投稿者: dbcheck

  • アービッド・リンドブラッド F1イタリアGP予選「アルピーヌは何かを隠していた」

    アービッド・リンドブラッド F1イタリアGP予選「アルピーヌは何かを隠していた」

    アービッド・リンドブラッドは、2026年F1イタリアGPの予選で10番手となり、6戦連続でQ3進出を果たした。しかし、週末を通して速さを見せていただけに、本人は最終アタックで約0.1秒を失い「8番手は間違いなく可能だった」と悔しさを口にした。

    レーシングブルズはモンツァでも競争力を発揮し、リンドブラッドはFP3からQ3進出を期待させるペースを披露。予選でもQ1、Q2を危なげなく突破した。

    一方、予想以上に接戦となったうえ、アルピーヌがストレートで強烈な速さを発揮したことで、Q3では激しい順位争いとなった。

    「予想していたよりずっと接戦だった」
    週末に示していたペースを考えれば10番手という結果には失望しているのではないかと問われたリンドブラッドは、まず予選で勢力図が想定以上に接近したと振り返った。

    「現実として、僕たち全員が予想していたよりもずっと接戦だったと思う」

    「それにアルピーヌは明らかに何かを隠していて、予選になってそれを引き出してきた。ストレートではロケットみたいに速かった」

    「だから彼らは見事だったと思う。彼らの方が上だった。ピエールはポールだからね。彼は本当に見事だった」

    一方で、自身については予選で週末それまでと同じような感触を得られなかったという。

    「僕自身に関しては、予選は今週末のそれまでより少し難しかった」

    「F1で経験したなかで最も激しい予選だった」
    モンツァでは長いストレートでスリップストリームを得られるかどうかがラップタイムを大きく左右する。そのため各車が前を走るマシンとの間隔を調整しながらアタックへ向かい、通常とは異なる予選展開となった。

    リンドブラッドは、その状況をF3時代の予選になぞらえた。

    「これまでF1で経験した予選のなかでは、間違いなく一番激しいセッションだった。ものすごく違っていて、トウとかがあるからF3の予選に近い感じだった」

    チーム公式コメントでも「今年F1で経験したなかでも最も複雑な予選のひとつだった」と語っており、モンツァ特有のトウ争いへの対応が大きな要素になったと説明している。

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    最終アタックで0.1秒ロス「8番手は可能だった」
    それでもリンドブラッドはQ3の最終アタックで、さらに上位へ進出できるチャンスがあった。しかし、小さなミスによって約0.1秒を失ったという。

    「最後のラップでちょっとしたミスをしてしまった。うまく機能していたちょっとしたやり方があったんだけど、最後のラップではそれを完璧にできなくて、0.1秒失った」

    「それができていれば8番手だったと思う。間違いなく8番手は可能だった。だから、そこを取れなかったことについては少し残念だ」

    ただし、大幅なタイムを取りこぼしたわけではないとして、10番手という結果を必要以上に悲観するつもりはない。

    「だからといって、ものすごく落ち込むつもりもない。現実として、それ以上のものがあったわけではないからね」

    「すべてを引き出せなかったことが少し残念なだけだ。でも、0.4秒も取りこぼしたわけじゃない。最大でも0.1秒だった。それは仕方ない」

    公式コメントでもリンドブラッドは「強いQ1とQ2のあと、Q3の最後のラップを完全には最大化できず、約0.1秒失ったので、8番手は狙えた」と振り返った。

    決勝ペースには手応え「いいレースカーがある」
    10番グリッドから迎える決勝については、リンドブラッドは前向きな感触を持っている。

    「そう思う。FP2でのロングランは良かったと思う」

    オーバーテイクの可能性については、長いストレートを持つモンツァだけに期待できる一方、実際に簡単に順位を上げられるかについては慎重な姿勢を示した。

    「ここはレースで抜きやすいと分かっている……と言おうとしたけど、実際にそうなのかはよく分からない。ストレートがたくさんあるから、普通ならそれは助けになるけどね」

    「どうなるか見てみよう。でも、僕たちにはいいレースカーがあると思う。だから明日は基本的なことをしっかりやって、自分たちの仕事に集中するだけだ」

    公式コメントでも、トップチームは決勝で抜け出す可能性があるとしながら、「ポイントは間違いなく狙える」と強調したリンドブラッド。6戦連続のQ3進出という安定感を結果につなげるべく、モンツァでは10番手からポイント獲得を目指す。

  • ホンダF1 イタリアGPで予選最後尾「今はこれが現実的な順位」

    ホンダF1 イタリアGPで予選最後尾「今はこれが現実的な順位」

    ホンダF1は、2026年F1第13戦イタリアGPの予選でアストンマーティンのフェルナンド・アロンソが21番手、ランス・ストロールが22番手に終わった結果について、現在のパフォーマンスを考えれば「現実的な順位」だったとの認識を示した。

    高速のモンツァ・サーキットではパワーユニット(PU)の性能がラップタイムに大きく影響する。

    ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎は、厳しい予選結果を受け止める一方、課題となっているドライバビリティについては改善が続いていると説明した。

    アストンマーティン・ホンダは予選最後尾
    土曜日のモンツァではFP3に続いて予選が行われたが、アストンマーティン・ホンダの2台はQ1を突破することができなかった。

    アロンソは21番手、ストロールは22番手。予選Q1ではピエール・ガスリー(アルピーヌ)が1分22秒612でトップタイムを記録した一方、アロンソは1分25秒150、ストロールは1分25秒222にとどまり、2台ともトップから2.5秒以上の差をつけられた。

    モンツァは長い全開区間を持ち、PU性能が結果に直結しやすいコースだ。ホンダF1は金曜日からデータの最適化を進めてパフォーマンス改善に取り組んできたものの、折原伸太郎は今回の予選順位が現時点での実力を反映したものだと認めた。

    「モンツァはパワーユニットにとって厳しいサーキットであり、今日の予選結果がそれを表しています。データの最適化を継続してパフォーマンスの改善を図ってきましたが、今はこの予選結果が現実的な順位です」

    本田技研工業 / ホンダ・レーシング

    ドライバビリティは「正しい方向に改善」
    一方で、ホンダF1が課題のひとつとして取り組んできたドライバビリティについて、折原伸太郎は改善が続いていることを前向きな材料として挙げた。

    「一方、ドライバビリティについては引き続き正しい方向に改善が進んでいます。明日のレースに向けてできる限りの準備を進めていきます」

    2026年からアストンマーティンへのワークス供給を開始したホンダにとって、新世代PUの性能と扱いやすさの向上は継続的な開発テーマとなっている。今回のモンツァでも絶対的なパフォーマンスでは厳しい現実が示されたものの、ドライバーが扱う上で重要となるドライバビリティについては改善の方向性を確認できた形だ。

    アロンソは最終アタックできず 原因を調査
    また、アロンソについてはQ1終盤に予定していた最後のアタックを行うことができなかった。折原伸太郎は、その原因について現在も調査を続けていることを明らかにした。

    「残念ながら、アロンソ選手は予選で最終アタックに臨むことができませんでした。原因を究明すべく、現在もデータの分析を進めています」

    アロンソが最後のアタックを完了できなかったことで、本来どこまでタイムを縮められたのかは分からない。それでもアストンマーティン・ホンダが2台揃ってQ1最下位に沈んだ事実は、モンツァで直面している厳しい状況を浮き彫りにした。

    決勝ではアロンソとストロールともに後方からの戦いとなる。ホンダF1は予選後もデータ分析と最適化を続け、ドライバビリティの改善をレースでのパフォーマンスにつなげるべく準備を進める。

  • バルテリ・ボッタス アストンマーティンF1勢超え「最大限に引き出せている」

    バルテリ・ボッタス アストンマーティンF1勢超え「最大限に引き出せている」

    キャデラックF1のバルテリ・ボッタスは、2026年F1イタリアGPの予選を19番手で終えた。Q1敗退となったものの、チームメイトのセルジオ・ペレスを上回り、アストンマーティン勢2台より前につけるなど、現状のパッケージから最大限のパフォーマンスを引き出したと手応えを語った。

    ボッタスはQ1で1分24秒364を記録。ペレスに0.231秒差をつけ、アレクサンダー・アルボンにも接近した。

    さらに前方のドライバーにグリッド降格ペナルティがあるため、決勝は16番グリッドからスタートする見込みで、キャデラックにとってこれまでで最上位のスタート位置となる。

    「3周ともいいラップだった」 アストンマーティン勢を上回る
    「今日はとてもスムーズで、うまくまとめられた予選だった。3周ともいいラップができて、アストンマーティン勢の前に出られたし、アレックス(アルボン)にもかなり近かった」

    ボッタスは予選後、Q1突破には届かなかったものの、自身の走りについては納得できる内容だったと振り返った。

    「実際、予選はとてもストレートな展開だった。3周ともいいラップだったし、アルボンにもかなり近かった。アストンマーティン勢より前だったけど、このサーキットが彼らの強みではないことは分かっている」

    「前のペナルティを考えると、僕たちは16番手あたりからスタートすると思う。これまでで一番いい位置になるはずだ」

    バルテリ・ボッタス(キャデラックF1チーム)

    週末を通して順調「細かな部分に集中できている」
    キャデラックにとってモンツァでの週末はここまで大きな信頼性トラブルもなく進んでいる。ボッタスは、そのスムーズな進行によってマシンのセットアップや自身のドライビングといった細部に集中できていることをポジティブに捉えている。

    「少なくとも僕の側のマシンについてはかなりスムーズに進んでいる。オペレーションもどんどんスムーズになって、良くなっている」

    「今週末はセットアップの細かな部分や自分のドライビングにしっかり集中できている。だから、僕たちが持っているものを最大限に引き出せているように感じる」

    キャデラックは予選でボッタスが19番手、ペレスが20番手と2台ともQ1敗退となったが、決勝ではグリッド降格の恩恵を受けてボッタスが16番手まで繰り上がる。ここまでのスムーズな週末運営とマシンの仕上がりを生かし、チームにとってさらなる前進につなげられるかが焦点となる。

  • 角田裕毅 F1イタリアGP予選Q1敗退「ストレートだけで0.5秒以上失った」

    角田裕毅 F1イタリアGP予選Q1敗退「ストレートだけで0.5秒以上失った」

    角田裕毅は、2026年F1イタリアGPの予選を17番手で終え、Q1敗退を喫した。レーシングブルズのマシンにはQ3進出を狙える速さがあった一方、角田裕毅はストレートで大きくタイムを失うなど、マシンのパフォーマンスを十分に引き出せない状況に直面した。

    角田裕毅は1分23秒755を記録したものの、Q2進出ラインには0.139秒届かなかった。予選後には「自分でコントロールできることは最大限やった」と語り、コーナーでの走りにはQ2へ進出できるだけの手応えがあったと説明した。

    FP3からトラブルを抱えたまま予選へ
    角田裕毅にとって、モンツァでの土曜日は予選前から難しい展開となった。

    FP3ではソフトタイヤでクリーンな走行をまとめることができず、予選を前にチームは燃料漏れへの対応を迫られた。その影響でQ1ではコースインが遅くなり、スリップストリームの確保やタイヤ、パワーユニットの準備が重要となるモンツァで厳しい状況に置かれた。

    角田裕毅はチーム公式リリースで、ザントフォールトとは大きく異なるモンツァ特有の難しさを説明した。

    「今日は残念でしたし、僕たちが求めていた結果をうまく出すことができませんでした。ここはものすごく複雑で、ザントフォールトとはかなり違います。特にアウトラップの準備や、パワーユニットとタイヤを適切なウインドウに入れる部分が難しいです」

    「残念ながら、重要な場面ですべてをまとめることができませんでした。明日は15番手からスタートするので、そこからいくつか順位を上げられればと思います。またマシンに乗って、何ができるかを見るのを楽しみにしています」

    角田裕毅は予選では17番手だったが、パワーユニット交換によるグリッド降格を受けるドライバーがいるため、決勝は15番グリッドからスタートする。

    「ストレートだけで0.5秒以上失っていた」
    予選後のインタビューでは、角田裕毅はさらに具体的にQ1敗退の原因について言及した。

    最終アタックではセクター3も伸びなかったが、本人によれば問題は特定のセクターだけではなく、予選全体を通して「もっと大きな何か」が欠けていたという。

    「いくつか理由があります。セクター1とかセクター3だけということではなくて、予選全体として、もっと大きな何かが欠けていたと思います」

    「FP1のころからいくつか問題があって、特に僕たちのマシンには課題がありました。チームはそれを解決するためにものすごく努力してくれましたけど、それでも100%の状態にすることはできませんでした」

    角田裕毅は、短い時間のなかで修復作業を進めたチームへの感謝を示した一方、Q1ではストレートで大幅なタイムロスがあったことを明かした。

    「チームの努力には本当に感謝しています。ただ、Q1では最初のランも2回目のランも、ストレートだけでほぼ……正確には分かりませんけど、0.5秒以上とか、それくらい失っていました。セクター1だけでもかなり失っていました」

    「何が起きていたのか、何が原因だったのかは分かりませんけど、あまり楽しめる状況ではありませんでした」

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    「コーナーだけを見れば十分な速さはあった」
    それでも角田裕毅は、自身のドライビングについてはできる限りの仕事をしたと強調する。

    「でも、自分でコントロールできることについては最大限やったと思います。コーナーだけを見れば、そこに行くには十分な速さがあったと思います。明らかに十分でした」

    チームメイトのアービッド・リンドブラッドはQ1とQ2を突破し、6戦連続となるQ3進出を果たして10番手。リンドブラッド自身は最終アタックで約0.1秒を失ったとして、8番手も可能だったと振り返っている。

    リンドブラッドがQ3まで進んだことで、レーシングブルズのマシンそのものにはポイントを争えるポテンシャルがあることは示された。一方で角田裕毅は、コーナリングではQ2進出に十分な速さがあったとの認識を示しており、ストレートで発生した大幅なタイムロスがQ1敗退に直結した形だ。

    決勝までに改善できるか
    角田裕毅にとって焦点となるのは、決勝までにストレートで失っていたパフォーマンスをどこまで取り戻せるかだ。

    予選後、現在のマシン状態のままでは決勝も難しくなるのではないかと問われると、角田裕毅はFP3から予選までとは違い、レースまでには原因を調べる時間があると語った。

    「改善できる可能性はあると思います。少なくともFP3から予選までの間は時間がありませんでしたけど、今回はもう少し時間があります。何ができるかはまだ分かりませんけど、見てみます」

    17番手という予選結果からペナルティ適用によって15番グリッドへ繰り上がる角田裕毅。決勝では、予選で本来のパフォーマンスを発揮できなかったマシンを改善し、ポイント圏へどこまで近づけるかが焦点となる。

  • リアム・ローソン F1イタリアGP最後尾スタート PU交換でグリッド降格

    リアム・ローソン F1イタリアGP最後尾スタート PU交換でグリッド降格

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)が、2026年F1第13戦イタリアGPでパワーユニット(PU)コンポーネントを交換したことにより、グリッド降格ペナルティを受け、決勝を後方からスタートすることになった。

    FIAが公表した文書によると、ローソンがドライブするRB22には複数の新しいPUコンポーネントが投入された。いずれもシーズン中に使用できる規定数を超えており、ローソンはメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリ、ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンとともにグリッド降格の対象となった。

    ローソンのRB22に複数の新品PUコンポーネント
    今回ローソンのRB22に投入されたのは、6基目の内燃エンジン(ICE)、6基目のターボチャージャー、6基目のエキゾースト、4基目のMGU-K、そして7基目のPU-ANCとなる。

    これらはいずれも2026年のスポーティングレギュレーションで定められた年間使用可能数を超えるため、グリッド降格ペナルティが科される。

    ローソンはイタリアGP予選を14番手で終えたが、PU交換によるペナルティによって決勝では後方からのスタートを強いられる。

    すでにアントネッリとアルボンもPU関連のペナルティを受けることが決まっており、モンツァでは複数のドライバーが予選結果とは異なる位置から決勝を迎えることになる。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    交換対象はハジャーが使用してきたRB22
    今回のPU使用数でポイントとなるのが、コンポーネントの割り当てだ。

    ローソンは左手首の負傷からリハビリを続けているアイザック・ハジャーの代役としてレッドブル・レーシングから出場している。そのため今回のPUコンポーネントの使用数は、通常ハジャーがドライブしているマシンに割り当てられているものとなる。

    ハジャーは負傷のため前戦オランダGPを欠場。ローソンが代役としてRB22をドライブし、7位入賞を果たした。

    ハジャーはイタリアGPでも復帰を見送っており、ローソンが2戦連続でRB22をドライブ。一方、レーシングブルズではローソンに代わって角田裕毅が引き続きアービッド・リンドブラッドとコンビを組んでいる。

    モンツァは長い全開区間を持ち、PUへの負荷が大きいサーキットでもある。レッドブル・レーシングはローソンのマシンに複数の新品コンポーネントを投入し、グリッド降格を受け入れる形で今後のレースも見据えたPUプールを確保することになった。

  • F1イタリアGP予選 詳報:ガスリー衝撃の初ポール 角田裕毅は17番手Q1敗退

    F1イタリアGP予選 詳報:ガスリー衝撃の初ポール 角田裕毅は17番手Q1敗退

    2026年F1第13戦イタリアGPの予選が9月5日(土)、モンツァ・サーキットで行われ、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)が1分21秒786をマークし、F1キャリア初のポールポジションを獲得した。

    2番手には0.060秒差でジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続いた。レーシングブルズの角田裕毅はQ1で1分23秒755にとどまり17番手。Q2進出ラインに0.139秒届かず、予選最初のセッションで姿を消した。

    モンツァではスリップストリームの効果が大きく、予選では単純なマシンの速さだけでなく、コース上へ出るタイミングや前車との間隔も重要な要素となった。また、アンドレア・キミ・アントネッリ、アレクサンダー・アルボン、リアム・ローソンはパワーユニット交換によるグリッド降格ペナルティを抱えて予選に臨んだ。

    Q1:ガスリーがトップ 角田裕毅は燃料漏れも響き17番手敗退
    18分間のQ1では、序盤から各チームがスリップストリームを意識した位置取りを展開。まずマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が1分22秒631を記録し、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、オスカー・ピアストリ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が続いた。

    その後、アルピーヌ勢が速さを見せる。ガスリーが1分22秒612でトップに浮上し、フランコ・コラピントも1分22秒662で3番手につけた。メルセデスのラッセルは他の多くのドライバーとは異なりミディアムタイヤを使用しながら上位につけた。

    オリバー・ベアマン(ハース)もアップデートされたマシンと新しいフェラーリ製パワーユニットで好タイムを記録し、一時8番手につける。一方、残り5分の段階ではニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)、アルボン、バルテリ・ボッタス(キャデラック)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、ランス・ストロール(アストンマーティン)、セルジオ・ペレス(キャデラック)が敗退圏に並んだ。

    角田裕毅はセッション序盤にマシンの燃料漏れへの対応が必要となり、コースインが遅れる苦しい立ち上がりとなった。それでも終盤のアタックに懸けたが、最後に記録したタイムは1分23秒755。16番手カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)の1分23秒616に0.139秒及ばず、17番手でQ1敗退となった。

    対照的にチームメイトのアービッド・リンドブラッドは1分22秒727を記録して5番手でQ1を通過。角田裕毅との差は1.028秒に広がった。

    終盤にはランド・ノリス(マクラーレン)がアントネッリのトウを利用して3番手まで順位を上げるなど、スリップストリームを巡る攻防も激化した。

    最終的にQ1トップはガスリー。フェルスタッペン、ノリス、コラピント、リンドブラッドと続き、アルピーヌの好調ぶりが早くも鮮明となった。

    角田裕毅とともに、アルボン、ボッタス、ペレス、アロンソ、ストロールがQ1で敗退。特にアストンマーティン・ホンダはアロンソが1分25秒150で21番手、ストロールが1分25秒222で22番手と最後尾を独占し、Q1トップのガスリーから2台とも2.5秒以上離される厳しい結果となった。

    イタリアグランプリ

    Q2:アントネッリ最速 ハミルトンはわずか0.001秒差で生き残る
    15分間のQ2ではレッドブル勢が早めにコースインし、フェルスタッペンが1分22秒573、ローソンが1分22秒828を記録した。

    しかし、フェルスタッペンは無線でリアアクスルに問題を抱えていると訴え、ターン2、4、5でマシンが非常に運転しづらいと報告した。

    全16台が最初のアタックを終えると、ピアストリが1分22秒017でトップ。ノリスが続き、ガスリーが3番手につけた。さらにラッセル、アントネッリ、リンドブラッド、コラピント、ルクレールが上位に並んだ。

    一方、ハミルトンは11番手とQ2敗退圏。ボルトレト、フェルスタッペンにも先行され、最後のアタックでのタイム更新が不可欠となった。ベアマン、ローソン、ヒュルケンベルグ、サインツJr.、エステバン・オコン(ハース)も敗退圏で終盤を迎えた。

    残り時間が少なくなると各車が一斉にコースへ向かい、モンツァ特有のトウを巡る駆け引きが再び激しくなる。

    ローソンはフェルスタッペンを引っ張る形でアタックに入ったものの、最後の走行ではターン1へ向かう途中でピアストリに進路を妨げられる形となった。ピアストリはレーシングラインを空けようとしたものの、混雑した状況でローソンはタイムを十分に伸ばせず、14番手で敗退。この一件はスチュワードに記録され、予選後の審議対象となった。

    トップ争いではアントネッリが1分21秒882を叩き出し、Q2最速。マクラーレン勢、ガスリー、ラッセル、フェルスタッペンが続き、リンドブラッドとコラピントもQ3進出を決めた。

    最大の焦点となったのはフェラーリ勢だった。

    ルクレールは9番手で辛うじて通過。そしてハミルトンは最後のアタックで10番手に滑り込んだが、11番手ボルトレトとの差はわずか0.001秒。フェラーリは薄氷のQ3進出となった。

    Q2敗退はボルトレト、ベアマン、ヒュルケンベルグ、ローソン、サインツJr.、オコンの6人となった。

    Q3:ラッセルが暫定ポール ガスリーも0.072秒差
    ポールポジションを争う13分間のQ3。メルセデスはグリッド降格が決まっているアントネッリをラッセルのトウ役として活用した。

    アントネッリの後方からアタックに入ったラッセルは1分21秒929を記録して暫定トップ。ピアストリがわずか0.037秒差の2番手につけた。

    そして、ここでもアルピーヌの速さは本物だった。ガスリーがラッセルから0.072秒差の3番手につけ、ルクレールはさらにガスリーからわずか0.003秒差。フェルスタッペンもトップ争いに加わり、上位勢は極めて僅差となった。

    ノリス、リンドブラッド、ハミルトン、コラピントも続いた。ハミルトンは他車より遅れてコースインしたことで十分なトウを得られず、最初のアタックでは苦戦した。

    ラッセルも暫定トップに立ちながらマシンに満足していたわけではない。無線ではFP3と比較して苦戦していると訴え、フロントのロックと高速域での不安定さを報告した。

    一方、アントネッリはラッセルを引っ張る役割を終えた後もコース上に残り、自身のアタックを実施。グリッド降格が決まっているとはいえ、母国ファンの前で速さを示した。

    ガスリーが最終アタックで逆転 F1初ポールを獲得
    残り2分を切ると、10台が最後のアタックへ向かった。

    マクラーレン勢が先頭でコースへ入り、ピアストリ、ノリスの順。その後方にフェルスタッペン、アントネッリ、ラッセル、リンドブラッドが続いた。フェラーリ勢はルクレールがハミルトンの前を走り、アルピーヌはガスリーがコラピントを引っ張る形となった。

    ところが、ピアストリはターン1へのブレーキングでロックアップ。レーシングラインを外れて最後のアタックを事実上失った。

    その影響はノリスにも及んだ。前を走るピアストリがアタックを断念したことでトウを失い、ノリスはセクター1で約0.4秒遅れ、タイムを更新できなかった。

    その状況で一気にタイムを伸ばしたのがガスリーだった。

    ガスリーはセクター1、セクター2で自己ベストを並べ、フィニッシュラインを通過すると1分21秒786。ラッセルの暫定トップタイムを上回り、首位に躍り出た。

    ラッセルも最後のアタックでタイムを更新したが、1分21秒846。ガスリーに0.060秒届かなかった。

    これでガスリーのF1キャリア初ポールポジションが決定した。

    3番手はピアストリ、4番手ルクレール、5番手ハミルトン。フェラーリは金曜日から速さを見せていたものの、予選が進むにつれて相対的な勢いを失い、母国グランプリでのポール獲得には届かなかった。

    6番手フェルスタッペン、7番手アントネッリ、8番手コラピント、9番手ノリス、10番手リンドブラッドというトップ10になった。

    ただし、アントネッリはパワーユニット交換によるグリッド降格が決まっている。また、Q2でローソンを妨害した疑いがあるピアストリについては予選後にスチュワードが審議することになっており、決勝のスターティンググリッドは予選順位から変更される可能性がある。

    ピエール・ガスリー 2026年F1イタリアグランプリ

    ガスリー 初勝利も初ポールもモンツァ「F1史上109人目」の奇縁
    ガスリーにとって、今回のポールポジションは単なるキャリア初というだけではない。

    2020年のイタリアGPでF1初優勝を飾った際、ガスリーはF1史上109人目のグランプリウィナーとなった。そして6年後の今回、同じモンツァでF1キャリア初のポールポジションを獲得し、こちらもF1史上109人目のポールシッターとなった。

    初優勝と初ポールを同じモンツァで達成し、しかも両方で「F1史上109人目」という数字が重なる珍しい記録となった。

    アルピーヌにとっても歴史的な結果だ。現在のアルピーヌ体制では初のポールポジションであり、チームの系譜をルノー時代まで遡ると、2009年にフェルナンド・アロンソが獲得して以来のポールとなる。

    ガスリーは予選後、「素晴らしかった。信じられない予選だった。Q1の最初のラップからマシンの感触がすごく良かった。各セッションで少しずつ削っていって、最後のQ3ではとてもいいラップだったと感じた」と喜びを語った。

    「本当にうれしい。ポールポジションを獲得するチャンスを追い続けて9年になる。僕はモンツァで初優勝を挙げた。そして、このサーキットで初めてのポールポジションを獲得できた。ここでは何か特別なものがあると思う」

    ガスリーとアルピーヌはQ1から一貫して上位の速さを示し、最後の一周でそのポテンシャルを結果につなげた。一方、角田裕毅にとっては燃料漏れへの対応で序盤の走行機会を失い、17番手でQ1敗退。チームメイトのリンドブラッドがQ3まで進出しただけに、明暗の分かれる予選となった。

  • オスカー・ピアストリ F1イタリアGPで3グリッド降格 ローソン妨害で6番手へ

    オスカー・ピアストリ F1イタリアGPで3グリッド降格 ローソン妨害で6番手へ

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2026年F1イタリアGPの予選でリアム・ローソン(レッドブル・レーシング)の走行を妨害したとして、3グリッド降格ペナルティを科された。予選3番手を獲得していたピアストリは、決勝を6番グリッドからスタートする。

    問題となったのは、ピアストリがピットアウトした直後のレッティフィーロ・シケイン(ターン1)。スチュワードは、ピアストリにローソンを意図的に妨害する意思はなかったと認める一方、「不必要な妨害」に該当すると判断した。

    ピットアウト直後にフェルスタッペンとローソンが接近
    インシデントは、ピアストリがピットレーンからコースへ復帰するタイミングで発生した。

    その際、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとリアム・ローソンが後方から接近。フェルスタッペンはピアストリをかわすことができたものの、その直後を走っていたローソンはピアストリの影響を受ける形となった。

    スチュワードの裁定文によれば、ピアストリはピットを離れる際、レースエンジニアから次の情報を伝えられていた。

    「フェルスタッペン、ローソン、サインツがちょうど通過している。サインツはピットに入った。フェルスタッペンとローソンだけだ。合流するときに彼らに注意して」

    しかし、フェルスタッペンとローソンがプッシュラップ中であることまでは明確に伝えられていなかった。

    ピアストリはターン1に近づいた段階でフェルスタッペンがプッシュラップ中だと認識。大きく減速して右側に寄り、フェルスタッペンを先行させた。

    だが、ローソンがそのすぐ後方を走っていたため、ピアストリはローソンへの妨害を避けることができなかった。

    スチュワード「他に選択肢はなかった」も妨害と認定
    スチュワードは、ピアストリが置かれていた状況について一定の理解を示した。

    「スチュワードは、彼が持っていた情報と置かれていた状況を考慮すれば、この段階で81号車のドライバーには他に選択肢がなかったことを認める」

    その一方で、結果としてローソンの走行を妨げた事実については明確に認定した。

    「したがって、81号車は意図せず、かつ不必要に30号車を妨害した」

    意図的な行為ではなく、ピアストリ自身も回避を試みていたものの、予選中のアタックを妨害したという結果を重く見て、3グリッド降格が科された。


    ピアストリ6番手降格 ルクレールが3番グリッドへ
    このペナルティにより、予選3番手だったピアストリは決勝で6番グリッドへ降格する。

    これに伴い、後方のドライバーがそれぞれひとつずつ繰り上がり、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が3番グリッド、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が4番グリッド、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が5番グリッドからスタートすることになる。

    予選でフロント2列目を確保していたピアストリにとっては、決勝を前に大きな痛手となった。一方、フェラーリはホームレースのモンツァでルクレールが3番手、ハミルトンが4番手へと繰り上がり、2列目を独占する形となる。

    日本GPでもヒュルケンベルグ妨害でペナルティ
    ピアストリが走行妨害を理由にペナルティを受けるのは今季初めてではない。

    2026年F1日本GPでは、フリー走行3回目でニコ・ヒュルケンベルグの走行を妨害したとしてペナルティを受けている。

    今回のイタリアGPでは、スチュワード自身が「他に選択肢はなかった」と認める特殊な状況だったものの、最終的にはローソンへの不必要な妨害が成立すると判断された。予選3番手から6番手へ降格するピアストリにとって、決勝ではスタート直後から順位を取り戻すことが求められる。

  • 平川亮の2027年ハースF1シート獲得に備えるトヨタWEC「すでに後任プランがある」

    平川亮の2027年ハースF1シート獲得に備えるトヨタWEC「すでに後任プランがある」

    平川亮が2027年にハースのF1レギュラーシートを獲得した場合に備え、トヨタはすでにWEC(FIA世界耐久選手権)での後任プランを準備している。トヨタ・レーシングのテクニカルディレクターを務めるデビッド・フルーリーが明らかにした。

    ハースのリザーブドライバーを務める平川亮は、先週ポルティマオで行われたTPC(旧型車テスト)に参加。2027年のエステバン・オコンの後任候補として評価を受けており、トヨタ側も平川亮がF1へステップアップする可能性を現実的なシナリオとして想定している。

    トヨタ「平川亮がどの道を選んでもサポートする」
    平川亮は現在、トヨタのWECプログラムの中心的なドライバーのひとりである一方、ハースではリザーブドライバーとしてF1活動にも関わっている。

    トヨタとハースの関係は近年さらに深まり、トヨタ・ガズー・レーシングはハースのタイトルスポンサーを務めている。そのなかで平川亮は先週、ポルトガルのポルティマオで実施されたハースのTPCに参加した。

    テストには平川亮のほか、マクラーレンの開発ドライバーで現FIA F2王者のレオナルド・フォルナローリ、現在F2タイトルを争っているラファエル・カマラが参加。3人はいずれも、2027年にオリバー・ベアマンのチームメイトとなる可能性のある候補として評価を受けた。

    ハースはまだ最終決定を下していないものの、トヨタは平川亮がF1シートを獲得した場合に備え、2027年のTR010ハイブリッドのドライバーラインナップについて代替案を用意している。

    「亮がハースでテストしているのはかなり前からなので、予想外のことではない」とフルーリーはSportscar365に語った。

    「チームとして、我々は亮をサポートする。どのようなキャリアの道を選ぶとしても、彼にとって最善の結果になることを願っている」

    「どのような決定になったとしても、我々としてはおおむね対応できる状態にある。彼の来年のプランが正式に分かれば、それに越したことはない」

    平川亮の後任候補にエステバン・マッソン
    平川亮がハースのF1シートを獲得した場合、トヨタのハイパーカープログラムへ昇格する有力候補のひとりがエステバン・マッソンだ。

    フランス出身のマッソンは、WECでアコーディスASPのレクサスRC F GT3をドライブしており、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズの現王者でもある。

    過去2シーズンにわたってトヨタのリザーブを務め、プライベートテストではハイパーカーもすでに経験している。

    「我々はエステバンをGT3とLMP2を通じて育成してきた。彼はプライベートテストで我々のハイパーカーも走らせており、これまで期待通りの仕事をしている。彼の成長過程で設定したすべてのマイルストーンをクリアしてきた」とフルーリーは評価する。

    「将来的にステップアップするうえで、間違いなく有力な候補だ。非常に才能があり、頭のいいドライバーだ」

    つまりトヨタは、平川亮をWECに引き留めることだけを優先するのではなく、F1への昇格が決まればそのキャリアを後押ししつつ、自社のWECプログラムについては別のドライバーを昇格させる準備を進めていることになる。

    平川亮(ハースF1チーム)

    平川亮「3回テストしてまだ候補に残っている」
    一方、平川亮自身もポルティマオでのテストには手応えを感じている。

    ハースで3回のテストを経験したうえで、依然として2027年のレギュラー候補に残っていることを前向きに捉えているという。

    「3回テストをして、まだ候補に残れているというのは本当にいいことだと思います。なので、このままプッシュし続けて、どうなるか見ていきたいです」

    F1のレギュラーシートについては「すべてのドライバーが望んでいる」ポジションだと語り、自分にできるアピールはすべて行ったとの認識を示した。

    平川亮の強みのひとつが豊富なレース経験だ。2012年に全日本F3選手権のタイトルを獲得し、その後はスーパーフォーミュラを中心にシングルシーターで9シーズンを戦った。2022年からトヨタのWECラインナップに加わり、これまで2度ドライバーズタイトルを獲得している。

    平川亮は、オコンの後任を争う他の候補と比較して、この経験値が自身の武器になると考えている。

    「僕はスーパーフォーミュラで何年も走ってきたので、経験があります」

    「他のドライバーと比べれば、僕にとって初めて走るサーキットは多いかもしれません。でも、その一方で経験があります。なので、どうなるか見てみたいです」

    F1については「来週話し合うかもしれない」
    ただし、現時点で平川亮が最優先しているのはWECだ。

    トヨタは夏休み前に行われたブラジル戦で2台ともノーポイントに終わっており、今週末のローン・スター・ル・マンでは巻き返しが必要となる。

    「ここは僕にとってもチームにとっても、チャンピオンシップを考えると非常に重要です。なので、今は今週末に集中しています。F1については、もしかすると来週いくつか話し合いがあるかもしれません」

    ハースは2027年のドライバーラインナップについて結論を急いでおらず、平川亮、フォルナローリ、カマラらを比較しながら検討を続けている。

    その一方で、トヨタがすでに平川亮のWEC離脱を想定したプランを用意していることは、F1昇格が単なる憶測ではなく、関係者が具体的に備える段階に入っていることを示している。

    なおSportscar365によれば、トヨタは平川亮の後任候補とは別に、2027年のWECラインナップでマイク・コンウェイに代わり、ポルシェのファクトリードライバーであるケビン・エストレを起用する見通しだ。

  • ピエール・ガスリー F1イタリアGPで自身初ポールポジション!F1史上109人目

    ピエール・ガスリー F1イタリアGPで自身初ポールポジション!F1史上109人目

    ピエール・ガスリーが、2026年F1第13戦イタリアGPの予選で自身初となるポールポジションを獲得した。アルピーヌのガスリーはQ3で1分21秒786をマーク。ジョージ・ラッセル(メルセデス)を0.060秒差で退け、F1参戦9年目にして念願のポールポジションを手にした。

    ガスリーはこれでF1史上109人目のポールシッターとなった。そして「109」という数字とモンツァには、不思議な縁がある。

    2020年のイタリアGPでF1初優勝を飾った際も、ガスリーはF1史上109人目のグランプリウィナーだった。F1公式も当時、109人目のF1勝者になったことを記録している。

    初勝利も初ポールもモンツァ そしてともに「F1史上109人目」
    ガスリーにとってモンツァは、F1キャリアを語るうえで欠かすことのできない特別な場所となった。

    2020年9月6日、当時アルファタウリ・ホンダをドライブしていたガスリーは10番グリッドからスタート。波乱のレースを生き残り、終盤にはカルロス・サインツJr.の猛追をしのいでF1初優勝を達成した。フランス人ドライバーとしては1996年モナコGPのオリビエ・パニス以来24年ぶりの勝利であり、ガスリーはF1史上109人目のウィナーとなった。

    そして6年後、同じモンツァで今度はキャリア初のポールポジション。こちらもF1史上109人目という偶然が重なった。

    初優勝=モンツァ、F1史上109人目のウィナー。
    初ポール=モンツァ、F1史上109人目のポールシッター。

    ガスリーにとって、これ以上ないほど象徴的な記録となった。

    「9年間ずっと、このチャンスを追い求めてきた」
    予選後、ガスリーは喜びを爆発させた。

    「最高だった。みんな、ありがとう。信じられないような予選だった。Q1の最初のラップからマシンの感触がすごく良くて、セッションごとに少しずつ削っていこうとしていた」

    Q1から速さは際立っていた。ガスリーは1分22秒612でトップ通過。Q2でも4番手につけ、アルピーヌの速さが一時的なものではないことを示すと、最後のQ3で決定的な一撃を放った。

    「すごくいいラップだったと感じたし、本当にうれしい。もう9年だからね。ポールポジションを獲るチャンスをずっと追い求めてきた」

    そしてガスリーは、自身のF1初勝利を挙げたモンツァで初ポールまで獲得したことに触れた。

    「モンツァで初優勝して、そしてこのサーキットで初めてのポールポジションを獲ることができた。ここには何か特別なものがあると思う」

    ピエール・ガスリー(アルピーヌF1チーム)

    アルピーヌにとっても歴史的なポール
    今回のポールポジションは、ガスリー個人だけでなくアルピーヌにとっても大きな意味を持つ。

    チームの系譜をルノー時代まで遡れば、最後のポールポジションは2009年まで遡る。当時フェルナンド・アロンソがルノーでポールを獲得して以来となる快挙であり、現在のアルピーヌ体制では初のポールポジションとなった。

    しかもガスリーにとって今週末は、決して順風満帆な状況で迎えたものではなかった。モナコGPで獲得していた表彰台をFIAの裁定によって失った直後のイタリアGP。それでもモンツァではQ1から速さを見せ続け、最後には誰よりも速いラップをまとめ上げた。

    初優勝を挙げた場所で、6年後に初ポール。しかも、その両方で「F1史上109人目」という同じ数字が刻まれた。

    ガスリーとモンツァの特別な物語に、新たな1ページが加わった。

  • F1イタリアGP 予選 結果・タイムシート:ガスリーが初ポール!角田裕毅Q1敗退

    F1イタリアGP 予選 結果・タイムシート:ガスリーが初ポール!角田裕毅Q1敗退

    F1イタリアGP 予選の結果・タイムシート。9月5日(土)にモンツァ・サーキットで2026年のF1世界選手権 第13戦 イタリアグランプリの公式予選が行われた。

    ポールポジションを獲得したのはピエール・ガスリー(アルピーヌ)。2番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続いた。角田裕毅(レーシングブルズ)は17番手でQ1敗退。アストンマーティン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが21番手、ランス・ストロールが22番手だった。

    ■ ガスリーが大波乱のポールポジション
    ピエール・ガスリーがQ3最後のアタックで1分21秒786を叩き出し、アルピーヌに驚きのポールポジションをもたらした。最初のアタックではジョージ・ラッセルがトップに立っていたが、ガスリーは最後のラップで逆転。週末を通じて好調だったアルピーヌが、最も重要な場面でその速さを結果につなげた。

    ■ 初勝利も初ポールもモンツァ ガスリーはともにF1史上109人目
    ピエール・ガスリーにとってモンツァは特別な場所だ。2020年イタリアGPでF1初優勝を挙げた際、F1史上109人目のグランプリウィナーとなった。そして今回、同じモンツァでキャリア初のポールポジションを獲得し、こちらもF1史上109人目のポールシッターとなった。初勝利と初ポールを同じサーキットで達成し、しかもどちらも「史上109人目」という珍しい記録となった。

    ■ ラッセルは0.060秒届かず2番手
    フリー走行で速さを見せ、ポールポジションの最有力候補とみられていたジョージ・ラッセルは1分21秒846で2番手。ガスリーとの差はわずか0.060秒だった。Q3最初のアタックでもトップタイムを記録しており、メルセデスの速さは本物だったが、最後の最後でガスリーに逆転を許した。

    ■ ピアストリ3番手 ノリスは9番手に沈む
    マクラーレンはオスカー・ピアストリが1分21秒966で3番手に入った一方、ランド・ノリスは1分22秒256で9番手にとどまった。最終アタックではピアストリがロックアップしてラップを断念し、その影響で後方のノリスもトウを得られない状況となった。マクラーレン勢は予選を通じてトウとコース上の位置取りに翻弄された。

    ■ フェラーリは4、5番手 地元ポールならず
    フェラーリはシャルル・ルクレールが4番手、ルイス・ハミルトンが5番手。エンジンアップデートによってストレートでの競争力向上が期待され、2台ともポール争いの候補に挙げられていたが、最前列には届かなかった。Q2ではハミルトンがQ3進出ラインにわずか0.001秒差まで追い込まれるなど、予選を通じて想定以上に苦しい戦いとなった。

    ■ フェルスタッペン6番手 レッドブルはローソンもQ2敗退
    マックス・フェルスタッペンはQ3で1分22秒070を記録して6番手。前日からマシンバランスに苦しんでいたレッドブルは改善を見せたものの、ポール争いには届かなかった。さらにリアム・ローソンはQ2の最終アタックでトラフィックに遭遇して14番手敗退。Q3でフェルスタッペンにトウを与える役割を果たすこともできなかった。

    ■ アントネッリQ2最速もグリッド降格
    アンドレア・キミ・アントネッリはQ2で1分21秒882の最速タイムを記録し、純粋な速さを証明した。Q3ではラッセルにトウを与える役割も担い、最終的には7番手。パワーユニット交換によるグリッド降格が決まっているため、予選順位とは別に決勝では後方からのスタートとなる。

    ■ 角田裕毅17番手 Q2進出まで0.139秒 チームメイトとは1.028秒差
    角田裕毅はQ1で1分23秒755を記録したが17番手で敗退。Q2進出最後の枠となったカルロス・サインツJr.の1分23秒616には0.139秒届かなかった。さらにチームメイトのアービッド・リンドブラッドはQ1で1分22秒727を記録して5番手通過しており、その差は1.028秒。角田裕毅はセッション序盤に報告された燃料漏れへの対応でコースインが遅れたことも響いた。リンドブラッドはその後Q3まで進出し、最終的に10番手となった。Q1では角田裕毅が17番手、リンドブラッドが5番手だったことも確認できる。

    ■ アストンマーティン・ホンダは21、22番手 トップの103%台
    アストンマーティン・ホンダはフェルナンド・アロンソが1分25秒150で21番手、ランス・ストロールが1分25秒222で22番手となり、2台そろってQ1敗退。Q1トップだったガスリーの1分22秒612に対し、アロンソは2.538秒遅れの103.07%、ストロールは2.610秒遅れの**103.16%**だった。アロンソはセッション終了前にマシンを降りており、何らかの問題が発生した可能性も示唆されたが、純粋なタイム差でも厳しい予選となった。

    イタリアグランプリ

    F1イタリアGP 予選 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム Q1 Q2 Q3
    1 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分22秒612 1分22秒077 1分21秒786
    2 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分22秒779 1分22秒161 1分21秒846
    3 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分22秒924 1分22秒017 1分21秒966
    4 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分22秒902 1分22秒509 1分22秒004
    5 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分22秒847 1分22秒516 1分22秒011
    6 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分22秒631 1分22秒188 1分22秒070
    7 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分22秒758 1分21秒882 1分22秒093
    8 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分22秒662 1分22秒400 1分22秒220
    9 1 ランド・ノリス マクラーレン 1分22秒659 1分22秒067 1分22秒256
    10 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分22秒727 1分22秒345 1分22秒286
    11 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分22秒946 1分22秒517  
    12 87 オリバー・ベアマン ハース 1分22秒906 1分22秒756  
    13 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分23秒440 1分22秒779  
    14 30 リアム・ローソン レッドブル 1分22秒989 1分22秒821  
    15 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分23秒616 1分23秒453  
    16 31 エステバン・オコン ハース 1分23秒466 1分23秒454  
    17 22 角田裕毅 レーシングブルズ 1分23秒755    
    18 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分24秒356    
    19 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分24秒364    
    20 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分24秒595    
    21 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分25秒150    
    22 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分25秒222