カテゴリー: F1スペインGP

  • ウィリアムズF1 スペインGPで1981年FW07C復刻カラーのFW48を投入

    ウィリアムズF1 スペインGPで1981年FW07C復刻カラーのFW48を投入

    ウィリアムズF1は、2026年F1スペインGPでFW48に特別カラーリングを施して参戦することを発表した。1981年にマドリード近郊のハラマ・サーキットを走ったFW07Cをモチーフとし、白、グリーン、ネイビーを組み合わせた歴史的なデザインを現代のF1マシンに蘇らせる。

    F1がマドリードで開催されるのは1981年以来。ウィリアムズにとって今回の特別カラーは単なる復刻ではなく、過去の成功から蓄積してきた知識や経験を未来の成長につなげるというチームの姿勢を表現したものだ。

    FW48の特別仕様は、スペインGPをホームレースとして迎えるカルロス・サインツJr.によってマドリード中心部で披露された。

    1981年FW07Cを現代のFW48で再現
    今回のカラーリングの原点となったFW07Cは、ウィリアムズが1981年シーズンに投入したマシンだ。

    当時のウィリアムズはF1を代表するトップチームへと成長しており、アラン・ジョーンズとカルロス・ロイテマンを擁してシーズンを戦った。FW07Cは白を基調にグリーンとネイビーを配したカラーリングが特徴で、ウィリアムズは同年にコンストラクターズ選手権を制覇した。

    1981年にはマドリード近郊のハラマ・サーキットでスペインGPが開催されており、それが今回までマドリードで行われた最後のF1レースだった。

    約45年を経てF1がスペインの首都へ戻る2026年、ウィリアムズはFW48にFW07Cを想起させる白、グリーン、ネイビーのカラーを採用。1981年と2026年という2つの時代を視覚的につないだ。

    チームは今回のプロジェクトに「未来への最速の道は、自分たちがどこから来たのかを知ること」というメッセージを掲げている。

    それは過去の成功を懐かしむだけではない。FW07Cを開発したエンジニアから現在FW48を準備するスタッフまで、世代を超えて受け継がれてきた知識、仕事の進め方、革新性、精密さ、チームワークが現在のウィリアムズを形作っているという考えが込められている。

    ウィリアムズ・レーシング スペイングランプリ

    1981年の「カルロス」から2026年のカルロス・サインツJr.へ
    1981年と2026年のウィリアムズには、もうひとつ興味深いつながりがある。

    1981年にハラマを走ったウィリアムズのドライバーのひとりはアルゼンチン出身のカルロス・ロイテマンだった。そして2026年、マドリードに戻ってきたウィリアムズには、もうひとりの「カルロス」であるカルロス・サインツJr.がいる。

    スペイン出身のサインツJr.にとって、新設されたマドリンクで開催されるスペインGPはホームレースとなる。

    特別カラーリングをまとったFW48は、スペインGPに先立ってマドリード中心部のカジャオ広場に設置されたウィリアムズのファンゾーンで公開され、サインツJr.も登場した。

    ジェームス・ボウルズ「過去のすべてがトップ復帰への糧になる」
    ウィリアムズF1代表のジェームス・ボウルズは、チームが目指しているF1のトップ争いへの復帰と、その長い歴史は切り離せないものだと語った。

    「グリッドの最前線に戻るという我々の使命は、これまでに成し遂げてきたすべてのことからインスピレーションを得て、それを糧とし、そこから学びながら進めている」

    「アトラシアンのこの特別カラーリングを通じて、それを祝えることを非常に誇りに思っている。ハラマにいた当時のチームと、目的を明確にした協力体制、より進化した技術革新、そして本物の創造性によって現在我々が築こうとしているチームをつなぐものだ」

    ボウルズはFW48の仕上がりにも満足している。

    「マシンは素晴らしい。マドリードを走る姿を見るのが本当に待ちきれない」


    アトラシアン「最高のチームは歴史をショーケースに飾らない」
    ウィリアムズのタイトルパートナーであるアトラシアンの共同創業者兼CEO、マイク・キャノン=ブルックスも、今回のカラーリングには過去の知識を現在の仕事へ生かすという考えが込められていると説明した。

    「最高のチームは、自分たちの歴史をトロフィーケースに入れて飾ったりはしない。それを日々の仕事のなかに直接取り入れる」

    「それこそが、このカラーリングに込められた考えだ。そして、我々がソフトウェア開発について考える方法でもある。チームが何年にもわたって蓄積してきた知識は、壁に飾って見栄えを良くするだけではなく、明日の意思決定を本当に速くするものでなければならない」

    ウィリアムズは1970年代後半からF1で数々の成功を積み重ね、1980年代から1990年代にかけて黄金期を築いた。1981年のコンストラクターズタイトルは、その歴史を形成した初期の大きな成功のひとつだった。

    そして2026年、F1が約45年ぶりにマドリードへ戻るタイミングで、その時代を象徴するFW07Cのカラーリングも復活する。ウィリアムズにとってFW48の特別カラーは、過去へのオマージュであると同時に、再びF1のトップを目指す現在のチームと歴史を結びつける象徴となる。

  • シャルル・ルクレール F1スペインGP出場へ追加検査「念には念を入れたい」

    シャルル・ルクレール F1スペインGP出場へ追加検査「念には念を入れたい」

    シャルル・ルクレールは、2026年F1イタリアGPで喫した大クラッシュを受け、次戦スペインGPへの出場許可を得る前に追加のメディカルチェックを受けることを明らかにした。

    フェラーリのルクレールは、決勝2周目にオスカー・ピアストリと表彰台圏内を争っていた際、最終コーナーでマシンのリアを失ってクラッシュ。衝撃は約60Gに達し、バリアの修復が必要となったためレースは赤旗中断となった。

    約60Gの衝撃 一時は右目の視界に問題
    ルクレールはクラッシュ後、自力でマシンを降り、大きな負傷は確認されなかった。しかし、その直後には右目の視界に問題があったことを明かしている。

    「大丈夫だったよ」

    「最初は少し視界に問題があった。右目があまりよく見えていなかったんだ」

    「でも、今はもうすべて大丈夫だ。マシンを降りたときに一番心配していたのはそこだった」

    「その後は、あちこちに少し痛みがあると思うけど、クラッシュの後なら普通のことだ」

    ルクレールは今後数日間に追加の検査を受け、スペインGPに出場できる状態であることを確認する必要があるという。

    「まず、僕の方でまだ受けなければならない追加の検査がいくつかある。おそらく今夜と明日に受けることになると思う。スペインGPに向けて完全に問題がないことを確認するためだ」

    「大丈夫なはずだけど、念には念を入れた方がいいからね」

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    クラッシュ原因にも言及「マシンが正常ではないと感じた」
    事故は53周の決勝の2周目に発生した。ルクレールはピアストリと表彰台を争っていたが、最終コーナーで突然コントロールを失った。

    ルクレールはクラッシュについて、マシンの挙動に異常を感じていたと説明している。

    「マシンが完全に正常な状態ではないように感じた。アクセルを戻したんだけど、そのときにもかなりパワーが残っているような感じがあって、それでマシンを失った」

    フェラーリにとってホームレースとなったF1イタリアGPは、期待とは裏腹に厳しい週末となった。チームはモンツァにアップデート版パワーユニットを投入しており、大きな結果が期待されていた。

    さらに決勝スタート直後には、ルクレールとチームメイトのルイス・ハミルトンが接近。1周目の第1シケインで両者が並び、ターン2出口でハミルトンがグラベルへ押し出される形となった。4番グリッドからスタートしたハミルトンは、この一件で10番手まで順位を落とした。

    次戦スペインGPでの復調を目指す
    ホームで結果を残せなかったことについて、ルクレールは強い失望を認めながらも、すでに次戦へ気持ちを切り替えている。

    「すごくフラストレーションが溜まる。でも、もう起きてしまったことだからね。結果を変えることはできない」

    「だから前を向くしかない。スペインGPではうまく立て直せることを願っている」

    現時点でルクレール自身は次戦出場に大きな問題はないとの見通しを示している。ただし、約60Gという大きな衝撃を受け、一時的に右目の視界にも異常があったことから、追加検査を経てコンディションを慎重に確認したうえでスペインGPに臨むことになる。

  • レッドブルF1の名車RB8が地下鉄に変身 マドリードの線路を実走

    レッドブルF1の名車RB8が地下鉄に変身 マドリードの線路を実走

    レッドブル・レーシングが、F1スペインGPを前に再びユニークな企画を実現した。2012年にF1世界選手権を制した名車「RB8」を“列車”へと改造し、マドリード地下鉄の線路上を実際に走行させた。

    F1は今週末、1981年以来45年ぶりにマドリードでグランプリを開催する。新設されたマドリンクでのF1スペインGPを盛り上げるため、レッドブルはセバスチャン・ベッテルが2012年のドライバーズタイトルを獲得したRB8を、地下鉄網を走行できるマシンへと変身させた。

    2012年王者RB8を地下鉄仕様に改造
    今回のプロジェクトでは、F1マシンを鉄道のレール上で走らせるという異例のエンジニアリング課題に挑戦。RB8には専用設計された金属製ホイールが装着され、その重量は29.8kgに達した。

    ステアリング操作で自由に進路を変える通常のF1走行とはまったく異なり、金属製ホイールをレールに載せることで、RB8を文字通り“F1列車”へと変貌させた。

    ドライバーを務めたのは、元F1ドライバーで現在レッドブルのヘリテージ活動にも参加しているパトリック・フリーザッハー。アトレティコ・マドリードの本拠地近くにあるエスタディオ・メトロポリターノから、サセダルおよびチャマルティンの車両基地へと続くマドリード地下鉄の線路をRB8で走行した。

    レッドブル・レーシング RB8

    フリーザッハー「F1マシンで線路を走るなんて非現実的だった」
    これまでにもレッドブルのヘリテージチームでさまざまなF1マシンを走らせてきたフリーザッハーだが、地下鉄の線路をF1マシンで走る体験は別格だったと振り返った。

    「信じられないような経験だった。ヘリテージチームでは幸運にもいろいろなことを経験させてもらってきたけど、F1マシンを鉄道の線路で走らせるなんて非現実的だったよ」

    「自分の経歴に“地下鉄運転士”を加えられるのはすごくクールだね」

    レッドブルはこれまでもF1マシンを使った大胆なプロモーション企画を数多く展開してきたが、今回はマドリードの象徴的な交通インフラそのものを舞台に選択。F1スペインGPを前に、チャンピオンマシンRB8が地下鉄の線路を駆け抜けるという異色の光景を作り出した。

  • カルロス・サインツJr. F1スペインGPで原点回帰のスペシャルヘルメット

    カルロス・サインツJr. F1スペインGPで原点回帰のスペシャルヘルメット

    カルロス・サインツJr.は、母国で迎える2026年F1スペインGPに向けたスペシャルヘルメットを公開した。今回のデザインでは、自身が初めてカートレースに出場した2005年までさかのぼり、その原点を現在のスタイルで蘇らせている。

    サインツJr.にとって、マドリードで開催されるF1スペインGPは特別な一戦となる。そこで使用するヘルメットには、父カルロス・サインツSr.から受け継いだモータースポーツへの思いと、自身のキャリアの出発点が込められた。

    2005年の初カートからF1スペインGPへ
    サインツJr.が今回のスペシャルヘルメットのモチーフに選んだのは、2005年に初めてカートレースに出場した際に使用していたデザインだ。

    当時のヘルメットは、世界ラリー選手権(WRC)で活躍し、後にダカール・ラリーでも成功を収めた父カルロス・サインツSr.のヘルメットからインスピレーションを受けたものだった。

    それから20年以上が経過し、サインツJr.はF1ドライバーとして母国スペインの首都マドリードでレースを迎える。その節目に合わせ、最初のヘルメットデザインを現代風にアレンジして復活させた。

    サインツJr.は自身のSNSで、新しいヘルメットに込めた思いを説明した。

    「2005年の初めてのカートレースから、マドリードでの初めてのF1レースへ。このヘルメットでは、自分の原点に立ち返り、父のヘルメットからインスピレーションを受けた最初のデザインを復活させ、そこに今の自分らしさを加えたかった」

    「母国でこのヘルメットを初めて使うのが待ちきれないよ!」

    幼少期に父から影響を受けて作った最初のデザインから、F1ドライバーとして母国のグランプリを戦う現在まで。サインツJr.にとって今回のスペシャルヘルメットは、自身のレーシングキャリアの原点と現在を結びつける特別なデザインとなっている。

  • 角田裕毅 F1スペインGP出場が正式決定 レーシングブルズから3戦連続参戦

    角田裕毅 F1スペインGP出場が正式決定 レーシングブルズから3戦連続参戦

    角田裕毅が、2026年F1第14戦スペインGPにレーシングブルズから出場することが正式に決定した。チームが発表し、F1公式も角田裕毅が今週末のマドリードで引き続きレーシングブルズをドライブすることを明らかにした。

    角田裕毅はオランダGPでレーシングブルズのレースシートに復帰し、イタリアGPでは10位入賞。スペインGPで3戦連続の参戦となり、アービッド・リンドブラッドと再びコンビを組む。

    レーシングブルズが角田裕毅の出場を正式発表
    レーシングブルズはスペインGPを前に、角田裕毅の出場継続を正式に発表した。

    「裕毅は今週末のマドリードでも引き続きチームから出場する」

    F1公式もドライバーラインナップを発表し、「リアム・ローソンと角田裕毅は今週末のスペインGPでも、それぞれレッドブル・レーシングとレーシングブルズから再び出場する」と伝えた。

    今回の体制継続は、アイザック・ハジャーが負傷からの復帰を見送ったことによるものだ。ハジャーは夏休み中のトレーニングで左手首を負傷し、オランダGPとイタリアGPを欠場。ローソンがレッドブル・レーシングで代役を務め、それに伴って角田裕毅がレーシングブルズのレースシートに復帰している。

    ハジャーは回復が順調に進んでいるものの、レッドブルは「まだコックピットに戻れる状態ではない」と判断。スペインGPでもローソンがマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めることになり、角田裕毅のレーシングブルズでの参戦継続が決まった。

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) スペイングランプリ

    イタリアGPでは復帰2戦目で10位入賞
    角田裕毅はレーシングブルズ復帰2戦目となった前戦イタリアGPで10位に入り、復帰後初のポイントを獲得した。

    モンツァでは赤旗後の再スタートでグリッド位置を間違え、スタート手順がやり直される場面もあったが、実際のスタートでは順位を上げ、ポイント圏内まで浮上。最終的に10位でチェッカーを受けた。

    スペインGPでは、マドリードの市街地コースが新たな舞台となる。角田裕毅にとってはレーシングブルズ復帰後初めて経験するコースとなり、イタリアGPに続く2戦連続入賞を目指す週末となる。

  • アイザック・ハジャー F1スペインGP欠場が正式決定「まだ復帰できる状態ではない」

    アイザック・ハジャー F1スペインGP欠場が正式決定「まだ復帰できる状態ではない」

    アイザック・ハジャーが、2026年F1第14戦スペインGPを欠場することが正式に決定した。レッドブル・レーシングは、負傷からの回復は順調に進んでいるものの、ハジャーはまだF1マシンのコックピットに戻れる状態ではないと発表した。

    ハジャーの代役は引き続きリアム・ローソンが務め、今週末にマドリードで開催されるスペインGPでもマックス・フェルスタッペンとコンビを組む。ハジャー自身もマドリードを訪れ、チームに帯同する予定となっている。

    ハジャーは夏休み中のトレーニングで左手首を負傷し、オランダGPとイタリアGPを欠場。ローソンがレッドブル・レーシングで代役を務め、それに伴って角田裕毅がレーシングブルズのレースシートに復帰している。スペインGPでもこの体制が継続されることになった。

    ハジャーのスペインGP欠場をレッドブルが正式発表
    レッドブル・レーシングはスペインGPを前にドライバーラインナップについて「ザントフォールトとモンツァでチームのためにレースをしたリアムは、今週末マドリードで開催されるスペインGPでも、引き続きマックスとともに走る」と発表した。

    ハジャーについては、回復そのものは順調に進んでいると説明する一方、実戦復帰にはまだ時間が必要だと判断した。

    「この決定は、アイザックの回復が順調に進んでいる一方で、まだコックピットに戻れる状態ではないことを受けて下された。アイザックはマドリードを訪れ、チームをサポートする」

    「オラクル・レッドブル・レーシングの全員が、アイザックが近いうちに再びステアリングを握ることを楽しみにしている」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) スペイングランプリ

    リアム・ローソンが3戦連続で代役
    ハジャーの欠場により、ローソンはオランダGP、イタリアGPに続いて3戦連続でレッドブル・レーシングから出場することになった。

    また、ローソンがレッドブル・レーシングで代役を継続することに伴い、レーシングブルズでは角田裕毅が引き続きレースシートを担当する。レーシングブルズも「裕毅は今週末のマドリードでも引き続きチームから出場する」と正式に発表した。

    F1公式も、スペインGPではローソンと角田裕毅がそれぞれレッドブル・レーシングとレーシングブルズから引き続き出場すると発表している。

    ハジャーの具体的な復帰戦については明らかにされていない。ただし、スペインGPにはチームとともに参加する予定で、レッドブルも「近いうち」の復帰を期待している。まずはマドリードでチームをサポートしながら、F1復帰に向けて回復を続けることになる。

  • アイザック・ハジャー F1スペインGPも欠場か レッドブル代表「復帰は難しい」

    アイザック・ハジャー F1スペインGPも欠場か レッドブル代表「復帰は難しい」

    アイザック・ハジャーのF1復帰は、次戦スペインGPでも見送られる可能性が高まっている。レッドブル・レーシングのローラン・メキース代表は、9月11~13日にマドリードで開催されるスペインGPについて、ハジャーの復帰目標とするには「おそらく難しい」との見通しを示した。

    夏休み中のトレーニングで左手首を骨折したハジャーは、オランダGPに続いて今週末のイタリアGPも欠場。

    レッドブルはリアム・ローソンを代役に起用し、レーシングブルズでは角田裕毅がローソンの代わりを務めている。メキースは復帰時期を急がず、医師の判断と本人の感覚を最優先すると強調した。

    メキース「マドリードを目標にするのは難しい」
    ハジャーは夏休み中、通常のトレーニングの一環として行っていたボクシングで手首を負傷した。当初から復帰時期は回復状況次第とされていたが、モンツァでメキースが示した見通しは慎重なものだった。

    「アイザックは大丈夫だ。今は運転できないから、もちろん本人が満足しているとは言えない。満足していないからね」

    「ただ、絶対的な最優先事項は彼の回復だ。リスクを冒す理由は何もない。彼はここまで素晴らしいシーズンを送っているし、まだとても若い。マシンに乗るたびに成長している。だからこそ、100%の状態になってから戻ることが重要だ」

    メキースは、復帰日を先に決めてそこへ回復を合わせるのではなく、必要なだけ時間を与える方針を明確にした。

    「必要なだけ時間をかける。本人の感覚と医師の助言を信頼し、必要な時間を与えるつもりだ。きっと近いうちに、このことを笑って振り返れるようになると思う」

    スペインGPまで1週間 復帰を急がせないレッドブル
    次戦スペインGPは9月11~13日にマドリードで開催される。イタリアGPからの間隔は短く、ハジャーが実戦復帰に必要な状態まで回復するための時間は限られている。

    メキースも、この日程を踏まえるとマドリードでの復帰は現実的に厳しいとの認識を示した。

    「マドリードまではあと数日しかないので、それは難しい。彼の状態をもう一度評価するが、マドリードを目標にするのはおそらく難しいだろう」

    「ただ、我々は1レースずつ考えているし、彼と一緒により合理的な形で状況を見ている。繰り返しになるが、判断に影響する最優先事項は、彼が100%の状態で、将来に対するリスクがゼロの状態で復帰できると確信することだ」

    現段階でスペインGP欠場が正式決定されたわけではない。レッドブルは今後あらためてハジャーの状態を評価したうえで最終判断を下すことになる。

    ローラン・メキース(レッドブル・レーシング)

    ハジャー欠場ならローソン続投 角田裕毅もレーシングブルズへ
    ハジャーがスペインGPに間に合わなかった場合、現在のドライバー体制が継続される見込みだ。ローソンがレッドブルでハジャーの代役を務め、レーシングブルズでは角田裕毅がローソンに代わって出場する。

    ハジャーの欠場はオランダGPから続いており、スペインGPも欠場すれば3戦連続となる。ただし、レッドブルは短期的なレース出場よりも、21歳のハジャーの今後を優先する姿勢を崩していない。

    ハジャー自身も負傷からの復帰について、MotoGPで数々の怪我を経験してきた7度の最高峰クラス王者マルク・マルケスから助言を受けている。マルケスは、復帰を急ぐことで負傷を悪化させないようハジャーに忠告したという。

    マドリードを逃せば次の目標はアゼルバイジャンGP
    スペインGPへの出場が難しい場合、次の現実的な復帰候補は9月24~26日のアゼルバイジャンGPとなる。マドリードを欠場すれば、ハジャーにはバクーまで約3週間の回復期間が確保される。

    アゼルバイジャンGPからは、2026年F1シーズン終盤に予定されている3回のトリプルヘッダーが始まる。過密日程に入ってから再び状態を悪化させれば影響はさらに大きくなるだけに、レッドブルが完全回復を条件としている意味は大きい。

    ハジャーにとっては一刻も早くマシンへ戻りたい状況だが、レッドブルの判断基準は明確だ。マドリードへの出場そのものではなく、「100%の状態」と「将来へのリスクがゼロ」であること。スペインGP出場の可能性を残しながらも、現状ではバクーまで復帰がずれ込むシナリオも現実味を帯びている。

  • アイザック・ハジャー F1スペインGPも欠場の見通し バクーで復帰を目標

    アイザック・ハジャー F1スペインGPも欠場の見通し バクーで復帰を目標

    レッドブル・レーシングのアイザック・ハジャーは、左手首の負傷により、モンツァに続いてマドリードで開催されるF1スペインGPも欠場する見通しだという。フランス紙『L’Équipe』が報じている。

    ハジャーはオランダGPを欠場し、今週末のイタリアGPも出場を断念。回復状況を確認しながら復帰を目指しているものの、次戦スペインGPへの出場も難しいとみられており、レッドブルとハジャー陣営は9月24~26日にバクーで行われるアゼルバイジャンGPでの復帰を目標としている。

    シミュレーターで復帰の可能性を確認
    ハジャーは夏休み中に左手首を負傷し、8月のオランダGPを欠場した。レッドブルは代役としてリアム・ローソンを起用し、ローソンはマックス・フェルスタッペンとともにレッドブルからレースに出場した。

    当初、ハジャーはイタリアGPでの復帰を目指していた。『L’Équipe』によると、ハジャーは今週、レッドブルの本拠地であるミルトンキーンズでシミュレーターを走らせ、負傷した手首がF1マシンをドライブする負荷に耐えられるかを確認した。

    しかし、イタリアGPへの出場許可を得られる状態には至らず、レッドブルは2戦連続でローソンを代役として起用することを決定した。

    レッドブルはハジャーの状態について「チームは彼の回復を注意深く見守っており、レース復帰に関して不必要なリスクを冒すことはない」と説明している。

    マドリードでのスペインGPも欠場濃厚
    さらにハジャーの離脱は、モンツァだけでは終わらない可能性が高まっている。

    『L’Équipe』の報道を引用したSport365によると、ハジャーは9月11~13日にマドリードで開催されるF1スペインGPも欠場する見通しだという。

    イタリアGPとスペインGPは2週連続で開催されるため、モンツァでレースを戦える状態まで回復していないハジャーにとって、わずか数日後に始まるマドリードでの週末も復帰には早すぎると判断される可能性が高い。

    現時点でレッドブルからスペインGP欠場について正式発表はなく、最終的な判断は今後の回復状況次第となる。ただし、チーム側が復帰を急がせない方針を明確にしていることから、ハジャーがマドリードを欠場する可能性は高いとみられている。

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    バクーでの復帰が現実的な目標に
    次の復帰候補となるのが、9月24~26日に開催されるF1アゼルバイジャンGPだ。

    スペインGPからアゼルバイジャンGPまでは約2週間の間隔があり、ハジャーにとって手首の回復をさらに進める時間を確保できる。『L’Équipe』の報道では、レッドブルとハジャー陣営はバクーでの復帰を目標としているとされる。

    ハジャーがスペインGPも欠場すれば、オランダ、イタリア、スペインと3戦連続の欠場になる。

    その場合、レッドブルのドライバー編成にも影響が続くことになる。イタリアGPではローソンがハジャーに代わってレッドブルをドライブし、それに伴って角田裕毅がレーシングブルズで2戦連続のF1出場を果たす。

    スペインGPでも同じ体制が継続されるかについては現時点で発表されていないが、ハジャーの欠場が正式に決まれば、レッドブルは再び代役ドライバーを決定する必要がある。

    ハジャーの回復は進んでいるとされるものの、F1マシンをレース距離にわたって操るには手首への大きな負荷が避けられない。レッドブルは将来を担う若手ドライバーの復帰を急がせる考えはなく、現状ではバクーが現実的な復帰目標になりつつある。

    なお、ハジャーは負傷による欠場が続くなか、欧州宇宙機関(ESA)のフランス人宇宙飛行士ソフィー・アデノと国際宇宙ステーション(ISS)を結んだ特別対談にも参加。地上約400kmを周回するISSと交信し、F1と宇宙飛行という異なる世界におけるパフォーマンスや科学、幼少期からの夢について語り合った。

  • マクラーレンF1 イタリアGPとスペインGPでOKX特別カラーのMCL40を投入

    マクラーレンF1 イタリアGPとスペインGPでOKX特別カラーのMCL40を投入

    マクラーレンF1は、オフィシャル・プライマリー・パートナーのOKXとのコラボレーションによる特別カラーを発表した。ランド・ノリスとオスカー・ピアストリがドライブするMCL40に採用され、今週末のF1イタリアGPと、その後マドリードで開催されるスペインGPの2戦で使用される。

    今回のデザインは、2022年に始まったマクラーレン・レーシングとOKXのパートナーシップを記念したものだ。

    両者はこれまでにも複数の特別カラーやキャンペーンを展開しており、今回のMCL40はその歩みそのものをテーマとしている。

    モンツァとマドリードの2戦で特別カラーを採用
    マクラーレンとOKXの協力関係は2022年にスタートした。それ以来、F1マシンのカラーリングを活用した企画をはじめ、ファン向けのさまざまなキャンペーンやコンテンツを展開してきた。

    特別カラーでの取り組みとしては、2023年シンガポールGPの「ステルスモード」、2024年モナコGPでアイルトン・セナを称えた「McLaren SENNA presented by OKX」、さらに2025年モナコGPとスペインGPで採用されたリビエラをイメージしたカラーリングなどがある。

    今回発表されたデザインは、そうした過去の企画を踏まえながら、マクラーレンとOKXが築いてきたパートナーシップそのものに焦点を当てたものとなる。

    特別カラーは、モンツァで開催されるイタリアGPの週末を通じてノリスとピアストリのMCL40に施され、その後、マドリードで開催されるスペインGPでも再び使用される。

    マクラーレン イタリアグランプリ

    マクラーレン「パートナーシップの大きな価値を示している」
    マクラーレン・レーシングの最高マーケティング責任者(CMO)を務めるルイーズ・マキューエンは、OKXとの特別カラー企画が毎年大きな反響を呼んできたと語った。

    「OKXとのカラーリング・キャンペーンは、毎シーズンのハイライトになっています。象徴的だった2024年のSENNAデザインは、現在までで最も成功したキャンペーンのひとつであり、世代を超えたファンから世界的に非常に大きな反響を得ました」

    「この成功は、我々のパートナーシップが持つ大きな価値を示しています。今年、モンツァとマドリードで、これまで両者がともに成し遂げてきた成果を祝えることを大変うれしく思います」

    マクラーレン スペイングランプリ

    OKX「このデザインはパートナーシップそのものを表現」
    OKXの最高マーケティング責任者(CMO)であるハイダー・ラフィークは、2022年に提携を開始した当時から現在までのマクラーレンの変化を振り返り、今回のデザインには両者が歩んできた道のりが込められていると説明した。

    「2022年にマクラーレン・レーシングとパートナーシップを結んだとき、チームは中団にいて、その先にどんな道が待っているのか、誰にとっても明確だったわけではありません。それでも我々は、このチームがどこまで成長できるのかを信じていました」

    「シンガポールからモナコ、そしてリビエラまで、我々が一緒に作り上げてきたそれぞれのカラーリングは、その道のりにおける異なる瞬間を象徴してきました」

    「今回のデザインが表現しているのは、パートナーシップそのものです。ここまでたどり着くために何が必要だったのか、そしてそれがチーム、我々のブランド、さらにはこの物語を見守ってきたファンにとって何を意味するのかを表しています」

    2022年の提携開始から、マクラーレンとOKXの特別カラーは各シーズンの節目を象徴する企画として展開されてきた。2026年はモンツァとマドリードの2戦でMCL40の外観を変更し、両者が築いてきたパートナーシップの歩みを表現する。

  • F1スペインGP初開催迫るマドリンクで窃盗事件 電気ケーブル300mなど被害

    F1スペインGP初開催迫るマドリンクで窃盗事件 電気ケーブル300mなど被害

    2026年F1スペインGPの開催を2週間後に控えたマドリンクで、約300メートルに及ぶ電気ケーブルが盗まれる事件が発生した。スペイン国家警察が捜査を開始しており、F1初開催に向けて最終段階に入っている準備に思わぬトラブルが生じている。

    9月11~13日に開催されるスペインGPは、今週末のF1イタリアGPに続く連戦となる。サーキット本体はすでに完成しており、現時点でグランプリ開催への影響はないとみられているが、盗まれたケーブルを補うため新たな資材が緊急搬入される。

    約300メートルのケーブルを盗難 国家警察が捜査
    スペインメディア『ABC』によると、盗難は日曜未明にマドリンク周辺で発生し、約300メートルのケーブルが持ち去られた。スペイン国家警察が犯人の特定に向けて捜査を進めているが、現時点で逮捕者は発表されていない。

    ケーブルが盗まれたのはサーキットのトンネル区間で、ターン17からターン18へ向かう区間である可能性が高い。また、発電機も盗難被害に遭ったとされている。

    F1サーキットでは計時システムをはじめ、コースの安全設備や通信、放送設備などを稼働させるため、コース全体に大量のケーブルが敷設される。今回の盗難は、マドリンクがF1デビューに向けた最終準備を進めているタイミングで発生した。

    ただし、サーキット本体はすでに完成しており、現在残されている作業は主に仮設設備やグランドスタンドの設置、観客やF1チームを受け入れるための最終準備となっている。

    不足した設備については新しいケーブルを緊急搬入して対応する予定で、トラブルが発生した場合に備えたバックアップシステムも用意されている。このため、現段階で盗難事件がスペインGPの開催そのものを脅かす事態には発展していない。

    F3テストでは赤旗19回 本番想定の運営体制も確認
    マドリンクではF1初開催を前に、FIA F3による2日間のテストが実施された。これが新設サーキットで初めて行われた本格的な走行セッションとなり、F1開催に向けた重要な運営リハーサルにもなった。

    F3テストでは実際にマシンを走らせることで、コース上の安全設備や各種運営システムを実走環境で確認する機会となった。

    一方、新しく舗装された路面でドライバーが限界を探るなか、ウォールへの接触も相次いだ。2日間を通じて赤旗は19回提示され、F1初開催を前にコース上の難しいポイントも浮き彫りとなった。

    マドリンク F1 スペイングランプリ

    FIA会長「ホモロゲーションは複雑だった」
    盗難事件とは別に、マドリンクはFIAによるホモロゲーションの過程でも継続的に注視されてきた。

    FIAのモハメド・ビン・スレイエム会長は、パラグアイ・ラリーを訪れた際にマドリンクの準備状況について質問され、新設されたスペインGP会場について「本当の冒険だった」と表現。ホモロゲーションの手続きが容易ではなかったことを明かした。

    「我々は注意深く監視している。ホモロゲーションのプロセスが複雑だったからだ。ただ、フィードバックは良好だし、もちろん私も現地に行く」

    一方で、初開催となるグランプリそのものについては期待感を示した。

    「スペインは非常に感情豊かで、とても情熱的な国だ。素晴らしいイベントになると確信している」

    F1初開催まで2週間 マドリンクは最終準備へ
    マドリンクでのスペインGPは9月11~13日に開催される。マドリードでF1グランプリが行われるのは1981年以来45年ぶりとなり、新設されたマドリンクがF1世界選手権の舞台としてデビューする。

    F3テストによってコースと主要な運営システムの実地確認を終えた一方、約300メートルのケーブルや発電機が盗まれるという予想外の問題も発生した。警察による捜査が続くなか、主催者は不足したケーブルを補充し、仮設設備やグランドスタンドなどの準備を進める。

    FIAも複雑だったホモロゲーションの状況を引き続き注視しているが、現時点でスペインGPの開催が危ぶまれる状況にはない。F1初開催まで残り2週間、マドリンクは最終準備の段階に入っている。