カテゴリー: F1スペインGP

  • ジョージ・ラッセル F1スペインGP予選「タイヤがオーバーヒートしてすべて失った」

    ジョージ・ラッセル F1スペインGP予選「タイヤがオーバーヒートしてすべて失った」

    ジョージ・ラッセルは、2026年F1スペインGPの予選で6番手に終わった原因としてタイヤのオーバーヒートを挙げた。Q3最後のアタックでは途中までポールポジション争いに加わるペースを見せていたものの、ラップ終盤にタイヤが厳しくなり、タイムを失ったという。

    初開催となるマドリンクでラッセルはFP1最速と好スタートを切ったが、路面コンディションが改善していくにつれてタイヤからパフォーマンスを引き出すことに苦戦。

    予選ではQ1でトップタイムを記録したものの、最終的には今季自己ワーストタイとなる6番手にとどまった。

    Q3最終アタックで「限界まで攻めた」
    ラッセルはQ3最後のアタックについて、途中まではポールポジションを狙える手応えがあったと振り返った。

    「ポールを争える位置にはいたし、Q3最後のラップでは本当に限界まで攻めた」

    「途中ではコンマ3秒くらい速かったんだけど、ラップ終盤にタイヤがオーバーヒートして、そのアドバンテージを全部失ってしまった」

    「かなり残念だったね。みんなの差が本当に小さかったし、その結果がこの順位だ」

    ラッセルは予選Q1で最速タイムをマーク。最初のアタックではウォールに接触する場面もあったが、その後はペースを上げ、ポールポジション候補のひとりとしてQ3へ進出した。

    しかし、最後のアタックではランド・ノリスやチームメイトのキミ・アントネッリらに届かず6番手。ラッセルにとってはF1ハンガリーGP以来となる低い予選順位となった。

    路面が速くなるほどタイヤに苦戦
    ラッセルが特に問題視しているのは、週末が進み、路面のグリップが向上するにつれてタイヤをうまく使えなくなっている点だ。

    「最初にマシンに乗ったときはすごく快適だったし、自信もあった」

    「でも、路面が速くなっていくにつれて、タイヤから最大限のパフォーマンスを引き出すことに苦戦するようになった」

    「コーナーをより速く曲がれるようになるのではなく、ただスライドするようになっている。なぜそうなっているのか理解する必要がある」

    ラッセルは金曜日のFP1ではトップタイムを記録したが、FP2では5番手、土曜日のFP3では6番手と徐々に順位を落としていた。予選では一時的に速さを取り戻したものの、タイヤのオーバーヒートという問題がQ3で再び表面化した格好だ。

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    決勝でもタイヤ管理が大きな課題
    マドリンクでは金曜日からタイヤのデグラデーションやオーバーヒートが大きなテーマとなっている。ラッセル自身も初日の走行後、タイヤへの負荷の大きさについて「6ストップが最速だと思ったくらい」と冗談交じりに語っていた。

    決勝では予選以上に長いスティントでタイヤを管理する必要があるだけに、メルセデスにとって原因の解明は重要になる。

    一方で、チームメイトのアントネッリは予選でフロントローを獲得しており、マシンそのものに上位を争う速さがないわけではない。ラッセルが自身のタイヤの使い方とセットアップの問題をどこまで改善できるかが、F1スペインGP決勝での追い上げを左右することになりそうだ。

  • マックス・フェルスタッペン F1スペインGP予選「抜けるコーナーがない」

    マックス・フェルスタッペン F1スペインGP予選「抜けるコーナーがない」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1スペインGPの予選で3番手を獲得。レッドブル・レーシングのマシンには改善を感じた一方、決勝については「抜けるコーナーがない」とマドリンクのレイアウトに厳しい評価を下した。

    フェルスタッペンは1分31秒964を記録し、ポールポジションのランド・ノリスから約0.1秒差の3番手。フェラーリ勢を上回って2列目を確保した。

    今季は予選トップ3に入る機会が多くなかったこともあり、結果には満足感を示している。

    「トップ3なら満足できる」
    「僕たちとしてはとても強い予選だった。トップ3という結果にはかなり満足できると思う」

    「セットアップにいくつかいい改善を加えて、マシンをいいウインドウに入れることができた。Q1からQ3まで走るたびに積み上げていけたし、ずっと上位で競争力を保つことができた」

    予選直後のインタビューでも、フェルスタッペンはマシンについて「正直、かなりまともなウインドウに入っていた」と説明した。

    「僕たちにとって予選トップ3に入れたのはいいことだ。満足できる」

    予選に向けてマシンの感触はさらに改善し、自分が望む形でコーナーを攻められるようになった。

    「予選ではマシンをかなりいい感触にすることができたし、自分が好きなようにコーナーを攻められた。だから、僕たちにとってはとてもいい結果だと思う」

    最終セクターのデプロイメントが課題
    一方で、ポール争いで最後まで残った課題がラップ終盤のエネルギーデプロイメントだった。

    「ポールにはかなり近かったけど、実際にタイムを失ったのはほぼ最終セクターだった」

    「まだ改善の余地はある。特に最終セクターだ。そこでデプロイメント戦略に少し苦しみすぎていたと思う。今後に向けて学ばなければならない部分だ」

    公式記者会見でもフェルスタッペンは、ライバルとの違いをより具体的に説明している。

    「僕たちが少し苦しんでいるのはいつも最終セクターだ。ライバルたちと同じようなデプロイメントができていないようで、それによってタイムを合わせるのがかなり難しくなる」

    それでもQ1からQ3まで大きなミスなくタイムを積み上げることができ、自身のドライビングについて大きな取りこぼしはなかったと感じている。

    「Q1からQ2、Q3までいい形で進歩できた。自分として大きく取りこぼしたものはないと思う。マシンには僕たちが分かっているいくつかの制約があって、それに最終セクターのデプロイメントも完全にはうまくできていなかった」

    Q2ではトップタイムを記録したものの、フェルスタッペンは新品タイヤを2セット使用していたため、ライバルとの単純比較はできないとした。

    「僕は2セット使った数少ないドライバーのひとりだったと思うから、公平な比較ではない」

    「速くても抜けない」
    決勝でノリスやアントネッリに挑戦できるかと聞かれると、フェルスタッペンはマドリンク最大の問題としてオーバーテイクの難しさを挙げた。

    「厳しいと思う。仮にベストケースで自分たちの方が速かったとしても、抜けない。抜けるコーナーがないからね」

    「だから、前のドライバーがかなり激しくデグラデーションすることに頼る必要がある。ロングランは全員かなり厳しくて、デグラデーションも大きかった。それが明日の重要なポイントになると思う」

    そして冗談交じりにこう付け加えた。

    「それでも、どのコーナーで抜けばいいのかを見つけないといけないけどね」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    タイヤ管理と戦略が決勝の鍵
    レッドブルも、フリー走行で確認されたタイヤの厳しさを決勝最大のポイントとして挙げている。

    「長いレースになるし、タイヤには厳しい。だから、タイヤをうまく管理して、そこから最大限を引き出すことが重要になる。そこから何ができるか見てみよう」

    フェルスタッペンはチームの公式コメントでも、タイヤライフをコントロールできるかどうかがライバルとの戦いを左右すると語った。

    「プラクティスを見れば、タイヤライフが非常に重要になることは分かっている。ライバルと戦いたければ、そこをしっかり管理しなければならない」

    「ここではオーバーテイクのチャンスがなかなかないし、抜くのは簡単ではない。だから戦略を正しく決めることが重要になる。それができれば、レースに向けていいマシンがあると思う」

    ラ・モニュメンタルは「バッテリーがなくなる」
    注目を集めているバンクコーナー、ラ・モニュメンタル(La Monumental)についても、フェルスタッペンはF1マシンでは見た目ほど難しいコーナーではないと説明した。

    「全開で行きたかったけど、バッテリーがなくなる。だから、よりいいデプロイメントにするためにリフトする。それが僕のラ・モニュメンタル体験だよ」

    「バンク自体はクールだけど、逆にした方がよかったと思う。最初をもっとバンクさせて、そこから徐々にフラットにしていく感じだね」

    「F1マシンにはものすごいダウンフォースがある。他のカテゴリーの方が難しいと思う。他のカテゴリーでは簡単に全開という感じには見えなかった」

    コース設計を批判「ドライバーの意見を取り入れるべき」
    フェルスタッペンはマドリンクの路面グリップやイベントそのものについては高く評価する一方、レースを成立させるためのレイアウトには改善が必要だと主張した。

    「グリップは好きだ。舗装はいい仕事をしたと思う。新しいコースなのに、すでに少しバンピーすぎる場所はあるけどね」

    「でも前にも言ったように、抜けない。いくつかのブレーキングゾーンでは、ブレーキングしながらステアリングを切らなければならないような形にするべきではない。それではオーバーテイクができない」

    今後のサーキット設計ではF1ドライバーからの意見をより積極的に取り入れるべきだとも訴えた。

    「将来的にはコース設計にドライバーからのインプットを取り入れることも大きな助けになると思う」

    「いつも『スペースがないから』と言われるけど、それはナンセンスだ。サーキットには必ずオーバーテイクの機会を作る方法がある」

    ただし、初開催イベントの運営面については評価している。

    「イベントそのものはすごくクールだ。彼らは素晴らしい仕事をしたと思う。コースをこれだけ早く使える状態にしたこともそうだし、シミュレーター用の情報共有もよかった」

    「でも、よりいいレースやオーバーテイクを望むなら、変更できるコーナーはいくつかあると思う」

    今季は予選トップ3が多くなかったフェルスタッペンにとって、3番手はポジティブな結果となった。レッドブルもセットアップを改善し、決勝に向けて「いいマシン」があるとの手応えを得ている。ただし、前方のノリスとアントネッリに仕掛けるには、大きなタイヤデグラデーションを管理しながら戦略でチャンスを作ることが重要になりそうだ。

  • ルイス・ハミルトン F1スペインGP予選で失速「怪しいタイヤだった」

    ルイス・ハミルトン F1スペインGP予選で失速「怪しいタイヤだった」

    ルイス・ハミルトンは、2026年F1スペインGPの予選でQ3最初のアタックを終えて暫定ポールポジションに立ちながら、最終的に4番手に後退した。最後のアタックでは期待したグリップを得られず、チェッカー後の無線で「怪しいタイヤだった」と疑問を呈した。

    フェラーリのハミルトンは、最終アタックでマシンのバランスが変化し、アンダーステアに苦しんだと説明。さらに、予選で上位に立ったライバル勢とのパワー差にも言及し、「僕たちには匹敵できない」と語った。

    FP3のクラッシュから予選で復調
    ハミルトンにとって土曜日は順調なスタートではなかった。FP3では最終コーナーへのブレーキングでロックアップし、そのままバリアにクラッシュ。フロントウイングを大きく破損した。

    ハミルトンは当初、損傷したマシンをピットまで持ち帰ろうとしたが、フェラーリからコース上にマシンを止めるよう指示された。このクラッシュによって走行時間を失ったものの、その影響を引きずることなく予選では速さを取り戻した。

    Q1ではチームメイトのシャルル・ルクレールとともにミディアムタイヤを使用して突破。Q2を経て進出したQ3では、最初のアタックでトップタイムを叩き出し、暫定ポールポジションに立った。

    しかし、最後のアタックでは状況が変わった。ハミルトンもタイム自体はわずかに更新したものの、周囲がさらに大きくタイムを伸ばし、ランド・ノリス、キミ・アントネッリ、マックス・フェルスタッペンに逆転を許した。

    最終的にハミルトンは1分32秒013で4番手。5番手のルクレールとの差はわずか0.006秒だった。

    「怪しいタイヤだった」
    チェッカーを受けた後、ハミルトンは無線で最後に使用したタイヤについて率直な言葉を口にした。

    「怪しいタイヤのセットだった。みんなごめん。すべてを出し切ったよ」

    予選後、ハミルトンはQ3最初のアタックと最後のアタックでマシンの感触が大きく異なっていたと説明した。

    「Q3の1回目はマシンがかなり素晴らしく感じられた。でも、最後のラップではそれ以上のグリップもパワーもなかった」

    「2回目のラップも最初と同じくらい良かった。タイムもほとんど同じだったし、たしか0.05秒くらいは速かったと思う」

    異変を感じたのは、最後のアタックラップに入る直前だったという。

    「なぜか最後のラップに入るとき、最終コーナーを回ったところでアンダーステアが出た。それで『フロントタイヤがまだ入っていないのかもしれない』と思った」

    「実際にはリアのグリップが増えて、そのぶんラップ全体を通してアンダーステアが強くなっていた」

    ハミルトンはフェラーリの公式コメントでも、最終アタックをうまくまとめられなかったことが順位を落とす要因になったと振り返った。

    「セッションは僕たちが望んでいた結果では終わらなかったけど、全体としては堅実なパフォーマンスだった。マシンはずっといい感触だった」

    「Q3最初のラップは強かったけど、最後のアタックではすべてをうまくまとめることができず、それでいくつかポジションを失った」

    「4番手は僕たちが本来いられたと思う位置ではないけど、このセッションから得られるポジティブな部分もある」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    上位勢とのパワー差にも言及
    一方、ハミルトンは最後のタイヤだけを予選4番手の理由として挙げているわけではない。予選後のインタビューでは、上位勢とのパワー差についても踏み込んだ。

    FP3でのクラッシュについて尋ねられると、「FP3については特に何も言うことはない。大したことではない。予選はかなり良かった」と答え、そのうえで現在のフェラーリの競争力について語った。

    「全体的にはかなりいい感触だった。僕たちが前にいる2つの強力なエンジンと戦うためには、すべてを出し切る必要がある」

    「彼らは予選になるとエンジンを上げるのか何なのか分からないけど、僕たちにはそれに匹敵することができないように見える」

    「もっと努力しなければならない。だから、もっと努力しないといけない」

    Q3最初のアタックでは暫定ポールに立っただけに、ハミルトンにとって4番手という結果には悔しさが残った。それでも、決勝ではタイヤのデグラデーションが大きな要素になると予想している。

    「走っていて素晴らしいサーキットだ。明日は一貫性とタイヤマネジメントが重要になる。デグラデーションが大きな要素になる可能性があるから、しっかりレースを遂行して、訪れるすべてのチャンスを最大限に生かすことに集中する」

    暫定ポールから4番手に後退したハミルトンは、最後のタイヤで生じたバランス変化に加え、上位勢とのパワー差も課題として指摘した。追い抜きが難しいとみられるF1スペインGP決勝では、タイヤマネジメントを含めたレース運びが順位を上げる鍵となりそうだ。

  • フェルナンド・アロンソ ホンダF1エンジンの影響を指摘「ストレートで37km/h差」

    フェルナンド・アロンソ ホンダF1エンジンの影響を指摘「ストレートで37km/h差」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1第14戦スペインGPの予選を18番手で終え、アストンマーティンの苦戦にホンダF1のパワーユニット(PU)が大きく影響しているとの見方を示した。

    アロンソは、アストンマーティンAMR26のコーナリング性能には明確な進歩を感じている一方、「ストレートでは37km/hの差がある」とトップスピード不足を指摘した。

    母国スペインで初開催されたマドリンクで、アロンソは1分35秒388を記録したもののQ1敗退。チームメイトのランス・ストロールは水圧系の問題が疑われたため予選でタイムを記録できず、アストンマーティンは2台ともQ2へ進めなかった。

    「エンジンの影響は考えていたよりずっと大きかった」
    アロンソは前戦F1イタリアGPが開催されたモンツァよりも、マドリンクではパワーユニットの影響が小さくなることを期待していた。

    特にザントフォールトでAMR26が示したパフォーマンスを踏まえれば、いくつかの改善を加えることでマドリードではより上位を争えるとの期待があった。しかし、実際に走行するとパワーユニットの影響は予想以上だったという。

    「ザントフォールトでは最初のホンダエンジンを見て、3つか4つのことを改善すれば、ここではチャンスがあると思っていた。でも、エンジンの影響は僕たちの多くが考えていたよりずっと大きかった」

    アロンソはさらに、ストレートで抱えている速度差を具体的な数字で説明した。

    「ストレートでは37km/hの差がある。これではオーバーテイクできる場所がない」

    初開催のマドリンクでは追い抜きの難しさが週末を通じて話題となっている。後方18番手からスタートするアロンソにとって、ストレートスピードの不足は予選だけでなく決勝でも大きな課題となる。

    「FP1からマシンは改善できた」
    一方で、予選後のF1公式インタビューでアロンソは、金曜日から土曜日にかけてアストンマーティンがマシンを前進させたことを評価している。

    「難しかった。FP1から今までにマシンは改善できたと思う。でも同時に、サーキットがどう進化して、グリップレベルがどう上がっていくのかを追いかける必要もある。そこにも対応していかなければならない」

    初開催の市街地サーキットでは、走行を重ねるにつれて路面にラバーが乗り、グリップレベルが大きく変化する。アロンソは、そうしたコンディションの変化への対応も重要だったと説明した。

    「ストリートサーキットではいつも同じようなことが起きるけど、僕たちはうまくやったと思う。今日は最大限を引き出した」

    アストンマーティンのプレスリリースでも、アロンソは予選で得られた結果がおそらく現状の最大限だったとの認識を示している。

    「サーキットは難しく、高速なのでアドレナリンが高まるラップだった。今日の予選では、おそらくこれが僕たちにできる最大限だったと思う。決勝で何ができるか見てみる必要がある」

    予選18番手でも「マシンには満足していた」
    Q1敗退という結果とは対照的に、アロンソ自身は予選でのAMR26の感触についてポジティブだった。

    「今はマシンに満足していた。ウィリアムズとは0.1秒以内だったと思う。彼らはおそらく今年、予選では僕たちより最も良かったチームのひとつだから、これが現状なんだと思う」

    実際、アロンソは18番手、その前の17番手にはカルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)が並んだ。アロンソはザントフォールトとの比較からも、アストンマーティンがコーナーで大きく前進したと考えている。

    「ザントフォールトではウィリアムズから0.5秒離されていたけど、ここでは同じ0.1秒以内にいる。コーナーではものすごく改善した」

    つまりアロンソの評価では、AMR26のシャシー側は前進している。コーナリング性能が改善し、予選後には「マシンには満足していた」と語れる状態まで来ているにもかかわらず18番手にとどまったことで、パワーユニットとストレートスピードの不足がより大きな制約として浮かび上がった形だ。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    オーバーテイク困難「すべてを最大限に生かす」
    アストンマーティンのプレスリリースでアロンソは、決勝ではオーバーテイクが難しくなるとの見通しを示した。

    「オーバーテイクは難しそうだから、ポジションを上げるためにすべてを最大限に生かさなければならない」

    予選後のインタビューでも、FIA F3とFIA F2で行われたレースを引き合いに出し、同様の見解を示している。

    「明日は、まずチェッカーフラッグを見ることが最初の目標になる。そのうえで、オーバーテイクは難しくなると思う」

    「F3とF2を見ても、オーバーテイクが簡単なサーキットではなかった。でも、何が起きるか分からない。特に僕たちの前で混乱が起きれば、そこから利益を得る必要がある」

    純粋なペースとストレートスピードだけを考えれば、18番手から順位を上げるのは容易ではない。それだけに、戦略やセーフティカーなどレース中に生まれる展開を逃さないことが重要になる。

    母国ファン「今週末で一番よかった部分」
    厳しい結果となった一方、アロンソを後押ししているのがマドリードに集まった母国ファンだ。

    アストンマーティンのプレスリリースでは、スタンドから送られた声援について次のように語った。

    「今日はファンがとても熱狂的だった。グランドスタンドにたくさんの緑とエネルギーがあるのを見るのは素晴らしかった」

    さらに予選後には、「ファンが今週末で一番よかった部分だ」とも語り、厳しい週末のなかで母国からのサポートに感謝した。

    FP1からセットアップを改善し、AMR26のコーナリング性能について「ものすごく改善した」と評価しながらも、18番手でQ1敗退となったアロンソ。その理由として本人が強調したのが、想定以上に大きかったホンダF1のパワーユニットの影響だった。ストレートで37km/hの速度差があると訴えるなか、決勝ではまず完走を果たし、初開催のマドリンクで生まれる不確定要素を利用してポジションを取り戻すことを狙う。

  • アービッド・リンドブラッド F1スペインGP予選「マシンと一体になれなかった」

    アービッド・リンドブラッド F1スペインGP予選「マシンと一体になれなかった」

    アービッド・リンドブラッドは、2026年F1第14戦スペインGPの予選で10番手に入り、Q3進出を果たした。前日のFP2ではクラッシュを喫したものの、それまで4番手につける速さを見せていただけに、「Q3にいることには驚いていない」と語った。

    レーシングブルズのリンドブラッドは、FP2でターン13のバリアにクラッシュ。マシンの修復作業によって土曜日のFP3でも走行時間を大きく失った。

    「昨日は4番手だった。僕たちはものすごく速かった」
    前日のクラッシュを経験した後でQ3に進出できたことについて尋ねられたリンドブラッドは、複雑な気持ちはあるとしながらも、結果そのものは意外ではないと語った。

    「正直、昨日のことがあったからといって、驚いたとは言わない。Q3にいることには驚いていないよ。昨日は4番手だったし、僕たちはものすごく速かったからね」

    ただし、クラッシュから予選までの道のりは簡単ではなかった。マシンの修復に時間がかかり、FP3の大部分を走ることができなかった。

    「もちろん、難しい状況ではあった。残念ながらFP3の大部分に間に合うようにマシンを準備できなくて、かなりの走行時間を失った」

    FP3ではルイス・ハミルトンのクラッシュによって赤旗が提示され、バリア修復に時間を要した。この中断が結果的にリンドブラッドに追加の修復時間を与え、セッション再開後にコースへ戻ることができた。

    「実際、ルイスがクラッシュしたことで、僕はかなり運がよかった。それで再びコースに出ることができたからね」

    クラッシュ後は「昨日ほどマシンと一体になれなかった」
    マドリンクはウォールが近く、ドライバーの自信がラップタイムに大きく影響する。そのなかでリンドブラッドは、FP2でのクラッシュによって土曜日は前日ほど自信を持って攻められなかったと認めた。

    「ここは自信が重要なサーキットだから、クラッシュすればいつだって少し難しくなる。今日は少し難しかった。自信が少し足りなかったし、昨日ほどマシンと一体になれている感覚がなかった」

    金曜日には、その感覚がまったく違っていたという。

    「それは少し残念だった。昨日はただ簡単に感じられたからね。これだけ難しいサーキットなのに、マシンと一体になれていると感じていたし、僕たちはものすごく速かった」

    「だから、なぜその感覚がなくなったのかを理解する必要がある。それでも、またQ3に進めた。昨日の夜が大変だったことを考えれば、明日に向けていい結果だと思う」

    「週末をこんな形で組み立てていきたかったわけではないけど、それでもここにいられるのはいいことだよ」

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    新コースの決勝「誰も何が起きるか分からない」
    決勝では10番グリッドからポイント獲得を狙う。ただし、初開催のマドリンクだけにレース展開や最適な戦略には未知数な部分が多いとリンドブラッドは考えている。

    「難しいレースになると思う。僕たちは本当に集中して、すごくシャープでいなければならない」

    「現実として、誰も何が起きるか分からない。新しいサーキットだし、路面も難しく、タイヤもそれほど持ちそうにないからね。何が起きるか見ていく必要がある」

    特に戦略については、1ストップと2ストップのどちらが有力になるのか、使用するタイヤコンパウンドを含めて決まった答えはないという。

    「戦略の幅はすごく広い。1ストップになるのか2ストップになるのか、どのコンパウンドを使うのかも分からない」

    「だから、オープンマインドでいる必要があるし、しっかりコミュニケーションを取って、その瞬間の状況にうまく反応しなければならない」

    FP2のクラッシュとFP3での走行時間不足を乗り越え、F1スペインGP予選で再びQ3進出を果たしたリンドブラッド。金曜日ほどマシンとの一体感を得られなかったとしながらも、10番グリッドから未知数の多いマドリンクでポイント獲得を狙う。

  • ホンダF1 ストロールの予選欠場を説明「冷却システムに通常と異なるデータ」

    ホンダF1 ストロールの予選欠場を説明「冷却システムに通常と異なるデータ」

    ホンダF1は、2026年F1第14戦スペインGPの予選でランス・ストロールが走行できなかった理由について、冷却システムに通常とは異なるデータが確認されたためだったと説明した。

    初開催のマドリンクで行われた予選では、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソが18番手でQ1敗退。ストロールはコースに出ることなく予選を終え、22番手となった。

    FP3ではセッティングの改善を確認
    9月12日(土)はFP3と予選が行われた。ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎によると、予選に向けてHRC Sakuraと現地のスタッフが連携し、マドリンクに合わせたデータの最適化を進めていた。

    FP3は赤旗による中断の影響で走行時間が限られたものの、セッティングについては改善を確認できたという。

    「今日の予選に向けては、HRC Sakuraとトラックサイドの全員が一丸となり、マドリンクに合わせたデータの最適化を進めてきました。FP3は赤旗により走行時間が限られましたが、セッティングの改善を確認できました」

    ストロール車の冷却システムに異常なデータ
    しかし、予選ではストロールのマシンに問題が発生した。冷却システムから通常とは異なるデータが確認され、ストロールはガレージからコースへ出ることができなかった。

    ストロール車では前夜にパワーユニットの部品交換が行われていたことから、ホンダF1とアストンマーティンはリスクを冒さず、念のためマシンをガレージに留めることを選択した。

    折原伸太郎は次のように説明した。

    「予選では、ストロール選手の冷却システムに通常とは異なるデータを確認しました。昨夜パワーユニットの部品を交換したことを踏まえて、念のためガレージに留まることを選択しました。今後、チームとともに原因を詳しく調査します」

    ホンダF1 / ホンダ・レーシング

    アロンソも18番手でQ1敗退
    もう1台のアストンマーティンを駆るアロンソも、母国F1スペインGPの予選で苦戦した。Q1を突破することができず18番手に終わり、アストンマーティン勢は2台ともQ2へ進めなかった。

    アストンマーティンにとって厳しい予選となったなか、特にストロール車については決勝に向けて冷却システムで確認された通常とは異なるデータの原因究明が重要となる。ホンダF1はアストンマーティンとともに詳細な調査を進め、日曜日のF1スペインGP決勝に備える。

  • 角田裕毅 F1スペインGP予選で苦戦「新品タイヤよりユーズドの方がよかった」

    角田裕毅 F1スペインGP予選で苦戦「新品タイヤよりユーズドの方がよかった」

    角田裕毅は、2026年F1第14戦スペインGPの予選を15番手で終え、新品タイヤを投入しても期待していたグリップ向上を感じられなかったことを明かした。「何かがうまく噛み合わなかった」と語り、前日からペースを失った原因を突き止める必要があると説明した。

    レーシングブルズのチームメイト、アービッド・リンドブラッドは10番手でQ3進出を果たした一方、角田裕毅はQ2最後のアタックでも十分なタイムを引き出せず15番手。両者には0.880秒の差がついた。

    オーバーテイクが難しいと予想されるマドリンクだけに、角田にとって厳しい予選結果となった。

    「昨日と比べてペースが足りなかった」
    Q2で何が起きたのかと問われた角田裕毅は、明確な原因はまだ分からないとしながらも、まずペース不足を挙げた。

    「分かりません。単純にペースが足りませんでした。特に昨日と比べて、今日はペースがありませんでした」

    金曜日からの変化に加え、角田が特に違和感を覚えたのがタイヤだった。通常であれば新品タイヤを投入することでグリップが増し、ラップタイムの向上につながる。しかし、今回はユーズドタイヤの方がむしろ感触がよかったという。

    「なぜか新品タイヤよりユーズドタイヤの方が感触がよかったです。新品タイヤに替えても、タイヤから得られるはずのグリップ向上をあまり感じられなくて、何かがうまく噛み合いませんでした」

    「とにかくペースが足りなかったので、その原因を突き止めないといけません」

    オーバーテイクが難しいマドリンクで15番手
    初開催のマドリンクでは、週末を通じてオーバーテイクの難しさがひとつの焦点となっている。そのため、グリッドポジションを決める予選の重要性は高く、角田も15番手という結果へのフラストレーションを隠さなかった。

    「フラストレーションはあります。ここはオーバーテイクのチャンスがかなり限られていると思うので、予選はかなり重要です」

    それでも、角田はまだ決勝で実際にレースが行われていないことを強調。新コースだけに何が起きるか分からないとして、可能性を捨ててはいない。

    「でも、まだレースをしたわけではないので、何が起きるかは分かりません。かなり大きくグリップを失っていたので、そこは大きかったです」

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    決勝の目標は「ポイントを獲得します」
    前戦F1イタリアGPでは10位に入り、今季初ポイントを獲得した角田裕毅。マドリードでは15番グリッドから再び入賞圏を目指すことになる。

    決勝に向けた考えを尋ねられると、角田はシンプルに目標を口にした。

    「ベストを尽くして、ポイントを獲得します」

    新品タイヤで本来得られるはずのグリップ向上を感じられず、チームメイトから0.880秒離された角田裕毅。レーシングブルズは予選から決勝までの間にペース低下の原因を分析し、オーバーテイクが難しいとされるマドリンクで15番手からの挽回を狙う。

  • F1スペインGP予選 ハイライト動画:ノリスがアントネッリを0.011秒差で撃破

    F1スペインGP予選 ハイライト動画:ノリスがアントネッリを0.011秒差で撃破

    2026年F1第14戦スペインGPの予選が9月12日(土)、マドリードのマドリンクで行われ、ランド・ノリス(マクラーレン)がポールポジションを獲得した。予選の模様をハイライト動画で振り返る。

    初開催のマドリンクで繰り広げられたポール争いは最後の最後まで大接戦となった。Q3ではルイス・ハミルトン(フェラーリ)が最初のアタックで暫定トップに立った後、キミ・アントネッリ(メルセデス)が最終アタックで1分31秒835をマーク。しかし、ノリスが最後に1分31秒824を叩き出し、わずか0.011秒差で逆転した。

    ノリスは今季3回目、F1通算19回目のポールポジションを獲得。アントネッリが2番手、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が3番手、ハミルトンが4番手に続いた。

    レーシングブルズの角田裕毅はQ2で15番手となり敗退。チームメイトのアービッド・リンドブラッドは10番手でQ3進出を果たし、両者のタイム差は0.880秒だった。角田は予選後、前日と比較してペースとグリップが不足していたと説明している。

    また、母国レースを迎えたフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)とカルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)はともにQ1で敗退。オリバー・ベアマン(ハース)はFP3のクラッシュによるマシンの損傷、ランス・ストロール(アストンマーティン)はマシントラブルによって予選を走行できなかった。

    初開催のマドリンクでノリスとアントネッリがわずか0.011秒差のポール争いを演じたF1スペインGP予選。決勝のグリッドを決めた白熱のセッションをハイライト動画でチェック。

  • ランス・ストロール F1スペインGPで40グリッド降格 PU大量交換で最後尾スタート

    ランス・ストロール F1スペインGPで40グリッド降格 PU大量交換で最後尾スタート

    ランス・ストロールは、2026年F1第14戦スペインGPの決勝で最後尾グリッドからスタートすることになった。アストンマーティンがAMR26に複数の新品パワーユニット(PU)コンポーネントを投入し、合計40グリッド降格のペナルティを科された。

    マドリンクではアストンマーティン・ホンダに信頼性トラブルが相次いでおり、ストロールは予選でタイムを記録できなかった。

    金曜日のFP2でもバッテリー関連とみられる問題が発生しており、チームは決勝を前に大規模なPUコンポーネント交換に踏み切った。

    ストロールに40グリッド降格ペナルティ
    アストンマーティンはF1スペインGPで、ストロールのAMR26に5基目の内燃エンジン(ICE)、5基目のターボチャージャー、5基目のMGU-K、6基目のエナジーストア、7基目のPU-ANCを投入した。

    これらはいずれも年間使用基数の上限を超える交換となり、ペナルティの対象となった。

    今回、6基目のエナジーストアと5基目のMGU-Kにはそれぞれ5グリッド降格、5基目のICE、5基目のターボチャージャー、7基目のPU-ANCにはそれぞれ10グリッド降格が科された。

    合計すると40グリッド降格となる。

    F1の競技規則では、同一イベントで15グリッドを超える降格ペナルティを受けたドライバーは、実際の降格数にかかわらず決勝を最後尾からスタートする。そのため、ストロールはF1スペインGP決勝をグリッド後方から迎える。

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    予選では水圧トラブル疑いでタイムを記録できず
    今回のPU交換の背景には、マドリンクで続いているアストンマーティンの信頼性問題がある。

    ストロールは土曜日の予選で水圧に関連するとみられるトラブルに見舞われ、タイムを記録することができなかった。さらに金曜日のFP2終盤にも、バッテリー関連とみられる問題が発生していた。

    チームメイトのフェルナンド・アロンソも金曜日のFP1でクラッチトラブルに見舞われている。その後FP2では走行を再開したものの、初開催となるマドリンクでアストンマーティンは複数の技術的な問題を抱える週末となっている。

    決勝を見据えて新品PUを投入
    ストロールは予選でタイムを残せなかったため、もともと決勝では後方からのスタートが避けられない状況だった。そのタイミングで新品のPUコンポーネントをまとめて投入することは、今後のF1シーズンを見据えた戦略的な意味も持つ。

    特にICE、ターボチャージャー、MGU-K、エナジーストアなど複数の主要コンポーネントを一度に交換したことで、アストンマーティンはストロールのPUプールに新しいユニットを追加することができる。

    ただし、マドリンクでは金曜日からAMR26に信頼性問題が続いているだけに、まずは新品コンポーネントを投入したマシンで決勝を確実に走り切れるかが焦点となる。

    ストロールにとってF1スペインGP決勝は最後尾からの追い上げとなる。新設されたマドリンクでは追い抜きの難しさも指摘されており、アストンマーティンにとってはPUの信頼性を確認しながら、どこまで順位を取り戻せるかが課題となる。

  • F1スペインGP予選 詳報:ランド・ノリスが0.011秒差でPP 角田裕毅はQ2敗退

    F1スペインGP予選 詳報:ランド・ノリスが0.011秒差でPP 角田裕毅はQ2敗退

    2026年F1第14戦スペインGPの予選が9月12日(土)、マドリードのマドリンクで行われ、ランド・ノリス(マクラーレン)が1分31秒824をマークしてポールポジションを獲得した。2番手キミ・アントネッリ(メルセデス)との差はわずか0.011秒だった。

    3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が入り、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が4番手。レーシングブルズの角田裕毅はQ2で15番手となり、10番手でQ3進出を果たしたチームメイトのアービッド・リンドブラッドに0.880秒差をつけられて予選を終えた。

    Q1:ラッセル首位 角田裕毅は突破 アロンソとサインツJr.が敗退
    初開催となるマドリンクでの予選は、高い路面温度のなかでスタートした。キャデラック勢が新品ソフトで早々にコースへ向かう一方、フェルスタッペン、シャルル・ルクレール、ハミルトンはミディアムを選択。マクラーレン勢とメルセデス勢はソフトで走行を開始した。

    序盤から路面コンディションの改善が大きく、タイムは次々と更新された。一時はリアム・ローソン(レッドブル・レーシング)がトップに浮上するなど、中団勢を含めて僅差の争いとなった。

    終盤には母国レースを迎えたフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)がタイムを更新し、一時リンドブラッドを脱落圏に押し出した。しかし、リンドブラッドも最後のアタックで12番手まで順位を上げ、角田裕毅とともにQ2進出を決めた。

    Q1のトップはジョージ・ラッセル(メルセデス)。チームメイトのアントネッリを約0.05秒上回った。

    一方、カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は17番手、アロンソは18番手で敗退。セルジオ・ペレスが19番手、バルテリ・ボッタスが20番手となり、キャデラック勢も2台そろってQ1で姿を消した。

    さらにサインツJr.は、ボッタスの走行を妨害した疑いで予選後の審議対象となった。

    オリバー・ベアマン(ハース)はFP3でクラッシュしたマシンの損傷が大きく、チームが予選開始までに修復できなかったため出走できなかった。また、ランス・ストロール(アストンマーティン)も水圧系の問題が疑われたことでガレージから出ることができず、タイムを記録しなかった。

    F1スペインGP予選 カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)

    Q2:フェルスタッペン首位 角田裕毅は15番手で敗退
    16台で争われたQ2では、アントネッリとラッセルが早々にアタックを開始。アントネッリが1分32秒603をマークして基準タイムを作ったが、フェルスタッペンがこれを0.046秒上回ってトップに立った。

    Q1から徐々に速さを増していたフェルスタッペンは、そのままQ2をトップで通過。ポールポジション争いに向けて存在感を強めた。

    中団は非常に接近した争いとなり、終盤にはフランコ・コラピント(アルピーヌ)がトップ10に飛び込んでQ3進出圏を確保。FP2でクラッシュを喫したリンドブラッドも、修復されたVCARB 03で10番手に入りQ3進出を果たした。

    一方、角田裕毅は最後のアタックでタイムを更新できず15番手で敗退。Q3進出を決めた10番手リンドブラッドに対して0.880秒差となり、レーシングブルズ勢で明暗が分かれた。

    予選後、角田裕毅は前日からペースを失ったことに加え、新品タイヤで十分なグリップを得られなかったことを課題に挙げた。

    「昨日と比べてペースが足りませんでした。新品よりユーズドの方が感触がよく、グリップがなかったので原因を調べる必要があります」

    アウディは週末を通して上位争いに顔を出していたものの、Q3には2台とも届かなかった。ニコ・ヒュルケンベルグが11番手、ガブリエル・ボルトレトが12番手。13番手エステバン・オコン(ハース)は、前戦F1イタリアGPでポールポジションを獲得したピエール・ガスリー(アルピーヌ)を上回った。

    Q2敗退は11番手ヒュルケンベルグ、12番手ボルトレト、13番手オコン、14番手ガスリー、15番手角田裕毅、16番手アレックス・アルボン(ウィリアムズ)となった。

    F1スペインGP予選 角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    Q3:ハミルトン暫定首位 ポール争いは最後の一周へ
    ポールポジションを争うQ3には、メルセデス、フェラーリ、マクラーレンの各2台に加え、レッドブル・レーシングのフェルスタッペンとローソン、アルピーヌのコラピント、レーシングブルズのリンドブラッドが進出した。

    最初のアタックではアントネッリが1分32秒140をマークしてトップに立ったが、ハミルトンが1分32秒079を叩き出し、0.061秒上回って暫定ポールに浮上。ラッセルも上位につけ、各チームが最後のアタックに勝負を懸ける展開となった。

    最終アタックではルクレールが一時2番手に浮上し、続いてハミルトンが再び2番手へ。しかし、アントネッリが1分31秒835までタイムを縮めて暫定ポールポジションを奪った。

    その時点でメルセデスにポールポジションが傾いたかに見えたが、最後にそのタイムを上回ったのがノリスだった。

    F1スペインGP予選 ランド・ノリス(マクラーレン)

    ノリスが1分31秒824 アントネッリに0.011秒差
    ノリスは最後のアタックでセクターをまとめ、1分31秒824を記録。アントネッリをわずか0.011秒上回り、初開催のマドリンクでポールポジションを獲得した。

    ノリスにとって今季3回目、F1通算19回目のポールポジション。現F1ワールドチャンピオンが最後の最後でアントネッリからトップの座を奪う劇的な結末となった。

    3番手には1分31秒964のフェルスタッペンが入り、ノリスとの差は0.140秒。ハミルトンは最初のアタックで暫定トップに立ったものの、最終的には1分32秒013で4番手となった。

    5番手ルクレールは1分32秒019で、ハミルトンとの差はわずか0.006秒。6番手ラッセル、7番手オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、8番手ローソン、9番手コラピント、10番手リンドブラッドというトップ10となった。

    ノリスは予選後、ポールポジションを決めた最後のアタックを自身のキャリアでも最高のラップのひとつだったと振り返った。

    「自分が何をしたいのかは分かっていたけど、頭がそれをやらせてくれるかどうかだった。ラップを終えた時は『これは本当に良かった』と思ったよ」

    「最後のラップはアドレナリンがすごかったけど、リラックスしてすべてを自然に流れさせる必要があった。マシンの感触も良かったし、最終コーナー以外はほぼ完璧だった。あそこではウォールに当たったと思ったよ」

    初開催のマドリンクで行われたF1スペインGP予選は、ノリスとアントネッリの差がわずか0.011秒という大接戦で決着した。ノリス、アントネッリ、フェルスタッペン、ハミルトンと異なる4チームのドライバーがトップ4を占めるなか、15番手からスタートする角田裕毅にとっては、前日から失ったペースとグリップ不足の原因を突き止め、決勝で巻き返せるかが焦点となる。

    2026年F1第14戦 スペインGP予選 結果

    1.ランド・ノリス(マクラーレン) 1分31秒824
    2.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) +0.011
    3.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) +0.140
    4.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) +0.189
    5.シャルル・ルクレール(フェラーリ) +0.195
    6.ジョージ・ラッセル(メルセデス) +0.325
    7.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) +0.470
    8.リアム・ローソン(レッドブル) +0.492
    9.フランコ・コラピント(アルピーヌ) +1.079
    10.アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ) +1.217
    11.ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    12.ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    13.エステバン・オコン(ハース)
    14.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    15.角田裕毅(レーシングブルズ)
    16.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    17.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    18.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    19.セルジオ・ペレス(キャデラック)
    20.バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    21.オリバー・ベアマン(ハース)
    22.ランス・ストロール(アストンマーティン)