タグ: F1

  • リアム・ローソン F1スペインGP初日に手応え「少しマージンを残した」

    リアム・ローソン F1スペインGP初日に手応え「少しマージンを残した」

    リアム・ローソンは、2026年F1第14戦スペインGPの金曜フリー走行をFP1、FP2ともに10番手で終えた。初開催となるマドリンクで慎重に限界を探りながら走行を重ね、「まだタイムを縮められる」と土曜日に向けて手応えを語った。

    レッドブル・レーシングは金曜日、シミュレーターでの予想以上にバンピーな路面やメカニカルグリップ、タイヤのグレイニングへの対応に取り組んだ。

    ローソンはFP2終盤にマシンの問題でピットに戻ったものの、チームは問題を解決。ロングランでは競争力のあるペースも確認している。

    初マドリンクで「少しマージンを残した」
    ローソンはFP1で26周を走行し、1分35秒539で10番手。トップのジョージ・ラッセルから1.462秒差だった。FP2ではさらに21周を重ね、1分34秒938までタイムを縮めて再び10番手。首位キミ・アントネッリとの差は1.276秒だった。

    全ドライバーにとって未知のマドリンクだけに、ローソンは金曜日の段階では限界を追求するよりも、周回を重ねながらコースへの理解と自信を深めることを優先した。

    「僕たち全員にとって、マドリンクはこれまで何年も走ってきたサーキットとはかなり違っていて、慣れるまでにずっと時間がかかる」

    「コースはすごくエキサイティングだ。多くの場所でかなり高速だし、高いコミットメントが求められる。FP1はとにかく徐々にペースを上げていくことがすべてだった」

    走行開始時には路面にラバーがほとんど乗っておらず、セッションが進むにつれてコンディションも大きく変化した。

    「これまでほとんど走られていないコースだから、僕たちがたくさん周回してラバーを乗せていくことで、どんどん速くなっていく。でもFP2を終えた段階でも、間違いなくまだタイムを縮められると思う」

    「今週末の主な目標は、プラクティスでできるだけ多くの周回をこなして、予選に備えることだと思う」

    「だから、コースに慣れていくなかで少しマージンを残していた部分もある。でも、ここまではすべて問題ない感触だ。今夜さらに調整して、明日は予選に向けてもっと強い走りができるようにしたい」

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    FP2終盤にマシントラブルもチームが解決
    FP2終盤にはローソンのRB22に問題が発生し、予定より早くピットへ戻る場面があった。ただし、レッドブルはセッション中に問題を解決している。

    テクニカルディレクターのピエール・ワシェは、FP1からFP2にかけてマシンに大幅なセットアップ変更を施したことを明かした。

    「かなりスムーズなセッションだった。マシンを改善する必要があると分かっている、通常の金曜日だ。FP2ではFP1より少し良くなった」

    「セッション間で多くの変更を行ったし、FP3に向けてもさらにいくつかの変更を試していくことになると思う。マシンのセットアップについて、やるべきことはたくさんある」

    一方、実際のマドリンクは事前のシミュレーションとは異なる部分もあったという。

    「メカニカルグリップとライドは想定していたより難しく、タイヤのグレイニングも予想以上だった。それに、コースもシミュレーターで考えていたよりバンピーだったので、いくつか課題がある」

    「ここにはさまざまなタイプのコーナーがあるので、エンジニアリングの観点では興味深い。ただ、オーバーテイクは難しそうだ」

    「リアムのマシンには終盤にいくつか問題があったが、解決することができた。ロングランはかなり競争力があり、タイヤマネジメントもかなり良かったので、ポジティブな部分はある。ただ、まだ十分に速くないことは分かっているので、やるべきことは多い」

    フェルスタッペンとの差を詰められるか
    チームメイトのマックス・フェルスタッペンはFP1を5番手、FP2を6番手で終えた。FP2では1分34秒063を記録し、ローソンとの差は0.875秒だった。

    ローソン自身は、まだマージンを残していると説明しており、土曜日はFP3でさらにマシンとコースへの理解を深めたうえで予選に臨む。

    レッドブルとしても一発の速さには改善の余地が残る一方、ロングランとタイヤマネジメントには一定の手応えを得た。初開催のマドリンクで金曜日を2セッション連続10番手でまとめたローソンが、予選に向けてどこまでペースを引き上げられるかが焦点となる。

  • マックス・フェルスタッペン F1スペインGP初日「市街地コースは好きじゃない」

    マックス・フェルスタッペン F1スペインGP初日「市街地コースは好きじゃない」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1第14戦スペインGP初日のフリー走行を6番手で終えた。初めて走ったマドリンクについて完成度を評価する一方、「僕は市街地コースのファンじゃない」と率直に語った。

    レッドブル・レーシングのフェルスタッペンはFP1で5番手、FP2では1分34秒063を記録してトップから0.401秒差の6番手。現状を「だいたい今の僕たちの位置」と受け止め、予選に向けて一発のペース改善を課題に挙げた。

    マドリンクを評価も「市街地コースは好きじゃない」
    公道区間と専用コース区間を組み合わせたマドリンクを2セッション走ったフェルスタッペンは、新コースへの感想を尋ねられると自身の好みを隠さなかった。

    「僕は市街地コースのファンじゃないから、それはこれからも変わらない。スパみたいなサーキットを走る方がいつだって好きだ」

    ただし、マドリンクの出来そのものには好印象を抱いている。

    「彼らがここに造り上げたものを見ると、本当にいい仕事をしたと思う。ただ、僕が市街地コースのファンじゃないというだけだ」

    6番手は「だいたい今の僕たちの位置」
    金曜日はメルセデスやフェラーリのペースに届かなかった。FP2ではステアリングに違和感を訴える場面もあったが、セッション後には問題は解消したと説明している。

    「僕たちとしては、だいたい今の位置だと思う。バランスについてもう少し取り組んで、一発でもう少し引き出せるようにする必要がある」

    初開催のコースだけに、走行を重ねながら限界を探る作業も続いた。フェルスタッペンは周回ごとにペースを上げ、自信を積み重ねることができたという。

    ロングランではタイヤの理解を深めることにも重点を置いた。レッドブル側もタイヤマネジメントには一定の手応えを得ている一方、一発の速さには改善の余地が残っている。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    予選へ「もう少しパフォーマンスを見つけたい」
    土曜日はFP3でセットアップをさらに詰めたうえで、初開催のマドリンクで最初の予選に臨む。

    「クリーンなセッションの方が助けになる。でも、マシンからもう少しパフォーマンスを見つけられるか見てみよう」

    初日の6番手を現状の実力として受け止めるフェルスタッペンにとって、最大の課題は一発のペースだ。マドリンクへの習熟を進めながらマシンバランスを整え、予選までにトップ勢との差をどこまで縮められるかが焦点となる。

  • セルジオ・ペレス 13分間で2度のピットレーン速度違反 キャデラックF1に罰金

    セルジオ・ペレス 13分間で2度のピットレーン速度違反 キャデラックF1に罰金

    セルジオ・ペレスは、2026年F1スペインGPのフリー走行1回目(FP1)で、わずか13分間に2度のピットレーン速度違反を犯し、キャデラックに合計1700ユーロの罰金が科された。

    初開催のマドリンクで慌ただしいスタートを切ったペレスだが、その後はロングランを含めてデータを収集。FP1、FP2ともにチームメイトのバルテリ・ボッタスを上回り、初日の走行には手応えを示した。

    13分間で2度のピットレーン速度違反
    マドリンクのピットレーン制限速度は80km/h。60分間のFP1が始まってわずか3分、ペレスは86.7km/hを記録し、6.7km/hの速度超過でキャデラックに700ユーロの罰金が科された。

    さらに13分後、今度は96.7km/hでピットレーンを走行。制限速度を16.7km/h上回り、追加で1000ユーロの罰金が科された。

    これにより、キャデラックへの罰金は合計1700ユーロとなった。

    電子系の問題も「明確な方向性をつかめた」
    ペレスはFP1序盤にステアリングホイールを交換。走行後には、電子系やマシンバランスに問題を抱えていたことを明かした。

    「ところどころで電子系の問題があった。バランスにも問題があったし、何度かロックアップもした。でも、狙っているウインドウから大きく外れているわけではない」

    「明確な方向性をつかめたし、ロングランについてもしっかり読み取ることができた。だから、週末を最大化するには良い位置にいると思う」

    ペレスはFP1を1分38秒150の21番手、FP2を1分37秒195の19番手で終了。ボッタスはそれぞれ22番手、21番手で、ペレスが両セッションで先行した。

    キャデラックは2台とも十分な周回数を確保したものの、セットアップやタイヤの使い方には改善の余地を残している。ボッタスは特にリアグリップに苦戦した。

    セルジオ・ペレス(キャデラックF1チーム)

    初開催マドリンクを高評価
    初めてF1マシンで走ったマドリンクについて、ペレスは好印象を示した。

    「素晴らしい場所だ。本当にいい会場だし、走っていてすごくクールだ。ファンも素晴らしいし、ここに来られて本当にうれしい」

    ペレスはマドリードでの新たなF1イベントについて「ヨーロッパで最高のレースのひとつになっていくと確信している」と期待を寄せた。

    「予選も決勝もカオスになる」
    過去の実走データがない新設サーキットだけに、ペレスは土曜日以降も予測不能な展開になるとみている。

    「明日の予選はカオスになるだろうし、日曜日のレースもかなりカオスになると思う。まだいろいろなことが起こり得る」

    「チームとしては、完璧な週末を遂行できるようにしなければならない」

    13分間で2度の速度違反を犯す慌ただしい幕開けとなったものの、ペレスはロングランから改善への方向性を確認した。キャデラックは初日のデータを基にセットアップを詰め、混乱も予想される予選と決勝でチャンスを狙う。

  • ホンダF1 ストロール車のバッテリーに異常データ「HRC Sakuraで詳しく解析」

    ホンダF1 ストロール車のバッテリーに異常データ「HRC Sakuraで詳しく解析」

    ホンダF1は、2026年F1第14戦スペインGP初日の走行を終え、ランス・ストロールのマシンに搭載されていたバッテリーについて、通常とは異なるデータが確認されたことを明らかにした。

    初開催となるマドリンクでは金曜日にFP1とFP2が行われ、ホンダはアストンマーティンとともに新コースで初めて実走データを収集。路面状況の変化に対応しながらパワーユニットのセッティング最適化を進めた。

    ストロールはFP2終盤にバッテリー異常
    FP2終盤、ストロールはチームからペースを落としてガレージへ戻るよう指示を受けた。セッション後、Honda F1トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、その原因がバッテリーに関するものだったことを説明した。

    「今日のフリー走行は、マドリンクで初めて走行する重要なセッションとなりました。路面状況の変化を踏まえながらパワーユニットのセッティングを最適化し、多くのデータを収集することができました。明日に向けて、今夜さらに分析を進めます」

    「FP2終盤には、ストロール選手のバッテリーに通常とは異なるデータを確認したため、ガレージへ戻しました。このバッテリーはさらなる調査のため、HRC Sakuraにて詳しく解析を行います」

    ホンダは現時点で具体的な異常の内容には言及しておらず、対象となったバッテリーをHRC Sakuraで詳細に解析する方針だ。

    ホンダ・レーシング / 本田技研工業

    初のマドリンクでPUセッティングを最適化
    ホンダにとっても、マドリンクを実際にF1マシンで走行するのは今回が初めてとなった。事前のシミュレーションデータに実走データを加え、変化の大きい新品路面に合わせながらパワーユニットの設定を詰めていく一日となった。

    アストンマーティンはFP2でフェルナンド・アロンソが17番手、ストロールが20番手。アロンソもFP1終了後のスタート練習で発生したクラッチの問題によってFP2序盤の走行を失っており、チームにとっては必ずしも順調な金曜日とはならなかった。

    さらにストロールにも終盤にバッテリー関連の異常が確認されたことで、ホンダは収集したデータの分析と並行して原因究明を進める。

    スペインGPでは土曜日にFP3と予選が行われる。ホンダとアストンマーティンにとっては、初日に得たマドリンクの実走データを生かしたパワーユニットとマシンの最適化に加え、ストロール車で確認されたバッテリー異常への対応も重要な作業となる。

  • FIA会長 アロンソF1残留へホンダ追加救済に動く「引退させるわけにはいかない」

    FIA会長 アロンソF1残留へホンダ追加救済に動く「引退させるわけにはいかない」

    FIAのモハメド・ビン・スライエム会長が、フェルナンド・アロンソのF1残留を後押しするため、アストンマーティンのパワーユニット(PU)パートナーであるホンダに対する新たな支援策を模索していることが明らかになった。

    アロンソは2027年もF1に参戦するかどうかをまだ決めていない。現在のF1レギュレーションに魅力を感じられないことに加え、アストンマーティンとホンダの競争力にも不透明感がある。

    そこでビン・スライエムは、ホンダの開発を加速させることでアストンマーティンの競争力向上を促し、アロンソがF1に残る理由を作ろうとしている。

    ビン・スライエムがローレンス・ストロールと会談
    The Raceによると、ビン・スライエムはF1スペインGPを前にした木曜日、アストンマーティンのオーナーであるローレンス・ストロールと会談。ホンダのPU開発を支援し、チームの競争力向上とアロンソとの新契約につなげるための行動計画について話し合ったという。

    ビン・スライエムは前戦F1イタリアGPでもアロンソ本人と話しており、マドリードでもさらに協議する予定だ。

    その発端となったのが、モンツァでのアロンソの様子だった。

    「彼がとても悲しそうにしているのを見た」とビン・スライエムは語った。

    「僕は彼に『フェルナンド、自分の国に来るというのに、2度のワールドチャンピオンでありながら今は最後尾にいる。それが受け入れられないということは理解している』と話した」

    さらにビン・スライエムは、すでにFIAがホンダを支援するために動いてきたことにも言及した。

    「我々は5月に、合法的な形でチームとエンジンが改善できるように何かを行った」

    「そして彼にはこう言った。『我々が何をするつもりなのかを僕から言うつもりはない。君が何を望んでいるのか教えてほしい。ドライバーなのだから、結果を改善するために我々に何をしてほしいのかを教えてくれ』とね」

    ADUOとは別の追加支援策を検討
    ビン・スライエムが言及した5月の措置とは、ホンダに認められたADUO(Additional Development and Upgrade Opportunities/追加開発・アップグレード機会)の救済措置を指している。

    FIAは2026年型PUの性能差を縮小するため、基準を下回ったメーカーに追加の開発機会を与えるADUOを導入。ホンダは追加のベンチテスト時間に加え、開発費として最大1900万ドルの追加枠を利用できるようになった。ただし、その一部は将来の開発予算を前倒しする形となっている。

    しかし、今回検討されているのは、このADUOとは別の新たな支援策だという。

    現時点でホンダとの間で具体的な規則変更について詳細な協議が始まっているわけではなく、内容も決まっていない。

    選択肢としては、PUのホモロゲーションに関する自由度の拡大、追加の開発費枠、あるいはホンダが開発上の制約になっていると考えている特定分野のレギュレーション変更などが考えられている。

    ただし、こうした変更を実現するには他のPUメーカーからの支持も必要になる。

    各メーカーは以前のADUOを巡る協議では、自社の競争上の利益だけを優先せず、ホンダへの追加支援を認めることで合意している。今回も同様の合意を形成できるかが焦点になる。

    アロンソ「来年のルールはまだ変更されると思っている」
    アロンソ自身もF1スペインGPを前に、2027年に向けて現在の規則が最終形ではない可能性を示唆していた。

    「来年のルールについては、まだ再び調整される必要があると思っている。これが最終版ではないという希望はまだ持っている」

    この発言はパドックで注目を集めたが、ビン・スライエムとの一連の話し合いを踏まえたものだった可能性がある。

    アストンマーティンのチーフ・トラックサイド・オフィサーを務めるマイク・クラックも、アロンソの将来は単一の要素だけで決まるものではないと説明している。

    「彼自身、変えてほしいものがひとつだけではないことを明確にしていると思う」

    「このスポーツには彼のような人物が必要だ。フェルナンドが続けるところを、我々全員が見たいと思っているはずだ」

    「それを実現するために何ができるのか。それは実行されると思う。そして良い解決策にたどり着き、彼が続けてくれることを願っている」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「フェルナンドを引退させるわけにはいかない」
    ビン・スライエムは、アロンソが競争力不足を理由にF1を去ることだけは避けたいとの考えを強く示している。

    「フェルナンドを去らせるわけにはいかない」

    「彼は成功しなければならない。そして、自分が望むときに去ればいい。パフォーマンスのせいで去ることを強いられるような形であってはいけない」

    ビン・スライエムはさらに「彼の考えを変えられるように話をする」と述べ、アロンソの2027年F1残留に向けて自ら働きかける意向を明言している。

    ホンダは2026年にアストンマーティンのワークスPUパートナーとしてF1に復帰したものの、ここまで競争力の面で苦戦している。イタリアGPではアップグレードされたPUを投入したが、期待されたほどの前進にはつながらなかった。

    FIA側が懸念しているのは、現在の状況が長引けばアロンソの引退だけでなく、ホンダ自身が将来的なF1活動について疑問を抱く可能性まであることだという。

    アロンソをF1に残したいというビン・スライエムの意向は、単なる一人のドライバーの去就問題にとどまらない。ホンダの競争力回復とアストンマーティンの浮上、そしてF1全体の競争環境をどう改善するかという問題と結びつき始めている。

  • 角田裕毅 F1スペインGP初日「セッションごとにペースを築いてきている」

    角田裕毅 F1スペインGP初日「セッションごとにペースを築いてきている」

    角田裕毅は、2026年F1第14戦スペインGPの初日を振り返り、FP1でパワーステアリングのトラブルに見舞われながらも、FP2では8番手まで順位を上げたことに手応えを示した。

    初開催となるマドリンクで十分な走行時間を確保できなかった角田だが、「マシンの感触はいい」とコメント。レーシングブルズもFP1からFP2にかけてマシンを大きく改善できたとしており、土曜日の予選では2台そろってQ3進出を目標に掲げている。

    FP1はパワーステアリング問題で18番手
    角田にとってスペインGPの週末は、決して順調なスタートではなかった。

    FP1ではパワーステアリングに問題が発生し、セッション途中でピットへ戻ることを余儀なくされた。ソフトタイヤではアウトラップとインラップだけに終わり、アタックラップを記録できないまま走行時間を大きく失った。

    角田のFP1ベストは1分36秒939で18番手。一方、チームメイトのアービッド・リンドブラッドは1分35秒033で7番手につけ、初開催のマドリンクでレーシングブルズの速さを示していた。

    FP2で8番手に浮上 トラフィックにも遭遇
    FP2では角田も本格的にソフトタイヤでのアタックを行い、1分34秒758をマーク。トップのアンドレア・キミ・アントネッリから1.096秒差の8番手に入った。

    アタック中には低速走行していたルイス・ハミルトンに追いつき、ラップを断念する場面もあった。ハミルトンは角田に気づくと手を挙げて謝罪しており、角田自身もFP2ではトラフィックによって走行が難しくなったと振り返っている。

    それでもFP1で失った走行時間を考えれば、トップ10まで順位を上げたFP2は前向きな内容となった。

    「今日は一番クリーンな一日ではありませんでしたが、新しいコースは本当に楽しめました。走っていてすごく楽しいです」

    「ここでは自信が重要なので、FP1で走行時間を失ったのは理想的ではありませんでした。それにFP2では少しトラフィックもあって、より難しくなりました」

    「全体としては、マシンの感触はいいです。セッションごとにペースを築いてきていますし、今は明日の予選ですべてをまとめることに集中しています」

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    レーシングブルズはFP2で大幅改善
    レーシングブルズはFP1からFP2に向けてセットアップを変更し、パフォーマンスを大きく向上させた。

    リンドブラッドはFP2で1分33秒890を記録し、アントネッリから0.228秒差の4番手。さらにタイムを伸ばそうとしたところでターン13の進入でリアを失い、バリアにクラッシュして赤旗の原因となったものの、本人に怪我はなかった。

    チーム代表のアラン・パーメインは、クラッシュを除けば非常に満足できる初日だったと評価した。

    「FP2でのアービッドのクラッシュを除けば、チームにとって素晴らしい一日だった。マシンは速いし、FP1からFP2にかけて施した変更によってペースは本当に改善した」

    「ここのコースも非常に印象的だ。興味深いサーキットを作り上げるために、多くの時間と努力が費やされたことがよく分かる」

    「明日の予選に向けて強力なパッケージがある。2台ともQ3進出を狙えると自信を持っている」

    FP1ではトラブルによって出遅れながらも、FP2で8番手まで挽回した角田。チームメイトが4番手につけたことでレーシングブルズのマドリンクとの相性の良さも見えており、角田にとって予選では初日の走行不足を補いながら、マシンのポテンシャルをどこまで引き出せるかが焦点となる。

  • F1スペインGP FP2詳報:アントネッリ最速 リンドブラッド4番手 角田裕毅8番手

    F1スペインGP FP2詳報:アントネッリ最速 リンドブラッド4番手 角田裕毅8番手

    2026年F1第14戦スペインGPのフリー走行2回目(FP2)が9月11日(金)、マドリードの新サーキット「マドリンク」で行われ、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が1分33秒662でトップタイムを記録した。

    2番手には0.113秒差でシャルル・ルクレール、3番手には0.149秒差でルイス・ハミルトンとフェラーリ勢が続いた。レーシングブルズはアービッド・リンドブラッドが4番手につけたものの、ターン13でクラッシュ。角田裕毅はトップから1.096秒差の8番手で初日の走行を終えた。

    FP2開始 アロンソはクラッチ問題で出遅れ
    FP2開始時の路面温度は53度。FP1と同様にミディアムタイヤを選ぶドライバーが多く、ニコ・ヒュルケンベルグだけがハードタイヤで走行を開始した。

    一方、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)はすぐにはコースへ出なかった。FP1終了後のスタート練習でクラッチに問題が発生し、修復作業が続いていたためだ。

    新設されたマドリンクでは、FP1からトラフィックが大きな問題となっていた。ブラインドコーナーが多く、低速走行中のマシンが後方から迫るアタック車両を確認しにくい。予選では妨害によるグリッド降格につながる可能性もあり、各チームにとって交通整理も重要な課題となった。

    フェラーリが序盤をリード ノリスにギアボックストラブル
    序盤はルクレールがトップに立ち、ハミルトンが0.035秒差で続いた。FP1を制したジョージ・ラッセル(メルセデス)は約0.4秒差につけた。

    しかし、ランド・ノリス(マクラーレン)はほとんど走れないままピットへ戻った。

    ノリスは無線でギアボックスに異常があることを訴え、マクラーレンはマシンをガレージ内でジャッキアップ。チームはその後、ギアボックス交換が必要だと説明した。

    「ランドのマシンに問題を確認し、ギアボックス交換が必要になった。セッション終了までに再びコースへ戻せるよう作業しているが、時間は非常に厳しい」

    結局、作業は間に合わず、ノリスはアウトラップとインラップのわずか2周でFP2を終えることになった。初開催のマドリンクでコース習熟が重要なだけに、大きな走行機会の損失となった。

    スペイングランプリ ランド・ノリス

    アントネッリが浮上 フェルスタッペンの首位タイムは抹消
    セッション開始から13分ほどでアントネッリがルクレールをわずか0.001秒上回ってトップに浮上。ラッセルも3番手につけ、FP1に続いてメルセデス勢が速さを示した。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)も一時トップタイムを記録したが、トラックリミット違反によってタイムを抹消された。

    ハミルトンはターン17でコースを外れるなどフロントの挙動に苦しみ、「フロントエンドに本当に苦労している」と無線で訴えた。

    路面は徐々にラバーが乗って改善していったものの、各車とも限界を探るなかでミスが目立ち始めた。

    アロンソがようやくコースイン ソフトで予選シミュレーション
    開始から約25分、クラッチトラブルの修復を終えたアロンソがようやくミディアムタイヤでコースインした。

    そのころ、多くのドライバーはソフトタイヤへ履き替え、予選を想定したアタックを開始。ルクレールが1分33秒台へ入れてトップに立ったが、すぐにアントネッリがそれを上回った。

    アントネッリは1分33秒662をマーク。ハミルトンも好タイムを記録したものの0.149秒届かず、その後ルクレールが1分33秒775まで縮めて2番手に入った。

    角田裕毅はハミルトンに阻まれアタック中断
    レーシングブルズもFP1から大きくペースを上げた。チーム代表のアラン・パーメインはFP1後、走行距離を確保するため車高などを安全側に設定していたと説明しており、FP2ではパフォーマンスを引き上げる方向へセットアップを進めていた。

    リンドブラッドはソフトタイヤで4番手まで浮上。一方、角田裕毅はアタック中に低速走行していたハミルトンに追いつき、ラップを断念した。

    ハミルトンはすぐに手を挙げて謝罪。角田はその後、1分34秒758までタイムを伸ばし、最終的に8番手につけた。

    リンドブラッドがターン13でクラッシュ 赤旗中断
    残り約22分、大きなアクシデントが発生した。

    4番手につけていたリンドブラッドがターン13への進入でリアを失い、横向きになったままバリアへクラッシュ。マシンはフロントとリアの両方をヒットし、セッションは赤旗となった。

    リンドブラッドは無線で「みんな、ごめん」と謝罪した後、自力でマシンを降りた。身体に問題がある様子はなかった。

    F1 TVのジョリオン・パーマーは、ソフトタイヤでリアのグリップが限界を迎えていたと分析。「リンドブラッドはプッシュしていたが、またソフトタイヤが音を上げた。リアタイヤが悲鳴を上げている」と語った。

    リンドブラッドにとって今季最大級のミスとなり、レーシングブルズは夜間にマシンの修復作業を強いられることになった。


    ローソンもウォール接触 レッドブル勢にもトラブル
    リンドブラッドのクラッシュとほぼ同じ時間帯には、リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)もリアを失い、フロントとリアのタイヤをウォールに接触させていた。

    幸い大きなダメージには至らなかったものの、ローソンは無線でリアを失ったことを報告した。

    さらにフェルスタッペンも終盤に「ステアリングが突然重くなった」と訴えた。最終順位はフェルスタッペンが6番手、ローソンが10番手となったが、レッドブルには確認すべき問題が残った。

    再開後もトラフィック続出 アロンソは皮肉なサムズアップ
    リンドブラッドのマシン撤去とバリア修復が完了し、セッションは残り約13分で再開された。

    各車が一斉にピットを離れたことで、再びトラフィックが深刻化。モニュメンタル(La Monumental)ではアロンソが他車に進路を妨げられ、皮肉を込めたサムズアップを見せた。

    ルクレールもセルジオ・ペレスに引っかかり、オスカー・ピアストリはターン7でブレーキングポイントを外してランオフエリアへ直進した。

    この日はFP1から繰り返しトラフィック問題が起きており、土曜日の予選ではアウトラップとアタックラップの車両をどう整理するかが大きな焦点となりそうだ。

    ストロールにも終盤トラブル アストンマーティン・ホンダは下位
    終了直前にはランス・ストロール(アストンマーティン)にも問題が発生した。

    チームは「ランス、問題がある。マシンをスローダウンさせる必要がある」と無線で指示。ストロールはペースを落としてピットへ戻った。

    アストンマーティン・ホンダはアロンソが1分36秒780で17番手、トップから3.118秒差。ストロールは1分37秒273で20番手、3.611秒差だった。

    アロンソはクラッチ問題でセッション前半を失い、ストロールも終盤にトラブルを抱えたため、両車とも完全なプログラムを消化することはできなかった。

    スペイングランプリ アンドレア・キミ・アントネッリ

    アントネッリがトップで終了 フェラーリ2台が追走
    最終的にアントネッリの1分33秒662を上回るドライバーは現れず、メルセデスがFP1のラッセルに続いて2セッション連続でトップに立った。

    2番手ルクレールは0.113秒差、3番手ハミルトンは0.149秒差。フェラーリは速さを見せた一方、2台ともロックアップやコースオフが目立ち、メルセデスよりもマシンを扱いにくそうな様子だった。

    クラッシュしたリンドブラッドは、それでも0.228秒差の4番手。ラッセルが5番手、フェルスタッペンが6番手、ピアストリが7番手となった。

    角田は8番手。チームメイトのリンドブラッドとの差は0.868秒だった。レーシングブルズは2台ともトップ10に入り速さを示したが、一方でリンドブラッドのクラッシュによって明暗が分かれた。

    9番手にはハースのエステバン・オコンが入り、アップデートを投入したVF-26の好感触を示した。ローソンが10番手、ピエール・ガスリーが11番手、フランコ・コラピントは15番手となった。

    初日の2セッションではメルセデスがいずれも最速となったものの、フェラーリとの差は小さい。さらにレーシングブルズも一発の速さを示しており、土曜日のFP3と予選に向けて各チームがどこまでセットアップを詰められるかが焦点となる。

  • F1スペインGP フリー走行2回目 結果・タイムシート:角田裕毅は8番手

    F1スペインGP フリー走行2回目 結果・タイムシート:角田裕毅は8番手

    F1スペインGP フリー走行2回目の結果・タイムシート。9月11日(金)にマドリンクで2026年のF1世界選手権 第14戦 スペイングランプリのフリープラクティス2が行われた。

    トップタイムを記録したはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)。2番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手にルイス・ハミルトン(フェラーリ)が続いた。角田裕毅(レーシングブルズ)は8番手。アストンマーティン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが17番手、ランス・ストロールが20番手だった。

    ■ アントネッリが最速 フェラーリ勢が0.15秒以内
    フリー走行2回目はアンドレア・キミ・アントネッリが1分33秒662でトップ。シャルル・ルクレールが0.113秒差、ルイス・ハミルトンが0.149秒差で続き、メルセデスとフェラーリが上位3台を占めた。FP1最速だったジョージ・ラッセルは0.337秒差の5番手となった。

    ■ リンドブラッド4番手もクラッシュで赤旗
    レーシングブルズのアービッド・リンドブラッドは1分33秒890を記録して4番手につけたが、終盤にターン13でリアを失ってバリアにクラッシュ。マシンの前後をヒットさせ、セッションは赤旗中断となった。本人は自力でマシンを降りている。

    ■ 角田裕毅は8番手 リンドブラッドとの差は0.868秒
    角田裕毅は1分34秒758で8番手。チームメイトのリンドブラッドからは0.868秒差、トップのアントネッリからは1.096秒差だった。途中には低速走行していたハミルトンに進路を妨げられてアタックを断念する場面もあったが、24周を走行して初日のデータを積み重ねた。

    ■ ノリスはギアボックス問題でわずか2周
    ランド・ノリスは序盤にギアボックスの異常を訴えてピットへ戻り、マクラーレンはギアボックス交換を決断。作業はセッション終了までに間に合わず、ノリスはわずか2周でタイムを記録できなかった。初開催のマドリンクで貴重な走行時間を大幅に失う結果となった。

    ■ フェルスタッペン6番手 ステアリングの重さを訴える
    マックス・フェルスタッペンは一時トップタイムを記録したものの、トラックリミット違反で抹消。最終的には1分34秒063で6番手となった。終盤には「ステアリングが突然重くなった」と無線で訴えており、レッドブル・レーシングにとって確認が必要な材料となった。

    ■ ローソンもウォールに接触 レッドブル勢に不安定さ
    リアム・ローソンは10番手。リンドブラッドがクラッシュしたのと近い時間帯にリアを失い、フロントとリアのタイヤをウォールに当てる場面があった。大きなダメージは避けたが、ペースを上げるにつれてマシンが神経質になる様子がみられた。

    ■ アストンマーティン・ホンダは苦戦 アロンソ3.118秒差
    アストンマーティン・ホンダはフェルナンド・アロンソが17番手でトップから3.118秒差、ランス・ストロールが20番手で3.611秒差と下位に沈んだ。アロンソはFP1後のスタート練習で発生したクラッチトラブルの修復に時間を要し、走行開始が遅れた。ストロールも終盤にマシントラブルを抱え、スロー走行でピットへ戻っている。

    ■ 高温と交通が大きな課題に
    路面温度はセッション序盤に53度まで上昇し、タイヤのオーバーヒートが各車の課題となった。また、ブラインドコーナーの多いマドリンクではトラフィックも頻発。角田がハミルトンに引っかかったほか、アロンソやルクレールも他車に妨げられ、予選ではさらに深刻な問題になる可能性が浮上した。

    ■ 初開催マドリンクでセットアップの最適解はまだ見えず
    初開催のF1スペインGPだけに、各チームともマドリンクでのセットアップを模索している段階だ。特にソフトタイヤではリアの安定性とタイヤ温度管理が難しく、リンドブラッドのクラッシュを含めて限界付近での挙動の厳しさが表面化した。土曜日のFP3では予選に向けてさらにセットアップを詰めることになる。

    スペイングランプリ

    F1スペインGP フリー走行2回目 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム タイム GAP LAP
    1 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分33秒662   24
    2 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分33秒775 0.113 26
    3 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分33秒811 0.149 23
    4 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分33秒890 0.228 15
    5 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分33秒999 0.337 25
    6 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング 1分34秒063 0.401 22
    7 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分34秒200 0.538 24
    8 22 角田裕毅 レーシングブルズ 1分34秒758 1.096 26
    9 31 エステバン・オコン ハース 1分34秒867 1.205 26
    10 30 リアム・ローソン レッドブル・レーシング 1分34秒938 1.276 21
    11 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分34秒959 1.297 21
    12 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分35秒060 1.398 22
    13 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分35秒170 1.508 25
    14 87 オリバー・ベアマン ハース 1分35秒203 1.541 26
    15 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分35秒886 2.224 22
    16 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分36秒291 2.629 25
    17 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分36秒780 3.118 16
    18 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分36秒936 3.274 22
    19 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分37秒195 3.533 24
    20 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分37秒273 3.611 20
    21 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分37秒727 4.065 24
    22 1 ランド・ノリス マクラーレン タイムなし   2
  • アービッド・リンドブラッド F1スペインGPのFP2でクラッシュ 赤旗の原因に

    アービッド・リンドブラッド F1スペインGPのFP2でクラッシュ 赤旗の原因に

    アービッド・リンドブラッドが、2026年F1第14戦スペインGPのフリー走行2回目(FP2)でクラッシュを喫し、セッションは赤旗中断となった。

    レーシングブルズのリンドブラッドはターン13への進入でマシンのリアを失い、そのまま横向きになってバリアへ衝突。マシンはフロントとリアの両方を激しくヒットしたが、リンドブラッド自身は自力でマシンを降り、無事な様子を見せている。

    ターン13で突然リアを失いバリアへ
    初開催となるマドリンクで行われたFP2は、高い路面温度のなかで各ドライバーがセットアップとタイヤ評価を進めていた。

    リンドブラッドはセッション前半から速さを見せ、一時4番手につけるなどレーシングブルズの好調ぶりを印象づけていた。

    しかし、その後ターン13に差しかかったところでマシンのリアが突然滑り出した。リンドブラッドはコントロールを取り戻すことができず、横向きのままバリアへ。フロントとリアの双方をヒットし、コース上にストップしたことで赤旗が提示された。

    クラッシュ直後、チームは無線で状態を確認した。

    「大丈夫か、アービッド?」

    リンドブラッドはすぐに応答した。

    「うん。本当にごめん。かなり早い段階でリアを失った」

    事故の映像では、ターンイン直後にリアが大きく流れ、そのままスライドしている様子が確認できる。リンドブラッドは自力でコクピットを降りており、身体面に大きな問題はないとみられる。

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    好調レーシングブルズに痛いクラッシュ
    レーシングブルズはFP1から慎重なセットアップで走行距離を確保していたが、チーム代表のアラン・パーメインはFP2に向けて大きくタイムを伸ばせる余地があると話していた。

    実際、FP2ではリンドブラッドが上位につけ、マシンの競争力を示していた。一方、チームメイトの角田裕毅も走行を続けていたが、アタック中に低速走行していたルイス・ハミルトンに遭遇してラップを中断する場面があった。

    初開催のマドリンクは、壁が近く、ブラインドコーナーも多い。F2やF3では金曜日までに多数のクラッシュが発生しており、F1でもついに大きなアクシデントが起きる形となった。

    リンドブラッドのマシンは前後にダメージを負っており、レーシングブルズにとっては土曜日のFP3と予選を前に修復作業が大きな課題となる。F1初開催のスペインGPで速さを見せていただけに、今回のクラッシュはチームにとって痛い出来事となった。

  • アイザック・ハジャー F1復帰はバクーで再評価 メキース「回復は予定通り」

    アイザック・ハジャー F1復帰はバクーで再評価 メキース「回復は予定通り」

    アイザック・ハジャーは、左手首の負傷により2026年F1スペインGPも欠場する。レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、ハジャーの回復は予定通り進んでいると説明し、次戦アゼルバイジャンGPに向けて改めて状態を評価する方針を明らかにした。

    ハジャーはマドリードのパドックを訪れているものの、現在も左手首から前腕にかけて装具を着用している。

    レッドブルは復帰の条件を「100%の状態」としており、初開催のマドリンクで無理に復帰させることは避けた。

    ハジャーはまだ「100%ではない」
    ハジャーは夏休み終盤、トレーニングでボクシングを行っていた際に左手首を負傷。F1オランダGPを欠場すると、その後のイタリアGPにも出場できず、今回のスペインGPで3戦連続の欠場となった。

    イタリアGPではサーキットを訪れなかったハジャーだが、今回はマドリードのパドックに姿を見せている。ただし、左手首には現在も前腕の大部分を覆う装具を着けており、レッドブルはメディア対応も行わせていない。

    メキースは、スペインGPを欠場させるというチーム側の判断自体は難しいものではなかったと説明した。

    「簡単な決断だった。彼はまだ100%だと感じていない。それが我々が使っている唯一の基準だ。『100%なのか?』ということだ」

    一方、ハジャー本人にとって欠場を受け入れることは簡単ではなかったという。特に今回はF1初開催となるマドリンクだけに、新しいサーキットを走る機会を逃すことになった。

    「ただ、彼にとっては簡単な決断ではなかった。もちろん、彼はマドリンクを経験したかったからだ」

    「我々は常に、彼自身が100%だと感じられる状態での復帰を最優先すると言ってきた。体調が万全ではない状態でこのようなサーキットを走らせ、完全な回復を遅らせる可能性を冒すことに意味はない」

    次戦バクーを前に再評価
    レッドブルにとって幸いなのは、スペインGPから次戦アゼルバイジャンGPまで、ハジャーの回復に充てられる時間が確保されていることだ。

    メキースは、現時点でハジャーの回復過程に問題が生じているわけではないと強調。バクーに向けて状態を再評価するとともに、シミュレーターでの走行も予定している。

    「それが今回我々が下した判断だ。バクーまではもう少し時間があるし、率直に言って彼の回復に何か問題があるわけではない。回復は予定通り進んでいる」

    「こうした負傷には時間がかかる場合がある。我々は必要な時間をかけ、バクーの前に彼の状態を評価し、シミュレーターでも走らせる」

    したがって、現時点でアゼルバイジャンGPでの復帰が確定したわけではない。ハジャーが100%の状態に戻ったと判断できるかどうかが、バクーでF1マシンに復帰するための条件となる。

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    代役ローソンをメキースが評価
    ハジャーの欠場中、レッドブルではリアム・ローソンが代役を務めている。ローソンがレーシングブルズから移ったことで、空いたシートには角田裕毅が復帰した。

    ローソンにとってレッドブルでのF1参戦は今回が初めてではない。2025年には開幕から2戦に出場したものの、その後レーシングブルズへ戻され、角田裕毅と交代していた。

    今回はオランダGPからレッドブルに復帰し、すでに複数のレースを経験している。メキースは、ローソンがこれまで与えられた状況のなかで良い仕事をしていると評価した。

    「リアムはいい仕事をしている。ザントフォールトでは7位に入り、獲得できるポイントをすべて獲得した」

    イタリアGPでは14位に終わったものの、レース序盤にニコ・ヒュルケンベルグと接触してフロントウイングを損傷。交換のために余分なピットストップを強いられたことが結果に響いた。

    メキースによれば、純粋なレースペースではもっと上位を狙える内容だったという。

    「モンツァで我々が分析したレースペースは、実際にはかなり良かった。6位か7位、少なくとも7位でフィニッシュできるだけのペースがあった。ただ、フロントウイングを接触で傷め、追加のピットストップが必要になった。それは仕方がない」

    「ここまではいい仕事をしていると思う。マシンを乗り換えるのは決して簡単ではない。だから今週末がどうなるか見てみよう」

    ハジャーの復帰時期についてレッドブルは具体的な期限を設けず、あくまで完全回復を優先している。次戦バクーを前に行われる評価が、3戦連続でF1を欠場しているハジャーの復帰を判断する次の重要なポイントとなる。