カテゴリー: ホンダF1

  • フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1の判断を称賛「すべて正しかった」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1の判断を称賛「すべて正しかった」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1オランダGP決勝で18番グリッドから9位まで追い上げ、アストンマーティンに貴重な2ポイントをもたらした。アロンソは、難しい展開のなかでチームが戦略判断をことごとく成功させたことが入賞につながったと評価した。

    ザントフォールトではアップデートされたホンダF1パワーユニットも投入された。アロンソはシャシー側の進歩を明確に感じた一方、新スペックのPUについてはパワー向上の可能性を認めつつ、ドライバビリティと一貫性には依然として改善の余地があると指摘している。

    18番手から9位「すべての判断が正しかった」
    アロンソは18番グリッドからスタートすると、荒れたレース展開を生かして着実に順位を上げた。赤旗後には新品ソフトタイヤを装着し、タイヤを巧みに管理しながら長いスティントを走行。終盤にはピエール・ガスリーからプレッシャーを受けたものの、9位を守り切った。

    「とても満足している。チームのためにも嬉しいよ。今日はチームがすべての判断を完璧に決めたと思う」

    アロンソはレース後にそう語った。

    「戦略は正しかったし、スタートタイヤの選択も正しかった。終盤にはバーチャルセーフティカーが何度かあって、ピットに入るかどうか話し合っていたけど、僕たちはステイアウトすることを決めた」

    「だから、今日チームが下した判断はすべて正しかったと思う。その組み合わせのおかげでポイントを獲得できた。マシンもよく機能していた」

    「今日はタイヤデグラデーションも非常に少なかった。チームのために本当に嬉しいし、この勢いを次の数戦にもつなげていきたい。みんなに心からおめでとうと言いたい」

    アストンマーティンを率いるエイドリアン・ニューウェイも、赤旗後の判断がポイント獲得につながったと説明した。

    「赤旗後、フェルナンドには新品のソフトを履かせた。うまくマネジメントしたことで、彼はそのタイヤでレースのほぼ半分を走ることができた。それによって効果的な1ストップ戦略が可能になり、ポイント獲得のためにはこれが最善のチャンスだと考えていた」

    「最後の数周になって初めてガスリーからプレッシャーを受けたが、9位と重要な2ポイントを守るだけのペースがあった」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) オランダグランプリ

    シャシーの進歩を実感「持ち込んだものが結果につながっている」
    今回のオランダGPでは、アストンマーティンがシャシー側にも新しいパーツを投入した。アロンソは、その効果について明確な手応えがあったと語る。

    「シャシーについては間違いなくステップを感じた。ここにはさらに新しいパーツを持ち込んだけど、レースではマシンがとても運転しやすかったし、タイヤにもすごく優しかった。それは間違いなくメリットだと思う」

    「シャシー側で持ち込んでいるものは、すべてサーキット上でパフォーマンスにつながっている」

    一方、ホンダのアップグレード版PUについては、評価を慎重に留保した。

    「エンジン側については、以前のスペックと明確に比較できるものがないので、少し判断が難しい」

    「もちろん、僕たちはポイントを獲得できた。だから、もしかしたらパワーも増えているのかもしれないし、それは受け取っておこう」

    ただし、新スペックになっても課題が完全に解消されたわけではない。

    「それでも、特にドライバビリティについては改善する必要がある。それに、今回のスペックでは少し失われたように感じる一貫性も取り戻さなければならない」

    アロンソはチーム公式コメントでも「まだドライバビリティの問題はあるけど、この週末はまたひとつ前進だった」と強調した。

    18番手スタートから9位まで挽回したオランダGPは、アストンマーティンにとってシャシー開発の成果を示す一戦となった。一方で、アップグレードされたホンダPUについてはパワー面での可能性が示されたものの、アロンソが求めるドライバビリティと一貫性の確立が次なる課題となる。

  • ホンダF1 スペック2初戦でポイント獲得も「ドライバビリティは最重要課題」

    ホンダF1 スペック2初戦でポイント獲得も「ドライバビリティは最重要課題」

    ホンダF1は、2026年F1第12戦オランダGPで投入した新スペック2エンジンについて、大きな信頼性トラブルなく週末を走り切ったことを明らかにした。フェルナンド・アロンソが決勝9位に入り、新PUの実戦投入初戦で2ポイントを獲得した。

    一方で、ホンダF1 トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、ドライバビリティには依然として改善の余地があると説明。

    レース終盤にはアロンソの9位を守るため、後方から迫ったピエール・ガスリーに対してエネルギーマネジメント戦略を最適化していたことも明かした。

    ホンダF1 スペック2エンジン2基が大きな問題なく完走
    ホンダはオランダGPでアストンマーティンに新しいスペック2エンジンを投入。週末を通して2基を走らせ、大きな信頼性の問題を発生させることなく実戦初戦を終えた。

    決勝ではアロンソが13番グリッドから追い上げ、9位でフィニッシュ。アストンマーティンに2ポイントをもたらした。一方、チームメイトのランス・ストロールはリタイアに終わった。

    「今週末のオランダGPを通して、2基の新しいスペック2エンジンは、大きな信頼性の問題なく走り切ることができました」

    折原伸太郎は決勝後、そう振り返った。

    「一方で、ドライバビリティについてはまだ改善の余地があると認識しており、今後のレースに向けて、引き続き最重要課題として取り組んでいきます」

    新スペックの投入に際して、まず重要だった信頼性という面では一定の成果を得た。その一方、マシンをドライバーが扱いやすくするドライバビリティについては、引き続き改善が必要との認識を示している。

    ホンダF1 / ホンダ・レーシング

    アロンソ9位でスペック2初戦から2ポイント
    ホンダにとってもうひとつの収穫となったのが、新スペック投入初戦でポイントを獲得できたことだ。

    「スペック2エンジンの導入に向けて多くの作業を行ってきたことを考えると、今日のレースで2ポイントを獲得できたことは、良い結果だったと思います」

    アロンソはレース終盤に9番手を走行し、後方からガスリーの追撃を受けた。さらにその後ろには角田裕毅も控えており、ポイント圏を巡って緊迫した展開となった。

    その状況でホンダ側も、単純にPUの出力を引き出すだけでなく、アロンソが9位を守れるようエネルギーの使い方を調整していたという。

    ガスリーを抑えるためエネルギーマネジメントを最適化
    「レース終盤は、後方のガスリー選手との差を維持することに集中し、そのためにエネルギーマネジメント戦略の最適化に努めました」

    折原伸太郎のコメントからは、アロンソとガスリーによる終盤の9位争いの裏側で、ホンダもエネルギーマネジメントを使ってポジションを守る戦いに加わっていたことが分かる。

    アロンソは最終的にガスリーを抑えて9位でチェッカー。ホンダのスペック2エンジンは、実戦投入初戦でポイント獲得という結果を残した。

    ただし、今回のオランダGPは完成形ではない。信頼性という重要なハードルを越えた一方、折原伸太郎が「最重要課題」と位置づけるドライバビリティの改善が次の焦点となる。

    「今回の結果を踏まえ、今後もさらなるパフォーマンス向上に向けて取り組んでいきます」

    新スペック2エンジンはまず大きな信頼性問題なく最初のレースを完了し、アロンソの9位によって2ポイントも獲得した。ここからホンダがドライバビリティをどこまで改善し、スペック2本来のパフォーマンスを引き出していけるかが注目される。

  • フェルナンド・アロンソ F1オランダGP決勝9位 ホンダ新PUで今季2度目の入賞

    フェルナンド・アロンソ F1オランダGP決勝9位 ホンダ新PUで今季2度目の入賞

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1オランダGPの決勝を9位でフィニッシュ。タイヤ戦略を駆使して終盤まで粘り強くポジションを守り、今季2度目となるポイント獲得を果たした。

    アストンマーティンは今季、開幕から苦しい戦いが続いており、これまでのアロンソの入賞はモナコGPの10位のみ。ハンガリーGPで大規模アップデートを投入し、オランダGPではホンダのアップデート版パワーユニットも投入して後半戦の巻き返しを目指していた。

    難しいコンディションでスタート
    決勝前のザントフォールトには雨が降り、コースの前半は乾いている一方で後半には濡れた部分が残る難しいコンディションとなった。それでも全車がスリックタイヤを選択してレースはスタートした。

    しかし、2周目にはマックス・フェルスタッペンが最終コーナーでクラッシュ。濡れた路面で白線にタイヤを乗せてリアを失い、バリアに激しく衝突したことで赤旗が提示された。

    レース再開後は各車でタイヤ戦略が分かれ、アロンソも中団でポジションを争う展開となった。

    タイヤを引っ張ってレース後半に勝負
    上位勢が次々とピットストップを行う一方、アロンソはカルロス・サインツJr.とともに長くコース上にとどまった。

    28周目の時点でも両者はまだピットストップを行っておらず、その後方ではニコ・ヒュルケンベルグ、アービッド・リンドブラッド、ピエール・ガスリー、角田裕毅らが激しいポイント争いを展開していた。

    アロンソは36周目前後にようやくピットへ。これによって一時トップ10圏外へ下がり、37周目にはヒュルケンベルグ、角田裕毅、ガスリーがポイント圏に浮上した。

    しかし、アロンソのレースはここからだった。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) オランダグランプリ

    終盤は9番手でガスリーと角田裕毅を抑える
    レース後半は各車のタイヤ戦略が交錯するなか、アロンソは再び順位を上げて9番手へ浮上した。

    上位では2ストップを選択するマシンも出る一方、アロンソは3回目のピットストップを行わずに走行を継続。61周目の時点で9番手を走り、10番手ガスリーに2.5秒のリードを築いていた。

    だが、残り周回が少なくなるにつれてガスリーが接近。68周目にはガスリーがオーバーテイクモードを使用できる距離まで迫り、9番手を巡る直接対決となった。その3.6秒後方には11番手の角田裕毅も続き、最後のポイント圏を巡る争いは終盤まで続いた。

    アロンソはタイヤを労わりながらガスリーのプレッシャーに耐え、最後まで9番手を守り切ってチェッカー。ガスリーが10位、角田裕毅が11位となり、3台によるポイント争いを制した。

    モナコ以来となる今季2度目のポイント
    アロンソにとって今回の9位は、10位に入った第4戦モナコGP以来となる今季2度目の入賞だ。オランダGPを迎えるまで、アロンソとアストンマーティンが獲得していたポイントはモナコでの1点のみだった。

    ハンガリーGPで大規模アップデートを投入したAMR26は、オランダGPでホンダのアップデート版パワーユニットを搭載。アロンソはタイヤを長く使う戦略を成立させ、最後はガスリーの追撃を退けて9位を手にした。

    シーズン前半は信頼性とパフォーマンスの両面で苦戦を強いられたアストンマーティンにとって、後半戦初戦で手にした貴重なポイント。アロンソ自身にとっても、モナコ以来となる今季最高位の9位で、復調への一歩を示す結果となった。

  • エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティンF1の改善実感「空力は大きく前進」

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティンF1の改善実感「空力は大きく前進」

    エイドリアン・ニューウェイは、2026年F1オランダGPで投入されたアストンマーティンの最新アップデートについて、シャシーと空力性能で「大きな前進」を遂げたとの評価を示した。

    一方で、ホンダF1新PUのドライバビリティがさらなるパフォーマンスを引き出すうえでの課題になっていると認めた。

    アストンマーティンはザントフォールトでマシンのアップデートに加え、ホンダのアップデート版パワーユニット(PU)を投入。スプリントフォーマットによって走行時間が限られるなか、新しいパッケージの理解を進めている。

    予選ではフェルナンド・アロンソが1分13秒650で18番手、ランス・ストロールが1分13秒818で19番手となり、2台ともQ1で敗退。結果だけを見れば厳しいものとなったが、ニューウェイは数戦前と比較してアストンマーティンのペースが大幅に改善していると捉えている。

    「スプリントイベントでプラクティス走行が限られているにもかかわらず、ここまでの週末では、最近投入したアップデートと更新されたパワーユニットの特性をより深く理解するための貴重な走行時間を得ることができた」

    ニューウェイによれば、ドライバーからのフィードバックでも、マシン側の改善は明確に確認されている。

    「両ドライバーとも、シャシーと空力パフォーマンスについて大きな前進を報告している」

    エイドリアン・ニューウェイ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    ドライバビリティ改善がさらなる性能向上の鍵
    一方、最新パッケージのポテンシャルを十分に引き出すために残された課題としてニューウェイが挙げたのが、ドライバビリティだ。

    「重要なポイントは、ドライバビリティを改善する必要があるということだ。それができれば、さらにパフォーマンスを引き出すことができる」

    この点はドライバーからのコメントとも一致している。アロンソは予選後、さらなるラップタイムを取り戻すためにはドライバビリティの改善が必要だと指摘。ストロールもドライバビリティとパワーを現在苦戦している部分として挙げている。

    それでも、ニューウェイは最新アップデートによってアストンマーティンが着実に前進していることを強調した。

    「数戦前と比較すればペースは大幅に改善している。しかし、このパッケージにはまだ引き出せるポテンシャルがあることも分かっている」

    予選順位にはまだ大きな改善として表れていないものの、アストンマーティンはシャシーと空力で明確な前進を確認している。ホンダのアップデート版PUを含めた最新パッケージへの理解を深め、ドライバビリティという課題を解消できるかが、さらなるパフォーマンス向上に向けた焦点となる。

  • フェルナンド・アロンソ ホンダF1新PUの進歩を実感「数戦前は4秒差だった」

    フェルナンド・アロンソ ホンダF1新PUの進歩を実感「数戦前は4秒差だった」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1オランダGPの予選を18番手で終えた。Q1敗退という結果に終わったものの、トップとの差が1.3秒まで縮まったことを挙げ、ホンダの新パワーユニット(PU)を投入したアストンマーティンの進歩に手応えを示した。

    アストンマーティンはザントフォールトにホンダのアップデート版PUを投入。アロンソはドライバビリティに改善の余地が残されているとしながらも、数戦前にはトップチームから平均4秒の差があったことを振り返り、現在のパッケージが着実に前進しているとの認識を示した。

    アロンソにとって土曜日はスプリントをピットレーンからスタートするところから始まった。前日にマシンへ変更を加えたことに加え、スプリント予選で発生していたリアウイングの問題も修正された。

    スプリントでは順位を上げ、チームメイトのランス・ストロールとバトルを繰り広げながら18位でフィニッシュ。その後の予選では1分13秒650を記録したが、Q2進出にはわずかに届かず18番手となった。

    アロンソ「Q2進出にはかなり近かった」
    結果だけを見ればQ1敗退となったが、アロンソは現在のマシンから引き出せるパフォーマンスをほぼ出し切ったと感じている。

    「Q2進出にはかなり近かったし、僕たちが持っているものをほぼ最大限に引き出せたと思う」

    一方で、新しいパッケージがすべての問題を解決したわけではない。アロンソは特にドライバビリティを今後改善すべきポイントとして挙げた。

    「マシンのドライバビリティを改善し、今後さらにラップタイムを取り戻すために取り組むべきことがある」

    ザントフォールトでは、アップデートされたホンダPUによってパワー面で前進した一方、ドライバビリティには依然として課題が残っている。アロンソ自身も週末を通じてこの点を課題として挙げており、パフォーマンスを完全に引き出すにはさらなる改善が必要な状況だ。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) オランダグランプリ

    「数戦前はトップチームから平均4秒遅れていた」
    それでも、アロンソがポジティブな材料として強調したのが、トップとの差が大幅に縮まっていることだ。

    「全体としては、Q1でトップから1.3秒差だったことには満足しなければならないと思う。ほんの数戦前まではトップチームから平均4秒遅れていたからね」

    今回の予選でアロンソが記録した1分13秒650に対し、Q1最速タイムは1分12秒台。アロンソが指摘した通り、その差は約1.3秒まで縮小した。数戦前と比較すれば、アストンマーティンの競争力は大きく改善している。

    ただし、予選順位は18番手であり、まだ中団で安定して戦えるところまで到達したわけではない。新PUとマシン側のアップデートによって絶対的なパフォーマンスは向上している一方、それをラップタイムとして最大限に引き出すためのドライバビリティが次の課題となっている。

    「明日何ができるか見てみよう。そして、ここザントフォールトでの最後のレースを楽しみたい」

    Q1敗退という結果の裏で、トップとの差を約1.3秒まで縮めたアストンマーティン。ホンダの新PUを含む最新パッケージのポテンシャルをさらに引き出せるか、アロンソは18番グリッドから迎える決勝でその進歩を結果につなげることを目指す。

  • ランス・ストロール ホンダF1新PUに厳しい評価「ドライバビリティとパワーに苦戦」

    ランス・ストロール ホンダF1新PUに厳しい評価「ドライバビリティとパワーに苦戦」

    ランス・ストロールは、2026年F1オランダGPの予選を19番手で終え、アストンマーティンが依然としてドライバビリティとパワーに苦しんでいると語った。

    アストンマーティンはザントフォールトでアップデートされたホンダのパワーユニット(PU)を投入しているが、ストロールはスプリントを17位で終え、予選でも1分13秒818の19番手にとどまった。チームメイトのフェルナンド・アロンソとともにQ1敗退となった。

    ストロールはで、金曜日から抱えていた問題が土曜日になっても続いていると説明。特にマシンのドライバビリティとバランスを改善する必要があると語った。

    「今日も昨日と似たような問題に苦しんだ。マシンのドライバビリティとバランスについて改善する必要があり、そこに集中しなければならない」

    一方で、決勝に向けてはレースペースの方が予選ペースよりも良いとの感触を得ている。

    「レースペースは予選ペースよりも良さそうだ。予選では、ラップを本当に攻めるためにもっとプッシュできるようにする必要がある」

    「でも、僕たちは前進しているし、懸命に取り組んでいる。さらに一歩前進できるようプッシュし続ける」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) オランダグランプリ

    予選でも改善実感なし「状況はほとんど同じ」
    予選後のインタビューでは、ストロールはより端的に現在の問題を指摘した。

    スプリント後にはマシンを改善するために多くの作業が必要だと話していたストロール。スプリントから予選までに多くの変更を施したのか、そして、それによって正しい方向へ進んだ感触があったかと質問されると、ドライバビリティとパワーを課題として挙げた。

    「まだドライバビリティの問題とパワーに苦しんでいる。そこが主なところだ」

    さらに、少なくとも予選ではそれまでより改善した感触があったかと尋ねられたが、ストロールの評価は変わらなかった。

    「ドライバビリティとパワー。それが僕たちが苦しんでいるところで、状況はほとんど同じだ」

    ホンダの新PUを投入したアストンマーティンは、絶対的なパフォーマンスでは前進を見せているものの、ストロールはドライバビリティとパワーを繰り返し課題として指摘した。予選では19番手に沈んだ一方でレースペースにはより良い感触を得ており、決勝でどこまで挽回できるかが焦点となる。

  • ホンダF1 スペック2に改善も課題残る「燃焼をより安定させる方向で改善」

    ホンダF1 スペック2に改善も課題残る「燃焼をより安定させる方向で改善」

    ホンダF1は、2026年F1第12戦オランダGPの土曜日にスペック2パワーユニット(PU)の改善を進め、予選に向けたエンジン制御の見直しによって燃焼の安定性を向上させた。一方、ドライバビリティには依然として課題が残っている。

    アストンマーティンはスプリントでランス・ストロールが17位、フェルナンド・アロンソが18位。予選でもアロンソ18番手、ストロール19番手と厳しい結果に終わった。

    しかし、ホンダF1の折原伸太郎トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアは、スペック2の信頼性に問題が発生しなかったことに加え、前日からの作業によって「前向きなステップ」を踏めたと説明した。

    スペック2の燃焼安定性を改善
    ホンダはオランダGPでスペック2のパワーユニットを投入。金曜日の走行後には、アロンソとストロールからのフィードバックと走行データをもとに、HRC Sakuraのテストベンチを使って改善作業を進めた。

    さらに土曜日のスプリント終了後にもテストベンチで作業を行い、予選に向けてエンジン制御を変更。その結果、燃焼をより安定させることができたという。

    「今日はスプリントレースと予選を通じて、スペック2のパワーユニットの信頼性に問題なく1日を終えることができました」と折原伸太郎はコメントした。

    「アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワンチームの両ドライバーから得たフィードバックに加えて、データ解析の結果を踏まえ、昨夜およびスプリントレース後にHRC Sakuraのテストベンチで作業を行い、改善を図りました」

    「予選に向けてエンジンの制御を見直した結果、燃焼をより安定させる方向で改善することができました」

    ホンダF1 / ホンダ・レーシング

    シフトダウンとコーナー立ち上がりが課題
    ただし、スペック2の課題が解消されたわけではない。折原伸太郎が特に挙げたのが、ドライバーの要求に対するエンジンレスポンスとドライバビリティだ。

    アロンソとストロールが自信を持ってマシンをドライブするためには、ドライバーが求めたタイミングで必要なレスポンスを正確に発生させる必要がある。特にシフトダウン時とコーナー立ち上がりの加速が、今後改善すべきポイントになっている。

    「一方で、ドライバーが必要とするタイミングで、必要なエンジンレスポンスが得られるようにすることが重要であり、さらにドライバーが自信を持って走れるよう、特にシフトダウンやコーナー立ち上がり加速時のドライバビリティ向上が課題です」

    「本日は前向きなステップを踏むことができましたが、ドライバーが求める水準に向けてはまだやるべきことがあります。これらの改善が、短期・中期的な最優先事項です」

    アストンマーティンの予選結果そのものは18、19番手と厳しいものになったが、ホンダF1にとってはスペック2投入後の実走データとSakuraのテストベンチを組み合わせながら、問題点を絞り込む重要な一日となった。

    信頼性を確保したうえで燃焼の安定性には改善が見られた一方、次の焦点はドライバーが要求した瞬間に狙ったレスポンスを引き出せるかどうか。シフトダウンとコーナー立ち上がりを中心としたドライバビリティ改善が、ホンダF1の短期・中期における最優先課題となる。

  • ランス・ストロール F1オランダGPスプリント17位「エンジン側にまだ課題」

    ランス・ストロール F1オランダGPスプリント17位「エンジン側にまだ課題」

    ランス・ストロールは、2026年F1第12戦オランダGPのスプリントを17位で終えた。アストンマーティンがザントフォールトで投入したホンダの新仕様パワーユニットについて、ドライバビリティを含めて「取り組むべきことがある」と語った。

    アストンマーティンは今週末、ホンダが開発した新仕様PUを投入。金曜日の走行ではストロールがドライバビリティに課題があることを明かしており、土曜日の24周のスプリントは新たなパッケージについて実戦でデータを集める機会となった。

    スプリントを17位でフィニッシュ
    ストロールは16番グリッドからスプリントをスタート。オーバーテイクが難しいザントフォールトで大きく順位を上げることはできず、17位でチェッカーを受けた。

    チームメイトのフェルナンド・アロンソは、パルクフェルメ下でセットアップを変更したことでピットレーンからスタート。前日のスプリント予選で発生していたStraight Line Mode(SLM)の問題はスプリントまでに修正され、18位で完走した。

    アストンマーティン勢はポイント圏内から離れた位置でレースを終えたが、ストロールにとってはホンダの新仕様PUをレース距離で走らせ、その特性を確認する機会となった。

    「エンジン側で取り組む必要がある」
    スプリント後、新しいマシンとホンダのアップデートについてさらに学ぶことができたか、そしてドライバビリティが改善したかと質問されたストロールは、依然として課題が残っていることを認めた。

    「いくつか取り組むべきことがある。そうだね」

    さらに、今回の走行から何を学んだかを問われると、ストロールはエンジン側とマシン側の双方を改善する必要性を挙げた。

    「エンジン側でいくつか取り組み続けないといけない。それから、マシンをもっといいウインドウに入れる必要がある」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) オランダグランプリ

    わずか27秒ほどの短いインタビューだったが、ストロールの言葉からは、金曜日に指摘していたドライバビリティの課題が完全に解消されたとは言い切れない状況がうかがえる。

    一方で、ストロールは具体的な問題点や新仕様PUの性能についてそれ以上の詳細には踏み込んでおらず、今回の発言だけからエンジン側の課題の原因や程度を判断することはできない。

    ホンダの新仕様PUを投入して迎えたオランダGPでは、限られた走行時間のなかでアストンマーティンがパッケージの最適化を進めている。スプリントを17位で終えたストロールは、午後の予選に向けてエンジン側の改善とともに、マシンをより適切な作動領域へ持ち込むことを課題に挙げた。

  • フェルナンド・アロンソ SLM不具合修正でスプリントをピットレーンスタート

    フェルナンド・アロンソ SLM不具合修正でスプリントをピットレーンスタート

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1オランダGPのスプリントをピットレーンからスタートすることになった。アストンマーティンは、スプリント予選でアロンソを苦しめたストレートラインモード(SLM)の問題を解消するため、マシンに変更を加えたことを明らかにした。

    アロンソは金曜日のスプリント予選で22番手に終わり、最下位に沈んだ。ザントフォールトで投入されたホンダの新型パワーユニット(PU)のドライバビリティに加え、SLMが正常に作動しなかったことが大きく影響した。

    アストンマーティンは一晩で対策を施したが、パルクフェルメ下での変更となるため、アロンソはスプリントをピットレーンからスタートする。

    SLMの不具合を修正 ピットレーンスタートを選択
    アロンソはスプリント予選SQ1で、SQ2進出ラインから約1.5秒遅れの22番手にとどまった。チームメイトのランス・ストロールも19番手と苦戦しており、アストンマーティンにとって厳しいセッションとなった。

    アロンソのマシンでは、ストレートで使用するSLMに問題が発生。本人によれば、この不具合によってリアウイングを開くことができず、ラップタイムに大きな影響を及ぼした。

    アストンマーティンはスプリント予選後にマシンを調査し、一晩をかけて変更を実施。SLMの問題については修正できたことを確認した。ただし、予選後のパルクフェルメ条件下でマシンに変更を加えたため、アロンソはスプリントをピットレーンからスタートすることになった。

    グリッド最後尾からのスタートが決まっていたことを考えれば、チームとしてはスタート位置を犠牲にしてでも問題を解消し、スプリントとその後の予選に向けて正常な状態のマシンを確保することを優先した形だ。

    ホンダ新型PUにもドライバビリティの課題
    ただし、アロンソを苦しめたのはSLMだけではなかった。ザントフォールトで投入されたホンダのアップデート版パワーユニットについても、ドライバビリティに問題があったという。

    「フリー走行はだいたい問題なかったけど、予選ではエンジンのドライバビリティに問題があった」

    「ブレーキング中にもエンジンが押してくるような状態だったから、マシンを止めるのが難しいことがあった」

    アロンソはさらに、SLMの不具合について説明した。

    「それから、どうやら僕のSLM(ストレートラインモード)が機能していなかったようで、リアウイングを開くことができなかった」

    「その2つが重なって、ラップをまとめるのがとても難しくなった」

    アストンマーティンは夏休み前のハンガリーGPで大規模なアップデートを投入しており、旧仕様のホンダPUを搭載した状態ではアロンソが予選Q2進出を果たしていた。それだけに、ザントフォールトでの大幅な後退は、新型PUとその制御を含めたパッケージを十分に仕上げ切れていないことを示す結果となった。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「まだ少し未成熟」 新PUへの理解を深める段階
    一方で、アロンソは新しいホンダPUについて結論を急ぐべきではないとも強調している。今回が実戦投入の初期段階であり、とりわけ制御面ではまだ改善の余地があるとの見方だ。

    「まだ本当に初期段階だし、すべての制御という面では、おそらくまだ少し未成熟なんだと思う」

    「今回はスプリント週末だ。通常の週末なら3回のフリー走行があって、そこでパッケージを仕上げることができる」

    「でもスプリントでは、今日の予選とスプリントでこの状況に対処しなければならない。いくつかのことを理解できるように取り組んでいく」

    走行時間が限られるスプリントフォーマットで新型PUを投入したことも、アストンマーティンとホンダにとって課題を複雑にしている。通常のグランプリ週末とは異なり、セットアップやPU制御を検証できるフリー走行は金曜日の1時間だけだった。

    アロンソはスプリントでピットレーンスタートという厳しい状況を強いられるが、SLMの問題そのものは修正された。アストンマーティンとホンダにとっては、スプリントを新型PUのドライバビリティと制御を確認する実戦テストとして活用し、その後のオランダGP予選に向けてどこまでパッケージを改善できるかが焦点となる。

  • フェルナンド・アロンソ ホンダF1新PUの問題を説明「まだ少し未成熟」

    フェルナンド・アロンソ ホンダF1新PUの問題を説明「まだ少し未成熟」

    フェルナンド・アロンソは、F1オランダGPで投入されたホンダのアップグレード版パワーユニットにフリー走行では「前進を感じた」と評価する一方、スプリント予選ではドライバビリティとストレートラインモード(SLM)の問題に見舞われ、22番手に沈んだ。

    アストンマーティンはザントフォールトでホンダのアップグレード版パワーユニットを投入。アロンソは走行前から、ダイノ上で確認されていた追加のパワーが実際のコースでも発揮されることに期待を寄せていた。

    しかし、初日のスプリント予選では、その新しいパッケージの制御面で課題が表面化した。

    「ダイノで確認した追加パワーがコースでも出ることを期待」
    木曜日、アロンソは前戦ハンガリーGPで投入されたシャシー側のアップグレードと、今回のホンダ製パワーユニットの進歩について語った。

    「ブダペストではとてもいいニュースがあった。シャシーの相関性が良くて、パッケージに期待していたものを実際のコースでも実現できた」

    「ここでも同じようなことを確認したい。ダイノで確認したもの、そしてエンジンの追加パワーが、コース上でも発揮されることを期待している。それが確認できれば、将来に向けて間違いなくポジティブなことだ」

    一方で、ホンダが最終的に競争力のあるパワーユニットを完成させることについて、アロンソに不安はない。

    「僕としては、問題について明確な道筋と理解が見えればいい。でも、それについて心配はしていない。問題は解決できると思っている。時間の問題だ」

    「遅かれ早かれホンダが非常にいいエンジンを作ることを疑っている人はいないと思う。だから心配していない」

    スプリント予選でドライバビリティに問題
    フリー走行では一定の手応えを得たアロンソだったが、スプリント予選では状況が一変した。

    「フリー走行はだいたい問題なかった。でも予選ではエンジンのドライバビリティに問題があった」

    特に問題となったのが、ブレーキング時のパワーユニットの挙動だった。

    「ブレーキング中も押されるような状態だった。エンジンが必要以上に出力していたと思うので、時々マシンを止めるのが難しかった」

    この問題によってアロンソはフロントタイヤをロックさせてグラベルに飛び出し、タイヤにフラットスポットを作った。さらに、ストレートラインモードにも不具合が発生した。

    「それから、どうやら僕のSLMが作動しなかったようで、リアウイングを開くことができなかった。その両方が重なって、ラップはかなり難しくなった」

    最終的にアロンソは1分16秒014で22番手。SQ1敗退という厳しい結果に終わった。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「まだ初期段階で少し未成熟」
    それでもアロンソは、今回のトラブルだけを理由にホンダのアップグレード版パワーユニットを否定的に評価することは避けた。

    「いや、もちろんそうではない。言ったように、フリー走行では感触は問題なかったし、前進も感じた」

    そのうえで、新しい仕様だけに制御面を含めて成熟させる余地が残っているとの見方を示した。

    「まだ本当に初期段階だし、おそらく少し未成熟な部分がある。コントロール系などもそうだ」

    さらに、今回は通常のグランプリとは異なり、フリー走行が1回しかないスプリントフォーマットであることも調整を難しくしたと説明した。

    「スプリントの週末だからね。通常の週末なら3回のフリー走行があって、パッケージを仕上げることができる。でもスプリントでは、今日の予選でこういう状況に対処しなければならない」

    「明日のスプリントでも、いくつかのことを理解しようとしていく」

    アロンソは投入前、ホンダの新しいパワーユニットについて、ダイノで確認された追加パワーが実車でも再現されることを期待していた。フリー走行では実際に「前進」を感じたものの、スプリント予選ではドライバビリティとSLMの不具合が重なった。

    それでもホンダの開発力に対する信頼は変わっておらず、アロンソは今回の問題を新パッケージ導入初期の調整課題と捉えている。残るセッションでは、制御面を改善しながらアップグレード本来の性能をどこまで引き出せるかが焦点となる。