China GT フェラーリ炎上事故で声明 救助体制への批判受け「徹底的に調査」

China GT フェラーリ炎上事故で声明 救助体制への批判受け「徹底的に調査」

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中国のGTレースシリーズ「China GT」は、上海国際サーキットで発生したオリー・ミルロイのフェラーリが炎上した重大事故について声明を発表した。事故後にはマーシャルや救急体制をめぐって厳しい批判が相次いでおり、シリーズ側は謝罪するとともに、安全管理や緊急対応を含めた「徹底的な検証と調査」を行うと表明した。

事故は9月5日に行われたChina GTのレース開始から約20分後に発生。複数台が絡むクラッシュでミルロイのフェラーリが炎上し、ミルロイは複数の負傷を負った。

現場では後続のローク・ハートッグがマシンを止めて救助に向かい、消火器で炎を抑えながらミルロイを燃えるマシンから救出した。

炎上するフェラーリからライバルが救出
事故映像では、ハートッグが自身のマシンを止めて現場へ駆け寄り、消火器を使って炎を抑えた後、ミルロイをコックピットから引き出す様子が確認できる。

事故後には、現場の緊急対応をめぐって大きな批判が起きた。事故に関係したTBC by 610 Racingのチーム代表ヤン・バイジエは、マーシャルがパニックに陥って消火器を落とし、その場から逃げたと主張。さらに救急車についても、ドライバーが眠っていたため現場到着まで15分を要したと訴えている。

こうした批判が広がるなか、China GTは事故について公式声明を発表した。

「これは組織委員会を含め、関係する誰もが望んでいなかった事故です」

「今回の事故、そしてその後に皆様へ与えた衝撃と影響について深くお詫びします」

「組織委員会は91号車のオリバー・ミルロイ選手と、事故に関係した他のドライバーの皆様にお見舞いを申し上げ、一日も早い回復を心から願っています」

China GTはまた、自らの危険を顧みず救助にあたったハートッグに謝意を示した。

「同時に、最初に現場へ到着して救助にあたったローク・ハートッグ選手に、深い感謝と敬意を表します」

China GT「国内レベルの競技基準には適合」
一方でChina GTは、イベント全体の体制については、予備調査の段階で国内レベルの競技基準を満たしていたとの認識を示している。

「予備調査によれば、イベント全体の体制は国内レベルの競技基準に適合していました。しかし、細部の管理については改善の余地があります」

そのうえで、今回の事故を受けて大会運営全般を改めて検証するとした。

「レース終了後、今回の事故について徹底的な検証と調査を実施し、大会運営、安全対策、緊急対応、救助活動、競技中の医療体制に存在したあらゆる問題に対し、より包括的な改善策を策定します」

「大会主催者は今回の事故を教訓として、これらの分野における管理をさらに強化し、すべての対策が確実に実施されるようにします」


参戦チームが相次いでChina GT撤退を表明
事故の余波はシリーズへの参戦体制にも広がっている。ミルロイが所属するAAI Motorsportは、今後China GTには参戦しない方針をすでに明らかにしている。

さらにTBC by 610 Racingもシリーズからの永久撤退を表明した。同チームのニール・ヴァーヘイゲンは今回の事故について責任があると判断されたが、チーム側はこの裁定に異議を唱えている。

チーム代表のヤン・バイジエは事故後、SNSで「これはモータースポーツにとっての悲劇だった」と強く批判した。

「今日起きたことはモータースポーツにとっての悲劇です。単に事故が起きたからではありません。我々は優れたドライバーを失いかけたのです」

「マーシャルはパニックになり、消火器を落として逃げました」

「救急車は事故発生から15分後に到着しました。ドライバーが眠っていたからです。人々が窓を叩いても起こすことができませんでした」

さらに、事故後のスチュワードの対応についても厳しく非難した。

「レース後、スチュワードはドライバーが無事かどうかも把握しないまま、我々を審議室に呼び出しました。他の2人のドライバーについて尋ねることも、気遣う言葉もありませんでした」

「自分たちの救助対応にどれだけ時間がかかったのかについても、何ひとつ触れませんでした。それどころか、最初の反応が笑顔で、自分たちの失敗から責任をそらすために我々へ責任を押しつけようとしたことに愕然としました」

「チーフスチュワードは驚くほど傲慢な態度で、これをアマチュア的なミスとして片づけました」

「私のチームメイトはファクトリードライバーであり、デイトナのチャンピオンです。それにもかかわらず、彼らが最初に考えたのは、自分たちの失敗から目をそらすため、我々自身に不利な世論誘導に協力するつもりがあるかどうかを尋ねることでした」

ヤンは、China GTから永久に撤退する意思を明確にした。

「私はChina GTから永久に撤退します。これが私に残された唯一の抗議手段です」

「この選手権に関わるすべての人間が、命と安全をそれにふさわしい真剣さで扱うようになるまで、私は戻りません」

「我々は、今回のスチュワードの行動やレース委員会の対応を受け入れることはできません」

また、事故原因についてもChina GT側の判断に反論している。

「我々のオンボードデータはWECのスチュワードにも提出しており、専門的な評価の結果、我々がこの事故の主たる原因ではなかったことが確認されています」

「China GTが自らの過失を軽減するために我々を利用しようとするのであれば、私自身、チームメイト、そして事故に関係したドライバーを守るため、法的措置を取ります」

China GTはイベント全体の体制が国内レベルの競技基準に適合していたと説明する一方、細部の管理には改善の余地があることを認めた。ただし、マーシャルが現場から逃げたことや救急車の到着に15分を要したとの指摘については、現時点の声明では個別に説明していない。

重大事故そのものに加え、救助や医療対応をめぐる関係者からの告発、さらに複数チームの撤退表明にまで発展している。China GTが今後の調査で事故発生後の救助体制と対応の時系列をどこまで明らかにし、再発防止策につなげられるかが焦点となる。