フェルナンド・アロンソ ホンダF1新PUの問題を説明「まだ少し未成熟」

フェルナンド・アロンソ ホンダF1新PUの問題を説明「まだ少し未成熟」

フェルナンド・アロンソは、F1オランダGPで投入されたホンダのアップグレード版パワーユニットにフリー走行では「前進を感じた」と評価する一方、スプリント予選ではドライバビリティとストレートラインモード(SLM)の問題に見舞われ、22番手に沈んだ。

アストンマーティンはザントフォールトでホンダのアップグレード版パワーユニットを投入。アロンソは走行前から、ダイノ上で確認されていた追加のパワーが実際のコースでも発揮されることに期待を寄せていた。

しかし、初日のスプリント予選では、その新しいパッケージの制御面で課題が表面化した。

「ダイノで確認した追加パワーがコースでも出ることを期待」
木曜日、アロンソは前戦ハンガリーGPで投入されたシャシー側のアップグレードと、今回のホンダ製パワーユニットの進歩について語った。

「ブダペストではとてもいいニュースがあった。シャシーの相関性が良くて、パッケージに期待していたものを実際のコースでも実現できた」

「ここでも同じようなことを確認したい。ダイノで確認したもの、そしてエンジンの追加パワーが、コース上でも発揮されることを期待している。それが確認できれば、将来に向けて間違いなくポジティブなことだ」

一方で、ホンダが最終的に競争力のあるパワーユニットを完成させることについて、アロンソに不安はない。

「僕としては、問題について明確な道筋と理解が見えればいい。でも、それについて心配はしていない。問題は解決できると思っている。時間の問題だ」

「遅かれ早かれホンダが非常にいいエンジンを作ることを疑っている人はいないと思う。だから心配していない」

スプリント予選でドライバビリティに問題
フリー走行では一定の手応えを得たアロンソだったが、スプリント予選では状況が一変した。

「フリー走行はだいたい問題なかった。でも予選ではエンジンのドライバビリティに問題があった」

特に問題となったのが、ブレーキング時のパワーユニットの挙動だった。

「ブレーキング中も押されるような状態だった。エンジンが必要以上に出力していたと思うので、時々マシンを止めるのが難しかった」

この問題によってアロンソはフロントタイヤをロックさせてグラベルに飛び出し、タイヤにフラットスポットを作った。さらに、ストレートラインモードにも不具合が発生した。

「それから、どうやら僕のSLMが作動しなかったようで、リアウイングを開くことができなかった。その両方が重なって、ラップはかなり難しくなった」

最終的にアロンソは1分16秒014で22番手。SQ1敗退という厳しい結果に終わった。

フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

「まだ初期段階で少し未成熟」
それでもアロンソは、今回のトラブルだけを理由にホンダのアップグレード版パワーユニットを否定的に評価することは避けた。

「いや、もちろんそうではない。言ったように、フリー走行では感触は問題なかったし、前進も感じた」

そのうえで、新しい仕様だけに制御面を含めて成熟させる余地が残っているとの見方を示した。

「まだ本当に初期段階だし、おそらく少し未成熟な部分がある。コントロール系などもそうだ」

さらに、今回は通常のグランプリとは異なり、フリー走行が1回しかないスプリントフォーマットであることも調整を難しくしたと説明した。

「スプリントの週末だからね。通常の週末なら3回のフリー走行があって、パッケージを仕上げることができる。でもスプリントでは、今日の予選でこういう状況に対処しなければならない」

「明日のスプリントでも、いくつかのことを理解しようとしていく」

アロンソは投入前、ホンダの新しいパワーユニットについて、ダイノで確認された追加パワーが実車でも再現されることを期待していた。フリー走行では実際に「前進」を感じたものの、スプリント予選ではドライバビリティとSLMの不具合が重なった。

それでもホンダの開発力に対する信頼は変わっておらず、アロンソは今回の問題を新パッケージ導入初期の調整課題と捉えている。残るセッションでは、制御面を改善しながらアップグレード本来の性能をどこまで引き出せるかが焦点となる。