2026年F1第14戦スペインGPの予選が9月12日(土)、マドリードのマドリンクで行われ、ランド・ノリス(マクラーレン)が1分31秒824をマークしてポールポジションを獲得した。2番手キミ・アントネッリ(メルセデス)との差はわずか0.011秒だった。
3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が入り、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が4番手。レーシングブルズの角田裕毅はQ2で15番手となり、10番手でQ3進出を果たしたチームメイトのアービッド・リンドブラッドに0.880秒差をつけられて予選を終えた。
Q1:ラッセル首位 角田裕毅は突破 アロンソとサインツJr.が敗退
初開催となるマドリンクでの予選は、高い路面温度のなかでスタートした。キャデラック勢が新品ソフトで早々にコースへ向かう一方、フェルスタッペン、シャルル・ルクレール、ハミルトンはミディアムを選択。マクラーレン勢とメルセデス勢はソフトで走行を開始した。
序盤から路面コンディションの改善が大きく、タイムは次々と更新された。一時はリアム・ローソン(レッドブル・レーシング)がトップに浮上するなど、中団勢を含めて僅差の争いとなった。
終盤には母国レースを迎えたフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)がタイムを更新し、一時リンドブラッドを脱落圏に押し出した。しかし、リンドブラッドも最後のアタックで12番手まで順位を上げ、角田裕毅とともにQ2進出を決めた。
Q1のトップはジョージ・ラッセル(メルセデス)。チームメイトのアントネッリを約0.05秒上回った。
一方、カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は17番手、アロンソは18番手で敗退。セルジオ・ペレスが19番手、バルテリ・ボッタスが20番手となり、キャデラック勢も2台そろってQ1で姿を消した。
さらにサインツJr.は、ボッタスの走行を妨害した疑いで予選後の審議対象となった。
オリバー・ベアマン(ハース)はFP3でクラッシュしたマシンの損傷が大きく、チームが予選開始までに修復できなかったため出走できなかった。また、ランス・ストロール(アストンマーティン)も水圧系の問題が疑われたことでガレージから出ることができず、タイムを記録しなかった。

Q2:フェルスタッペン首位 角田裕毅は15番手で敗退
16台で争われたQ2では、アントネッリとラッセルが早々にアタックを開始。アントネッリが1分32秒603をマークして基準タイムを作ったが、フェルスタッペンがこれを0.046秒上回ってトップに立った。
Q1から徐々に速さを増していたフェルスタッペンは、そのままQ2をトップで通過。ポールポジション争いに向けて存在感を強めた。
中団は非常に接近した争いとなり、終盤にはフランコ・コラピント(アルピーヌ)がトップ10に飛び込んでQ3進出圏を確保。FP2でクラッシュを喫したリンドブラッドも、修復されたVCARB 03で10番手に入りQ3進出を果たした。
一方、角田裕毅は最後のアタックでタイムを更新できず15番手で敗退。Q3進出を決めた10番手リンドブラッドに対して0.880秒差となり、レーシングブルズ勢で明暗が分かれた。
予選後、角田裕毅は前日からペースを失ったことに加え、新品タイヤで十分なグリップを得られなかったことを課題に挙げた。
「昨日と比べてペースが足りませんでした。新品よりユーズドの方が感触がよく、グリップがなかったので原因を調べる必要があります」
アウディは週末を通して上位争いに顔を出していたものの、Q3には2台とも届かなかった。ニコ・ヒュルケンベルグが11番手、ガブリエル・ボルトレトが12番手。13番手エステバン・オコン(ハース)は、前戦F1イタリアGPでポールポジションを獲得したピエール・ガスリー(アルピーヌ)を上回った。
Q2敗退は11番手ヒュルケンベルグ、12番手ボルトレト、13番手オコン、14番手ガスリー、15番手角田裕毅、16番手アレックス・アルボン(ウィリアムズ)となった。

Q3:ハミルトン暫定首位 ポール争いは最後の一周へ
ポールポジションを争うQ3には、メルセデス、フェラーリ、マクラーレンの各2台に加え、レッドブル・レーシングのフェルスタッペンとローソン、アルピーヌのコラピント、レーシングブルズのリンドブラッドが進出した。
最初のアタックではアントネッリが1分32秒140をマークしてトップに立ったが、ハミルトンが1分32秒079を叩き出し、0.061秒上回って暫定ポールに浮上。ラッセルも上位につけ、各チームが最後のアタックに勝負を懸ける展開となった。
最終アタックではルクレールが一時2番手に浮上し、続いてハミルトンが再び2番手へ。しかし、アントネッリが1分31秒835までタイムを縮めて暫定ポールポジションを奪った。
その時点でメルセデスにポールポジションが傾いたかに見えたが、最後にそのタイムを上回ったのがノリスだった。

ノリスが1分31秒824 アントネッリに0.011秒差
ノリスは最後のアタックでセクターをまとめ、1分31秒824を記録。アントネッリをわずか0.011秒上回り、初開催のマドリンクでポールポジションを獲得した。
ノリスにとって今季3回目、F1通算19回目のポールポジション。現F1ワールドチャンピオンが最後の最後でアントネッリからトップの座を奪う劇的な結末となった。
3番手には1分31秒964のフェルスタッペンが入り、ノリスとの差は0.140秒。ハミルトンは最初のアタックで暫定トップに立ったものの、最終的には1分32秒013で4番手となった。
5番手ルクレールは1分32秒019で、ハミルトンとの差はわずか0.006秒。6番手ラッセル、7番手オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、8番手ローソン、9番手コラピント、10番手リンドブラッドというトップ10となった。
ノリスは予選後、ポールポジションを決めた最後のアタックを自身のキャリアでも最高のラップのひとつだったと振り返った。
「自分が何をしたいのかは分かっていたけど、頭がそれをやらせてくれるかどうかだった。ラップを終えた時は『これは本当に良かった』と思ったよ」
「最後のラップはアドレナリンがすごかったけど、リラックスしてすべてを自然に流れさせる必要があった。マシンの感触も良かったし、最終コーナー以外はほぼ完璧だった。あそこではウォールに当たったと思ったよ」
初開催のマドリンクで行われたF1スペインGP予選は、ノリスとアントネッリの差がわずか0.011秒という大接戦で決着した。ノリス、アントネッリ、フェルスタッペン、ハミルトンと異なる4チームのドライバーがトップ4を占めるなか、15番手からスタートする角田裕毅にとっては、前日から失ったペースとグリップ不足の原因を突き止め、決勝で巻き返せるかが焦点となる。
2026年F1第14戦 スペインGP予選 結果
1.ランド・ノリス(マクラーレン) 1分31秒824
2.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) +0.011
3.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) +0.140
4.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) +0.189
5.シャルル・ルクレール(フェラーリ) +0.195
6.ジョージ・ラッセル(メルセデス) +0.325
7.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) +0.470
8.リアム・ローソン(レッドブル) +0.492
9.フランコ・コラピント(アルピーヌ) +1.079
10.アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ) +1.217
11.ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
12.ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
13.エステバン・オコン(ハース)
14.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
15.角田裕毅(レーシングブルズ)
16.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
17.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
18.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
19.セルジオ・ペレス(キャデラック)
20.バルテリ・ボッタス(キャデラック)
21.オリバー・ベアマン(ハース)
22.ランス・ストロール(アストンマーティン)
