カテゴリー: マックス・フェルスタッペン

  • フェルスタッペン ロビン・ライコネンのレッドブル加入を歓迎「キミとも話した」

    フェルスタッペン ロビン・ライコネンのレッドブル加入を歓迎「キミとも話した」

    マックス・フェルスタッペンが、キミ・ライコネンの息子ロビン・ライコネンのレッドブル・ジュニアチーム加入を歓迎した。前戦イタリアGPでは親子と直接会い、キミとロビンの双方と言葉を交わしたことも明かしている。

    元F1ワールドチャンピオンのキミ・ライコネンを父に持つ11歳のロビンは、2027年からレッドブルの育成プログラムに加わる。

    スペインGPを前にフェルスタッペンは新たなジュニアドライバーについて質問を受け、「素晴らしいことだと思う」と加入を歓迎した。

    「キミとロビンと少し話した」
    フェルスタッペンは、前戦イタリアGPの決勝前にライコネン親子と顔を合わせていたという。

    「レース前の日曜日に彼らに会った。上の階にいたから、そこでキミとロビンと少し話したんだ。よかったよ」

    「もちろん、彼らに会えばいつも話をするし、ロビンが契約したこともすでに聞いていた。素晴らしいことだと思う」

    ロビンはヨーロッパのカート界で経験を積み、将来を期待される若手のひとりとして注目を集めている。

    レッドブルは若手育成をF1ドライバー発掘の重要な柱としており、フェルスタッペン自身もレッドブルの支援を受け、2015年に17歳でF1デビュー。翌2016年にはレッドブル・レーシングへ昇格した。

    キミ・ライコネン レッドブル F1

    将来のチームメイト?「僕が退いているかも」
    一方、まだ11歳のロビンがF1までたどり着くには長い道のりが残されている。

    フェルスタッペンは、将来的にロビンとレッドブルでチームメイトになる可能性についても質問された。

    「誰に分かる? そうなるかもしれないし、ならないかもしれない」

    「最終的には、もちろんチーム内で彼のためのシートが必要になる。その頃には僕が退いているかもしれないね」

    現在28歳のフェルスタッペンは、これまでもF1で可能な限り長く走り続けること自体を目標にはしていないとの考えを示してきた。ロビンが最高峰カテゴリーに到達する頃には、自身がF1を離れている可能性もあるとみている。

    父キミとは7シーズンにわたってF1で対決
    フェルスタッペンとライコネン家にはすでにF1での接点がある。2015年にF1デビューしたフェルスタッペンは、2021年限りで引退したキミ・ライコネンと7シーズンにわたって同じグリッドで戦った。

    両者はコース上で激しく争う場面もあり、2016年ハンガリーGPではフェルスタッペンのディフェンスを巡ってライコネンが厳しい言葉を口にしたこともあった。

    そして、キミがF1から引退した2021年は、フェルスタッペンが自身初のF1ワールドチャンピオンに輝いたシーズンでもある。

    それから5年を経て、今度はキミの息子ロビンがレッドブルの育成プログラムに加わることになった。F1への道のりはまだ始まったばかりだが、フェルスタッペンもライコネン親子と直接言葉を交わし、新たな挑戦を歓迎している。

  • マックス・フェルスタッペン F1スペインGP初日「市街地コースは好きじゃない」

    マックス・フェルスタッペン F1スペインGP初日「市街地コースは好きじゃない」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1第14戦スペインGP初日のフリー走行を6番手で終えた。初めて走ったマドリンクについて完成度を評価する一方、「僕は市街地コースのファンじゃない」と率直に語った。

    レッドブル・レーシングのフェルスタッペンはFP1で5番手、FP2では1分34秒063を記録してトップから0.401秒差の6番手。現状を「だいたい今の僕たちの位置」と受け止め、予選に向けて一発のペース改善を課題に挙げた。

    マドリンクを評価も「市街地コースは好きじゃない」
    公道区間と専用コース区間を組み合わせたマドリンクを2セッション走ったフェルスタッペンは、新コースへの感想を尋ねられると自身の好みを隠さなかった。

    「僕は市街地コースのファンじゃないから、それはこれからも変わらない。スパみたいなサーキットを走る方がいつだって好きだ」

    ただし、マドリンクの出来そのものには好印象を抱いている。

    「彼らがここに造り上げたものを見ると、本当にいい仕事をしたと思う。ただ、僕が市街地コースのファンじゃないというだけだ」

    6番手は「だいたい今の僕たちの位置」
    金曜日はメルセデスやフェラーリのペースに届かなかった。FP2ではステアリングに違和感を訴える場面もあったが、セッション後には問題は解消したと説明している。

    「僕たちとしては、だいたい今の位置だと思う。バランスについてもう少し取り組んで、一発でもう少し引き出せるようにする必要がある」

    初開催のコースだけに、走行を重ねながら限界を探る作業も続いた。フェルスタッペンは周回ごとにペースを上げ、自信を積み重ねることができたという。

    ロングランではタイヤの理解を深めることにも重点を置いた。レッドブル側もタイヤマネジメントには一定の手応えを得ている一方、一発の速さには改善の余地が残っている。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    予選へ「もう少しパフォーマンスを見つけたい」
    土曜日はFP3でセットアップをさらに詰めたうえで、初開催のマドリンクで最初の予選に臨む。

    「クリーンなセッションの方が助けになる。でも、マシンからもう少しパフォーマンスを見つけられるか見てみよう」

    初日の6番手を現状の実力として受け止めるフェルスタッペンにとって、最大の課題は一発のペースだ。マドリンクへの習熟を進めながらマシンバランスを整え、予選までにトップ勢との差をどこまで縮められるかが焦点となる。

  • 角田裕毅 フェルスタッペンのF1マシン論に反論「僕はいい仕事をした」

    角田裕毅 フェルスタッペンのF1マシン論に反論「僕はいい仕事をした」

    角田裕毅が、2026年F1マシンではドライバーのインプットが以前ほど重要ではなくなったというマックス・フェルスタッペンの主張に反応した。フェルスタッペンは、その具体例として今季途中に異なるマシンへ乗り換えた角田裕毅とリアム・ローソンを挙げていた。

    フェルスタッペンは、新世代パワーユニットのエネルギーマネジメントによって、ドライバーが純粋に限界まで攻めることよりも、どこでアクセルを緩め、どこでエネルギーを使うかが重要になったと指摘。

    一方、角田裕毅は自身の結果をその議論と結びつけることには否定的で、「僕はいい仕事をした」と語った。

    フェルスタッペン「角田は初めて乗ってすぐ競争力があった」
    4度のF1ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンは、2026年型マシンについて、ドライバーが従来とは異なるアプローチを求められていると主張している。

    「このスポーツの歴史を振り返れば、通常は最もコミットして、最も遅くブレーキを踏み、最も早くアクセルを開け、高速コーナーで最も攻めたドライバーが報われてきた。コーナーでタイムを稼げるからだ」

    しかし、2026年のマシンでは状況が変わったという。

    「でも今は常に『このコーナーでは少し抑えた方がいいかもしれない。アクセルを踏むのを遅らせよう。あるいは早めにブレーキを踏もう。リフトしよう。そうすればトップスピードが伸びる』といったことを考えている」

    「そういうことなんだ。すごく不自然だし、本来こうあるべきではない」

    フェルスタッペンは、その主張を説明する例として角田裕毅を名指しした。

    「失礼な意味ではないし、誰にも変な受け取り方をしてほしくないけど、裕毅を見てみればいい。彼はマシンに乗り込んだ」

    「それまで一度もそのマシンをドライブしていなかったのに、すぐに競争力を発揮した。リアムもレーシングブルズからレッドブルに乗り換えて、すぐに競争力を発揮した」

    「それは、こうしたマシンがドライバーのインプットに対して鈍感だからだ」

    角田裕毅「彼のコメントなので…」
    角田裕毅は、フェルスタッペンが自身を具体例として挙げたことについて質問されても、特に気にしていない様子を見せた。

    「彼のコメントなので……分からないです。正直、読んだだけです。それだけですね」

    一方で、2026年型F1マシンがこれまでとは異なる特徴を持っていること自体は認めている。

    「違うマシンなのは間違いないです。もちろん、エネルギーのデプロイメントなども違います」

    「当然、いくつかのコーナーでは完全に全開でプッシュできないような部分もあります。モンツァでも僕自身が経験したことです」

    2026年のF1では、パワーユニットにおける電動側の比重が大きくなったことで、エネルギーの使用と回生がラップタイムを左右する重要な要素となっている。そのため、単純にブレーキングを遅らせたり、アクセルを早く踏んだりすることが必ずしも最速につながるとは限らない。

    フェルスタッペンが問題視しているのも、この部分だ。ドライバーがマシンの物理的な限界を追求するだけではなく、ストレートで必要なエネルギーを確保するためにコーナーで意図的にペースを抑える場面が生じることを「不自然」だと感じている。

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    「僕はいい仕事をした。それだけです」
    ただし角田裕毅は、そうした2026年型マシンの特性と、自身がレーシングブルズ復帰後すぐに競争力を示したことを直接結びつける考えには同意しなかった。

    「でも、それだけです。彼のコメントから何かを受け取って、それを僕がこの2レースで見せた結果と比較するようなことはしていません」

    「すごく個人的なことだと思います。だから、僕はいい仕事をしたと思っています。それだけです」

    角田裕毅はF1オランダGPでレーシングブルズに復帰し、続くイタリアGPでは10位でフィニッシュ。復帰2戦目で今季初ポイントを獲得した。

    モンツァでは燃料漏れの影響を受けて予選Q1敗退を喫したものの、決勝では順位を上げてポイント圏内に到達。異なるマシンへの適応を短期間で進め、結果につなげた。

    フェルスタッペンは、その適応の速さを2026年型F1マシンの特性を示す一例として取り上げたが、角田裕毅自身はあくまでドライバーとして自分の仕事を果たした結果だと捉えている。

    エネルギーマネジメントがドライビングに大きな影響を与えている点ではフェルスタッペンと認識を共有しながらも、自身のパフォーマンスについては「僕はいい仕事をした」と明言した角田裕毅。2026年F1マシンを巡る議論に対し、自らの結果への自信を示す形となった。

  • リアム・ローソン フェルスタッペンのF1マシン論に一部同意「制御外の部分がある」

    リアム・ローソン フェルスタッペンのF1マシン論に一部同意「制御外の部分がある」

    リアム・ローソンが、2026年F1マシンではドライバーのインプットが以前ほど重要ではなくなったというマックス・フェルスタッペンの主張に反応した。

    ローソンは、エネルギーマネジメントによって「僕らの制御外」にある部分が存在すると認める一方、新しいマシンに乗り換えてすぐに限界まで引き出すことは決して単純ではないと説明した。

    フェルスタッペンは、ローソンがレーシングブルズからレッドブル・レーシングへ乗り換えてすぐに競争力を発揮したことを、2026年型マシンが「ドライバーのインプットに対して鈍感」であることを示す例として挙げていた。

    これに対してローソンは、今季実際に異なるF1マシンをドライブした自身の経験から、その主張には別の側面もあると語った。

    フェルスタッペン「ドライバーのインプットに対して鈍感」
    4度のF1ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンは、2026年型マシンでは従来のようにドライバーが限界まで攻めることが、そのままラップタイムにつながらなくなっていると指摘した。

    「このスポーツの歴史では、通常なら最もコミットして、最も遅くブレーキを踏み、最も早くアクセルを開け、高速コーナーで攻めたドライバーが報われてきた。コーナーでタイムを稼げるからだ」

    「でも今は常に『このコーナーでは少し抑えた方がいいかもしれない。アクセルを踏むのを遅らせよう。あるいは早めにブレーキを踏もう。リフトしよう。そうすればトップスピードが伸びる』といったことを考えている」

    「すごく不自然だし、本来こうあるべきではない」

    そしてフェルスタッペンは、ローソンと角田裕毅を具体例として挙げた。

    「失礼な意味ではないし、誰にも変な受け取り方をしてほしくないけど、裕毅を見てみればいい。彼はそれまで一度もドライブしたことのないマシンに乗って、すぐに競争力を発揮した」

    「リアムもレーシングブルズからレッドブルに移って、すぐに競争力を発揮した。それは、こうしたマシンがドライバーのインプットに対して鈍感だからだ」

    ローソン「エネルギー面では制御外の部分がある」
    フェルスタッペンの発言について尋ねられたローソンは、2026年型マシンそのものが単純になったわけではないと強調した。

    「全体的に見れば、マシンが単純になったということではないと思う。実際、エネルギーの使い方という点ではかなり複雑になっている」

    その一方で、フェルスタッペンが指摘するドライバーの関与という部分については、理解できるところもあるという。

    「でも、時々彼が言っていることは理解できる。エネルギーの使い方によっては、僕らの制御外にあるように感じる部分もあるからね」

    2026年のF1では、パワーユニットにおける電動側の重要性が増し、エネルギーのデプロイメントと回生がラップタイムを大きく左右する。そのため、コーナーで限界まで攻めることだけではなく、ラップ全体を通じてエネルギーをどう管理するかが重要になっている。

    「僕と裕毅だけが乗り換えがどんなものか知っている」
    ただしローソンは、異なるマシンへ乗り換えてすぐに競争力を発揮できたことだけを理由に、2026年型マシンへの適応が簡単だと結論づけることには慎重な姿勢を示した。

    「同時に、こういうマシンに途中から乗り込んだ僕と裕毅は、新しいマシンでペースを上げていくことが実際にどんなものなのかを知っている唯一のドライバーだと思う」

    ローソンはさらに、今季はチーム間のパフォーマンス差が以前より大きくなっていることも、ドライバーの乗り換えを評価するうえで考慮する必要があると指摘した。

    「今年はいくつかの面でチーム間の差が少し大きくなっている。最近はそれほど大きな差はなく、かなり接近していた」

    「だから、それを見て『もしかしたら、少し簡単にペースを上げられるマシンなのかもしれない』と言うこともできると思う」

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    「自分のマシンで慣れたものをそのまま持ち込めない」
    しかし、一定の速さまで到達することと、マシンを自分に合わせて限界まで引き出すことは別問題だとローソンは説明する。

    「僕自身、自分のマシンには、この1年半で慣れてきて、基本的に気に入っている部分がたくさんある。でも、そういうものをこういう別のマシンに乗って、そのまま適用することはできない」

    レッドブル・レーシングへの乗り換え後には、自分にとって自然ではない特性に合わせてドライビングを変える必要もあったという。

    「ここ数戦では、あまり快適に感じられていない部分もあって、それを何とかドライビングでカバーしようとしてきた」

    「そういうものは、紙の上で見れば単純に分かるようなことではない。ドライバー個人の問題なんだ。誰にでも、自分のマシンで快適に感じているものがあるからね」

    乗れば速く走れるが限界を引き出すのは別問題
    ローソンは、2026年型マシンについて、乗り込んで一定のペースまで到達するという意味では比較的適応しやすい可能性を認めている。

    それでも、そこから自分のドライビングに合わせ、最後のパフォーマンスを引き出す作業には時間が必要だという。

    「どのマシンも乗り込んでドライブすること自体は問題なくて、ある程度のペースまで上げるのも比較的簡単なのかもしれない」

    「でも、ここ数週間で僕が理解しようとしてきたのは、そういう細かな部分なんだ。僕が普段乗っているマシンとは違う部分だからね」

    フェルスタッペンが指摘したエネルギーマネジメントによるドライバーへの制約については「制御外の部分がある」と一定の理解を示したローソン。一方で、異なるF1マシンに乗り換えたからこそ分かる適応の難しさも強調した。

    2026年型マシンでは一定のペースまで到達しやすくなった可能性はあっても、ドライバーそれぞれが求める特性に合わせて限界を引き出す作業まで簡単になったわけではない。それが、実際にシーズン途中でマシンを乗り換えたローソンの見解だ。

  • フェルスタッペン F1初開催マドリンクに“大クラッシュ”警告「ジェッダに似ている」

    フェルスタッペン F1初開催マドリンクに“大クラッシュ”警告「ジェッダに似ている」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1第14戦スペインGPで初開催を迎えるマドリンクについて、レッドブルのシミュレーターで走行した印象を明かし、「大きなクラッシュ」が起きる可能性があると警告した。

    マドリード市街地に新設されたマドリンクは、壁が迫る高速区間を含む難易度の高いレイアウトが特徴だ。フェルスタッペンは、その性格をF1屈指の高速市街地コースであるジェッダに例え、1周を完璧にまとめることは非常に難しいと語っている。

    シミュレーターでも「非常に難しい」
    フェルスタッペンは自身のシミュレーターだけでなく、レッドブルのF1シミュレーターでもマドリンクを走行しており、すでに新コースの特徴を確認している。

    「自宅でも走ったし、F1のシミュレーターにも入っている」

    「ものすごく難しくなると思う。簡単なコースではない。何周か続けて走っても、ラインを通過したときに『よし、完璧なラップだった』と言うのはいつも難しい」

    マドリンクは完全な新設コースであり、F1ドライバーの大半にとって実車での経験がない状態で週末を迎える。初開催という条件に加え、壁に囲まれた区間では小さなミスが即座に大きな代償につながる可能性がある。

    フェルスタッペンが特に懸念しているのが、速度の高いコーナーと壁との距離だ。

    「本当に難しい。それに、場所によっては大きなクラッシュが起きやすいようにも感じる」

    「ある意味ではジェッダを少し思い出す。高速コーナーがあって、壁がすごく近いんだ」

    サウジアラビアGPの舞台であるジェッダ市街地コースも、高速コーナーが連続する一方でランオフエリアが限られ、コースのすぐ近くに壁が迫ることで知られる。フェルスタッペンは、マドリンクにもそれに近い緊張感があると感じている。

    マックス・フェルスタッペン マドリンク

    F3テストでは2日間で赤旗19回
    フェルスタッペンの警告を裏付けるように、F1に先立ってマドリンクで行われたFIA F3のテストでは、2日間で計19回の赤旗が提示された。

    そのうち11回はバリアへの接触が原因で、10人のドライバーが壁にヒット。ターン3やターン5~7、ターン17など複数の場所で事故が発生しており、特定のコーナーだけではなく、コースのさまざまな場所にリスクが存在することが浮き彫りとなった。

    特にターン7はブラインドの頂点を越えて右へ向きを変える難しい区間となっており、出口側には壁が迫る。また、ターン17周辺も壁に囲まれた90度コーナーが続くセクションへの入口となり、F3テストでは複数のアクシデントが確認された。

    もちろん、F3で赤旗が相次いだことが、そのままF1でも同じ状況になることを意味するわけではない。それでも、フェルスタッペンがシミュレーター上で感じた難しさと、実際のF3テストで起きた出来事は、新コースがミスに厳しい性格を持っていることを示している。

    初開催ならではの未知数も
    さらにF1各チームにとって難題となるのが、実戦データがほとんど存在しないことだ。

    フェラーリは7月にマドリンクでフィルミングデーを実施しているものの、走行距離や使用できるタイヤには制約があり、通常のテストとは性格が異なる。F1フィールドの多くはシミュレーションを頼りに金曜日のフリー走行を迎え、路面のグリップやタイヤの挙動、セットアップの方向性を短時間で見極めなければならない。

    フェルスタッペンにとっても、シミュレーターでの準備と実際のコースを走ることは別物だ。壁が迫る高速区間では、金曜日から限界を探る必要がある一方、わずかなミスがマシンの損傷やセッション中断につながるリスクもある。

    2026年F1スペインGPでは、純粋な速さだけでなく、新しいマドリンクにどれだけ早く適応できるかが重要になる。フェルスタッペンが「ジェッダに似ている」と評した高速コーナーと壁の組み合わせが、初開催の週末でどのようなドラマを生むのか注目される。

  • マックス・フェルスタッペン 角田裕毅の即戦力ぶりを例示「今のF1マシンは鈍感」

    マックス・フェルスタッペン 角田裕毅の即戦力ぶりを例示「今のF1マシンは鈍感」

    レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、2026年F1マシンがドライバーの操作に対して「あまりにも鈍感」になっていると批判。その具体例として、角田裕毅がレーシングブルズに乗り換えてすぐに競争力を発揮したことを挙げた。

    BBC Sportの独占インタビューに応じたフェルスタッペンは、新世代パワーユニットのエネルギーマネジメントによって、ブレーキングやスロットル操作でドライバーが差を生み出せる余地が大幅に制限されていると主張した。

    ただし、角田裕毅やリアム・ローソンの能力を否定する意図はないことを強調し、「最速のドライバーは常にトップに出てくる」とも付け加えている。

    「角田裕毅を見てほしい」フェルスタッペンが挙げた具体例
    フェルスタッペンが問題視しているのは、2026年から導入された新世代F1パワーユニットに伴うドライビングの変化だ。

    従来のF1では、より深くブレーキングし、より早くスロットルを開け、高速コーナーでより大胆に攻めたドライバーが、その技量に応じてラップタイムを稼ぐことができた。

    しかし、現在はバッテリーのエネルギーマネジメントがドライビングを大きく左右する。

    「F1の歴史では普通、最も攻めるドライバー、最も遅くブレーキを踏み、より早くスロットルを開け、高速コーナーで攻め込むドライバーが報われてきた。コーナーでその分だけタイムを稼げるからだ」

    「でも今は常に『このコーナーでは少し抑えた方がいいかもしれない。スロットルを開けるのを遅らせよう。あるいは早めにブレーキを踏もう。リフトしよう。そうすればトップスピードが伸びる』といったことを考えている。すごく不自然だ。こんな形であるべきではない」

    その問題を説明する際、フェルスタッペンが具体例として名前を挙げたのが角田裕毅だった。

    「悪く言うつもりはない。それに、ここだけ切り取られないことを願っている。でも裕毅を見てほしい。彼はオランダGPでレーシングブルズのマシンに乗った。それまで一度もそのマシンをドライブしたことがなかったのに、すぐに競争力を発揮した」

    続けて、レーシングブルズからレッドブルへ移ったリアム・ローソンについても言及した。

    「リアムはレーシングブルズからレッドブルに乗り換えて、すぐに競争力を発揮した。それは、今のマシンがドライバーの操作に対して鈍感だからだ」

    フェルスタッペンがここで指摘しているのは、角田やローソンの速さそのものではなく、異なるマシンへ乗り換えた際にもすぐに競争力を発揮できるほど、現在のF1ではドライバーの操作によって生み出せる差が限定されているという点だ。

    実際、フェルスタッペンは直後にドライバーの能力が依然として重要であることを強調している。

    「もちろん、それでも良いラップを走らなければならないし、攻めなければならない。最速のドライバーは常にトップに出てくる。でも、それが本当に、本当に制限されている。何というか、締め付けられているような感じだ。抑え込まれている」

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    2026年F1は「不自然」 エネルギーマネジメントを批判
    2026年のF1では、電動側の比率を大幅に高めた新パワーユニット規則が導入された。その結果、ドライバーは純粋にコーナーを最速で走るだけではなく、ラップ全体を通じたエネルギーの回生と使用を考えながら走る必要がある。

    フェルスタッペンは、これによって従来のような「攻めれば攻めるほどタイムにつながる」という関係が崩れていると感じている。

    今季の新規則については以前から批判的で、日本GPではF1を続けることについて「その価値があるのか」とまで口にしていた。

    それでもF1にとどまることを決めた理由を問われると、フェルスタッペンは将来的な改善への期待と、競技そのものへの愛情を挙げた。

    「将来もっと良くなることを願っている。今の状況を受け入れること。そして、このスポーツへの愛情だ。今のドライビングが好きという意味ではない。でも、このスポーツは好きだ」

    「僕はもともと競争することが大好きだ。2030年に向かうこれからの数年間で、良くなっていくことを願っている。今後4年か5年はこのルールなんだから、その中で最大限のことをするしかない」

    次世代F1にはV8復活を要求
    F1はすでに2026年規則の問題に対応するため、ICEと電動側の出力配分を段階的に見直す方向に動いている。それでもフェルスタッペンが2030年以降の次世代パワーユニットに望んでいるのは、さらに大幅な方向転換だ。

    「V8に戻す必要がある。ドライバビリティという点だけでもそうだ。昔のマシンを運転すると、エンジンのレスポンスやドライバビリティがどれだけ違うか想像できないと思う。そして、V8と比べれば今がどれだけひどいものなのかも分かる」

    前年まで使用されていたターボハイブリッド時代のパワーユニットとの比較を問われても、その評価は厳しかった。

    「それもV8と比べればひどかった。V8の方がはるかにいい。もっと自由で、軽い。今のマシンは本当に重すぎる」

    フェルスタッペンが理想とするのは、より小型で軽量なV8エンジンと、限定的な電動システムを組み合わせたF1だ。

    「もっと小さなV8エンジンにして、大幅に軽くした方がいい。バッテリーのサイズも、プッシュ・トゥ・パスのようなものに使える程度まで本当に制限する。でも、通常のパフォーマンス走行には関与させるべきではない」

    ターボについても「理想を言えば、ない方がいい。ターボラグが生じるからだ」と語った。

    フェルスタッペンが求めているのは、最高速度の数字を追求するF1ではなく、ドライバーがマシンを限界まで攻めることで違いを生み出せるF1だ。

    「昔、僕が子どもだったころのV8やV10の感情が好きだった。歩いているとマシンがコースに出ていく音が聞こえて、鳥肌が立った」

    「今みたいに350km/h、360km/hではなく、300km/hだったとしても関係ない。あのマシンから得られる音の感情、振動、それはまったく別次元だ。本当に、あれが戻ってくることを願っている」

    角田裕毅とローソンを例に挙げた発言も、その主張の延長線上にある。異なるマシンへ乗り換えて即座に競争力を発揮した2人を引き合いに出しながら、フェルスタッペンは2026年F1ではドライバーが操作によって違いを生み出せる領域が狭められていると訴えた。

    それでも「最速のドライバーは常にトップに出てくる」と語ったように、角田らの実力を否定したわけではない。フェルスタッペンが問題視しているのはドライバーではなく、その能力を発揮できる余地を狭めている現在のF1のあり方だ。

  • マックス・フェルスタッペン F1イタリアGPで3位「自分が亀になったみたい」

    マックス・フェルスタッペン F1イタリアGPで3位「自分が亀になったみたい」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1第13戦イタリアGP決勝を3位で終えた。レッドブル・レーシングのRB22で一時トップに立つなど激しいバトルを繰り広げ、最終的に表彰台を獲得した。

    フェルスタッペンは、メルセデス勢を相手に何度もオーバーテイクを仕掛けた一方、ストレートでのエネルギーデプロイメント不足が大きな制約になったと説明。前戦オランダGPから立て直したマシンには手応えを示しながらも、モンツァではメルセデスのパワーユニットを搭載するマシンに対抗するのが難しかったと振り返った。

    一時トップ浮上もメルセデス勢には届かず
    フェルスタッペンはレース序盤から積極的な走りを見せ、ジョージ・ラッセルを抜いてトップに立つ場面もあった。その後もシャルル・ルクレール、オスカー・ピアストリ、アンドレア・キミ・アントネッリらと激しくポジションを争った。

    「僕たちにとって表彰台に戻れたのは本当によかった。モンツァはいつだって特別だからね。簡単ではなかったし、戦わなければならなかったけど、全体として僕たちにとって素晴らしいパフォーマンスだったと思う」

    一方で、最大の問題として挙げたのがストレートでのデプロイメントだった。

    「最大の制約は、メルセデスのパワーユニットを搭載したマシンと比べて、ストレートでかなり早い段階からデプロイメントに苦しんでいたことだ。それ以外にもいくつか問題が残っていた」

    レース後のインタビューでも、その点をより率直に語っている。

    「バトルしようとはしたけど、僕たちはストレートが遅すぎた。同じだけのデプロイメントがない。それによってかなりタイムを失うし、あるところまで行くと、もう守り切れなくなる」

    「唯一のチャンスはブレーキングを遅らせること」
    ストレートで不利を抱えたフェルスタッペンは、ブレーキングでポジションを取り返す戦いを強いられた。特にターン2からターン4にかけては、アウト側から大胆なオーバーテイクを何度も成功させた。

    「僕はストレートがあまりにも遅かったから、唯一のチャンスはブレーキングを遅らせて、バトルになったときに毎回ポジションを取り返そうとすることだった。でも、それがうまくいった」

    FIAの記者会見では、その攻防について「自分が亀になったみたいに、みんなに横を通り過ぎられるのは、正直あまり楽しくない」と表現した。

    「だからアウト側からやり返すしかなかった。マシンはブレーキングではいいから、ブレーキングゾーンを攻める自信はあった。スタートでは2回、ターン2とターン4でそれができた。楽しい部分もあるけど、同時にフラストレーションもある。でも、できることをすべて最大限に生かそうとした」

    スタートにも不満「かなりよくなかった」
    フェルスタッペンは、ストレートでのデプロイメント不足だけでなく、スタートも問題のひとつだったと振り返った。

    「スタートはかなりよくなかった。でも、その後はストレートがあまりにも遅かったから、いくつかの場所では攻めるしかなかった。特にメルセデスのパワーユニットを搭載したマシンと比べて、エネルギーのデプロイメントでかなり差があった」

    それでも、メルセデス勢に次ぐ3位という結果については前向きに受け止めている。

    「表彰台に上がれたのは、僕たちにとってかなり堅実な結果だと思う。メルセデスは明らかに強すぎたし、ザントフォールトでも難しい週末だったことを考えれば、ここで彼らの後ろでフィニッシュできたのはとてもポジティブだ」

    今季中にその差を埋められるかと問われると、「難しいだろうね」と認めた。

    さらに、レッドブルがその差を縮めるために何を改善する必要があるのかという質問には、「多くのこと」と短く答えている。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    VSCでタイヤ交換「ミディアムでは最後まで行けなかった」
    レース終盤にバーチャルセーフティカー(VSC)が導入されると、フェルスタッペンはアントネッリとともにピットイン。フレッシュタイヤを履き、再び順位を上げて3位を確保した。

    「ミディアムでは最後まで行けなかったと思うから、ピットに入れたのはよかった。僕たちにとっては、そうするのがかなり明確だったと思う」

    ただし、新しいタイヤを履いてもストレートでの弱点は消えなかった。

    「VSCでピットに入って、よりいいタイヤを履いて他のマシンを抜いていった。でも、相手がオーバーテイクモードについてこられると、それが僕たちには強力すぎて、タイヤがよくても本当に守るのが難しかった。マクラーレン勢を抜くのにも少し時間がかかった」

    さらに、ターン2では路面が崩れたことで危ない場面もあった。

    「ターン2では舗装が剥がれていて、コーナーを回っていたら突然、路面から出たルーズなグラベルでそのまま真っすぐ行ってしまった。それでマクラーレン勢がまたオーバーテイクモードに入れる位置まで戻ってきて、再び引き離すまで時間がかかった」

    RB22のリアの問題も「まだ残っている」
    フェルスタッペンは予選後、RB22のリアアクスルの挙動に不満を示していた。その問題は決勝でも解消されていなかったという。

    「まだある。何も変わっていない。単純によくない。バンプや縁石、特に低速で苦しんでいる。リアアクスルがあまり追従してくれない感じがまだある。今日も理想的ではなかったし、パフォーマンスを失っていた。でも、そういう状況だった」

    それでも、マシンが思うように決まらなかったオランダGPからは前進した。

    「ザントフォールトではかなり難しい週末で、マシンも僕の好みではなかった。でも今回は金曜日から土曜日にかけて大きく立て直して、マシンを間違いなくよりいいウインドウに入れることができた」

    「それでも、まだ改善しなければならない部分はいくつかある。それに、もちろんストレートでのデプロイメントという明らかな問題もある」

    メルセデス勢のペースには届かなかったものの、一時はトップを走り、最終的に3位表彰台を獲得したフェルスタッペン。厳しい条件のなかで結果を最大化したことには満足感を示した。

    「できることはすべてやったし、レース中にはトップにも立てた。それはエキサイティングだった。残念ながらメルセデス勢にはあと少し届かなかったけど、表彰台で週末を終えられたのはものすごくいい結果だった」

  • メルセデスF1代表 フェルスタッペンに不満「ラッセルはマックスにしてやられた」

    メルセデスF1代表 フェルスタッペンに不満「ラッセルはマックスにしてやられた」

    メルセデスF1代表のトト・ヴォルフは、2026年F1イタリアGP予選でジョージ・ラッセルがポールポジションを逃した一因として、Q3最後のアタック直前にマックス・フェルスタッペンとの間で起きた駆け引きを挙げた。

    ラッセルは1分21秒846を記録して2番手。最後に驚異的なラップをまとめたアルピーヌのピエール・ガスリーにわずか0.060秒差で逆転され、ポールポジションを逃した。

    ヴォルフは、ラッセルの最終アタックがフェルスタッペンの動きによって妥協を強いられたと考えている。

    ヴォルフ「最終的にそれがポールを失わせた」
    予選前にはポールポジションの有力候補とみられていたラッセルだが、Q3最後のアタックでは自己ベストを更新できなかった。

    何か問題があったのかとSky Sports F1に問われたヴォルフは、フェルスタッペンとの位置取りが影響したと説明した。

    「そうだ。最後のランでラップを始めようとしたとき、ジョージはマックスにやられてしまったと思う」

    「単純に距離が近すぎた。それによって最終的にラップタイムが損なわれ、それがポールポジションを失わせた」

    ラッセル自身も、最終アタックを開始する際にフェルスタッペンとの間隔が近くなりすぎたと振り返っている。

    「すべて順調に見えていた。でもパラボリカに入るところで、マックスが急に強くブレーキを踏んだ。先頭で走りたくなかったんだ」

    「結果論だけど、こういうことをしようとしない方がよかったかもしれない。でも2番手はいいスタート位置だ」

    モンツァではスリップストリームの効果が大きいため、予選では各ドライバーが前を走ることを避けようとする駆け引きが発生する。ラッセルとフェルスタッペンも最終アタックを前に位置関係を探る形となり、その結果としてラッセルは十分な間隔を確保できないままアタックに入ることになった。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    ガスリーのストレートスピードを警戒
    それでもラッセルは決勝をフロントロウの2番手からスタートする。さらに、タイトル争いの直接のライバルでありメルセデスのチームメイトでもあるアンドレア・キミ・アントネッリは、パワーユニット交換によるペナルティで後方からのスタートとなる。

    ラッセルにとっては59ポイントの差を縮める大きなチャンスとなるが、ヴォルフはポールポジションを獲得したガスリーを含め、周囲のライバルを軽視できないと語った。

    「誰のことも真剣に考えなければならない」

    「彼らはストレートで非常に速い。かなりドラッグを減らしてきていて、1周のラップでは、それが必要なものだったことが証明された」

    「レースはまったく別物だ。どうなるか見てみよう」

    ガスリーにとってモンツァは、2020年にF1初優勝を飾った思い出深い舞台でもある。今回はアルピーヌで自身初のポールポジションを獲得し、再び番狂わせを起こす可能性を残している。

    アントネッリの表彰台浮上には慎重
    一方、後方からスタートするアントネッリが決勝で表彰台まで挽回できる可能性について、ヴォルフは現実的には厳しいとの見方を示した。

    「それを求めるのは少し酷だと思う」

    「ある程度の後方集団を抜けていくと、そこから非常に難しくなるのが分かる。パフォーマンスの差がとても小さいからだ」

    「まったく違う戦略を採って、多少ギャンブルを仕掛けるのでなければ、表彰台まで行くのは難しいと思う」

    メルセデスにとって、ラッセルの2番手は決勝に向けて十分に勝利を狙える位置だ。一方でヴォルフには、わずか0.060秒差だっただけに、フェルスタッペンとの最終アタック前の駆け引きがなければポールポジションを獲得できたという悔しさが残った。

  • マックス・フェルスタッペン F1イタリアGP予選「またリアアクスルに問題」

    マックス・フェルスタッペン F1イタリアGP予選「またリアアクスルに問題」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1イタリアGPの予選を6番手で終えた。FP3ではマシンに好感触を得ていたものの、予選開始直後から今季繰り返し発生しているリアアクスルの問題が再発し、パフォーマンスを十分に引き出せなかったと明かした。

    レッドブル・レーシングは、パワーユニット交換によるグリッド降格が決まっているリアム・ローソンを利用してフェルスタッペンにトウを与える戦略も試みた。

    しかしQ2ではローソンがトラフィックに阻まれて14番手で敗退。フェルスタッペンはQ3でトウを得られず、1分22秒070で6番手にとどまった。

    FP3から一転 予選最初のアタックでリアに問題
    フェルスタッペンはFP3でマシンが大きく改善していたと説明する。ポールポジションを争えるほどの速さがあるとは考えていなかったものの、ドライビングしやすい状態に仕上がっていたという。

    「FP3は実際かなり良かった。夜の間にすごくいいステップを踏めた」

    「すべてがかなりまとまっていたし、ポールを争えるとは思っていなかったけど、マシンはかなり快適にドライブできた。それは本当に良かった」

    だが、予選では状況が一変した。

    「残念ながら予選に入って、最初のラップですぐにリアアクスルの問題がまた出た。今シーズンはすでに何度も起きている問題だけど、週末のいろいろな段階で発生している。そして今回は残念ながら予選で起きてしまった」

    この問題によってマシンは路面の凹凸や縁石に対する挙動が悪化し、特に低速域でタイムを失ったという。

    「マシンがかなり跳ねるようになって、縁石でもうまく走れなくなるし、バンプでも良くない。単純にパフォーマンスを失ってしまう」

    「ここはものすごく僅差のサーキットだから、それがタイムを失うことにつながった。今日はもっと速く走れると思っていたから残念だ」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    「今シーズンずっとこんな感じ」
    リアアクスルの問題がいつ発生するか予測できないのではないかと問われたフェルスタッペンは、今季の苦戦を象徴するような言葉で答えた。

    「そうだね。でも、今シーズンはずっとこんな感じだ」

    レッドブル・レーシングにとっては、ローソンを使ったトウの計画も機能しなかった。Q2ではまずローソンがフェルスタッペンをトウしたが、その結果ローソン自身がトップ10圏外にいたため、今度はフェルスタッペンがローソンを引っ張る形に変更した。

    しかし、ローソンがアタックラップに入ったタイミングで周囲のマシンはアウトラップを走っており、オスカー・ピアストリを含むトラフィックの影響を受けてタイムを更新できなかった。ローソンがQ2で敗退したことで、フェルスタッペンはQ3でトウを受けることができなかった。

    「リアムにとっても残念だった。Q2でブロックされて、それが彼のラップに影響した。僕たちは可能だったすべてを最適化することができなかった」

    決勝は「100%のマシンでレースがしたい」
    6番手スタートから表彰台を狙える可能性について、フェルスタッペンはまずリアアクスルの問題を解決することが重要だと強調した。

    「もし直すことができれば、マシンはもっといいウインドウに入ると思う。それで表彰台に十分かどうかは分からない」

    「でも、100%の状態のマシンでレースがしたい。それができればうれしいね」

    レッドブル・レーシングは予選後、フェルスタッペンのマシンに発生した問題を分析し、決勝に向けて改善を目指す。FP3では手応えを感じていただけに、問題を解消できれば6番手から上位へ食い込む余地があるとフェルスタッペンは期待している。

  • マックス・フェルスタッペン F1イタリアGP初日「まだトップとの差は大きい」

    マックス・フェルスタッペン F1イタリアGP初日「まだトップとの差は大きい」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1イタリアGP初日のフリー走行2回目(FP2)を9番手で終え、レッドブル・レーシングのマシンバランスを整えるのに苦戦したと明かした。それでも、土曜日に向けたセットアップ変更によってトップ勢との差を縮められることを期待している。

    フェルスタッペンはFP1でRB22のステアリングを岩佐歩夢に譲ったため、この日自身が走行したのは60分間のFP2のみ。

    限られた走行時間のなかでマシンへの適応を進めたが、トップ3チームだけでなく、アービッド・リンドブラッドやオリバー・ベアマンにも先行を許す9番手にとどまった。

    FP2のみの走行でマシンバランスに苦戦
    レッドブル・レーシングはモンツァでもトップ3チームから明確な差をつけられており、フェルスタッペンも現状ではそのギャップが大きいことを認めている。一方、スリップストリームの効果が大きいモンツァでは展開次第でチャンスが生まれる可能性もある。

    「今日はマシンのバランスをうまく合わせるのが難しかった。明日に向けてもう少しラップタイムを見つけるために、ここは取り組む必要がある」

    「まだトップランナーとの差は大きいけど、予選では1周のラップで少しでもその差を縮められればと思っている」

    決勝については、予選以上にトップ勢へ接近できる可能性があると考えている。ただし、ロングランでの勢力図については、現時点では判断が難しいとした。

    「レースではさらに近づければいいし、ロングランでももう少しすべてがうまくまとまってくれればと思っている。ただ、そこは予測するのが少し難しい」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    夜間のセットアップ変更で改善を狙う
    フェルスタッペンとレッドブル・レーシングは、金曜日のデータを分析し、土曜日に向けてRB22のセットアップを見直す。特に課題となっているのは、コーナーでのバランスを狙った状態に近づけることだ。

    「今夜、マシンに対して何ができるのかを確認して、ポジティブな変更ができるかを見ていく。コーナーで本来求めているバランスをうまくまとめたい」

    また、自身がFP1を走れなかったことについて不満を示すことはなく、代わりに走行した岩佐歩夢にとって良い機会になったと語った。

    「もちろん、今日は僕にとってFP2だけだったけど、歩夢がドライブするチャンスを得られたのはよかった」

    フェルスタッペンにとって、FP1を欠場したことで通常より限られたデータからセットアップを仕上げなければならない週末となった。現状ではトップ勢との差を認めざるを得ないが、金曜夜の作業でRB22のコーナーバランスを改善し、予選では1周の速さ、決勝ではロングランでその差を縮めることを目指す。