角田裕毅のF1復帰にピエール・ガスリーが冗談「少し錆びついていてくれれば助かる」

角田裕毅のF1復帰にピエール・ガスリーが冗談「少し錆びついていてくれれば助かる」

ピエール・ガスリーは、2026年F1オランダGPでグリッドに復帰する角田裕毅を歓迎した。一方で、コンストラクターズ選手権でレーシングブルズを追うアルピーヌの立場からは、しばらく実戦から離れていた元チームメイトが「少し鈍っていてくれれば助かる」と冗談交じりに語った。

角田裕毅は、手首を負傷したアイザック・ハジャーの欠場に伴うドライバー変更によって、ザントフォールトで急遽F1に復帰する。

ハジャーの代役としてリアム・ローソンがレッドブル・レーシングに昇格し、そのローソンが空けたレーシングブルズのシートを角田裕毅が埋めることになった。

ガスリー「少し錆びついている角田裕毅なら助かる」
アルピーヌとレーシングブルズはコンストラクターズ選手権で争っており、ガスリーは、勢いを増しているライバルとの差をどう縮めるかと質問されると、かつてアルファタウリでチームメイトだった角田裕毅の名前を挙げた。

「角田裕毅が少し錆びついていてくれれば、まずは助かるね」

ガスリーは冗談交じりにそう語った一方、角田裕毅がF1グリッドに戻ってきたこと自体については素直に喜びを示した。

「彼がグリッドに戻ってきたのはうれしい。ザントフォールトのスプリント週末に、いきなりこのマシンに乗り込むのはかなり大変な仕事になると思う」

角田裕毅にとって今回の復帰戦は簡単な状況ではない。レース出場からしばらく遠ざかっていただけでなく、オランダGPはスプリントフォーマットで開催されるため、通常のグランプリ週末よりも走行時間が限られる。

フリー走行はFP1のみで、その後すぐにスプリント予選へと進む。レーシングブルズのマシンへの適応とレース勘を取り戻すために使える時間は極めて少ない。

さらにザントフォールトは、バンク角のついたコーナーや高速区間が連続し、ミスの許容範囲も小さいサーキットだ。急遽参戦する角田裕毅にとって、復帰戦としては厳しい条件がそろっている。

レーシングブルズの速さをガスリーも警戒
ガスリーが角田裕毅について冗談を口にした背景には、アルピーヌとレーシングブルズの激しい争いがある。

シーズン序盤はアルピーヌが中団勢をリードする存在だったが、レーシングブルズは夏休み前に競争力を大きく高め、着実にポイントを積み重ねてきた。

ガスリーも、そのパフォーマンスを高く評価している。

「彼らはかなり競争力があるように見える。ここ数戦はマシンのペースという点でも、獲得したポイントという点でも間違いなく印象的だった」

「僕たちにできることは、自分たちのパフォーマンスを引き出すことだけだ。今回のアップグレードによって、それが実現することを期待している」

ピエール・ガスリー(アルピーヌF1チーム)

アルピーヌはオランダGPでアップグレード投入
アルピーヌにとって、オランダGPでは角田裕毅の“ブランク”以上に、自分たちが投入するアップグレードが重要になる。

ガスリーは、直近の数戦でアルピーヌの競争力が低下していたことを認め、新パッケージを待ち望んでいたと明かした。

「興味深い週末になると思う。今週末はアップグレードが入る。ここ数戦はパフォーマンス面でより難しい状況になっていたから、僕もこれを待っていた」

「これによって再び戦いに戻れることを期待しているし、コンストラクターズ選手権の5位を争えるようになってほしい」

アルピーヌはシーズン序盤、中団グループで5番手のチームとして一定の地位を築いていた。しかし、夏休み前にレーシングブルズが急速にパフォーマンスを向上させたことで、その構図は変化している。

ガスリーは夏休みで十分にリフレッシュできたとして、シーズン後半戦への意欲も示した。

「感触はとてもいい。シーズン後半戦が始まるのがすごく楽しみだ。とてもいい休みを過ごせたし、しっかりエネルギーを取り戻すことができた。数週間サーキットから離れられたのもよかった」

アルピーヌが投入するアップグレードが期待どおりの効果を発揮するのか。そして、急遽F1に復帰する角田裕毅がガスリーの期待する“錆びついた状態”をどれだけ早く脱するのか。ザントフォールトでは、コンストラクターズ選手権を争う両チームの直接対決にも注目が集まる。