リアム・ローソン F1スペインGPで6位「レッドブルのマシンにかなり慣れてきた」

リアム・ローソン F1スペインGPで6位「レッドブルのマシンにかなり慣れてきた」

リアム・ローソンは、2026年F1スペインGPの決勝で6位に入り、レッドブル・レーシング復帰後の自己最高位を記録した。ハードタイヤでスタートする代替戦略を採ったものの、序盤のバーチャル・セーフティカー(VSC)が不利に働いたと振り返った。

負傷欠場が続くアイザック・ハジャーの代役として3戦連続でレッドブルから出場したローソンは、ザントフォールトで7位、モンツァで14位、そしてマドリンクで6位。RB22への適応を着実に進めており、「レッドブルのマシンにかなり慣れてきた」と手応えを語った。

コラピントを抜いた直後のVSC「悔しかった」
8番グリッドからスタートしたローソンは、周囲とは異なるハードタイヤを選択。第1スティントを長く引っ張り、レース後半にタイヤのアドバンテージを得る代替戦略を採った。

スタートではフランコ・コラピントにポジションを奪われたものの、その後コース上で攻略。オーバーテイクが難しいマドリンクでリスクを冒して順位を取り戻した。

しかし、その直後にランス・ストロールのマシントラブルによってVSCが導入された。ミディアムなどでスタートしたライバル勢がVSC中のピットストップを利用できた一方、ロングスティントを前提としていたローソンには不利な展開となった。

「僕たちにとっては悔しかった。ハードでスタートしたから、当然ロングスティントを走る予定だった。でも残念ながらVSCは理想的ではなかった」

「しかも、その直前にフランコを抜いたばかりで、そのためにかなりリスクを取っていた。ここはオーバーテイクがとても難しい。だから戦略面では理想的ではなかったけど、スタート位置を考えれば6位は悪くない」

ローソンは別のインタビューでも、VSC後の展開について「そこからは正直、少し一人で走っているような感じだった」と説明した。

それでもハードタイヤで45周目まで走り続け、長い第1スティントを完遂。ピットストップ後もコラピントとオスカー・ピアストリの前を維持し、終盤にはピエール・ガスリーのピットストップによって6番手に浮上してチェッカーを受けた。

ラッセルに抜かれた場面ではロックアップ
ローソンをコース上で攻略した数少ないドライバーのひとりがジョージ・ラッセルだった。この場面についてローソンは、自身のミスも影響したと認めている。

「ジョージのときはロックアップしてワイドになってしまった。だから、あそこで彼を抑え続けられたかどうかは分からない」

「ただ、あの時点ではどちらにしても大きな違いはなかったと思う。僕はまだピットに入らなければならなかったから、抑え続けるのは難しかった」

VSCによって当初想定していた戦略のメリットを十分に生かせなかったものの、ローソンは8番手スタートから2つ順位を上げた。

「もう少し前からスタートできればよかった。昨日の予選は自分として少し悔しかったけど、スタート位置を考えればいいレースだった」

リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

RB22への適応進む「かなり大きな一歩」
ローソンが今回の週末で特に手応えを感じたのがRB22への適応だった。予選ではQ3に進出しながら結果を最大化できなかったことを悔やんだが、マシンの速さそのものには自信を深めている。

「ここ数戦でポイントを獲得できているし、いい感じだ。今週末の速さ、特に予選でのスピードはとても強かった」

「Q3を最大限に生かせなかったのは残念だった。2台ともトップ5に入れるポテンシャルがあったと思う。でも、スタート位置を考えればいい結果だし、かなり満足している」

レッドブルで3戦連続の出場となったことで、RB22の特性についても理解が深まってきた。

「間違いなく、マシンにはかなり慣れてきた。特に昨日の午後はかなり大きな一歩を踏み出せたと思う」

「自分の好みに近づいた部分もあって、運転していて少し自然に感じられるようになっている。もちろん、マシンを乗り換えるのは理想的ではない。でも、このマシンである程度の時間を過ごしたことで、今はかなり快適に感じられるようになった」

ローソンは今回の6位によってドライバーズランキング9位を維持し、8位ハジャーとの差を12ポイントに縮めた。

ハジャーは夏休み中のトレーニングで負った左手首の負傷により、ザントフォールト、モンツァ、マドリードと3戦連続で欠場している。レッドブルは次戦F1アゼルバイジャンGPに向けてハジャーの状態を評価する予定で、復帰できない場合にはローソンが引き続き代役を務める可能性がある。

VSCによって代替戦略が思惑通りに機能しないなかでも6位まで順位を上げたローソン。結果だけでなくRB22への理解と自信も深め、レッドブルでの3戦目を復帰後最高位で締めくくった。