレッドブルからF1に参戦したものの、わずか2戦でレーシングブルズへ戻されている。その経験から、今回の復帰では精神面でのプレッシャーも注目された。

    しかし、レッドブルのガレージ側にとってローソンを迎え入れることに大きな違和感はなかったという。

    「僕たちはみんなリアムとデックが大好き」
    オランダGPでローソンのナンバーワンメカニックを担当したヒースは、ローソンだけでなく、パフォーマンスコーチのデック・フォーリーも含めてチームから親しまれていると説明した。

    「僕たちはみんなリアムとデックが大好きだから、うれしいよ」

    「もちろん、マシンへの組み込みに関する細かな作業や舞台裏でやらなければならないことはいろいろある。でも、僕たちはリアムと仕事をするのが本当に好きなんだ。アイザックもリアムも本当にいい人たちだし、すごく感じのいい若者だよ」

    ヒースによれば、ドライバー交代に伴う技術的な準備こそ必要だったものの、実際の仕事の進め方という意味では大きな変化はなかった。

    「実際には何も大きく変わっていない。もちろん2人ともVCARBから上がってきているからね。2人が似たタイプのドライバーだとは言わないけど、どういう手順で進めるのかは分かっている。だから問題ないと思っていたよ」

    ローソンはレーシングブルズでレッドブル系チームの仕事の進め方を熟知しており、それが急な代役参戦でもスムーズに適応できた要因のひとつだった。

    予選ではフェルスタッペンに0.115秒差
    ローソンはその期待にコース上でも応えた。オランダGP予選ではQ3に進出して8番手を獲得。チームメイトのマックス・フェルスタッペンとの差はわずか0.115秒だった。

    決勝ではスタート直後からフェルスタッペンとポジションを争う積極的な走りを披露。その後もレースを戦い抜き、フェルスタッペンがターン14でクラッシュしてリタイアしたなか、ローソンはレッドブルにとってこの日の唯一のポイントを持ち帰った。

    短期間でマシンを乗り換えたことを考えれば、ローソンの適応力を示す週末となった。

    リアム・ローソン (レッドブル・レーシング)

    メキース代表も「非常に素早く適応してくれた」
    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースも、ローソンの仕事ぶりを高く評価した。

    「リアムについて言えば、あるチームから別のチームへ移ってすぐに走るのは決して簡単なことではない。そして今日、彼は我々が獲得できるポイントをしっかり持ち帰ってくれた」

    特にメキースが評価したのが予選でのパフォーマンスだった。

    「昨日の予選でも非常にいい仕事をして、マックスにかなり近いところまで来ていた。これほど短期間でチームに適応してくれたことに感謝している」

    2025年の苦い経験を経て示した適応力
    ローソンにとって今回のレッドブル復帰は、単なる代役参戦以上の意味を持つ週末でもあった。

    2025年にはレッドブルのレギュラードライバーとしてシーズンをスタートしながら、わずか2戦でシートを失った。それからレーシングブルズで経験を積み、約1年半後に再びレッドブルのマシンを任されたローソンは、限られた準備時間でフェルスタッペンに迫る予選タイムを記録し、決勝ではチームにポイントをもたらした。

    そして今回明らかになったのは、そのパフォーマンスだけではない。レッドブルの現場スタッフからも「一緒に仕事をするのが本当に好き」と評されており、チームへの溶け込みやすさもローソンの強みとなっている。

    2027年のF1シートを巡る判断が注目されるなか、オランダGPでの代役参戦は、ローソンが速さと適応力、そしてチームとの良好な関係を改めて示す機会となった。