ジャック・ドゥーハン ハースF1の2027年シート候補へ 平川亮らとヘレスでテスト

ジャック・ドゥーハン ハースF1の2027年シート候補へ 平川亮らとヘレスでテスト

ジャック・ドゥーハンが、2027年のドライバー選定を進めるハースF1でアピールの機会を得る。リザーブドライバーを務めるドゥーハンは、ヘレスで実施される旧型車テスト(TPC)でVF-25をドライブする予定だ。

ハースF1では、エステバン・オコンの2027年残留がまだ確定しておらず、小松礼雄チーム代表は候補を5人に絞っていることを明らかにしている。ドゥーハンにとって今回のテストは、その候補争いに加わるうえで重要な機会となる。

ドゥーハンがVF-25をドライブ
ハースF1は9月14日と15日の2日間、スペインのヘレス・サーキットでTPCを実施する。このテストにはドゥーハンのほか、平川亮、2024年スーパーフォーミュラ王者の坪井翔が参加する。日本人2人は、提携関係にあるTOYOTA GAZOO Racingのドライバー陣から起用される。

ドゥーハンはアルピーヌでF1に7戦出場した経験を持つ。2025年のF1マイアミGPを最後にレースシートを失っており、今回がそれ以来初めてのF1マシンでの本格的な走行となる。

現在はハースF1のリザーブドライバーを務めており、今回のTPCでは小松礼雄をはじめとするチーム首脳陣に自身の能力を直接示すことになる。

2027年候補は5人 オコンの残留は未定
今回のテストが注目される背景には、ハースF1の2027年ドライバーラインナップがまだ固まっていないことがある。

小松礼雄は、2027年の候補リストに現レギュラーのオコンを含む5人が残っていることを認めている。オコンが残留しない場合、そのシートを巡って複数のドライバーが争うことになる。

その候補として現在、強く名前が挙がっているのがラファエル・カマラだ。

ハースF1はヘレスに先立ち、ポルトガルのポルティマオでもTPCを実施。現FIA F3王者のカマラ、平川、マクラーレンのリザーブを務めるレオナルド・フォルナローリが参加した。

パドックでは、このテストでフェラーリ育成のカマラが最も強い印象を残したとされており、オコンが離脱した場合の有力候補に浮上している。

平川亮(ハースF1チーム)

トヨタは平川亮のF1昇格を後押しか
一方、平川亮も依然として候補から外れていない。

平川は現在、ハースF1のリザーブドライバーを務めており、2026年シーズンにはすでに2回のFP1に出走している。報道によれば、トヨタは32歳の平川をF1のレギュラーシートに送り込むことを望んでいるとされ、オコンが離脱した場合の候補として現実的な位置にいるという。

今回のヘレステストには坪井翔も加わるため、ドゥーハン、平川、坪井の3人が同じTPCで走行することになる。それぞれにとって、ハースF1の首脳陣にアピールできる貴重な機会となる。

角田裕毅はハースF1の候補外
一方、レッドブルF1のリザーブドライバーである角田裕毅については、ハースF1の2027年候補との噂が出ているものの、PlanetF1.comはチームの検討対象には入っていないと報じている。

そのため、現時点でハースF1のシート争いは、オコンの残留を軸に、カマラ、平川、ドゥーハンらの動向が焦点となっている。

ただし、小松礼雄はドライバー決定を急いでいない。最近の大型契約発表によってF1のドライバー市場は落ち着きを見せており、ハース側には判断を急ぐ必要がないためだ。

モンツァで決定時期について尋ねられた小松礼雄は、毎日「1日ずつ近づいています」と冗談交じりに答え、慎重に候補を評価していく姿勢を示していた。

ポルティマオで評価を高めたカマラ、トヨタが後押しする平川、そして今回F1マシンに復帰するドゥーハン。オコンの去就を含め、ハースF1の2027年シート争いは今後のTPCでの評価が重要な判断材料となりそうだ。