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  • オスカー・ピアストリ F1イタリアGPで5位「ノリスとのバトルはいいレースだった」

    オスカー・ピアストリ F1イタリアGPで5位「ノリスとのバトルはいいレースだった」

    オスカー・ピアストリは、2026年F1第13戦イタリアGP決勝を5位で終えた。終盤にはマックス・フェルスタッペンやチームメイトのランド・ノリスと激しいポジション争いを繰り広げ、マクラーレン勢は4位と5位でフィニッシュした。

    ピアストリは週末を通して最近では最も手応えのあるペースを示し、決勝では表彰台争いにも加わった。最終的にはノリスに先行を許したものの、「チームとして得られる最高の結果だった」とレースを振り返った。

    フェルスタッペンやハミルトンとの攻防で「判断が難しかった」
    ピアストリは序盤から上位争いに加わり、ルイス・ハミルトンやフェルスタッペンとのバトルを展開。特にスリップストリームの影響が大きいモンツァでは、一度前に出ても再び抜き返される「ヨーヨー」のような展開となり、レースタイムを失わずにポジションを守る判断が難しかったという。

    「間違いなく厳しいバトルだった。ルイス、そしてマックスとの間で行ったり来たりするような展開になって、引き離すのが難しかった」

    「簡単にオーバーテイクを許すわけにはいかないけど、同時にレースタイムを失いたくもない。戦っている相手についていきたいわけだから、そのあたりをどう判断するかはかなり難しかった。今回のレースから学んだことはいくつかある」

    一方で、ピアストリは自身のペースについて大きな手応えを感じている。

    「今週末は、ここしばらくの中では間違いなく一番いい感触だったと思う。ペースも最近では一番励みになるものだった」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)

    最終盤にノリスと激しいチームメイト対決
    レース終盤にはノリスがピアストリとの差を縮め、マクラーレン同士による直接対決に発展した。2台はホイール・トゥ・ホイールで争い、一時はノリスがコース外の芝生にタイヤを落とすほど激しい攻防となった。

    ピアストリは、チームメイトとのバトルについて肯定的に受け止めている。

    「間違いなくタフなバトルだった。特に最後の数周は、僕たち2人のペースはかなり互角だったと思う」

    「だから、いつバッテリーを使うのか、いつ使わないのかを判断するのも難しかった。でも、いいバトルだったと思う。僕の立場からすれば、いいレースだった。間違いなくエキサイティングだったよ」

    最終的にノリスが4位、ピアストリが5位となり、マクラーレンは2台を続けてフィニッシュさせた。

    「最終的には、これがチームとして得られた最高の結果だったと思う。だからかなり満足している」

    「今日は3番目に速いチームだった」
    ピアストリは、優勝したアンドレア・キミ・アントネッリを擁するメルセデスとの差も認めている。

    「結局のところ、今日は僕たちが3番目に速いチームだった。メルセデスは明らかに他のみんなよりかなり速かったし、マックスにも予想していた以上のペースがあった」

    「チームにとってはいい結果だったし、おそらくこれ以上の結果は得られなかったと思う。激しくて暑いレースだったけど、感触はずっと良くなった。このポジティブな流れをこれからも続けていければと思う」

    マクラーレンF1代表のアンドレア・ステラも、ノリスとピアストリの攻防について、チームとして自由に戦わせる方針だったと説明した。

    「ランドとオスカーはレースを通して同じように高いレベルのパフォーマンスを見せていた。今日見られたのは、ファンにエキサイティングなショーを届ける、いいハードレーシングだった」

    「我々は彼らを戦わせた。ランドが芝生に出た場面はライブ映像ではかなり劇的に見えたが、確認した限りでは問題のないものだった。この方針にはリスクもあるので、常にチームの利益を最優先にしながら慎重に検証していく」

    予選8番手から決勝5位まで順位を上げ、最近では最も強い手応えを得たピアストリ。勝利争いには届かなかったものの、モンツァで見せたレースペースと激しいバトルは、シーズン終盤に向けたポジティブな材料となった。

  • フェルナンド・アロンソ F1イタリアGPでホンダPUに苦戦「難しかった」

    フェルナンド・アロンソ F1イタリアGPでホンダPUに苦戦「難しかった」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1イタリアGP決勝をマシンダメージによってリタイアした。ターン7で縁石を越えた際に異変を感じ、「サスペンションか何か」に問題が発生した可能性があると説明した。

    パワーユニット交換によってピットレーンからスタートしたアロンソは、決勝でキャデラック勢と争っていたものの、マシンに異常を感じてレースを終了。

    アストンマーティン・ホンダにとっては、ランス・ストロールも油圧系トラブルでリタイアし、2台ともチェッカーを受けられない厳しいイタリアGPとなった。

    ターン7の縁石でマシンにダメージ
    レース後、フェルナンド・アロンソはリタイアに至った状況について、ターン7で縁石を越えたことがきっかけだったと説明した。

    「マシンにダメージを負ったんだと思う。ターン7で縁石を越えたら、何かがおかしい感じがした。サスペンションか何かだったのかもしれない」

    チームも、アロンソがターン7でワイドになった際にマシンへダメージを負ったことを確認。さらなる損傷を避けるため、レースを続けずにマシンを止める判断を下した。

    アロンソはチームのレース後コメントでも、「今日は縁石に当たった際にマシンにダメージを負い、僕のレースは早い段階で終わった。さらなるダメージが発生しないよう、ストップすることを決めた」と振り返った。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    ホンダPUのパワーについても「難しかった」
    リタイアするまでのマシンの感触に加え、エンジンやパワーについて尋ねられたアロンソは、厳しい状況だったことを認めた。

    「難しかった。週末を通してずっと同じだった。少なくともキャデラック勢とは一緒に走れていたので、レースでは少し楽しむことができたけど、難しい週末だった」

    アロンソはホンダPUを直接名指ししてはいないものの、エンジンとパワーについての質問に対して「難しかった」と回答。高速区間が大部分を占めるモンツァでは、アストンマーティン・ホンダのパッケージにとって厳しい戦いが続いた。

    チーフ・トラックサイド・オフィサーのマイク・クラックも「このサーキットは我々のパッケージに適していなかったかもしれない」と認めている。

    アロンソはリタイアするまでキャデラック勢とのバトルを展開していたものの、ポイント争いに加わるまでには至らなかった。厳しいモンツァを終えたアストンマーティン・ホンダは、次戦マドリードで巻き返しを目指す。

  • キミ・ライコネンの息子ロビン レッドブルF1育成加入へ

    キミ・ライコネンの息子ロビン レッドブルF1育成加入へ

    レッドブルは、元F1ワールドチャンピオンのキミ・ライコネンの息子、ロビン・ライコネンをジュニアプログラムに迎え入れる見通しとなった。現在11歳のロビンはカートでキャリアを積んでおり、レッドブルがその育成を支援することになるという。

    RacingNews365が報じたもので、正式発表は近く行われる予定だという。2007年F1ワールドチャンピオンの息子が、数多くのF1ドライバーを輩出してきたレッドブルの育成プログラムに加わることになりそうだ。

    11歳のロビン・ライコネンをレッドブルが育成へ
    ロビン・ライコネンは現在11歳。まだシングルシーターにステップアップするまでには数年を要する段階だが、すでにカート競技に本格的に取り組んでいる。

    RacingNews365によると、レッドブルはロビンをジュニアプログラムに加入させ、初期のレーシングキャリアを支援する方針だという。

    ライコネン一家はF1イタリアGPが開催されたモンツァを訪れ、レッドブルのモーターホームに入る姿が目撃された。

    モンツァにはレッドブルの共同オーナーであるチャルーム・ユーヴィディヤや、コーポレート・プロジェクト&ニュー・インベストメンツCEOのオリバー・ミンツラフら、グループの上級幹部も姿を見せていた。

    現段階でレッドブルから正式な発表は行われていないが、ロビンのジュニアプログラム加入は近く正式にアナウンスされる見込みだ。


    父キミ・ライコネンも息子の活動をサポート
    父のキミ・ライコネンは2007年にフェラーリでF1ワールドチャンピオンを獲得。F1史上屈指の経験を持つドライバーであり、グランプリ出走数ではフェルナンド・アロンソとルイス・ハミルトンに次ぐ記録を持つ。

    現在46歳のライコネンは、息子ロビンのレーシング活動を以前から支援してきた。過去1年には、ロビンがカートに取り組む様子を自身のSNSでもたびたび紹介している。

    ロビンはまだ11歳で、現在はカートで経験を積んでいる段階にある。レッドブルの支援を受けながら、将来のシングルシーター参戦を見据えてキャリアを築いていくことになる。

    レッドブルの若手育成プログラムも新体制へ
    レッドブルは20年以上にわたって若手ドライバー育成プログラムを運営し、数多くの才能をF1へ送り込んできた。現在のF1グリッドにも、同プログラムを経て最高峰カテゴリーに到達したドライバーが複数存在する。

    長年にわたってその中心を担ってきたヘルムート・マルコは、2025年シーズン終了をもってレッドブルを離れた。

    レッドブルは2026年7月、メルセデスで10年間にわたって若手育成に携わってきたグウェン・ラグルーをプログラムディレクターとして招聘。若手ドライバーの発掘・育成体制を新たな形へ移行させている。

    さらにレッドブル・レーシングでは、アストンマーティンからトム・マッカローを迎え、2027年から新体制に加えることも決まっている。

    育成部門の新体制が動き始めるなか、2007年F1王者キミ・ライコネンの息子ロビンが新たにレッドブルの支援を受けることになりそうだ。まだ11歳とキャリアの入り口に立ったばかりだが、今後のカートでの成長と、その先のシングルシーターへのステップが注目される。

  • ピエール・ガスリー F1イタリアGPで7位「ポールを獲れば夢を見たくなる」

    ピエール・ガスリー F1イタリアGPで7位「ポールを獲れば夢を見たくなる」

    ピエール・ガスリーは、2026年F1イタリアGP決勝を7位でフィニッシュ。前日の予選で自身初のポールポジションを獲得したアルピーヌの速さについて「どこからともなく出てきた」と認め、チームとしてその要因を詳しく分析する必要があると語った。

    ポールポジションからスタートしたガスリーは首位を守って1周目を終えたものの、2周目にジョージ・ラッセルに先行を許した。

    その後、赤旗による再スタートを2番手から迎え、上位勢とのバトルを展開。最終的にはトップチーム勢のペースには対抗できなかったが、中団勢最上位となる7位で貴重なポイントを持ち帰った。

    「昨日は魔法のようなものを経験した」
    決勝後、ガスリーはポールポジションを獲得した前日から一転して厳しいレースになることは予想していたと振り返った。

    「満足しないといけないと思う。昨日は魔法のようなものを経験した。ポールを獲れば、当然夢を見たくなるし、チーム全体が盛り上がっていた」

    「でも、現実的にならなければならないことも分かっていた。今日になれば54周のレースはかなり厳しくなると思っていた」

    それでもガスリーは、2度のスタートやトップドライバーたちとの直接対決に大きな手応えを感じている。

    「それでもすごく満足している。2回ともいいスタートができたし、トップのドライバーたちと戦えたのは本当に楽しかった」

    「かなり長い間、前のグループについていくことができた。直近2戦で優勝しているランド(ノリス)とも少し戦えた。それを考えれば、ここ数週間で僕たちがどれだけ前進したかが分かると思う」

    最終的にガスリーは7位。優勝争いには加われなかったものの「ベスト・オブ・ザ・レスト」として中団トップを確保した。

    「もちろん、朝起きたときには『もっと何かできるんじゃないか』と思った。でも、中団トップでフィニッシュできたし、前のマシンからもそれほど離れていなかった。だから、とてもポジティブだ」

    チームの公式コメントでも、ガスリーは今回の結果について「今の僕たちにできるベストだった」と評価している。

    「信じられないような週末だった。正直、僕たち全員が達成したことにとても満足していいと思う。今日7位、中団トップでフィニッシュできたのは本当にいい結果だ」

    「もちろん、もっと上を望んでいた。でも現実的にならなければならないし、今日の結果は今の僕たちが達成できたベストだったと思う。だから最終的には満足している。昨日はみんな夢を見たけど、今日は現実に戻ったということだね!」

    ピエール・ガスリー(アルピーヌF1チーム)

    初ポールの速さに「一体何が起きたのか理解しないと」
    一方で、ガスリー自身もアルピーヌがモンツァで突然これほど高い競争力を発揮した理由を完全には把握できていない。

    「この週末が終わっても、ファクトリーに戻って、一体何が起きたのか理解しないといけない。間違いなく、今回の速さはちょっとどこからともなく出てきたようなものだったからね」

    アルピーヌは最近のレースでマシンにアップデートを投入しており、フラビオ・ブリアトーレも「最近のレースでマシンにもたらしたパフォーマンスによって、コース上でより競争力のあるポジションで戦えるようになった」とその進歩を評価している。

    ガスリーは、モンツァのコース特性と現在のパッケージがうまくかみ合った可能性も含め、今回の好調の理由を突き止めたいとした。

    「僕たちにも、今回のパッケージで何がうまく機能したのか、いくつか考えはある。それを理解して、このパフォーマンスを今後にも持っていければと思っている」

    「この24時間は本当に素晴らしかった」
    ガスリーにとってモンツァは、2020年にF1初優勝を挙げた特別な場所でもある。今回は同じ舞台で自身初のポールポジションを獲得し、決勝ではトップドライバーたちと戦いながら7位入賞を果たした。

    「この24時間は本当に素晴らしかった。またこういう経験をしたい。次はレースでもう少しペースがあって、あのバトルの中にずっといられたらいいね」

    アルピーヌにとっても、ガスリーの7位とフランコ・コラピントの9位によるダブル入賞はコンストラクターズ選手権で重要な結果となった。ブリアトーレによれば、チームはレーシングブルズとの差を縮めており、最近のアップデートによる前進も数字として表れ始めている。

    予選で突然現れた速さがモンツァ特有のものだったのか、それともアルピーヌが継続的に上位へ近づく兆候なのか。ガスリーとチームはその答えを探りながら、次戦マドリードへ向かう。

  • 角田裕毅 F1イタリアGPで10位入賞「久々のレースでポイントなら悪くない」

    角田裕毅 F1イタリアGPで10位入賞「久々のレースでポイントなら悪くない」

    角田裕毅は、2026年F1第13戦イタリアGPの決勝を10位でフィニッシュし、レーシングブルズ復帰後2戦目でポイントを獲得した。14番手から追い上げ、赤旗後の再スタートではグリッド位置を間違える場面もあったが、再開後に順位を上げてトップ10に食い込んだ。

    アイザック・ハジャーの代役としてF1オランダGPからレーシングブルズに復帰した角田裕毅。

    モンツァでは予選Q1敗退という悔しい結果に終わったものの、決勝ではアウディ勢やオリバー・ベアマンをかわし、チームメイトのアービッド・リンドブラッドの8位とともにダブル入賞を果たした。

    再スタートでグリッド位置を間違える
    決勝序盤、シャルル・ルクレールのクラッシュによってレースは赤旗中断となった。その後のスタンディングスタートに向けた整列で、角田裕毅は最初に誤ったグリッドボックスへ停止。正しい位置へ移動しようとしたものの完全に収めることができず、スタート手順は中止され、エクストラフォーメーションラップが行われた。

    レース後、その場面について質問された角田裕毅は、苦笑交じりに自らのミスを認めた。

    「まあ、それについては話さなくてもいいですよね(笑)。数カ月レースをしていなかったので、ちょっと混乱してしまいました。かなりひどい言い訳ですけどね」

    それでも、仕切り直しとなったスタートでは好発進を決めた。角田裕毅はアウディ勢とベアマンを攻略してポイント圏内へ浮上し、その後も10位を守ってチェッカーを受けた。

    「ポイントを取れたなら悪くない」
    角田裕毅は10位という結果について、F1での実戦から離れていた期間を考えれば満足できるものだと語った。

    「でも、いいレースでしたし、チームには本当に感謝しています。アブダビ以来、少し間が空いてから戻ってきてポイントを取れたので、悪くないと思います。これは喜んで受け取ります」

    レーシングブルズの公式コメントでも、ポイント獲得への喜びを強調した。

    「今日はいいレースができました。本当に結果には満足していますし、ポイント圏内に戻れてうれしいです。これだけ早く感覚を取り戻せるように助けてくれたVCARBのみんなに、本当に感謝しています」

    「ミディアムタイヤを最後まで持たせられるか少し心配していましたが、予想以上にうまく機能してくれました」

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    予選Q1敗退「ペースはあったので悔しかった」
    前日の予選ではQ1敗退を喫していた角田裕毅だが、純粋なマシンの速さだけが原因だったわけではないと説明する。

    「僕のエネルギーマネジメントやデプロイメント、準備、アウトラップ、それにマシン側の部分も少し混ざっていました。その差がQ1敗退につながるには十分な大きさでした」

    「ペース自体はあったので、かなり悔しかったです。でも同時に、こうしてチームにポイントを持ち帰ることができてうれしいです。特に僕たちはアルピーヌと激しく戦っていますから」

    リンドブラッドも8位に入り、レーシングブルズはイタリアGPで2台揃ってポイントを獲得。コンストラクターズ選手権で争うアルピーヌを相手に貴重な得点を持ち帰った。

    今後のF1出場機会にも「もちろん準備はできています」
    2戦続けて実戦を経験した角田裕毅は、レーシングブルズのマシンへの理解も着実に深まっているという。

    「マシンの新しい部分をいろいろ学ぶことを本当に楽しんでいますし、乗る機会を得るたびに積み上げていっています」

    そして、今後再びF1に出場する機会が訪れた場合についても意欲を示した。

    「もし今後またチャンスが巡ってくれば、もちろん準備はできています。ただ、一番大切なのはアイザックが順調に回復を続けることです。彼の回復を心から願っています」

    予選では思うような結果を残せなかった角田裕毅だが、決勝では14番手からポイント圏内まで挽回。再スタート時のミスこそあったものの、レーシングブルズ復帰2戦目を10位入賞で締めくくり、再び訪れるかもしれないF1出場の機会に向けて結果を残した。

  • シャルル・ルクレール F1イタリアGPクラッシュを説明「少し奇妙な感覚があった」

    シャルル・ルクレール F1イタリアGPクラッシュを説明「少し奇妙な感覚があった」

    シャルル・ルクレールは、2026年F1イタリアGP決勝で2周目に激しくクラッシュしてリタイアした原因について、スロットルを踏み込んだ際にマシンから「少し奇妙な感覚」があったと説明した。フェラーリはデータを確認し、事故につながった要因を調査する。

    ルクレールはスタート直後にはチームメイトのルイス・ハミルトンとも激しくポジションを争い、ターン1からターン2にかけて接触寸前の攻防を展開。

    その後、オスカー・ピアストリとポジションを争っていた2周目のパラボリカ出口でマシンのコントロールを失い、タイヤバリアにクラッシュした。この事故によってレースは赤旗中断となった。

    ハミルトンとの同士討ち寸前の攻防「近すぎた」
    ルクレールとハミルトンはスタート直後から激しく競り合った。ターン1への進入から両者は接近し、続くターン2ではハミルトンがグラベルへと逃れる形となって順位を落とした。ハミルトンは無線でコース外へ押し出されたとの認識を示していた。

    レース後、ルクレールはチームメイトとの攻防について、互いに近づきすぎたことを認めた。

    「ルイスとはターン1への進入であまりにも接近しすぎた。そして残念ながらターン2でもそうだった。接触したのかどうかは分からない」

    「僕はかなりイン側の縁石に乗っていて、なんとかコーナーを曲がろうとしたけど、十分にタイトなラインを取れなかった。そのあと何が起きたのかはミラーでしか見ていない。同じチームの2台の間では、決して見たいものではない」

    Sky Sportsへのインタビューでもルクレールはスタート時の一件に触れ、ハミルトンがオーバーテイクを仕掛けた一方で、スペースがほとんどなかったと説明。自身としてはターン2を可能な限りタイトに曲がろうとしていたと振り返った。

    2周目にピアストリと争う最中にクラッシュ
    その直後、ルクレール自身のレースも突然終わりを迎えた。

    2周目、ルクレールはオスカー・ピアストリとポジションを争いながらパラボリカへ進入。出口でスロットルを入れたところでフェラーリのリアが大きく流れた。Formula 1も、ピアストリとポジションを争っていたルクレールがパラボリカ出口で大きなスナップに見舞われ、激しくクラッシュしたと伝えている。

    ルクレールは最初に発生したスライドに反応したものの、マシンを完全に立て直すことはできず、そのままコース外へ飛び出してタイヤバリアに激突した。

    衝撃は大きかったが、ルクレールは自力でマシンから降りた。車両回収とコースの安全確保が必要となったため赤旗が提示され、レースは中断された。


    1周目からスロットルに「奇妙な感覚」
    ルクレールはクラッシュ後、単純にリアグリップを失っただけではなく、1周目の段階からスロットルを入れた際のマシンの反応に違和感があったことを明かした。

    「クラッシュそのものについて言えば、スロットルを踏んだとき、1周目から少し奇妙な感じがあった。いったんスロットルを戻して、それからもう一度踏まなければならなかった」

    「2周目も同じことをしようとした。でも、分からないけど、少し奇妙な感覚があった。それについては調べることになる」

    Formula 1もルクレールのコメントを受け、スロットルに何らかの問題が存在し、それが事故に影響した可能性があるとしている。ただし、この段階で原因が特定されたわけではない。

    ルクレールはSky Sportsに対しても、スロットルを入れた際の感覚についてより具体的に説明した。

    「パワーをかけたとき、マシンが完全に正常だとは感じなかった。コースを外れて、そこでもかなりパワーが出て、それでマシンを失った。ただ、データを見なければならない。まだ確認していない」

    つまり、ルクレール自身も現時点ではドライビング上の問題だったのか、マシン側に何らかの異常があったのかを断定していない。事故原因を判断するには、フェラーリによるテレメトリの確認が必要になる。

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    バスールは「汚れた側に乗った」と説明
    一方、フェラーリF1代表のフレデリック・バスールは、事故直後のチーム側の見方として、ルクレールがピアストリとのバトルでグリップの低いラインに入ったことを指摘した。

    「シャルルは最終コーナーのパラボリカでオスカーとサイド・バイ・サイドになり、少しコースの汚れた側に乗った。そこでマシンを失った」

    バスールの説明は、ルクレールがピアストリと争うなかで通常よりグリップの低い場所を走っていたことを示している。一方で、ルクレール本人はその前の周からスロットルを入れた際に違和感があったと証言しているため、両者は必ずしも相反するものではない。

    コース上のグリップ状況に加え、ルクレールが感じたスロットル時の異常が実際に存在したのか。フェラーリは双方を含めてデータを検証することになる。

    マシンは大破 エンジンにもダメージ
    クラッシュによるフェラーリの損傷も深刻だった。

    バスールは事故後のルクレールについて「大丈夫だった。まあ、大丈夫そうだった。本当に問題がないことを願っている」と語り、ドライバーの状態を気遣った。

    そのうえで車両については「マシンは大破しており、エンジンも良い状態ではない」と明かした。

    フェラーリにとっては、ホームのティフォシの前で上位争いが期待されていたルクレールをわずか2周で失う厳しい展開となった。最終的にハミルトンが6位でフィニッシュし、フェラーリ勢では唯一の完走となった。

    バスールはイタリアGPを振り返り、週末のポジティブな要素として1周のペースは悪くなかったとしながらも、決勝では「あまりにも多くのチャンスを逃した」と総括した。

    ルクレールの事故について焦点となるのは、パラボリカでグリップの低いラインに入ったことだけが原因だったのか、それとも本人が1周目から感じていたスロットル時の違和感がクラッシュに関係していたのかという点だ。ルクレール自身が結論を留保している以上、原因を断定することはできない。フェラーリによるデータ解析と損傷したマシンの調査によって、事故の全容が明らかになることになる。

  • ランス・ストロール F1イタリアGPでホンダのパワー不足痛感「今日がさらなる証明」

    ランス・ストロール F1イタリアGPでホンダのパワー不足痛感「今日がさらなる証明」

    ランス・ストロールは、2026年F1イタリアGP決勝を油圧系のトラブルによってリタイアした。アストンマーティンにとって厳しい週末となったモンツァで、ストロールはマシンのパワー不足についても改めて課題を指摘した。

    決勝では後方から挽回を狙ったストロールだったが、レース中盤にマシンをコース脇に止めてリタイア。チームは「油圧系の問題の疑い」と説明しており、ストロールのストップによってVSC(バーチャル・セーフティカー)が導入された。

    「必要なパワーがない」
    レース後、ランス・ストロールはリタイアの原因について「油圧系の問題だったようだ」と説明した。

    「油圧系の問題が疑われたため、マシンをリタイアさせなければならなかった。でも、それ以前からレースでは苦戦していた」

    そして、モンツァでアストンマーティンの弱点が改めて浮き彫りになったと語った。

    「現時点で僕たちに必要なパワーがないことは分かっているし、今日はそれがさらに証明された。理論上はマドリードの方が僕たちには少し合っているように見えるので、今はそちらに集中する」

    レース直後のインタビューでも、トラブルについて尋ねられたストロールは「油圧系っぽい問題だった」と簡潔に回答。走行距離を稼げなかったことへのフラストレーションについては、大きな問題とは捉えていない様子だった。

    「大丈夫だよ。ある程度は走れたし、いくつか学ぶこともできた。だから、今はマドリードに集中するよ」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    アストンマーティンは2台ともリタイア
    アストンマーティンにとって、イタリアGPは厳しい結果に終わった。フェルナンド・アロンソはパワーユニット交換によってピットレーンからスタートしたものの、ターン7で縁石に乗った際にマシンへダメージを負い、早い段階でリタイアした。

    チーフ・トラックサイド・オフィサーのマイク・クラックは、ストロールのリタイアについて「油圧系の問題によってランスはリタイアを余儀なくされた」と説明した。

    「今日はモンツァで2台とも早い段階でレースを終えることになった。油圧系の問題でランスはリタイアし、フェルナンドはターン7でワイドになった際にマシンにダメージを負った」

    「このサーキットは我々のパッケージに適していなかったかもしれないが、今回得たデータと学びを次につなげ、来週末のマドリードではより競争力を発揮できることを期待している」

    高速・低ダウンフォース特性のモンツァでパワー不足を改めて痛感する結果となったアストンマーティン。ストロールは今回得たデータを持ち帰り、F1初開催となるマドリードでのスペインGPに気持ちを切り替えている。

  • F1イタリアGP決勝 ハイライト動画:アントネッリ19番手から大逆転 角田裕毅10位

    F1イタリアGP決勝 ハイライト動画:アントネッリ19番手から大逆転 角田裕毅10位

    2026年F1第13戦イタリアGPの決勝ハイライト動画が、F1公式サイトで公開された。モンツァで行われた53周のレースは、赤旗中断や激しいオーバーテイク、戦略を分けたVSC(バーチャル・セーフティカー)など、最後まで目の離せない展開となった。

    勝利を飾ったのはメルセデスのキミ・アントネッリ。PU交換によるグリッド降格で19番手からスタートしながら猛烈な追い上げを見せ、終盤にチームメイトでタイトル争いのライバルでもあるジョージ・ラッセルを逆転。母国イタリアで劇的な勝利を挙げた。

    赤旗からメルセデス同士の激闘まで凝縮
    スタートではポールポジションのピエール・ガスリーが首位を守った一方、フェラーリのルイス・ハミルトンはチームメイトのシャルル・ルクレールとの激しい攻防で順位を落とした。

    さらに2周目、ルクレールがパラボリカでマシンのリアを失って大クラッシュ。レースは赤旗中断となった。

    再開後はラッセルがトップに立ったものの、19番手スタートのアントネッリが次々と前車を攻略。メルセデスの2台は首位を何度も入れ替える激しいバトルを繰り広げた。

    レース中盤にVSCが導入されると、アントネッリは新品ミディアムへ交換する一方、ラッセルは使い込んだハードでステイアウト。大きなタイヤオフセットが生まれ、これが終盤の勝負を決定づけることになった。

    アントネッリは一度グラベルに飛び出す場面もありながらラッセルを猛追し、残り3周で逆転。そのままトップでチェッカーを受け、19番手からの大逆転勝利を完成させた。

    2位はラッセル、3位はレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン。ランド・ノリスがオスカー・ピアストリとのマクラーレン対決を制して4位に入り、ピアストリが5位、ハミルトンが6位となった。

    角田裕毅はレーシングブルズから10位でフィニッシュ。F1復帰後初となるポイントを獲得した。

    イタリア人ドライバーによるイタリアGP優勝は、1966年のルドビコ・スカルフィオッティ以来60年ぶり。20歳のアントネッリが母国の大観衆の前で演じた歴史的なP19からP1への逆転劇をはじめ、波乱続きとなったモンツァの決勝をハイライト動画で振り返ることができる。

  • アウディF1 角田裕毅の処分なしに異議 FIA裁定に上訴の意向を通知

    アウディF1 角田裕毅の処分なしに異議 FIA裁定に上訴の意向を通知

    アウディF1チームは、2026年F1イタリアGPの再スタート手順を巡り、角田裕毅を処分なしとしたFIA(国際自動車連盟)スチュワードの決定について、上訴する意向を正式に通知した。

    角田裕毅は赤旗後の再スタートでグリッドへの停止位置を巡って審議対象となったものの、スチュワードは「追加フォーメーションラップを引き起こしたとは認められない」と判断し、追加措置なし(No Further Action)としていた。

    しかし、角田裕毅が10位で獲得した1ポイントによって直接的な影響を受けたアウディが、この裁定に異議を唱えた。

    角田裕毅のグリッド位置を巡る審議
    シャルル・ルクレールのクラッシュによる赤旗中断後、レースはスタンディングスタートで再開される予定だった。

    14番グリッドからスタートする予定だった角田裕毅は、当初15番グリッドの方向へ進入したものの、その後右側へ修正。最終的には14番グリッドにマシンを停止させた。

    マシンはピットウォール側にわずかに角度がついた状態だったが、フロントタイヤの接地面はグリッドボックス前端のラインを越えておらず、いわゆるフォルススタート(false start)の位置にはなかった。

    しかし、レースディレクターのルイ・マルケスは、その状態でレースをスタートさせることに懸念を抱き、スタート手順を中止して追加のフォーメーションラップを実施した。

    その後、角田裕毅にはFIA F1レギュレーションの第B5.9.4条に違反した疑いがあるとして審議が行われた。

    同条では、ドライバーが追加のフォーメーションラップを発生させ、そのラップを走行できる場合、ラップ終了時にピットレーンへ入り、ピットレーン最後尾からスタートしなければならないと規定されている。

    FIAは「角田裕毅が原因ではない」と判断
    レーシングブルズ側は、角田裕毅のマシンがフォルススタートに該当する位置にはなく、他のドライバーにも影響を与えていなかったと主張。また、追加フォーメーションラップの「原因」が角田裕毅だったとは言えず、チーム側にも角田裕毅が原因だとの通知はなかったと説明した。

    スチュワードはこの主張を認め、追加フォーメーションラップについて「レースディレクターによる状況の評価の結果として生じた」と判断した。

    つまり、角田裕毅の停止位置そのものが規則上スタートできない状態だったため追加ラップが必要になったのではなく、レースディレクターが安全を期してスタートを中止したという整理だ。

    さらにスチュワードは、レーシングブルズには角田裕毅をピットレーンに入れて、そこからスタートさせるよう指示すべき理由はなかったと結論づけた。

    その結果、角田裕毅にストップ&ゴーペナルティを科す根拠はないとして「追加措置なし」とされた。

    アウディ vs 角田裕毅

    アウディがFIAの判断に異議
    だが、アウディは第B5.9.4条の適用について異議を唱え、スチュワードの決定に対して上訴する意向を通知した。

    「イタリアGP後、我々は追加フォーメーションラップを引き起こしたドライバーに対し、ピットレーンに入り、そこからレースを再開することを求める第B5.9.4条の適用について懸念を提起した」

    アウディは声明でそう説明した。

    「スチュワードは追加措置なしとの決定を下し、我々は上訴する意向を通知した。この件は現在FIAの上訴手続きの対象となっているため、現段階でこれ以上のコメントは控える」

    上訴意向の通知によって、アウディには正式に上訴を進めるか、それとも取り下げるかを決定するための96時間が与えられる。

    裁定が覆ればボルトレトが10位に浮上
    アウディにとって、この上訴の結果はポイントに直結する。

    角田裕毅はイタリアGPを10位でフィニッシュし、レーシングブルズ復帰後初となる1ポイントを獲得した。

    一方、仮に角田裕毅にレース中に消化されなかったストップ&ゴーペナルティが適用される場合、F1のスポーティングレギュレーションに基づいて30秒のタイムペナルティへと換算される。

    その場合、角田裕毅は10位から15位へ降格し、11位だったアウディのガブリエル・ボルトレトが10位へ繰り上がって1ポイントを獲得することになる。

    アウディは現在コンストラクターズ選手権8位につけており、ポイント獲得の可能性があるだけに、第B5.9.4条の解釈を巡るFIAの判断に異議を申し立てた格好だ。

    一方、現時点で正式な結果は変更されておらず、角田裕毅の10位とレーシングブルズの1ポイントは維持されている。今後はアウディが期限内に正式な上訴へ進むかどうか、そして進んだ場合にFIAの裁定が維持されるかが焦点となる。

  • ホンダF1 イタリアGPは2台リタイア 折原伸太郎「厳しい内容は想定していた」

    ホンダF1 イタリアGPは2台リタイア 折原伸太郎「厳しい内容は想定していた」

    ホンダF1は、2026年F1第13戦イタリアGPの決勝で厳しい結果に終わった。アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワン・チームはフェルナンド・アロンソ、ランス・ストロールともにリタイアし、2台揃ってチェッカーを受けることができなかった。

    モンツァ・サーキットで9月6日(日)に行われた決勝では、現在のパワーユニット(PU)のパフォーマンスを踏まえ、ホンダ側も難しい戦いになることを事前に想定していた。

    ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎は、今回の結果を受け止め、次戦へ気持ちを切り替える姿勢を示した。

    アロンソとストロールがともにリタイア
    イタリアGP決勝でアストンマーティンは2台とも完走を果たせなかった。

    フェルナンド・アロンソはDNF、ランス・ストロールもDNFという結果となり、ホンダにとってもノーポイントでモンツァを後にする厳しい週末となった。

    高速区間が大部分を占めるモンツァでは、パワーユニットの性能がラップタイムやレースでの競争力に大きく影響する。ホンダは決勝前から、現状のPUパフォーマンスでは苦戦が予想されると認識していた。

    ホンダF1 本田技研工業

    折原伸太郎「今日のレースは厳しい内容になると想定」
    ホンダF1 トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、イタリアGP決勝を次のように振り返った。

    「現在のパワーユニットのパフォーマンスを踏まえると、今日のレースは厳しい内容になると想定していました。今回の結果を受け止め、来週はモンツァとは異なる特性を持つマドリードで、チームと共に新たな戦いに挑みます」

    折原のコメントからも、モンツァでは現時点でのホンダ製PUのパフォーマンスが厳しい戦いにつながることをあらかじめ認識していたことがうかがえる。

    一方で、次戦の舞台となるマドリードはモンツァとは異なる特性を持つサーキットとなる。ホンダは今回の結果を受け止めた上で、アストンマーティンとともに次戦での巻き返しを目指す。

    2台揃ってリタイアという厳しい結果に終わった2026年F1イタリアGP。ホンダにとっては現在のPUの競争力という課題が改めて浮き彫りとなる一戦となったが、折原はすでに視線を次戦マドリードへと向けている。