カテゴリー: F1スペインGP

  • リアム・ローソン F1初開催マドリンクへ自信「モンツァでいいペースを見つけた」

    リアム・ローソン F1初開催マドリンクへ自信「モンツァでいいペースを見つけた」

    リアム・ローソンは、2026年F1スペインGPで初開催を迎えるマドリンクを前に、前戦イタリアGPでレッドブル・レーシングとともに「いいペースを見つけた」ことが自信につながっていると語った。

    左手首を負傷したアイザック・ハジャーの代役を務めるローソンは、マドリードでもレッドブルから出場する。オランダGP、イタリアGPに続き、今季3戦目のレッドブルでのレースとなる。

    初開催マドリンク「FP1で多くのことが分かる」
    2026年にF1初開催となるマドリンクは、タイトかつ高速なコーナーを備えた新しい市街地サーキットであり、ドライバーとチームの双方にとって未知の挑戦となる。

    ローソンも現時点ではシミュレーターでしかマドリンクを経験しておらず、実際の勢力図については金曜日のフリー走行が始まるまで予想することは難しいと考えている。

    「マドリードは全員にとって興味深い週末になると思う」

    「これまでのところ、僕たちはシミュレーターでしかこのコースを走っていない。だから最初のフリー走行で、実際に僕たちがどの位置にいるのかについて多くのことが分かると思う」

    「ユニークなサーキットだし、バンクのついたコーナーも面白いものになるはずだ」

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    モンツァではPU交換で後方スタート
    ローソンは前戦F1イタリアGPで厳しい週末を過ごした。新しいパワーユニットを投入したことによるグリッド降格ペナルティを受け、後方から決勝をスタートすることになった。

    レースではヒュルケンベルグとの接触によってフロントウイング交換も強いられ、最終的に14位。今季の完走レースでは最も低い順位となった。

    それでも、週末が進むにつれてレッドブルのマシンからペースを引き出せるようになったことを、ローソンはポジティブな材料として捉えている。

    「モンツァは最初から難しい週末だった。エンジン交換によって不利な状況からスタートすることになったから、僕たちに何ができたのかを完全に示すのは難しかった」

    「ポジティブなのは、週末が進むにつれていいペースを見つけられたこと。それがマドリードに向けて僕たちに自信を与えてくれている」

    ハジャーの代役として再びレッドブルのステアリングを握るローソン。全ドライバーにとって未知となるマドリンクでは、シミュレーターで得た経験を実走へとつなげ、モンツァでつかんだ手応えを結果に結びつけられるかが注目される。

  • フェルスタッペン F1初開催マドリンクに“大クラッシュ”警告「ジェッダに似ている」

    フェルスタッペン F1初開催マドリンクに“大クラッシュ”警告「ジェッダに似ている」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1第14戦スペインGPで初開催を迎えるマドリンクについて、レッドブルのシミュレーターで走行した印象を明かし、「大きなクラッシュ」が起きる可能性があると警告した。

    マドリード市街地に新設されたマドリンクは、壁が迫る高速区間を含む難易度の高いレイアウトが特徴だ。フェルスタッペンは、その性格をF1屈指の高速市街地コースであるジェッダに例え、1周を完璧にまとめることは非常に難しいと語っている。

    シミュレーターでも「非常に難しい」
    フェルスタッペンは自身のシミュレーターだけでなく、レッドブルのF1シミュレーターでもマドリンクを走行しており、すでに新コースの特徴を確認している。

    「自宅でも走ったし、F1のシミュレーターにも入っている」

    「ものすごく難しくなると思う。簡単なコースではない。何周か続けて走っても、ラインを通過したときに『よし、完璧なラップだった』と言うのはいつも難しい」

    マドリンクは完全な新設コースであり、F1ドライバーの大半にとって実車での経験がない状態で週末を迎える。初開催という条件に加え、壁に囲まれた区間では小さなミスが即座に大きな代償につながる可能性がある。

    フェルスタッペンが特に懸念しているのが、速度の高いコーナーと壁との距離だ。

    「本当に難しい。それに、場所によっては大きなクラッシュが起きやすいようにも感じる」

    「ある意味ではジェッダを少し思い出す。高速コーナーがあって、壁がすごく近いんだ」

    サウジアラビアGPの舞台であるジェッダ市街地コースも、高速コーナーが連続する一方でランオフエリアが限られ、コースのすぐ近くに壁が迫ることで知られる。フェルスタッペンは、マドリンクにもそれに近い緊張感があると感じている。

    マックス・フェルスタッペン マドリンク

    F3テストでは2日間で赤旗19回
    フェルスタッペンの警告を裏付けるように、F1に先立ってマドリンクで行われたFIA F3のテストでは、2日間で計19回の赤旗が提示された。

    そのうち11回はバリアへの接触が原因で、10人のドライバーが壁にヒット。ターン3やターン5~7、ターン17など複数の場所で事故が発生しており、特定のコーナーだけではなく、コースのさまざまな場所にリスクが存在することが浮き彫りとなった。

    特にターン7はブラインドの頂点を越えて右へ向きを変える難しい区間となっており、出口側には壁が迫る。また、ターン17周辺も壁に囲まれた90度コーナーが続くセクションへの入口となり、F3テストでは複数のアクシデントが確認された。

    もちろん、F3で赤旗が相次いだことが、そのままF1でも同じ状況になることを意味するわけではない。それでも、フェルスタッペンがシミュレーター上で感じた難しさと、実際のF3テストで起きた出来事は、新コースがミスに厳しい性格を持っていることを示している。

    初開催ならではの未知数も
    さらにF1各チームにとって難題となるのが、実戦データがほとんど存在しないことだ。

    フェラーリは7月にマドリンクでフィルミングデーを実施しているものの、走行距離や使用できるタイヤには制約があり、通常のテストとは性格が異なる。F1フィールドの多くはシミュレーションを頼りに金曜日のフリー走行を迎え、路面のグリップやタイヤの挙動、セットアップの方向性を短時間で見極めなければならない。

    フェルスタッペンにとっても、シミュレーターでの準備と実際のコースを走ることは別物だ。壁が迫る高速区間では、金曜日から限界を探る必要がある一方、わずかなミスがマシンの損傷やセッション中断につながるリスクもある。

    2026年F1スペインGPでは、純粋な速さだけでなく、新しいマドリンクにどれだけ早く適応できるかが重要になる。フェルスタッペンが「ジェッダに似ている」と評した高速コーナーと壁の組み合わせが、初開催の週末でどのようなドラマを生むのか注目される。

  • カルロス・サインツJr. F1初開催マドリンクの“マシンキラー”説に疑問「F3の話」

    カルロス・サインツJr. F1初開催マドリンクの“マシンキラー”説に疑問「F3の話」

    カルロス・サインツJr.は、2026年F1スペインGPで初開催を迎えるマドリンクについて、ウィリアムズのジェームス・ボウルズ代表が表現した“マシンキラー”という評価に慎重な見方を示した。

    事前に行われたFIA F3のテストでは2日間で19回もの赤旗が発生し、3台のシャシーと6台のサスペンションが損傷。だが、サインツJr.は、それがそのままF1マシンにも当てはまるかどうかは実際に走ってみなければ分からないと考えている。

    「マシンキラーは今のところF3の話」
    マドリンクではF1初開催に先立ってF3による2日間のテストが実施されたが、そこで相次いだアクシデントが大きな話題となった。

    テストでは計19回の赤旗が提示され、3台のシャシーが破損したほか、6台にサスペンションの損傷が発生。これを受け、ボウルズはマドリンクについて「マシンを壊すサーキット」と警告していた。

    しかし、ウィリアムズのドライバーであり、地元マドリード出身でもあるサインツJr.は、この評価をF1にもそのまま当てはめるのは早いと語った。

    「“マシンキラー”というのは、今のところF3マシンについての話だと思う」

    「F1でも“マシンキラー”になるのかどうかは、これから見てみないと分からない」

    一方で、マドリンクそのものが非常に難しいサーキットになることには疑いを持っていない。

    サインツJr.はすでにウィリアムズのシミュレーターで新コースを走行しており、その難易度は予想以上だったという。

    「はっきりしているのは、非常に複雑で、とてもスペクタクルなサーキットだということだ」

    「シミュレーターで走った後、僕たちはみんな、その複雑さに驚いた。どれだけ難しくなるのかということにも驚かされた」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)

    F3テストでは19回の赤旗
    マドリンクの難しさを象徴しているのがF3テストでのアクシデントの多さだ。

    2日間を通じて10人のドライバーがウォールに接触し、ターン5~6の高速シケインやブラインドとなるターン7、ウォールに囲まれたターン17など、特定の1カ所だけではなくコース各所で事故が発生した。

    そのため、F1でもドライバーが限界を探る金曜日のフリー走行から赤旗や黄旗が相次ぐ可能性が指摘されている。

    サインツJr.自身も、F3テストの結果とコースレイアウトを踏まえ、F1スペインGPではセーフティカーや赤旗、予選での黄旗が発生する可能性が高いと予想している。

    最大の特徴「ラ・モヌメンタル」
    マドリンクを象徴するセクションが、大きなバンク角を持つ「ラ・モヌメンタル」だ。

    24%のバンクを備えたこのコーナーでは長時間にわたって高いGがかかり、ボウルズはタイヤだけでなく油圧系を含むマシン全体にとって大きな試練になると指摘している。

    ピレリの分析でも、その負荷の大きさが示されている。ラ・モヌメンタルでタイヤに加わるエネルギーは、同じくバンクを持つザントフォールトのコーナーより20~30%高くなると予想されている。

    それでもサインツJr.は、こうした難しさをマドリンクの欠点とは考えていない。むしろ新しいF1サーキットに独自の個性を与える要素として前向きに捉えている。

    「少なくとも、その点ではキャラクターがあって、難しさのあるサーキットになると思う。ただカレンダーに追加されただけのサーキットではない」

    「もし難しすぎるとか、どこかのコーナーや縁石を変えなければならないということになれば、これから何年かかけて改善していく時間はある」

    マドリンクがF3だけでなくF1にとっても本当に“マシンキラー”となるのか。それともF1ドライバーとF1マシンなら問題なく攻略できるのか。サインツJr.が指摘するように、その答えはF1スペインGPの最初のフリー走行で明らかになりそうだ。

  • アービッド・リンドブラッド F1初開催マドリンクを警戒「マカオとジェッダに近い」

    アービッド・リンドブラッド F1初開催マドリンクを警戒「マカオとジェッダに近い」

    アービッド・リンドブラッドが、2026年F1第14戦スペインGPに向けて、初開催となるマドリンクの難しさを語った。シミュレーターですでにコースを走ったリンドブラッドは、その特徴をマカオやジェッダに例え、ドライバーが休む暇のないテクニカルなレイアウトだと分析している。

    前戦イタリアGPでは8位入賞を果たしたリンドブラッド。モンツァでポイント圏内に戻ったことを自信につなげながら、未知の市街地コースでは金曜日から走行時間を最大限に活用することが重要になると考えている。

    モンツァでの入賞を自信に
    「モンツァでポイント圏内に戻れたのは素晴らしかった。今週末のマドリードを皮切りに、これからのレースに向けて自信になる」

    「素晴らしい都市で、全員にとって新しいサーキットを走れるのはエキサイティングだ。いいレースになって、ファンにも楽しんでもらえればと思う」

    リンドブラッドはイタリアGPで8位に入り、レーシングブルズに貴重なポイントをもたらした。スペインGPでは角田裕毅とともに、引き続きレーシングブルズのVCARB 03をドライブする。

    シミュレーターで走行「かなり激しい」
    マドリンクについては、すでにシミュレーターで事前準備を進めている。リンドブラッドが比較対象として挙げたのは、マカオとF1サウジアラビアGPの舞台であるジェッダだ。

    「シミュレーターでコースを走ったけど、かなり激しい。最も近い比較対象として思い浮かぶのはマカオとジェッダだ。コーナーが多く、休める時間がほとんどないので、ステアリングを握っている間は常に忙しい」

    「非常にテクニカルなレイアウトなので、チームにとってもドライバーにとっても大きなチャレンジになる。学ばなければならないこと、取り組まなければならないことがたくさんある」

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) マドリンク

    追い抜きの難しさも予想
    さらにリンドブラッドは、マドリンクではオーバーテイクが難しくなる可能性も指摘した。長いストレートが少ないことから、予選でできるだけ前のグリッドを確保することが重要になるとみている。

    「長いストレートがあまりないので、オーバーテイクも難しくなりそうだ」

    「だからこそ、週末の最初から走行時間を最大限に活用し、できる限り多くのデータを集めて、強い結果を争える最高の状態で予選を迎えることが本当に重要になる」

    全チーム、全ドライバーが同じスタートラインに立つ初開催のマドリンク。リンドブラッドはモンツァでの入賞を勢いに変え、マカオやジェッダを思わせるというテクニカルなコースを攻略して、F1スペインGPでの連続入賞を狙う。

  • 角田裕毅 F1スペインGPで連続入賞へ「自信を持って限界まで攻めたい」

    角田裕毅 F1スペインGPで連続入賞へ「自信を持って限界まで攻めたい」

    角田裕毅が、2026年F1第14戦スペインGPに向けて意気込みを語った。前戦イタリアGPで10位入賞を果たした角田裕毅は、その勢いをマドリードに持ち込み、レーシングブルズでさらなるポイント獲得を目指す。

    角田裕毅にとってレーシングブルズのVCARB 03をドライブするのは3戦連続となる。全ドライバーにとって未知のマドリンクが舞台となるなか、まずはマシンへの理解をさらに深め、最大限のパフォーマンスを引き出すことを目標に掲げた。

    イタリアGPの入賞で自信
    「特に先週末にポイントを獲得できた直後ということもあり、VCARB 03をドライブする機会をもう一度得られて、とても楽しみにしています」

    「ポジティブな結果でしたし、自信を積み上げるうえでも素晴らしい形になりました。その勢いを持って、チームと一緒にもう一戦戦えることを楽しみにしています」

    角田裕毅は、夏休み中のトレーニングで左手首を負傷したアイザック・ハジャーの欠場に伴うドライバー変更により、オランダGPからレーシングブルズのレースシートに復帰。復帰2戦目となったイタリアGPでは10位でフィニッシュし、今季初ポイントを獲得した。

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    未知のマドリンク「準備がたくさん必要」
    スペインGPの舞台となるマドリンクは、F1にとって初開催となる新しいコースだ。さらに市街地コースという特徴もあり、角田裕毅は限界まで攻めるためには、走行を重ねながら自信を構築することが重要になると考えている。

    「マドリンクは全員にとって新しいサーキットですし、市街地コースということで、さらに複雑さが加わります」

    「こういうサーキットで本当にプッシュして限界を見つけるために必要な自信を築いていくには、たくさんの準備が必要になります」

    「僕の目標は、できる限り多くのことを学び続け、マシンへの理解をさらに深めていくことです。そうすることで、チームのために最大限のパフォーマンスを引き出したいと思っています」

    「すべてをうまくまとめて、またポイントを獲得できればと思います」

    前戦モンツァで結果につなげた角田裕毅にとって、スペインGPはレーシングブルズ復帰後の流れをさらに確かなものにする機会となる。未知の市街地コースでVCARB 03への理解を深めながら、2戦連続となるポイント獲得を狙う。

  • F1スペインGP初開催マドリンクに“マシンキラー”警告 F3テストで赤旗19回

    F1スペインGP初開催マドリンクに“マシンキラー”警告 F3テストで赤旗19回

    2026年F1第14戦スペインGPで初開催を迎えるマドリンクに、“マシンキラー”との警告が発せられている。8月に行われたFIA F3の2日間のテストでは、実に19回もの赤旗が出され、複数のマシンが大きなダメージを負った。

    ウィリアムズF1のチーム代表ジェームス・ボウルズは、F3テストで発生した事故の多さを指摘。新設されたマドリードの市街地コースが、ドライバーだけでなくマシンにとっても過酷な舞台になる可能性があると警戒している。

    F3テストで赤旗19回「マシンを壊すサーキット」
    マドリンクでは8月24~25日にFIA F3の公式テストが実施され、30人のドライバーと10チームが新コースを走行した。

    しかし、4セッションを通じて合計19回もの赤旗が提示された。10人のドライバーがウォールに接触したとされ、ジェームス・ボウルズによれば、3台のシャシーと6本のサスペンションが破損したという。

    スペインのSPORTの報道として、ボウルズはF3テストの状況について次のように語った。

    「F3のテストでは19回の赤旗が出て、3台のシャシーが壊れ、サスペンションも破損した」

    「もちろん、彼らはF3のドライバーだ。だが、ここはマシンを壊すサーキットだ」

    F3テストでは特定の1カ所だけで事故が集中したわけではなく、複数のコーナーでマシンがウォールの餌食になった。特に高速で進入するシケインやブラインドとなる区間では、わずかなミスが大きなクラッシュにつながる可能性が示された。

    サインツJr.「シミュレーターで走った中でも最も難しい」
    ウィリアムズのカルロス・サインツJr.は、5月にロードカーでマドリンクを走行したほか、F1スペインGPに向けてシミュレーターでも入念な準備を進めている。

    実際にF1マシンを想定して走行した印象について、サインツJr.は予想以上に難しいコースだったと明かした。

    「シミュレーターで初めて本格的に走ったけど、とんでもなくチャレンジングなコースだと言わざるを得ない」

    「僕がこれまでシミュレーターで走ったコースの中でも、最も難しいコースのひとつだ。ドライバーにとって厳しいものになると思う」

    サインツJr.はマドリンクの特徴について、ジェッダやバクー、そしてシンガポールを組み合わせたようなものだと表現している。

    「ジェッダとバクーの特徴が混ざっていると思う。この2つはドライバーにとっておそらく最も難しいコースで、そこに少しシンガポールも入っている」

    「シミュレーターで走ってみると、かなり個性のあるコースだと思う」

    マドリンク F1 スペイングランプリ

    最大の注目は24%バンクの「ラ・モヌメンタル」
    マドリンクを象徴するセクションとなるのが「ラ・モヌメンタル」だ。バンク角は勾配24%に達し、F1カレンダーでも異例の長いバンク区間となる。

    ボウルズは、この区間では約4.5秒にわたって高いGが持続すると説明しており、ドライバーだけでなくマシンや各システムにも大きな負荷がかかるとみている。

    「バンクで持続するGの大きさには驚かされた。約4秒半続く。それはマシンだけでなく、システムにとってもチャレンジになる」

    「現在のカレンダーには、これと同じものはない」

    サインツJr.も、ラ・モヌメンタルについて当初想像していたよりはるかに難しいと認めている。

    「僕が思っていたよりも難しい。最初は簡単に全開で抜けられる、単純な加速区間のようなコーナーだと思っていた」

    「でも実際には、少なくともシミュレーターではずっと難しかった。いい意味でね。あれだけのバンクがあって、その中でマシンをコントロールすることになる。大きなチャレンジになる」

    ボルトレトは「危険」 ペレスはジェッダ以上とは考えず
    アウディのガブリエル・ボルトレトも、前戦F1イタリアGPでマドリンクについて質問され、「危険」という言葉を使って第一印象を語っていた。

    「とても面白そうなコースだし、危険なコースにも見える。でも同時に、とてもチャレンジングだ。こういう新しいコースでレースをするのは楽しいと思う」

    一方、キャデラックのセルジオ・ペレスは危険性に対する懸念を過度に強調する必要はないとの考えを示している。

    「正直、ジェッダより危険だとは思わない」

    F3テストで赤旗19回、3台のシャシーと6本のサスペンションが破損したマドリンク。F3とF1ではマシンの性能もドライバーの経験も異なるため、その結果をそのまま当てはめることはできないが、初開催となるF1スペインGPでは金曜日のフリー走行からウォールとの距離を探る慎重な作業が求められる。

    “マシンキラー”という警告がF3だけのものだったのか、それともF1マシンにも牙をむくのか。未知のマドリンクで迎える最初のF1週末は、ドライバーの速さだけでなく、ミスなくマシンを生き残らせることも重要な要素になりそうだ。

  • シャルル・ルクレール F1スペインGP出場は未確定「脳振とうの有無を確認」

    シャルル・ルクレール F1スペインGP出場は未確定「脳振とうの有無を確認」

    シャルル・ルクレールが2026年F1スペインGPに出場できるかどうかは、依然として確定していない。イタリアGPで激しいクラッシュを喫したフェラーリのルクレールは、マドリードで走行する許可を得る前に、さらなる医学的評価を受ける必要がある。

    ルクレールはモンツァでの事故後、右目の視界がぼやけていたことを明かしていた。月曜日にはモナコで追加の画像検査を受け、問題は確認されなかったものの、F1スペインGPへの出場には神経学的な評価をクリアする必要があるという。

    マドリンクの医療責任者が最終判断
    ルクレールはイタリアGPの序盤、モンツァのパラボリカでコントロールを失ってバリアに激突。約60Gともされる大きな衝撃を受けた。

    事故後はメディカルセンターで診察を受け、サーキットを離れることを許可されたが、本人は右目の視界に異常があったことを説明していた。

    その後、月曜日にモナコで追加の画像検査が実施され、問題となる所見は確認されなかった。しかし、それだけでF1スペインGPへの出場許可が下りるわけではない。

    今週末、マドリンクのメディカルセンターを統括するイサベル・オルナケ医師は、ルクレールについて神経学的な状態を評価し、脳振とうの有無を確認する必要があると説明した。

    「彼の神経学的な状態を確認し、本当に脳振とうを起こしているのか、それともそうではないのかを判断する必要があります」

    さらにオルナケ医師は、ルクレールがモナコでスキャン検査を受け、その結果を踏まえてマドリードでレースに出場できるかどうかが判断されると説明した。

    「ルクレールの場合、今日モナコでスキャン検査を受けています。それによって彼の状態を評価し、マドリードでスタートできるかどうかを確認します」

    つまり、現段階でルクレールのF1スペインGP出場が正式に認められたわけではなく、最終的なゴーサインは医学的な評価を経て判断されることになる。

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    今季すでにルクレールを診察したオルナケ医師
    オルナケ医師にとって、ルクレールを診察するのは今回が初めてではない。

    今季バルセロナで行われたレースの予選でもルクレールは大きな事故を経験しており、その際にもサーキットの医療体制を担当していたオルナケ医師が診察している。

    今回のモンツァでの事故では、ルクレールが一時的に視覚の異常を訴えていたこともあり、F1スペインGPへの出場については慎重な判断が求められる。

    フェラーリとしてはルクレールの出場を前提に準備を進めることになるが、最終的にはマドリードでの医学的評価をクリアすることが条件となる。

    ルクレールがマドリンクでSF-26のステアリングを握れるかどうかは、メディカルチェックの結果を待つことになる。

  • マクラーレンF1 スペインGPでMCL40に小規模アップデート Hウイングは撤去

    マクラーレンF1 スペインGPでMCL40に小規模アップデート Hウイングは撤去

    マクラーレンは、2026年F1第14戦スペインGPでMCL40に小規模なアップデートを投入する。一方、前戦イタリアGPのモンツァで導入した「Hウイング」は、マドリンクの特性に適さないことから使用しない方針だ。

    F1がマドリードで開催されるのは1981年以来45年ぶり。今回の舞台となるマドリンクは完全な新設サーキットであり、各チームには過去のレースデータが存在しない。マクラーレンにとっても、金曜日のフリー走行で路面のグリップレベルやタイヤの挙動をいかに早く把握できるかが重要になる。

    過去データのないマドリンク シミュレーターを軸に準備
    マドリンクはF1にとってまったく新しい市街地サーキットだ。既存の開催地とは異なり、マクラーレンには過去のレースから得られたデータがなく、セットアップを比較するための基準も存在しない。そのため、走行するすべてのラップが学習の機会となり、最初のフリー走行から重要な意味を持つ。

    マクラーレンは主にシミュレーターを使ってスペインGPへの準備を進めてきた。シミュレーションによってMCL40のセットアップの出発点を定めるとともに、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリもマドリンクのレイアウトへの習熟を進めている。

    ただし、実際にMCL40をコースへ送り出さなければ分からない要素も多い。実際のグリップレベル、タイヤの挙動、エネルギーデプロイメント、オーバーテイクの可能性、そして週末を通じた路面の進化などは、実走データによって確認する必要がある。

    過去のデータがないからこそ、マクラーレンには素早く学習し、それに応じてマシンを適応させる能力が求められる。シミュレーターで得た情報とサーキットで収集したデータを早い段階で照合し、セットアップを煮詰めながら実際の勢力図を把握していくことになる。

    また、走行プログラムを効率的に消化すると同時に、セッションごとに明らかになる新たな情報にも対応しなければならない。未知のサーキットでは、マシンそのものの速さだけでなく、チームの適応速度も結果を左右する要素となりそうだ。

    MCL40に小規模アップデート モンツァのHウイングは使用せず
    マクラーレンはスペインGPで、MCL40に小規模な空力アップデートを投入する予定だ。

    その一方で、イタリアGPで登場したHウイングは使用しない。モンツァの高速・低ドラッグ特性に合わせて採用されたエアロパーツであり、マドリンクのコース特性には適していないと判断された。

    マクラーレンでパフォーマンス担当テクニカルディレクターを務めるマーク・テンプルは、完全な新設サーキットで戦うことには大きなチャンスがある一方で、相応のリスクも伴うと説明する。

    「マドリードの完全に新しいサーキットに挑むことは、大きなチャンスであると同時に、大きなリスクでもある。レイアウト、エネルギーデプロイメント、空力面での要求についてはシミュレーションから確かなデータを得ているが、最大の不確定要素は、この新しいアスファルトでタイヤがどのように機能するかだ」

    「金曜日のフリー走行でコースのグリップレベルと路面コンディションを理解することが、その後の週末を組み立てるうえで非常に重要になる」

    マクラーレン スペイングランプリ

    「狭くブレーキング安定性が必要」マドリンクの特徴
    未知数なのは新しいアスファルトだけではない。テンプルによれば、マドリンクそのものもドライバーにとって難しいレイアウトになるという。

    低速区間では縁石を正確に使うことが求められる一方、いくつかの高速コーナーも存在し、そこでドライバーやマシンの差が表れる可能性がある。

    「サーキット自体は狭く、特にコーナーへ進入する際には非常に高いブレーキング時の安定性が求められる。また、低速セクションでは縁石に対する高い精度が必要で、それに加えていくつかの重要な高速コーナーもある」

    こうした組み合わせにより、最初のフリー走行では限界を探る作業も難しくなりそうだ。ノリスとピアストリはMCL40の挙動を確認すると同時に、グリップの限界を探りながら、新しいコースそのものを学習していかなければならない。

    空力とメカニカルの改良を継続「一歩ずつ前進」
    マクラーレンはマドリードでも、ここ数戦で進めてきたMCL40の継続的な開発を続ける。

    空力面とメカニカル面の双方で段階的な改良を進めており、今回の小規模アップデートもその一環となる。トップチーム間の差が依然として小さい状況では、わずかな改善でも結果を左右する可能性がある。

    「MCL40に対する継続的な空力面とメカニカル面の改良によって、我々は一歩ずつ前進している。ただ、トップチーム間の差は依然として非常に小さい」

    「新しいサーキットでは、最も素早く適応したチームが報われる。我々の目標は、各セッションを重ねるごとに自信とパフォーマンスを高め、日曜日の重要な場面で可能な限り最高の結果を手にすることだ」

    過去の実走データが存在しないマドリンクでは、金曜日からどれだけ早くシミュレーションとの相関を取り、MCL40を最適な状態へ近づけられるかが鍵になる。小規模なアップデートも投入するマクラーレンにとって、F1スペインGPはマシン性能だけでなく、チームの対応力も試される週末となる。

  • フェルナンド・アロンソ F1スペインGPでの引退発表を否定「ない」

    フェルナンド・アロンソ F1スペインGPでの引退発表を否定「ない」

    フェルナンド・アロンソは、今週末にマドリードで開催される2026年F1スペインGPを前に、自身の去就について発表する予定はないと明言した。

    45歳の2度のF1ワールドチャンピオンであるアロンソは、2027年も現役を続行して史上最多となる24シーズン目を迎えるのか、それとも2026年限りでF1キャリアに終止符を打つのか、その決断に注目が集まっている。

    アロンソにとって2026年シーズンは厳しい戦いとなっている。第13戦イタリアGP終了時点で獲得ポイントはわずか3点。13戦を終えた段階でこれほど獲得ポイントが少ないのは、ミナルディからF1デビューし、ノーポイントに終わった2001年以来となる。

    イタリアGPでは、レズモ2での接触によってマシンにダメージを負い、最終的にリタイアを余儀なくされた。

    母国F1スペインGPでの去就発表は「ない」
    F1ドライバーが引退などの大きな決断を母国GPで発表するケースは珍しくない。そのため、マドリードの新設サーキット「マドリンク」で開催されるF1スペインGPを前に、アロンソが自身の将来について何らかの発表を行う可能性も取り沙汰されていた。

    今回がアロンソにとって23回目のF1スペインGPとなる。

    イタリアGP後、今週中に何らかの発表を予定しているのかとメディアから尋ねられたアロンソの答えは明快だった。

    「ないよ」

    一方、アロンソは次戦F1スペインGPについて、アストンマーティンにとって今季残りのレースの中でもチャンスがある週末になる可能性があるとみている。

    「楽しみにしている。残りのレースを考えれば、僕たちが苦戦する週末もあれば、もっと良くなる週末もあることは分かっている」

    「もしかすると、次のレースはそのチャンスのひとつかもしれない」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    モンツァではホンダF1のパワー不足に苦戦
    アロンソがF1スペインGPに期待を寄せる背景には、マドリンクがモンツァほどパワーユニット性能に左右されるサーキットではないとみられていることがある。

    前戦イタリアGPでは、アストンマーティン・ホンダにとって厳しい週末となった。予選では純粋なペースでアロンソとランス・ストロールが下位に沈み、ホンダ製パワーユニットのストレートでのパフォーマンス不足が浮き彫りになった。

    アロンソは最終的にピットレーンから決勝をスタート。予選後には、モンツァの代名詞である「スピードの殿堂」という呼び名を引き合いに出し、最高速不足を皮肉っていた。

    「コースに入ると『スピードの殿堂』と書いてある。でも、もう『スピードの殿堂』じゃないよね」

    「バルセロナでは350km/hか360km/hに達して、ブダペストでも355km/hくらいだったと思う。でもモンツァでは312km/hくらいだ」

    「だから、もう『スピードの殿堂』ではないよ」

    2027年に現役を続行すれば、アロンソは自身のF1キャリアを史上最多となる24シーズン目へと伸ばすことになる。一方で、45歳という年齢もあり、今季限りでの引退の可能性も引き続き注目されている。

    ただし、少なくとも母国ファンが集まる今週末のF1スペインGPで、その答えが発表されることはない。アロンソはまず、マドリンクでアストンマーティン・ホンダの巻き返しを狙う。

  • フェラーリF1 ルクレールのスペインGP欠場に備えジョビナッツィを待機

    フェラーリF1 ルクレールのスペインGP欠場に備えジョビナッツィを待機

    フェラーリが、2026年F1スペインGPに向けてアントニオ・ジョビナッツィを代役候補として待機させていると報じられた。イタリアGPで大クラッシュを喫したシャルル・ルクレールはマドリンクでFP1に出走する予定だが、その後の週末を最後まで戦えるかどうかは完全には確定していないという。

    ルクレールはモンツァで約60Gの衝撃を受け、一時的に右目の視界に問題が生じたことを明かしていた。

    ルクレールはFP1出走予定も最終判断はその後
    ルクレールの事故はF1イタリアGP決勝の序盤に発生した。オスカー・ピアストリと争っていたルクレールは、2周目のパラボリカ出口でマシンのコントロールを失い、高速でグラベルを横切ってバリアに激突。レースは赤旗中断となった。

    ルクレールは自力でSF-26から降り、サーキットのメディカルセンターで診察を受けた。重大な負傷は確認されず、その後は通常通りサーキットを離れることを許可された。

    ただし、ルクレール自身が事故直後に右目の視界に一時的な問題があったことを明かしている。症状はほどなく解消したものの、スペインGPへの出場許可を得る前に追加の検査が必要になると説明していた。

    その後に行われた検査では、ルクレールの状態について安心できる結果が得られたとRMC Motoriは伝えている。それでもフェラーリはリスクを冒すつもりはなく、最終的な確認を実際のF1マシンのコックピットで行う方針だという。

    現時点では、ルクレールはマドリンクで行われる金曜日のFP1に通常通り出走する予定となっている。フェラーリはそこで身体の状態やドライビング中の感覚を確認し、予選と決勝を含めた残りの週末を問題なく戦える状態にあるかを判断するとされている。

    ジョビナッツィを代役として事前待機
    そこでフェラーリが“プランB”として準備しているのがアントニオ・ジョビナッツィだ。

    RMC Motoriによると、フェラーリはルクレールがスペインGPへの出場を継続できない場合に備え、ジョビナッツィに事前に待機するよう連絡したという。現段階で交代が決まったわけではなく、あくまで万一に備えた予防的な措置とされている。

    ジョビナッツィは現在、フェラーリのWEC(FIA世界耐久選手権)プログラムで499Pをドライブする一方、F1チームでもリザーブドライバーを務めている。

    スペインGPの直前には米国で行われたWEC第6戦ローンスター・ル・マンに出場。アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラドとともに51号車フェラーリ499Pをドライブした。

    ハイパーポールではキャデラックのジャック・エイトケンとまったく同じタイムを記録し、先にタイムを出していたことでポールポジションを獲得。決勝でも序盤をリードしたが、複数の不運と最後のセーフティカーのタイミングに翻弄され、51号車は11位に終わった。一方、50号車のアントニオ・フォコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセン組が優勝している。

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    実現すれば2021年以来のF1復帰
    ジョビナッツィは2017年にザウバーからF1デビューし、2019年から2021年までアルファロメオのレギュラードライバーを務めた。

    最後にF1決勝を戦ったのは2021年アブダビGPであり、仮にスペインGPでルクレールの代役を務めることになれば、約5年ぶりのF1レース復帰となる。また、フェラーリのワークスF1マシンでグランプリに出場するのは初めてとなる。

    ジョビナッツィはF1のレギュラーシートを失った後も復帰への希望を隠してこなかった。2022年に将来について質問された際には、F1に戻りたいという意思を明確にしていた。

    「分からないよ。それは僕に聞く質問じゃない」

    「もちろん来年はここにいたい。それは秘密でも何でもない。でも、僕の手の中にあることではない」

    「だから、何ができるか見てみよう。今はこの2回のセッションでいい仕事をすることに集中している。ひとつは終わった。もうひとつ残っている」

    その後、ジョビナッツィはフェラーリのスポーツカープログラムで重要な役割を担いながら、F1でもリザーブとしてチームとの関係を維持してきた。

    現時点でフェラーリが想定している基本シナリオは、ルクレールがスペインGPの全セッションに通常通り出場することに変わりはない。ただし、FP1を走った後にルクレールの身体に問題が確認された場合には、無理をさせずジョビナッツィへ交代できる態勢を整えている。

    モンツァでの激しいクラッシュから数日しか経っていないだけに、フェラーリにとって最優先事項はルクレールの安全だ。スペインGPでの出場継続については、マドリンクでSF-26を実際に走らせた際のルクレールの状態が最終的な判断材料となりそうだ。