カテゴリー: ジャック・ドゥーハン

  • ハースF1 2027年ドライバー選考は「速さ最優先」 小松礼雄が5人の候補を評価

    ハースF1 2027年ドライバー選考は「速さ最優先」 小松礼雄が5人の候補を評価

    ハースF1は2027年のドライバーラインナップ決定に向け、5人の候補を検討している。チーム代表の小松礼雄は、その選考における最優先事項は純粋な「パフォーマンス」だと明言した。

    2026年のリザーブドライバーを務めるジャック・ドゥーハンも候補のひとりであり、今週ヘレスで行われた旧型車テスト(TPC)でハースのF1マシンをドライブ。アルピーヌでの短いF1参戦を終えて以来、初めてF1マシンのコックピットに戻った。

    ハースF1が5人の候補を比較
    ハースは2027年について、現時点で2人のドライバーのいずれも正式発表していない。ただし、フェラーリのジュニアドライバーであるオリバー・ベアマンは3年目のシーズンを迎える可能性が高いとみられており、焦点となっているのはチームメイトの座だ。

    現職のエステバン・オコンは、ハースが獲得した21ポイントのうち3ポイントにとどまっており、チームでの将来は不透明となっている。

    ハースは候補者を評価するため、これまでに2回のTPCを実施した。

    ポルティマオで行われた最初のテストには、フェラーリのジュニアドライバーであるラファエル・カマラ、マクラーレンのリザーブドライバーであるレオナルド・フォルナローリ、トヨタと関係を持つ平川亮が参加した。

    そして今週ヘレスで実施された2回目のテストには、ジャック・ドゥーハン、平川亮、2024年スーパーフォーミュラ王者の坪井翔が参加した。

    ドゥーハンにとっては、2025年F1マイアミGP後にアルピーヌでのレギュラー参戦を終えて以来、初めてF1マシンを走らせる機会となった。


    小松礼雄「パフォーマンスが絶対的に最優先」
    小松礼雄は、PlanetF1.comを含むメディアに対し、レースシートを決めるうえで最も重要なのは速さだと説明した。

    「私は常に、ドライバーはパフォーマンスで選ぶと言ってきました。ですから、パフォーマンスが絶対的に最優先です」

    「もし2人のドライバーのパフォーマンスが同等であれば、所属先との関係や、そのドライバーが持っているパッケージも考慮します」

    「しかし、3分の3秒遅いドライバーを、トヨタやフェラーリとの関係があるから、あるいはスポンサー資金を500万多く持っているからという理由で選ぶことはありません」

    「そういうことはしません。まず何よりもパフォーマンスです」

    一方で、タイム差が極めて小さい場合には、メーカーやチームとの関係性も判断材料になるという。

    「例えば10分の1秒以内だったり、本当に非常に僅差だったりする場合には、もちろん所属先との関係やパッケージも考慮されます。それでも、我々はパフォーマンスを基準に選ぶことができると思っています」

    フェラーリやトヨタとの関係は決定打にならず
    候補者の背景はさまざまだ。トヨタはハースのパートナーであり、その支援を受けるドライバーがいる。フェラーリはハースのF1パワーユニット供給元であり、フェラーリ系ドライバーも候補に含まれる。さらにフォルナローリはマクラーレン所属だ。

    そして、現在ハースのテストドライバーを務めているドゥーハンもいる。

    ベアマンの残留が有力視されるなか、小松礼雄には、もうひとりのフェラーリ系ドライバーを起用してハースがフェラーリの「ジュニアチーム」と見られる可能性について質問が飛んだ。

    「正直、それは私にとってまったく問題ではありません。我々は本当に速いドライバーを2人欲しいんです。それが、このチームを成長させるための最善の方法だからです」

    「フェラーリのドライバーが2人でも、トヨタのドライバーが2人でも、マクラーレンのドライバーが2人でも関係ありません。フォルナローリはマクラーレンのドライバーですよね」

    「でも、本当に関係ありません。誰が一番速いのか。それが最も重要です」

    「チームの400人が最高の選択だと分かる必要がある」
    小松礼雄は、ハースで働くスタッフに対しても、純粋な能力を基準にドライバーを選んだと示すことが重要だと強調した。

    「繰り返しになりますが、ここで働いている400人全員にとって、自分たちが獲得できるなかで最高のドライバーを選んだと分かる必要があります。そして、その2人がマシンから最大限を引き出せるドライバーである必要があります」

    「追加のお金を持ってくるという理由で、0.5秒遅いドライバーを選ぶことを想像してみてください。それではチームのモチベーションは上がりません」

    「それに、コンストラクターズ選手権で1つ順位が違えば、かなり大きなお金になりますよね」

    「先ほど言ったように、私は一貫した考えを持っています。これまでも常に、ドライバーはパフォーマンスで選ぶと言ってきましたし、今もその方針で進めています」

    ハースF1チーム

    2027年ラインナップ発表はまだ先
    ドゥーハンをはじめとする候補者、そして現レギュラーのオコンを含む5人が最終的な判断を待つことになるが、ハースがすぐに結論を発表する予定はない。

    発表時期について尋ねられた小松礼雄は、次のように答えた。

    「分かりません。少なくとも来週ではない、と言っておきます」

    「我々は非常に恵まれた状況にいると思います。本当に多くのドライバーが我々のシートに興味を持ってくれています。5人ですね」

    ハースF1は、メーカーとの関係やスポンサー面の条件を完全に無視するわけではないものの、あくまで速さを最優先して2027年のドライバーを決定する方針だ。ヘレスでF1マシンに復帰したドゥーハンを含め、5人によるシート争いは今後もしばらく続くことになりそうだ。

  • ハースF1 2027年ドライバー決定へ最終評価 カマラ有力もドゥーハンをテスト

    ハースF1 2027年ドライバー決定へ最終評価 カマラ有力もドゥーハンをテスト

    ハースF1チームが、2027年のドライバーラインナップ決定に向けて最終評価の段階に入っている。オリバー・ベアマンの残留が広く予想される一方、チームメイトについてはまだ決定しておらず、今週ヘレスで行われるTPC(旧型車テスト)が重要な判断材料になるという。

    現時点では、FIA F2選手権でタイトルを争うラファエル・カマラが2027年のF1昇格に向けて最も有力な位置にいるとされている。

    しかし、RacingNews365によると、ハースは今週木曜日にジャック・ドゥーハンを走らせ、その評価を終えるまでは最終決定を下さない方針だという。

    ドゥーハンをヘレスで最終評価
    現在、ハースの2つ目のシートにはエステバン・オコンが座っている。オコンはアルピーヌでの在籍を経て昨年ハースに加入したが、2027年の残留はまだ確定していない。

    チームが来季の選択肢を検討するなか、新たな候補として浮上しているのがカマラだ。

    カマラはF2でタイトルを争っており、2027年にルーキーとしてF1へステップアップする候補のなかで、現在最も有力な位置にいるとの見方が出ている。

    ただし、RacingNews365が得た情報によれば、ハースが今週後半にヘレスでTPC(Testing of Previous Cars)を実施するまでは、ドライバーについて最終的な決定が下されることはないという。

    木曜日にはドゥーハンがステアリングを握り、チームは2027年のレースシート候補としてその可能性を評価する。

    ドゥーハンはアルピーヌからF1に参戦し、グランプリ7戦に出場した経験を持つ。しかし、2025年シーズン序盤にフランコ・コラピントと交代する形でレースシートを失った。

    2026年にはハースのリザーブドライバーに就任し、F1グリッドへの復帰を目指しながらチームで活動を続けている。

    カマラ有力もフェラーリ育成2人体制が焦点
    現状ではカマラがドゥーハンを含む候補者のなかで一歩リードしているとみられている。ただし、カマラを起用した場合、ハースはベアマンとカマラというフェラーリのジュニアドライバー2人をレギュラーとして走らせることになる。

    RacingNews365は、カマラの起用には一定の資金的な支援も伴う一方、2人ともフェラーリが将来について最終的な主導権を持つドライバーとなり、ハースが自前のドライバーをレギュラーとして抱えない体制になることが難しい判断材料になると伝えている。

    ただし、ハースF1チーム代表の小松礼雄はF1スペインGPで、ドライバーがどの育成プログラムに所属しているかは選考において重要ではないと強調している。

    「フェラーリのドライバーが2人でも、トヨタのドライバーが2人でも、マクラーレンのドライバーが2人でも関係ありません。フォルナローリはマクラーレンのドライバーですが、正直なところ、それは重要ではありません。一番速いドライバーを選ぶことがチームにとってベストです」

    小松礼雄(ハースF1チーム)

    小松礼雄「パフォーマンスで選べると思っている」
    小松礼雄は、候補者が持ち込む資金についても、実力が極めて接近している場合に限って判断材料になる可能性があると説明している。

    「例えば1周で0.1秒差というように、本当に、本当に僅差なら、もちろん支援も判断材料にはなります。でも、そうなるとは思っていません。パフォーマンスで選べると思っていますし、まだプログラム全体も終わっていません」

    「我々は本当に速いドライバーを2人そろえたいと思っています。それが、このチームを成長させる一番いい方法だからです」

    小松礼雄が「まだプログラム全体も終わっていない」と語っている点は、今週ヘレスで予定されているドゥーハンのTPCとも符合する。

    ベアマンについては2027年もハースに残留し、3年連続で同チームからF1に参戦することが広く予想されているため、焦点はオコンが現在保持しているもうひとつのシートに絞られつつある。

    平川亮(ハースF1チーム)

    平川亮も候補も可能性は低いとの見方
    もうひとりの選択肢として挙げられているのが、ハースの開発ドライバーを務める平川亮だ。

    平川亮は、ハースとTOYOTA GAZOO Racingの提携の一環として、過去2年間に複数回のF1フリー走行1回目(FP1)に出走してきた。

    マシンやチームの仕事の進め方をすでに理解しているという点では候補のひとりとなるが、パドック関係者の間では、平川亮が2027年のレースシートを獲得する可能性は極めて低いとの見方が出ているという。

    また、小松礼雄の発言では、マクラーレンの育成ドライバーであるレオナルド・フォルナローリも評価対象に含まれていることが明らかになっている。

    ハースは現職のオコンに加え、カマラ、ドゥーハン、フォルナローリ、平川亮らを候補として2027年のラインナップを検討している。

    そのなかでカマラが有力候補とされる状況にあるものの、結論はまだ出ていない。今週木曜日のヘレスでドゥーハンを走らせて評価プログラムを進めたうえで、ハースは速さを最優先に2027年のF1ドライバーラインナップを決定することになる。

  • ジャック・ドゥーハン ハースF1の2027年シート候補へ 平川亮らとヘレスでテスト

    ジャック・ドゥーハン ハースF1の2027年シート候補へ 平川亮らとヘレスでテスト

    ジャック・ドゥーハンが、2027年のドライバー選定を進めるハースF1でアピールの機会を得る。リザーブドライバーを務めるドゥーハンは、ヘレスで実施される旧型車テスト(TPC)でVF-25をドライブする予定だ。

    ハースF1では、エステバン・オコンの2027年残留がまだ確定しておらず、小松礼雄チーム代表は候補を5人に絞っていることを明らかにしている。ドゥーハンにとって今回のテストは、その候補争いに加わるうえで重要な機会となる。

    ドゥーハンがVF-25をドライブ
    ハースF1は9月14日と15日の2日間、スペインのヘレス・サーキットでTPCを実施する。このテストにはドゥーハンのほか、平川亮、2024年スーパーフォーミュラ王者の坪井翔が参加する。日本人2人は、提携関係にあるTOYOTA GAZOO Racingのドライバー陣から起用される。

    ドゥーハンはアルピーヌでF1に7戦出場した経験を持つ。2025年のF1マイアミGPを最後にレースシートを失っており、今回がそれ以来初めてのF1マシンでの本格的な走行となる。

    現在はハースF1のリザーブドライバーを務めており、今回のTPCでは小松礼雄をはじめとするチーム首脳陣に自身の能力を直接示すことになる。

    2027年候補は5人 オコンの残留は未定
    今回のテストが注目される背景には、ハースF1の2027年ドライバーラインナップがまだ固まっていないことがある。

    小松礼雄は、2027年の候補リストに現レギュラーのオコンを含む5人が残っていることを認めている。オコンが残留しない場合、そのシートを巡って複数のドライバーが争うことになる。

    その候補として現在、強く名前が挙がっているのがラファエル・カマラだ。

    ハースF1はヘレスに先立ち、ポルトガルのポルティマオでもTPCを実施。現FIA F3王者のカマラ、平川、マクラーレンのリザーブを務めるレオナルド・フォルナローリが参加した。

    パドックでは、このテストでフェラーリ育成のカマラが最も強い印象を残したとされており、オコンが離脱した場合の有力候補に浮上している。

    平川亮(ハースF1チーム)

    トヨタは平川亮のF1昇格を後押しか
    一方、平川亮も依然として候補から外れていない。

    平川は現在、ハースF1のリザーブドライバーを務めており、2026年シーズンにはすでに2回のFP1に出走している。報道によれば、トヨタは32歳の平川をF1のレギュラーシートに送り込むことを望んでいるとされ、オコンが離脱した場合の候補として現実的な位置にいるという。

    今回のヘレステストには坪井翔も加わるため、ドゥーハン、平川、坪井の3人が同じTPCで走行することになる。それぞれにとって、ハースF1の首脳陣にアピールできる貴重な機会となる。

    角田裕毅はハースF1の候補外
    一方、レッドブルF1のリザーブドライバーである角田裕毅については、ハースF1の2027年候補との噂が出ているものの、PlanetF1.comはチームの検討対象には入っていないと報じている。

    そのため、現時点でハースF1のシート争いは、オコンの残留を軸に、カマラ、平川、ドゥーハンらの動向が焦点となっている。

    ただし、小松礼雄はドライバー決定を急いでいない。最近の大型契約発表によってF1のドライバー市場は落ち着きを見せており、ハース側には判断を急ぐ必要がないためだ。

    モンツァで決定時期について尋ねられた小松礼雄は、毎日「1日ずつ近づいています」と冗談交じりに答え、慎重に候補を評価していく姿勢を示していた。

    ポルティマオで評価を高めたカマラ、トヨタが後押しする平川、そして今回F1マシンに復帰するドゥーハン。オコンの去就を含め、ハースF1の2027年シート争いは今後のTPCでの評価が重要な判断材料となりそうだ。

  • ハースF1の2027年シート争い激化 フォルナローリ浮上でドゥーハンに逆風

    ハースF1の2027年シート争い激化 フォルナローリ浮上でドゥーハンに逆風

    2027年のハースのドライバー候補として、F2王者レオナルド・フォルナローリの名前が急浮上している。マクラーレン育成ドライバーであるフォルナローリは先週、ヘレスでハースのTPC(旧型車テスト)プログラムに参加しており、将来的なF1昇格に向けた動きとして注目を集めている。

    一方で、アルピーヌのレースシートを失った後にハースのリザーブドライバーとして再起を図るジャック・ドゥーハンにとっては、新たなライバル出現となりそうだ。

    マクラーレンがフォルナローリのF1昇格先を模索
    レオナルド・フォルナローリは2025年のF2王者であり、現在はマクラーレンの支援を受ける有望株だ。先週実施されたハースのTPCテスト参加は意外な動きだったが、背景にはマクラーレンによるF1シート確保への取り組みがある。

    マクラーレンのアンドレア・ステラ代表はバルセロナで、フォルナローリの将来性を高く評価していることを明かした。

    「レオナルドは間違いなく将来のF1にとって価値ある存在だ」

    「我々はレオナルドにF1で走る機会を与えたい」

    さらにステラは、ワークスチーム昇格を待つのではなく、他チームでF1キャリアをスタートさせる可能性にも前向きな姿勢を示した。

    「レオナルドと協力しながら、F1での可能性を探っていくべきだ」

    トヨタの支援拡大によってTPCプログラムを強化したハースにとって、フォルナローリは将来の有力候補として評価されているとみられる。

    ベアマン残留濃厚もオコンの立場は不透明
    ハースの2027年ラインアップについては、フェラーリ育成のオリバー・ベアマンが残留する可能性が高いとみられている。

    その一方で、エステバン・オコンの将来には不透明感が漂っている。フォルナローリのテスト参加は、ハースが将来に向けて複数の選択肢を検討していることを示す動きとも受け取れる。

    マクラーレンとトヨタという二つの強力な後ろ盾を持つフォルナローリが候補に加わったことで、2027年のシート争いはさらに激しさを増しそうだ。

    ドゥーハンは冷静な姿勢を維持
    こうした状況は、ハースで再起を目指すジャック・ドゥーハンにとって逆風となる可能性がある。

    ドゥーハンは『Pit Talk』ポッドキャストで、F1復帰への意欲を語りながらも、状況を冷静に受け止めている。

    「もし再びF1マシンに乗ることができたら素晴らしいことだ」

    「ただ、その判断には通常以上に多くの要素が関わっていることも分かっている」

    将来については過度に考え込まないよう努めているという。

    「自分でコントロールできることに集中している」

    「自分の手の届くチャンスはあると思う。ただ、そのチャンスを手にするためには、自分ではコントロールできない部分も関係してくる」

    さらにドゥーハンは、F1復帰を人生のすべてとして捉えているわけではないと強調した。

    「良いチャンスはあると思う。でも以前のように、それがすべてという考え方ではない」

    2027年のハースはベアマンを軸に、オコン、フォルナローリ、そしてドゥーハンらが候補として名前を連ねる構図になりつつある。今後のテストや育成プログラムでの評価が、最終的なシート争いを左右することになりそうだ。

    【関連】
    ・角田裕毅のF1復帰にヴィルヌーヴが否定的見解「十分な時間を得た」

  • アルピーヌF1離脱のドゥーハン 「復帰は近い」と期待させ続けられた1年の真相

    アルピーヌF1離脱のドゥーハン 「復帰は近い」と期待させ続けられた1年の真相

    ジャック・ドゥーハンが、アルピーヌF1からの降格とその後の心境について詳細に語った。

    2025年シーズン開幕前には正ドライバー昇格という夢を実現したものの、フランコ・コラピント加入によるプレッシャーや突然の更迭を経験。現在はハースのリザーブドライバーとELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)のLMP2参戦を両立するドゥーハンが、その激動の1年間を振り返った。

    夢のF1昇格から突然の降格まで
    ドゥーハンは2022年からアルピーヌの育成プログラムに所属し、2024年最終戦アブダビGPでエステバン・オコンの後任としてF1デビューを果たした。

    その後、2025年のレースドライバーに昇格したが、シーズン開幕前からフランコ・コラピントの加入が大きな話題となった。チームのエグゼクティブアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレがコラピントを高く評価していると報じられたことで、ドゥーハンのシートは常に不安定な状況に置かれていた。

    そしてマイアミGP後、その噂は現実となる。アルピーヌはエミリア・ロマーニャGPからコラピントを起用し、ドゥーハンはシートを失った。

    Fox Sportsの『Pit Talk』ポッドキャストでドゥーハンは当時を振り返った。

    「本当に奇妙な時期だった。夢を実現したと思ったら、その後の12か月はとても変なものだった。3年契約があったとしても、決して安泰ではなかった」

    「周囲の雑音や報道があっても、自分は有利な立場にいると思っていた。とにかく自分の仕事に集中していたけれど、ああいう状況は少なからず影響するものだ」

    「それでも自分は落ち着いていた。でも、その後は本当に衝撃だった」

    『ニンジンをぶら下げられていた』感覚
    ドゥーハンによると、アルピーヌ在籍中は常に復帰の可能性を示唆され続けていたという。

    チーム側から新たなチャンスや将来の可能性を段階的に提示されていたため、自身の中ではF1復帰が決して遠い話には感じられなかった。

    「少し難しい状況だった。でも、詳しくは言わないけれど、常に目の前にニンジンをぶら下げられているような状態だった」

    「段階的に新しい可能性やチャンスを提示されていた。だから少なくとも最初の頃は、復帰がそんなに遠い話だとは感じなかった」

    しかし、その見方は2025年夏に変わったという。

    「ザントフォールトの頃だったと思う。夏休み明けの8月頃だ。そのシーズン中に再びマシンへ乗ることはないと理解した。そして次に進むべき道を真剣に考えなければならなくなった」

    ジャック・ドゥーハン アルピーヌF1チーム

    F1だけが全てではなくなった現在
    ドゥーハンの2025年オフシーズンはさらに試練が続いた。

    日本のスーパーフォーミュラ参戦に向けた鈴鹿テストでは、3日間で3度のクラッシュを喫し、計画されていたシート獲得の可能性を失った。

    それでも現在はハースのリザーブドライバーとしてF1との接点を維持しながら、ELMSではニールセン・レーシングからLMP2クラスに参戦している。

    こうした環境の変化によって、ドゥーハンの考え方にも変化が生まれた。

    「今は少し違う立場にいる。何かを無理に追い求めようとはしていない」

    「以前はレース経験もなく、ジュニアドライバーとしてチャンスを得るために必死だった。でも今は状況が違う」

    「自分でコントロールできることだけに集中している。サーキットでベストを尽くし、マシンに乗る機会があれば最大限活かす。それ以外の雑音については深く考えないようにしている」

    「もし再びF1マシンに乗れるなら素晴らしいことだと思う。でも、そのためには自分だけではどうにもできない要素がたくさんあることも理解している」

    「可能性は十分あると思っている。ただ、昨年のように『F1が人生の全て』という考え方ではなくなった」

    F1復帰への道は残されている
    ドゥーハンはシーズン途中でアルピーヌのシートを失ったものの、依然としてF1パドックとのつながりを維持している。

    ハースでのリザーブドライバー活動に加え、ELMSで実戦経験を積み続けていることは、将来的なチャンスに備える上で大きな意味を持つ。現在のF1では経験を持つドライバーへの需要も依然として高く、急なドライバー交代や新規参戦チームの動向次第では再びチャンスが巡ってくる可能性もある。

    ドゥーハン自身もF1復帰への希望を捨ててはいない。ただし以前のようにその一点だけを追い求めるのではなく、より広い視野でモータースポーツキャリアを見据えているようだ。

    アルピーヌでの経験は苦いものとなったが、その経験を糧に次のステップへ進もうとしている。今後の耐久レースでの活躍とともに、F1復帰への挑戦にも注目が集まる。

  • ジャック・ドゥーハン F1復帰へ決意「僕はレーシングドライバーだ」

    ジャック・ドゥーハン F1復帰へ決意「僕はレーシングドライバーだ」

    ジャック・ドゥーハンは、2027年のF1復帰を最大の目標に掲げていることを明かした。現在はハースF1チームでリザーブ兼テストドライバーを務める一方、来週にはル・マン24時間レースへの初挑戦も控えている。

    2025年シーズン途中にアルピーヌのレースシートを失った後、2026年からハースに加入したドゥーハンは、エステバン・オコンとオリバー・ベアマンをサポートしながら再びグリッドへ戻る機会を待っている。

    2027年がF1復帰への勝負の年
    Sky Sports F1のインタビューで、ドゥーハンはフルタイムのF1シート獲得が依然として最優先事項であると強調した。

    「もちろんそうだ。来年それを実現することが目標だ」

    「2027年に実現しなければ、よほど異常なことが起きない限り、その後にチャンスが巡ってくる可能性は低いと考えるのが普通だろう」

    「だから焦点は来年マシンに乗れる立場に自分を置くことだ」

    「もしそれが実現しなくても、楽しいマシンで素晴らしいレースキャリアを続ける機会はたくさんあると思う」

    ドゥーハンは2024年アブダビGPでF1デビューを果たし、2025年シーズン開幕から6戦を戦った。しかしマイアミGP後にフランコ・コラピントへ交代する形でシートを失った。

    その後、本人はアルピーヌが自分を降ろす決定を2025年シーズン開幕前から固めていたと感じていたことを明かし、その経緯を「かなり残酷だった」と表現していた。

    ル・マン初挑戦への期待
    F1復帰を目指す一方で、ドゥーハンは耐久レースにも新たな挑戦を始めている。

    来週のル・マン24時間レースではニールセン・レーシングからLMP2クラスに参戦。ヨーロピアン・ル・マン・シリーズとの並行参戦となる。

    「本当に素晴らしいレースになると思う」

    「ここにいながら、その挑戦を許してくれている両チームには感謝している」

    耐久レース参戦はまだ4か月ほどだというドゥーハンだが、スティントの長さやドライバー交代など、F1との違いに適応している最中だと語った。

    「まだ本当に始めたばかりだ。たった4か月だからね」

    「まったく別物だ。特に交代後に初めてブレーキを踏む瞬間などは大きく違う」

    「夜間走行を楽しみにしている。レース全体では12時間近く走ることになるかもしれないので、本当に長いレースになる」

    「夜間や早朝の走行が楽しみだ。3時間のスティントに集中して走り続ける。とてもワクワクしている」

    まだハースF1マシンでの走行経験なし
    興味深いことに、ドゥーハンはハース加入後もまだF1マシンで走行していないことを明かした。

    平川亮がすでにリザーブドライバーとして活動していたこともあり、テスト計画は事前に割り当てられていたという。

    「まだ走っていない。これまではあまり機会がなかった」

    「当然ながらチームの主力ドライバーが最優先だ。そして2月中旬に新しいプログラムへ加わると、平川亮のようにすでに関わっているリザーブドライバーもいるので、計画はかなり前から決まっている」

    「でも近いうちにマシンに乗ることになる。それは本当に楽しみだ」

    F1への執念は変わらず
    現在のドゥーハンはF1の週末に帯同しながら、耐久レースにも挑戦するという異例の立場にある。しかし本人の視線は依然としてF1に向けられている。

    2027年のグリッド復帰を「最後の大きなチャンス」と位置付ける発言からも、その危機感は明らかだ。

    それでもドゥーハンは最後に、自身のアイデンティティについてこう語った。

    「ただレース現場にいるだけでも、自分の名前の横に貼られた『僕はレーシングドライバーだ』という証明になるんだ」

  • 角田裕毅よりジャック・ドゥーハン優勢? ハースF1後任候補に“家族の力”

    角田裕毅よりジャック・ドゥーハン優勢? ハースF1後任候補に“家族の力”

    ジャック・ドゥーハンが、2026年シーズン途中にもF1グリッド復帰を果たす可能性が浮上している。ハースF1チームでエステバン・オコンの将来に不透明感が漂うなか、その後任候補として複数の名前が取り沙汰されている。

    スペインメディア『Autonocion』によると、ハースF1チーム内部ではオコン交代の可能性も視野に入れた議論が進められており、ドゥーハンや角田裕毅、平川亮らの名前が候補として挙がっているという。

    オコンの立場悪化で浮上する途中交代説
    報道によると、エステバン・オコンは2026年シーズン序盤の結果に苦戦しているだけでなく、小松礼雄やチーム内部との関係悪化も囁かれている。

    そのため、ハースF1チームがシーズン途中でドライバー交代に踏み切る可能性があるとされ、後任候補として複数の名前が検討されている。

    その中のひとりがジャック・ドゥーハンだ。ドゥーハンは2024年末にアルピーヌでオコンの後任としてF1デビューを果たしたが、2025年はわずか6戦でシートを失い、フランコ・コラピントに交代していた。

    その後、フラビオ・ブリアトーレから強いプレッシャーを受け続けたことで、「F1ドライバーでいることを楽しめなかった」とも伝えられていた。

    角田裕毅には“トヨタ問題”も
    候補の中には角田裕毅の名前も含まれている。角田裕毅は2026年にレッドブルのテスト兼リザーブドライバーを務めており、2027年のF1復帰を目指している状況だ。

    ただ、ハースF1チームはトヨタとの関係を深めている一方で、角田裕毅はホンダとの結びつきが強い。そのため、報道では「現時点ではそこまで頻繁に名前が挙がっていない」とも伝えられている。

    また、このカテゴリーで豊富な経験を持つ日本人ドライバーである角田裕毅も、トヨタにとって魅力的な存在となる可能性はある。ただ、現時点ではそこまで有力候補として名前が挙がっているわけではない。

    角田裕毅 ハースF1チーム

    “ドゥーハン家の力”が後押しか
    一方で、ジャック・ドゥーハンには独自の強みがあるとみられている。

    父ミック・ドゥーハンはMotoGPで5度の王座を獲得した伝説的ライダーであり、長年にわたって息子のF1キャリアを支援してきた。

    Autonocionは「ドゥーハン家の影響力と資金力は過小評価できない」と指摘しており、限られたF1経験にもかかわらず、角田裕毅より優先順位が高い可能性があるとみられている。

    平川亮にはスピード面の疑問も
    ハースF1チームの候補には、同じくリザーブドライバーを務める平川亮の名前も含まれている。

    トヨタとの強い関係性や耐久レースでの実績から有力候補と見る向きもあるが、チーム内部では「純粋な速さ」に疑問を持つ声もあるという。

    また、フェラーリ育成のラファエル・カマラも候補として挙がっている。F2で高い評価を受けているブラジル人ドライバーであり、フェラーリとハースF1チームの関係性を考えれば、早期昇格の可能性も否定できない。

  • ミック・ドゥーハン アルピーヌF1を批判「不公平だった」 息子ジャック離脱巡り

    ミック・ドゥーハン アルピーヌF1を批判「不公平だった」 息子ジャック離脱巡り

    MotoGPのレジェンドであるミック・ドゥーハンが、息子ジャック・ドゥーハンのF1キャリアの経緯についてアルピーヌを批判し、その状況を「不公平だった」と表現した。

    2026年ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ参戦を開始したバルセロナでスペイン紙の取材に応じた5度の500cc世界王者は、状況の繊細さを認めつつも率直な見解を示した。

    MotoGPのレジェンドであるミック・ドゥーハンが、息子ジャック・ドゥーハンのF1キャリアの経緯についてアルピーヌを批判し、その状況を「不公平だった」と表現した。

    2026年ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ参戦を開始したバルセロナでスペイン紙の取材に応じた5度の500cc世界王者は、状況の繊細さを認めつつも率直な見解を示した。

    「正直なところ詳しくはコメントできないが、不公平だったと思う」

    「最初からそうだった。シーズンが始まる前からドライバーを入れ替える決断がなされていたようなものだったし、それで全てが決まっていた」

    「息子には長期契約があったし、アルピーヌにとって初めてトップまで到達したジュニアドライバーだった。それでも、理由は言えないが別の方向に進むことになった。それが全てだ」

    ジャック・ドゥーハン アルピーヌF1チーム

    この発言は、ジャック・ドゥーハンが2025年序盤にフランコ・コラピントにシートを奪われた後、キャリア再建を進めている状況の中で出たものだ。

    現在ジャック・ドゥーハンはハースのリザーブドライバーを務める一方、ニールセン・レーシングからヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMP2に参戦している。

    「ジャックは強い若者だし、彼のプランは……今はバルセロナでレースカーに乗って戦っているところだ」とミック・ドゥーハンは付け加えた。

    「今はハースにいて、リザーブドライバーとしてシート獲得を目指している。そして、おそらく契約をより重視してくれるチームにいる」

    一方で23歳のジャック・ドゥーハン自身も、F1復帰への意欲を失ってはいない。

    「スポーツカーに集中する可能性を完全に否定しているわけではない。そこには素晴らしいチャンスがある」とジャック・ドゥーハンは語った。

    「ただ正直に言えば、フォーミュラ1が最終的な目標だし、今の自分には単なる希望ではなく、まだ十分にチャンスがある。自力で戻るために戦う機会がある」

    「もしそうでなかったとしても、スポーツカーに集中するのは良い選択だと思う。そこでも素晴らしいキャリアを築くことはできる」

  • ジャック・ドゥーハン ELMS参戦決定 ハースF1リザーブと並行して復帰戦へ

    ジャック・ドゥーハン ELMS参戦決定 ハースF1リザーブと並行して復帰戦へ

    ジャック・ドゥーハンは、2026年にヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)へ参戦することが決定した。ニールセン・レーシングが、ドゥーハンをLMP2クラスの24号車オレカ07・ギブソンのドライバーとして起用することを発表した。

    アルピーヌからわずか6戦でシートを失って以降、ドゥーハンにとってはこれが競技復帰の場となる。今季はハースF1でリザーブドライバーを務めながら、耐久レースという新たな舞台で実戦経験を積むことになった。

    ドゥーハンは24号車で、元F2ドライバーのロイ・ニッサニー、エドワード・ピアソンとチームを組む。ニールセン・レーシングにとっても新たなラインアップとなり、ELMS開幕戦は4月12日のバルセロナ4時間レースとなる。

    ドゥーハン「2026年に再びレースができることに興奮している」
    ジャック・ドゥーハンは、2026年の実戦復帰とニールセン・レーシング加入について次のように語った。

    「2026年に再びレースができることに本当に興奮しているし、ニールセン・レーシングでLMP2での最初のシーズンを迎えられるのはうれしい」

    「学ぶことの多い新しい挑戦だけど、これだけ強いチームに囲まれていれば、すぐにペースをつかめると確信している」

    「ロイ・ニッサニーとエドワード・ピアソンとともに、経験とハングリーさがうまく混ざった素晴らしい組み合わせになる。強い関係を築いて結果を目指すのが楽しみだ」

    「オレカ07は素晴らしいクルマで、これまでとはまったく異なる挑戦でもある。ヨーロピアン・ル・マン・シリーズが始まるのが待ちきれない」

    「再びレースに戻れることにとても興奮している。前回のレースからほぼ12か月になるところだった」

    「ニールセン・レーシングでそれを実現できて、スポーツカーへの移行ができるのは素晴らしい」

    「学ぶべきことはたくさんあるし、シートタイムを得ることは本当に重要だ。でも、それを支えてくれる素晴らしいチームがいるから、すぐに順応できると思うし、始めるのが待ちきれない」

    「まず最初に感じたのは、自分の頭の上に屋根があることと、視界の中にいろいろな障害物があることだった。でも、それも含めてドライビングスタイルの面ではいい変化だし、複数スティントを走ることや、複数ドライバーで戦うこと、大きな全体像を見ながら戦うこともある」

    「すべてを含めて、ここから先の自分のキャリアがどこへ向かうにせよ、大きな経験になると思う」

    スーパーフォーミュラ参戦は実現せず
    ドゥーハンは当初、日本のスーパーフォーミュラ参戦も候補に挙がっていた。実際に今季序盤にはポール・リカールでテストを行っており、耐久レース転向の可能性もささやかれていたが、日本行きの話は最終的に実現しなかった。

    プレシーズンテストではデグナーで3度のクラッシュを喫したことで参戦見送りとの見方も出ていたが、KONDO RACING代表でありトヨタのグローバル・モータースポーツ・ディレクターを務める加地雅哉は、その事故が決定打ではなかったと説明している。

    「彼の目標は常にF1でした」と加地雅哉は語った。

    「トヨタのワークスドライバーになることは我々にとってひとつの選択肢だったかもしれませんが、私の感覚では、スーパーフォーミュラは彼にとって最優先事項ではありませんでした」

    「もちろんテストではクラッシュもありましたが、KONDO RACINGとしてはそのことで不満を持っていたわけではありませんし、彼を支える準備もしていました」

    「彼はどの道を選ぶのが最善なのか、いろいろと迷いがあったのだと思います」

    「予算ももちろん要素でしたし、ほかにも多くのことがありました。ただ、彼がスーパーフォーミュラだけをやるつもりだったとは思いませんし、何を優先するかを整理する必要があったのだと思います」

    「デグナーでのクラッシュが彼の決断の理由だったとは思いません。あれだけで決めるようなものではないと思います」

    「将来的に一緒に仕事をする可能性はまだありますし、現在の関係が悪いということでもありません。ネガティブな状況ではありません」

    ハースF1リザーブと並行して実戦機会を確保
    ドゥーハンは今季、ハースF1でリザーブドライバーの役割を担っており、F1グリッド復帰への道を模索している。その一方で、今回のELMS参戦によって実戦から遠ざかる状況を避けることにも成功した。

    オープンホイールでキャリアを築いてきたドゥーハンにとって、LMP2への転向は大きな変化となるが、ニールセン・レーシングの経験豊富な体制のもとで順応を急ぐ構えだ。残るLMP2シートが限られるなかでの今回の決定は、今後のキャリアに向けた重要な一歩となる。

  • ジャック・ドゥーハン F1解雇前に殺害予告「手足を切り落とすと脅された」

    ジャック・ドゥーハン F1解雇前に殺害予告「手足を切り落とすと脅された」

    アルピーヌF1を2025年マイアミGP後に離脱したジャック・ドゥーハンが、解雇前に深刻な殺害予告を受けていたことを明かした。ドゥーハンはNetflix『Drive to Survive』最新シーズンで、その衝撃的な実態を告白している。

    ジャック・ドゥーハンは、2025年シーズンにアルピーヌで7戦に出走。しかしマイアミGP後にフランコ・コラピントと交代となった。その裏で、すでに深刻な脅迫を受けていたという。

    「マイアミGPの前に、本気の殺害予告を受けた。もし僕がマシンを降りなければ、ここで殺すと書いてあった」

    「マイアミまでにまだ僕がマシンに乗っていたら、手足を全部切り落とすというメールが6通か7通届いた」

    「水曜日、ガールフレンドとトレーナーと一緒に現地にいたが、僕の周りには武装した3人の男がいた。警察のエスコートを呼んで事態を収めなければならなかった」

    この発言はエピソード「Strictly Business」の中で語られている。

    さらにドゥーハンは英紙のインタビューでも胸中を明かした。

    「ずっと夢見てきたF1ドライバーという立場を楽しむことができなかった。本当にひどい状況だった」

    2025年開幕前から、アルピーヌがフランコ・コラピントをリザーブとして契約したことで交代の噂は広がっていた。6戦ノーポイントに加え、2度の大きなクラッシュもあり、最終的にシートは交代となった。

    TGRハースF1チームで再出発へ
    ドゥーハンは2026年F1シーズンに向け、TGRハースF1チームのリザーブドライバーに就任した。
    2025年末でアルピーヌと決別した22歳のオーストラリア人は、エステバン・オコンとオリバー・ベアマンのバックアップを務める。

    発表時、ドゥーハンは次のように語っている。

    「TGRハースF1チームに加入できて本当にうれしい。F1キャリアを続けるには理想的な場所だ」

    「2026年に向けてチームと共に成長し、大きな挑戦に取り組む機会を与えてくれたことに感謝している。チームと共に成功するシーズンを築くため、すぐにでも仕事を始めたい」

    厳しい別れを経験したドゥーハンだが、2026年は新天地で再びチャンスを待つ立場となる。