フェルナンド・アロンソは、2026年F1オランダGPの決勝を9位でフィニッシュ。タイヤ戦略を駆使して終盤まで粘り強くポジションを守り、今季2度目となるポイント獲得を果たした。
アストンマーティンは今季、開幕から苦しい戦いが続いており、これまでのアロンソの入賞はモナコGPの10位のみ。ハンガリーGPで大規模アップデートを投入し、オランダGPではホンダのアップデート版パワーユニットも投入して後半戦の巻き返しを目指していた。
難しいコンディションでスタート
決勝前のザントフォールトには雨が降り、コースの前半は乾いている一方で後半には濡れた部分が残る難しいコンディションとなった。それでも全車がスリックタイヤを選択してレースはスタートした。
しかし、2周目にはマックス・フェルスタッペンが最終コーナーでクラッシュ。濡れた路面で白線にタイヤを乗せてリアを失い、バリアに激しく衝突したことで赤旗が提示された。
レース再開後は各車でタイヤ戦略が分かれ、アロンソも中団でポジションを争う展開となった。
タイヤを引っ張ってレース後半に勝負
上位勢が次々とピットストップを行う一方、アロンソはカルロス・サインツJr.とともに長くコース上にとどまった。
28周目の時点でも両者はまだピットストップを行っておらず、その後方ではニコ・ヒュルケンベルグ、アービッド・リンドブラッド、ピエール・ガスリー、角田裕毅らが激しいポイント争いを展開していた。
アロンソは36周目前後にようやくピットへ。これによって一時トップ10圏外へ下がり、37周目にはヒュルケンベルグ、角田裕毅、ガスリーがポイント圏に浮上した。
しかし、アロンソのレースはここからだった。

終盤は9番手でガスリーと角田裕毅を抑える
レース後半は各車のタイヤ戦略が交錯するなか、アロンソは再び順位を上げて9番手へ浮上した。
上位では2ストップを選択するマシンも出る一方、アロンソは3回目のピットストップを行わずに走行を継続。61周目の時点で9番手を走り、10番手ガスリーに2.5秒のリードを築いていた。
だが、残り周回が少なくなるにつれてガスリーが接近。68周目にはガスリーがオーバーテイクモードを使用できる距離まで迫り、9番手を巡る直接対決となった。その3.6秒後方には11番手の角田裕毅も続き、最後のポイント圏を巡る争いは終盤まで続いた。
アロンソはタイヤを労わりながらガスリーのプレッシャーに耐え、最後まで9番手を守り切ってチェッカー。ガスリーが10位、角田裕毅が11位となり、3台によるポイント争いを制した。
モナコ以来となる今季2度目のポイント
アロンソにとって今回の9位は、10位に入った第4戦モナコGP以来となる今季2度目の入賞だ。オランダGPを迎えるまで、アロンソとアストンマーティンが獲得していたポイントはモナコでの1点のみだった。
ハンガリーGPで大規模アップデートを投入したAMR26は、オランダGPでホンダのアップデート版パワーユニットを搭載。アロンソはタイヤを長く使う戦略を成立させ、最後はガスリーの追撃を退けて9位を手にした。
シーズン前半は信頼性とパフォーマンスの両面で苦戦を強いられたアストンマーティンにとって、後半戦初戦で手にした貴重なポイント。アロンソ自身にとっても、モナコ以来となる今季最高位の9位で、復調への一歩を示す結果となった。
