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  • ルイス・ハミルトン F1スペインGP FP3でクラッシュ 赤旗中断

    ルイス・ハミルトン F1スペインGP FP3でクラッシュ 赤旗中断

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が、2026年F1第14戦スペインGPのフリー走行3回目(FP3)でクラッシュ。最終コーナーでバリアに衝突してフロントウイングを破損し、セッションは赤旗中断となった。

    初開催のマドリンクで行われた土曜日のFP3では、予選に向けて各ドライバーが限界を探るなか、カルロス・サインツJr.やランス・ストロールらがランオフエリアに飛び出す場面も発生。そしてセッション後半に入る直前、ハミルトンのクラッシュによって走行がストップした。

    最終コーナーでロックアップしてバリアへ
    ハミルトンは12時53分、最終コーナーへのブレーキングでタイヤをロック。マシンはそのまま直進し、コース外側のバリアに衝突した。

    ロックアップによって衝突前に大きく速度が落ちていたため、ヒット自体は激しいものではなかった。しかし、フロントウイングを破損し、ウイングがノーズの下に引っ掛かった状態となった。

    この事故を受けて赤旗が提示された。

    ハミルトンは自力でリバースしてバリアから離れ、そのままピットへ戻ろうとした。サスペンションには大きな損傷がないように見え、フロントノーズを交換できればセッション中に再びコースへ出られる可能性があったためだ。

    F1 TVの解説を務める元F1ドライバーのジョリオン・パーマーも、ピットへ戻ることには明確な競技上のメリットがあったと指摘した。

    「サスペンションは問題なさそうだったし、ノーズを交換するだけだった。残り時間を考えれば、ピットに戻れれば、まともな走行をもう一度できたと思う」

    一方、破損したフロントウイングを引きずった状態で走行を続ければ、規則上の問題に発展する可能性もあった。ハミルトンはピットへ戻ろうとしたものの、フェラーリはマシンを停止するよう指示した。

    パーマーはフェラーリの判断について「もし罰則が罰金だけなら、チームはそれを受け入れてでも戻したと思う。でもチームは彼を止めた。もっと大きな処分になることを恐れたのだろう」と分析した。

    最終的にハミルトンはコース上でマシンを停止。これでFP3の走行を終えることになった。


    残り15分30秒でセッション時計を停止
    ハミルトンのマシンはすでに撤去されたものの、事故現場ではバリアを正しい位置に戻す作業に時間を要し、赤旗中断が長引いた。

    レースコントロールは「SESSION WILL BE TEMPORARILY STOPPED(セッションを一時停止する)」と通知。通常なら赤旗中も進み続けるセッション時計を残り15分30秒で停止し、中断中にFP3の残り時間が減らない措置を取った。

    これは再開後に各ドライバーが少なくとも数回の走行機会を確保できるようにするための措置。初開催のマドリンクでは予選に向けてコースへの習熟が特に重要であり、安全に予選を実施するためにも走行時間を確保する必要があると判断された。

    赤旗が出た時点ではシャルル・ルクレールが1分33秒332でトップ。前日のFP2でキミ・アントネッリが記録したトップタイムを約0.3秒上回っていた。アントネッリが2番手、ランド・ノリスが3番手につけ、ハミルトンはクラッシュ前に4番手につけていた。

    また、アレクサンダー・アルボンは左リアでウォールに接触してリアアクスルを損傷したとみられ、ウィリアムズはマシンの確認を進めている。

    一方、金曜日のFP2でターン13のバリアにクラッシュし、シャシー交換を余儀なくされたレーシングブルズのアービッド・リンドブラッドは、FP3開始時点でもマシンの組み上げが完了しておらず走行できていなかった。ただし、長引いた赤旗中断の間に作業が進み、リンドブラッドはコックピットに乗り込んで走行開始を待つ状態となった。

    フェラーリは金曜日からルクレールとハミルトンがともに速さを見せている一方、両ドライバーにロックアップが見られるなど、マシンの扱いにくさも垣間見えている。

    予選を控えるなか、ハミルトンはクラッシュによってFP3を早々に終えることになった。フェラーリにとってはマシンの損傷を確認し、予選までに修復を完了させることが最優先となる。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

  • レーシングブルズF1代表 角田裕毅の初日を評価「難しい走行でもライバル勢の前」

    レーシングブルズF1代表 角田裕毅の初日を評価「難しい走行でもライバル勢の前」

    レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインは、2026年F1第14戦スペインGP初日の走行を「クラッシュを除けば素晴らしい一日」と総括した。FP1でパワーステアリングのトラブルに見舞われた角田裕毅についても、十分な走行時間を確保できなかったなかでFP2を8番手で終えたことを高く評価している。

    初開催となるマドリンクで、レーシングブルズはアービッド・リンドブラッドがFP2で4番手、角田裕毅が8番手に入り、2台そろってトップ10につけた。

    リンドブラッドは終盤にターン13でクラッシュして赤旗の原因となったものの、マシンの純粋なペースについてパーメインは強い手応えを示している。

    アラン・パーメイン「角田裕毅は楽な走行ではなかった」
    「クラッシュを除けば、本当に素晴らしい一日だった。間違いなくそう言える」とパーメインは初日の走行を振り返った。

    「マシンは速い。最初からまずまずの状態だったし、FP1からFP2にかけていくつか変更を加えたことで、本当に改善することができた。マシンは明らかに速そうだ」

    特にパーメインが言及したのが角田の走行だった。角田はFP1でパワーステアリングに問題が発生。ソフトタイヤでアタックラップを走ることができず、修復作業によって貴重な走行時間を失った。

    それでもFP2では1分34秒758を記録して8番手まで順位を上げた。

    「裕毅は決して楽な走行ではなかった。それでもトップ10に入っていると思うし、我々の主要なライバル勢すべての前にいる。だから、本当にまずまずの一日だった」

    角田自身も、十分な周回を重ねられなかったことやFP2でトラフィックに遭遇したことを挙げながら、マシンの感触については前向きに受け止めている。

    「今日は決してスムーズな一日ではありませんでしたが、新しいコースは本当に楽しくて、走っていてとても楽しめました。ここでは自信が重要なので、FP1で走行時間を失ったのは理想的ではありませんでしたし、FP2では少しトラフィックもあって難しくなりました」

    「全体的にはマシンにいい感触があります。セッションごとにペースを築けていますし、今は明日の予選ですべてをまとめることに集中しています」

    リンドブラッド4番手も終盤にクラッシュ
    一方のリンドブラッドはFP1を7番手で終えると、FP2では1分33秒890までタイムを縮めて4番手につけた。しかし、セッション終盤にターン13でリアを失ってバリアにクラッシュ。この事故によって赤旗が提示され、そのまま走行を終えた。

    リンドブラッドにけがはなかったが、マシンには修復が必要なダメージが発生した。

    「外から見るとかなりひどいクラッシュに見えたと思うけど、幸い衝撃はそれほど大きくなく、僕自身はまったく問題ない」とリンドブラッドは説明した。

    「マシンにはダメージがあるので、今夜余計な作業をしなければならないチームには申し訳なく思っている。それでも実力で4番手に入れたのは素晴らしい結果だし、明日に向けていい位置につけている」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    レーシングブルズは2台Q3進出に自信
    パーメインは現在のレーシングブルズについて、単にトップ10を狙えるだけでなく、予選ではさらに上位を争える可能性があると分析している。

    「マシンは本当に速そうだ。間違いなくトップ10、もしかすると予選でトップ7に入れるマシンかもしれない」

    さらに、2台そろってQ3へ進出できるかと問われると、「そう思っている」と答えた。

    「もちろんFP3がどうなるかを見る必要はある。ただ、他の誰かが一晩で大きなものを見つけない限り、我々がそうならない理由は見当たらない」

    「今の位置にはかなり満足している。FP3に向けて多少の微調整はあるかもしれないが、2台ともQ3に進めると自信を持たない理由はない」

    初日はリンドブラッドのクラッシュという代償を伴ったものの、レーシングブルズはマドリンクで競争力のあるスタートを切った。特に角田はFP1で走行時間を失いながらFP2で8番手まで挽回しており、パーメインが「主要なライバル勢すべての前」と評価したそのペースを予選で結果につなげられるかが焦点となる。

  • アストンマーティン・ホンダ F1スペインGP初日はトラブル続出「それでも良い一日」

    アストンマーティン・ホンダ F1スペインGP初日はトラブル続出「それでも良い一日」

    アストンマーティン・ホンダは、2026年F1スペインGP初日のフリー走行でフェルナンド・アロンソがFP2を17番手、ランス・ストロールが20番手で終えた。新設されたマドリンクでデータ収集を進めた一方、両車にトラブルが発生し、十分な走行距離を確保することはできなかった。

    アロンソはFP1終盤にクラッチの問題が発生。その修復によってFP2の走行開始が約20分遅れた。ストロールもFP2終盤にバッテリー系とみられる問題が発生し、予定より早くセッションを切り上げている。

    アロンソはクラッチ問題でFP2を約20分ロス
    アロンソはFP1で1分36秒473を記録して15番手。セッション終了後のスタート練習でクラッチに問題が発生し、FP2開始時刻までに修復が間に合わなかった。

    アストンマーティンのチームアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは、初日の走行について次のように説明した。

    「素晴らしいコースで、本当に興味深い初日だった。ドライバーにとってもチームにとってもチャレンジングだし、多くのデータを集めることができた。それはポジティブなことだ」

    「ただ、フェルナンドはFP1の最後にクラッチの問題があり、それがFP2にも影響した。約20分を失ってしまったからね」

    修復を終えたアロンソはFP2途中からコースインしたものの、他車とは走行プログラムがずれることになった。

    「フェルナンドは少し周囲とタイミングがずれてしまった。ミディアムとソフトを試していたが、彼がソフトを履いたころには、他のドライバーは高燃料での走行に入っていた」

    「だから最後のラップはかなり良かったものの、トラフィックに遭遇してしまった。セッションの一部を失っていた以上、仕方のない部分でもある」

    アロンソはソフトタイヤでのアタック中にトラフィックに阻まれ、皮肉を込めるように親指を立てる場面もあった。最終的には1分36秒780で17番手となった。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ストロールにはバッテリー系トラブル
    一方のストロールはFP1を19番手で終え、FP2では予定されたプログラムを進めていたが、終盤にマシンの問題が発生した。

    「ランスは非常に順調にプログラムを進めていたが、バッテリーの問題が疑われたため、予定より早く走行を終えなければならなかった」

    ストロールのFP2ベストタイムは1分37秒273で20番手。アストンマーティン・ホンダにとっては、2台ともトラブルによって走行時間を削られる初日となった。

    デ・ラ・ロサは、新しい市街地コースでは周回を重ねることが通常以上に重要だとして、走行距離を伸ばせなかったことを惜しんだ。

    「ドライバーにはもっと多くのラップを走らせたかった。新しい市街地コースでは、走れば走るほど限界に近づいていけるからだ。それでも、かなり良いセッションだったと思う」

    ドライバーからマドリンクに好評価
    一方、初めて実車で走ったマドリンクそのものについては、アロンソとストロールの双方から好意的な反応が得られたという。

    「ドライバーが何も文句を言わないということは、そのコースを気に入っているということだ。彼らは楽しんでいたよ」

    「特にレーシングライン上のグリップレベルについて非常に高く評価していた。他の市街地コースと比べても、とても高いグリップがある」

    デ・ラ・ロサはレイアウトについても「チャレンジングで素晴らしいコースだ。率直に言って、本当にいいサーキットだ」と評価した。

    「マシンから降りてきたとき、みんな笑顔だった。それがすべてを物語っていると思う」

    アストンマーティン・ホンダは初日にクラッチとバッテリーという異なる問題に見舞われたものの、マドリンクでの最初の実走データを収集した。予選に向けてはトラブルへの対処に加え、限られた走行のなかでセットアップをどこまで煮詰められるかが焦点となる。

  • F1初開催マドリンクは「モナコ以上に余裕なし」 初走行で見えた難所と追い抜き問題

    F1初開催マドリンクは「モナコ以上に余裕なし」 初走行で見えた難所と追い抜き問題

    F1スペインGPの舞台として初開催を迎えたマドリンクで、金曜日にFP1とFP2が行われた。シミュレーターだけでは把握できなかった新コースの特徴が明らかになり、ドライバーからは高速域で壁に迫るスリルと難しさを評価する声が相次いだ。

    一方で、タイヤのグレイニング、異なる性格のセクションを両立させるセットアップ、エネルギーデプロイ、そして追い抜きの難しさなど、決勝に向けた課題も浮き彫りになった。ジョージ・ラッセルは、その危険度について「スピードを考えればモナコよりマージンが少ない」と表現している。

    ジョージ・ラッセル「モナコよりマージンが少ない」
    FP1でトップタイムを記録したジョージ・ラッセルが強調したのは、マドリンクではミスをした際の逃げ場がほとんどないことだった。

    「純粋にスピードを考えれば、モナコよりもマージンが少ないサーキットだと思う」

    「モナコは壁がもっと近いけど、スピードが低い。ミスをしてもすぐ壁に突っ込むわけではないし、場合によっては立て直すこともできる。ロックアップで済むこともある。でも、ここはもっとマージンが少ない」

    特に問題になるのが、高速コーナー外側のバリアの形状だという。

    「すごく速いコーナーがたくさんあるけど、バリアがコース側に戻ってくるような場所がある。ワイドになって壁に当たると、マシンと同じ方向に壁が伸びているわけじゃない。壁のほうから自分に向かってくるような感じなんだ」

    マドリンクは市街地コースでありながら高速区間が多い。ピエール・ガスリーも「ジェッダとモナコを組み合わせたような感じ」と表現し、壁が急速に迫ってくる独特の緊張感を評価した。

    「本当に気に入った。すごくエキサイティングだったよ。アドレナリンが出るコースだ。どのコーナーでも壁がものすごい速さで迫ってくるから、ラインとコーナーへのコミットメントをものすごく正確にしないといけない」

    ラ・モニュメンタル(La Monumental)が最初の難所に
    マドリンクを象徴するのが、ターン12のラ・モニュメンタルだ。約500mにわたって最大24度のバンクが設けられ、ドライバーは約6秒間にわたってこの区間を走行する。

    初日の走行では、単純なコーナリング以上にトラフィックが問題になった。ブラインド区間で低速走行するマシンに追いつく場面が相次ぎ、FP1ではカルロス・サインツJr.とルイス・ハミルトンが危うく接触しかけた。FP2ではフェルナンド・アロンソもアタック中に低速のキャデラックに追いつき、不満を示した。

    ターン5、ターン7、ターン17も難所として挙げられている。特にターン17ではフェラーリ勢が苦戦し、ハミルトンとシャルル・ルクレールが何度もワイドになりながらバリアとの接触を回避した。

    「ものすごく難しいサーキットだ」とハミルトンは語った。

    「これまで経験した新しいコースの中では、ここかサウジアラビアが、マシンを理解して正しいラインを見つけるという意味で最も難しかったと思う」

    セットアップは「何を犠牲にするか」の戦い
    マドリンクは公道区間と専用に建設された区間を組み合わせたハイブリッド型サーキットであり、その性格の違いがセットアップを難しくしている。

    アストンマーティンのマイク・クラックは、高速区間、バンク、縁石への対応を1台のマシンで両立させる必要があると説明した。

    「非常に大きな妥協が必要だ。高速区間に対して必要なもの、バンクに必要な硬さ、縁石に対して必要な柔らかさがある」

    「どこを犠牲にして、別の場所で何を得るのかを最適化する作業になる。これで実走データが得られたので、さらに最適化できる部分がある」

    アウディのスポーティングディレクター、イニャキ・ルエダも同様の問題を指摘する。高速コーナーでは空力性能を引き出すために車高を低くして硬いマシンにしたい一方、ターン2などでは縁石を積極的に使う必要がある。

    「主なトレードオフは、空力のために低く硬く走らせることと、縁石を越えることの間にある」

    「ターン2では縁石を使うことがかなりのラップタイムにつながる。使わないという選択肢はない。でも、そのためには車高を上げて、もっと動くマシンにしたい。そこがトレードオフで、答えを見つけるのは難しい」

    マドリンク F1

    予想以上のグレイニング タイヤが最大の不確定要素
    初日にチームを驚かせたもうひとつの要素がタイヤだった。新しい舗装でグレイニングが発生する可能性は予想されていたものの、FP1では想定以上に激しく、各チームはFP2に向けてセットアップ変更を迫られた。

    ラッセルは、その状況を冗談交じりに表現した。

    「可能性はあると思っていた。新しい舗装ではよくあることだからね。グリップはすごく高いけど、かなり激しくスライドする。FP1のデグラデーションだったら、6ストップが一番速いレースになるんじゃないかと思ったくらいだよ!」

    「FP2では少し良くなったし、日曜日のレースではさらに改善すると思う。でも、ここが最大の疑問点だ」

    オスカー・ピアストリもロングランについて「タイヤのグレイニングを管理するのは悪夢だった」と振り返っている。

    金曜日にC2ハードを使用したのはアウディだけで、多くのチームが2セットを温存した。決勝ではハードタイヤが重要な役割を担う可能性が高い。

    「マシンキラー」の片鱗を見せたリンドブラッドのクラッシュ
    週末を前にウィリアムズ代表のジェームス・ボウルズはマドリンクを「マシンキラー」と表現し、赤旗が頻発する可能性を警戒していた。

    しかし、金曜日のF1走行は予想以上に落ち着いた展開となった。FP1では赤旗が一度も出ず、FP2で初めてセッションを止めたのがレーシングブルズのアービッド・リンドブラッドだった。

    リンドブラッドはターン13でリアを失い、横向きになってバリアに衝突。フロントとリアのサスペンション、さらにフロントウイングにも大きなダメージを負った。

    高速域が多いマドリンクでは、小さなミスが軽微な接触では終わらない可能性がある。その意味では、リンドブラッドのクラッシュはボウルズが指摘していた「マシンキラー」としての一面を初めて示す出来事となった。

    追い抜きは「非常に難しい」 予選が週末の鍵
    初日の走行でもうひとつ明確になったのが、追い抜きの難しさだ。

    アレクサンダー・アルボンは、ブレーキングゾーンの多くが直線的ではなく、コーナーへの進入と組み合わされていることを問題視した。

    「ブレーキングゾーンをもう少し違った形にして、あまり角度をつけなければよかったと思う」

    「複合的なコーナーが多いから、日曜日の追い抜きを考えると守るのはかなり簡単そうだ。コースの真ん中にマシンを置けば、相手はなかなか横に並べない」

    「だからブレーキングで抜くというより、バッテリーのデプロイを使って抜く形になると思う」

    ラッセルも初日の終了後、追い抜きについて「非常に難しい」と予想した。

    ルクレールはFP2で実際に前車を抜こうとしたものの、大きなペース差があっても困難だったと明かしている。

    「予選が間違いなく週末の鍵になる。特にFP2では追い抜きを試してみたけど、かなり大きなペース差があっても、抜くのはものすごく難しいか、不可能だった」

    初走行を終えたマドリンクは、ドライバーから走る楽しさを評価される一方、高速域での壁との距離、タイヤのグレイニング、セットアップの妥協、そして追い抜きという複数の難題を突きつけた。決勝で順位を上げることが難しいのであれば、土曜日の予選でどこまで前のグリッドを確保できるかが、初開催のF1スペインGPを左右する最大のポイントになりそうだ。

  • ジョージ・ラッセル F1スペインGPのタイヤを懸念「6ストップが最速と思うくらい」

    ジョージ・ラッセル F1スペインGPのタイヤを懸念「6ストップが最速と思うくらい」

    ジョージ・ラッセルは、F1スペインGPの舞台となる新設マドリンクでの初日走行を終え、日曜日の決勝ではタイヤデグラデーションが大きな焦点になると予想した。特に高速バンクのラ・モニュメンタル(La Monumental)がタイヤに大きな負荷を与えているという。

    メルセデスは金曜日に好調なスタートを切り、FP1ではラッセルがトップ、FP2ではキミ・アントネッリが最速タイムを記録した。一方、ロングランではタイヤの消耗と温度管理という新たな課題が浮かび上がっている。

    ラッセル「6ストップが最速かと思った」
    マドリンクは高速コーナーが連続する一方、タイヤを十分に休ませられる長いストレートが少ない。ラッセルはFP1で確認されたデグラデーションの大きさについて、冗談交じりに驚きを表現した。

    「タイヤデグラデーションについては大きな疑問符がある。FP1で僕たち全員が経験したデグラデーションを見たときは、6ストップが一番速いレースになるんじゃないかと思ったくらいだよ!」

    「もちろん、日曜日にはタイヤデグラデーションも改善していると思う。でも、長いラ・モニュメンタルでは本当にタイヤが厳しくなる。そこは全員にとって大きなチャレンジになるだろう」

    特にターン12のラ・モニュメンタルは、高速で長時間にわたって横方向の荷重がかかり続けるため、タイヤへのエネルギー入力が大きい。路面そのものは比較的スムーズだが、摩耗だけでなく熱による性能低下が決勝を左右する可能性がある。

    メルセデスもタイヤの熱影響を警戒
    メルセデスの副チーム代表ブラッドリー・ロードも、マドリンク特有のレイアウトが通常とは異なるタイヤ挙動を引き起こす可能性を指摘した。

    「タイヤが非常に高温で走り続け、しかもコーナーが連続してタイヤを休ませる機会がほとんどないため、通常とは異なるタイヤの影響が出る可能性がある」

    「コーナー、コーナー、またコーナーというレイアウトだ。タイヤがそれにどう対処するかが決定的になる。路面はスムーズなので摩耗自体は予想ほど大きくないかもしれないが、事前のシミュレーションとは異なる熱的な影響が出る可能性もある」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    フェラーリは予選重視へ方針修正
    金曜日にメルセデスへ最も迫ったのはフェラーリだった。FP2ではシャルル・ルクレールが2番手、ルイス・ハミルトンが3番手につけ、いずれもアントネッリから0.2秒以内に入った。

    ルクレールは新コースでの初日について「とても興味深い一日だった。全員にとって完全に新しいコースで、かなりチャレンジングだ。予選はエキサイティングになると思う」と振り返った。

    「明日に向けてマシンを改善するために、まだかなり作業が必要だ。でも今日はうまくいった。予定していたプログラムをこなし、できるだけ多くの周回を走るという大きな目標のひとつも達成できた」

    一方、フレデリック・バスール代表は、追い抜きの難しさを踏まえてフェラーリが金曜日から重点を修正する必要があると認めた。

    「ロングスティントは予想通りだった。オーバーテイクは非常に難しい。つまり、スタート時のトラックポジションが極めて重要になる」

    「だから、少し重点を変える必要もある。もちろんレースペースが良いに越したことはないが、予選順位が重要になる。全体としてはまずまずの金曜日だった」

    マドリンクではタイヤを守るレースペースと、追い抜きの難しさを考慮した予選でのトラックポジションという二つの要素が絡み合う。初日のデータを見る限り、土曜日の予選だけでなく、日曜日に各チームがタイヤの熱とデグラデーションをどこまで管理できるかが、初開催のF1スペインGPを左右する重要なポイントになりそうだ。

  • F1スペインGP ピレリ総括:予想以上のデグラデーション「ハードが決勝の鍵」

    F1スペインGP ピレリ総括:予想以上のデグラデーション「ハードが決勝の鍵」

    2026年F1第14戦スペインGPの初日走行を終え、ピレリは新設マドリンクで予想以上のタイヤデグラデーションが確認されたと報告した。特に左側のフロントとリアにはグレイニングが発生し、決勝ではハードタイヤが重要な選択肢になるとの見方を示している。

    金曜日は路面温度がFP2開始時に51度まで上昇し、気温も32度に達した。路面自体は非常にスムーズながらグリップレベルが高く、ピレリによれば今季ここまででも最高水準。高いグリップと高温、そしてマシンのスライドが組み合わさることで、タイヤの摩耗とデグラデーションが想定以上に進む状況となった。

    ミディアムが全周回の58%を占める
    初日に最も多く使用されたのはC3ミディアムで、全周回数の58%を占めた。オリバー・ベアマンは1セットのC3で最多となる23周を走行した。

    C4ソフトではシャルル・ルクレールが1セットで17周を走行し、同コンパウンドでの最長スティントを記録した。一方、C2ハードを使用したのはFP1のガブリエル・ボルトレトとFP2のニコ・ヒュルケンベルグのみ。ヒュルケンベルグは1分35秒746を記録し、ハードでの初日最速タイムを残した。

    FP2ではキミ・アントネッリがC4ソフトで1分33秒662をマークして初日総合トップ。シャルル・ルクレールが0.113秒差の2番手、ルイス・ハミルトンが1分33秒811で3番手に続いた。

    また、アントネッリはミディアムでも1分33秒926を記録しており、これが初日のC3最速タイムとなった。ピレリによると、ミディアムとソフトの性能差は平均約0.5秒で、事前の予想よりも小さかったという。

    左右両輪ではなく左側タイヤにグレイニング
    ピレリのチーフエンジニア、シモーネ・ベッラは、新サーキットで初めて実走データを収集できたことの重要性を強調する一方、FP2でアービッド・リンドブラッドのクラッシュによる赤旗が出たことで、決勝に向けたロングランのデータ収集が制限されたと説明した。

    「今日は完全に新しいサーキットで、我々と各チームが初めて実走データを収集できたという意味で、特に重要な一日だった」

    「残念ながらFP2の中盤に出た赤旗によってロングランの周回数と長さの両方が減り、決勝という観点では得られた情報が限られることになった」

    タイヤの状態については、左側の前後輪でグレイニングが確認されたという。

    「フロントとリアの左タイヤの両方でグレイニングが見られ、場合によってはかなり顕著だった。特にスライドしやすいマシンでは、それが摩耗を加速させる要因になっていた」

    「スティントを通じて、どのチームがより効果的にタイヤを管理できているのかという点でも、すでに違いが見え始めている」

    スペイングランプリ タイヤ

    高グリップの滑らかな路面がグレイニングを誘発
    マドリンクの路面について、ベッラは走行開始直後から予想以上に高いグリップが得られていたと説明する。

    「路面コンディションは最初から非常に良く、グリップレベルは今季ここまでで最も高い部類だった。高いグリップと非常に滑らかな路面の組み合わせによってグレイニングが発生しやすくなった」

    もっとも、走行によって路面がラバーインしていけば状況は改善するとみられており、その傾向は金曜日の段階ですでに確認されたという。

    「サーキットのコンディションが進化していけば、グレイニングは多少軽減されるはずだ。その傾向は一日を通してすでに確認できていた」

    決勝ではC2ハードが重要な選択肢
    初日のデータを踏まえ、ピレリが特に注目しているのがC2ハードだ。事前予測を上回るデグラデーションに加え、週末を通じて高温が続く予報となっているため、決勝では重要性が高まると分析している。

    「デグラデーションのレベルが当初の予想より高く、今後数日間も高温が続くと予想されていることを考えれば、ハードタイヤは決勝に向けて最も重要な選択肢になる」

    一方、土曜日の予選ではソフトタイヤをいかに早く機能させるかがポイントになる。高い路面温度によって熱による性能低下が早く始まる可能性があり、アタックラップを重ねるよりも最初のフライングラップを最大限に生かすことが求められる。

    「予選では熱によるデグラデーションが始まる前に、最初のフライングラップを最大限に生かすことが非常に重要になる。同時にトラフィックを慎重に管理する必要があり、それがこのサーキットでは決定的な要素になる可能性がある」

    マドリンクでは初日から高いグリップと予想以上のデグラデーションという特徴が浮かび上がった。路面の進化によってグレイニングがどこまで改善するかに加え、決勝でC2ハードをどう組み込むかが各チームの戦略を左右することになりそうだ。

  • F1スペインGP初日 全ドライバーコメント:角田裕毅はFP2で8番手

    F1スペインGP初日 全ドライバーコメント:角田裕毅はFP2で8番手

    2026年F1第14戦スペインGPの金曜フリー走行では、初開催のマドリンクで各チームがセットアップ確認とタイヤ評価を進めた。FP2ではアンドレア・キミ・アントネッリがトップタイムを記録し、フェラーリ勢やアービッド・リンドブラッド、ジョージ・ラッセルらが続いた。

    新コースらしく路面進化やタイヤのグレイニング、オーバーテイクの難しさを指摘する声が多く、予選の重要性を強調するドライバーも目立った。

    一方で、ランド・ノリスはギアボックス問題でFP2をほぼ走れず、角田裕毅もFP1のパワーステアリング問題で走行時間を失うなど、土曜日に向けて課題を残したドライバーもいる。

    1番手:アントネッリ(メルセデス)
    「マドリードでの初日の走行を終えたけど、走っていて本当にクールなサーキットだ。ドライバーにとって本当に大きなチャレンジで、高速コーナーが多く、壁もすぐ近くにある。ライン取りでは非常に正確さが必要だし、ブレーキングもうまくやらなければならない。ブレーキを踏みながら曲がる場所が多いので、ロックアップもしやすい。楽しいチャレンジだし、僕は楽しんでいる。初日は良い一日になったけど、週末の残りに向けてまだやるべきことはたくさんある。日曜日はタイヤをいたわるのが難しくなりそうだし、オーバーテイクもかなり難しいと思う。だからこそ、明日の午前中に行う1周の作業がさらに重要になる。今夜はそこに集中しつつ、日曜日に向けて良いレースカーに仕上げられるようにも取り組んでいく」

    2番手:ルクレール(フェラーリ)
    「今日はマドリードのサーキットを走れて興奮した。チャレンジングな市街地コースで、僕は普段こういうタイプのコースが好きだけど、ここも例外ではない。完全に新しいサーキットで、まだそれほどラバーが乗っていないことを考えると、すでにかなりグリップがあったことには少し驚いた。それでも、週末を通して路面はかなり進化していくと思う。今日はできるだけ多くの周回をこなし、可能な限り多くのデータを集めて、コースを理解し、予選に備えることが目標だった。ここではオーバーテイクがとても難しいので、予選がおそらく週末の重要な瞬間になる。明日どんな結果を持ち帰れるか楽しみにしている」

    3番手:ハミルトン(フェラーリ)
    「走っていて楽しいコースだし、FP1は僕たちにとって良いスタートになった。ただ、一日が進むにつれてマシンを適切なウインドウに入れるのが少し難しくなったので、特にバランスについていくつか確認すべきことがある。全員にとって新しいサーキットだし、今日は有益なデータをたくさん集めることができたので、今夜それを詳しく見ていく。間違いなくポジティブな部分もあるし、明日の予選に向けて一歩前進できるよう取り組んでいく」

    4番手:リンドブラッド(レーシングブルズ)
    「ここマドリードでの初日はポジティブだった。今年は金曜日に新しいコースを覚えることにかなり慣れてきたので、僕にとって完全に新しい経験という感じではなかった。一日を通して良い速さを示せたし、FP2では走ったすべてのラップで速かった。クラッシュでセッションを終えることになったのは気分のいいものではなかった。外から見るとかなり大きく見えたと思うけど、幸い衝撃はそれほど大きくなく、僕自身はまったく問題ない。マシンにはダメージがあるので、今夜余計な作業をすることになるチームには申し訳なく思っている。実力で4番手に入れたのは素晴らしい結果だし、明日に向けて良い位置につけている。今夜はいったん気持ちをリセットして、今日学んだことを予選に生かすことに集中する」

    5番手:ラッセル(メルセデス)
    「今日は初めてマドリンクを走ったけど、とても楽しかった。新しいサーキットを初めて走るのはいつでも楽しい経験だし、ここは特にチャレンジングなので、攻略していくのが面白い。FP1では良いスタートを切れて、最初からマシンは強かった。FP2に向けてセットアップを変更したけど、それでマシンが良くなったかは分からないので、今夜は元に戻す可能性もある。今日のより大きな疑問はタイヤデグラデーションだ。FP1では非常に大きく、FP2では多少改善したものの、長いターン12がタイヤに大きな負荷をかけるので、日曜日には管理が難しくなる。それは今週末の戦いに加わるために、しっかり対処しなければならない部分だ。週末の残りを楽しみにしている。FP2のロングランではオーバーテイクが本当に難しかったので、予選は非常に重要になる。1周のペースは悪くなかったけど、ここの路面は滑らかなので、最初のラップからタイヤを機能させるのは必ずしも簡単ではなかった。今夜と明日のFP3でそこに取り組んで、ポールポジション争いに加われればと思う」

    6番手:フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    「今日の2セッションはどちらもそれほど悪くなかった。僕たちは常にもう少しペースを見つけようとしているし、タイヤについてもっと理解しようとしている。特に新しいコースでは、すべてが自信を積み上げていく作業になるけど、ラップを重ねるごとにペースを上げられている感触はあった。細かく調整し、取り組み、改善できる部分は常にあるし、それを今夜やっていく。明日は1周のペースとロングランでタイヤがどう機能するかを見ていくけど、何が起きてもおかしくない。クリーンなセッションになって、必要なものを得られることを願っている」

    7番手:ピアストリ(マクラーレン)
    「全体としては堅実な一日だった。学ぶことがたくさんあったし、新しいコースを走ると、すべてを把握するのはいつも少し難しくなる。リズムに乗れば走っていてかなり楽しいコースだけど、グレイニングがかなり出ているので、タイヤマネジメントは難しくなりそうだ。FP2では少し差を縮められた感触があって、それはポジティブな一歩だったけど、まだペースが足りないので、今夜はもっとタイムを見つけるために懸命に取り組む。最大のチャレンジは、こういう市街地コースでマシンから最大限のパフォーマンスを引き出すことだ。明日はもう少し一貫性を見つけて、マシンからさらにタイムを引き出せるようになればいい。何ができるか見てみよう」

    8番手:角田裕毅(レーシングブルズ)
    「今日は最もスムーズな一日ではありませんでしたが、新しいコースは本当に楽しめましたし、走っていてすごく楽しいです。ここでは自信が重要なので、FP1で走行時間を失ったのは理想的ではありませんでしたし、FP2でも少しトラフィックがあって難しくなりました。それでも全体的にはマシンに良い感触があります。セッションごとにペースを築けていますし、今は明日の予選に向けてすべてをまとめることに集中しています」

    9番手:オコン(ハース)
    「ポジティブなのは、新しいアップグレードの感触をモンツァよりもはるかにはっきり得られていることだ。ここはコーナーがずっと多く、グリップに制限される区間も多い。そして今のところ2台の間で不安定さも出ていない。それはかなりポジティブなので、しっかり分析する必要がある。このままプッシュし続ける。とても良い一日だったので、この流れを続けなければならない。このコースはあらゆる面で非常にチャレンジングだけど、とても楽しいし、走っていて最高だ」

    10番手:ローソン(レッドブル・レーシング)
    「僕たち全員にとってマドリンクはかなり違ったコースで、長年何度も走ってきたサーキットと比べると、慣れるまでにずっと時間がかかる。とてもエキサイティングなコースで、多くの場所が非常に速く、高いコミットメントが求められる。FP1はとにかく徐々にペースを上げていくことが中心だった。これまでほとんど走られていない路面だから、僕たちが周回を重ねてラバーを乗せることでコースはどんどん速くなる。でもFP2を終えた時点でも、まだ確実にタイムを見つけられると思う。週末を通しての主な目標は、プラクティスでできるだけ多くの周回をこなし、予選への準備を整えることだ。だから、コースに慣れていく中で少しマージンを残していたと思うけど、今のところすべて問題なく感じている。今夜さらに調整して、明日は予選に向けてもっと強い走りをしたい」

    スペイングランプリ

    11番手:ガスリー(アルピーヌ)
    「新しいサーキットに来て、初めてスピードを上げて走るのはいつでも良いチャレンジだ。正直、このコースは本当に気に入った。とてもエキサイティングで高速だし、ラップを重ねるたびに本物のアドレナリンを感じる。壁がかなり速く迫ってくるので、ライン取りは非常に正確でなければならないし、ラップ全体を通してコーナーにしっかりコミットする必要がある。僕たちの一日について言えば、もう少し良くできたと思うし、改善できる部分がいくつかある。明日に向けてまだ確実にペースを見つけられるし、それができればトップ10争いに加われるはずだ」

    12番手:ヒュルケンベルグ(アウディ)
    「完全に新しいサーキットでの興味深い初日だった。学ぶことも探ることもたくさんあったし、間違いなくユニークなコースだ。信じられないほど速く、まるでジェットコースターのようで、ミスできる余地もほとんどないから、ラップ全体を通して気を抜けない。たくさんの情報を集めることができたので、今は今夜すべてを詳しく確認し、何を学んだのかを理解して、それをさらに改善するためにどう生かせるかを見ることが重要だ」

    13番手:ボルトレト(アウディ)
    「ようやくマドリンクを初めて実際に走る感触を得られてよかった。全体として僕たちにとってポジティブな一日だった。2つのセッションを通して多くを学べたけど、マシンからもう少しペースを引き出すために、今夜まだやるべきことがある。それが明日の主な仕事になる。引き続き取り組んでいくし、楽しみにしている」

    14番手:ベアマン(ハース)
    「マドリンクでの興味深い初日だった。クールなコースで走っていて楽しいし、僕にはバクーとジェッダを組み合わせたように感じる。FP1は少し難しかったけど、マシンにいくつか変更を加えてFP2では大きく前進できたので、進歩にはかなり満足している。今はモンツァで感じていたのと同じような感触をマシンから得られているので、明日何ができるか楽しみにしている」

    15番手:コラピント(アルピーヌ)
    「マドリンクは間違いなくエキサイティングな新しいコースだ。ここに向けてシミュレーターでかなり長い時間をかけて準備してきたので、今日初めて実際に走ることができてとても楽しかった。間違いなく興味深いコースで、全体的にとても速く、すべてをうまく噛み合わせる必要がある。僕たちの一日について言えば、FP1はコースを学びながら段階的にペースを上げていくことが中心だった。いつものようにFP2では低燃料と高燃料の両方を少し走り、週末の残りに向けて学ぶための考え方やデータを得た。改善点を見つける必要があるので、これからチームやエンジニアと時間をかけて、セットアップをどの方向に進めるべきかを探っていく」

    16番手:サインツJr.(ウィリアムズ)
    「マドリードでの金曜日が終わった。比較的スムーズな一日で、問題もインシデントもなく、セットアップを試すことができた良い2セッションだった。コースは壮観だ。マシンに乗っていると気持ちが高ぶるタイプのコースのひとつで、控えめに言っても慌ただしい感じだけど、本当に楽しんでいる。残念ながら、このサーキットでは僕たちは競争力があるようには見えない。それでも可能な限り強い週末にまとめるためにベストを尽くして、何ができるか見てみる」

    17番手:アロンソ(アストンマーティン)
    「今日は新しいコースに慣れることと、マシンのセットアップを最適化する作業が中心だった。残念ながらFP1の最後にクラッチの問題が起きて、それによってFP2のスタートが少し遅れた。明日の予選ではトラフィックとバッテリーマネジメントの両方があって、すべてを正しくまとめるのは難しくなるだろうけど、できる限りすべてをうまく実行していく」

    18番手:アルボン(ウィリアムズ)
    「今日はかなりチャレンジングだった。いろいろなタイプのコーナーがあるので、タイヤにはかなり厳しかった。デプロイメントにも苦しんで、ラップごとに感触がかなり違ったので、マシンとのリズムを完全につかめないままだった。シミュレーターとの相関はそれほど大きく外れていなかったので、それはポジティブだけど、チームとしてかなりやるべきことがある。もっと予選重視の週末になると思っていたけど、ピットレーンが非常に長いことを考えると、レースペースと戦略も考慮しなければならない要素になりそうだ」

    19番手:ペレス(キャデラック)
    「本当にクールなコースだし、素晴らしい会場だ。マドリードでレースができることが本当にうれしいし、ここはヨーロッパでも最高のレースのひとつになっていくと確信している。今夜はマシンのセットアップについてやるべきことがあるけど、全体として良い一日だったし、ロングランでも貴重なデータを集めることができた」

    20番手:ストロール(アストンマーティン)
    ※F1公式「What the teams said – Friday in Spain」にはランス・ストロール本人のコメントは掲載されていない。

    21番手:ボッタス(キャデラック)
    「マドリンクでの生産的な初日だった。全員にとって新しいサーキットで、僕たちは常に学んでいる。タイトな区間と流れるような区間があってユニークだし、良いチャレンジになっている。今日は2つの良いセッションを完了できたけど、バランスを正しく整えてタイヤから最大限を引き出すためには、まだやるべきことがたくさんある。それでも全体としては良い第一歩だったし、今夜エンジニアたちとデータを分析するためのデブリーフを楽しみにしている」

    22番手:ノリス(マクラーレン)
    「難しい一日だった。午前中に周回を重ねられたのは良かったし、そこでマシンに必要ないくつかの変更点を特定できた。ただ、最終的にはギアボックスの問題によってFP2では進歩させる機会を得られなかった。新しいサーキットに来る時はいつでも走行時間が非常に重要だから、FP2を失ったことで明らかに後手に回っている。今夜はFP1のデータ、オスカーのマシン、そして周囲のチームのデータを見ながら懸命に作業して、FP3でできる限り多くのことを学べるようにする。それ以外では、ここマドリードで最初のラップを走れたのは良かった。興味深いサーキットだし、明日の予選を前にさらに周回できることを楽しみにしている」

  • フェルスタッペン ロビン・ライコネンのレッドブル加入を歓迎「キミとも話した」

    フェルスタッペン ロビン・ライコネンのレッドブル加入を歓迎「キミとも話した」

    マックス・フェルスタッペンが、キミ・ライコネンの息子ロビン・ライコネンのレッドブル・ジュニアチーム加入を歓迎した。前戦イタリアGPでは親子と直接会い、キミとロビンの双方と言葉を交わしたことも明かしている。

    元F1ワールドチャンピオンのキミ・ライコネンを父に持つ11歳のロビンは、2027年からレッドブルの育成プログラムに加わる。

    スペインGPを前にフェルスタッペンは新たなジュニアドライバーについて質問を受け、「素晴らしいことだと思う」と加入を歓迎した。

    「キミとロビンと少し話した」
    フェルスタッペンは、前戦イタリアGPの決勝前にライコネン親子と顔を合わせていたという。

    「レース前の日曜日に彼らに会った。上の階にいたから、そこでキミとロビンと少し話したんだ。よかったよ」

    「もちろん、彼らに会えばいつも話をするし、ロビンが契約したこともすでに聞いていた。素晴らしいことだと思う」

    ロビンはヨーロッパのカート界で経験を積み、将来を期待される若手のひとりとして注目を集めている。

    レッドブルは若手育成をF1ドライバー発掘の重要な柱としており、フェルスタッペン自身もレッドブルの支援を受け、2015年に17歳でF1デビュー。翌2016年にはレッドブル・レーシングへ昇格した。

    キミ・ライコネン レッドブル F1

    将来のチームメイト?「僕が退いているかも」
    一方、まだ11歳のロビンがF1までたどり着くには長い道のりが残されている。

    フェルスタッペンは、将来的にロビンとレッドブルでチームメイトになる可能性についても質問された。

    「誰に分かる? そうなるかもしれないし、ならないかもしれない」

    「最終的には、もちろんチーム内で彼のためのシートが必要になる。その頃には僕が退いているかもしれないね」

    現在28歳のフェルスタッペンは、これまでもF1で可能な限り長く走り続けること自体を目標にはしていないとの考えを示してきた。ロビンが最高峰カテゴリーに到達する頃には、自身がF1を離れている可能性もあるとみている。

    父キミとは7シーズンにわたってF1で対決
    フェルスタッペンとライコネン家にはすでにF1での接点がある。2015年にF1デビューしたフェルスタッペンは、2021年限りで引退したキミ・ライコネンと7シーズンにわたって同じグリッドで戦った。

    両者はコース上で激しく争う場面もあり、2016年ハンガリーGPではフェルスタッペンのディフェンスを巡ってライコネンが厳しい言葉を口にしたこともあった。

    そして、キミがF1から引退した2021年は、フェルスタッペンが自身初のF1ワールドチャンピオンに輝いたシーズンでもある。

    それから5年を経て、今度はキミの息子ロビンがレッドブルの育成プログラムに加わることになった。F1への道のりはまだ始まったばかりだが、フェルスタッペンもライコネン親子と直接言葉を交わし、新たな挑戦を歓迎している。

  • フェルナンド・アロンソ F1スペインGP初日「直線速度不足で追い抜きはほぼ不可能」

    フェルナンド・アロンソ F1スペインGP初日「直線速度不足で追い抜きはほぼ不可能」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1スペインGP初日のフリー走行を終え、アストンマーティンの直線スピード不足から、決勝でのオーバーテイクは「ほぼ不可能」になるとの厳しい見通しを示した。

    母国スペインで迎えたマドリンク初走行で、アロンソはFP1を15番手、FP2を17番手で終了。FP1終盤に発生したクラッチトラブルによってFP2の走行開始が遅れ、予定していたプログラムを十分に消化できなかった。

    さらにホンダ製パワーユニットについても、ラップ終盤のエネルギーマネジメントに改善すべき点があると指摘した。

    クラッチ問題でFP2のプログラムに遅れ
    アロンソはFP1で1分36秒473を記録して15番手。セッション終了後のスタート練習中にクラッチの問題が発生し、修復作業の影響でFP2への出走が遅れた。

    「残念ながらFP1の最後、スタート練習をしているときに問題が起きた。それでFP2のプログラムが少し遅れてしまった」

    「ロングランとショートランのタイミングが他のみんなとずれてしまった。理想的なFP2ではなかったし、プログラムとしても少し遅れている」

    FP2では最終的に16周を走行し、1分36秒780で17番手。ソフトタイヤでのアタックではトラフィックにも遭遇し、自己ベストを更新していたラップを断念する場面もあった。

    ただし、アロンソはトラフィックだけを原因とは考えていない。

    「トラフィックの中では難しかったけど、タイミングがずれていたのは僕たちのミスだ。だから明日はもっと良くなると思う」

    ホンダPUはラップ終盤のエネルギー管理が課題
    予選に向けてアロンソが挙げたもうひとつのポイントが、タイヤ温度とバッテリーの充電状態だ。

    マドリンクではラップをまとめるために、タイヤを適切な作動温度に入れるだけでなく、長い全開区間に備えて電気エネルギーを管理する必要がある。

    「タイヤ温度と、ラップ終盤でのバッテリーの充電状態をうまく合わせる必要がある。最後の数コーナーで少し違うドライビングをすると、ホンダのパワーユニットではかなり敏感に反応するように感じる」

    「まだ発見していることがいくつかあるし、そこは確実に修正する必要がある」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「僕たちにとって追い抜きはほぼ不可能」
    初開催のマドリンクについて、アロンソは決勝でのオーバーテイクが容易ではないと予想。特にアストンマーティンにとっては、直線でのパフォーマンス不足が大きなハンディになるとみている。

    「追い抜きは難しくなると思う。そして僕たちにとっては、ストレートでの不足があるから、ほぼ不可能だ。だから予選が重要になる」

    一方、ウォールが近い新コースだけに、セーフティカーや赤旗などによってレース展開が大きく動く可能性もある。

    「ウォールがこれだけ近ければ、セーフティカーや赤旗が出る可能性もある。集中して、チェッカーフラッグまで走り切り、自分たちのレースをする必要がある」

    「予選がどんな結果になったとしても、日曜日に完璧なレース運びができれば、まだチャンスはあると思う。それが僕たちの目標だ」

    FP2で十分な走行時間を確保できず、マシンとパワーユニットの最適化にも課題を残したアロンソ。それでも、追い抜きが難しいと予想されるマドリンクでは予選順位の価値が高い一方、決勝ではアクシデントやセーフティカーがチャンスを生む可能性もある。まずは予選でAMR26のポテンシャルを最大限に引き出し、決勝では確実にチェッカーまで走り切る――それが、アロンソが母国スペインで掲げる現実的な目標だ。

  • アービッド・リンドブラッド F1スペインGP初日クラッシュ「限界を少し超えた」

    アービッド・リンドブラッド F1スペインGP初日クラッシュ「限界を少し超えた」

    アービッド・リンドブラッドは、2026年F1スペインGP初日のフリー走行2回目(FP2)で4番手タイムを記録する速さを見せた一方、ターン13でクラッシュを喫した。本人は「少しやりすぎた」とミスを認めながらも、実力で4番手につけたペースに大きな手応えを示した。

    初開催となるマドリンクでレーシングブルズは好調なスタートを切り、リンドブラッドはFP1を7番手、FP2を4番手で終えた。FP2ではトップからわずか0.2秒差につけていたが、セッション後半にターン13でリアを失ってバリアに激突。この日唯一の赤旗を引き起こした。

    ターン13でクラッシュ「少しやりすぎた」
    リンドブラッドはクラッシュについて、初開催のマドリンクで限界を探るなかで犯したミスだったと説明した。

    「結局のところ、簡単なコースではない。全員が限界を探してプッシュしているし、僕たち全員にとって新しいコースだからね」

    「ちょっとミスをして、ターン13で少しやりすぎた。それは残念だった。今夜は余計な作業を増やしてしまったから、メカニックとチームには申し訳なく思っている」

    クラッシュではフロア、フロントウイング、リアウイング、サスペンションなどにダメージを負ったが、リンドブラッド自身に怪我はなかった。

    「大丈夫だ。何ともないよ。外から見るとかなりひどそうだったけど、実際には衝撃はそれほど強くなかった。モンツァでのシャルル(ルクレール)の方がずっと派手だったよ」

    マシンについても「かなりダメージはあるけど、修復できないようなものではない」と語っている。

    トップから0.2秒「実力でP4だった」
    クラッシュはあったものの、リンドブラッドが強調したのは、それまでに示していたレーシングブルズの速さだった。

    「全体を見れば、いい一日だったと思う。僕たちはとても速かった。実力でP4だったし、トップからわずか0.2秒だった。それは本当に力強い結果だ」

    「僕は限界まで走っていたし、いい仕事ができていたと思う。それについては満足している」

    FP2を途中で終えたことでロングランはできなかったが、赤旗によってライバル勢も十分な周回を重ねられなかったため、その影響は限定的だと考えている。

    「僕はロングランをまったくできなかった。でも、他のみんなもちゃんとしたロングランはできていない。最後に4周か5周くらい走った人はいると思うけど、十分なロングランではない」

    「だから失ったものはそれほど大きくないと思う。日曜日に向けて、誰もまだ十分な理解を得られているわけではないからね」

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    予選へ自信「マシンは速い」
    リンドブラッドは、追い抜きが容易ではないと予想されるマドリンクでは予選が特に重要になると考えている。その点でFP2の速さは大きな自信になった。

    「マシンは速い。ここでは予選が一番重要だし、その部分ではいいペースを示せた。だからかなり満足している」

    「もちろん、どんな市街地コースでもそうだけど、明日はグリップがさらに上がっていく。そこについていく必要がある。今夜はリセットして、起きたことを頭から切り離して、今日得たいい学びだけを持っていきたい」

    レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインも、クラッシュを除けば初日の内容を高く評価した。

    「FP2でのアービッドのクラッシュを除けば、チームにとって素晴らしい一日だった。マシンは速く、FP1からFP2に向けて施した変更によってペースも大きく改善した」

    「明日の予選に向けて我々には強力なパッケージがあり、2台ともQ3を狙えると自信を持っている」

    リンドブラッドはFP1で1分35秒033の7番手、FP2では1分33秒890で4番手。クラッシュによってレーシングブルズのメカニックには修復作業が待つことになったが、初開催のマドリンクで予選に向けた1周の速さは十分に示した。