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  • F1スペインGP決勝 詳報:アントネッリが初代マドリンク王者 角田裕毅14位

    F1スペインGP決勝 詳報:アントネッリが初代マドリンク王者 角田裕毅14位

    2026年F1第14戦スペインGPの決勝が9月13日(日)にマドリードのマドリンクで行われ、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが優勝。2番グリッドから57周のレースを制し、F1初開催となったマドリンクの初代ウイナーに輝いた。

    2位にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、3位にはポールポジションからスタートしたランド・ノリス(マクラーレン)が入った。

    レーシングブルズの角田裕毅は15番グリッドから14位。スタート直後にはカルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)と接触する場面もあり、ポイント獲得には届かなかった。チームメイトのアービッド・リンドブラッドは9位入賞。アストンマーティン・ホンダはフェルナンド・アロンソが17位、ランス・ストロールはリタイアに終わった。

    3種類のタイヤに分かれてスタート
    決勝前のマドリンクは高温となり、各チームは大きく異なるタイヤ戦略を採用した。ポールのノリスと2番手アントネッリはミディアム。3番手フェルスタッペンと4番手ルイス・ハミルトンはソフトを選択した。

    一方、シャルル・ルクレール、ジョージ・ラッセル、オスカー・ピアストリ、リアム・ローソンはハードでスタート。ガブリエル・ボルトレト、ピエール・ガスリー、角田裕毅、アロンソ、バルテリ・ボッタス、サインツJr.、ストロール、オリバー・ベアマンもハードを選んだ。

    ミディアムはノリス、アントネッリのほか、フランコ・コラピント、リンドブラッド、エステバン・オコン、アレクサンダー・アルボン、セルジオ・ペレス。ニコ・ヒュルケンベルグはソフトを履き、序盤から順位を上げる戦略に出た。

    ターン1から混乱 アントネッリが2度コース外へ
    スタートではノリスとアントネッリがターン1で並び、アントネッリがイン側へ飛び込んだものの、止まり切れず最初のシケインをカット。ノリスが首位を守った。

    その後もアントネッリはノリスへ仕掛けたが、再びコース外へ。これを見逃さなかったフェルスタッペンがBunkerでアントネッリを抜き、2番手へ浮上した。

    しかし、フェルスタッペンもスタート直後にターン1でコース外へ出ながらハミルトンの前に残ったことで問題となった。ハミルトンはポジションを返すべきだと主張し、フェルスタッペンは逆に「ハミルトンが僕にぶつかりそうだった」「コントロールを失っていた」と無線で訴えた。

    それでもレッドブルはペナルティ回避を優先し、フェルスタッペンに順位返上を指示。フェルスタッペンはアントネッリとハミルトンを先行させ、4番手まで後退した。

    ラッセルとピアストリ接触 角田裕毅もサインツJr.と接触
    後方でもスタート直後から接触が相次いだ。ラッセルとピアストリが接触し、ピアストリはフロントウイングのエンドプレートを損傷。序盤から空力性能を失い、ペースに影響を受けた。

    角田裕毅もターン1でサインツJr.と接触。サインツJr.がブレーキングでロックアップし、角田とホイール同士を接触させた。一件はレースコントロールに記録された。

    ピアストリはスタートで大きく順位を落とし、コラピントやローソンにも先行を許した。一方、ノリスは混乱を抜け出してクリーンエアを確保し、序盤から首位を固めていった。


    ハミルトンにブレーキトラブル 序盤でリタイア
    フェラーリのハミルトンには序盤からブレーキトラブルが発生した。ペースを維持できなくなり、フェルスタッペン、ルクレール、ラッセルらに次々と抜かれた。

    ハミルトンは無線でブレーキが効かないと訴え、止まり切れないことを恐れて加速もできない状態に陥った。問題は急速に悪化し、フェラーリは序盤でマシンをピットへ戻してリタイアさせた。

    ハミルトンが脱落する一方、ノリスはアントネッリとの差を広げ、序盤のレースを支配。アントネッリがコース外へ出る場面もあり、ノリスのリードは4秒以上に広がった。

    アロンソとサインツJr.が接触 サインツJr.に5秒ペナルティ
    ホームレースを戦うスペイン人同士にも接触が発生した。アロンソとサインツJr.がターン5で争い、アロンソはサインツJr.にウォール側へ押しやられたと主張した。

    スチュワードは接触を審議し、サインツJr.に5秒のタイムペナルティを科した。両者ともこの時点でトップ10圏外を走っており、地元ファンにとっては厳しい展開となった。

    ストロール停止でVSC ノリスの独走が一転
    レースの流れを決定的に変えたのが14周目だった。ストロールがターン20でブレーキトラブルによりマシンを止め、バーチャル・セーフティカー(VSC)が導入された。

    この時点でノリスはアントネッリに6秒以上のリードを築いていたが、VSCが出たタイミングが明暗を分けた。アントネッリ、フェルスタッペン、ラッセルはすぐにピットへ入り、減速区間を利用してロスタイムを抑えてタイヤ交換を完了。一方、ノリスはすでにピット入口を通過しており、もう1周する必要があった。

    ストロールのマシンは短時間でバリアの外へ撤去され、ノリスがピット入口へ戻る前にVSCは終了。ノリスは通常のレーシングスピード下でピットストップを強いられたうえ、タイヤ交換にも約7秒を要した。

    序盤に築いた大きなリードは完全に消え、ルクレール、アントネッリ、フェルスタッペン、ラッセルに続く5番手まで後退した。VSCのタイミングとスローストップが重なり、ノリスの勝利への道は大きく狂った。


    ルクレールが首位 アントネッリが実質トップへ
    VSC中にピットへ入らなかったルクレールが首位に浮上。2番手アントネッリ、3番手フェルスタッペン、4番手ラッセル、5番手ノリスというオーダーになった。

    ルクレールはスタートから履くハードタイヤで走行を続け、フェラーリはセーフティカーや赤旗が出る可能性を見ながら長い第1スティントを選択した。

    一方、すでにピットストップを終えていたアントネッリが実質的なトップ。ハードタイヤの耐久性が予想以上に高かったこともあり、ルクレールは首位を維持しながら長く引っ張ることが可能になった。

    アントネッリにステアリングの違和感 メルセデスは異常確認できず
    VSC後に実質的な首位となったアントネッリだったが、中盤には「ステアリングホイールの感触がおかしい」と無線で訴えた。

    メルセデスはテレメトリを確認したものの、データ上で明確な異常は発見できなかった。さらにチームは、トラックリミット違反を重ねればタイムペナルティを受ける可能性があるとして注意を促した。

    それでもアントネッリはハードタイヤを管理しながらペースを維持。ルクレールがピットへ入るまで、実質的なトップの座を守り続けた。

    ハードタイヤが予想以上の耐久性 ラッセルは2ストップへ
    レース中盤になると、ハードタイヤのデグラデーションが想定ほど大きくないことが明らかになった。ルクレールをはじめ、ローソン、ピアストリ、ガスリー、ボルトレトらも長い第1スティントを続けた。

    その中でメルセデスはラッセルを2ストップへ切り替えた。ラッセルは2度目のピットストップ後、「なぜピットに入れた? ノリスを抑えられた」と無線で戦略に疑問を呈した。

    ハードが最後まで持つ可能性が高まるにつれ、2ストップを選んだラッセルは上位争いから距離を置かれる形となった。

    ノリスが反撃 フェルスタッペンを追う
    VSCで勝機を失ったノリスだったが、クリーンエアを得るとペースを上げ始めた。マクラーレンはハードタイヤの状態が良好だと判断し、ノリスにプッシュを指示。ノリスはファステストラップを刻みながら前方との差を削った。

    39周目にはウォールをかすめる場面もあったが、大きなダメージなく走行を継続。やがてフェルスタッペンとの差を1秒台まで縮め、再び表彰台争いに加わった。

    ピアストリは序盤のフロントウイング損傷に苦しみながら中団で順位を回復。ボルトレト、コラピント、リンドブラッドらと激しいトップ10争いを繰り広げた。

    ルクレールが48周終了まで粘る セーフティカーに賭ける
    フェラーリはルクレールをコース上に残し続けた。狙いはセーフティカー、あるいは赤旗が出た場合にピットロスを抑え、表彰台争いへ加わることだった。

    しかし、大きなアクシデントは起こらず、ルクレールは48周を終えたところでピットイン。新品ソフトへ交換した。

    ルクレールはラッセルの前となる4番手でコースへ復帰。これでアントネッリが正式に首位となり、フェルスタッペン、ノリスが続いた。残り周回でトップ3による勝負が始まった。

    アントネッリがペースアップ ノリスはフェルスタッペンに接近
    ルクレールがピットへ入ると、アントネッリはペースを上げてフェルスタッペンとの差を広げ始めた。

    その一方でフェルスタッペンの背後にはノリスが迫った。ノリスは終盤に1秒以内まで接近し、オーバーテイクの機会をうかがった。

    アントネッリは終盤にウォールへ触れる場面もあったが、マシンに致命的な問題はなく首位を維持。タイヤを管理しながら残り周回を走り切る態勢に入った。

    フェルスタッペンがターン5をカット ノリス最大のチャンス
    終盤、フェルスタッペンがターン5でコース外へ出る場面が発生。これによりノリスが一気に接近し、2位奪取の最大のチャンスを迎えた。

    ノリスはフェルスタッペンに並びかけたものの、完全に前へ出ることはできず、フェルスタッペンが2番手を守った。

    ノリスは無線で、フェルスタッペンがコース外へ出なければ自分が抜いていたはずだと主張。レース後、スチュワードはフェルスタッペンの走行を確認したものの、「さらなる調査なし」と判断した。

    スペイングランプリ 2026年のF1世界選手権

    アントネッリが今季8勝目 マドリンク初代ウイナーに
    57周のレースを走り切り、アントネッリがトップチェッカー。2番グリッドから今季8勝目を挙げ、初開催となったマドリンクで最初のF1ウイナーとなった。

    2位にはフェルスタッペン、3位にはノリス。序盤にレースを支配したノリスはVSCのタイミングとスローストップによって勝利を逃した。

    4位はルクレール、5位はラッセル。ローソンが6位に入り、レッドブルでの代役3戦目で好結果を残した。7位コラピント、8位ピアストリ、9位リンドブラッド、10位ヒュルケンベルグとなった。

    アントネッリはこの勝利でドライバーズ選手権のリードをさらに拡大。チームメイトのラッセルに対するリードは81ポイントとなった。

    アントネッリ「ランドが勝つに値したと思う」
    優勝したアントネッリは、タイヤマネジメントを含めて非常に難しいレースだったと振り返った。また、VSCで不運に見舞われたノリスについて、勝利に値する走りだったとの見方を示した。

    「とても難しいレースだった。まったく簡単ではなかったし、特にタイヤをマネジメントするのが大変だった」

    「勝てたのはうれしいけど、ランドが今日は勝つに値したと思うから、それほどいい気分ではない。でも、もちろんこの勝利は受け取るよ」

    「全体としてはとても強いレースだった。特に最後のハードでは本当にいいペースがあったし、これからもプッシュしていくよ」

    フェルスタッペン「レースペースを考えれば素晴らしい結果」
    2位のフェルスタッペンは、レッドブルのレースペースを考えれば満足できる結果だったと評価した。

    「レースペースを考えれば、僕たちにとって素晴らしい結果だった。ランドがVSCで不運だったことは分かっている。彼がどれだけ僕に追いついてきたかを見ても、2位は素晴らしい結果だ」

    終盤にはノリスから強いプレッシャーを受けたが、最後までポジションを守って2位表彰台を獲得した。

    ノリス「完璧なレースだったけど運が味方しなかった」
    3位のノリスは、VSCによってレースの流れが変わったことを悔やんだ。

    「VSCはその後に出たから、僕には何もできなかった。キミとマックスにはおめでとうと言いたい。今日は2人とも素晴らしいレースをした。僕たちには運がなかったけど、追いつこうと全力を尽くした」

    「厳しいレースだった。勝利が僕たちの手から離れていってしまった。勝つに値するレースだったと思うけど、受け入れるしかない」

    「僕は本当に懸命に取り組んでいるし、マシンからかなり多くを引き出せていると感じている。今日は完璧なレースができたと思う。ただ、運が味方しなかった」

    角田裕毅 スペイングランプリ

    角田裕毅14位 リンドブラッドは9位入賞
    角田裕毅は15番グリッドからハードタイヤでスタート。序盤のターン1でサインツJr.と接触する場面もあり、厳しいレースを強いられた。

    その後もポイント圏へ進出するだけのペースを得られず、14位でフィニッシュ。レーシングブルズ復帰後3戦目となったスペインGPでもポイント獲得には届かなかった。

    一方、チームメイトのリンドブラッドは10番グリッドから9位に入り、ポイントを獲得。角田はチームメイトから5ポジション後方でレースを終えることになった。

    アストンマーティン・ホンダ無得点 アロンソ17位
    アストンマーティン・ホンダにとっては厳しいホームレースとなった。アロンソは後方からのスタートとなり、サインツJr.との接触もありながら17位でフィニッシュ。ポイント獲得には遠く及ばなかった。

    ストロールはブレーキトラブルによってターン20で停止し、リタイア。これによって出されたVSCが結果的に勝敗を大きく左右することになった。

    アストンマーティン・ホンダは2台とも無得点でスペインGPを終えた。

    ペレスは水系統の問題 サインツJr.も完走できず
    リタイアは4台。ハミルトンとストロールがともにブレーキトラブルでレースを終えたほか、ペレスは水系統の問題が疑われるトラブルによってリタイアした。

    サインツJr.もマシントラブルによってホームレースを完走できず。予選でのグリッド降格、角田やアロンソとの接触、5秒ペナルティに続き、厳しい週末となった。

    初開催のマドリンクでは、事前に懸念されていた赤旗やセーフティカーによる大混乱は起こらなかった。それでも、わずかなVSCのタイミングがレース全体を大きく動かした。

    序盤を支配したノリスが最大の不運に見舞われる一方、その機会を最大限に生かしたアントネッリが勝利。タイヤ戦略、ピットストップ、トラックポジションが最後まで勝敗を左右するF1スペインGPとなった。

  • F1ポイントランキング スペインGP終了時:キミ・アントネッリが首位独走

    F1ポイントランキング スペインGP終了時:キミ・アントネッリが首位独走

    2026年F1第14戦スペインGPの決勝を終え、ドライバーズおよびコンストラクターズ選手権のポイントランキングが更新された。優勝したアンドレア・キミ・アントネッリが大量25ポイントを加算し、ランキング首位の座をさらに強固なものとしている。

    コンストラクターズ選手権では、アントネッリの優勝とジョージ・ラッセルの5位によってメルセデスが35ポイントを獲得。合計503ポイントまで伸ばし、2位フェラーリとの差を145ポイントに広げた。

    アントネッリが292ポイントで首位独走
    スペインGPを制したアンドレア・キミ・アントネッリは、267ポイントから292ポイントへと伸ばした。今季のタイトル争いでさらに大きなリードを築いている。

    2位はジョージ・ラッセル。スペインGPを5位で終えて10ポイントを加え、211ポイントとした。これによりアントネッリとの差は81ポイントとなった。

    スペインGPでノーポイントに終わったルイス・ハミルトンは191ポイントで3位を維持。ただし、3位表彰台を獲得したランド・ノリスが15ポイントを加えて186ポイントとなり、その差はわずか5ポイントまで縮まった。

    4位でフィニッシュしたシャルル・ルクレールは167ポイントでランキング5位。スペインGPで2位に入ったマックス・フェルスタッペンは18ポイントを加え、145ポイントまで伸ばしたが、ランキングは6位のままとなっている。

    オスカー・ピアストリは8位の4ポイントを加えて120ポイントで7位。負傷によりスペインGPを欠場したアイザック・ハジャーは71ポイントで8位を維持した。

    レッドブル・レーシングのリアム・ローソンは6位に入り8ポイントを獲得。通算59ポイントとしてランキング9位につけている。10位は41ポイントのピエール・ガスリーとなっている。

    角田裕毅は20位 1ポイントのまま
    レーシングブルズの角田裕毅はスペインGP決勝を14位で終え、ポイントを獲得することはできなかった。

    前戦イタリアGPで今季初ポイントを獲得した角田裕毅は、合計1ポイントのままドライバーズランキング20位。チームメイトのアービッド・リンドブラッドはスペインGPで9位に入り2ポイントを追加し、31ポイントで11位となっている。

    また、7位に入ったフランコ・コラピントは6ポイントを加え、27ポイントでランキング12位。10位のニコ・ヒュルケンベルグは今季7ポイント目を獲得した。

    メルセデスが500ポイント突破
    コンストラクターズ選手権では、メルセデスがスペインGPで最大の収穫を得た。

    アントネッリの優勝による25ポイントとラッセルの5位による10ポイントを合わせて35ポイントを獲得し、通算503ポイント。今季初めて500ポイントの大台を突破した。

    2位フェラーリはルクレールの4位による12ポイントを加えて358ポイント。メルセデスとの差は145ポイントに拡大した。

    マクラーレンはノリスの3位とピアストリの8位によって19ポイントを獲得し、306ポイントで3位。フェラーリとの差は52ポイントとなっている。

    レッドブル・レーシングはフェルスタッペンの2位とローソンの6位で26ポイントを加え、230ポイントで4位。マクラーレンとの差は76ポイントとなった。

    5位レーシングブルズはリンドブラッドの9位による2ポイントを加えて77ポイント。6位アルピーヌはコラピントの7位によって68ポイントとなり、両チームの差は9ポイントに縮まった。

    以下、ハースが21ポイント、アウディが17ポイント、ウィリアムズが11ポイント、アストンマーティンが3ポイント。キャデラックは依然としてノーポイントとなっている。

    スペイングランプリ 2026年のF1世界選手権

    2026年F1ドライバーズランキング
    1.アンドレア・キミ・アントネッリ:292ポイント
    2.ジョージ・ラッセル:211ポイント
    3.ルイス・ハミルトン:191ポイント
    4.ランド・ノリス:186ポイント
    5.シャルル・ルクレール:167ポイント
    6.マックス・フェルスタッペン:145ポイント
    7.オスカー・ピアストリ:120ポイント
    8.アイザック・ハジャー:71ポイント
    9.リアム・ローソン:59ポイント
    10.ピエール・ガスリー:41ポイント
    11.アービッド・リンドブラッド:31ポイント
    12.フランコ・コラピント:27ポイント
    13.オリバー・ベアマン:18ポイント
    14.ガブリエル・ボルトレト:10ポイント
    15.ニコ・ヒュルケンベルグ:7ポイント
    16.カルロス・サインツJr.:6ポイント
    17.アレクサンダー・アルボン:5ポイント
    18.エステバン・オコン:3ポイント
    19.フェルナンド・アロンソ:3ポイント
    20.角田裕毅:1ポイント
    21.ランス・ストロール:0ポイント
    22.バルテリ・ボッタス:0ポイント
    23.セルジオ・ペレス:0ポイント

    2026年F1コンストラクターズランキング
    1.メルセデス:503ポイント
    2.フェラーリ:358ポイント
    3.マクラーレン:306ポイント
    4.レッドブル・レーシング:230ポイント
    5.レーシングブルズ:77ポイント
    6.アルピーヌ:68ポイント
    7.ハース:21ポイント
    8.アウディ:17ポイント
    9.ウィリアムズ:11ポイント
    10.アストンマーティン:3ポイント
    11.キャデラック:0ポイント

    スペインGPではランキング上位勢の順位そのものに大きな変動はなかったものの、アントネッリがラッセルとの差を81ポイントまで拡大。コンストラクターズでもメルセデスが500ポイントを突破し、フェラーリに145ポイント差をつけるなど、両選手権でリードをさらに広げる結果となった。

  • F1スペインGP 決勝 結果・タイムシート:アントネッリ優勝 角田裕毅14位

    F1スペインGP 決勝 結果・タイムシート:アントネッリ優勝 角田裕毅14位

    F1スペインGP 決勝の結果・タイムシート。9月13日(日)にマドリンクで2026年のF1世界選手権 第14戦 スペイングランプリの決勝レースが行われた。

    優勝はアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)。2位にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位にランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。角田裕毅(レーシングブルズ)は14位。アストンマーティン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが17位、ランス・ストロールはリタイアに終わった。

    ■ アントネッリがマドリンク初代ウイナー 今季8勝目
    2番グリッドからスタートしたアンドレア・キミ・アントネッリが57周のレースを制し、F1初開催となったマドリンクで初代ウイナーに輝いた。終盤はマックス・フェルスタッペンとランド・ノリスが接近したものの、アントネッリは首位を守り切って今季8勝目。ドライバーズ選手権でもリードを拡大した。

    ■ フェルスタッペン2位 ノリスとの攻防を制して表彰台
    マックス・フェルスタッペンは優勝したアントネッリから4.351秒差の2位。終盤にはノリスが1秒以内まで迫り、最終周には周回遅れを処理する際にフェルスタッペンがコース外へ出る場面もあった。ノリスはこの動きがなければオーバーテイクできたとしてチームに訴えたが、チェッカーではフェルスタッペンが0.738秒差で2位を守った。

    ■ ポールのノリスは3位 VSCとピットストップで勝機失う
    ポールポジションのランド・ノリスは好スタートから序盤に首位を築き、9周目にはアントネッリに4秒以上のリードを持っていた。しかし、VSCのタイミングと遅いピットストップが響いて後退。終盤はフェルスタッペンを追い詰めたものの、3位でレースを終えた。

    ■ ルクレール4位 ハードで49周まで引っ張る大胆戦略
    シャルル・ルクレールはハードタイヤでスタートし、セーフティカーやVSCの発生を待ちながら49周目までピットストップを遅らせる戦略を採用。一時はレースをリードし、最後は新品ソフトに交換してジョージ・ラッセルの前でコースに復帰した。表彰台には届かなかったが4位を確保した。

    ■ ラッセル5位 2ストップ戦略が裏目
    ジョージ・ラッセルは29周目に2度目のピットストップを行い、ハードタイヤへ交換。しかし、ハードタイヤのデグラデーションが予想より小さく、1ストップ勢に対する戦略上の優位を得られなかった。本人も無線で「なぜピットに入れた?」と疑問を呈し、最終的に5位に終わった。F1 TVのデビッド・クルサードも2ストップによって前方から大きく離されたと指摘した。

    ■ ローソン6位 レッドブルで自己最高クラスの結果
    リアム・ローソンは8番グリッドから2つ順位を上げて6位。レース中盤には古いタイヤでラッセルの攻撃を受けて順位を落とす場面もあったが、その後の展開を生かして上位に復帰し、レッドブルで貴重なポイントを獲得した。

    ■ 角田裕毅14位 リンドブラッドに5ポジション・約49.8秒差
    レーシングブルズの角田裕毅は15番グリッドから14位でフィニッシュ。チームメイトのアービッド・リンドブラッドは9位に入り、両者ともトップから1周遅れながら、角田はリンドブラッドから5ポジション、タイム換算で約49.8秒後方となった。スタート直後にはターン1でカルロス・サインツJr.と接触する場面もあり、ポイント獲得には届かなかった。

    ■ アストンマーティン・ホンダ苦戦 アロンソ17位でトップから2周遅れ
    アストンマーティン・ホンダは厳しい決勝となった。フェルナンド・アロンソは17位でチェッカーを受け、優勝したアントネッリから2周遅れ。ランス・ストロールはマシントラブルでストップして完走できず、ホームレースのアロンソを含めてポイントを獲得できなかった。

    ■ ハミルトンはブレーキトラブルで序盤リタイア
    ルイス・ハミルトンは序盤からブレーキの問題に見舞われ、9周目にピットへ戻ってリタイア。ストロールもマシントラブルでストップし、その後セルジオ・ペレスとカルロス・サインツJr.もリタイアした。大荒れも予想された初開催マドリンクだったが、セーフティカーや赤旗による波乱ではなく、マシントラブルと戦略が結果を大きく左右するレースとなった。

    スペイングランプリ

    F1スペインGP 決勝 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム GAP INT POS PIT
    1 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス ― ― ↑ 1 1
    2 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル +4.351 +4.351 ↑ 1 1
    3 4 ランド・ノリス マクラーレン +5.089 +0.738 ↓ 2 1
    4 16 シャルル・ルクレール フェラーリ +29.116 +24.027 ↑ 1 1
    5 63 ジョージ・ラッセル メルセデス +29.829 +0.713 ↑ 1 2
    6 30 リアム・ローソン レッドブル +86.746 +56.917 ↑ 2 1
    7 43 フランコ・コラピント アルピーヌ +94.281 +7.535 ↑ 2 1
    8 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン +95.839 +1.558 ↓ 1 1
    9 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1L +13.440 ↑ 1 1
    10 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1L +0.890 ↑ 1 1
    11 31 エステバン・オコン ハース 1L +3.845 ↑ 2 1
    12 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1L +11.009 ↑ 2 1
    13 5 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1L +2.237 ↓ 1 1
    14 22 角田裕毅 レーシングブルズ 1L +31.774 ↑ 1 1
    15 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1L +26.049 ↑ 1 1
    16 87 オリバー・ベアマン ハース 1L +3.751 ↑ 6 2
    17 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 2L +41.124 - 0 2
    18 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 3L 1L ↑ 1 2
    DNF 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ RETIRED ― ↑ 1 3
    DNF 11 セルジオ・ペレス キャデラック RETIRED ― ↓ 2 2
    DNF 18 ランス・ストロール アストンマーティン STOP ― - 0 0
    DNF 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ RETIRED ― ↓ 18 1
  • F1スペインGP予選 詳報:ランド・ノリスが0.011秒差でPP 角田裕毅はQ2敗退

    F1スペインGP予選 詳報:ランド・ノリスが0.011秒差でPP 角田裕毅はQ2敗退

    2026年F1第14戦スペインGPの予選が9月12日(土)、マドリードのマドリンクで行われ、ランド・ノリス(マクラーレン)が1分31秒824をマークしてポールポジションを獲得した。2番手キミ・アントネッリ(メルセデス)との差はわずか0.011秒だった。

    3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が入り、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が4番手。レーシングブルズの角田裕毅はQ2で15番手となり、10番手でQ3進出を果たしたチームメイトのアービッド・リンドブラッドに0.880秒差をつけられて予選を終えた。

    Q1:ラッセル首位 角田裕毅は突破 アロンソとサインツJr.が敗退
    初開催となるマドリンクでの予選は、高い路面温度のなかでスタートした。キャデラック勢が新品ソフトで早々にコースへ向かう一方、フェルスタッペン、シャルル・ルクレール、ハミルトンはミディアムを選択。マクラーレン勢とメルセデス勢はソフトで走行を開始した。

    序盤から路面コンディションの改善が大きく、タイムは次々と更新された。一時はリアム・ローソン(レッドブル・レーシング)がトップに浮上するなど、中団勢を含めて僅差の争いとなった。

    終盤には母国レースを迎えたフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)がタイムを更新し、一時リンドブラッドを脱落圏に押し出した。しかし、リンドブラッドも最後のアタックで12番手まで順位を上げ、角田裕毅とともにQ2進出を決めた。

    Q1のトップはジョージ・ラッセル(メルセデス)。チームメイトのアントネッリを約0.05秒上回った。

    一方、カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は17番手、アロンソは18番手で敗退。セルジオ・ペレスが19番手、バルテリ・ボッタスが20番手となり、キャデラック勢も2台そろってQ1で姿を消した。

    さらにサインツJr.は、ボッタスの走行を妨害した疑いで予選後の審議対象となった。

    オリバー・ベアマン(ハース)はFP3でクラッシュしたマシンの損傷が大きく、チームが予選開始までに修復できなかったため出走できなかった。また、ランス・ストロール(アストンマーティン)も水圧系の問題が疑われたことでガレージから出ることができず、タイムを記録しなかった。

    F1スペインGP予選 カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)

    Q2:フェルスタッペン首位 角田裕毅は15番手で敗退
    16台で争われたQ2では、アントネッリとラッセルが早々にアタックを開始。アントネッリが1分32秒603をマークして基準タイムを作ったが、フェルスタッペンがこれを0.046秒上回ってトップに立った。

    Q1から徐々に速さを増していたフェルスタッペンは、そのままQ2をトップで通過。ポールポジション争いに向けて存在感を強めた。

    中団は非常に接近した争いとなり、終盤にはフランコ・コラピント(アルピーヌ)がトップ10に飛び込んでQ3進出圏を確保。FP2でクラッシュを喫したリンドブラッドも、修復されたVCARB 03で10番手に入りQ3進出を果たした。

    一方、角田裕毅は最後のアタックでタイムを更新できず15番手で敗退。Q3進出を決めた10番手リンドブラッドに対して0.880秒差となり、レーシングブルズ勢で明暗が分かれた。

    予選後、角田裕毅は前日からペースを失ったことに加え、新品タイヤで十分なグリップを得られなかったことを課題に挙げた。

    「昨日と比べてペースが足りませんでした。新品よりユーズドの方が感触がよく、グリップがなかったので原因を調べる必要があります」

    アウディは週末を通して上位争いに顔を出していたものの、Q3には2台とも届かなかった。ニコ・ヒュルケンベルグが11番手、ガブリエル・ボルトレトが12番手。13番手エステバン・オコン(ハース)は、前戦F1イタリアGPでポールポジションを獲得したピエール・ガスリー(アルピーヌ)を上回った。

    Q2敗退は11番手ヒュルケンベルグ、12番手ボルトレト、13番手オコン、14番手ガスリー、15番手角田裕毅、16番手アレックス・アルボン(ウィリアムズ)となった。

    F1スペインGP予選 角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    Q3:ハミルトン暫定首位 ポール争いは最後の一周へ
    ポールポジションを争うQ3には、メルセデス、フェラーリ、マクラーレンの各2台に加え、レッドブル・レーシングのフェルスタッペンとローソン、アルピーヌのコラピント、レーシングブルズのリンドブラッドが進出した。

    最初のアタックではアントネッリが1分32秒140をマークしてトップに立ったが、ハミルトンが1分32秒079を叩き出し、0.061秒上回って暫定ポールに浮上。ラッセルも上位につけ、各チームが最後のアタックに勝負を懸ける展開となった。

    最終アタックではルクレールが一時2番手に浮上し、続いてハミルトンが再び2番手へ。しかし、アントネッリが1分31秒835までタイムを縮めて暫定ポールポジションを奪った。

    その時点でメルセデスにポールポジションが傾いたかに見えたが、最後にそのタイムを上回ったのがノリスだった。

    F1スペインGP予選 ランド・ノリス(マクラーレン)

    ノリスが1分31秒824 アントネッリに0.011秒差
    ノリスは最後のアタックでセクターをまとめ、1分31秒824を記録。アントネッリをわずか0.011秒上回り、初開催のマドリンクでポールポジションを獲得した。

    ノリスにとって今季3回目、F1通算19回目のポールポジション。現F1ワールドチャンピオンが最後の最後でアントネッリからトップの座を奪う劇的な結末となった。

    3番手には1分31秒964のフェルスタッペンが入り、ノリスとの差は0.140秒。ハミルトンは最初のアタックで暫定トップに立ったものの、最終的には1分32秒013で4番手となった。

    5番手ルクレールは1分32秒019で、ハミルトンとの差はわずか0.006秒。6番手ラッセル、7番手オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、8番手ローソン、9番手コラピント、10番手リンドブラッドというトップ10となった。

    ノリスは予選後、ポールポジションを決めた最後のアタックを自身のキャリアでも最高のラップのひとつだったと振り返った。

    「自分が何をしたいのかは分かっていたけど、頭がそれをやらせてくれるかどうかだった。ラップを終えた時は『これは本当に良かった』と思ったよ」

    「最後のラップはアドレナリンがすごかったけど、リラックスしてすべてを自然に流れさせる必要があった。マシンの感触も良かったし、最終コーナー以外はほぼ完璧だった。あそこではウォールに当たったと思ったよ」

    初開催のマドリンクで行われたF1スペインGP予選は、ノリスとアントネッリの差がわずか0.011秒という大接戦で決着した。ノリス、アントネッリ、フェルスタッペン、ハミルトンと異なる4チームのドライバーがトップ4を占めるなか、15番手からスタートする角田裕毅にとっては、前日から失ったペースとグリップ不足の原因を突き止め、決勝で巻き返せるかが焦点となる。

    2026年F1第14戦 スペインGP予選 結果

    1.ランド・ノリス(マクラーレン) 1分31秒824
    2.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) +0.011
    3.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) +0.140
    4.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) +0.189
    5.シャルル・ルクレール(フェラーリ) +0.195
    6.ジョージ・ラッセル(メルセデス) +0.325
    7.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) +0.470
    8.リアム・ローソン(レッドブル) +0.492
    9.フランコ・コラピント(アルピーヌ) +1.079
    10.アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ) +1.217
    11.ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    12.ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    13.エステバン・オコン(ハース)
    14.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    15.角田裕毅(レーシングブルズ)
    16.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    17.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    18.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    19.セルジオ・ペレス(キャデラック)
    20.バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    21.オリバー・ベアマン(ハース)
    22.ランス・ストロール(アストンマーティン)

  • F1スペインGP 予選 結果・タイムシート:ノリスがPP獲得 角田裕毅は15番手

    F1スペインGP 予選 結果・タイムシート:ノリスがPP獲得 角田裕毅は15番手

    F1スペインGP 予選の結果・タイムシート。9月12日(土)にマドリンクで2026年のF1世界選手権 第14戦 スペイングランプリの公式予選が行われた。

    ポールポジションを獲得したのはランド・ノリス(マクラーレン)。2番手にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、3番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。角田裕毅(レーシングブルズ)は15番手。アストンマーティン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが18番手、ランス・ストロールが22番手だった。

    ■ ノリスが0.011秒差で初開催マドリンクのポール獲得
    ランド・ノリスが最後のアタックで逆転し、F1スペインGPのポールポジションを獲得した。Q3序盤はキミ・アントネッリ、続いてルイス・ハミルトンが暫定トップに立ったが、最終アタックでノリスがアントネッリをわずか0.011秒上回った。圧倒的な速さを見せていたわけではない状況から、現F1ワールドチャンピオンが勝負どころで一発をまとめた。

    ■ アントネッリはFP3首位から予選でも速さを維持
    FP3をトップで終えたキミ・アントネッリは、予選でもメルセデスの速さを示した。Q2では1分32秒603を記録して早い段階から上位につけ、Q3最終アタックでもジョージ・ラッセルを上回って暫定トップへ。しかし、その直後にノリスに0.011秒差で逆転され、ポールにはあと一歩届かなかった。

    ■ 角田裕毅はQ2敗退 チームメイトのリンドブラッドはQ3進出
    角田裕毅はQ1を突破したものの、Q2では最後のアタックでもタイムを更新できず15番手で敗退した。一方、レーシングブルズのチームメイトであるアービッド・リンドブラッドはQ3進出を果たしており、角田はリンドブラッドに0.880秒差をつけられた。リンドブラッドはFP2でクラッシュを喫しながらも立て直し、予選ではトップ10入りを果たした。

    ■ フェラーリはハミルトンとルクレールがポール争い
    フェラーリはルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールがともにQ3で上位争いを展開した。ハミルトンは最初のアタックで1分32秒079を記録して暫定ポールに浮上。最終アタックでも2台は速さを見せ、新設マドリンクでフェラーリが予選一発の競争力を示した。

    ■ フェルスタッペンはQ2最速 レッドブルが予選で復調
    プラクティスでは圧倒的な速さを見せていなかったレッドブルだが、予選ではマックス・フェルスタッペンがペースを引き上げた。Q2ではアントネッリを0.046秒上回ってトップ通過。Q3最後のアタックでもセクター2で全体ベストを記録するなど、セットアップ変更が奏功したことをうかがわせた。

    ■ ローソンもQ3進出 レッドブル2台がトップ10
    リアム・ローソンはQ1で一時トップに立つ速さを見せ、そのままQ2も突破してQ3へ進出した。中団勢との差が非常に小さいなかでレッドブルはフェルスタッペンとローソンの2台をトップ10に送り込み、プラクティスから予選にかけて競争力を高めた。

    ■ アロンソはQ1敗退 アストンマーティン・ホンダは厳しい予選
    フェルナンド・アロンソはQ1終盤にタイムを更新したものの18番手にとどまり、母国F1スペインGPでまさかのQ1敗退となった。ランス・ストロールもマシンに問題が見つかって有効なタイムを記録できず22番手。アストンマーティン・ホンダは2台ともQ1で姿を消し、アロンソはポールポジションのノリスから大きく離される厳しい結果となった。

    ■ サインツJr.も母国でQ1敗退 ボッタス妨害が審議対象
    カルロス・サインツJr.は17番手でQ1敗退となり、アロンソとともにスペイン人ドライバー2人が最初のセッションで姿を消した。また、Q1終盤にはバルテリ・ボッタスの走行を妨害した可能性があるとしてターン7でのインシデントが記録され、スチュワードの確認対象となった。

    ■ ベアマンはFP3クラッシュの損傷で予選出走できず
    オリバー・ベアマンはFP3のターン10でリアを失ってバリアに激しくクラッシュ。ハースは予選開始前にマシンの損傷が大きく、修復が間に合わないことを確認し、ベアマンの予選欠場を発表した。ベアマンは突風によってマシンの向きが変わったと説明しており、「自分が大きく間違えたとは感じていない」と振り返っている。

    スペインGP

    F1スペインGP 予選 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム Q1 Q2 Q3
    1 1 ランド・ノリス マクラーレン 1分33秒469 1分32秒873 1分31秒824
    2 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分33秒267 1分32秒591 1分31秒835
    3 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分33秒381 1分32秒431 1分31秒964
    4 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分33秒531 1分32秒710 1分32秒013
    5 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分33秒532 1分32秒755 1分32秒019
    6 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分33秒211 1分32秒850 1分32秒149
    7 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分33秒829 1分33秒204 1分32秒294
    8 30 リアム・ローソン レッドブル 1分33秒310 1分32秒780 1分32秒316
    9 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分33秒963 1分33秒038 1分32秒903
    10 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分34秒340 1分33秒204 1分33秒041
    11 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分34秒417 1分33秒223  
    12 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分33秒986 1分33秒388  
    13 31 エステバン・オコン ハース 1分34秒667 1分33秒667  
    14 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分34秒246 1分33秒753  
    15 22 角田裕毅 レーシングブルズ 1分34秒311 1分34秒084  
    16 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分35秒307 1分35秒532  
    17 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分35秒312    
    18 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分35秒388    
    19 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分35秒913    
    20 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分38秒011    
    21 87 オリバー・ベアマン ハース NO TIME    
    22 18 ランス・ストロール アストンマーティン NO TIME    
  • F1スペインGP予選Q2:角田裕毅15番手で敗退 10番手リンドブラッドに0.880秒差

    F1スペインGP予選Q2:角田裕毅15番手で敗退 10番手リンドブラッドに0.880秒差

    2026年F1第14戦スペインGPの予選Q2がマドリンクで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が1分32秒431でトップタイムを記録した。角田裕毅(レーシングブルズ)は1分34秒084で15番手に終わり、Q3進出を逃した。

    アービッド・リンドブラッドは10番手でQ3進出を決め、レーシングブルズは明暗が分かれた。Q2ではニコ・ヒュルケンベルグ、ガブリエル・ボルトレト、エステバン・オコン、ピエール・ガスリー、角田裕毅、アレクサンダー・アルボンの6人が敗退した。

    フェルスタッペンがQ2首位
    Q2は16台でスタート。Q1よりもトラフィックの影響は小さくなる一方、Q3進出を巡る中団争いは僅差となった。

    序盤はアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が1分32秒603を記録し、チームメイトのジョージ・ラッセルを大きく上回ってトップに立った。

    しかし、直後にフェルスタッペンがさらにペースを上げて首位へ浮上。最終的には1分32秒431までタイムを縮め、アントネッリに0.160秒差をつけてQ2最速となった。

    レッドブル・レーシングはリアム・ローソンも1分32秒780で5番手に入り、2台そろってQ3進出。フェラーリ勢もルイス・ハミルトンが3番手、シャルル・ルクレールが4番手につけた。

    角田裕毅は15番手でQ2敗退
    角田裕毅はQ2序盤からQ3進出圏外に位置し、終盤の最後のアタックに望みをかけた。

    しかし、1分34秒084からタイムを更新することができず、15番手でセッションを終了。Q1では1分34秒311の12番手で突破していたが、Q2では0.227秒の短縮にとどまり、Q3進出には届かなかった。

    一方、チームメイトのアービッド・リンドブラッドは1分33秒204を記録。オスカー・ピアストリと同タイムで10番手に入り、Q3進出を決めた。角田との差は0.880秒と大きく開いた。

    レーシングブルズはリンドブラッドがトップ10に残った一方、角田は15番手で予選を終えることになった。

    コラピントが8番手でQ3進出
    Q3進出を巡る争いでは、終盤にアルピーヌ勢がタイムを伸ばした。

    フランコ・コラピントは序盤、ラ・モニュメンタル(La Monumental)で大きくマシンを乱す場面もあったが、最後のアタックで1分33秒038を記録して8番手へ浮上。Q3進出を決めた。

    一方、ピエール・ガスリーは終盤に自己ベストを更新して一時11番手まで順位を上げたものの、他車のタイム更新によって最終的に14番手まで後退した。

    マクラーレンのピアストリも終盤まで安全圏とは言えない状況だったが、9番手でQ3進出。リンドブラッドが10番手に滑り込み、最後のQ3進出枠を確保した。

    アウディ勢はニコ・ヒュルケンベルグが11番手、ガブリエル・ボルトレトが12番手となり、2台そろってQ3進出を逃した。

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    F1スペインGP 予選Q2敗退ドライバー
    11番手 ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    12番手 ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    13番手 エステバン・オコン(ハース)
    14番手 ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    15番手 角田裕毅(レーシングブルズ)
    16番手 アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)

    Q2トップはフェルスタッペン。アントネッリ、ハミルトン、ルクレール、ローソン、ラッセル、ランド・ノリス、コラピント、ピアストリ、リンドブラッドがQ3へ進出した。

    角田はチームメイトから0.880秒差の15番手でQ2敗退。リンドブラッドが10番手でQ3へ進んだことで、レーシングブルズの2台には大きく明暗が分かれる結果となった。

  • F1スペインGP予選Q1:角田裕毅が12番手通過 母国アロンソとサインツ敗退

    F1スペインGP予選Q1:角田裕毅が12番手通過 母国アロンソとサインツ敗退

    2026年F1第14戦スペインGPの予選Q1がマドリンクで行われ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が1分33秒211のトップタイムを記録した。角田裕毅(レーシングブルズ)は12番手でQ2進出を決めた。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)が3番手につける一方、母国戦のカルロス・サインツJr.とフェルナンド・アロンソがQ1敗退。FP3でクラッシュしたオリバー・ベアマンはマシン修復が間に合わず、予選に出走できなかった。

    路面進化が進むなかラッセルがQ1最速
    初開催となるマドリンクでは路面の改善幅が大きいと予想され、Q1開始直後から各車が積極的にコースへ向かった。

    キャデラックのバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスが新品ソフトタイヤで先陣を切る一方、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、シャルル・ルクレール、ルイス・ハミルトン(ともにフェラーリ)はミディアムタイヤを選択。ソフトタイヤを後のセッションや決勝に温存する狙いも見られた。

    序盤はアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が1分33秒566でトップに立ったが、路面コンディションの向上とともにタイムは次々と更新された。

    残り10分にはローソンがトップへ浮上。レッドブル・レーシングのマシンで好タイムを刻み、フェルスタッペンを上回る速さを見せた。

    その後、フェルスタッペン、ハミルトン、ルクレールらもタイムを伸ばし、上位5台が0.250秒以内にひしめく接戦となった。

    終盤にはラッセルが1分33秒211をマークして首位へ。アントネッリが0.056秒差、ローソンが0.099秒差で続き、メルセデス勢とレッドブル・レーシング勢が上位を形成した。

    角田裕毅は12番手でQ2進出
    レーシングブルズでは角田裕毅とアービッド・リンドブラッドがともにQ2進出を果たした。

    終盤にはリンドブラッドが一時15番手まで後退し、Q1敗退圏との際どい争いになったが、最後のアタックでタイムを更新。角田も1分34秒311までタイムを縮め、12番手でセッションを終えた。

    リンドブラッドは1分34秒340で13番手。レーシングブルズは2台そろってQ2進出を決めた。

    角田は金曜日のFP1でパワーステアリングのトラブルに見舞われ、走行時間を失っていた。まだVCARB 03への習熟を進めている段階だが、難しい状況のなかでまずはQ1突破を果たした。

    サインツJr.とアロンソが母国でQ1敗退
    チェッカーフラッグが近づくと、Q1敗退を巡る争いはスペイン勢にとって厳しい展開となった。

    フェルナンド・アロンソは最後のアタックで一度リンドブラッドを敗退圏に押し込んだものの、リンドブラッドが直後にタイムを更新。アロンソは18番手にとどまり、Q1敗退が決まった。

    カルロス・サインツJr.も17番手でノックアウト。母国スペインでの予選はQ1で終了した。

    セルジオ・ペレスはセッション終了時に唯一敗退圏からアタックを続けていたが、19番手から順位を上げられず。バルテリ・ボッタスも20番手となり、キャデラックは2台そろってQ1敗退となった。

    ランス・ストロールはマシンに問題が確認され、終盤もピットから出ることなくノータイム。グリッド降格ペナルティも抱えているが、予選タイムを記録していないため、決勝出走にはスチュワードの許可が必要となる。

    ベアマンはFP3クラッシュの損傷で予選欠場
    ハースのオリバー・ベアマンはQ1を走行しなかった。

    ベアマンはFP3終盤、リアを失ってスピンし、横向きの状態でバリアにクラッシュ。ハースは予選開始前に、損傷が大きくマシンを時間内に修復できないとして、予選欠場を正式に発表した。

    そのため、今回のQ1では実質的に5台がタイムによって脱落する形となり、ベアマンを含む6人がQ1敗退扱いとなった。

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)

    F1スペインGP 予選Q1敗退ドライバー
    17番手 カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    18番手 フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    19番手 セルジオ・ペレス(キャデラック)
    20番手 バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    21番手 オリバー・ベアマン(ハース)
    22番手 ランス・ストロール(アストンマーティン)

    Q1トップはラッセルの1分33秒211。アントネッリが2番手、ローソンが3番手に続き、フェルスタッペン、ランド・ノリス、ハミルトン、ルクレール、オスカー・ピアストリが上位に並んだ。

    角田は12番手でQ2進出。レーシングブルズはリンドブラッドも13番手で通過し、2台そろって次のセッションへ駒を進めた。

  • F1スペインGP FP3:アントネッリ首位 ハミルトンとベアマンのクラッシュで赤旗2度

    F1スペインGP FP3:アントネッリ首位 ハミルトンとベアマンのクラッシュで赤旗2度

    2026年F1第14戦スペインGPのフリー走行3回目(FP3)が9月12日(土)、マドリードのマドリンクで行われ、メルセデスのキミ・アントネッリが1分32秒797でトップタイムを記録した。

    2番手はシャルル・ルクレール、3番手はオスカー・ピアストリ。セッションはルイス・ハミルトンとオリバー・ベアマンのクラッシュによって2度赤旗となり、途中にはバリア修復のため時計そのものが止められる異例の展開となった。

    静かな立ち上がり アウディ勢が最初にコースイン
    現地時間12時30分にFP3がスタートしたが、序盤は各チームともコースインを急がず、最初の5分間は走行車両がない状態が続いた。

    最初に動いたのはアウディのガブリエル・ボルトレトで、チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグも続いた。両者はミディアムタイヤで走行を開始した。

    前日のFP2でクラッシュしたアービッド・リンドブラッドは、レーシングブルズがシャシーを交換したため作業が続いており、この段階ではまだ走行できない状態だった。

    アルボンがウォール接触 サインツJr.もターン7でヒヤリ
    セッション開始から約15分、アレクサンダー・アルボンが最終セクターで左リアをウォールに接触させた。

    大きなクラッシュではなかったものの、ウィリアムズはマシンをピットに戻して確認。リア周辺の損傷により、その後はコースへ戻ることができなかった。

    カルロス・サインツJr.もターン7への進入で激しくロックアップし、そのままエスケープ方向へ直進した。ウォール目前で停止し、リバースして走行を再開している。

    フェラーリ勢がペースアップ 角田裕毅も一時4番手
    路面にラバーが乗り始めるとタイムが一気に縮まり、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンのフェラーリ勢が上位に進出した。

    ハミルトンが1分34秒284を記録してトップに立ち、角田裕毅もソフトタイヤで一時4番手まで順位を上げた。

    その後、アントネッリが1分33秒664で首位に浮上。続いてルクレールが1分33秒332までタイムを縮め、前日のFP2でアントネッリが記録したベストタイムを約0.3秒更新した。


    ハミルトンが最終コーナーでクラッシュ 赤旗
    セッション開始から約23分、ハミルトンが最終コーナーへの進入でフロントをロックさせ、そのままバリアに衝突した。

    衝撃自体は大きくなかったものの、フロントウイングを破損。ウイングがノーズ下に入り込んだ状態でハミルトンはマシンを後退させ、ピットへ戻ろうとした。

    フェラーリは無線でマシンを安全な場所に停止させるよう繰り返し指示したが、ハミルトンはしばらく走行を継続。最終的にはチームの指示に従ってコース上でマシンを止めた。

    この事故で赤旗が提示され、FP3は中断された。

    バリア修復が長期化 FIAがセッション時計を停止
    ハミルトンのマシンは比較的早く撤去されたものの、問題となったのはバリアの修復だった。

    衝突によってずれたバリアを正確な位置へ戻す作業に時間を要し、赤旗から約20分が経過しても再開時刻は決まらなかった。

    残り時間が減り続ければ、各ドライバーが予選に向けたアタックを十分に行えないため、FIAは残り15分38秒の時点でセッション時計を一時停止。FP3そのものを事実上中断する措置を取った。

    時計を止めることで、再開後に各ドライバーが少なくとも数回のアタックを行える時間を確保した。

    13時32分に再開 リンドブラッドもようやくコースイン
    FP3は本来の終了予定時刻を過ぎた現地時間13時32分に再開された。

    再開を待っていた各車が一斉にピットレーンへ並び、多くが新品ソフトタイヤでコースイン。ここまで実質的なタイムを記録していなかったマックス・フェルスタッペンもすぐにペースを上げた。

    長い中断はリンドブラッドにとっては追い風となった。レーシングブルズはシャシー交換作業を完了させ、残り時間でようやくFP3最初の走行へ送り出した。

    スペインGP

    ルクレールが1分32秒台 ノリスも2番手へ浮上
    再開後は路面コンディションが急速に改善し、タイムが次々と更新された。

    ルクレールが1分32秒963を記録してトップに立つと、FP2の大半をギアボックス問題で失っていたランド・ノリスも1分33秒台前半へ入り、一時2番手まで順位を上げた。

    オスカー・ピアストリも3番手へ浮上し、マクラーレン勢が予選を前に存在感を示した。

    フェルスタッペンも上位に食い込み、メルセデス、フェラーリ、マクラーレン、レッドブルが僅差に並ぶ展開となった。

    アントネッリが1分32秒797でトップ
    残り約5分、アントネッリが各セクターでタイムをまとめ、1分32秒797をマークした。

    ルクレールを0.166秒上回り、再びトップへ浮上。これが最終的にFP3最速タイムとなった。

    ピアストリは1分32秒986で3番手。ノリス、フェルスタッペンらも続き、トップグループはコンマ数秒以内に集中した。


    残り1分 ベアマンがターン11で大クラッシュ
    セッション終了まで1分を切ったところで、オリバー・ベアマンがターン10から11付近でリアを失った。

    マシンはスピンしながらバリアへ激しく衝突し、そのままウォール沿いを滑走。タイヤの一部がマシン上部に乗るほど大きく損傷した。

    ベアマン自身は自力でマシンを降りたが、事故直後にチームへ謝罪。赤旗が提示され、そのままFP3は終了となった。

    ハースは予選までの短い時間で大規模な修復を迫られることになり、ベアマンが予選に出走できるかが焦点となった。

    アントネッリがFP3首位 メルセデスは全セッション最速
    最終的にアントネッリが1分32秒797でトップ。2番手ルクレール、3番手ピアストリとなった。

    金曜日のFP1ではジョージ・ラッセル、FP2ではアントネッリがトップタイムを記録しており、これでメルセデスは3回のフリー走行すべてで最速となった。

    ただしFP3はハミルトンとベアマンのクラッシュ、長時間の赤旗中断、さらにトラフィックの影響もあり、多くのドライバーが完全な予選シミュレーションを消化できなかった。

    メルセデスが依然としてポール争いの中心とみられる一方、フェラーリとマクラーレンも僅差につけており、初開催のマドリンクで行われるF1スペインGP予選は勢力図を読み切れないまま迎えることになった。

  • F1スペインGP フリー走行3回目 結果・タイムシート:角田裕毅は15番手

    F1スペインGP フリー走行3回目 結果・タイムシート:角田裕毅は15番手

    F1スペインGP フリー走行3回目の結果・タイムシート。9月12日(土)にマドリンクで2026年のF1世界選手権 第14戦 スペイングランプリのフリープラクティス3が行われた。

    トップタイムを記録したはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)。2番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続いた。角田裕毅(レーシングブルズ)は15番手。アストンマーティン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが17番手、ランス・ストロールが19番手だった。

    ■ アントネッリがトップ メルセデスが3セッション連続で首位
    アンドレア・キミ・アントネッリが1分32秒797でFP3最速。金曜FP1はジョージ・ラッセル、FP2はアントネッリがトップに立っており、メルセデス勢が3セッション連続で首位タイムを記録した。2番手シャルル・ルクレールとの差は0.166秒だった。

    ■ フェラーリとマクラーレンが上位 アントネッリに0.2秒台
    2番手ルクレールはトップから0.166秒、3番手オスカー・ピアストリは0.189秒、4番手ランド・ノリスは0.236秒差。予選を前にメルセデス、フェラーリ、マクラーレンが僅差で並んだ。FP2のほぼすべてをギアボックス問題で失ったノリスも上位につけた。

    ■ ハミルトンがクラッシュ 長時間の赤旗中断
    ルイス・ハミルトンは最終コーナーでロックアップしてバリアに衝突。フロントウイングを破損し、いったん自走を試みたものの、フェラーリからマシンを止めるよう指示された。バリア修復に時間を要したため赤旗中断が長引き、レースコントロールは残り時間を一時15分38秒で停止した。ハミルトンは5周の走行にとどまり9番手だった。

    ■ ベアマンも終盤にクラッシュ 予選出走へ修復作業
    セッション終盤にはオリバー・ベアマンがターン10~11付近でリアを失い、スピンしてバリアに衝突。再び赤旗となった。マシンは大きなダメージを受け、ハースは予選までの短い時間で修復を迫られることになった。

    ■ 角田裕毅は15番手 リンドブラッドに0.060秒差
    角田裕毅は1分34秒565で15番手。チームメイトのアービッド・リンドブラッドは1分34秒505で14番手となり、両者の差はわずか0.060秒だった。角田はトップのアントネッリから1.768秒差。金曜FP1ではパワーステアリング問題で走行時間を失っており、予選に向けてさらにタイムを詰める必要がある。

    ■ リンドブラッドはシャシー交換後に7周
    FP2でクラッシュしたリンドブラッドはシャシー交換が必要となり、FP3開始時点でも作業が続いていた。長い赤旗中断も味方して終盤にコースへ出ることができ、わずか7周ながら角田裕毅を0.060秒上回る14番手につけた。

    ■ アストンマーティン・ホンダはトップから2秒以上
    アストンマーティン・ホンダ勢はフェルナンド・アロンソが1分35秒020で17番手、トップから2.223秒差。ランス・ストロールは1分35秒570で19番手、2.773秒差だった。金曜から苦戦が続き、予選を前に上位勢との差が大きい状態となっている。

    ■ 予選ではトラフィックも大きな焦点
    マドリンクはバリアが迫り、アタックを中断したドライバーが後続に進路を譲れる場所も限られる。FP3終盤にはノリスとピエール・ガスリーの間でもトラフィックによる問題が発生。F1 TV解説のジョリオン・パーマーも、予選ではインピーディングが問題になる可能性を指摘している。

    スペイングランプリ

    F1スペインGP フリー走行3回目 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム タイム GAP LAP
    1 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分32秒797   13
    2 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分32秒963 0.166 13
    3 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分32秒986 0.189 12
    4 1 ランド・ノリス マクラーレン 1分33秒033 0.236 13
    5 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング 1分33秒172 0.375 9
    6 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分33秒499 0.702 11
    7 30 リアム・ローソン レッドブル・レーシング 1分33秒902 1.105 14
    8 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分33秒933 1.136 14
    9 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分34秒284 1.487 5
    10 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分34秒288 1.491 15
    11 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分34秒346 1.549 14
    12 31 エステバン・オコン ハース 1分34秒430 1.633 12
    13 87 オリバー・ベアマン ハース 1分34秒481 1.684 12
    14 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分34秒505 1.708 7
    15 22 角田裕毅 レーシングブルズ 1分34秒565 1.768 12
    16 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分34秒971 2.174 13
    17 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分35秒020 2.223 17
    18 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分35秒464 2.667 15
    19 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分35秒570 2.773 12
    20 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分36秒441 3.644 13
    21 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分36秒670 3.873 13
    22 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ タイムなし   2
  • F1スペインGP FP2詳報:アントネッリ最速 リンドブラッド4番手 角田裕毅8番手

    F1スペインGP FP2詳報:アントネッリ最速 リンドブラッド4番手 角田裕毅8番手

    2026年F1第14戦スペインGPのフリー走行2回目(FP2)が9月11日(金)、マドリードの新サーキット「マドリンク」で行われ、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が1分33秒662でトップタイムを記録した。

    2番手には0.113秒差でシャルル・ルクレール、3番手には0.149秒差でルイス・ハミルトンとフェラーリ勢が続いた。レーシングブルズはアービッド・リンドブラッドが4番手につけたものの、ターン13でクラッシュ。角田裕毅はトップから1.096秒差の8番手で初日の走行を終えた。

    FP2開始 アロンソはクラッチ問題で出遅れ
    FP2開始時の路面温度は53度。FP1と同様にミディアムタイヤを選ぶドライバーが多く、ニコ・ヒュルケンベルグだけがハードタイヤで走行を開始した。

    一方、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)はすぐにはコースへ出なかった。FP1終了後のスタート練習でクラッチに問題が発生し、修復作業が続いていたためだ。

    新設されたマドリンクでは、FP1からトラフィックが大きな問題となっていた。ブラインドコーナーが多く、低速走行中のマシンが後方から迫るアタック車両を確認しにくい。予選では妨害によるグリッド降格につながる可能性もあり、各チームにとって交通整理も重要な課題となった。

    フェラーリが序盤をリード ノリスにギアボックストラブル
    序盤はルクレールがトップに立ち、ハミルトンが0.035秒差で続いた。FP1を制したジョージ・ラッセル(メルセデス)は約0.4秒差につけた。

    しかし、ランド・ノリス(マクラーレン)はほとんど走れないままピットへ戻った。

    ノリスは無線でギアボックスに異常があることを訴え、マクラーレンはマシンをガレージ内でジャッキアップ。チームはその後、ギアボックス交換が必要だと説明した。

    「ランドのマシンに問題を確認し、ギアボックス交換が必要になった。セッション終了までに再びコースへ戻せるよう作業しているが、時間は非常に厳しい」

    結局、作業は間に合わず、ノリスはアウトラップとインラップのわずか2周でFP2を終えることになった。初開催のマドリンクでコース習熟が重要なだけに、大きな走行機会の損失となった。

    スペイングランプリ ランド・ノリス

    アントネッリが浮上 フェルスタッペンの首位タイムは抹消
    セッション開始から13分ほどでアントネッリがルクレールをわずか0.001秒上回ってトップに浮上。ラッセルも3番手につけ、FP1に続いてメルセデス勢が速さを示した。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)も一時トップタイムを記録したが、トラックリミット違反によってタイムを抹消された。

    ハミルトンはターン17でコースを外れるなどフロントの挙動に苦しみ、「フロントエンドに本当に苦労している」と無線で訴えた。

    路面は徐々にラバーが乗って改善していったものの、各車とも限界を探るなかでミスが目立ち始めた。

    アロンソがようやくコースイン ソフトで予選シミュレーション
    開始から約25分、クラッチトラブルの修復を終えたアロンソがようやくミディアムタイヤでコースインした。

    そのころ、多くのドライバーはソフトタイヤへ履き替え、予選を想定したアタックを開始。ルクレールが1分33秒台へ入れてトップに立ったが、すぐにアントネッリがそれを上回った。

    アントネッリは1分33秒662をマーク。ハミルトンも好タイムを記録したものの0.149秒届かず、その後ルクレールが1分33秒775まで縮めて2番手に入った。

    角田裕毅はハミルトンに阻まれアタック中断
    レーシングブルズもFP1から大きくペースを上げた。チーム代表のアラン・パーメインはFP1後、走行距離を確保するため車高などを安全側に設定していたと説明しており、FP2ではパフォーマンスを引き上げる方向へセットアップを進めていた。

    リンドブラッドはソフトタイヤで4番手まで浮上。一方、角田裕毅はアタック中に低速走行していたハミルトンに追いつき、ラップを断念した。

    ハミルトンはすぐに手を挙げて謝罪。角田はその後、1分34秒758までタイムを伸ばし、最終的に8番手につけた。

    リンドブラッドがターン13でクラッシュ 赤旗中断
    残り約22分、大きなアクシデントが発生した。

    4番手につけていたリンドブラッドがターン13への進入でリアを失い、横向きになったままバリアへクラッシュ。マシンはフロントとリアの両方をヒットし、セッションは赤旗となった。

    リンドブラッドは無線で「みんな、ごめん」と謝罪した後、自力でマシンを降りた。身体に問題がある様子はなかった。

    F1 TVのジョリオン・パーマーは、ソフトタイヤでリアのグリップが限界を迎えていたと分析。「リンドブラッドはプッシュしていたが、またソフトタイヤが音を上げた。リアタイヤが悲鳴を上げている」と語った。

    リンドブラッドにとって今季最大級のミスとなり、レーシングブルズは夜間にマシンの修復作業を強いられることになった。


    ローソンもウォール接触 レッドブル勢にもトラブル
    リンドブラッドのクラッシュとほぼ同じ時間帯には、リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)もリアを失い、フロントとリアのタイヤをウォールに接触させていた。

    幸い大きなダメージには至らなかったものの、ローソンは無線でリアを失ったことを報告した。

    さらにフェルスタッペンも終盤に「ステアリングが突然重くなった」と訴えた。最終順位はフェルスタッペンが6番手、ローソンが10番手となったが、レッドブルには確認すべき問題が残った。

    再開後もトラフィック続出 アロンソは皮肉なサムズアップ
    リンドブラッドのマシン撤去とバリア修復が完了し、セッションは残り約13分で再開された。

    各車が一斉にピットを離れたことで、再びトラフィックが深刻化。モニュメンタル(La Monumental)ではアロンソが他車に進路を妨げられ、皮肉を込めたサムズアップを見せた。

    ルクレールもセルジオ・ペレスに引っかかり、オスカー・ピアストリはターン7でブレーキングポイントを外してランオフエリアへ直進した。

    この日はFP1から繰り返しトラフィック問題が起きており、土曜日の予選ではアウトラップとアタックラップの車両をどう整理するかが大きな焦点となりそうだ。

    ストロールにも終盤トラブル アストンマーティン・ホンダは下位
    終了直前にはランス・ストロール(アストンマーティン)にも問題が発生した。

    チームは「ランス、問題がある。マシンをスローダウンさせる必要がある」と無線で指示。ストロールはペースを落としてピットへ戻った。

    アストンマーティン・ホンダはアロンソが1分36秒780で17番手、トップから3.118秒差。ストロールは1分37秒273で20番手、3.611秒差だった。

    アロンソはクラッチ問題でセッション前半を失い、ストロールも終盤にトラブルを抱えたため、両車とも完全なプログラムを消化することはできなかった。

    スペイングランプリ アンドレア・キミ・アントネッリ

    アントネッリがトップで終了 フェラーリ2台が追走
    最終的にアントネッリの1分33秒662を上回るドライバーは現れず、メルセデスがFP1のラッセルに続いて2セッション連続でトップに立った。

    2番手ルクレールは0.113秒差、3番手ハミルトンは0.149秒差。フェラーリは速さを見せた一方、2台ともロックアップやコースオフが目立ち、メルセデスよりもマシンを扱いにくそうな様子だった。

    クラッシュしたリンドブラッドは、それでも0.228秒差の4番手。ラッセルが5番手、フェルスタッペンが6番手、ピアストリが7番手となった。

    角田は8番手。チームメイトのリンドブラッドとの差は0.868秒だった。レーシングブルズは2台ともトップ10に入り速さを示したが、一方でリンドブラッドのクラッシュによって明暗が分かれた。

    9番手にはハースのエステバン・オコンが入り、アップデートを投入したVF-26の好感触を示した。ローソンが10番手、ピエール・ガスリーが11番手、フランコ・コラピントは15番手となった。

    初日の2セッションではメルセデスがいずれも最速となったものの、フェラーリとの差は小さい。さらにレーシングブルズも一発の速さを示しており、土曜日のFP3と予選に向けて各チームがどこまでセットアップを詰められるかが焦点となる。